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'''冥祥記'''(めいしょうき)は、[[中国]]・南朝の[[宋 (南朝)|宋]]・[[斉 (南朝)|斉]]代の人である王琰が撰した[[志怪小説]]集である。 撰者の王琰は、当時の名家である[[太原]]の王氏の出身であり、南斉の太子舎人、[[梁 (南朝)|梁]]の呉興県令となったことが知られている。本書の成立は、自序中に見える[[479年]]([[建元 (南朝斉)|建元]]元年)より、本書に触れる『[[観世音応験記]]』が成立した[[501年]]([[中興 (南朝斉)|中興]]元年)の間に比定されている。 『[[隋書]]』「[[経籍志]]」は、本書を子部・小説家類とはせず、史部・雑伝類に著録している。このことは、単に本書のみにとどまらず、志怪小説が創作の産物ではなく、事実を記録したものとして認識されていたことを示している。 == テキスト == 本書は早くに散佚してしまい、完本は存在しなかった。[[魯迅]]が輯佚した『[[古小説鉤沈]]』所収本が、現在、唯一まとまって見ることができるテキストである。魯迅は、『[[太平広記]]』より38条、『[[法苑珠林]]』より124条、重複を除いて合計132条の説話を収録している。 == 参考文献 == * [[入矢義高]]編『仏教文学集』(『[[中国古典文学大系]]』60、[[平凡社]]、[[1975年]]) ISBN 4582312608 {{DEFAULTSORT:めいしようき}} [[Category:中国の説話集]] [[Category:魏晋南北朝]] [[Category:仏教文学]] [[Category:怪談]] [[Category:5世紀の書籍]]
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