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'''信州紬'''(しんしゅうつむぎ)は、[[長野県]]全域で生産される[[織物]]で、[[1975年]][[2月17日]]に、[[経済産業省]](当時の通商産業省)から[[伝統的工芸品]]として指定された。 生産する地域によって、「松本紬」、「上田紬」、「山繭紬」、「飯田紬」、「伊那紬」などと呼ばれており、これらを総称して「信州紬」と呼んでいる。 産地組合は長野県織物工業組合である。 ==歴史== [[江戸時代]]の初期には、各藩の産業政策として[[養蚕]]を奨励していた。 [[信濃国|信濃]](現在の長野県)では各地で養蚕が行われており、屑繭を原料とする紬は原料生産地がそのまま織物生産地となった。 [[1750年]](寛延3年)8月に[[京都市|京都]]に出荷されて以来、[[明治]]に至るまで毎年のように出荷されることとなった。 信濃では、[[草木染]]材が豊富に自生していたことから、養蚕と併せて草木染めの技法も普及した。 その後、昭和の中期までは技術保存の名目で細々と技術伝承がされてきただけであったが、戦後、紬織物の復興により、県を始めとする自治体の振興策により、県下全域に亘り活発な生産が行われ、現在に至っている。 ==伝統的な技術・技法== *かすり織物、しま織物又はこれに類する織物は次の技術、技法により製織すること。 **先染めの[[平織り]]とすること。 **たて糸に使用する糸は生糸(山繭系を含む。)、玉糸又は真綿の手つむぎ糸とし、よこ糸に使用する糸は玉糸又は真綿の手つむぎ糸とすること。 **よこ糸の打ち込みには、「手投[[シャトル (織物)|杼]]」を用いること。 *かすり糸の染色法は、「手くくり」によること。 ==伝統的に使用されてきた原材料== 使用する糸は、生糸(山繭系を含む。)、玉糸又は真綿の手つむぎ糸 ==主な製品== ==製造される地域== 長野県[[長野市]]、[[松本市]]、[[上田市]]、[[岡谷市]]、[[飯田市]]、[[須坂市]]、[[小諸市]]、[[駒ヶ根市]]、[[塩尻市]]、[[佐久市]]、[[千曲市]]、[[東御市]]、[[安曇野市]]、[[南佐久郡]][[佐久町]]、[[諏訪郡]][[下諏訪町]]、[[下伊那郡]][[高森町 (長野県)|高森町]]、[[東筑摩郡]][[生坂村]]、[[北安曇郡]][[松川村]]、[[埴科郡]][[坂城町]]、[[下水内郡]][[栄村]]。 ==特徴== *原材料の種類が豊富。 *自生する植物を使った草木染めを活用している。 *柄の構成は縞、格子、絣、又はそれらの混成、無地調子など多様。 *他産地にはない「山繭」を使用した[[天蚕糸]]を使用するものがある。 ==工程== *煮繭、絹の精錬 - 真綿づくり - 手紡ぎ - 染色 - 絣技法 - 製織 ==規模== * 企業数 17社 * 従業員数 105人 :(平成14年調査) *伝統工芸士(総登録) 27人 :([[2003年]][[2月25日]]現在) [[category:日本の伝統工芸品|しんしゆうつむき]] [[category:絹織物|しんしゆうつむき]]
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