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[[ファイル:Chlorine and etene addition.png|thumb|right|300px|エチレンへの塩素の付加]] '''付加反応'''(ふかはんのう)とは[[化学結合|多重結合]]が解裂し、それぞれの端が別の[[原子団]]と新たな単結合を生成する反応である。 大きく分けて、[[アルケン]]のブロモ化を代表とする'''[[求電子付加反応]]'''('''Ad<sub>E</sub>''')と、カルボニルと[[グリニャール試薬]]との反応を代表とする'''[[求核付加反応]]'''('''Ad<sub>N</sub>''')に区分されるが、この他に非極性付加反応の'''[[ラジカル付加]]'''がある。 炭素化合物では[[三重結合]]で最も起きやすく、[[二重結合]]がそれに次ぐ。これは三重結合の[[結合エンタルピー]]が小さいためである。 付加反応の生成物は '''付加体''' と呼ばれる。 == 求電子付加 == 反応機構的には二重結合(ないしは三重結合)の[[π電子]]にカチオン種が付加し、次いで生成したカルボカチオン(C<sup>+</sup>)をアニオン種が攻撃して付加反応が終結する。 生成物の立体化学的考察より、多くの場合、二重結合平面に対してカチオン種とアニオン種がトランス方向(anti-periplaner方向)から付加することが確認されており、[[遷移状態]]は非古典式カルボカチオン(non-classical catbocation)を経由していると考えられている。また反応によっては古典式カルボカチオン(classical catbocation)を経由している場合もある。 [[ファイル:付加反応 非古典式カルボカチオン.PNG|center]] 求電子的付加反応の生成する異性体に関して、[[マルコフニコフ則]]とザイツェフ-ワグナー則が知られている。両者とも実験からの経験則で、次に示す。 *マルコフニコフ則:"HX付加の場合、置換基の多い側にXが付加する" *ザイツェフ-ワグナー則:"両炭素の置換基数が同等のオレフィンへのHX付加の場合、XはCH<sub>3</sub>-基が置換している方、あるいは末端に近いほうの炭素に付加する" これらの法則は、遷移状態のカルボカチオンのうち、置換基の[[誘起効果|I効果]]によりδ+の電荷が安定化されるほうにX<sup>-</sup>が攻撃するためであると理解されている。カルボカチオンの安定化は芳香環による共鳴、水素原子による[[超共役]]によっても引き起こされる。 {| class="wikitable" style="margin:0 auto" |+ 求電子付加の例<ref name="C.K. Ingold">C. K. Ingold, "Structure and Mechanism in Organic Chemistry". 2nd. Ed., pp 249.</ref> ! 付加試薬 ! 付加される化合物 ! 生成物 |- | H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> | rowspan="6" | R<sub>2</sub>C=CR<sub>2</sub> | R<sub>2</sub>C(H)-(HO)CR<sub>2</sub> |- | H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub> | R<sub>2</sub>C(H)-(OSO<sub>3</sub>H)CR<sub>2</sub> |- | X<sub>2</sub> | R<sub>2</sub>C(X)-(X)CR<sub>2</sub> |- | X<sub>2</sub>, H<sub>3</sub>O<sup>+</sup> | R<sub>2</sub>C(X)-(HO)CR<sub>2</sub> |- | HX | R<sub>2</sub>C(X)-(H)CR<sub>2</sub> |- | NOCl | R<sub>2</sub>(NO)-(Cl)CR<sub>2</sub> |} == 求核付加 == 有機電子論的にはカルボニルは電子の「立ち上がり」の寄与があるため、Cがδ+、Oがδ-であると考えられる。それに対して有機金属試薬が攻撃すると、アルキルカルボアニオン種がCへ、金属カチオン種がOに付加する(最終的に金属カチオン種はプロトンと置換されて-OHとなる)。 {| class="wikitable" style="margin:0 auto" |+ 求核付加の例<ref name="C.K. Ingold"/> ! 付加試薬 ! 付加される化合物 ! 生成物 |- | グリニャール試薬 | rowspan="2" | R<sub>2</sub>C=O | R<sub>2</sub>C(-OMg)-アルキル |- | OH<sup>-</sup>, H<sub>2</sub>O | R<sub>2</sub>C(-OH)<sub>2</sub> |- | OH<sup>-</sup>, H<sub>2</sub>O | rowspan="2" | RC≡N | RCOO<sup>-</sup> |- | H<sub>2</sub>S | R<C(=S)NH<sub>2</sub> |- | CN<sup>-</sup>, ROH | R<sub>2</sub>C=O | R<sub>2</sub>C(-OH)-CN |} == 脚注 == <references /> == 関連項目 == * [[脱離反応]] [[Category:付加反応|*]]
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