太平洋石炭販売輸送臨港線のソースを表示

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{{BS7-2||STRrf|exSTR|||exBHF|||2.5 ''[[永住町駅]]''<ref name="ekimei">駅名は小熊 (1960)、鉄道省 (1937)、青木 (1977) による。<!-- 寺田 (刊行年？) によれば「緑ヶ岡」と「入舟」 --><!-- 寺田 (刊行年？) を確認した方はコメントアウトを外して、場合によっては加筆してください  --></ref>|JR北：根室本線|}}
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<br />[[ファイル:Kushiro002.jpg|thumb|260px|center|春採選炭場/1930年頃・太平洋炭鉱絵はがき]]
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'''臨港線'''（りんこうせん）は、[[太平洋石炭販売輸送]]が運営する[[北海道]][[釧路市]]の[[春採駅]]と同市[[知人駅]]を結ぶ[[貨物線|貨物専業]]の[[鉄道路線]]である。

元々は[[1925年]]2月に'''釧路臨港鉄道'''により知人 - 春採間で開業した路線で、一時は循環線にする構想もあった。結局循環線にされることはなく、[[1979年]]に太平洋石炭販売輸送が引き継ぎ、[[1963年]]までは旅客営業も行っていた。本項目では[[東釧路駅]]から南西へ伸びていた'''城山線'''にも触れる。

== 路線データ ==
[[1986年]]11月1日以降
* 路線距離（[[営業キロ]]）：春採 - 知人 4.0km<ref name="harutori_shireto">『鉄道要覧』（平成9年度版・平成18年度版で確認）、和久田康雄『私鉄史ハンドブック』（電気者研究会、1993年）p.21によると春採 - 知人間 4.0km。</ref>
* [[軌間]]：1067mm
* 駅数：2駅
* 複線区間：なし（全線[[単線]]）
* 電化区間：なし（全線[[非電化]]）
* [[閉塞 (鉄道)|閉塞方式]]：不詳

== 運行形態 ==
[[石炭車]]の両端に[[ディーゼル機関車]]を連結し、春採 - 知人間で[[石炭]]をシャトル輸送している。また、荷役（ホッパの開閉）は、機関車からの遠隔制御で行なわれており、そのため、貨車には電気連結器と回路の引き通しが設けられている。

[[太平洋炭礦]]時代は、平日9-16時の間に12時前後の昼食休憩を挟んで頻繁に往復していたが、[[釧路コールマイン]]になって以降は、運行は存続しているものの、出炭がなければ運行しないので、以前のように頻繁な運行は見られなくなっている。

== 歴史 ==
* [[1923年]]（大正12年）
** [[1月20日]] 鉄道敷設免許を申請<ref name="kushiro-history-list-2006">釧路市地域史研究会 『釧路市統合年表:釧路市・阿寒町・音別町合併1周年記念』 釧路市 、2006年10月。</ref>。
** 6月18日 鉄道免許状下付（釧路市大字釧路村地内）<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955389/5 「鉄道免許状下付」『官報』1923年6月20日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>
** [[12月12日]] <ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1190630/12 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日』]（国立国会図書館近代デジタルライブラリー）</ref>'''釧路臨港鉄道'''（株）が太平洋炭礦（株）の石炭輸送部門を受け持つ子会社として設立。
* [[1925年]]（大正14年）
** [[2月11日]] 春採 - 知人間 (4.1km) 開業（貨物営業）届出<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955897/4 「地方鉄道貨物運輸開始」『官報』1925年2月23日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。（釧路市地域史研究会 『釧路市統合年表:釧路市・阿寒町・音別町合併1周年記念』では2月12日開業<ref name="kushiro-history-list-2006" />）
** [[3月16日]] 別保信号場（後の東釧路駅）- 春採間 (3.3km) 開業（貨物営業）<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955923/8 「地方鉄道貨物運輸開始」『官報』1925年3月26日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref><ref name="kushiro-history-list-2006" />。
* [[1926年]]（大正15年）
** [[2月1日]] 知人 - 臨港間 (1.1km) 開業。沼尻駅、米町駅、真砂町駅開業。春採 - 臨港間で旅客営業を開始<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956188/3 「地方鉄道運輸開始並駅設置」『官報』1926年2月10日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref><ref name="kushiro-history-list-2006" />。
** [[6月1日]] 観月園開業<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956284/7 「地方鉄道駅設置」『官報』1926年6月4日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
* [[1927年]]（昭和2年）
** [[2月20日]] 臨港 - 入舟町間 (0.2km) 開業。入舟町駅の旅客扱いを開始し、臨港駅を貨物駅とする。
** 12月15日 鉄道免許状下付（釧路市大字釧路村地内）<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956755/9 「鉄道免許状下付」『官報』1927年12月21日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>
* [[1928年]]（昭和3年）[[11月11日]] 別保信号場が東釧路駅に変更。
* [[1929年]]（昭和3年）[[12月18日]] 東釧路 - 春採間の旅客営業を開始<ref name="kushiro-history-list-2006" />。
* [[1937年]]（昭和12年）[[1月10日]] 城山 - 東釧路間開業<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2959497/10 「地方鉄道運輸開始」『官報』1937年1月23日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref><ref name="kushiro-history-list-2006" />。
* [[1940年]]（昭和15年）[[10月24日]] 終点の入舟町駅移転。路線が0.6km延伸<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2960651/13 「地方鉄道運輸開始」『官報』1940年11月8日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
* [[1942年]]（昭和17年）[[5月27日]] 真砂町駅廃止。臨港駅の旅客扱い再開。
* [[1953年]]（昭和28年）[[4月16日]] 永住町駅開業。
* [[1956年]]（昭和31年）[[11月10日]] 線路移設により観月園駅移転。実延長122m短縮。春採 - 観月園間の営業キロを0.1km短縮。
* [[1960年]]（昭和35年）
** [[5月4日]] 沼尻駅を停留所化。
** 6月1日 観月園 - 沼尻間の営業キロを0.1km短縮（実延長に変更なし）。
* [[1961年]]（昭和36年）[[5月24日]] 緑ヶ岡駅開業。
* [[1963年]]（昭和38年）[[11月1日]] 全線で旅客営業廃止<ref name="kushiro-history-list-2006" />。
* [[1966年]]（昭和41年）[[12月1日]] 臨港 - 入舟町間廃止（大半の区間は臨港の構外側線として存置され、1986年の臨港廃止時に撤去）。
* [[1979年]]（昭和54年）[[4月30日]] '''太平洋石炭販売輸送'''（株）に釧路臨港鉄道（株）が吸収合併されて、同社の臨港線となる<ref name="kushiro-history-list-2006" />。
* [[1985年]]（昭和60年）6月1日 城山 - 東釧路間廃止。
* [[1986年]]（昭和61年）11月1日 東釧路 - 春採間、知人 - 臨港間廃止。開業当時の路線のみ残存。

== 駅一覧 ==
*<nowiki>*</nowiki>印の駅は、廃止された駅。

[[城山駅]]* - [[材木町駅 (北海道)|材木町駅]]* - [[東釧路駅]]*<ref>[[北海道旅客鉄道|JR北海道]][[釧網本線]]・[[根室本線]]と接続していた時期あり。</ref> - [[緑ヶ岡駅]]* - [[永住町駅]]*<ref name="ekimei" /> - [[春採駅]] - [[観月園駅]]* - [[沼尻駅 (北海道)|沼尻駅]]* - [[米町駅 (北海道)|米町駅]]* - [[知人駅]] - [[真砂町駅]]* - [[臨港駅]]* - [[入舟町駅]]*<ref name="ekimei" />

== 車両 ==
{{See|太平洋石炭販売輸送#保有車両}}

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 参考文献 ==
<!-- 著者の五十音順 -->
*{{Cite book | 和書 | title = 私鉄車両めぐり特輯 | volume = 1 | author = [[青木栄一 (地理学者)|青木栄一]] | chapter = 昭和52年5月1日現在における補遺 | pages = 補遺1頁 | year = 1977 | editor = 鉄道ピクトリアル編集部 | publisher = 鉄道図書刊行会 | location = 東京 }}
*{{Cite journal | journal = 鉄道ピクトリアル | author = 小熊米雄 | title = 釧路臨港鉄道 | year = 1960 | volume = | issue = 1960年12月号臨時増刊：私鉄車両めぐり1 | pages = pp. 4, 13-17 }}（再録：{{Cite book | 和書 | title = 私鉄車両めぐり特輯 | volume = 1 | year = 1977 | editor = 鉄道ピクトリアル編集部 | publisher = 鉄道図書刊行会 | location = 東京 }}）
*{{Cite journal | journal = 鉄道ピクトリアル | author = 小熊米雄 | title = 釧路臨港鉄道（私鉄車両めぐり第1分冊補遺） | year = 1962 | volume = No. 128 | issue = 1962年3月号臨時増刊：私鉄車両めぐり2 | pages = p. 101 }}（再録：{{Cite book | 和書 | title = 私鉄車両めぐり特輯 | volume = 1 | year = 1977 | editor = 鉄道ピクトリアル編集部 | publisher = 鉄道図書刊行会 | location = 東京 }}）
* {{Cite book | 和書 | pages = p. 254 | title = 昭和12年10月1日現在鉄道停車場一覧 | author = [[鉄道省]] | publisher = 鉄道省（覆刻：鉄道史資料保存会） | date = 1937年（1986年覆刻） | location = 東京（覆刻：大阪） | id = ISBN 4-88540-048-1 }}
*<!-- これが参考文献の「寺田 （刊行年？）」 -->{{Cite book | 和書 | series = 消えた轍 - ローカル私鉄廃線跡探訪 1 | title = 北海道 | author = 寺田裕一 | publisher = [[ネコパブリッシング]] | id = ISBN 4-7770-0218-7 }}

== 関連項目 ==
{{Commonscat|Taiheiyo Coal Services and Transportation Rinkou line}}
*[[日本の鉄道路線一覧]]

{{Rail-stub}}
{{DEFAULTSORT:たいへいようせきたんはんはいゆそうりんこうせん}}
[[Category:北海道の鉄道路線|りんこうせん]]
[[Category:部分廃止路線|りんこうせん]]
[[Category:釧路市の交通]]
[[Category:太平洋石炭販売輸送|路]]