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入場券
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{{otheruses|入場券一般|選挙の投票所入場券|投票所入場券}} {{国際化|領域=[[日本]]と[[イギリス]]|date=2007年5月13日 (日) 04:10 (UTC)}} '''入場券'''(にゅうじょうけん)とは、切符の一種で、入場に何らかの制限が加わっている施設において、その施設に入場するために必要となる切符のことである。 本項では、[[鉄道駅]]に入場するための入場券と、鉄道駅以外の各種施設に入場するための入場券を別見出しにて説明する。 == 各種施設の入場券 == 有料施設以外では、[[選挙]]の[[投票所入場券]]などがある。 有料施設等における入場券とは、'''利用入場料金証票'''、すなわち入場料金を支払ったことを証明する証票のことを言う。ただし、無料の施設、催し物などにおいて入場に制限を加える場合には、発行する整理券の類や招待状などを指す場合もある。一般には[[劇場]]・[[映画館]]・[[スポーツ]]観戦などのものがある。 [[美術館]]・[[博物館]]などに入るための証票は'''入館券'''、[[動物園]]・[[植物園]]・[[遊園地]]などに入るための証票は'''入園券'''、[[茶席]]などに入るための証票は'''入室券'''と呼ばれることがある。[[公衆浴場]]や[[温泉]]で入浴するための証票は'''入浴券'''と呼ばれる。 劇場・映画館・競技施設などの入場券は、ミシン目などによって二つの部分にちぎれるようになっているものが多い。こうして出来た券片を'''半券'''といい、座席の確認や、施設へ再入場する際に使われるほか、これが領収書代わりともなる。こうした券をもぎ取る行為やそれを行う係の者を「[[もぎり]]」という。 近年では半券をもぎとる従来式の入場券に代わって、極小[[集積回路|ICチップ]]を組み込んだ[[ICカード]]を用いたものも開発され、2005年の「[[2005年日本国際博覧会|愛・地球博]]」で採用されたが、コスト面で割に合わないことからまだ普遍的な実用段階には至っていない。 入場券においては、複数入場するための[[回数券]]が設定されている場合がある。 == 日本の鉄道駅における入場券 == [[画像:Nyujouken tokyo.jpg|thumb|200px|マルス端末で発行した入場券の例]] [[File:Platform ticket Ashio Sta.jpg|thumb|200px|硬券入場券の例]] [[File:Platform_ticket_Wakkanai_Sta.jpg|thumb|200px|自動券売機発行の入場券の例]] [[File:Platform ticket Haruhino Sta.jpg|thumb|200px|軟券入場券の例]] [[鉄道]]においては、見送りなど、乗車船以外の目的で駅の[[改札]]内に入場する際に発行される。一般には、最低運賃と同額の場合が多い。しかし、最低運賃が異なる複数の会社・路線が同一構内で乗り入れる場合([[共同使用駅]])には低い方のそれに設定される場合がある。入場券を発売していない事業者(地下鉄に多い)では最低運賃の[[乗車券]]を持って代用されることがある。過去に北海道地方では、最低運賃の乗車券と入場券が併記されている兼用の券も存在した。 なお、会社や駅によっては制限時間を設けているところもあり、その旨を説明する目的などから、券売機での発売をせず窓口でのみ入場券を発行する駅も地方の小規模駅を中心に存在する。[[名古屋鉄道]]や[[近畿日本鉄道]]の一部駅は、窓口でのみの発売である。これらの鉄道の入場券の多くは[[硬券]]である。 日本で初めて入場券販売を行ったのは、[[1897年]](明治30年)の[[山陽鉄道]](後の[[山陽本線]]を敷設した[[私鉄]])であったとされる。 素材により「[[硬券]]入場券」や「軟券入場券」と分けられる。改札の自動化が進んだ現在でも、一部の[[鉄道事業者]]では[[硬券]]入場券が窓口で販売されている。とりわけ[[硬券]](厚紙を用いた券)によるものは記念品として発行されることが多く、[[鉄道ファン]]のみならず旅行客などにも珍重されている。変わった需要としては、年月日が数字並びの時(例:平成12年3月4日)に、特に[[硬券]]入場券が記念で多く買われる例がある。一方、新駅開業などで記念入場券も発行されており、切符の一分野でもあることから[[収集家]]も存在する。 [[JR]]においては、[[みどりの窓口]]でも入場券を発券している。「軟券」に部類されるが、熱転写式印字のため、硬券が廃止された現在でいつでも手に入る入場券としては保存性に優れており、観光記念に購入する人もいる。(ただし機器更新に伴い、券売機と同様の感熱式印字になっている駅もあるが券売機のものよりは紙質が良いものを使用しているので、保存性はよい。) 一部の駅では[[定期乗車券|定期券]]に類似した「定期入場券」も発行されている。これは表口と裏口を自由に行き来する通路を持たない駅で、頻繁に通り抜けする人を対象に発行されるものである。 駅構内への入場には「乗車船の目的」と「乗車船以外の目的」の二つに分けられる。前者は乗車券類、後者は入場券が必要となる。JRの旅客営業規則第294条には「次の各号に掲げる者が、乗車船以外の目的で乗降場に入場しようとする場合は、入場券を購入し、これを所持しなければならない。(後略)」と規定されている。 したがって、定期乗車券を入場券代わりに使用することはできない。定期乗車券は乗車券の一種であり、乗車券は乗車券類に含まれるため、「乗車船の目的」に限り使用でき、「乗車船以外の目的」(送迎等の入場目的)には使用できないからである。同規則第147条第6項には「乗車券類は、乗車船以外の目的で乗降場に入出する場合には、使用することができない。」という規定があり、他の多くの鉄道事業者においても同様の規定がある。SuicaなどのICカード式乗車券についても同様で、これらもあくまで乗車券類であることから、入場券代わりに使用することはできない。 入場券に係る料金(入場料金)は、駅構内の秩序や安全に対する対価とされており、異常時の入場制限などへの配慮のため、また、車船内への立入禁止は、出発時のドア付近の混雑や誤乗防止のためとされている。なお古いタイプの券売機では乗車券と入場券の購入ボタンの区別が付きにくく入場券を乗車券と間違えて購入して目的地までそのまま乗車してしまうケースも見受けられた。 厳密に規定を適用すると入場した駅から改めて運賃相当額を支払う必要があるが多くは有人改札でそのまま通過させてくれる場合が多い。 経理面では、乗車券・定期乗車券・入場券のいずれも、鉄道会社の経常収入(売上高)のうちの「鉄道事業営業収益」に当たるが、乗車券や定期乗車券は「旅客運輸収入」として、それぞれ「定期外運賃・料金」と「定期運賃・料金」に分類されるが、入場料金は「運輸雑収」のうちの「旅客雑収」として、乗車券払戻手数料金、携帯品一時預り料金、手回品料金等と同じく「旅客に係る諸料金」に分類される。(「鉄道事業会計規則」(昭和62年2月20日運輸省令第7号)第5条別表第一) === 「縁起もの」としての入場券 === 鉄道の駅の中には、特に[[駅名]]の字面で[[縁起]]の良さを感じさせるものがあり、これらの駅では縁起物として入場券を発行しているところがある。この効果を狙って、いささかこじつけめいた命名を行った駅もある。[[無人駅]]も多く、この場合は近隣の有人駅で発売されている。 ==== 駅名に因むもの ==== * [[幸福駅]]、[[愛国駅]](旧[[広尾線]]) *: 縁起物の駅名としては最高の知名度を誇る。この二つの駅の間で「愛の国から幸福へ」という[[乗車券]]も発売されていた。広尾線廃止後は地元企業が独自に制作・発売している。 * [[おかどめ幸福駅]]([[くま川鉄道]]) *: 同社発足に際して新設された駅。近隣の神社にあやかって付けたという。 * [[真幸駅]]([[肥薩線]]) *: 縁起物の駅名としては最古参の部類に属する。[[無人駅]]のため真幸駅の入場券は[[人吉駅]]・[[吉松駅]]で販売している。吉松駅経由で[[吉都線]][[鶴丸駅]]との間の乗車券も売り出されている。<!--しかしこの駅近辺では[[鉄道事故#肥薩線列車退行事故|重大事故]]や[[自然災害]]が発生したことがある。--> * [[一勝地駅]](肥薩線) *: 「必勝お守り記念入場券」を販売している。 * [[学駅]]([[徳島線]])・[[学門駅]]([[紀州鉄道線]])・[[学文路駅]]([[南海高野線]]) *: [[受験]]の縁起物として発売されている。学駅のそれは、5枚合わせて「'''ご入学'''」となる。 * [[銭函駅]]([[函館本線]]) *: 金運のお守りとして人気が出た。 * [[母恋駅]]([[室蘭本線]]) *: 母の日のプレゼントに人気。 * [[大金駅]]([[烏山線]]) *: 同線の[[宝積寺駅]]との間の乗車券も縁起物として人気がある。 * [[鼎駅]]([[飯田線]]) *: 読みの「かなえ」が「叶う」に通じるとされる。 * [[喜入駅]]([[指宿枕崎線]]) * [[福渡駅]]([[津山線]]) *: 津山線には他にも[[金川駅]]、[[亀甲駅]]があり、また終点の津山駅には鶴山公園がある事から、津山線の快速には「ことぶき」という名前がついている。 * [[狭口駅]](旧[[蒲原鉄道線]]) *: 無人駅だったが「狭い口(=狭き門)」に「入る」ということから加茂駅、村松駅、五泉駅等の有人駅で発売されていた。 * [[初富駅]]([[新京成電鉄]][[新京成電鉄新京成線|新京成線]]) *: [[硬券]]入場券を新年に発売。また、[[北初富駅]]・[[三咲駅]]・[[五香駅]]の開運[[SKカード]]([[パスネット]])も発行されていた。 * [[大宝駅]]([[関東鉄道]][[関東鉄道常総線|常総線]]) *: 大きい宝が入るとして人気がある。また、入場券が開運袋に入っているお守りのような「開運大宝入場券」も発売している。無人駅のため、常総線の有人各駅で販売している。 ==== 人物に因むもの ==== * [[小和田駅]]([[飯田線]]) * [[愛子駅]]([[仙山線]]) *: それぞれ、[[皇太子徳仁親王妃雅子|皇太子妃雅子]]の旧姓「小和田」(ただし駅名は「こわだ」、苗字は「おわだ」)、[[愛子内親王|敬宮愛子内親王]](駅名は「あやし」、名前は「あいこ」)に因んだもの。小和田駅は無人駅であるが、[[皇太子徳仁親王]]の妃となった1993年には係員が出張して販売を行っていた。 なお、[[乗車券]]における例については[[乗車券#縁起物の乗車券|縁起物乗車券]]の欄を参照。 === 注意点 === 近年、駅の改札内に飲食店や商店が多数出店しているケースが非常に多くなってきている(しばしば「[[駅ナカ]]」と呼ばれる。[[東京駅]]など)。しかし'''改札内に立ち入るだけで入場券は必要となる。'''更に入場券には不正乗車に使われることを防ぐために多くの場合時間制限(JRの場合は2時間)がある。 JRなどはこの事が券面に明記されており、万一2時間を超過した場合であっても追加料金を払えばよいとされているが、鉄道事業者の中には券面に制限時間が明記されておらず、「駅ナカで買い物をして改札を出ようと思ったら自動改札機の扉が閉まり、有人改札に行って入場券を見せると[[不正乗車]]かと勘ぐられた」など、トラブルの元になることがあるので十分注意する必要がある。これは写真撮影をする鉄道ファンなどにも同じことが言える。トラブルを防ぐため、駅構内で用事が長くなることが予想される場合は、事前に有人改札で問い合わせておくとよい。 == イギリスの鉄道駅における入場券 == === ナショナル・レール駅の入場券 === [[イギリス国鉄]]の駅では、20世紀中盤まで入場券(Platform ticket)が広く用いられ、民営化後に国鉄の路線網を引き継いだ[[ナショナル・レール]]でもほとんどの駅窓口で発券可能である。近年は大都市近郊や主要駅を中心に[[改札口]]が設けられており、その結果入場券に対する新たな需要が生まれている。なお、入場券は通常自動券売機では購入できず、出札窓口での購入となる。価格は1枚10ペンスで1時間有効の駅が多い。改札業務を行わない駅では入場券を購入する必要はない。 一部の列車運行会社は管轄下にある駅で入場券の発売を中止している。そのような駅で本来入場券を必要とする利用者は、改札係員に申し出、許可を得てから入場(無料)することになる。収集目的など実際に使用しない場合、出札係員の裁量により、無効であることを了解のうえで発売することもある。その一方で、発売を正式には中止していない会社の駅でも、係員が入場券の存在を知らないなどの理由で発売を拒否する場合があるなど、入場券の発売可否に関する方針は徹底されていない。 ;管轄下にある駅で入場券を発売する列車運行会社 [[:en:East Coast (train operating company)|イースト・コースト]]、[[:en:East Midlands Trains|イースト・ミッドランズ・トレインズ]]、[[:en:Northern Rail|ノーザン・レール]]、[[ファースト・スコットレール]]、[[サウスイースタン]]、[[:en:Southern (train operating company)|サザン]]、[[ヴァージン・トレインズ]] ;入場券の発売を中止した列車運行会社 [[アリーヴァ・トレインズ・ウェールズ]]、[[ファースト・グレート・ウエスタン]]、[[:en:Greater Anglia|グレーター・アングリア]]、[[サウスウェスト・トレインズ]] ;上記にかかわらず発売しない駅 [[ヴィクトリア駅]]、[[チャリングクロス駅]]、[[キャノンストリート駅]]、[[ユーストン駅]]、[[:en:Edinburgh Waverley railway station|エディンバラ・ウェイバリー駅]] === ロンドン地下鉄駅の入場券 === [[ロンドン地下鉄]]の各駅では、全ての駅窓口で入場券を1枚1ポンド([[サザーク駅]]は20ペンス<ref>[http://www.london-se1.co.uk/news/view/4395]</ref>)で発売している。しかし駅構内へ入場する正当な理由がない場合、発売を拒否される場合がある。 == 道の駅記念きっぷ == [[画像:Roadstation-ticket washima.jpg|thumb|200px|道の駅記念きっぷ([[道の駅良寛の里わしま|良寛の里わしま]])]] 多くの[[道の駅]]では来訪記念のお土産として鉄道の記念入場券にヒントを得た「記念きっぷ」を発売している。当初は「記念入場券」としていたが改札やプラットホームのない道の駅には入場という概念が存在しない事から誤解を与えないよう現在の名称に改められた。 :NPO法人・健康環境都市政策センター(株)アプトが、<!--駅名、現在不明。いずれ釧路方面といわれている-->国土交通省に申請なく、全国に打診し配布したため会議の議題に上がり、一時問題となった。 :1枚160円(税込み)と、[[北海道旅客鉄道|JR北海道]]などの[[本州]]以外の3社の入場料金と同額。特定の駅で販売されるか、[[市町村合併]]記念や購入特典の無料配布などをして対応している。 == 入場券が不要な施設 == 入場料が不要な施設では、特別な場合以外、入場券が不要である。鉄道の駅において改札口がない場合(例:フランス国鉄)では入場券がない。また、遊園地においては、入場無料で入場券が不要であり、個々の遊戯施設に対する利用料金のみが発生する場合がある<ref>例:[http://my-hiyou.com/charge/amusement_park_cosmoworld.html よこはまコスモワールドの入場料]</ref>。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 外部リンク == * [http://www.jreast.co.jp/kippu/18.html きっぷに関するご案内 入場券] - JR東日本 {{rail-stub}} {{road-stub}} {{DEFAULTSORT:にゆうしようけん}} [[Category:鉄道運賃と切符]] [[Category:道の駅]] [[Category:チケット]] [[en:Platform ticket]]
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