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伊那谷
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[[ファイル:SuwaBonchiWideTaggedM.jpg|thumb|right|300px|[[中央構造線]]と[[糸魚川静岡構造線]]が交差する[[諏訪湖]]周辺から伊那谷を見る(2007年2月撮影)]] '''伊那谷'''(いなだに)とは、[[長野県]]南部、[[天竜川]]に沿って南北に伸びる[[盆地]]である。'''伊那盆地'''(いなぼんち)や'''伊那平'''(いなだいら)とも呼ばれる。 長野県歌「[[信濃の国]]」に登場する「'''四つの平'''」の一つである。古くは'''伊奈'''とも記された。 ==自然地理== <span style="text-decoration:underline">※人文地理的特徴については「[[南信地方]]」を参照すること。</span> ===地形=== [[天竜川]]流域に位置しており、西を[[木曽山脈]]に、東を[[赤石山脈]]に挟まれている。[[中央構造線]]よりも西側に位置しており、[[地質学]]上、西南日本に属する。 *[[山地]]:[[木曽山脈]]、[[赤石山脈]]、[[伊那山地]] *[[山]]:[[甲斐駒ヶ岳]]、[[木曽駒ヶ岳]] *[[川]]:[[天竜川]] 二つ山脈に挟まれた広い平坦部を有し、「谷」と言えども一般に言われる谷地形ではない。こうした平坦部は、いくつかの段差面が存在しており、かつては天竜川が形成した[[河岸段丘]]と考えられてきた。しかし、近年、河岸段丘の存在はありつつも山側のいくつかの段差面は[[断層]]によるものと判明し、谷全体が[[地溝]]であることが判明した。 河川は、南北方向に流れる天竜川と直角の東西方向から多くの支流が流れ込む。特に、中央アルプス側の段丘面では、河川の下刻作用が盛んで大規模な[[田切]]地形を形成する。田切地形は、場所により50mを超える規模の場所もあり、伊那谷の南北方向の交通を不便なものにしてきた。1970年代以降にできた、[[中央自動車道]]こそ段丘面上方の[[扇状地]]付近を通過するが、古くから存在する国道や[[単線]]の[[飯田線]]は、田切地形を回避するため、急勾配と急カーブ、[[橋梁]]が連続する[[線形 (路線)|線形]]を余儀なくされ、通行する公共機関の速度を著しく制限し交通を不便なものとしてきた。加えて単線である飯田線の[[飯田駅]]~[[辰野駅]]間には[[特急列車]]が存在せず(飯田駅~[[豊橋駅]]間には[[ワイドビュー伊那路]]が存在するものの2014年現在一日2往復のみ)、東京および名古屋への交通手段は[[高速バス]]が主な手段である。このため[[中央新幹線]]に対する期待は大きく(中央新幹線が通過する予定の沿線では唯一、近郊に新幹線及び特急列車が存在しないこともあって)、特に[[飯伊地域]]における中央新幹線への期待度はものすごいものがある。 {{Wide image|Mts.Kiso and Ina valley from Mt.Jimbagata 01-3.jpg|960px|伊那山地・陣馬形山より見た中央アルプスと伊那谷。樹林によって縁取られた部分が[[田切|田切地形]]である。(2010年5月撮影)}} ===気候=== *[[内陸性気候]]で[[中央高地式気候]]を呈している。 *[[飯伊地域|飯田・下伊那]]では、[[東濃]]([[岐阜県]]南東部)や[[山梨県]]と似た天候が現れることが多い。 *夏と冬の気温差は非常に激しく、夏は[[フェーン現象]]で最高気温が[[摂氏]]35度以上の[[猛暑日]]になることが珍しくなく、また冬は[[放射冷却現象]]で朝の最低気温は摂氏マイナス15度に達することもある。 *風は冬は北風が、それ以外の季節は南風が多い。また年間を通して[[風速]]が弱く、風の一番強い4月でも平均値で秒速2メートルに満たないが、[[天竜川|天龍川]]沿いではしばしば強風が吹く。 *霧の発生頻度が多く、年間の[[霧]]発生日数は全国でも指折り。 *北以外の三方を高い山々に囲まれているため[[台風]]による被害が少なく、接近・通過をしても地形などにより勢力を落とすことが多いが、標高の低い雲は上空の風の影響を受けにくく、周辺地域に比べて雨が長い時間続くことがある。 *[[雪]]は[[豪雪地帯]]の[[飯田市]]旧[[南信濃村]]を除いて、比較的少ない。 ===地震=== 伊那谷内には小規模な断層が無数に存在するが、大きなものでは上伊那から飯田市にかけた[[伊那谷断層帯]]が確認されている。また、[[静岡県]]に隣接するため、[[1707年]]の[[宝永地震|東南海沖地震]]、[[1854年]]の[[安政東海地震]]、[[1944年]]の[[東南海地震]]により谷一帯で大きな被害を出しており、将来、発生が予測される[[東海地震]]においても谷の大部分が警戒区域に指定されている。 ===土砂災害=== 脆弱な地質構造を持つ山間部の侵食傾向は顕著であり、しばしば山腹崩壊やそれに伴う[[土石流]]災害に見舞われてきた。[[昭和36年梅雨前線豪雨]]では、谷一帯で死者・行方不明者130人の大災害となったほか、昭和58年の梅雨前線豪雨では、扇状地上の[[中央自動車道]]が土石流により埋没して通行不能となるなど[[土砂災害]]が多い土地柄である。 ==自治体== *[[上伊那広域連合]] *[[上伊那地域]] **[[上伊那郡]] **[[伊那市]] **[[駒ヶ根市]] *[[南信州広域連合]] *[[飯伊地域]] **[[下伊那郡]] **[[飯田市]] ==関連画像== {| class="wikitable" |[[File:InaDani.jpg|x120px]]||[[File:20080813InaDani&KoshibuKo.JPG|x120px]]||[[File:Ina Basin and Akaishi Mountains from Mount Eboshi 2010-10-11.jpg|x120px]] |- |<small>伊那谷<br />上空から望む</small>||<small>伊那谷と[[小渋湖]]<br />上空から望む</small>||<small>伊那谷の北部と与田切川(中央部)<br />[[烏帽子岳 (木曽山脈)|烏帽子岳]]から望む</small> |} ==関連項目== {{Commonscat|Ina Basin}} *[[南信地方]] *[[天竜川]] *[[松本盆地]](筑摩平) *[[佐久盆地]](佐久平) *[[長野盆地]](善光寺平) *[[木曽谷]] {{DEFAULTSORT:いなたに}} [[Category:日本の盆地]] [[Category:長野県の地理]]
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