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{{JIS2004}} '''偏'''(へん)とは、[[漢字]]の構成要素の一つである[[偏旁]]のうち主に左側に置かれるものの総称。[[部首]]として採用された偏は、全ての部首の中で最も種類が多く、偏を部首とする漢字は、全ての漢字の過半数を占める。常用漢字表においても、偏を部首とする漢字が占める割合は過半数である。 また、成り立ちは[[形声文字]](片方で音、片方で意味を表す漢字)が大半を占め、ほかに[[会意文字]]がある。 表記する際は平仮名で書く。 ==部首となる偏の種類== === 常用漢字数50以上 === ====さんずい==== :[[水部|さんずい]]。「海」「湖」「沼」など。さんずいへんとも呼ぶが、慣例的にさんずいと呼ぶことが多い。漢字で書くと『三水』であり、三の字に似ていることから名付けられた。形は水の流れを象形化したもの。水に関する地形や水の性質、動態に関する漢字が集められている。全部で1700字以上存在し、偏の中では最も字数が多い。常用漢字数112。変則「準」。除外「酒」→[[酉部]]。 :*常用漢字: 汁 氾 汚 汗 江 池 汎 汽 決 沙 汰 沢 沖 沈 没 沃 泳 沿 河 泣 況 治 沼 注 泥 波 泊 泌 沸 法 泡 油 海 活 洪 浄 津 浅 洗 洞 派 洋 消 浸 浜 浮 浦 浴 流 涙 浪 淫 液 涯 渇 渓 混 済 渋 淑 渉 深 清 淡 添 涼 温 渦 減 湖 港 滋 湿 測 渡 湯 満 湧 湾 滑 漢 源 溝 準 滞 滝 溺 漠 滅 溶 演 漁 漆 漸 漬 滴 漂 漫 漏 潰 潟 潔 潤 潜 潮 澄 激 濁 濃 濯 濫 瀬 :*主な表外字: 汀 汝 汐 汲 沁 沌 沐 沽 泄 沫 洩 洒 洲 浣 浩 浙 涎 涅 浬 涵 涸 淳 渚 淀 淘 淋 渥 湮 淵 渠 渾 湘 渫 湊 湛 溢 滓 溜 滲 漕 漱 漲 漉 漑 溌 澹 澱 澪 濠 濡 濤 瀉 瀑 濾 瀞 瀕 瀝 灌 瀟 瀾 灘 など ====にんべん==== : [[人部|にんべん]]。「仁」「休」「個」など。「人」の字から来ており、主に人間や人の動作に関する漢字が集められている。常用漢字数90。除外「化」→[[匕部]]。 :*常用漢字: 仁 仏 仕 仙 他 代 付 仮 伎 休 仰 件 仲 伝 任 伐 伏 位 何 佐 作 伺 似 住 伸 体 但 低 伯 伴 依 価 佳 供 使 侍 侮 併 例 係 侯 俊 信 侵 促 俗 便 保 侶 俺 倹 個 候 借 修 値 倒 俳 倍 俵 倣 俸 倫 偽 偶 健 側 停 偵 偏 偉 備 傍 僅 傾 傑 債 催 傷 僧 働 像 僕 僚 億 儀 傲 儒 償 優 :*主な表外漢字: 仇 什 仗 仆 仔 伊 伍 伽 佇 佚 佃 佑 伶 侃 侑 侘 倚 侠 俄 俚 俐 倶 倦 俯 倭 倖 偲 傭 僑 僻 儘 儚 儲 など ====てへん==== :[[手部|てへん]]。「指」「打」「拝」など。手や手を使う動作に関する漢字を集め、人体を表す偏では最も字数が多い。常用漢字数86。 :*常用漢字: 打 払 扱 技 抗 抄 折 択 投 把 抜 批 扶 抑 押 拐 拡 拠 拒 拘 招 拙 拓 担 抽 抵 拝 拍 披 抱 抹 拉 括 挟 拷 拶 指 持 拾 拭 挑 挨 挫 振 捜 挿 捉 捗 捕 掛 掘 掲 控 採 捨 授 推 据 接 措 掃 探 排 描 捻 握 援 換 揮 提 搭 揚 揺 携 搾 摂 損 搬 摘 撮 撤 撲 操 擁 擬 擦 :*主な表外字: 托 扮 拌 拇 抛 拗 按 拮 拱 拵 挺 捏 捌 挽 掩 掬 捷 掟 捺 捧 掠 揆 揉 揃 揶 揄 掻 掴 摺 撒 撰 撞 撓 撥 撫 撼 撻 擂 擢 擾 擲 擽 攪 攫 など ====ごんべん==== : [[言部|ごんべん]]。「記」「試」「誘」など。言葉や話しかける動作に関する漢字に使われる。常用漢字数63。 :*常用漢字: 計 訂 訃 記 訓 託 討 許 訟 設 訪 訳 詠 詐 詞 証 詔 診 訴 評 該 詰 誇 詣 詩 試 詳 誠 詮 話 語 誤 誌 説 読 認 誘 謁 課 諸 請 諾 誕 談 誰 調 論 諧 諮 諦 謀 諭 謡 謹 謙 講 謝 謎 識 譜 議 護 譲 :*主な表外字:訊 訛 訝 訣 訥 詛 註 詭 詢 詫 誅 誂 誑 誦 誼 諏 諄 誹 諒 諳 謂 諤 諫 謔 諺 諜 諷 謐 謗 謳 謬 譚 讃 など ====きへん==== : [[木部 (部首)|きへん]]。「桜」「株」「柱」など。木や植物、木を材質とした道具に関する漢字を集める。常用漢字数61。全体では偏の中で「さんずい」に次いで多い。除外「相」→[[目部]]。 :*常用漢字: 札 机 朽 朴 材 杉 村 枝 松 枢 析 杯 板 枚 枕 林 枠 柿 枯 柵 柱 柄 栃 柳 桜 格 核 株 桁 校 根 桟 栓 桃 梅 梗 械 椅 棺 棋 極 検 植 棚 椎 棟 棒 楷 楼 概 構 模 様 横 権 槽 標 機 橋 樹 欄 :*主な表外字: 杖 杣 杜 杭 杵 杷 枇 枷 柑 柩 柘 柊 栂 柏 柾 柚 桓 桂 椛 梳 桐 桔 梱 梓 梢 梯 梃 桶 棍 椒 棲 棹 椋 椀 楯 楔 楕 椿 楠 楓 椰 楢 楊 榎 榊 榛 槙 槍 槌 榧 榜 樫 槻 樟 樋 樺 橘 樽 橙 檜 檎 檄 檀 檻 櫃 櫂 櫛 櫓 欅 など ====いとへん==== :[[糸部|いとへん]]。「組」「織」「縄」など。織物や糸に関する漢字に使われ、派生的な意味を持つ漢字も多い。常用漢字数54。 :*常用漢字: 紀 級 糾 紅 約 紙 純 納 紛 紡 紋 経 紺 細 終 紹 紳 組 絵 給 結 絞 絶 統 絡 継 絹 続 維 綱 緒 総 綻 綿 網 緑 練 縁 緩 縄 線 締 編 緯 縦 緻 縛 縫 縮 績 繊 織 繕 繰 :*主な表外字: 紆 紗 紐 紬 絆 絢 絨 絣 綺 綽 綬 綜 綻 綴 緋 綾 縅 緘 縞 緻 縋 縷 縺 繞 繚 繹 繍 纏 など === 常用漢字数20以上 === ====りっしんべん==== :[[心部|りっしんべん]]。「情」「慌」「憧」など。漢字で『立心偏』と書き、心という文字を図案化。人の心情や気持ちを表す漢字を集める。中でも「恐れ」「憂い」など強い感情を表すものが多い。常用漢字数31。心部に属し、同部では「感」「想」などの「こころ」、「慕」などの「したごころ」がある。 :*常用漢字: 忙 快 怪 性 怖 悔 恒 恨 悦 悟 悩 惧 惨 情 惜 悼 慌 惰 愉 慄 慨 慎 慣 憎 慢 憬 憧 憤 憶 懐 憾 :*主な表外字: 忸 怏 怯 怩 怜 恰 恍 恫 悍 悛 悸 惚 悴 悧 愕 愴 慟 憔 憚 憫 憮 懊 憺 憐 懺 など ====にくづき==== :[[肉部|にくづき]]。「臓」「腸」「肺」など。肉を崩した偏で、肉体に関する漢字を表す。常用漢字数31。字によっては脚の部分に来ることもある(「腎」「膚」など)。肉部に属する。つきへんとは同じ偏の形だが、異なる部首である。 :*常用漢字: 肌 肝 肘 股 肢 肥 肪 胎 胆 肺 胞 胸 脂 胴 脈 脇 脚 脱 脳 腕 腫 腺 腸 腹 腰 膜 膝 膳 臆 膨 臓 :*主な表外字: 肋 肛 胚 胱 脆 脛 腋 腔 脹 脾 腑 腱 腿 膀 膠 膵 膣 膾 膿 臍 など ====かねへん==== :[[金部|かねへん]]。「銀」「鉄」「針」など。金属や金物に関する漢字に使われ、字数は非常に多い。常用漢字数31。中国では[[金属元素]]の部首にもなることもある。除外「欽」→[[欠部]]。 :*常用漢字: 針 釣 鈍 鉛 鉱 鉄 鉢 鈴 銀 銃 銭 銅 銘 鋭 鋳 錦 錮 鋼 錯 錠 錬 録 鍛 鍵 鍋 鎌 鎖 鎮 鏡 鐘 鑑 :*主な表外字: 釘 釧 鉤 鉈 鉋 銑 銛 銚 鉾 鋏 鋲 鋒 鋤 鋸 錫 錆 錐 錘 錚 鍬 鍾 鍼 鍮 錨 鎧 鐸 鑢 鑽 など ====こざとへん==== :[[阜部|こざとへん]]。「限」「陽」「陵」など。部首部分は「阜」という字を崩したものであり、盛り上がった部分(丘)を示す。常用漢字数30。 :*常用漢字: 阪 防 阻 附 限 院 陥 降 除 陣 陛 陰 険 陳 陶 陪 陸 隆 陵 階 隅 随 隊 陽 隔 隙 隠 際 障 隣 :*主な表外字: 阿 陋 隋 隈 隘 隕 隧 など ====つちへん==== :[[土部|つちへん]]。「場」「堀」「堤」など。土に関する漢字を表す。常用漢字数30。 :*常用漢字: 地 均 坑 坂 坊 坪 垣 城 埋 域 埼 堆 培 堀 堪 場 塚 堤 塔 塀 塩 塊 填 境 増 墳 壊 壌 壇 峠 :*主な表外字: 址 坏 坦 垢 埃 埒 埴 埠 堰 堺 堵 塙 墟 壕 壜 𡋗 など ====おんなへん==== :[[女部|おんなへん]]。「婦」「姉」「好」など。女性の特性や特徴に関する字を集める。常用漢字数 28。 :*常用漢字: 奴 好 如 妃 妖 妊 妨 妙 姉 始 姓 妬 妹 姻 娯 娠 姫 娘 婚 媛 婦 婿 媒 嫁 嫌 嫉 嫡 嬢 :*主な表外字: 奸 妓 姑 姐 姪 娃 姥 娩 婉 娼 媚 嬉 嬌 嬪 など ====くちへん==== :[[口部|くちへん]]。「呼」「吸」「唱」など。人間、生物などの口の動作に関する字や擬音語が集まっており、字数は非常に多い。常用漢字数 27。除外「鳴」→[[鳥部]]。 :*常用漢字: 叱 吸 叫 吐 吟 吹 咽 呼 味 咲 唄 唆 哺 喝 唱 唾 唯 喚 喉 喩 喫 嗅 嘆 嘲 嘱 噴 嚇 :*主な表外字: 叶 叩 吋 吠 吻 呵 呟 呻 咀 咄 咳 哨 啄 哩 唖 啜 啖 唸 喀 喰 喧 喘 喋 嗚 嘩 嗄 嗜 嗤 嗾 嘘 嘴 噌 噂 噤 噺 噛 嚼 囁 囃 嘯 など ====のぎへん==== :[[禾部|のぎへん]]。「稲」「私」「秋」など。禾とは穀物の穂先のことであり、穀物に関する言葉を表す。常用漢字数 21 。除外「和」→[[口部]]、「利」→[[刀部]]。また、「秘」の旧字体は「[[示部|しめすへん]]」(祕)である(今日では「のぎへん」に含むのが普通)。 :*常用漢字: 私 科 秋 秒 称 租 秩 秘 移 税 程 稚 種 稲 稼 稿 稽 穂 穏 積 穫 :*主な表外字: 秤 稀 稔 稠 稜 穣 穢 など === それ以外の主な偏 === ;[[彳部|ぎょうにんべん]] :「徳」「往」「御」など。通路、人が行うべき道に関する字を表す。常用漢字数 19 。なお、「行人偏」の名は、行という字から来ているが、「行」は「ぎょうがまえ」の親字であり、異なる部首(→[[行部]]参照)である。 :*常用漢字: 役 往 径 征 彼 後 待 律 従 徐 徒 得 御 循 復 微 徴 徳 徹 :*主な表外字: 彷 彿 徊 徘 徨 など ;[[日部|にちへん]](ひへん) :「晴」「映」「明」など。太陽や天体、気象、暦に関する字を表す。常用漢字数 15 。また、ひへん(火偏)と区別するために、「にちへん」とする辞典も多い。 :*常用漢字: 旺 明 昧 映 昨 昭 時 暁 晴 晩 暗 暇 暖 曖 曜 :*主な表外字: 晒 晰 晦 曙 曝 など ;[[石部|いしへん]] :「研」「磁」「砂」など。石の性質や状態、石を用いた道具に関する字を表す。常用漢字数 13。中国では[[非金属]]の固体元素を示す固有の漢字が見られる。 :*常用漢字: 研 砂 砕 破 砲 硬 硝 硫 磁 碑 確 礁 礎 :*主な表外字: 砌 砥 砧 硯 碍 碓 碇 碗 碩 磋 磯 礫 など ;[[犬部|けものへん]] :「猿」「猫」「犯」など。「犬」という字を崩したものであり、獣に関する字を表す。罪人や心理状態などを表す字も見られる。常用漢字数 13。[[犬部]]に属する。 :*常用漢字: 犯 狂 狙 狭 狩 独 猫 猛 猟 猶 猿 獄 獲 :*主な表外字: 狗 狛 狢 狐 狡 狽 狸 狼 猜 猪 猥 猾 獅 獪 獰 など ;[[貝部|かいへん]] :「財」「貯」「賭」など。古くは貝が財貨に用いられたことから、お金に関する漢字が集まっている。常用漢字数 13 。その他、貝の部では[[脚]]となる字が多い。頁(おおがい)に対してこがいと呼ぶことがある。 :*常用漢字: 財 販 貯 貼 賊 賂 賄 賜 賠 賦 賭 購 贈 :*主な表外字: 貶 賑 賤 贖 など ;[[酉部|とりへん]](さけのとり / ひよみのとり) :「配」「酵」「醸」など。お酒や発酵に関する字が集まっている。常用漢字数13。なお、「ひよみのとり」とは「日読み」(暦)のための[[十二支]]の[[酉]]のことで、「鳥」に対しての呼称(鳥偏の字も存在するため)。 :*常用漢字: 酌 酎 配 酔 酢 酬 酪 酵 酷 酸 醒 醜 醸 :*主な表外字: 酊 酩 醇 醂 醍 醐 醗 など ;[[示部|しめすへん]](ねへん) :「神」「祈」「社」など。神や神事に関する漢字に使われる。常用漢字数 11 。「示」の字から来ており、「祠」や「禊」など、JIS 第二水準の字及び地名で頻用される「祇」は旧字体を用いている。除外「視」→[[見部]]。 :*常用漢字: 礼 社 祈 祉 祝 神 祖 祥 禍 禅 福 :*主な表外字: 祀 祇 祐 祠 祓 禄 禊 禎 禰 {{JIS2004フォント|禱}} など ;[[玉部|たまへん]](おうへん) :「球」「珍」「環」など。宝石や貴重な物、あるいは球体に関する意味を表す。常用漢字数 10 。偏となったときに点が省かれるが、たまへんと呼ぶのが一般的で、玉部に属する。 :*常用漢字: 玩 珍 珠 班 球 現 理 瑠 璃 環 :*主な表外字: 玖 珂 珊 玲 琉 琢 瑛 瑕 琳 瑚 瑞 瑳 瑣 珈 琲 琥 珀 など ;[[足部|あしへん]] :「路」「踊」「踏」など。足の動作に関する字を集める。常用漢字数 10 。 :*常用漢字: 距 跡 践 跳 路 踊 踪 踏 蹴 躍 :*主な表外字: 趾 跌 跋 跪 跨 蹂 踵 蹄 蹉 蹟 蹲 躇 躁 躊 躓 躙 など ;[[車部|くるまへん]] :「輪」「輸」「軸」など。車に関する漢字が集まっている。常用漢字数 10。なお、車とは車輪を指し、当時の車は、戦争用の兵器、馬車などで牽引する荷車のことである。 :*常用漢字: 軌 軒 転 軟 軽 軸 較 輪 輸 轄 :*主な表外字: 軋 輔 輌 輻 轍 轢 など ;[[食部|しょくへん]] :「飲」「飯」「飢」など。食べ物や飢えに関する字を表す字で、常用漢字数 10 。常用漢字外及び新たに追加された2字は字体が旧字体のままであり、画数も異なるので注意が必要である。 :*常用漢字: 飢 飲 飯 飼 飾 飽 餓 餌 餅 館 :*主な表外字: 飴 餃 餞 饉 饅 饒 饑 など ;[[火部|ひへん]] :「焼」「燃」「灯」など。火の性質や状態、火を用いた調理に関する漢字を表す。常用漢字数 9 。なお、「煮」「焦」などの[[れんが]](れっか)も火部に属する。除外「畑」→[[田部]]。 :*常用漢字: 灯 炊 炉 焼 煙 煩 燃 燥 爆 :*主な表外字: 灼 炒 炸 烙 焙 煌 煤 煉 煽 熾 燗 燦 燭 燐 燻 燼 爛 など ;[[米部|こめへん]] :「精」「粗」「糧」など。米や米を用いた食材、料理に関する漢字を表す。常用漢字数 9 。除外「料」→[[斗部]]。 :*常用漢字: 粋 粉 粗 粘 粒 粧 精 糖 糧 :*主な表外字: 籾 粕 糀 粽 糊 糠 糟 など ;[[衣部|ころもへん]] :「補」「被」など。着物に関する意味を表す。常用漢字数 9 。「衣」という字を崩しており、衣部に属する。新字体の「しめすへん」と紛れやすいので注意。除外「初」→[[刀部]]。 :*常用漢字: 袖 被 補 裕 褐 裾 裸 複 襟 :*主な表外字: 衿 袂 裃 袴 袷 袱 裄 褄 褌 褪 褶 など ;[[目部|めへん]] :「眼」「眺」「瞳」など。目の状態、動作に関する字を表す。常用漢字数8。 :*常用漢字: 眠 眼 眺 睡 睦 瞳 瞬 瞭 :*主な表外字: 眈 眩 眸 睨 睫 睛 瞑 瞠 瞞 瞰 瞼 など ;[[馬部|うまへん]] :「駐」「駄」など。馬の性質や特徴、状態に関する文字と、昔は馬が交通の主役であったことから、交通に関する言葉が多い。常用漢字数8。 :*常用漢字: 駅 駆 駄 駒 駐 騎 験 騒 :*主な表外字: 馴 馳 駁 駿 騙 驕 騨 など ;[[弓部|ゆみへん]] :「強」「弧」など。弓に関する字を表す。常用漢字数 7 。「弱」は弓の部に属するが、偏に含まないことが多い。 :*常用漢字: 引 弥 弦 弧 強 張 弾 :*主な表外字: 弘 弛 など ;[[舟部|ふねへん]] :「船」「艦」など。船に関する字が集まる。常用漢字数7。 :*常用漢字: 航 般 船 舶 弦 艇 艦 :*主な表外字: 舫 舵 舳 艘 艫 など ;[[冫部|にすい]] :「凍」「凝」「凄」など。常用漢字数 6 。漢字で「二水」と書き、氷の割れる様子を象形化したもの。氷、冷気に関する字を表す。古くから二水の字は三水の字と紛れやすく、過去に誤用が多く見られ、意が混同されている字も多い。除外「次」→[[欠部]]。 :*常用漢字: 冷 冶 准 凄 凍 凝 :*主な表外字: 冴 冽 凋 凌 凛 など ;[[山部|やまへん]] :「岬」「峰」など。山に関する字が集まる。常用漢字数6。「峠」など国字がかなり多い。 :*常用漢字: 岐 岬 峡 峠 峰 崎 :*主な表外字: 峙 峻 嵯 峨 嶋 嶼 など ;[[方部|かたへん]](ほうへん) :「旅」「旗」など。部首部分に加え、右上の部分も同じである。これは棚引く旗を象形化した字(エン)を元にしたものであり、旗に関する言葉が集まる。なお、片偏という部首もあるので、紛らわしさを防ぐため、ほうへんと呼ぶ辞典も見られる。 :*常用漢字: 施 旅 旋 族 旗 :*主な表外字: 於 など ;[[歹部|がつへん]]・かばねへん(いちたへん) :「死」「残」など。屍に関する意味を表す。なお、「死」は偏としては特殊な例で、垂のような配置をしている。 :*常用漢字: 死 残 殊 殉 殖 :*主な表外字: 殆 殪 殲 など ;[[牛部|うしへん]] :「特」「物」など。ウシに関する意味を表す。 :*常用漢字: 物 牧 牲 特 犠 :*主な表外字: 牝 牡 牴 牾 など ;[[巾部|はばへん]](きんべん) :「帳」「帆」など。布、反物に関する字を表す偏。なお、「巾」は布のことを指し、「はば」と呼ぶのは慣用的なものである。 :*常用漢字: 帆 帳 幅 帽 :*主な表外字: 帖 幀 幌 幟 幡 など ;[[虫部|むしへん]] :「蚊」「虹」など。虫に関する字を表す。常用漢字で4つだが、うおへんと同様、字数は多い。[[トンボ|蜻蛉]]、[[クモ|蜘蛛]]、[[カマキリ|蟷螂]]など 2 つの字を組み合わせる熟字訓が多い。また、虫の他、貝類などの軟体生物、爬虫類、両生類、節足動物も主に「むしへん」で表される。 :*常用漢字: 虹 蚊 蛇 蜂 :*主な表外字: 虻 蛆 蛙 蛤 蛭 蛾 蜆 蛸 蛹 蜩 蝦 蝮 螺 蝉 蠍 蟻 蠅 蝋 など :*主な[[熟字訓]]: 蜻蛉(とんぼ)、蜘蛛(くも)、蝙蝠(こうもり)、蟷螂(かまきり)、蟋蟀(こおろぎ)、蜥蜴(とかげ)、飛蝗(ばった)、蝸牛(かたつむり)、牡蠣(かき)など ;[[田部 (部首)|たへん]] :「町」「畔」など。田に関する字を表す。全国の地名では独特の字も見られる。 :*常用漢字: 町 畔 略 :*主な表外字: 畦 疇 など ;[[子部|こへん]] :「孫」「孤」など。子供に関する字を表すが、字数は少ない。 :*常用漢字: 孔 孤 孫 :*主な表外字: 孜 など ;[[矢部|やへん]] :「短」「知」など。矢に関する意味を表す。 :*常用漢字: 知 短 矯 :*主な表外字: 矩 矮 など ;[[魚部|うおへん]](さかなへん) :「鯨」「鰹」「鮭」など魚介類や水棲生物に対する名称、あるいは魚の体格、特徴などを表す字を集める。常用漢字ではわずかに2 つだが、「鮭」「鯉」「鱗」など日常で一般に用いられる字はかなり多く、全部で 600 以上存在する。 :*常用漢字: 鮮 鯨 :*主な表外字: 鮎 鮒 鮪 鮭 鮫 鮨 鯉 鯖 鯛 鯰 鰐 鰓 鰆 鰈 鰊 鰯 鰭 鰤 鰹 鱈 鰺 鰻 鱒 鱗 など ;[[角部|かくへん]](つのへん) :「解」「触」など。角の加工品などに対して、漢字が作られた。 :*常用漢字: 解 触 :*主な表外字: 觴 など ;[[耳部|みみへん]] :「聴」「職」など。耳、耳の動作に関する字を表す。除外「取」→[[又部]]。除外「恥」→[[心部]]。 :*常用漢字: 聴 職 :*主な表外字: 耽 聘 聢 聡 聯 など ;[[月部|つきへん]] :「服」「朕」「朧」など。肉体を表すにくづきとは区別され、にくづきに含まれないものを包含する。除外「勝」→[[力部]]。 :*常用漢字: 服 朕 :*主な表外字: 朋 朦 朧 など ;[[耒部|すきへん]](らいすき) :「耕」など。すきとは大型の農具で、農耕に関する意味を表す。 :*常用漢字: 耕 耗 :*表外字: 耘 など ;[[革部|かわへん]](かくのかわ) :「靴」「鞄」など。皮革製品に関する字が集まるが、常用漢字は「靴」のみ(親字を含まず)。 :*常用漢字: 靴 :*主な表外字: 靫 靱 鞄 鞋 鞍 鞘 鞣 鞭 など ;[[片部|かたへん]] :「版」「牌」など。木片に関する意味を表す。 :*常用漢字: 版 :*表外字: 牌 牒 など ;[[立部|たつへん]] :「端」「竦」など。立つ動作に関する意味を表す。 :*常用漢字: 端 :*主な表外字: 站 竣 竦 など ;[[骨部|ほねへん]](こつへん) :「髄」「骸」など。骨に関する意味を表す。 :*常用漢字: 骸 髄 :*表外字: 骰 髑 髏 など ;[[齒部|はへん]] :「齢」など。旧字体では 15 画であり、一般的な偏では最も画数が多い。 :*常用漢字: 齢 :*表外字: 齣 齟 齬 齷 齪 齲 など ;[[釆部|のごめへん]] :「釈」など。「釆」は手でより分ける意味を持つが、字数は非常に少ない。 :*常用漢字: 釈 :*表外字: 釉 など ;[[豸部|むじなへん]] :「豹」「貌」など。ムジナ、体つきに関する字を表す。 :*常用漢字: 貌 :*表外字: 豹 貘など ;[[身部|みへん]] :「躾」「躯」など。身体に関する字を表す。常用漢字は存在しない(「射」は寸部に属す)。 :*表外字: 躯 躱 躾 など ;[[白部|しろへん]] :「的」「皓」など。白い色や明るさに関する意味を表し、色を表す部首としては「くろへん」と並んで字数が多いものの、偏としてあまり認知されていない。 :*常用漢字 :「的」 :*表外字:「皓」など ;[[黒部|くろへん]] :「黙」など。黒い色や暗さに関する意味を表し、色を表す部首としては「しろへん」と並んで字数が多い。「黙」は元々「默」であり、書きやすさのために現在の字体に変更された。 :*常用漢字:「黙」 :*表外字:「黯」など その他の偏 *'''[[工部|たくみへん]](こうへん)''':「巧」など。字数は極めて少ない。 *'''[[里部|さとへん]]''':低学年向け漢字辞典などにも表記例があるが、字は「野」のみ。 *'''[[音部|おとへん]]''':「韻」など。音に関する意味を表すが字数は少ない。 *'''[[赤部|あかへん]]''':「赦」「赫」など。赤、怒りに関する意味を表す。 *'''[[青部|あおへん]]''':「静」など。青色や、すみきっていることに関する意味を表す。字数は至って少ない。 *'''[[鹵部|しおへん]]'''(ろ・しお):「鹸」「鹹」など。塩辛さに関する意味を表す。偏に属するが、慣例的に「へん」と呼ばないことが多い(表記は漢字源より)。 *'''[[羊部|ひつじへん]]''':「羚」など。ヒツジに関する意味を表す。 *'''[[豆部|まめへん]]''':「豌」など。マメ類に関する意味を表す。 *'''[[至部|いたるへん]]''':「致」など。歩く、目的地に到着するという意味を表す。 *'''[[谷部|たにへん]]''':「谺」など。谷や険しい地形に関する意味を表す。 *'''[[鹿部|しかへん]]''':「麒」「麟」など。[[シカ]]やその仲間に関する意味を表す。 *'''[[缶部|ほとぎへん]]''':「罅」など。器に関する意味を表す。 *'''[[爿部|しょうへん]]''':「牆」など。「将(將)」は寸の部に属する。 *'''[[矛部|ほこへん]]''':「矜」など。常用漢字の「務」は力の部に属する。 *'''[[韋部|なめしがわ]]''':「韜」など。なめしがわとははかくのかわ(革)に対する読み。 *'''[[麥部|むぎへん]]''':「麭」など。麦や穀類を原料とした食品に関する意味を表す。一般には「麺」「麩」などのばくにょうが知られるが、全体では偏を構成する字が多い。 *'''[[鼻部|はなへん]]''':「鼾」など。鼻に関する字を集める。 *'''[[面部|おもて]]''':「靦」など。顏や表情に関する字を集める。 *'''[[舌部|したへん]]''':「舐」など。舌に関する字を集める。 *'''[[首部|くびへん]]''':「馘」など。首に関する字を集めるが、字数は至って少ない。 *'''[[瓦部|かわら]]''':「瓱」「瓩」「瓲」など。度量衡単位の国字のみで、一般的に瓦部は旁や脚を構成する。 *'''[[臣部|しん]]'''(じん):「臨」「臥」など。 *'''[[鳥部|とりへん]]''':「鴃」など。鳥は旁が一般的であるが、偏となる字も100字以上存在する。 *'''[[血部|ちへん]]''':「衄」など。 *'''[[鼠部|ねずみへん]]''':「鼬」など。繞のように右下部から巻き込むが、ねずみへんと呼んでいる。 *'''[[豕部|いのこへん]]''':「豬」など。ブタに関する字を集める。字数は100を超える。 *'''[[黹部|ふつへん]]''':「黻」など。ふつは「黻」の読みにちなむ。 *'''[[香部|かおり]]'''(じん):「馥」など。 *'''[[鬲部|れきのかなえ]]''':鼎部に対する呼び名。「融」は虫部に属する。 *'''[[黍部|きび]]''':「黐」など。 *'''[[長部|ながい]]''':「肆」の左半分は長を親字とした偏となる(但し、肆は[[聿部]]に属する)。一般的な字は存在しないが、大漢和辞典などには100字以上の収載がある。 *'''[[黄部|きいろ]]''':少数ながら、黄を偏とした字が存在する。 *'''[[龠部|やくへん]]''':最多画数の偏。 他。 ==関連項目== *[[旁]](つくり) *[[冠 (漢字)|冠]](かんむり) *[[脚 (漢字)|脚]](あし) *[[構]](かまえ) *[[垂れ (漢字)|垂]](たれ) *[[繞]](にょう) ==参考文献== *『[[漢検]]漢字辞典』(京都)[[日本漢字検定協会]]編著 ISBN:9784890960590 表外漢字の例示に際して *『新漢語林([[大修館書店]])』[[鎌田正]]・[[米山寅太郎]]著 ISBN:9784469031621 部首の成り立ち、字意に際して *『大漢和辞典』(大修館書店) 諸橋轍次著 [[Category:漢字|へん]]
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