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『'''史記会注考証'''』(しきかいちゅうこうしょう)は、『[[史記]]』の注釈書の1つ。日本の[[瀧川資言]](たきがわすけのぶ)が編纂した。しばしば編者名を瀧川亀太郎ともするが、この表記でも誤りではない(瀧川の戸籍名が龜太郎の為)。現代日本における史記研究の基礎となる書物である。 '''会注'''とは、注を集めたという意味で、『史記会注考証』には、史記本文と史記の3つの代表的な以下の注を収めている。 *[[宋 (南朝)|宋]]の[[裴駰]](駰は扁が馬で旁が因)による[[史記集解]] *唐の[[司馬貞]]による[[史記索隠]] *唐の[[張守節]]による[[史記正義]] 本書の注目すべきところは、唐の[[張守節]]の[[史記正義]]を大幅に復元したことである。中国の歴代の史記刊本(例『[[史記評林]]』)の中では大幅に削除・省略されていたのだが、瀧川が日本に伝存していた当該佚文を、[[直江兼続]]旧蔵書の南宋黄善夫本などから広く蒐集し『'''史記会注考証'''』に収録したのである。 またこれに加えて、'''考証'''として、[[清]]の[[考証学]]や日本での研究を参考にして、瀧川自身が注をつけている。これまでの注釈を集大成し、清の[[崔述]]や、日本の江戸時代の考証学者[[中井履軒]]らの著述も参考にしているので、非常に便利な注釈書であり、史記の現代日本語訳に於いてしばしば底本とされている。 ただし、参考した注釈を明記しない場合があり、時には先行する注釈の説を剽窃して瀧川自身の見解として述べている部分もあるので、'''考証'''部分を利用するに際しては一定の注意を要す。 ==外部リンク== [http://www.geocities.jp/laihama/list.htm#5 史記会注考証・史記総論] {{DEFAULTSORT:しきかいちゆうこうしよう}} [[Category:史記]] [[Category:注釈書]]
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