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'''古本説話集'''(こほんせつわしゅう)は、[[平安時代|平安]]末期か、遅くとも[[鎌倉時代|鎌倉]]初期には成立したと見られる[[説話]]集。具体的な成立時期は[[大治 (日本)|大治]]年間([[1126年]]-[[1131年]])など諸説がある。 長く埋もれていたのを[[昭和]]18年([[1943年]])発見され、「古本説話集」と暫定的に命名。表紙が脱落し内題・外題が無く、編者・原書名ともに未詳で、写本そのものの制作時期は鎌倉時代中期とされる。梅沢記念館旧蔵本上下二冊が天下の孤本で、現在は[[重要文化財]]で[[東京国立博物館]]が所蔵している。 前半は世俗説話46話、後半は仏法説話24話を収録。世俗説話には、[[紀貫之|貫之]]・[[凡河内躬恒|躬恒]]・[[藤原公任|公任]]などの才子に加え、[[和泉式部]]・[[赤染衛門]]・[[伊勢大輔]]・[[選子内親王|大斎院]]ら王朝を代表する才媛が登場し、[[和歌]]を中心とする宮廷社会の風雅な逸事を集める。一方、仏法説話には[[観音]]・[[天王]]などの霊験譚や、[[寺院]]の縁起譚、往生譚、怪異譚などがある。『[[今昔物語集]]』『[[宇治拾遺物語]]』『[[世継物語]]』と共通する説話を多く有する。 新日本古典文学大系([[岩波書店]])に、『宇治拾遺物語』と合わせて収録。また、[[講談社学術文庫]]からは全訳が刊行されている。 == 外部リンク == * [http://www.emuseum.jp/detail/100411/000/000?mode=simple&d_lang=ja&s_lang=ja&word=%E5%8F%A4%E6%9C%AC%E8%AA%AC%E8%A9%B1%E9%9B%86&class=&title=&c_e=®ion=&era=¢ury=&cptype=&owner=&pos=1&num=1 e国宝 - 古本説話集] {{DEFAULTSORT:こほんせつわしゆう}} [[Category:日本の説話集]] [[Category:鎌倉時代の文学]] [[Category:12世紀の書籍]]
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