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'''四君子'''(しくんし)とは、[[ラン科|蘭]]、[[竹]]、[[キク|菊]]、[[ウメ|梅]]の4種を、[[植物|草木]]の中の[[聖人|君子]]として称えた言葉。また、それらを全て使った[[図柄]]、[[模様]]。 本来、君子は[[徳]]と[[学問|学識]]、[[礼|礼儀]]を備えた人を指し、[[文人]]はみな君子になることを目指した。蘭、竹、菊、梅の4種の植物がもつ特長が、まさに君子の特性と似ていることから、[[文人画]]の代表的な素材にもなった。蘭はほのかな香りと気品を備え、竹は寒い冬にも葉を落とさず青々としている上、曲がらずまっすぐな性質を持っている。梅が早春の雪の中で最初に花を咲かせる強靱さ、菊が晩秋の寒さの中で鮮やかに咲く姿が好まれた。 それぞれの気品の高い美しさから、[[中国]][[宋 (王朝)|宋代]]より[[東洋画]]の画題としてよく用いられ、[[春]]は蘭、[[夏]]は竹、[[秋]]は菊、[[冬]]は梅と、[[四季]]を通じての題材となる。 また、これら4つの草木を描くにあたって基本的な筆遣いを全て学べるため、書を学ぶ場合の[[永字八法]]と同じように、画法を学ぶ重要な素材となっている。 [[麻雀牌]]の[[麻雀牌#花牌|花牌]]として4枚1組で用いられることもある。[[中国麻雀]]や[[台湾麻雀]]では常用されるが、日本の[[麻雀]]ではほとんど用いられず、日本で発売される麻雀牌のセットからも省略されている。中国の麻雀牌をモチーフにしたゲーム『[[上海 (ゲーム)|上海]]』でも花牌として用いられている。 {{DEFAULTSORT:しくんし}} [[Category:植物]] [[Category:絵画のジャンル]] [[Category:美術のジャンル]] [[Category:中国の文化]] [[Category:名数4|くんし]]
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