吉野家のソースを表示

{{記事名の制約|title=[[ファイル:Tsuchiyoshi.svg|18px]]野家|disablerealtitle=yes}}
{{特殊文字}}
{{基礎情報 会社
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|英文社名 = 
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|画像 = [[ファイル:Yoshinoya 250gosenAboshi.jpg|250px]]
|画像説明 = 店舗例（[[国道250号]]線[[網干]]店）
|種類 = 株式会社
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|国籍 = 日本
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|本店所在地 = 
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|事業内容 = 牛めし定食店チェーン
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|特記事項 = 
}}

'''吉野家'''（よしのや）は、[[牛丼]]を主力商品とする、大手[[外食産業|外食]][[チェーンストア]]（牛丼屋）。

株式会社吉野家ホールディングス（[[略語|略称]]:吉野家HD）の子会社・'''株式会社吉野家'''（{{Lang-en-short|''Yoshinoya Co., Ltd.''}}、略称:吉野家）が、同店の運営企業である。日本国内における牛丼チェーン店舗数では[[2008年]]（平成20年）[[9月]]末以降、[[すき家]]に次いで第2位である（[[#沿革|沿革]]参照）。

本社所在地は、[[東京都]][[北区 (東京都)|北区]]で、[[日本]]だけでなく[[中華人民共和国|中国]]、[[香港|香港]]、[[台湾]]、[[フィリピン]]、[[シンガポール]]、[[マレーシア]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]にも支店を持つ。[[愛称]]・[[通称]]は「'''吉牛'''（よしぎゅう、'''吉'''野家の'''牛'''丼の略）」（[[#愛称・マスコットキャラクター|後述]]）。

== 概要 ==
<!-- 吉野家に直接関連する事業関連のエピソードを{概要}へ記述してください。「ちなみに・余談だが」などの余談記事、他社の関係ない競合店店舗の記事はこの節へ書かない。「概要」記事を考慮してください -->
吉野家は、[[1899年]]（明治32年）に[[東京]]・[[日本橋 (東京都中央区)|日本橋]]で創業。創業者・[[松田栄吉]]が[[大阪府]][[西成郡]]野田村[[小字|字]]吉野（上京時は[[大阪市]][[北区 (大阪市)|北区]]西成野田字吉野。現在の同市[[福島区]]吉野）の出身だったことから屋号が'''吉野家'''になった。

[[2003年]]（平成15年）までは牛丼のみの単品販売が特徴的で、[[2001年]]（平成13年）夏にはコスト削減による体制を整えた上で外食大手の低価格競争に追随し、牛丼並盛一杯280円という低価格と他の[[ファストフード]]店と比べても一線を画す配給スピード（築地店店長の盛り付け速度は、1杯あたり15秒）で人気を集めた。[[バブル景気#バブル崩壊|バブル崩壊]]以降、[[ミスタードーナツ]]や[[日本マクドナルド|マクドナルド]]などと共に、低価格路線を採った[[外食産業]]における代表的な[[チェーンストア|チェーン店]]のひとつであった。

他の牛丼店と同様、原料である[[牛肉]]のほとんどが[[アメリカ合衆国]]からの輸入であるため、[[2003年]]（平成15年）に[[ワシントン州]]でBSE（[[牛海綿状脳症]]）感染牛が確認され米国からの輸入が停止されると牛肉の調達が不能になり、一時牛丼販売の休止に追い込まれ、営業の縮小や、牛[[カレー丼]]、[[豚丼]]などの代替商品の緊急投入を余儀なくされた。以降は多メニュー展開を行い、牛丼販売再開後も継続している。

牛丼を休止した理由として「[[米国産牛肉]]でなければ吉野家の牛丼の味が出せない」「米国産牛肉以外だったら[[タレ]]の構成配分を変えなければいけない」「別の（肉をメインに使用した）牛丼を出したら『これ違う』と客から文句が出るに違いない」「長期的視野で間違いの少ない選択をするため」との見解を示している<ref name="kan">[[日経スペシャル カンブリア宮殿]]（テレビ東京）2007年10月15日放送[http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/071015.html 「ピンチをチャンスに変えろ」（ゲスト：吉野家HD社長）]より</ref><ref>危機を克服して進化する吉野家流経営 - [http://www.academyhills.com/note/opinion/tqe2it0000000thn.html 第1章] / [http://www.academyhills.com/note/opinion/tqe2it0000000tol.html 第2章] / [http://www.academyhills.com/note/opinion/tqe2it0000000u0s.html 第3章] / [http://www.academyhills.com/note/opinion/tqe2it0000000u73.html 第4章] / [http://www.academyhills.com/note/opinion/tqe2it0000000uei.html 第5章] academyhills 2008年4月・5月</ref>。

米国産牛肉の輸入再開後、牛丼は販売休止以前よりも高い並盛380円で販売を再開したが、原材料コスト高や採算性のなどの理由で、牛丼の通常価格は値下げしない方針としている<ref name="kakaku">詳細は[[#主なメニュー]]や[[牛丼#飲食店における牛丼価格の変遷]]を参照。</ref>。[[2000年代]]後期に発生した[[牛丼#飲食店における牛丼価格の変遷|牛丼低価格競争]]では、キャンペーンによる牛丼の期間限定値下げや[[#メニュー|低価格メニュー]]の投入で対応していたが<ref name="kakaku"/>、[[2013年]]になって280円に値下げした<ref name="kakaku"/>。その後、2014年4月に[[消費税]]の増税により300円に再び値上げされた。
== 持株会社およびグループ構成企業 ==
{{基礎情報 会社
|社名=株式会社吉野家ホールディングス
|英文社名=Yoshinoya holdings Co., Ltd.
|ロゴ= 
|画像 = [[File:Yoshinoya Holdings Head Office.JPG|250px]]
|画像説明 = 赤羽本社ビル
|種類= [[株式会社]]
|市場情報={{上場情報 | 東証1部 | 9861 | 2000年11月6日}}
|略称=吉野家HD
|国籍=
|郵便番号=115-8529
|本社所在地=[[東京都]][[北区 (東京都)|北区]][[赤羽南]]1-20-1
|設立=[[1958年]]（昭和33年）[[12月27日]]
|業種=小売業
|事業内容=外食・飲食事業
|代表者=河村泰貴（代表取締役社長）
|資本金=102億6,500万円<br />（2014年2月末日現在）
|発行済株式総数=66,240,500株<br />（2014年2月末日現在）
|売上高=連結：1,734億18百万円<br />単独：385億87百万円<br />（2014年2月末日現在）
|営業利益=
|純利益=連結：6億98百万円<br />単独：△3億76百万円<br />（2014年2月末日現在）
|純資産=連結：434億12百万円<br />単独：374億11百万円<br />（2014年2月末日現在）
|総資産=連結：955億24百万円<br />単独：620億60百万円<br />（2014年2月末日現在）
|従業員数=連結：3,201人<br />単独：100人 <br />（2014年2月末日現在）
|決算期=2月末日
|主要株主=[[日本トラスティ・サービス信託銀行]] 5.72%<br />[[日本マスタートラスト信託銀行]] 1.54%<br />吉翔会 1.17%<br />[[三井生命保険]](常任代理人日本トラスティ・サービス信託銀行) 0.83%<br />ザ バンク オブ ニューヨーク-ジャスディック トリーティー アカウント（常任代理人[[みずほ銀行]]決済営業部）0.65%<br />[[ハンナン]] 0.49%<br />[[資産管理サービス信託銀行]] 0.46%<br />NORTHERN TRUST GLOBAL SERVICES LIMITED RE DUTCH PENSION FUNDS EXEMPT ACCOUNT-NON LENDING（常任代理人[[香港上海銀行]]東京支店）0.44%<br />ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505019 （常任代理人みずほ銀行決済営業部）0.42%<br />サントリービア＆スピリッツ 0.42%<br />（2014年2月末日現在）
|主要子会社=
|関係する人物=[[松田栄吉]]（創業者）<br />[[松田瑞穂]]（2代目）<br />[[安部修仁]]（元社長）
|外部リンク=[http://www.yoshinoya-holdings.com/ www.yoshinoya-holdings.com]
|特記事項=
}}
'''株式会社吉野家ホールディングス'''は、吉野家グループの[[持株会社]]。[[外食産業]]の競争激化に伴い、従来の牛丼中心から多角的に外食事業を行なうために、持株会社化したものである。[[2007年]]（平成19年）[[10月1日]]に、[[会社分割]]により吉野家事業のみを行なう完全子会社・株式会社吉野家を設立して、従来の株式会社吉野家ディー・アンド・シーが株式会社吉野家ホールディングスに[[商号]]変更する形で、持株会社化した<ref>[http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200709150031a.nwc 吉野家・安部社長に戦略聞く] FujiSankei Business i 2007年9月15日掲載</ref>。

持株会社制に移行したことで、牛丼事業を主軸としつつ、[[M&amp;A]]により他の飲食店事業を積極的に傘下におさめ、グループとして幅広い事業に進出している。そのため、牛丼事業はグループの中心事業ではあるが、グループの一事業との位置づけである。

今後、[[少子高齢化]]による市場の縮小も見込まれ、日本国内の牛丼事業は大きな伸びが期待出来ない事や、牛丼事業に頼り過ぎない収益を目指す事や原材料共同調達等の相乗効果を狙う等の理由や、「総合的な外食産業になりたい」「企業買収を積極的に進める」（安部修仁社長（当時））という方針もあり、吉野家ホールディングスは多角化経営戦略を強く打ち出し[[M&amp;A]]を積極的に進めている<ref>[http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200712130021a.nwc  FujiSankei Business i.（産経デジタル）2007年12月13日掲載「吉野家がステーキの『どん』買収へ…単品経営リスク教訓」]より</ref>。しかし、牛丼以外の中核事業と位置付けている子会社が低迷しており<ref name="fuji08416">FujiSankei Business i.（産経デジタル）2008年4月16日掲載 [http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200804160005a.nwc 吉野家、最終利益9割減　多角化路線つまづく 08年2月期]</ref>、その影響で2008年2月期連結決算は最終利益が前期比91.1％減の大幅減益になったこともあって<ref name="fuji08416"/>、今後不採算店舗の閉鎖や運営の効率化、不採算事業の撤退も含めて方針を見直すことも検討している<ref name="fuji08416"/><ref name="asa08415">asahi.com（朝日新聞）2008年4月15日掲載 [http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200804150117.html 吉野家HDの09年2月期は14％の営業増益見通し、市場予測下回る]</ref>。

[[2010年]]（平成22年）、本社機能を[[新宿区]]から[[北区 (東京都)|北区]][[赤羽南]]にある旧[[カルビー]]本社ビルに移転。

=== 持株会社 ===
* 株式会社吉野家ホールディングス

=== 牛丼事業子会社・関連会社・事業部門 ===
* 株式会社吉野家（[[完全子会社]]）
:* 事業部門「'''おかずの華'''」 - 総菜・弁当チェーン店事業<ref>[http://www.yoshinoya.com/okazu/index.html おかずの華 公式サイト]</ref>
:: 東京・神奈川地区で「おかずの華」ブランドによる惣菜・弁当専門店を展開。おかずの華独自のポイントサービスもある。
:* 株式会社沖縄吉野家（株式会社吉野家の完全子会社）
:* 株式会社北海道吉野家（株式会社吉野家が49%を出資する関連会社） 
:* 株式会社九州吉野家（株式会社吉野家の完全子会社） - [[2005年]]（平成17年）[[4月8日]]に[[西洋フードシステム]]から株式取得し子会社化。
:* 株式会社四国吉野家（株式会社吉野家の完全子会社） - [[2007年]]（平成19年）[[11月1日]]新設。[[グローバルフード]]から四国の吉野家事業を譲受。
:* 株式会社中日本吉野家（株式会社吉野家の完全子会社） - [[2009年]]（平成21年）[[8月4日]]に新設。同年9月1日付で、株式会社[[ビー・エル・アイ]]から[[中部地方]]（[[岐阜県|岐阜]]・[[愛知県|愛知]]・[[福井県|福井]]・[[石川県|石川]]・[[長野県|長野]]の5県）の吉野家事業を譲受<ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya-holdings.com/holdings/pdf/2009/090826_1.pdf 株式会社吉野家 子会社新設（株式会社中日本吉野家）に関するお知らせ（吉野家ホールディングス）]}}</ref>。
:* 株式会社北日本吉野家（株式会社吉野家の完全子会社） - [[2010年]]（平成22年）[[3月1日]]に新設。同日付で北日本（[[青森県|青森]]・[[岩手県|岩手]]・[[宮城県|宮城]]・[[秋田県|秋田]]・[[山形県|山形]]・[[福島県|福島]]・[[新潟県|新潟]]の7県）の吉野家事業を分割譲受<ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya-holdings.com/holdings/pdf/2010/100125.pdf 株式会社吉野家 子会社新設（株式会社北日本吉野家）に関するお知らせ]}}</ref>。
* YOSHINOYA AMERICA INC.（100%出資の完全子会社）
* 台灣吉野家股份有限公司（83.43%出資子会社）
* 上海吉野家快餐有限公司（50%出資子会社）
* 深圳吉野家快餐有限公司（40%出資子会社）
* 株式会社吉野家インターナショナル<ref>[http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=210558&lindID=5 吉野家HD、海外事業強化で新会社「吉野家インターナショナル」を設立] NIKKEI NET 2009年1月26日</ref>

=== 牛丼以外の飲食事業子会社・関連会社 ===
* 株式会社[[京樽]]（完全子会社） - 「京樽」「海鮮三崎港」「すし三崎丸」などの運営。[[1999年]]（平成11年）4月に会社更生法の下で経営再建中だった同社の支援に参画し、同年11月に株式の50.14%を取得した。2011年に完全子会社（100%出資子会社）化。
* 株式会社[[ピーターパンコモコ]]（完全子会社） - 「一口茶屋」「ピーターパン」などの運営。
* 株式会社千吉（旧株式会社ポット・アンド・ポット） - カレーうどん店の「千吉」「名代千吉」「伍郎蔵」、カレー店の「POT&amp;POT」の運営。[[2007年]]（平成19年）[[3月1日]]社名変更。
* 株式会社[[はなまるうどん|はなまる]]（51.9%出資） - [[はなまるうどん]]の運営。[[2004年]]（平成16年）[[6月]]に33.34%出資し関連会社とした後、[[2006年]]（平成18年）[[5月18日]]に追加出資して子会社化。
* 株式会社[[どん]]（79.6%出資子会社） - 「ステーキのどん」「[[フォルクス]]」「しゃぶしゃぶどん亭」の運営。[[2008年]]（平成20年）[[2月28日]]の[[第三者割当増資]]により関連会社化。

=== 飲食事業以外の子会社・関連会社 ===
* 株式会社MRサービス（株式会社吉野家ホールディングスの完全子会社） - 店舗の建設・維持管理の[[請負]]会社
* 株式会社三幸舎ランドリーセンター（株式会社吉野家51%出資） - 業務用[[ユニフォーム]]の[[クリーニング]]。[[2003年]]（平成15年）[[1月31日]]に株式の51%を取得し子会社化。

=== かつての子会社・関連会社 ===
* 旧株式会社ハミータコーポレーション - [[回転寿司]]店「鮨ハミータ」を展開。[[2002年]]（平成14年）に京樽へ事業統合し、翌[[2003年]]（平成15年）[[2月28日]]付で[[解散]]。
* 株式会社[[上海エクスプレス]] - 中華・洋食料理の宅配サービス事業「上海エクスプレス」「ニューヨークニューヨーク」を運営。かつては90%を出資する子会社であったが、2009年（平成21年）3月31日付で全株式を[[ジェーシー・コムサ]]に売却し、グループから離脱。
* 株式会社アール・ワン（完全子会社） - [[2007年]]（平成19年）[[8月13日]]設立の後、[[2007年]]（平成19年）[[10月1日]]に株式会社[[ラーメン一番本部]]から「びっくりラーメン」「ラーメン一番」を[[事業譲受]]され、当該事業の収益構造の変革や商品・サービスの向上に取り組み、その結果、譲渡時と比べて収益構造の大幅な改善は図られた。しかし、[[2009年]]（平成21年）[[6月18日]]開催の取締役会において、事業構造の抜本的な改革には至ることなく、また、原価の高騰、消費の低迷等の外的影響を勘案した結果、当該事業を廃止することを決定した<ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya-holdings.com/holdings/pdf/2009/090618_2.pdf 当社連結子会社におけるラーメン事業からの撤退に関するお知らせ（吉野家ホールディングス）]}}</ref>。事業廃止決定後は会社清算手続に入り、[[2010年]]（平成22年）11月29日付で清算を結了している。
* 株式会社石焼ビビンパ - [[2000年]]（平成12年）[[12月]]に18%を出資後、[[2003年]]（平成15年）[[9月]]に増資を引き受け子会社化（非連結）。最大時で67.17%を出資した。その後事業効率化のため、黒字店舗をグループ内のピーターパンコモコに譲渡したうえで<ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya-holdings.com/ir/library/pdf/seminar/100416.pdf 株式会社吉野家ホールディングス　2010年2月期決算説明会資料]}}</ref>、会社を清算している（2010年11月29日付で清算結了）。
* 株式会社新杵（京樽の完全子会社） - [[1910年]]（明治43年）創業<ref>株式会社化し現在の組織体制となったのは[[1953年]]（昭和28年）。</ref>の和菓子製造・販売業者<ref name="shinkine-gaiyou">[http://www1.enekoshop.jp/shop/shinkine/Info 新杵　会社概要・沿革]</ref>。[[1990年]]（平成2年）に京樽によって完全子会社化され、京樽とともに吉野家グループ入り（京樽の子会社なので、吉野家から見れば[[孫会社]]にあたる）。しかし、京樽が寿司事業など中核部門への経営資源集中戦略をとることを理由に、2010年（平成22年）9月30日付で菓子・ベーカリーの製造・販売を手掛ける株式会社[[エフ・エフ・エス]]に株式などの資産を完全に譲渡し、グループを離れた<ref>{{PDFlink|[http://www.kyotaru.co.jp/company/lib_pdf/830081.pdf 子会社の異動（株式及び資産譲渡）に関するお知らせ]}} 京樽から2010年9月27日付で発表されたニュースリリース。</ref>。譲渡翌日の平成22年10月1日付でエフ・エフ・エス傘下となった後は、翌2011年（平成23年）2月にエフ・エフ・エスに吸収合併されている。
* 株式会社[[牛繁ドリームシステム]] - 「元氣七輪焼肉牛繁」の運営。[[2001年]]（平成13年）[[3月]]に10%を出資し、[[2007年]]（平成19年）[[9月20日]]に業務提携を行い、併せて33.34%まで株式を取得して関連会社化。2011年（平成23年）4月に業務提携を解消し、同月25日付で全株式を売却しグループから離脱。
== 沿革 ==
[[ファイル:Yoshinoya at Tsukiji fish market by supermatsubokkuri.jpg|thumb|250px|築地一号店]]
* [[1899年]]（明治32年） - [[東京府]][[東京市]][[日本橋区]]（現：[[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]][[日本橋 (東京都中央区)|日本橋]]）にあった魚市場に'''個人商店吉野家'''が誕生（創業）。
* [[1926年]]（大正15年） - 魚市場の築地市場移転に伴い、[[築地]]へ移転。
* [[1952年]]（昭和27年） - 24時間営業を開始<ref>1958年の会社化の際に取り止め。1日8時間（5時～13時）の営業となる。</ref>。
* [[1958年]]（昭和33年）[[12月27日]] - 牛丼屋の企業化をめざし（初代）'''株式会社吉野家'''を設立。
* [[1965年]]（昭和40年） - 年商1億円を達成。[[渥美俊一]]の教えを受け、チェーン展開の構想を練り始める。
* [[1968年]]（昭和43年）[[12月]] - チェーン展開を開始、2号店として[[新橋駅]]前に新橋店を開店<ref>[http://co-po.jp/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E5%90%89%E9%87%8E%E5%AE%B6%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9/3794_director.html 株式会社吉野家ホールディングスの沿革・役員経歴] 企業情報サイト「COPO」（インディビジョン）</ref><ref>新橋駅前西口広場で[[国鉄C11形蒸気機関車|C11形蒸気機関車]]に向かって右手にあった。</ref>。
* [[1973年]]（昭和48年） - [[フランチャイズ]]事業を開始（1号店・小田原店）
* [[1975年]]（昭和50年） - [[アメリカ合衆国|アメリカ]]1号店（[[デンバー]]）オープン。
* [[1980年]]（昭和55年） - 120億円の負債を抱えて7月15日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請し事実上の倒産。店舗の急増に伴い、つゆのコストダウンのために粉末のつゆに変更したこと、輸入牛肉の供給不足のため、輸入制限が適用されないフリーズドライの乾燥牛肉の利用に踏み切った事などから、味の悪化による客離れの進行、さらに外食産業の発達に伴う輸入牛肉の需要増による牛肉価格の高騰から原価の上昇などの複合要因によって経営が急激に悪化した事が原因。
* [[1983年]]（昭和58年） - 更生計画が認可され、[[セゾングループ]]傘下で再建に乗り出す。一時期は[[ダイエー]]傘下での再建も検討されたが、最終的にダイエー側が断念。
* [[1987年]]（昭和62年） - 更生計画終結。倒産の元になった債務（更生債務100億円）を完済。
* [[1988年]]（昭和63年）
:* 月日不明 - 同じセゾングループの[[ダンキンドーナツ]]運営会社「株式会社ディー・アンド・シー」と合併し、'''株式会社吉野家ディー・アンド・シー'''になる。
:* [[2月]] - [[台湾]]1号店（[[台北]]）オープン。
* [[1990年]]（平成2年） - 株式を店頭公開（JASDAQ店頭市場）。
* [[1991年]]（平成3年）
:* 月日不明 - [[香港]]1号店オープン。
:* 月日不明 - [[中国]]・[[北京市|北京]]1号店オープン。
* [[1997年]]（平成9年） - 会社更生法の適用を申請した持ち帰りすし店チェーン「京樽」の再建支援に乗り出し、子会社化。[[シンガポール]]1号店オープン。
* [[1998年]]（平成10年） - [[高知県]]に初出店し、全都道府県への出店を達成。ダンキンドーナツ事業から撤退。
* [[2000年]]（平成12年）[[11月]] - [[東京証券取引所]]第一部に[[上場]]。
* [[2001年]]（平成13年）
:* 月日不明 - [[フィリピン]]1号店オープン。
:* 月日不明 - [[伊藤忠商事]]と資本業務提携し、後日同グループに帰属する。
:* [[3月]] - カレーショップPOT&amp;POTの運営会社として株式会社ポット・アンド・ポット（現：株式会社千吉）を設立。
:* [[3月23日]] - [[東日本旅客鉄道]]（JR東日本）の外食グループ会社であるジェイアール東日本レストラン（現[[ジェイアール東日本フードビジネス]]=JEFB）との業務提携により、JR駅構内1号店「駅の牛丼 吉野家 JEFB（ジェフビー）」を東京・[[渋谷駅]]の[[忠犬ハチ公|ハチ公]]口高架下にオープンし、同31日には[[赤羽駅]]南改札内に2号店をオープン。
:* [[7月26日]]（[[西日本]]）・[[8月1日]]（[[東日本]]） - 外食大手の低価格競争に追随し、牛丼並400円→280円に値下げ<ref>[[読売新聞]] 2001年7月6日朝刊より（[http://www.bekkoame.ne.jp/~kakikuke/progyudon.html 参考資料]）<br />{{PDFlink|[http://web.archive.org/web/20050309163427/http://www.mizuhocbk.co.jp/pdf/ibj/1019_11.pdf みずほコーポレート銀行 > 金融経済情報 > 産業情報 > みずほ産業調査 > 「興銀調査」バックナンバー > 興銀調査 305「特集：2001年度の日本産業動向」 > 11 食品・外食]}}（[[インターネット・アーカイブ]]）より</ref>（[[2004年]]（平成16年）[[2月]]まで）。
* [[2002年]]（平成14年）
:* 月日不明 - 中国・[[上海市|上海]]1号店オープン。[[ニューヨーク]]の[[タイムズスクエア]]近くに開店し話題に。
:* [[10月]] - 株式会社上海エクスプレスワールドワイドの運営する「上海エクスプレス」および「ニューヨーク/ニューヨーク」の[[営業譲渡]]を、子会社・株式会社築地家が受けて、株式会社上海エクスプレスに商号変更。
* [[2003年]]（平成15年）
:* [[1月31日]] - 株式会社三幸舎ランドリーセンターの株式を51%取得し、子会社化（障害者雇用の[[特例子会社]]）。
:* [[8月1日]] - 株式会社石焼ビビンパの増資に応じて、出資比率を18%から67.2%に上げ子会社化。
* [[2004年]]（平成16年）
:* [[1月15日]] - [[マレーシア]]1号店オープン。
:* [[2月11日]] - [[牛海綿状脳症|BSE]]問題の影響でアメリカ産牛肉の輸入停止による影響を受け、一部店舗を除き牛丼の販売を休止（詳しくは[[#BSEによる米国産牛肉輸入停止の影響|後述]]参照）。
:* [[6月1日]] - [[讃岐うどん]]店の[[はなまるうどん]]運営会社の株式会社[[はなまるうどん|はなまる]]と資本業務提携。33.4%出資してグループ企業化。
:* [[10月25日]] - [[オーストラリア]]1号店オープン
:* [[10月27日]] - 中国・[[深セン市|深圳]]1号店オープン
* [[2005年]]（平成17年）[[2月11日]]牛丼の販売を一日限りの復活祭を行われ、店の外には長蛇の列ができていた。
:* [[4月7日]] - 西洋フードシステムズ九州（現：[[西洋フード・コンパスグループ]]）から分割して新設された、九州吉野家の全株を取得して子会社化。
* [[2006年]]（平成18年）
:* [[5月19日]] - 株式会社はなまるへの出資比率を51%に高めて、子会社化。
:* [[9月6日]] - [[安部修仁]]社長が記者会見を行い、2年7ヶ月ぶりに牛丼の販売を9月18日に限定再開する件を発表。
:* [[9月18日]] - 「牛丼復活祭」を1年7カ月ぶりに行われ、限定100万食プロモーションキャンペーンを実施。有楽町店での復活イベントを各[[マスメディア|マスコミ]]が報道、虎ノ門店には[[ジョン・トーマス・シーファー]][[日本駐箚アメリカ合衆国大使|駐日アメリカ大使]]が来店し、牛丼復活を祝福するなど[[米国産牛肉]]のPR活動を行った。
:* [[12月]] - 相次ぐ[[飲酒運転]]事故に対する社会的な批判を受けて、駐車場付き店舗全店におけるアルコール類（冷酒・ビール）の販売を、在庫がなくなり次第中止する（駐車場のない店舗については今後も販売を継続）。
* [[2007年]]（平成19年）
:* [[2月28日]] - 10月1日をもって純粋[[持株会社]]への移行を発表。
:* [[8月30日]] - 「[[びっくりラーメン一番|びっくりラーメン]]」チェーンを運営する[[ラーメン一番本部]]が[[民事再生法]]の適用を申請したのを受けて、大阪地裁の許可を条件に店舗や工場などの事業を譲り受ける形で支援に乗り出す方針を発表。成り行きは違うが所縁の地は、奇しくも同じ[[大阪市]][[福島区]]吉野である。
:* [[10月1日]] - 持株会社体制への移行に伴い、株式会社吉野家ディー・アンド・シーから社名を'''株式会社吉野家ホールディングスへ'''商号変更。また、吉野家事業に特化した100%子会社の（2代目）'''株式会社吉野家'''を同年同日に設立（[[#持株会社およびグループ構成企業|後述]]）。
:* [[10月11日]] - 8月中間決算発表の会見で吉野家HD社長は「吉野家は全国一律という価格戦略を転換する」方針を発表<ref name="jpre">[http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-28302620071011 ロイター2007年10月11日掲載「全国一律の価格戦略を転換、値上げスタンスではない=吉野家HD社長」]より</ref>。発表時点では具体的な実施時期・地域・内容は未定であり、明確な値上げのスタンスには否定的<ref name="jpre"/>。
:* [[11月1日]] - 四国内の店舗を運営していたフランチャイジーの株式会社グローバルフードサービスから会社分割する形で株式会社四国吉野家を設立、同時に株式会社吉野家の完全子会社化<ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya-holdings.com/holdings/pdf/2007/071016.pdf 吉野家HD 2007年10月16日付プレスリリース 株式会社四国吉野家 株式譲り受けのお知らせ]}}</ref>。
:* [[11月27日]]・[[12月5日]] - [[12月11日]] - 「歳末牛丼祭」として、期間限定であるが[[2004年]]（平成16年）[[2月]]以来、約3年10ヶ月ぶりに牛丼の24時間販売を行う事と牛丼・牛鮭定食・牛皿の50円引きセールを行う事を11月27日に発表し、同年12月5日午前11時から同年12月11日午前零時までの1週間限定で実施された<ref name="ji">[http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_date3&k=2007112701063 時事通信2007年11月27日掲載「牛丼、12月5日から1週間だけ24時間販売=吉野家」]より</ref><ref name="fuji">[http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200711280015a.nwc FujiSankei Business i.（産経デジタル）2007年11月28日掲載「吉野家『歳末牛丼祭』…『牛丼24時間』1週間限定復活」]より</ref>。
:* [[12月12日]]・[[12月27日|27日]] - 業績不振で支援先を探していた[[ステーキ]][[レストラン]]最大手の「[[どん]]」を吉野家HDが子会社化することで両社が大筋合意し<ref>[http://web.archive.org/20071214172345/www.asahi.com/business/update/1212/TKY200712120075.html asahi.com（朝日新聞）2007年12月12日掲載「吉野家、ステーキの『どん』買収へ」]より</ref>、同月27日資本・業務提携すると正式発表<ref>YOMIURI ONLINE 2007年12月28日掲載[http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20071228gr09.htm 「吉野家HD、ステーキの「どん」と提携」]より</ref>。翌2008年（平成20年）[[2月]]末にどんは持ち分法適用会社となった<ref>FujiSankei Business i.（産経デジタル）2007年12月28日掲載[http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200712280030a.nwc 「吉野家35%出資…ステーキ「どん」持ち分法適用会社に」]より</ref>。
* [[2008年]]（平成20年）
:* [[3月17日]]・[[3月20日|20日]] - 牛丼の主原材料である米国産牛肉の調達先開拓が進み、終日営業に必要な量の確保が可能になった事により、全国の吉野家約1040店で牛丼の常時24時間販売を再開すると3月17日発表、同月20日実施<ref name="asahi317">asahi.com（朝日新聞）2008年3月17日掲載[http://web.archive.org/20080318040820/www.asahi.com/life/update/0317/TKY200803170309.html 「吉野家、牛丼を24時間販売 20日から完全復活」]より</ref>。また「完全復活」を記念して特別割引券を全国の主な店舗で枚数限定にて同月20日午前0時より配布<ref name="asahi317"/>。
:* [[4月21日]]・[[4月23日|23日]] - [[伊藤忠商事]]が吉野家向けに[[2007年]]（平成19年）[[8月]]に輸入した[[米国産牛肉]]（ナショナルビーフ社[[カリフォルニア]]工場出荷）700箱中1箱から[[牛海綿状脳症#特定危険部位|特定危険部位]]の[[脊柱]]が混入していた腰部の肉を吉野家の加工工場「東京工場」（[[埼玉県]][[大利根町]]）で4月21日発見、[[農林水産省]]と[[厚生労働省]]は同月23日この事実を発表<ref name="47news423">[[47NEWS]] 2008年4月23日掲載 [http://www.47news.jp/CN/200804/CN2008042301001014.html 吉野家は牛丼の安全性強調  工場で社員が発見（共同通信）]</ref><ref name="asa08423">asahi.com（朝日新聞）2008年4月23日掲載 [http://archive.is/20130424235916/www.asahi.com/food/news/TKY200804230260.html 吉野家向け米国産牛肉に特定危険部位]・朝日新聞2008年4月24日朝刊1面</ref><ref name="mai08423">毎日jp（毎日新聞）2008年4月24日掲載[http://mainichi.jp/select/today/news/20080424k0000m040133000c.html 米国産牛肉：消費者不安再燃も 吉野家「完全復活」1カ月]</ref>。問題の牛肉は工場でのチェック体制がきちんと働いたことにより、消費者には販売されていないため「吉野家の牛丼は安全だ」と同社は強調した<ref name="47news423"/<rer name="asa08423"/>。
:* [[6月]] - 持ち株会社化により当月以降配布の株主優待が変更され、吉野家とおかずの華以外に石焼ビビンバと千吉及びピーターパンコモコでも使用可能になった。
:* [[9月19日]] - 吉野家において[[イオン (企業)|イオン]]の[[電子マネー]][[WAON]]を導入に関し基本合意<ref name="waon">{{PDFlink|[http://www.aeon.info/ICSFiles/afieldfile/2008/09/19/080919R.pdf 「吉野家」がイオンの電子マネー「WAON」を導入!]}} [[イオン (企業)|イオン]]公式 2008年9月19日</ref>。[[2009年]]（平成21年）春より順次展開し、2011年度（平成23年度）中に全店導入完了予定であり、吉野家WAONカードも発行する<ref name="waon"/>。
:* [[10月7日]] - 単独の牛丼チェーン店舗数（2008年9月末時点）で、[[ゼンショー]]が運営する「[[すき家]]」が首位（2008年9月末時点、1,087店舗）となり、吉野家が2位（2008年9月末時点、1,077店舗）に転落した事が判明<ref>[http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200810070030a.nwc 「すき家」店舗数、初の首位　ファミリー戦略で吉野家抜いた] [[フジサンケイビジネスアイ]] 2008年10月7日</ref>。
* [[2009年]]（平成21年）
:* [[1月26日]] - 日本国外の事業展開迅速化のため子会社「株式会社吉野家インターナショナル」設立を発表、事業開始は同年3月1日<ref>[http://jp.reuters.com/article/domesticJPNews/idJPJAPAN-36085520090126 吉野家HD、海外展開加速のため子会社設立] ロイター 2009年1月26日</ref>。
:* [[3月31日]] - 吉野家HDが、赤字の続く傘下子会社・上海エクスプレスの全株式を、[[ジェーシー・コムサ]]の子会社である[[ベネフィットデリバリー]]に1円で譲渡<ref>[http://www.jc-comsa.co.jp/ir/images/pdf/090119.pdf 当社子会社における株式会社上海エクスプレスの株式の取得に関するお知らせ]</ref>
:* [[5月11日]] - [[電子マネー]][[WAON]]を沖縄県全店舗に導入完了<ref name="r-jusco">[http://whatsnew.r-jusco.co.jp/e181.html ワオンの加盟店が増えました　県内の吉野家全店にワオン導入] 琉球ジャスコ 最新情報 2009年5月9日</ref>、他地域も一部を除き[[2010年]]（平成22年）[[4月28日]]までに順次導入<ref name="nikkei20090611">[http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090611AT1D1008710062009.html セブン&amp;アイとイオン、独自電子マネーの利用促進] [[日本経済新聞|NIKKEI NET]] 2009年6月11日</ref>。
* [[2010年]]（平成22年）
:* [[2月16日]] - [[神奈川県]][[横浜市]]に地元[[農家]]との合同出資で[[農業生産法人]]を設立、牛丼用タマネギの自社生産を行う旨を発表<ref>[http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021601000585.html 吉野家が牛丼用の野菜生産に参入 横浜に新法人設立] [[47NEWS]] 2010年2月16日</ref>。
:* [[4月6日]] - 2010年2月期の連結最終赤字が89億円になる見通しで、赤字幅はBSE問題が発生して牛丼販売休止の影響があった2005年2月期の赤字を上回り、[[1990年]]（平成2年）の上場以来、過去最悪の見込み<ref>[http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100406/biz1004061700018-n1.htm 吉野家の最終赤字、過去最悪に BSE時上回る] msn産経ニュース 2010年4月6日</ref>。
:* [[7月20日]] - 吉野家HD（グループ各社を含む）が本社を東京都[[北区 (東京都)|北区]][[赤羽南]]（[[カルビー]]の旧本社屋）に移転。
:* [[9月7日]] - 低価格メニューの第1弾として午前10時より牛鍋丼を並280円で販売開始<ref name="gyunabedon"/>、オリジナルカレーなど一部メニューの販売を中止した。
* [[2011年]]（平成23年）
:* [[1月17日]] - 伊藤忠商事が資本提携解消を申し出、同社保有株（発行済み株式の20.1%）を自社株として買い取ることを決議。買取価格は140億円で、メインバンクの[[みずほ銀行]]から後日資金調達している。<ref>[http://qzmp.seesaa.net/article/181193626.html 伊藤忠、ついに吉野家をあきらめる] qzmp blog 2011年1月17日</ref>
:* [[4月14日]] - [[東日本大震災]]に伴う[[福島第一原子力発電所事故]]後の約1週間で吉野家で働く首都圏の外国人[[アルバイト]]約200人が[[退職]]したことを明らかにした。
:* [[5月12日]] - 牛丼並盛りの具材分量を戦後初めて変更した「次世代牛丼」を発表。
:* [[7月27日]] - オリジナルカレーなど一部メニューの販売を再開。
:* [[8月]] - [[タイ王国|タイ]]1号店オープン。
:* [[9月15日]] ‐ 味の改善を行なった新味「牛鍋丼」を販売開始<ref name="ga20110914">[http://www.garbagenews.net/archives/1825248.html 吉野家、「牛鍋丼」を新味に・「おくらとろろ」「とろりチーズ」を「おっかけ」に追加] - Garbagenews.com 2011年9月14日</ref>。
* [[2012年]]（平成24年）
:* [[11月30日]] - 新メニュー「焼鳥つくね丼」、および「[[半熟卵|半玉]]焼鳥つくね丼」を販売開始。
:* [[12月27日]] - 「焼鳥つくね丼」が販売開始からおよそ1ヶ月間で300万食を突破<ref>[http://www.yoshinoya-holdings.com/holdings/pdf/2012/121227.pdf 『「焼鳥つくね丼300 万食突破」のお知らせ』] - 吉野家ホールディングス 2012年12月27日。</ref>。
* [[2013年]]（平成25年）
:* [[4月18日]] - 牛丼並を280円に値下げ。これに伴って牛鍋丼の販売を終了。
:* [[9月26日]] - 東京都千代田区神田川町3－5－3に“１人鍋専門店”「いちなべ家」1号店がオープン。３年で10店舗の出店を目指しているという。メニューは「牛すき鍋」「豚しゃぶ鍋」「ちゃんこ鍋」「坦々餃子鍋」「きのこと鶏だんご鍋」「キムチチゲ」「豆乳鍋」の７種類<ref name="nikkei20131109">[http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK29018_Z21C13A0000000/ ぜいたくのお値段７８０円　吉野家の「１人鍋専門店」] [[日本経済新聞]] 2013年9月26日</ref>。
:* [[10月10日]] - 以前は裏メニューとなっていた（店によっては大盛のご飯少なめと頼む店舗もある）牛丼のアタマの大盛（ご飯は並盛で牛肉は大盛の分量がある）をレギュラーメニューとして380円で販売開始。
:* [[10月11日]] - [[国会議事堂]]の敷地内に永田町一丁目店がオープン。
* [[2014年]]（平成26年）
:* [[5月22日]] - [[安部修仁]]吉野家HD会長が取締役を退任<ref>{{cite news |title=吉野家HD、河村社長が吉野家社長を兼務 |author= |agency=|publisher=日本経済新聞|date=2014-5-22 |url=http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL220PL_S4A520C1000000/|accessdate=2014-6-24}}</ref>。

== メニュー==
{{main2|詳細は公式サイト 「[http://www.yoshinoya.com/menu/index.html 吉野家メニュー]」}}
=== 主なメニュー ===
[[ファイル:Gyuu-don 001.jpg|250px|サムネイル|右|牛丼 並盛り]]
[[ファイル:Butadon kenchinjiru Set Yoshinoya D&C 2007.jpg|250px|サムネイル|豚丼とけんちん汁<br/>（2013年現在絶版）]]
<!-- 吉野家を代表するメニュー画像を掲載。 -->
<!-- 代表的なメニューのみ記載。データベース的なメニューリストは除去されます -->
* 牛丼・牛皿 - 軽盛（そば処吉野家のみ）・並・頭の大盛<ref name="atama131010">[http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1094434 吉野家の牛丼 『アタマの大盛』新登場のお知らせ] 吉野家公式サイト 2013年10月10日</ref>・大盛・特盛<ref>過去の内容量について、2011年5月途中までは
* 並盛 - 肉：85グラム、ご飯：260グラム
* 大盛 - 肉：110グラム、ご飯：320グラム
* 特盛 - 肉：170グラム、ご飯：320グラム
（誤差±10グラム）であった（出典：[http://news.livedoor.com/article/detail/4059574/ 【トレビアン】吉野家のおもしろオーダー!“つゆだくだくだく”も!?] [[ライブドア]]ニュース 2009年3月13日、[http://news.livedoor.com/article/detail/4345862/ 吉野家で「肉は多く、ご飯は少なく」食べたい人はコレ] ライブドアニュース 2009年9月13日 より）。</ref>
:* 吉野家の主力商品。注文における構成比は、[[牛海綿状脳症|BSE]]問題などの影響で減少してはいるものの、6割弱を占める（[[2008年]]（平成20年）[[5月]]時点）<ref name="20080529nikkeibo">[http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080527/159230/ 「うまい、やすい、はやい」の先も利益率追求 逆境から這い上がった吉野家の進化（1）] 『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年5月29日付配信</ref>。
:* 牛丼並盛1杯（通常価格380円、対象期間：2008年3月1日 - 2009年2月28日）の内訳は、原材料費が41.0%、人件費が51.3%で残りの7.7%が利益との調査結果がある<ref>[http://moneyzine.jp/article/detail/184340 牛丼270円で利益は出るのか 苦戦続く吉野家の1杯あたりの儲けとは] - MONEYzine編集部 2010年4月11日</ref>。
:* [[2009年]]（平成21年）に[[デフレ]]の影響で、同業他社が再度牛丼など一部メニューの通常価格について値下げを行っているが、吉野家は通常価格について「値下げの予定はない」（広報部）と度々表明しており<ref>[http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20091207/dms0912071631008-n2.htm 牛丼デフレ戦争勃発“懐が寂しい”サラリーマンに朗報!] ZAKZAK 2009年12月7日</ref><ref name="j20100407">[http://www.j-cast.com/2010/04/06063938.html?p=all 牛丼値下げ合戦どこまで行く? 「松屋」「すき家」250円「吉野家」270円] J-CAST 2010年4月7日</ref>、理由として「牛丼の値下げは客数が増えても利益が出ないから」と説明している<ref name="gyunabedon"/>。ただし、期間限定の値下げは[[2010年]]（平成22年）[[1月]]・[[4月]]・[[7月]]・[[8月]]など多数のキャンペーンにて行っている<ref name="j20100407"/><ref name="j20100105">[http://www.j-cast.com/2010/01/05057326.html 吉野家「期間限定」牛丼値下げ その後継続するかどうかに注目] [[J-CAST]] 2010年1月5日</ref>。
:* [[2010年]]（平成22年）[[4月13日]]、新メニューとして牛丼軽盛を開始したが、通常店舗では後に販売終了し、現在はそば処吉野家のみのメニューに変更。同年[[5月31日]]までの期間限定メニューで牛丼特大盛を販売した。　
:* [[2011年]]（平成23年）[[5月17日]]、「次世代牛丼」として牛丼並盛のご飯を従来の260グラムから250グラムに減らし、具は85グラムから90グラムに増やした<ref>[http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20110512-774849.html 吉野家並盛り、ごはん減らし牛肉増量] - [[日刊スポーツ]] 2011年5月12日</ref>。
:* [[2013年]]（平成25年）[[4月18日]]：米国産牛肉の安定的な供給が見込めるため、牛丼の並の価格を380円から280円に、大盛を480円から440円に、特盛は630円から540円に値下げを行った<ref>[http://mainichi.jp/select/news/20130411k0000m020016000c.html  牛丼:吉野家も値下げ…並盛り２８０円、１８日から] [[毎日新聞]][[2013年]][[04月10日]]付記事より。2013年4月11日閲覧 </ref>。なお、4月18日より24日15時までは牛丼、牛丼弁当、牛皿、牛鮭定食、牛鮭サラダ定食、朝定食以外のメニューを一時休止する措置がとられた<ref name=nesage></ref>。
:* 2013年（平成25年）[[10月10日]]、築地店限定で販売されていた頭の大盛（具は大盛、ご飯は並盛）が、大盛と同じ440円から並盛の価格から100円増しの380円に改訂され、通常店舗でも販売されるようになった<ref name="atama131010"/>。
*牛ねぎ玉丼（並・頭の大盛<ref name="atama131010"/>・大盛・特盛）
*牛カルビ丼（小盛・並盛・ご飯増し）
*ねぎ塩ロース豚丼（小盛・並盛・ご飯増し）
:* 夏季限定メニュー。後述する絶版メニュー「焼味豚丼」の塩ダレ版との見方もある。
*新焼鳥つくね丼（小盛・並盛・大盛）
:*後述する絶版メニュー「焼鳥つくね丼」のリニューアル版。「焼鳥つくね丼」との相違点はきざみ[[海苔]]とねぎに代わり、新たに[[ししとう]]と[[うずら]]の[[ゆで卵]]がトッピングされているという点である。
*鳥マヨつくね丼（小盛・並盛・大盛）
:*後述する絶版メニュー「半玉焼鳥つくね丼」の事実上の後継メニューにあたる。
* その他、牛鮭定食・牛鮭サラダ定食・各種朝定食など。カレー系メニューは2004年以降に4度導入しており、最新導入は2011年8月2日<ref name="toyo">[http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/3910eb6f9fc59a707f3878fc95953412/ 4度目の正直となるか。「吉野家」がカレー3商品を新発売、野菜増量で女性客などへ訴求] - [[東洋経済新報社|東洋経済オンライン]] 2011年7月27日</ref>。しかし、過去3度は定着せずに発売開始から1年程度で他の新商品との入れ替えにより販売終了していた<ref name="toyo"/>。
* [[2009年]]（平成21年）[[8月7日]]より一部メニューにおいて、定食類の大盛がご飯のみ大盛に限定、ドレッシングが有料化、マヨネーズが30円などの変更が行われた。
* アルコール類（冷酒・ビール）は飲酒運転事故防止の観点から、[[2006年]]（平成18年）[[12月]]以降は店舗環境によって提供の有無が異なっており、駐車場付き店舗は全店販売無し、駐車場のない店舗については一人3本まで販売する。[[風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律|風営法]]が定める[[公安委員会]]の許可を取っていないため提供時間は6時 - 24時までである。
* 沖縄県内の店舗では[[タコライス]]を扱っている。
* 一部店舗では[[蕎麦|十割そば]]<ref name="FTJ20090717">[http://www.fctimes.jp/blog/2009/07/post-17.html 吉野家がそば店を本格展開] - フランチャイズタイムズ・ジャパン 2009年7月17日、日本経済新聞 2009年7月17日朝刊 第11面</ref>を扱っている<ref name="soba">[http://www.yoshinoya.com/soba/index.html そば処吉野家]</ref>（[[#特徴ある店舗|後述]]）。
*[[2013年]]（平成25年）[[11月1日]]より、吉野家で初めて女性を対象にした小さめの牛丼(小盛)とサラダをセットにした｢コモサラセット」を新発売<ref> http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1098448 </ref>。
*[[2013年]]12月、牛すき鍋膳、牛チゲ鍋膳を発売。特に牛すき御膳はその月の前年同月比16％増で「吉野家を救った救世主」と呼ばれるほどの大ヒットを飛ばした。<ref>[http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140206/biz14020617260022-n1.htm 吉野家救った新メニュー「牛すき鍋」、すき家が追随へ　価格も同じで]</ref>

=== 過去の主なメニュー ===
* 豚丼・豚皿 - 並・大盛・特盛<ref>[http://www.yoshinoya.com/menu/don/butadon01.html 豚丼・豚皿（吉野家）]</ref>
:* 2004年3月1日に発売開始<ref name="y20040301"/>。開発などの経緯については[[#BSEによる米国産牛肉輸入停止の影響|後述参照]]。[[2010年]]（平成22年）夏にメニュー入れ替えの関係で提供を一時中断していたが<ref>[http://megalodon.jp/2010-0908-1755-23/www.yoshinoya.com/menu/index.html 吉野家メニュー“【お知らせ】 2010年08月25日 > メニュー入れ替えに伴い、店舗により販売メニューが異なります。”（ウェブ魚拓）]</ref>、[[2010年]]（平成22年）[[9月14日]]に一部店舗を除き提供を再開した<ref>[http://www.yoshinoya.com/menu/index.html 吉野家メニュー“【お知らせ】2010年09月14日 > 一部店舗を除き、豚丼・豚皿・豚鮭定食・豚生姜焼定食の販売を再開いたしました。”]<br/>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya.com/news/pdf/100914.pdf 豚丼・豚皿・豚鮭定食・豚生姜焼定食 非販売店舗一覧（吉野家）]}}</ref>。2011年12月8日に焼味豚丼の発売開始<ref name="y20111207"/>に伴い、販売終了した<ref>[http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120105/biz12010516350013-n1.htm 牛丼代用の「豚丼」消滅へ 最後の砦の松屋も9日に販売終了] - MSN産経ニュース 2012年1月5日</ref>。ただし主に[[通信販売]]や一部の[[生活協同組合|生協]]などで販売されている家庭用「冷凍豚丼の具」に関しては{{要出典範囲|一定の需要があるため|title=販売継続理由について。アイテム存続の理由として挙げられている「一定の需要」とは、誰がそう評価・発言しているのか？（出典に記載なし。執筆者がその旨を論評しただけなら、Wikipediaの記述としてはＮＧ）|date=2013年7月}}、これまで通り販売を継続している<ref>[http://www.yoshinoya.com/food/index.html 吉野家の味をご家庭で | 外部販売商品] - 吉野家 2012年12月2日閲覧。</ref>。また、[[2014年]]（平成26年）には通信販売限定品として原材料を国産品に置き換えた「'''国産'''冷凍豚丼の具」が追加販売された。
* 牛鍋丼 - 並・大盛
[[File:Gyunabedon.jpg|thumb|牛鍋丼・並]]
:* [[2009年]]（平成21年）に発生した牛丼チェーン店における価格競争に対抗するために企画された低価格メニュー（並280円）の戦略新商品で[[2010年]]（平成22年）[[9月7日]]発売開始<ref name="gyunabedon">[http://www.j-cast.com/2010/09/02074894.html?p=all 吉野家が280円「牛鍋丼」「ひとり負け」脱出できるか] - J-CASTニュース 2010年9月2日<br/>[http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100902_yoshinoya_gyunabe_don/ 【速報】吉野家が牛丼・豚丼よりもリーズナブルな新製品「牛鍋丼」を発表] - GIGAZINE 2010年9月2日<br/>[http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100902/1032822/ 新メニュー「牛鍋丼」に託した吉野家の“280円戦略”/ 1] / [http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100902/1032822/?ST=life&P=2 2] / [http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100902/1032822/?ST=life&P=3 3] - 日経トレンディネット 2010年9月2日</ref>。
:* 原点回帰を目指し、吉野家創業時に販売していた「牛鍋ぶっかけ」（牛肉を豆腐や野菜と一緒に煮込んだ牛鍋の具を丼に入れた飯にかけたもの）の復刻版である111周年記念商品<ref name="gyunabedon"/><ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya.com/news/pdf/100914.pdf 吉野家創業111周年記念 「牛鍋丼」 新発売!]}} - 吉野家HD 2010年9月2日</ref>。
:*「客数を増やすのに最も有効なのは低価格」との見解から、低価格化に対応した内容であり、食材として牛肉は並盛で52gと牛丼並盛の67gより量が少なく、肉の産地・部位・割合は牛丼に使用するショートプレート部位とは違い「米国産その他の部位」を9割使用し、他にオースラリア産も1割導入し、ご飯も並盛で230gと牛丼並盛の260gより少なくなっており、更に[[しらたき]]や[[豆腐]]を使用して[[コスト]]を抑え、容器は直径が牛丼より3ミリ短い専用の[[丼]]を使用するなどの工夫をすることで利益率を向上させている<ref name="gyunabedon"/><ref>[http://www.globis.jp/1425-2 マクドナルドと吉野家の「面」と「点」〔2〕] - GLOBIS.JP それゆけ!カナモリさん 2010年9月10日</ref>。
:* [[2010年]]（平成22年）[[10月4日]]、発売開始から1か月未満で販売数1000万食を突破したことが発表された<ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya.com/news/pdf/101004.pdf 吉野家「牛鍋丼」1000万食を突破!]}} - 吉野家 2010年10月4日</ref>。
:*[[2011年]]（平成23年）[[9月15日]]、新味牛鍋丼発売。味の改善に努め<ref name="ga20110914"/>、牛丼に近いあっさり味にしてたれの甘さを抑え、具材の牛肉も従来より軟らかくした<ref name="ga20110914"/><ref>[http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20110913-834474.html 秋は値段より味で勝負!吉野家が新牛鍋丼] - [[日刊スポーツ]] 2011年9月13日</ref>。栄養価は牛丼並盛674kcalに比べ具材の豆腐、しらたきを使用している分（ほぼ同量で）、牛鍋丼並盛は102kcal少ない572kcalとなっており低カロリー化している<ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya.com/menu/pdf/leaf.pdf 吉野家 メニュー情報 14号 メニュー別カロリー・栄養成分・アレルギー物質一覧]}} - 吉野家 2011年9月15日</ref>。
:*[[2013年]]（平成25年）4月、[[4月18日]]からの牛丼の値下げに伴い、材料がなくなり次第販売が終了された<ref name=nesage>[http://news.mynavi.jp/news/2013/04/11/058/index.html 相武紗季「280円なんてどうかしてる!」牛丼並盛280円に驚愕] - マイナビニュース(2013年4月11日)2013年4月18日閲覧</ref>。
* 焼味豚丼・豚焼定食（ともに十勝仕立て、大盛あり） - [[2011年]]（平成23年）[[12月8日]]より販売開始<ref name="y20111207">{{PDFlink|[http://www.yoshinoya-holdings.com/holdings/pdf/2011/111207.pdf 吉野家の「焼味豚丼 十勝仕立て」新発売のお知らせ]}} - 吉野家ホールディングス 2011年12月7日</ref>。先述の牛カルビ丼発売に伴い販売終了となった。
* 焼鳥つくね丼・半玉焼鳥つくね丼（ともに大盛あり） - [[2012年]]（平成24年）[[11月30日]]より販売開始。先述の牛ねぎ玉丼発売に伴い販売終了となった。
* 牛丼バーガー - 沖縄県ほか一部地域限定メニュー。
* [[コールスロー]] - サイドメニュー。牛丼に合うよう酸味とスパイス味を付けたサラダ。2010年（平成22年）3月30日より、従来の生野菜・ごぼう・ポテトサラダに代わり販売開始されたが<ref>[http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=785027 吉野家の『コールスロー』『けんちん汁』が新しくなって新発売！ 『朝定食』がバラエティ豊富になって新発売！] - 吉野家ホールディングス、2010年3月29日</ref>、2013年初頭に販売中止され生野菜・ごぼう・ポテトサラダに戻された。

== 原材料・調理 ==
===牛丼===
; 原材料
主要メニューの牛丼に使用されている原材料の産地は下記のとおり（表記は使用量の多い順である。[[2009年]]（平成21年）[[2月]]時点）<ref name="menu">[http://www.yoshinoya.com/shop/menu/gyudon.html 吉野家公式 メニューのご案内 牛丼] より</ref><ref name="calorie">{{PDFlink|[http://www.yoshinoya.com/shop/menu/pdf/leaf.pdf 吉野家公式 カロリー・栄養成分・アレルギー・原産地情報]}}より</ref>。
* [[牛肉]] - [[アメリカ合衆国|米国]]、その他（[[オーストラリア]]<ref name="cha"/>）
:* 牛丼に使用する部位は「ショートプレート」と呼ばれる[[穀物]]肥育牛の[[ばら肉]]で、生産量の関係から主に米国産を中心に使用しているが<ref name="riyuu">[http://news.livedoor.com/article/detail/3079072/ 吉野家が米国産牛肉を選んだ本当の理由とは?] ライブドアニュース 2007年3月17日</ref>、[[オーストラリア]]でもそれを生産しているので、以前から現在に至るまで、少ない割合ではあるが牛丼にも[[オージー・ビーフ|豪州産牛肉]]を使用している（牛肉総使用量の内、豪州産の割合は牛丼休止前：1%前後、牛丼販売再開後[[2006年]]（平成18年）時点：10%程度である）<ref name="cha"/>。
:* 吉野家は必ずしも米国産牛肉にこだわっているわけでもなく、「“安い・美味い・早い”が実現できる牛肉（ショートプレート）を、他に安定供給してくれるところがあったら米国産牛肉ではなくてもいい」との見解を示している<ref name="riyuu"/>。しかし、その条件を実現できる産地はアメリカのみで、それ以外は絶対的に不足する状況のため、結果的に米国産牛肉の割合が大多数を占めている<ref name="riyuu"/>。
:* 米国産牛肉の[[牛海綿状脳症|BSE]]に関する事は「[[#BSEによる米国産牛肉輸入停止の影響]]」を参照。
* [[タマネギ|玉ねぎ]] - [[中国]]、[[日本]]
* [[米]] - 日本
; 調理
中心メニューである牛丼の具を大鍋で煮込むための調理スペースがメインになっている。牛鮭定食などで提供される焼魚などについては一切れずつ焼くのではなく、大正時代に開発された蒸し焼き調理法を採用し、あらかじめ工場で大量にスチーム調理してレトルトパウチされているものを電子レンジや湯煎などで温めなおすことで、手間を最小限に留めている。汁物に関してもレトルトパックにされたけんちん汁や豚汁を電子レンジや湯煎などで加熱している（各手法は店舗ごとに差異がある）。焼味豚丼や朝定食のハムエッグはIHヒーターで一人前ずつ調理している。

===牛鮭定食===
; 原材料
牛鮭定食で提供されている魚は実際には「[[鮭]]」ではなく、[[トラウト]]が使用されている。吉野家の広報では、「トラウトは厳密に言えば“[[ニジマス]]”ですが、『サケ属』に属する魚です。弊社で使用しているのは海水養殖モノ。養殖モノでも[[海]]で育てば『サケ』、[[川]]だと『マス』の名称になると認識している」と述べている<ref>[http://gendai.net/articles/view/life/145921 日刊ゲンダイ|「椿山荘」謝罪で業界激震… サケ・マス表示は底なしの闇]</ref>。

== 接客 ==
=== 注文時の専門用語 ===
専門用語を使ったオーダーも受け付けている<ref name="waga08324">[http://waga.nikkei.co.jp/play/gourmet.aspx?i=MMWAd4000021032008 吉野家で通ぶるなかれ] 日経WagaMaga 2008年3月24日<br/>[http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/03/72_1.html 吉野家の牛丼、頼み方は72種類] Garbagenews.com 2008年3月25日</ref><ref name="waga061128">[http://waga.nikkei.co.jp/play/gourmet.aspx?i=MMWAd4175028112006 〈茂木信太郎〉第2回 牛丼メニューは72種類] 日経WagaMaga 2006年11月28日</ref>。
* つゆだく - つゆだくさんの略。汁が多め。丼を少し傾けただけで汁が見える。10グラムつゆが追加される。
* つゆぬき - 具の汁を切って載せる。玉を上下に振って汁を切る。
* [[黄身]]だけ - [[卵]]の黄身の部分のみ。
* 半熟 - 半熟卵の店員による略称のこと。
* 頭（あたま）の大盛 - ご飯の量は並で具の量が大盛（2013年10月9日までは大盛り料金だったが、2013年10月10日から通常店舗でも並盛から100円プラスの料金で注文できる<ref name="atama131010"/> ）。ただし、牛丼及び牛ねぎ玉丼でのみしか注文できない。
* 頭（あたま）の特盛 - ご飯の量は並で具の量が特盛（特盛り料金）。
* かるいの（ご飯「小」） - ご飯を少なくすること（用例「かるいのいっちょう」）。
;過去
* つゆだくだく - 通常店舗にて原則としてこの様な特殊オーダーは存在しない。実際に使っているお客はつゆだくの意味すら知らない人も少なくない。但し過去にはこの様にして注文を受け付けていたこともあるため、その名残で使用している客や、「だく」の数を増やすほど「更に追加量が増える」の意図で使用している客もいる<ref name="waga08324"/><ref name="live20090313">[http://news.livedoor.com/article/detail/4059574/ 【トレビアン】吉野家のおもしろオーダー!“つゆだくだくだく”も!?] ライブドアニュース 2009年3月13日</ref>。そのため営業部（地域単位）での対応に若干差見受けられる（店長及びお客様相談室談）。
* 玉ねぎ量変更 - [[2007年]]（平成19年）[[11月]]・[[12月]]をもって、通常店舗ではオーダー終了<ref name="live20090313"/><ref name="negi">[[2007年]]（平成19年）11月・12月に一部店舗でポスターやステッカー等により『玉ねぎ量変更 オーダー終了のお知らせ』の表示が行われた（参考資料：[http://ameblo.jp/jb-astro/entry-10058028401.html]/[http://cachette.blog17.fc2.com/blog-entry-226.html]/[http://geocities.yahoo.co.jp/gl/mato003/view/20071120]/[http://d.hatena.ne.jp/tetsuyaota/20071118]）。また、お客様相談室においても同様の見解を示している[http://web.archive.org/web/20080116031237/http://byokan-sunday.haru.gs/2007/11/post_77.html （参考資料）]。</ref><ref name="ura-menu">[http://internews.jp/archives/2008/09/20080924-06.html 吉野家に隠された裏メニューがまだあった!] インターニュース 2008年9月24日、[http://news.ameba.jp/internews/2008/09/18285.html 吉野家に隠された裏メニューがまだあった!] [[アメーバブログ|アメーバニュース]] 2008年9月29日</ref><ref name="PLUS1">[[日本経済新聞]] 2008年7月5日付朝刊付属「NIKKEI PLUS1」より。</ref><ref name="getnews20090416">[http://getnews.jp/archives/9950 【吉野家に聞きました】『2ちゃんねる』で有名な吉野家コピペは本当なのか!?] - ガジェット通信 2009年4月16日</ref>。
:* ネギ抜き - タマネギを抜いた具。「肉のみ」ともいうが、断られることもあった。普通に盛ってからネギを抜くのが正式で、その分肉が増えるわけではない。豚丼では出来ない場合が多かった。
:* ネギだく - 具のネギを多めに入れたもの。牛丼復活後は断る店舗が多かった。<!--「牛丼」項目の『ねぎだく』より。-->これも豚丼では出来ない場合が多かった。

; 築地店のみ使用される専門用語の例<ref name="waga08324"/><ref name="ura-menu"/><ref name="getnews20090416"/><ref name="tsukiji">[http://www.1101.com/saeki/archive/2004-03-28.html 総武線猿紀行第192回「ねぎだく!いろいろだね〜!吉野家シリーズ5」]（[[ほぼ日刊イトイ新聞]] 2004年3月28日 [[サエキけんぞう]]）内 [http://www1.u-netsurf.ne.jp/%7Eken1/tuyudaku/tuyudaku_3.html 『つゆだくと私』吉野家 築地店スペシャル] より</ref><ref name="tantei">[http://www.tanteifile.com/tamashii/scoop/0308/11_01/ 吉野家裏メニュー全網羅!!] [[探偵ファイル]] より</ref>
* ご飯系
:* ツメシロ - 冷ました白ご飯に熱い牛肉汁だくをかけたもの。市場の従業員が早く食べるため。
:* アツシロ - ご飯をレンジで更に熱くした牛丼。または、蒸らし中や炊き上がり直後のご飯（そこに生玉子をかけると、余熱で半熟状態になる）。
:* 半シャリ - ご飯半分。
:* 極かる - ご飯少量。
:* 極々かる - ご飯さらに少量。
* 肉系
:* トロだく - 脂身（[[トロ]]）を多めに入れたもの。
:* トロ抜き - 脂身を少なめにしたもの。鍋底の方の肉。
* ネギ系
:* ネギちょい抜き - ネギを少し抜いたもの。
:* ネギちょいだく - ネギを少し多めに入れたもの。
:* ネギだくだく - ネギをさらに多めに入れたもの（「だく」の数が増えるほどネギの量は増えるので、「ネギだくだくだく」などの表現方法もある）。
:* ネギだけ -これにはさらにヤワネギとカタネギの2種類がある。前者は柔らかく良く煮込んであるもの。後者は煮込まれていない堅いネギ。
: 普通の店舗でネギ増減（ネギダク・ネギ抜き）の注文は終了したが（前述）、築地店に限り可能でネギだくは肉の量は減らない状態でネギが増量される。
* つゆ系
:* つゆちょい抜き
:* 完全つゆ抜き
:* つゆちょいだく - つゆだくよりもご飯へのつゆの浸り具合がやや軽い。
:* つゆだくだく
* 味噌汁系
:* 冷汁 - 冷ました味噌汁かけんちん汁を牛丼にかける。
:* お湯割り - 味噌汁のお湯をつぎ足し、薄くする。
* その他
:* 芯だけ - お新香の白菜の芯の部分のみ。
など。

築地店では、こだわりの注文法を持った、市場内で働く業者の常連が多く存在し<ref name="waga08324"/><ref name="tantei"/>、それに合わせて多種多様な注文に対応できるマニュアルを用意しており<ref name="tsukiji"/><ref name="tantei"/>、吉野家店員も了解して準備していることなので<ref name="waga08324"/><ref name="ura-menu"/><ref name="tsukiji"/><ref name="tantei"/>、他の店舗では不可能<ref>[http://www.narinari.com/Nd/20090211136.html 城咲仁が深夜番組に騙された? 吉野家で“通”ぶって恥をかく。] [[narinari.com]] 2009年2月18日</ref>。余談だが築地店店長は常連客約600名の注文を暗記しており、席に着くより早くその客のメニューが出されることもある<ref>2013年1月19日放送「あっぱれ!ニッポン国民遺産」（テレビ朝日系）より。</ref>。

=== 代金の支払方法 ===
代金は基本的に[[キャッシュレジスター|レジ]]による支払いであり、これは客とスタッフのコミュニケーションを重視しているため<ref name="kaikeigaku-3">[http://president.jp.reuters.com/article/2008/12/17/57C39F7E-C6AD-11DD-B8B3-F7B03E99CD51.php 社長の仕事術/なぜ、「券売機」を置かないのか：吉野家式会計学（3）] [[ロイター|プレジデントロイター]] 2008年12月17日、[http://news.livedoor.com/topics/detail/3943347/ なぜ、「券売機」を置かないのか：吉野家式会計学(3)] [[ライブドア|ライブドアニュース]] 2008年12月17日</ref><ref>[[爆笑問題の検索ちゃん]] 2009年1月30日放送分より</ref><ref name="MSN20100801"/>、伝統的に醸し出してきたひとつの文化<ref name="kaikeigaku-3"/>、という意味合いがある。一部では「機会損失防止説」が[[券売機]]を置かない理由の定説として流布されているが、それは間違いであり逆に「労働生産性を徹底的に追求した場合、券売機は必然の道具」と吉野家側も認めているが、前述の理由にて収益が許す限りレジによる支払いを続ける方針としている<ref name="kaikeigaku-3"/><ref name="MSN20100801"/>。ただし、[[駅ナカ]][[テナント]]などの一部店舗においては券売機が導入されている<ref>一例として[[東武鉄道]][[東武東上本線|東上本線]][[川越駅]] 吉野家「[http://www.kawagoe-town.com/review/kw000564 そば処東武東上線川越駅店]」など</ref>。また、[[2010年]]（平成22年）から通常店舗の一部において、店舗維持・利益確保の対応策として実験的に券売機を導入している<ref>[http://www.j-cast.com/2011/07/13101380.html?p=all 吉野家一部店舗で券売機導入「お客との繋がり重視」路線に異変] - [[J-CAST]] 2011年7月13日<br/>[http://rocketnews24.com/2011/07/12/111598/ ついに吉野家に券売機の導入がやってキターーー! 完全オートマチック化でスムーズ会計] - ロケットニュース24 2011年7月12日</ref>。

日本国内の店舗において、一部[[商品券]]やグルメカード、[[株主優待券]]などで支払いが可能（一部店舗除く）<ref name="nazo2">[http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0810/17/news040_2.html 謎だらけ? 吉野家のWAON導入(2)] Business Media 誠([[ITmedia]]) 2008年10月17日</ref>。

[[電子マネー]]については、[[Edy]]は[[高速道路]]の一部[[サービスエリア]]・[[パーキングエリア]]と沖縄県全店舗で利用可能である<ref name="nazo2"/><ref>沖縄県の吉野家における、[[Edy]]の利用率は同社広報担当者によると[[2008年]]（平成20年）時点で1割程度である（[http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0810/17/news040_2.html 謎だらけ? 吉野家のWAON導入(2)] Business Media 誠(ITmedia) 2008年10月17日 より）。</ref>。[[WAON]]は[[イオングループ]]外初の大型導入であり<ref name="nazo2"/>、[[2009年]]（平成21年）[[5月11日]]より沖縄県全店舗で導入開始<ref name="r-jusco"/>、[[2010年]]（平成22年）[[4月28日]]までに一部店舗を除き全店に導入完了し<ref name="aeon090619">{{PDFlink|[http://www.aeon.info/ICSFiles/afieldfile/2009/06/19/090619R_1.pdf イオンの電子マネー「WAON」が発行枚数1,000万枚に]}} イオン ニュースリリース 2009年6月19日</ref>、吉野家WAONカードも発行している<ref name="waon"/>。[[Suica]]などの交通系電子マネーは大半の店舗で導入されていないが、大阪周辺のJR駅舎内・駅改札内およびJR駅に近接する一部の店舗では[[ICOCA]]が導入されているほか<ref>[http://icocaem.jr-odekake.net/shoplist.php5?st=&sh=%B5%C8%CC%EE%B2%C8&ad ICOCA電子マネー トピックス&使えるお店検索 「吉野家」検索結果] - JR西日本、2013年11月26日閲覧。</ref>、[[博多駅]]・[[熊本駅]]に近接する3店舗では[[SUGOCA]]が導入されている<ref>[http://www.search-sugoca.jp/shop/search.php?keyword=%E5%90%89%E9%87%8E%E5%AE%B6 「SUGOCA」電子マネーがご利用いただける店舗 「吉野家」検索結果] - JR九州、2013年11月26日閲覧。</ref>。いずれも、これらと相互利用を実施している[[Suica]]・[[Kitaca]]・[[PASMO]]・[[TOICA]]・[[manaca]]・[[nimoca]]・[[はやかけん]]も使用できる。

[[クーポン]]については、CM（[[#テレビCM|後述]]）を流して全国の店舗にて行う大規模なものから、[[新聞]]の折込[[チラシ]]、一部店舗による販促キャンペーンなど特定の範囲内で行うもの、特定商品購入時に付帯するもの<ref>[http://boss-oen.com/boss-oen/release/pc/AX100.jsp サントリーコーヒーボス 働く人の腹ごしらえ!キャンペーン]</ref><ref>[http://news.r-jinzai.net/article/109972597.html 吉野家 BOSS飲めば牛丼50円引き サントリーと連携] 流通業界ニュース 2008年11月21日（情報元:[[日経MJ]] 2008年11月21日）</ref>、など各種存在し、特典も店内・持ち帰りの一部商品を無料・値引き、特定条件を満たした時のみ無料・値引き、丼などの景品<ref>{{Cite web|date=2009-04-08|url=http://moneyzine.jp/article/detail/143444|title=牛丼チェーンの聖域なきキャンペーン競争 吉野家「景品どんぶり」にファン殺到で在庫切れ|publisher=MONEYzine|accessdate=2011-01-09}}</ref>、などと状況によって異なっている。

== 店舗 ==
国内は1,192店舗、海外は604店舗（2013年3月末現在）<ref>http://www.yoshinoya-holdings.com/ir/report/shoplist.html</ref>。

基本は、馬蹄形（U字型）のカウンター席。「牛丼を単品で早く出す」ことに特化した作りである<ref name="20080529nikkeibo"/>。吉野家の利益率の向上に一役買っているが、[[2008年]]（平成20年）時点では来客の8割以上が男性一人であり、新たな客層を取り込む側面からはデメリットである。そのため、ファミリー層や女性グループなど取り込みたい客層に応じて、後述のテーブル型を増やすといった出店戦略を採るようになった<ref name="20080529nikkeibo"/>。飲食業として日本で初めて24時間営業を行ったのは吉野家である<ref name="arukotonaikoto">2009年10月26日放送「[[キングコングのあるコトないコト]]」テーマ：牛丼 より。</ref>。

=== 店舗例 ===
<!-- 出店店舗形態を代表する画像を掲載。吉野家を代表するメニュー（サイズ）画像を掲載。 -->
<gallery widths="160px" heights="160px">
ファイル:Yoshinoya D&C 2007-05.jpg|代々木店 小型店舗。外観を牛丼専門店に改装した店舗の一例。
ファイル:Yoshinoya Shop.jpg|夜間営業時の店舗の一例。
ファイル:Yoshinoya_Kumamoto_Japan.jpg|熊本市内のテーブル式店舗。
</gallery>

=== 特徴ある店舗 ===
; 小型の牛丼専門店
多品目メニューの展開に適さない小型店舗を対象にした単品の牛丼専門店を[[2007年]]（平成19年）以降展開する<ref name="ni">[http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070920AT1D1906419092007.html NIKKEI NET2007年9月20日掲載「吉野家、郊外店を家族向けに転換・テーブル席を配置」]より</ref><ref name="ameba">[http://news.ameba.jp/2007/09/7241.php アメーバニュース9月21日掲載「吉野家が家族向け店舗の本格展開へ ミニサイズ用意」]より</ref>。また、面積が標準的店舗の3分の1で済む、持ち帰り専門店も展開開始した<ref name="MSN20100801"/>。

; ドライブスルー設置店
一部店舗には[[ドライブスルー]]が設置されている<ref>[http://www.excite.co.jp/News/bit/00031161764206.html こんな店にもあった! ファストフードのドライブスルー事情] - エキサイトニュース 2006年10月27日<br/>[http://akita.keizai.biz/photoflash/391/ 「牛丼バーガー」も販売する東北初の「吉野家」ドライブスルー] - 秋田経済新聞 2009年12月2日</ref>。

; 沖縄県内の店舗
沖縄県内の店舗は、ハンバーガーなどのファストフード店と同様のウォークアップスタイル（セルフサービス方式）をとっており、すべてテーブル席で馬蹄形のカウンター席はない。県内初出店した吉野家USAの方式をそのまま踏襲しているためである<ref>[http://www.lequio.co.jp/rupo/rupo_new051006.html 週刊レキオ2005年10月6日「ルポ 編集部が行く」] </ref>。

2011年11月4日に新装開店した331号線小禄バイパス店では沖縄県内で初めて馬蹄形のカウンター席を設けた。

; テーブルサービス店舗を展開
吉野家の客層は男性中心で女性層や家族層に弱かったため、対策として定番のカウンター席を縮小し、2〜8人程度が同時に座れるテーブル席を中心とした[[ファミリーレストラン]]スタイルのテーブルサービス型郊外店を増やしている（先行実験店舗として[[宮城県]]の仙台藤松店がある）<ref name="20080529nikkeibo"/><ref name="ni"/><ref name="ameba"/>。[[2010年]]（平成22年）時点で約5割の店舗が該当する<ref name="MSN20100801">[http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100801/biz1008011801007-n1.htm 【ドラマ・企業攻防】吉野家“280円”再挑戦 こだわり・低コスト両立カギ / 1] / [http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100801/biz1008011801007-n2.htm 2] / [http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100801/biz1008011801007-n3.htm 3] - MSN産経ニュース 2010年8月1日</ref>。

; [[蕎麦|そば]]提供店舗「そば処吉野家」を展開
[[2000年代]]後半以降に推進していく店舗形態の一種として<ref>{{PDFlink|[http://www.yoshinoya-holdings.com/holdings/pdf/2009/090618_1.pdf 子会社の組織改定及び部室長人事異動に関するお知らせ]}} 吉野家HD プレスリリース 2009年6月18日<br/>[http://www.ryutsuu.biz/strategy/b061913.html 吉野家HD/企画本部にそば処推進を新設] 流通ニュース 2009年6月19日</ref>、店内製麺の十割蕎麦や牛丼以外にも[[天丼]]などのメニューを提供する店舗「そば処吉野家」<ref name="soba"/>を[[2009年]]（平成21年）[[6月]]時点で全国17店舗展開しており<ref name="shop">[http://www.yoshinoya.com/shop/index.html 吉野家公式サイト「店舗検索」]</ref>、[[2010年]]（平成22年）には30店舗に拡大<ref name="FTJ20090717"/>。その店名には「そば処」が入っており、看板は紺色の色彩にして通常店舗との違いを出している<ref name="shop"/>。

; 全国売り上げ第1位の店舗
吉野家における全国売り上げ第1位の店舗は「有楽町店」で[[2007年]]（平成19年）[[11月]]時点）<ref name="gachi">[http://www.tbs.co.jp/gacchiri/oa20061029-mo3.html がっちりマンデー（[[TBSテレビ|TBS]]、2006年10月29日放送）吉野家：日本一の吉野家スピード盛り達人]より</ref><ref name="ado">[[出没!アド街ック天国]]（テレビ東京、2007年11月3日放送）[http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/071103/30.html#25 「有楽町」25位：吉野家 有楽町店]より</ref>、通常時1日3,000食の売り上げがある<ref>2010年4月7日『[[知りたがり!]]』（[[フジテレビジョン|フジテレビ]]）にて吉野家広報談。</ref>。要因として「[[有楽町駅]]に隣接」「通常の[[店舗]]より大きく客席数が多い」「回転率が高い」「[[オペレーション]]練度の高い店長・店員」等がある<ref name="gachi"/><ref name="ado"/><!--参考資料：http://homepage3.nifty.com/ureru_rich/magex067.html http://ama.no-ip.com/ekiguide/yurakucho.htm -->。

; 国会内の店舗
2013年10月11日、国会議事堂の敷地内に永田町一丁目店がオープンした<ref>[http://www.j-cast.com/2013/10/16186405.html　自分で要請して、今度は「特別扱いいかがなものか」　吉野家「特別牛重」巡る議員たちの「いいかげん」]Jcastニュース・2013年10月16日、2013年11月22日観覧</ref>。「和牛牛重」は同店限定メニューで、1,200円。牛丼など一般店舗と同じメニューもある。座席数はカウンター14席。国会議員や国会職員など国会通行証を持つ人のみが利用でき、国会の見学者など一般の利用は不可。一般の利用ができないため、ウェブサイトの店舗検索には表示されない。ちなみに地元有権者から「和牛牛重が国会内でしか食べられないのはおかしい」と批判されたこともあった<ref>[http://www.j-cast.com/2013/10/16186405.html　自分で要請して、今度は「特別扱いいかがなものか」　吉野家「特別牛重」巡る議員たちの「いいかげん」]Jcastニュース・2013年10月16日、2013年11月22日観覧</ref>。

; 企業の社員食堂に出店中の店舗
2010年11月に完成した[[リコー]]のテクノロジーセンター（[[海老名市]]）新棟内の社員食堂に吉野家が出店中。
営業時間は11:30～13:30、ただし一般客は利用できない模様<ref>[http://news.mynavi.jp/articles/2010/11/19/ricoh_rtc/]マイナビニュース・2010年11月19日、2014年7月2日観覧</ref>。
また、[[ソフトバンク]]<ref>[http://conton.jp/archives/668]混沌・2010年3月</ref>、[[佐川グローバルロジスティクス]]<ref>[http://lnews.jp/2012/10/e100902.html]エルニュース・2012年10月</ref>の社員食堂にも同様に出店中である。

=== 実験的店舗 ===
市場調査の為、実験的店舗を開設することがある。いずれも[[1990年代]]後半頃に通常型店舗に改装、または閉店した。
* 吉野家USA（YOSHINOYA USA）<ref name="himitsu">[[伊集院光 日曜日の秘密基地]]（[[TBSラジオ&amp;コミュニケーションズ|TBSラジオ]]、2002年1月27日、2月3日放送<!--参考資料：http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7595/chino/ana_new.html -->）「秘密キッチの穴」コーナー『ビーフボール・プリーズ』（[http://web.archive.org/web/20060615034620/http://www.tbs.co.jp/radio/1101/ana/mainframe_k.htm 解決済の穴バックナンバー No.00150）]（[[インターネット・アーカイブ]]）より</ref><!--参考資料：http://www27.tok2.com/home/voodoo/yoshinoya.html#anchor233037 http://harihara.hp.infoseek.co.jp/usi/mise.htm http://wiki.chakuriki.net/index.php/%E5%90%89%E9%87%8E%E5%AE%B6 -->
:* 吉野家が米国で展開している店舗を参考に[[1990年]]（平成2年）前後 - 1990年代後半に展開された店舗。
:* [[浜松町]]、[[水道橋]]、[[北浦和駅|北浦和]]、[[上北沢 (世田谷区)|上北沢]]、[[国立市|国立]]、[[東大和市|東大和]]、[[沖縄県|沖縄]]などに存在した。
:* メニューを米国流に呼称するのが特徴（牛丼→ビーフボウル、大きさ：並→レギュラー、大盛→ラージ、特盛→エクストララージ など）。
:* 米国の店舗にあるチキンボウル（焼鳥丼）や[[ソフトドリンク]]など日本の通常型店舗と異なったメニューが存在した。
* 特選吉野家あかさか<ref name="himitsu"/><!--参考資料：http://blog.goo.ne.jp/freespirit1979/e/0644d5c434298e764cc59fa41957a5fc http://www.tabitabi-taipei.com/more/2004/1105/ http://namikare.exblog.jp/3564626/ http://s.freepe.com/std.cgi?id=yuharu03&pn=15 -->
:* 吉野家の高級店路線として1990年代初旬 - 後半頃に展開された店舗。[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[赤坂 (東京都港区)|赤坂]]に存在した。
:* [[料亭]]を感じさせる外装と高級感漂う内装、テーブル、いす、食器類。肉は日本国産牛を使用。味の評判も高かった。
:* メニューは牛丼などの単品が1000円前後、そのセットが各種1000円以上。その他「特選[[しゃぶしゃぶ]]」や[[ワイン]]など通常型店舗と異なったメニューが存在した。
* 吉野家うどん・吉野家カレー
:* [[1980年代]]中盤 - 1990年前後にそれぞれの専門店が展開された<ref name="nickfoods">[http://www.nickfoods.co.jp/lecture/report/052.html ニックフーズ /“食”未来塾：業界レポート「既存店の現状打破を考える」] より</ref>。
* 他にも、[[惣菜]][[専門店]]や[[カレーライス|カレー]]店など、[[アンテナショップ]]を1〜数店舗出店し[[市場調査]]する戦略を一時期行っていたが、調査終了後に閉店している<ref name="himitsu"/><ref name="nickfoods"/>。

=== 移動販売車 ===
[[ファイル:Yoshinoya kitchen-truck Orange-Dream.jpg|right|thumb|オレンジドリーム号]]
「オレンジドリーム号」と称する[[移動販売|移動販売車]]を3台保有している（東北・関東、中京、関西各1台）<ref>[http://www.yoshinoya.com/about/orangedream_gou/index.html オレンジドリーム号] - 吉野家公式サイト、2012年5月3日閲覧</ref><ref>[http://portal.nifty.com/2011/03/11/b/ 吉野家の移動販売車で食べる牛丼のうまさよ] - 斎藤充博、[[@nifty]] デイリーポータルZ、2011年3月11日</ref>。主に店舗改装時に使用されるが稼動スケジュールに余裕があり約300食以上が見込める場合は外部イベントでも活用される。

牛丼弁当のみ提供される。
{{-}}

== BSEによる米国産牛肉輸入停止の影響 ==
; [[2003年]]（平成15年）
* [[12月24日]] - [[アメリカ合衆国|アメリカ]][[ワシントン州]]においてBSE（[[牛海綿状脳症]]）感染疑惑牛発見の発表があり、同[[12月26日]]に政府は[[アメリカ産牛肉]]の輸入禁止を決定。これに対応するため、[[東京都|都内]]を中心とした11店舗で[[年末年始]]の休業や深夜時間帯（[[日本標準時|日本時間]]22:00から翌朝10:00まで）の営業休止を行う。
* [[12月30日]] - 深夜閉店店舗を123店舗に拡大。
; [[2004年]]（平成16年）
* [[1月1日]] - 特盛販売中止、朝定食の終日販売。
* [[1月6日]] - 一部店舗で新商品の「吉野家のカレー丼」の販売を開始。その後、「吉野家のいくら鮭丼」、「豚キムチ丼」、「吉野家のマーボー丼」、「吉野家の焼鶏丼」などの新メニューを順次展開。
* [[2月11日]] - アメリカ産牛肉の禁輸が長引き在庫がなくなったため、牛丼、牛皿、牛鮭定食の販売休止に踏み切る。これに伴い、前日の[[2月10日]]最後の一杯を食べに熱心なファンや一般客、話題性から今まで食べたことがなかった人も店に駆けつけ、一部店舗で食べ納めの行列ができた。
:* 但し、創業店として特別な位置付けがされている築地店や、出店契約や他店との兼ね合いで牛丼（サイズは常時「大盛」限定）以外のメニューを提供できない[[競馬場]]・[[戸田競艇場]]にある店舗では、国産牛などを使って牛丼の販売を継続。しかし、並盛500円、大盛650円に値上げを行った。
* 2月11日 - [[茨城県]]神栖町（現[[神栖市]]）「124号線神栖店」で酒に酔った客が牛丼の販売中止に対して暴れ、逮捕される。
* [[2月19日]] - [[長崎県]][[長崎市]]「長崎滑石店」で酒に酔った客が牛丼の販売中止に対して店員に暴行を加え、逮捕される。
* [[2月23日]] - [[トリインフルエンザ]]による[[中華人民共和国|中国]]、[[タイ王国|タイ]]の両国からの鶏肉禁輸処置で[[鶏肉]]の在庫が少なくなったとして、「吉野家の焼鶏丼」を[[3月]]中旬をめどに一旦販売中止する方針を発表。牛丼の販売中止を受けて代替メニューとして販売していたが、結局2ヶ月強で販売打ち切られる。
* [[3月3日]] - 豚丼・豚皿をレギュラーメニューとして[[3月1日]]より順次導入し、この日までに全国の店舗で販売開始（一部店舗除く）<ref name="y20040301">[http://web.archive.org/web/20040603063501/www.yoshinoya.com/news/040301_ir.html 吉野家の「豚丼」（ぶたどん）全国で販売開始] （[[インターネット・アーカイブ]]） - 吉野家ディー・アンド・シー 2004年3月1日</ref>。
** 元々は[[#BSEによる米国産牛肉輸入停止の影響|BSE騒動]]以前から多メニュー化プロジェクトの一環として開発に取り組んでいたメニューであったが、その途中でBSE騒動が発生したためやむなく牛丼の代替メニューとして投入、当初の現場では調理・オペレーションが不十分・不徹底な面が目立ち、その影響によって低評価を下した客も少なくなかった<ref name="dancyu200507">[[dancyu]] 2005年7月号 特集：旨い!「丼」 / [http://www.president.co.jp/dan/backnumber/2005/20050700/1466/ 豚丼は牛丼に勝てるか!?]</ref>。
** その後、地道な改良を重ねて豚肉により合った調理法とオペレーションを築き上げ、独自の味付けに変化することで牛丼とは別の顧客が開拓された<ref name="dancyu200507"/><ref name="j20090417">[http://www.j-cast.com/2009/04/17039630.html?p=all「豚丼」はどこへ行く すき家は休止したが…] [[J-CAST]]ニュース 2009年4月17日</ref>。[[2009年]]（平成21年）[[4月]]時点においても牛丼に次ぐ2番手の売上を確保していた<ref name="j20090417"/>。
* [[3月11日]] - 代替メニューのカレー丼などが不調で、「[[松屋フーズ|松屋]]」「[[すき家]]」「[[なか卯]]」など他チェーンへの流出が続いているため、販促キャンペーンとして[[3月15日]]までの期間限定で「豚丼」並盛を250円に値下げ、かつ期間中は他のメニューの提供を中止。この日から、朝定食の販売時間を従来の午前5時 - 10時に戻した。
* [[12月]]上旬 - [[オーストラリア]]産牛肉を使った「牛焼肉丼」の提供開始。
; [[2005年]]（平成17年）
* [[2月11日]] - 牛丼の販売停止からちょうど1年のこの日、牛丼の販売再開を期待する多くの声に応え、1日限定（午前11時から各店舗ごとに売り切れまで）で、牛丼が復活販売された。吉野家の倉庫に残っていた在庫の他、国内に残る米国産牛ショートプレート肉が可能な限り集められた。吉野家の各店舗には、早朝から「1年ぶりの吉野家の牛丼」を求めようとする長い列ができた。
* [[10月1日]] - 豚丼、豚皿の値段を10円値上げ。同社は「牛丼で目指してきた何度食べても飽きないうまさを、豚丼でも実現するべく研究を続けてきた結果、たれの味に熟成を重ねて作り上げた自信作」としている。店内でも同内容の告知放送が行われた。
; [[2006年]]（平成18年）
* [[6月21日]] - 米国産牛肉の輸入再開決定で日米が正式合意。
* [[7月27日]] - 米国産牛肉の輸入再開解禁。
* [[9月4日]] - 社内イベント：牛丼復活決起集会を都内某ホールで開催。
* [[9月18日]] - 「牛丼復活祭」開催用に作られた特製のたれを使用。長時間煮込んだ濃厚な味が吉野家の牛丼の特徴だが、限定販売で長時間煮込むことができないため、最初からある程度味を調えた特製たれで提供された。
* [[9月21日]] - 今後の安定提供に向け、テストとして北海道内の店舗のみ、午前11時から午後3時までの時間限定で牛丼を毎日提供。
* [[10月1日]] - [[10月5日]] - 全国で牛丼復活祭を開催、期間限定牛丼販売。
* [[11月8日]] - 安部修仁代表取締役社長が視察したアメリカの牛肉加工業社・スイフト社から輸入された牛肉に、日本政府が危険部位にしている箇所の肉が混入していることが発覚し、同社からの牛肉輸入が停止された。
* [[11月1日]] - [[11月5日]] - 前月に引き続き、全国で期間限定牛丼販売。
* [[12月1日]] - 全国で毎日昼食時間帯（11時から15時）のみの販売開始。
; [[2007年]]（平成19年）
* [[2月21日]] - [[3月1日]]より、牛丼の販売時間を深夜0時までに延長することと、「特盛」「牛皿」「牛鮭定食」の販売を再開することが発表された。
* [[10月11日]] - [[2007年]]（平成19年）[[8月]]中間決算発表の会見で吉野家HD社長は「[[2007年]]（平成19年）[[12月]]、[[2008年]]（平成20年）[[2月]]の第4・四半期には、来期の価格戦略や牛丼販売時間などを決めたい」とし、牛丼の常時24時間販売計画は、[[2007年]]（平成19年）下期分には織り込んでいないとした<ref name="jpre"/>。
* [[11月27日]]・[[12月5日]] - [[12月11日]] - 期間限定であるが、[[2004年]]（平成16年）[[2月]]以来、約3年10ヶ月ぶりに牛丼の24時間販売を行う事を11月27日に発表し、12月5日午前11時から同年12月11日午前零時までの1週間限定で実施された。その際「まだ（牛丼の）24時間販売をフルに再開できない」と牛丼の常時24時間販売計画は未定である事を再度示した<ref name="ji"/><ref name="fuji"/>。
; [[2008年]]（平成20年）
* [[3月17日]]・[[3月20日|20日]] - 牛丼の主原材料である米国産牛肉の調達先開拓が進み、終日営業に必要な量の確保が可能になった事により、全国の吉野家約1040店で牛丼の常時24時間販売を約4年1ヶ月ぶりに再開すると3月17日発表、同月20日実施<ref name="asahi317"/>。これにより、牛丼の販売時間に関してはBSE騒動による販売休止以前の状態に戻った。
* [[4月21日]]・[[4月23日|23日]] - [[伊藤忠商事]]が吉野家向けに[[2007年]]（平成19年）[[8月]]に輸入した米国産牛肉（ナショナルビーフ社[[カリフォルニア]]工場出荷）700箱中1箱から[[牛海綿状脳症#特定危険部位|特定危険部位]]の[[脊柱]]が混入していた腰部の肉を吉野家の加工工場「東京工場」（[[埼玉県]][[大利根町]]（現[[加須市]]））で4月21日発見、[[農林水産省]]と[[厚生労働省]]は同月23日この事実を発表<ref name="47news423"/><ref name="asa08423"/><ref name="mai08423"/>。問題の牛肉は工場でのチェック体制がきちんと働いたことにより、消費者には販売されていないため「吉野家の牛丼は安全だ」と同社は強調した<ref name="47news423"/><ref name="asa08423"/>。特定危険部位の混入は[[2006年]]（平成18年）[[7月]]の米国産牛肉の輸入再々開以降初めてである<ref name="asa08423"/>。当該工場以外にも調達先があるため「牛肉の在庫は確保しており、24時間販売の見直しはしない」（吉野家HD広報部長）としている<ref name="mai08423"/>。

=== BSE・中国産野菜に対する企業姿勢 ===
* 吉野家は、独自調査等の結果を根拠に[[米国産牛肉]]の安全を主張している<ref name="cha">[http://promotion.yahoo.co.jp/charger/200611/contents05/theme05_02.php 月刊チャージャー（Yahoo! JAPAN PR企画）吉野家への一問一答大公開!（2006年11月）] より</ref><ref>吉野家公式 [http://www.yoshinoya.com/safety/index.html 吉野家の考える「安全」と「安心」について] より</ref>。
<!-- 別企業の話　* 対して[[すき家]]・[[なか卯]]を抱える[[ゼンショー]]は、米国産牛肉について「安心して食べて下さいと言える段階ではない」という認識を持っており、輸入禁止から現在に至るまで一貫して慎重な姿勢を採っている<ref>[[すき家]]公式{{PDFlink|[http://www.zensho.com/info/_pdf/051209.pdf 「安全な食の提供がゼンショーの使命」]}}より</ref>。 -->
* 中国産野菜について、「堂々と使う。きちんと管理し検査をしている以上、中国産も国内も同じことだ。」と出射孝次郎（元吉野家社長）が公言している<ref>[http://mainichi.jp/select/biz/chokkyu/archive/news/2008/20080524ddm008020015000c.html 毎日新聞 2008年5月24日「直Q変化Q：出射孝次郎・吉野家社長 外国産食材、大丈夫?」]・毎日新聞 2008年5月24日 東京朝刊 より</ref>。

== 広告・広報・作品 ==
=== テレビCM ===
* [[1980年]]（昭和55年）以前（[[会社更生法]]適用申請前）
:* 『吉野家牛丼CMソング』（作詞・作曲：[[郷伍郎]]、[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]作品コード：063-8181-2）を使用した[[テレビ]][[コマーシャルメッセージ|CM]]が盛んに放送されていた。 「牛丼一筋80年」「やったねパパ。明日はホームランだ!」などのフレーズが知られているものである。この曲は、後の『あー、牛丼食いてー』編でも一部使われている。
* [[2007年]]（平成19年）[[9月]] - 「牛丼3杯目が並盛り100円」、同年[[12月]]「歳末牛丼祭（牛丼24時間販売、50円引き）」、[[2008年]]（平成20年）[[3月]]「牛丼24時間販売完全復活」、同年[[4月]]「新生活応援祭」
:* 上記[[キャンペーン]]CMに[[松井秀喜]]が出演。前述の「明日はホームランだ」というフレーズを牛丼を、食べた後に言うセリフで復活（9月CM時）。「松井が牛丼を食べているように見えない」と話題になったが、実は美味しそうに食べていたことがCM放映終了後に判明（9月・12月CM時）。
* [[2008年]]（平成20年）[[10月]] - 「牛丼関連商品80円引きセール（秋の牛丼週間）」
:* 上記キャンペーンCMに[[佐藤隆太]]と[[アンタッチャブル (お笑いコンビ)|アンタッチャブル]]が出演。
* [[2008年]]（平成20年）10月から[[2009年]]（平成21年）3月まで[[クイズ!ヘキサゴンII]]（[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系）の[[スポンサー]]だった。
* [[2009年]]（平成21年）4月 - 「春のヨシギュー祭 丼・定食どれでも50円引き!」
:* 上記キャンペーンCMには佐藤隆太、[[塚地武雅]]（[[ドランクドラゴン]]）、[[市川由衣]]、[[小野武彦]]が出演。
* [[2009年]]（平成21年）4月から半年間[[しゃべくり007]]（[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]）の[[スポンサー]]になった。
* [[2009年]]（平成21年）4月から9月まで[[太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。]]（日本テレビ）のスポンサーになった。
* [[2009年]]（平成21年）[[7月]]から[[リンカーン (テレビ番組)|リンカーン]]（[[TBSテレビ|TBS]]系）のスポンサーになった。
* [[2011年]]（平成23年）7月 - 「アニキ部長」
:* 上記キャンペーンCMでは[[仲村トオル]]が出演している。
* この他には、[[大槻ケンジ]]、[[ウッチャンナンチャン]]、[[飯島愛]]、[[中居正広]]、[[佐々木健介]]、[[U字工事|益子卓郎]]などもCMへの出演歴がある。

=== 愛称・マスコットキャラクター ===
吉野家は、[[牛丼]]屋であることから 「'''吉牛'''」（よしぎゅう）と省略した愛称で呼ばれることも多い。しかし、一連のBSE問題の影響で牛丼の販売が出来なくなっている間については、主力商品を[[豚丼]]にシフトしていたことから、自然発生的に 「'''吉ぶー''' （よしぶぅ）」 という愛称でも呼ばれるようになった。吉野家側もその愛称を公認し、[[2004年]]（平成16年）3月より[[マスコットキャラクター]]「'''[[吉ブー]]''' （よしぶー）」別称：'''BOOちゃん（ぶーちゃん）'''、「吉ギュー（よしぎゅー）」別称：'''GYUちゃん（ぎゅーちゃん）''' を登場させて広報活動を行っていたが、[[2006年]]（平成18年）[[10月31日]]に終了したが、2012年（平成24年）6月よりこれらに代わる新キャラクターとして「'''[[よっぴー]]'''」が誕生した。なお、現行マスコットキャラクターの「よっぴー」に関しては主に同社のモバイルサイトを中心に広報活動を行っている。

=== 吉野家の表記 ===
吉野家は「吉」の字に「[[ファイル:Tsuchiyoshi.svg|14px]]」（「土」の下に「口」、つちよし）の[[字体]]を用いている。しかしながら、そのメジャーさとは裏腹に日本の文字コード規格でこの字体は[[包摂 (文字コード)|包摂]]の対象になっており、現在の多くのコンピュータの日本語環境では表示できない<ref>[[Unicode]]では U+20BB7、「{{拡張漢字|吉}}」。第1面以降対応ブラウザ（[[Mozilla Firefox|Firefox]] 1.5以降など）と、[[JIS X 0213|JIS X 0213-2004]]外のUnicode [[Unicode#概要|SIP]]（第2面）文字を搭載した[[フォント]]（[[ヒラギノ]] (otf形式)、[[モリサワ|モリサワフォント]] (Pr5・Pr6)、[[メイリオ]]、[[IPAフォント|IPAmj明朝]]、[[VLゴシック|VL ゴシック]]、[[花園フォント|花園明朝]]、[[小塚ゴシック|小塚ゴシック Pro R]]、[[和田研フォント]]（[[ARIB外字]]対応版）、[[Windows TV ゴシック]]、HAN NOM B、MingLiU-ExtB、SimSun-ExtB、YOzFontなど）が必要。ちなみに[[OS X|Mac OS X]]、[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]、[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]では対応フォントが最初からあるため標準で表示可能だが、ブラウザによっては表示できない。</ref>。

本文中では「吉野家」と表記する（公式[[ウェブサイト]]での社名の表記には画像が用いられているが、[[ウィキペディア|Wikipedia]]ほか一般では、「吉」（「士」の下に「口」）で代替表記される）。

また、[[キン肉マン]]、[[ひだまりスケッチ]]などの作中で「吉野屋」の名が頻繁に出ていた事や、競合チェーンに「[[松屋フーズ|松屋]]」が存在する事による影響から、「吉野'''屋'''」と誤表記されることが多い。過去には吉野'''家'''の'''家'''を強調する新聞広告を出した事もあった<ref>[http://homepage1.nifty.com/hidex/goyo/yoshino.html 「吉野屋」誤表記に関する1999年3月29日の読売新聞広告]より</ref>。

=== Twitter ===
[[2010年]]（平成22年）[[8月23日]]から吉野家は[[Twitter]]公式アカウント「@yoshinoyagyudon」で情報発信を開始した<ref name="marke20100906">[http://markezine.jp/article/detail/11557 吉野家がツイッター「おはようございまぎゅう」] - MarkeZine 2010年9月6日</ref>。文体の特徴として「ぎゅう」を多用する独自のスタイルが定着している<ref name="marke20100906"/><ref>[http://rocketnews24.com/?p=53513 吉野家の公式Twitterが「ぎゅう♪ ぎゅう♪ ぎゅう♪ ぎゅう♪」連呼しまくりな件] - ロケットニュース24 2010年10月29日</ref>。

=== 新日本プロレス ===
[[新日本プロレス]]のスポンサーでもあり、コラボ企画として所属選手である[[真壁刀義]]や[[中邑真輔]]を起用した限定CMや、冠スポンサー大会となった「吉野家 Presents KIZUNA ROAD 2013」では新日本プロレスとのコラボどんぶりが制作され抽選でプレゼントされた。

=== 作品 ===
; 楽曲
* 「吉野家牛丼CMソング」（作詞・作曲：[[郷伍郎]]） - 前述。
* 「[[親愛なる者へ (中島みゆきのアルバム)|狼になりたい]]」（作詞・作曲・歌：[[中島みゆき]]） - [[1979年]]（昭和54年）発表。深夜の吉野家を舞台にした楽曲。
* 「[[さらば吉GYUよ!また逢う日まで]]」（[[GYU-BAND]]） - [[2004年]]（平成16年）の吉野家の牛丼販売停止を題材にした楽曲。
* 「[[CAVE PARTY|うめえなあもう]]」（[[ザ・クロマニヨンズ]]） - [[2007年]]（平成19年）発表のCMソング。
;ゲーム
* 「SuperLite2000シリーズ「吉野家」」 - [[サクセス (ゲーム会社)|サクセス]]から[[2004年]]（平成16年）[[6月]]に吉野家を題材としたゲームソフトが[[PlayStation 2]]にて発売、音楽を[[葉山宏治]]が担当した。

== エピソード ==
* [[台北市|台北]]の吉野家では[[紅ショウガ]]の色が薄く甘酸っぱい風味の、[[寿司]]用の物に近い物を使用している。日本国内と同じように米国産牛肉を使用していた為、当局が輸入禁止した後に豚丼をメニューに加えた。
* 店舗と同様の牛丼・豚丼・牛焼肉丼が味わえる冷凍商品（牛丼の具、豚丼の具、牛焼肉丼の具）と紅生姜も発売しており、生協や通信販売、一部の[[スーパーマーケット]]等で購入可能であるが、吉野家店舗内での直接販売は行われていない<ref name=tuhan>吉野家公式 [http://www.yoshinoya.com/food/index.html 吉野家の味をご家庭で|吉野家]</ref><ref>[http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080304/biz0803042344017-n1.htm 吉野家“冷凍”牛丼が復活] MSN産経ニュース 2008年3月4日</ref><ref>[http://www.j-cast.com/mono/2008/03/11017677.html 吉野家の味を家庭で「冷凍牛丼」4年ぶりに復活] [[ジェイ・キャスト|J-CAST]] 2008年3月11日</ref>。オリジナルでは[[キムチ]]が商品化されている<ref name=tuhan/>。
* [[1968年]]（昭和43年）頃、当時中華料理店を営んでいた「[[松屋フーズ|松屋]]」創業者の瓦葺利夫が牛丼の研究をしている最中、吉野家築地店に立ち寄りその牛丼に感銘を受け<ref name="shirushiru">[[シルシルミシル]]（[[テレビ朝日]]）2009年6月3日放送、[http://www.tv-asahi.co.jp/shirushiru/contents/bk/0036/ テーマ1「松屋」] より。</ref>、毎日立て続けに通うようになった。また、吉野家が新橋に2号店を立ち上げる際に瓦葺をスタッフとして誘ったが丁重に断った上で松屋を牛めし・定食店として新たに展開させた際、吉野家スタッフとの縁で松屋1号店（江古田店）開店後最初期の食材卸は吉野家と共有していた時期があった。
* 吉野家の名称に関わる地区である[[大阪市]][[福島区]]において、JR環状線[[福島駅 (JR西日本)|福島駅]]前には吉野家の店舗を出店しているが、同区内で屋号ゆかりの地である「吉野」に吉野家の店舗は存在していない。他方で、競合牛丼チェーンの[[松屋フーズ|松屋]]と[[なか卯]]は同所に店舗を出店している<ref>[http://sp.chizumaru.com/dbh/matsuyaf/detailmap.aspx?account=matsuyaf&accmd=0&mode=11&pg=1&adr=27103&bid=801 松屋 店舗詳細情報「大阪野田店」]<br />[http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=4&pg=1&ino=BA688887&grp=nakau なか卯 店舗検索「JR野田店」]</ref>（[[2008年]]（平成20年）[[2月]]時点）。
* [[2001年]]（平成13年）に日記サイトで、吉野家を戯画した文章が発表された。吉野家は殺伐としてるべきで、大盛りねぎだくギョクを頼むのが通と主張するこの文章は、掲示板サイト[[2ちゃんねる]]で人気となり、くりかえし転載され、「吉野家コピペ」と呼ばれるようになった。同年12月23日に、「吉野家コピペ」に出てくる通のように、吉野家で大盛りねぎだくギョクを頼むというパフォーマンスが2ちゃんねるで提案され、翌24日から数次のオフ会が発生した。2002年12月24日には412店舗、述べ1947人参加の最大規模でオフ会が行われた<ref>{{Cite journal ja-jp
|author    = 伊藤昌亮
|year      = 2005
|title     = ネットに媒介される儀礼的パフォーマンス : 2ちゃんねる・吉野家祭りをめぐるメディア人類学的研究
|url       = http://ci.nii.ac.jp/naid/110002954345
|journal   = マス・コミュニケーション研究
|serial    = No. 66
|publisher = 日本マス・コミュニケーション学会
|issn      = 13411306
|pages     = 91-110
}}</ref>。
* [[2007年]]（平成19年）[[11月30日]]、日本の動画配信関連サービス「[[ニコニコ動画]]」に『【吉野家で】[[メガ]]牛丼に対抗して、[[テラ]]豚丼をやってみた【フリーダム】』（後に投稿した本人により削除済）という動画が投稿された<ref name="giga">[[GIGAZINE]] 2007年12月3日掲載 [http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071203_yoshinoya_tera_butadon/ 吉野家で「テラ豚丼」を作るムービーについて、吉野家に電話してみた]</ref>。この動画は、吉野家の店員が店舗厨房で丼から溢れんばかりに肉を盛り付けた豚丼（[[テラ]]豚丼）及びコーンを1缶使用した野菜（[[テラ]]生野菜）を作っている様子を録画したものだった。投稿者がコメントに「盛り付けた肉を鍋へ戻した」旨の投稿をしたことから、閲覧者からは「食べ物を粗末にするな」「不衛生である」などの苦情が同社に相次いで寄せられた<ref>[[東京新聞|TOKYO Web（東京新聞）]] 2007年12月4日掲載[http://s04.megalodon.jp/2007-1207-0034-19/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007120402069656.html 「悪ふざけ“超大盛り丼”ネットに映像 吉野家が調査」]（[[ウェブ魚拓]]） ・読売新聞 2007年12月4日朝刊・東京新聞 2007年12月4日夕刊</ref>。
:* これらの苦情を受け、吉野家はすぐに調査を開始し、当日中に店舗及び[[アルバイト]]店員をほぼ特定したと公表した<ref name="20071218nikkeibo">[http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20071214/143129/ 『吉野家、”豚丼騒動”の教訓 安部修仁社長が語る「経営の足りない部分」』]2007年12月18日付配信 日経ビジネスオンライン</ref>。
:* 同年[[12月3日]]には、同社公式サイト上で「弊社商品を悪用した動画『テラ豚丼』がWeb上に投稿され、お客様には大変不安・不快な思いをさせてしまったことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪する発表を行った<ref name="giga"/><ref>吉野家公式「動画投稿に対する当社の対応について」（{{PDFlink|[http://www.gyozayahonpo.com/terabuta/071203.pdf 参考資料]}}）</ref><ref name="it">[[ITmedia|ITmedia News]] 2007年12月3日更新[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/03/news059.html 『吉野家、「テラ豚丼」動画騒動で謝罪』]</ref>。
:* 同年[[12月5日]]、「テラ豚丼」動画に関与したとして、[[近畿地方]]のアルバイト店員2名を処分したが、これ以上の処分・調査を行わないとのことを公表した<ref name="it"/><ref>{{cite news |title=吉野家：アルバイト店員2人を処分　山盛り豚丼動画 |newspaper=毎日新聞 |date=2007-12-05 |url= http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071206k0000m040029000c.html|archiveurl=http://replay.waybackmachine.org/20071206141404/http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071206k0000m040029000c.html |archivedate=2007-12-06}}</ref>。
:*[[安部修仁]]社長（当時）はこの事件のことを聞いたとき、まず「腹が立った」が、その後「果たして経営側に問題はなかったか」、そして「事件と何も関係の無い他の職員の心情を慮った」との心境だったと述べている<ref name="20071218nikkeibo"/>。
:*テラ豚丼騒動は[[蛙男商会]]のアニメ、[[鷹の爪]]-独立愚連広報部や[[爆笑問題]]のDVDで風刺ネタにされ特に独立愚連広報部では[[ゆとり世代]]のネガティヴさが強調されている。
* [[香港]]の吉野家で男性店員3人が女性店員を[[強姦]]し、携帯電話でその様子を録画しインターネット上に[[2008年]]（平成20年）[[8月]]頃から流出していることが発覚、男性店員3人は逮捕され、3人は16 - 19歳でうち1人は店舗マネージャーであった。事件を受け、香港の吉野家では再発防止を目指し1,350万円を投じて社員教育などを実施するとの考えを示した<ref>{{cite news |title=【香港】【香港Xファイル】吉野家の女性店員暴行、容疑3店員が初公判 ［社会］|newspaper=NNA.ASIA |date=2008-09-17 |url=http://news.nna.jp/free/news/20080917hkd003A.html |accessdate=2011-03-05}}</ref>。

== 関連項目 ==
<!--「テラ豚丼」の項目は「Wikipedia:SDU/新規作成が禁止されたページ」に該当、リストに入っています。-->
{{Wikinewshas|{{PAGENAME}}|* [[n:吉野家の牛丼復活販売延期|吉野家の牛丼復活販売延期]]
* [[n:吉野家、1日限りで牛丼再開―2年7ヶ月ぶり|吉野家、1日限りで牛丼再開—2年7ヶ月ぶり]]}}

=== 関連のある会社 ===
* [[伊藤忠商事]] - 吉野家ホールディングスの大株主。伊藤忠東京本社の社食には吉野家の牛丼がある。価格は市井と同じ、ただし並盛のみ。つゆだくは可能。[[サラリーマンNEO]]の「世界の社食から」コーナーでも紹介されたが、吉野家の名前は伏せられた。
* [[KISCO]] - 旧岸本産業株式会社。吉野家の持ち帰り用容器の過半数（約70%）はKISCO製である。
* [[日本電気]] - 通称NEC。本部と各店舗を結ぶ回線システムに「Clovernet（クローバーネット）」を導入している。また、[[販売時点情報管理|POSシステム]]も長年NEC製を採用してきた（ただし、POSレジスターについては、現在は[[WAON]]の本格導入に伴い大半が[[東芝テック]]製に切り替わっている。一部でNEC製を併用）。
* [[りそな銀行]] - 親密企業。店舗外の現金自動預け払い機（[[現金自動預け払い機|ATM]]）設置で提携。
* [[東武動物公園]] - 東京工場から出た白菜とキャベツの外葉を動物のエサ用に寄付している。また、運搬も自家用運搬車を使用し、廃棄コストの削減にも努めている<ref>[http://www.yoshinoya-holdings.com/csr/dl/pdf/all2009.pdf 株式会社　吉野家ホールディングスCSR報告書2009]</ref>。

=== 関連のある人物 ===
* 松田栄吉 - 吉野家創業者
* [[松田瑞穂]] - 2代目。株式会社吉野家（現・株式会社吉野家ホールディングス）を設立。
* [[木梨憲武]] - 「[[とんねるずの生でダラダラいかせて!!]]」で吉野家の牛丼が好物であることを盛んに言ったところ、吉野家から「名入りのどんぶりおよび湯呑み」が贈られた。それを持って牛丼を食べに行くとタダになると相方石橋に言われ、番組で実際に吉野家の店舗にそれらをもって行った。持ち込んだ名入り丼は洗浄後、盛り付けはしてもらい食べられたが、お金を払わずに店外へ出ようとしたところ、店員に止められしっかり代金を支払うこととなった。その後同番組の企画「ノリさんの"日本の職人"第1弾!牛丼職人に挑戦」（2000年1月19日・1月26日等放送）にて番組出演者数名と吉野家一日体験入店を行い、終了後吉野家（当時・吉野家D&amp;C）本社から顔写真付きの「牛丼並盛り半永久無料カード」を贈呈された。<!--参考資料 http://s.freepe.com/std.cgi?id=yuharu03&pn=19　http://moesama.hp.infoseek.co.jp/20000116.html　-->
* [[ゆでたまご]] - 漫画『キン肉マン』の作者。また、木梨と同様の「名入りのどんぶりおよび湯呑み」を贈られており、2003年10月15日放送「[[トリビアの泉]]」で取り上げられた。一方でゆでたまごは後に吉野家と確執が発生していることも告白しており、キン肉マン29周年キャンペーンはライバル社の[[すき家]]と[[なか卯]]で行っている<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/4716027/ 牛丼戦争に予期せぬ風が――、キン肉マン著者が牛丼事情明かす] - ライブドアニュース 2010年4月13日<br/>[http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20100414/Hatena_201004_1059.html キン肉マンと吉野家の裏話をゆでたまご・嶋田さんがTwitterで告白] - エキサイトニュース 2010年4月14日<br/>[http://www.j-cast.com/2010/04/14064527.html?p=all キン肉マンの牛丼秘話「なか卯」か「吉野家」か] - J-CASTニュース 2010年4月14日</ref>。<!--参考資料 http://twitter.com/yude_shimada/status/12088930163-->
* [[中井貴一]]、[[ヒロミ]]、[[トミーズ雅]]、[[久本雅美]] - 吉野家から「名入りどんぶり」を贈られた<ref name="geinoujin">2008年10月3日放送「芸能人検定2008」（日本テレビ系）より。</ref>。なお、トミーズ雅は、この「名入りどんぶり」を[[2004年]]（平成16年）[[6月]]上旬に吉野家店舗に持参して[[豚丼]]を無料で食べることに成功した<ref>2004年6月12日（土）放送の「[[せやねん!]]」（[[MBSテレビ|毎日放送]]）の中で、トミーズ雅本人が写真付きで紹介した。</ref>。
* [[明石家さんま]]・[[上地雄輔]] - 社長より[[有田焼]]の湯呑とどんぶりが贈られた。<!--しかし上地の丼は19日の本人のブログによるとうっかりわってしまったとのこと。-->
* [[華原朋美]] - [[テレビ番組]]などで吉野家の牛丼が好物であると述べ、それまであまり知られていなかった「つゆだく」という言葉を広めた。
* [[道重さゆみ]]（[[モーニング娘。]]） - 新メニュー「焼鳥つくね丼」の記者発表会にお笑い芸人の[[スギちゃん]]と共に出席。その後2013年2月1日には東京の吉野家西五反田一丁目店で一日店長を務めたというエピソードがある。ちなみに「焼鳥つくね丼」は一部のファン、および[[2ちゃんねらー|ネットユーザー]]の間からは「'''さゆ丼'''」の愛称で親しまれている<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=ent2_ent2&k=g130076 『道重さゆみが「吉野家」一日店長！』] - 時事ドットコム 2013年2月1日</ref>。また、2013年3月17日のオリンパスホール八王子で行われたモーニング娘。コンサートの昼公演後に会場付近の吉野家において、「焼鳥つくね丼」を売り切れに追い込んだことがある。
* [[竹達彩奈]] - 肉好き、牛丼好きを公言しており、「アタマの大盛」の正式メニュー化の際に[[Twitter]]で「長い注文をしなくてすむ」と歓迎するコメントを出したところ、これを見た吉野家広報部がタイアップを打診、同メニューのPR企画やコラボレーション企画などを展開している。また、「名入りどんぶり」も贈られている<ref>[http://natalie.mu/music/news/101810 牛丼大好き竹達彩奈、吉野家新定番「アタマの大盛」をPR],ナタリー,2013年10月21日</ref><ref>[http://natalie.mu/music/news/111067 牛丼大好き竹達彩奈、吉野家「アタマの大盛」コラボ再び],ナタリー,2014年3月3日</ref><ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1405/23/news029.html 竹達彩奈さんと吉野家が再びコラボ　ニューシングルに牛丼割引券やオリジナル丼応募券],ITmedia,2014年5月23日</ref>。

=== 関連作品・番組 ===
* [[ランチリクエスト]] - [[ニッポン放送]]制作番組で全国ネット[[スポンサー]]により、[[ヒッチハイク (放送)|ヒッチハイク]]扱いされている。
* [[キン肉マン]] - [[ゆでたまご]]原作の漫画・[[キン肉マン (テレビアニメ)|アニメ]]。主人公の大好物を牛丼とし、その飲食店名として漫画では「吉野'''屋'''」、アニメではそのまま「吉野家」<ref>[[キン肉マン#その他]]より</ref>として頻出する。当時の吉野家は[[倒産]]からの[[会社更生法]]申請による再建を進めており、アニメ版の番組協賛社ではないものの、会社再建につなげることができた。

=== 同業他社 ===
* [[すき家]]（株式会社[[ゼンショー]]直営の牛丼チェーン店。同社創業者・社長の[[小川賢太郎]]は吉野家に1978 - 1982年在籍していた）
* [[なか卯]]（株式会社ゼンショー[[子会社]]の株式会社なか卯）
* [[松屋フーズ|松屋]]（株式会社[[松屋フーズ]]）
* [[神戸らんぷ亭]]
* [[牛丼太郎]]（株式会社深澤）
* [[どん亭]]（株式会社富士達）

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist|3}}

== 関連文献・出典・参考資料外部リンク ==
<div class="references-small">
* 安部修仁インタビュー、槇野咲男著『吉野家の牛丼280円革命』[[徳間書店]]、2002年9月、ISBN 4198615764
* 安部修仁、[[伊藤元重]]著『吉野家の経済学』（『日経ビジネス人文庫 』）、[[日本経済新聞社]]、2002年1月、ISBN 4532191084
* 大平祥司著、相田忠男著『吉野家の「実行力」』（『Book of dreams』）、フィールドワイ、2003年10月、ISBN 4901722166
* [[山中伊知郎]]著『吉野家!』廣済堂出版、2001年9月、ISBN 4331508226
* 山中伊知郎著『吉野家!』（『廣済堂文庫』『ヒューマン文庫』）、[[廣済堂]]出版、2002年6月、ISBN 4331653218
* 山中伊知郎『がんばれ!!吉野家』長崎出版、2006年3月、ISBN 4860951069
* 吉田朗著『吉野家再建 ドキュメント』柴田書店、1988年8月、ISBN 4388151939
* 吉野家更生史編集委員会編『会社再建の記録』吉野家、1987年8月
:* 吉野家年譜： p194 - 199、主要参考文献一覧： p237 - 240
* 茂木信太郎『吉野家』生活情報センター 2006年9月 ISBN 4861263042
* 安部修仁『逆境の経営学』（[[日経BP社]]『[[日経ビジネス]]』連載：2006年10月2日号〜）
* [http://web.archive.org/web/20040402101450/http://www.yoshinoya-dc.com/news/040212_2_ir.html （ニュースリリース）牛丼販売を継続する競馬場・競艇場の一覧] 2004年2月12日（2004年4月2日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]]）
**（[http://www.narinari.com/special/200402-4/ 参照：【吉野家築地店へGO! 2004.02.14】 Narinari.com]）
* [http://www.success-corp.co.jp/software/ps2/yoshinoya/ 吉野家]（テレビゲーム）
* [http://www.tbs.co.jp/gacchiri/oa20061029.html がっちりマンデー!! 吉野家特集]
* [http://www.globis.jp/public/home/index.php?module=front&action=view&object=content&id=313 吉野家——新たな店舗形態と新たなお客様〜環境変化と「セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング」を革新するマーケティング〜]
</div>

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Yoshinoya}}
* [http://www.yoshinoya.com/ 株式会社吉野家（Yoshinoya Co., Ltd.）公式サイト] {{ja icon}}
:* [http://www.yoshinoya.com/soba/index.html そば処吉野家]
* [http://www.yoshinoya-holdings.com/ 株式会社吉野家ホールディングス（Yoshinoya holdings Co., Ltd.）] {{ja icon}}
* {{Twitter|yoshinoyagyudon|吉野家}}公式アカウント

{{ファーストフードチェーン店}}

{{デフォルトソート:よしのやていいあんとしい}}
[[Category:日本の外食事業者]]
[[Category:日本のレストランチェーン]]
[[Category:日本のファーストフード店]]
[[Category:多国籍企業]]
[[Category:東京都北区の企業]]
[[Category:東証一部上場企業]]
[[Category:再上場した企業]]
[[Category:老舗企業 (明治創業)]]
[[Category:セゾングループ]]
[[Category:経営破綻した企業]]
[[Category:1899年設立の企業]]