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光線銃
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{{otheruseslist|[[光線]]を照射する[[銃|銃器]]|[[任天堂]]の[[遊戯銃]]シリーズ|光線銃シリーズ|光線を使った[[コンピュータ]]用[[入力装置]]|ライトガン|銃型コントローラーを使う[[コンピュータゲーム]]全般|ガンシューティングゲーム}} '''光線銃'''(こうせんじゅう)とは[[光線]](または[[光]]に近い波長域の[[電磁波]])を投射する装置である。 [[Image:Spaceman firing vgun.jpg|thumb|光線銃 ]] ==概要== これらは主に携帯に適する大きさ・形である物を指すが、[[遊戯銃]]([[玩具]])あるいは[[競技]]用[[ビームライフル]]として単純に光線を出すだけの物と、強いエネルギーを持つ光線を照射して、照射対象を破壊する物とが挙げられる。ただし後者は、携帯に適したサイズの兵器としての光線銃は現存しないため、主に[[架空の兵器]]である。 ただレーザー([[メーザー]]を含む)は工業において加工技術に、低出力[[半導体レーザー]]は[[レーザーポインター]]のような「物品を指し示す道具」として、光線を使って何らかの働きを行わせるものというアイデアを具体的に実現させたものは存在している。ただそういった諸々のレーザー活用事例に関して、本項では兵器・軍事利用以外は割愛する。[[レーザー]]の項を参照して欲しい。 ==遊戯銃== [[遊び]]に用いる光線銃は、古くは[[エレクトロニックフラッシュ|ストロボ]]ライトやフラッシュバルブ等を使った物があり、ある程度強い[[可視光線]]を発生させるものが[[任天堂]]から「光線銃」というシリーズで[[1970年]]に発売されている。また[[ゲームセンター]]用の[[アーケードゲーム]]([[エレメカ]])には、[[ナムコ]]の“シューターウェイ”や“コスモスワット”などがある。ただこれらは、強い可視光線を発する事で、顔に光線を受けた場合に目が眩む程であった(ストロボを目の前で焚くような物である)ため、専ら標的に付けられた[[光センサー]]([[太陽電池]]や[[フォトレジスタ]]など)を狙い撃つ物であった。アメリカ製のごく初期のテレビゲーム機“[[オデッセイ_(ゲーム機)|オデッセイ]]”では、銃の方に光センサーをつけ、引き金を引いた時にテレビ画面上の光に反応するゲーム<ref>[http://www.magnavox-odyssey.com/Shooting%20gallery.htm]</ref>もあった。このタイプのものは厳密には遊戯用光線銃と仕組みは異なり「受光銃」とでも呼ぶべきものであるが、「光線銃」と呼ばれているようである。なおこの光線銃の製造は、[[ファミコン]]を発表する以前の任天堂に発注された<ref>[http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/s/um01/021218.htm]</ref> 。 [[1980年代]]に入ると、[[赤外線]]を発射する事でセンサーを動作させ、音や光・振動などで赤外線が当たった事を知らせる玩具が米国で発売、本来は[[サバイバルゲーム]]に用いる[[エアソフトガン]]はまだ危なくて持たせられない児童らに手軽にサバイバルゲームを楽しんでもらう製品だったはずが、高校生や大学生の間でも(エアガンの弾が散乱しないで済む)玩具として爆発的な流行を見せ、日本でも[[1987年]]に前後して[[セガ]]より[[赤い光弾ジリオン|ジリオン]]シリーズ(同玩具のヒットを狙って同名アニメーション作品が放映された)が、[[トミー (企業)|トミー]]からは[[サバイバーショット]]シリーズが発売され、一部筋では後片付けを考えなくていい簡易サバイバルゲーム用玩具として人気を博した。 なおこれらは、センサーと銃が2台セットとなっている対戦用のものと、センサー部と銃がワンセットになった一人遊び・または多人数用(人数分だけ同セットを買えばよい)パッケージが存在し、これは現行製品でも変わっていない。一人遊びでは、セット内のセンサー部を好みの場所に置いて、これを狙い撃って遊ぶ事が出来る。 なおジリオンシリーズは胸に付けたバッジ(音と光で命中を表す)をお互いに狙いあう物だったため正面からしか当てられなかったが、サバイバーショットシリーズでは頭に付けたヘッドギア(360度どの方向から撃たれても、当たると音と振動で知らせるが、ヘッドギア=頭全体が振動するため、よりリアルな命中感を味わえる)を狙って撃つというものだった。 2005年の現在ではサバイバーショットのみ継続機種が出ている模様だが、射程距離(センサー受信範囲)15m程度と安価な電動エアガン並みの扱いが出来、また命中はセンサーで記録されて[[マイコン]]で表示するため、サバイバルゲームで度々発生する「当たったかどうかで揉める問題」も無いため、熱狂的愛好者もある模様だ。現行機種ではリロードやロックオンなどのギミック(仕掛け)を持っており、小学生から大の大人まで年齢を問わず遊べる玩具となっている。 これら遊戯用光線銃では、エアソフトガンで問題視される「BB弾散らかし放題」という問題が無い利点がある事も、突発的に場所を選ばずプレイ出来るとして、人気の一因に挙げられよう。勿論、センサーをつけていない無関係な人に赤外線が当たっても、なんら迷惑と成らない点も評価されている。これは[[水鉄砲]]や[[銀玉鉄砲]]にも無い利点である。流石に室内で水鉄砲を使って遊ぶ人はいないが、同種玩具なら「水濡れしない場所でなら何処ででも」遊ぶ事が可能である。 問題点としてはマイコン搭載の[[電子機器]]であるため、他の同程度の遊びに利用出来る製品よりやや高価(それでも電子機器類としては安価な部類に入るが)である事や、水濡れなどの故障が起こりうる事、また[[乾電池]]が無ければ遊べない事であるが、[[ランニングコスト]]は乾電池のみとなるため、比較的安いと言える。 なお、陸上自衛隊でも、戦車や隊員などに「交戦訓練装置」などの名称で呼ばれる、類似のレーザー銃(プロジェクター)と標的(ディテクタ)をつけて、演習を行う事がある(→[[レーザー交戦装置]])。こちらは光線が命中すると損害を集計、集団での交戦訓練において両集団の損害状況を評価できるよう設計されている<ref>[http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2005/2005/html/17513200.html 防衛庁資料2005年]<br />[http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/7d/training/tesc/tesc.html AC-TESC訓練]</ref>。 ===関連現象=== [[アニメーション]]作品や[[コンピュータゲーム]]の製作で知られている[[ガイナックス]]では、「サバイバーショット世界王座決定戦」と題した大規模なサバイバルゲームを主催していた。[[1997年]]6月に行われた第一回大会開催では、1980年代末に発売されて長らく製造終了となっていたにも関わらず、サバイバーショット(旧型)を持参したメディア業界関係者ら8社10チーム計90名が押し掛け、[[1998年]]の第三回大会(それ以降は開催されて居ないが、同大会の影響も在ってかトミーから再発売されたサバイバーショットの特別仕様を掛けて行われた)にて参加者300名という規模で、ほぼ終日業界関係者らによる撃ち合いが演じられたという<ref>[http://web.archive.org/web/20051219103111/http://www.gainax.co.jp/special/cyber/ サバイバーショット世界王座決定戦/インターネットアーカイブのキャッシュ]</ref>。 ==架空の武器== 架空の物では可視光線や[[レーザー光線]]などでも、殺傷力を持つ程のエネルギーを有した光線を発する機構の物とされ、登場する作品によってはレーザー光を使う事から「レーザーガン」とも呼ばれる。この場合の銃は、必ず拳銃の形を取る物ではなく、『[[スタートレック]]』シリーズの[[フェイザー]]のように、[[テレビ受像機]]のリモコンを連想させるような形状の物も想定されている。携帯サイズで光を一定方向に発する物として描かれる。なお電子を発射する物は光線銃ではなく[[電子銃]]と呼ぶ。 これらはSFやそれを題材とする映画・テレビドラマなどでも拳銃の形をした物が登場するが、映像的には余り電子銃や[[プラズマ砲|プラズマガン]]・其の他[[ビーム (物理学)|ビーム]]兵器との明確な区別がされないことも多い。「光線」を発射する銃ではないが、人間が携帯できるサイズの[[荷電粒子砲]]のことも光線銃と呼ぶこともある。SF物の漫画・アニメ作品でも以前は未来的な兵器として多数登場したが、最近はリアリティが重視されてSF物でも実弾銃が登場することが多い。 ===主に登場する作品=== * 『[[銀河鉄道999]]』(漫画・アニメ) : 主人公・[[星野鉄郎]]が使用する銃・[[戦士の銃]]が登場。その他の松本作品でも登場する。 *『[[赤い光弾ジリオン]]』 : セガが既に発売していた遊戯銃販促の意図を兼ねたアニメーション作品(1987年放映)で、日本のアニメーション業界としては、[[超合金]]シリーズやプラモデルシリーズ以外としては最初期の[[メディアミックス]]企画作品である。作中では遊戯銃側のデザインをそのまま利用したほか、玩具としてストロボ発光機構が連射性に欠けたり電池の持ちが良くない点を逆に物語を盛り上げる要素とするなど、遊戯銃の機能や性能をアニメ作品内の設定に生かしている。 : ただ、当時のアニメ番組は児童向けの媒体という面が強く、アニメ作品としてはファンに評価されるなど一定の成功を見たほか、テレビ放映途中で遊戯銃側のモデルチェンジが行われ、これに伴ったストーリーの変更など、セガ側の意向を作中に無理なく取り入れていたが、遊戯銃の販売と言う目的では米国での(玩具としての)光線銃ブーム主推進役となった高校生や大学生を巻き込むには些か力不足だった模様で、日本では同遊戯銃に関して余り明確なブームが起こらずに失敗している。 *『[[AKIRA]]』(漫画・アニメ映画) : 単独作品であるが、同作(漫画版・映画版共に)中に日本軍が[[バズーカ]]型のレーザー銃を装備、銃弾をも防ぐ超能力者に対抗しようとした。ただし一応の効果はあったものの必ずしも決定打にはならなかった。主人公の金田も暴走した鉄雄を倒すために数度(最初の金田による試作兵器の盗用で、超能力者への有効性が実証されたため配備された模様)に渡って利用したが、最終的には決定打を与えられぬまま電力ケーブルが破損(最初はバッテリー切れ・映画版では二度目もバッテリー切れ)、結果としてレーザー発振装置が鈍器(棍棒)として利用されたという不遇の武器である。なお同作品のレーザー発射中は建造物すら両断するという描写は、後に他の作品(別の著作者による)にも大きな影響を与えた模様である。 *『[[スター・ウォーズ・シリーズ]]』(映画) : 一般的な銃器として登場するが、実際には[[プラズマ]]兵器で[[ブラスター]]と呼ぶのが正しい。 *『[[スタートレック]]』シリーズ(テレビドラマ、映画) : [[フェイザー]]の項参照。 *『[[ターミネーターシリーズ]]』 :未来の世界で一般的な銃器として登場。 * 『[[007 ムーンレイカー]]』(映画) :[[Q (ジェームズ・ボンド)|Q]]の南米事務所で実験が行われている。後に米軍やドラックス達が宇宙ステーションでの戦闘の際に使用する。 *『[[ゴルゴ13]]』(漫画) :ゴルゴが[[狙撃]]手段として何度かレーザーを使用している。ただしあくまで現実のテクノロジーに準拠しているため人命を奪う様な強力な物は登場せず、機密文書を窓の外からレーザー照射して消却したり、照準用レーザーで遠方からターゲットの眼を照射して視力を奪うといった内容だった(それでも定格外の出力だったため、どちらも一回の発振のみで発振器が破損している)。また逆に敵がレーザー照射でゴルゴの視力を奪おうとした事もある。 *『[[シックス・デイ]]』(映画) :[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]が使用した。拳銃の形で、現実の拳銃のマガジンのようなバッテリ(?)を使用する。 ==実用化== 実用化には至っていない。破壊力のあるレーザーを発振するための発振装置や、それを稼動させる動力源を十分に小型化出来ていないからである。 ただし、光線を投射する事でなんらかの破壊的な効果を求める過去の・または現用の兵器は存在する。例えば、[[イギリス]]軍は[[第二次世界大戦]]中の[[1942年]]秋、[[スエズ運河]]防衛の際に特殊改造を施した[[サーチライト]]21基を設置、爆撃大隊を仕立てて攻撃してきたドイツ軍機パイロットの目を眩ませて撃墜を行っている。同様のものに、歩兵の近接戦闘にて敵に照射して動きを封じる、[[Surefire]]等の「タクティカル・フラッシュライト」が存在する。1980年代後半には中国で歩兵用レーザー銃{{仮リンク|ZM-87|en|ZM-87}}の開発が始まったとされる。これは敵の失明や、兵器の光学機器の破壊を目的としていた。1990年代にはレーザー光照射装置を用いて航空機の操縦席を狙う事で、パイロットの視力を奪う兵器が開発されたが、視力を永遠に失わせる可能性もある事から[[非人道的]]だとして採用は見送られている。 [[1995年]]10月には、[[特定通常兵器使用禁止制限条約]]の議定書IV「失明をもたらすレーザー兵器に関する議定書」にて禁止された。なぜなら、失明という治療不可の重症を負わせる兵器を、低い技術力で安価かつ大量に生産する事が可能であり、このような兵器の開発は懸念されるべきだと考えられたからである(→[[規制が議論されている兵器]])。 ===開発中・または試験段階の物=== アメリカはイスラエルでの実験で、レーザーでの[[ミサイル]]([[ロケット弾]])撃墜に[[2000年]][[6月7日]]に成功したとしている。[[戦術高エネルギーレーザー]](Tactical High Energy Laser; THEL)と呼ばれるこの兵器は、主に短距離[[ロケット砲]]や低空飛行している[[巡航ミサイル]]を迎撃するための物である。この設備は、巨大な照射レンズを使用して連続的にレーザー光線を照射・加熱して目標を破壊する。将来的にはトレーラーに積載するなどして、[[パトリオットミサイル]]では迎撃しきれない高速飛行目標を追尾して破壊する、施設防衛用の設備としての効果が期待されている。{{main|戦術高エネルギーレーザー}} しかし、これはSFなどで見られる「光線銃」や「レーザーガン」等とはおよそ掛け離れた大規模な施設である。 また、アメリカでは[[AL-1 (航空機)|AL-1A]]と呼ばれる、[[弾道ミサイル]]迎撃用にレーザーを搭載した航空機を開発している。既に開発段階から試験段階に移行し、2007年3月15日にはYAL-1A「エアボーン・レーザー」が[[化学レーザー]]の発射を行い、照射実験に成功したと報じられている<ref>[http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200707182106&page=2 ボーイング、Airborne Laserの高出力レーザー照射実験に成功 - Technobahn]</ref>。{{main|AL-1 (航空機)}} アメリカの[[戦略防衛構想]]で計画されたものとして、γ線レーザー発射装置がある。基本的な構造はレーザー発振装置そのもので、これを衛星軌道に配備して運用する。エネルギー源は[[原子爆弾]]であり、発射すると発射装置は爆発して失われる。発射された高エネルギーのγ線は攻撃目標である弾道ミサイルの電子装置を破壊できるものと考えられている。宇宙空間における核兵器の使用は実験を含めて条約で禁止されている事から、配備はもちろん、実験もいまだ行われていない。{{main|戦略防衛構想#光線/粒子線兵器}} == 脚注 == <references /> == 関連項目 == *[[殺人光線]] *[[熱線銃]] *[[遊戯銃]] *[[規制が議論されている兵器]](目潰し用レーザー兵器) *[[デジタル射撃]] <!--本文と関係無いのでコメントアウト *レーザー光線の応用 **大型[[ページプリンター]]のレーザー機構。特にHe-Neレーザーなどのガスレーザーに多い。 **[[レーザーポインター]] **[[核融合炉]] --> {{DEFAULTSORT:こうせんしゆう}} [[Category:SF兵器]] [[Category:架空の小火器]] [[Category:遊戯銃]] {{weapon-stub}} [[en:Raygun]] [[fr:pistolet laser]]
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