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[[画像:Gray5-ja.svg|300px|thumb|卵細胞の成熟過程における染色体数の減少を示した図]] '''卵母細胞'''(らんぼさいぼう、[[英語|英]]:oocyte)は雌性[[生殖細胞]]であり、[[減数分裂]]により[[卵細胞]]となり、後に[[卵子]]へ分化する。卵子がovum(複数形:ova)なので混同せぬ様注意を要する。 卵母細胞は[[卵原細胞]]が[[有糸分裂]]で増殖した後肥大したものである。卵母細胞が第一減数分裂を終えた状態のものを'''卵娘細胞'''と呼び、または第一減数分裂を行う前の卵母細胞を一次卵母細胞、終えたものを二次卵母細胞とも呼ぶ。それぞれの卵娘細胞は卵細胞となり卵子へ分化する。 動物の場合は通常、一つの卵母細胞からは一つの卵子しか生じず、減数分裂で生じたそれ以外の細胞は[[極体]]と呼ばれ、後に消滅する。この過程は第一減数分裂[[複糸期]](ディプロテン期)で一旦停止して卵子が必要になるまで[[卵核胞]](germinal vesicle, GV)の状態を([[ハツカネズミ#実験用マウス|マウス]]では数ヶ月、[[ヒト]]では十数~数十年)維持する。減数分裂の再開後、[[ゴカイ]]などの[[環形動物]]、[[軟体動物]]では第一減数分裂前期、[[尾索類]]、[[ヒトデ]]、多くの[[昆虫]]、環形動物の[[ツバサゴカイ]]では第一減数分裂中期、両生類、硬骨魚類、多くの哺乳類では第二減数分裂中期で再び停止し、[[受精]]によって初めて第二極体が放出され、[[ウニ]]では減数分裂が終了してから受精する。そのため(受精後の第二極体放出までの)卵子と呼ばれているものの多くは正確には卵娘細胞である。 哺乳類の成長を終えた卵母細胞は[[卵胞]]から取り出されると成熟分裂を再開する。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |+ '''成熟卵母細胞の大きさ''' ! 動物種 !! 成熟卵母細胞の直径(μm) |- | [[ウシ]] | 138-143 |- | [[ウマ]] | 105-140 |- | [[ブタ]] | 120 |- | [[ヒツジ]] | 147 |- | [[イヌ]] | 135-145 |- | ヒト | 130-140 |} {{DEFAULTSORT:らんほさいほう}} [[Category:発生生物学]] [[Category:細胞生物学]] [[Category:組織 (生物)]] [[Category:女性生殖器]]
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