五稜郭駅のソースを表示

'''五稜郭駅'''（ごりょうかくえき）は、[[北海道]][[函館市]]亀田本町にある、[[北海道旅客鉄道]]（JR北海道）の[[鉄道駅|駅]]である。[[北海道旅客鉄道の駅ナンバリング|駅番号]]は'''H74'''。

駅名は「五稜郭」であるが、特別[[史跡]]の[[五稜郭]]からは北西に2kmほど離れた位置にある。そのため、五稜郭公園や[[五稜郭タワー]]などの[[観光]]スポットは、[[函館市企業局交通部#軌道事業|函館市電]]の[[五稜郭公園前停留場|五稜郭公園前停留所]]の方が至近となっている。

本稿では営業キロ上で同一地点にある[[日本貨物鉄道]]（JR貨物）の'''[[#JR貨物 函館貨物駅|函館貨物駅]]'''（はこだてかもつえき）や、[[1978年]][[11月1日]]の函館市電本線の一部（五稜郭駅前 - [[ガス会社前停留場|ガス会社前]]間）の廃止の際に廃止された'''[[#函館市交通局 五稜郭駅前停留所|五稜郭駅前停留所]]'''（ごりょうかくえきまえていりゅうじょ）についても記述する。
{{-}}

== 歴史 ==
[[ファイル:Goryokaku soshajo.jpg|right|thumb|1976年の五稜郭操車場及び貨車区・機関区と周囲約1.5×2km範囲。下が函館方面で五稜郭駅の構内端が見える。操車場南端から左へ少し上向きに分岐するのが江差線江差方面。右へ円弧を描いているのが路盤は完成したがレールが敷かれず結局未成線となった[[戸井線]]の遺構。操車場は函館本線の上下線に挟まれて左半分が下仕分、右半分が上仕分に分かれ、それぞれの引上線が長万部方面写真上端近くまで伸びる。操車場の南側中央には、北側に五稜郭貨車区、南側に五稜郭機関区が置かれて転車台がまだ使用されている。南端から左下に伸びる青函連絡船貨物便の有川埠頭へは操車場の中央線から跨線する連絡線が主力で、五稜郭駅方からの連絡線は余り使われていない。{{国土航空写真}}]]
[[ファイル:Goryokaku eki.jpg|right|thumb|1976年の五稜郭駅と五稜郭車両センター（現・五稜郭車両所）と周囲約1km範囲。上は直進が本線長万部方面複線で五稜郭操車場が隣接する。本線に並走して左に徐々に分かれるのが江差線江差方面。左へ90°カーブして向かうのが青函連絡船貨物便の有川埠頭連絡線で、操車場からの跨線連絡線と並走する。下が函館方面で、函館方から左へ90°カーブして分岐しているのは明治40年から敷かれている日産化学工業函館工場（当時）への専用線。写真中央下側の道路立体交差付近から南東寄りへ真直ぐ向かう軌道は、函館駅までの本線が海岸側に移動するまでの旧線の一部が北海道ガスの専用線として残されたもので、途中さらに右へ分岐する専用線跡も残る。車両センターは当駅裏（海側）に隣接し、沢山の車両庫が立ち並んでいる。{{国土航空写真}}]]

JR北海道[[函館運輸所#青函派出所|函館運輸所青函派出所]]、JR貨物[[五稜郭機関区]]についてはそれぞれのリンク先を参照。

* [[1911年]]（[[明治]]44年）[[9月1日]]：[[日本国有鉄道|国有鉄道]]函館本線の駅として開業<ref name="地図帳26">日本鉄道旅行地図帳、P26。</ref>。旅客・[[チッキ|荷物]]を取扱い。
* 年月日不詳：貨物の取扱いを開始。正確な時期は不明だが、[[1912年]]（[[大正]]元年）の停車場一覧では[[日本の鉄道駅#一般駅|一般駅]]となっている。
* [[1913年]]（[[大正]]2年）[[9月15日]]：国有鉄道上磯軽便線が開通<ref name="地図帳26" />。
* [[1922年]]（大正11年）
** [[6月15日]]：函館工場が移転、五稜郭工場と改称。
** [[9月2日]]：上磯軽便線が上磯線に改称。
* [[1936年]]（[[昭和]]11年）[[11月10日]]：上磯線が[[江差線]]に改称。
* [[1942年]]（昭和17年）[[9月11日]]：五稜郭工場が五稜郭工機部と改称。
* [[1943年]]（昭和18年）[[1月10日]]：五稜郭操車場設置、一部使用開始。有川埠頭に[[青函連絡船]]（貨物便）用の第3岸壁が竣工。使用開始。
* [[1944年]]（昭和19年）
** [[1月3日]]：有川桟橋が竣工。青函連絡船（[[貨車]][[鉄道連絡船|航送船]]）による貨車の積み降ろしが開始。
** 10月：有川埠頭に青函連絡船（貨物便）用の第4岸壁が竣工。使用開始。
* [[1950年]]（昭和25年）
** [[1月10日]]：五稜郭工機部が五稜郭工場と改称。
** [[2月10日]]：五稜郭貨車区設置。有川埠頭に貨物駅設置。
* [[1955年]]（昭和30年）[[11月27日]]：駅前に[[函館市交通局|函館市電]]五稜郭駅前停留所が開業<ref name="地図帳25">日本鉄道旅行地図帳、P25。</ref>。
* [[1973年]]（昭和48年）9月1日：五稜郭工場が苗穂工場五稜郭車両センターとなる。
* [[1977年]]（昭和52年）10月：駅舎改築。
* [[1978年]]（昭和53年）[[11月1日]]：函館市電五稜郭駅前停留所廃止<ref name="地図帳25" />。
* [[1980年]]（昭和55年）
** [[5月1日]]：貨物ターミナル使用開始。
** [[10月1日]]：[[函館駅]]のコンテナホームを当駅に移転。[[コンテナ]]貨物の取扱を開始。
* [[1984年]]（昭和59年）[[2月1日]]：五稜郭操車場使用停止。同時に、有川桟橋での青函連絡船（貨車航送船）による貨車の積み降ろしも廃止。
* [[1985年]]（昭和60年）[[3月20日]]：苗穂工場五稜郭車両センターが五稜郭車両所となる。
* [[1986年]]（昭和61年）11月1日：[[チッキ|荷物]]の取扱を廃止。五稜郭貨車区を[[函館運輸所|函館運転所]]に統合。
* [[1987年]]（昭和62年）[[4月1日]]：[[国鉄分割民営化]]により[[北海道旅客鉄道]]（JR北海道）・[[日本貨物鉄道]]（JR貨物）に継承。
* [[1988年]]（昭和63年）[[3月13日]]：[[海峡線]]（[[津軽海峡線]]）開業に伴い、函館本線の函館駅 - 当駅間と江差線の当駅 - 木古内駅間が交流電化される。
* [[2002年]]（[[平成]]14年）[[12月1日]]：それまで全列車が停車していた津軽海峡線の特急列車の大半が通過となる。
* [[2007年]]（平成19年）[[3月]]：窓口営業時間・改札時間延長のため、営業要員の泊まり勤務を復活。
* [[2009年]]（平成21年）[[5月24日]]：貨物駅構内に置かれていた[[コンテナ]]が多数物色され、中に入っていた[[砂糖]]などが盗まれているのが発見される<ref>「[http://web.archive.org/web/20090527085558/http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090525k0000m040131000c.html コンテナ荒らし：37個被害、砂糖など盗難 北海道]」、毎日新聞、2009年5月24日。</ref>。この事件を受けJR貨物は、夜間に貨物駅構内の照明を行うことや、パトロールの強化を実施することになった。
* [[2010年]]（平成22年）[[12月4日]]：特急「北斗」・「スーパー北斗」のうち、15号を除く全列車が停車するようになる<ref name="jrhokkaido20100924">{{Cite press release|url=http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2010/100924-1.pdf|format=PDF|publisher=北海道旅客鉄道|title=平成22年12月ダイヤ改正について|date=2010-09-24|accessdate=2014-06-19}}</ref>。
* [[2011年]]（平成23年）
** 3月12日：貨物駅を'''函館貨物駅'''に改称<ref name="ekimei">「MONTHRYかもつ」2011年3月号 VOL.61（鉄道貨物協会）19ページ</ref>。
** [[8月5日]]：開業100周年を記念して駅舎の外装をリニューアルし、あわせて駅名板を五稜郭をモチーフにした星型に変更<ref name="hoshigata">{{cite news |title=JR北海道 星形の新駅名板設置 五稜郭駅リニューアル|url=http://www.kotsu.co.jp/index.php?cID=1699|newspaper=交通新聞社|location=東京都千代田区|date=2011-8-10|accessdate=2011-9-2}}</ref>。
* [[2013年]]（平成25年）[[11月1日]]：特急「北斗」・「スーパー北斗」全列車が停車するようになる<ref name="jrhokkaido20130920">{{Cite press release|url=http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130920-1.pdf|format=PDF|publisher=北海道旅客鉄道|title=11月以降のダイヤについて|date=2013-09-20|accessdate=2014-07-05}}</ref>。
{{-}}

== JR北海道 五稜郭駅 ==
{{駅情報
|社色 = #2cb431
|文字色 = 
|駅名 = 五稜郭駅
|画像 = Goryohkaku-station renewal.jpg
|pxl = 
|画像説明 = リニューアル後の駅舎（2012年5月4日）
|よみがな = ごりょうかく
|ローマ字 = Goryōkaku
|所在地幅 = 
|所在地 = [[北海道]][[函館市]]亀田本町64番16号
|座標 = {{ウィキ座標2段度分秒|41|48|12.33|N|140|44|1.84|E|}}
|駅番号 = {{駅番号c|#0072bc|H74}}
|所属事業者 = [[File:JR logo (hokkaido).svg|23px]][[北海道旅客鉄道]]（JR北海道）
|電報略号 = コリ
|駅構造 = [[地上駅]]
|ホーム = 2面4線
|乗車人員 = 1,053
|統計年度 = 2012年
|開業年月日 = [[1911年]]（[[明治]]44年）[[9月1日]]
|廃止年月日 = 
|乗入路線数 = 2
|所属路線1 = {{color|#0072bc|■}}[[函館本線]]
|前の駅1 = H75 [[函館駅|函館]]
|駅間A1 = 3.4
|駅間B1 = 4.9
|次の駅1 = [[桔梗駅|桔梗]] H73
|キロ程1 = 3.4
|起点駅1 = [[函館駅|函館]]
|所属路線2 = {{color|#2cb431|■}}[[江差線]]（[[津軽海峡線]]）
|駅間B2 = 2.7
|次の駅2 = [[七重浜駅|七重浜]]
|キロ程2 = 0.0
|起点駅2 = 五稜郭
|乗換 = 
|備考 = [[日本の鉄道駅#直営駅|直営駅]]（[[日本の鉄道駅#管理駅|管理駅]]）<br/>[[みどりの窓口]] 有
|備考全幅 = 
}}

=== 乗り入れ路線 ===
[[函館本線]]を[[日本の鉄道駅#所属線|所属線]]としており<ref>『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年</ref>、[[江差線]]を加えた2路線が乗り入れている。当駅は線路名称上での江差線の起点であるが、江差線の列車はすべて函館本線経由で函館駅まで乗り入れる。函館本線としての電化区間は当駅まで（当駅<ref group="注">実際はJR北海道函館運輸所青函派出所・JR貨物五稜郭機関区との分岐点。</ref> - [[小樽駅]]間非電化）で、交流電化の架線は江差線の方へ続く（[[北海道新幹線]]新函館部分開業後は[[渡島大野駅]]まで交流電化区間延伸予定）。

なお、江差線[[木古内駅]]から[[海峡線]]に入るルート（[[青森駅]] - 函館駅間）には旅客案内上「[[津軽海峡線]]」という愛称が付けられている。ただし、木古内駅 - 当駅間にある途中駅には、海峡線を経由する列車が全列車通過するため、この愛称は使用されない。

[[特別急行列車|特急列車]]は[[北斗 (列車)|「北斗」・「スーパー北斗」]]が全列車、[[白鳥 (列車)|「白鳥」・「スーパー白鳥」]]が4往復（下り：93・21・25・27号、上り：14・16・20・98号）停車する。かつてはごく一部の特急列車だけが停まっていたが、のちに[[津軽海峡線]]の快速・特急列車がすべて停車するようになり、[[函館本線]]の特急列車も停車列車が増加した。しかし、[[2002年]][[12月1日]]のダイヤ改正で津軽海峡線の停車列車が大幅に削減された。

函館駅同様、江差線、津軽海峡線の木古内・青森方面と函館本線の長万部・札幌方面との相互乗換駅となっているが、前述でも触れている通り、青森方面への優等列車のほとんどが当駅を通過するため、大半は函館駅での乗り継ぎとなる。このため、函館駅 - 当駅間では運賃計算の特例でどちらか片方、もしくは両方が当駅通過列車で、かつ、函館駅で途中下車しないで七重浜駅以西及び桔梗駅以北へ乗車する場合に限り、当駅と函館駅間の重複区間の運賃は不要となる。なお、函館駅で途中下車する場合や当駅に停車する列車同士を函館駅で乗り継ぐ場合には重複区間の運賃が必要となる。

=== 駅構造 ===
[[ファイル:Goryokaku-Station-01.jpg|thumb|220px|right|開業時からの駅舎(リニューアル前)]]
[[ファイル:五稜郭駅プラットホーム.JPG|thumb|220px|プラットホーム]]
[[ファイル:Goryokakusta-kaisatsu.jpg|thumb|220px|改札口]]
[[ファイル:JR Hokkaido Goryokaku Station sign at night.jpg|thumb|220px|駅名看板は五稜郭を象った特徴的なものになっている]]

[[プラットホーム#形状と配置|島式ホーム]]2面4線を有する[[地上駅]]。ホーム番号は駅舎側から3・4・5・6番のりばとなっている。1・2番線は[[停車場#側線|側線]]で、6番線以降も12番線まで存在するが、いずれもホームはない。7・8番線は[[貨物列車]]の[[停車場#本線|着発線]]となっている。[[停車場#本線|本線]]は、下りが5番線、上りが4番線である。

駅舎は構内東側（1番線側）にあり、2つのホームとは[[跨線橋]]で連絡している。駅舎内には[[みどりの窓口]]（営業時間6時00分 - 22時00分）、トラベルセンター（旅行センター・営業時間9時00分 - 17時00分、日曜・祝日休業）、[[自動券売機]]、[[キヨスク]]、「[[みかど (企業)|みかど]]」のそば屋がある。[[日本の鉄道駅#直営駅|直営駅]]であり、[[日本の鉄道駅#管理駅|管理駅]]として函館本線の[[桔梗駅]]および江差線[[七重浜駅]] - [[釜谷駅]]間の各駅を管理下に置く。終日社員配置で営業社員のほか、[[信号扱所|信号詰所]]には運転社員が配置されている。

駅構内の西側にはJR北海道[[五稜郭車両所]]、構内の北側には[[函館運輸所|函館運輸所青函派出所]]や[[日本貨物鉄道|JR貨物]][[五稜郭機関区]]がある。かつては青函派出所や[[五稜郭機関区]]の周囲には五稜郭[[操車場 (鉄道)|操車場]]が広がっていた。

==== のりば ====
{| border="1" cellspacing="0" cellpadding="3" frame="hsides" rules="rows"
|-
!3
| colspan="2" |（予備ホーム）
|-
!4
|{{color|#0072bc|■}}函館本線<br />{{color|#2cb431|■}}江差線（津軽海峡線）
|[[函館駅|函館]]行き
|-
!rowspan="2"|5
|{{color|#0072bc|■}}函館本線
|[[七飯駅|七飯]]・[[大沼公園駅|大沼公園]]・[[森駅 (北海道)|森]]・[[長万部駅|長万部]]・[[札幌駅|札幌]]方面
|-
|{{color|#2cb431|■}}江差線（津軽海峡線）
|[[上磯駅|上磯]]・[[木古内駅|木古内]]・[[青森駅|青森]]・[[新青森駅|新青森]]方面
|-
!6
| colspan="2" |（予備ホーム）
|}
6番のりばは現在定期列車の発着がない。[[2002年]][[12月1日]]のダイヤ改正まで、一部の札幌発の特急列車が[[盛岡駅|盛岡]]行の特急列車と連絡するために使用していた。3番のりばも「[[トワイライトエクスプレス]]」の機関車付け替えのための運転停車以外通常使用されることはなく、[[機関車]]の待避線として用いられている。ただし、ごくまれに[[七飯駅|七飯]]方面からの乗客の降車に用いられることがある。

5番のりばのホームは機関車を含めて8両分しかなく、[[快速列車|快速]]「[[海峡 (列車)|海峡]]」が[[増結]]運転された場合には前7両のみドア扱いをし、後の車両は締切だった（[[ドアカット]]）。なお、4番のりばは13両分あったため、すべての車両においてドア扱いを行っていた。

==== その他 ====
[[函館駅]]から数分と近い距離にあるため、函館駅始発で当駅停車の列車は、自動放送の場合、函館駅発車直後は当駅停車の案内だけを行い、車内案内などの長い時間を必要とする放送は、当駅を発車後に行う。

他路線へ乗り入れる際、基本的に[[旅客列車]]は函館駅で、[[貨物列車]]は当駅で[[スイッチバック]]を行う。「[[トワイライトエクスプレス]]」は函館駅まで行かず、当駅で方向転換しているが、大幅な[[ダイヤグラム|ダイヤ]]の乱れや不通区間で[[札幌駅|札幌]]発着にならない場合は函館駅まで向かうことがある<ref group="注">車両整備（給排水・リネン交換等を行う為）が必要な為、函館まで運行し、その後は駅構内または函館運転所にて整備作業が行われる。</ref>。その場合、函館 - 札幌間は「北斗」または[[臨時列車|臨時]]特急による代替輸送となる。

特急[[北斗 (列車)|「北斗」・「スーパー北斗」]]と[[白鳥 (列車)|「白鳥」・「スーパー白鳥」]]の乗り継ぎは函館駅で行うことを前提としてダイヤが編成されているが、先発列車側のダイヤが乱れた場合、函館駅発の後続列車を当駅で待機させ、当駅のみでの連絡とすることがある。この場合、車内放送で函館駅では連絡しない旨が案内される。

=== 利用状況 ===
* 2012年度の1日平均の乗車人員は1,053人である。
{| class="wikitable" style="margin: 1em 0.2em; text-align: center; font-size: 85%;"
|- style="background: #ddd;"
!colspan="2"|乗車人員推移
|-
!年度
!1日平均人数
|-
|2007
|889
|-
|2008
|953
|-
|2009
|960
|-
|2010
|971
|-
|2011
|1,024
|-
|2012
|1,053
|}
{{-}}

== JR貨物 函館貨物駅 ==
{{駅情報
|社色 = #2d86bd
|文字色 = 
|駅名 = 函館貨物駅
|画像 = Hakodatekamotueki.jpg
|pxl = 
|画像説明 = 函館貨物駅
|よみがな = はこだてかもつ
|ローマ字 = Hakodate kamotsu
|所在地幅 = 
|所在地 = [[北海道]][[函館市]]港町一丁目35
|座標 = {{ウィキ座標2段度分秒|41|48|12.33|N|140|44|1.84|E|}}
|所属事業者 = [[File:JR logo (freight).svg|23px]][[日本貨物鉄道]]（JR貨物）
|電報略号 = コリカ
|駅構造 = [[地上駅]]
|ホーム = なし
|開業年月日 = [[1911年]]（[[明治]]44年）[[9月1日]]
|廃止年月日 = 
|乗入路線数 = 2
|所属路線1 = [[函館本線]]
|前の駅1 = [[函館駅|函館]]
|駅間A1 = 3.4
|駅間B1 = 4.9
|次の駅1 = [[桔梗駅|桔梗]]
|キロ程1 = 3.4
|起点駅1 = [[函館駅|函館]]
|所属路線2 = [[江差線]]（[[津軽海峡線]]）
|隣の駅2 = self
|次の駅2 = (2.7km) [[七重浜駅|七重浜]]►
|キロ程2 = 0.0
|起点駅2 = 五稜郭
|備考 = 
|備考全幅 = 
}}
<!--新たに記事を作る必要があると思います。-->[[日本貨物鉄道]]（JR貨物）の函館貨物駅は、旅客駅から2.1[[キロメートル|km]]の[[非電化]]路線を経由した函館市港町一丁目（[[函館港]]有川埠頭）に位置する。[[2011年]]（平成23年）[[3月12日]]に「五稜郭駅」から改称された<ref name="ekimei">「MONTHRYかもつ」2011年3月号 VOL.61（鉄道貨物協会）19ページ</ref>。別名は有川操車場、五稜郭貨物駅など。

かつては、貨物駅から旅客駅へ至る現在の線路の他、北側に曲がり五稜郭操車場へ至る路線もあった。その[[廃線]]跡の一部は道路となっている。また、[[1980年代]]まで、駅南側にかつて存在した[[新日本石油|日本石油]]函館油槽所へ続く[[専用鉄道|専用線]]が存在し、当駅から[[石油]]の発送が行われていた。

[[ファイル:Arikawa futo Hakodate kamotsu eki.jpg|right|thumb|1976年の青函連絡船（貨物便）有川埠頭及び函館貨物駅と周囲約1km範囲。写真上側右方向へ向かうのが五稜郭操車場及び五稜郭駅への二本の連絡線。左上の水面貯木場へスイッチバック状に向かう専用線が分かれる。青函連絡船の2つのバース横に航送留置線群、その右の扇状の空き地が函館貨物駅のヤードで、間にはかつての貯炭場の陸上桟橋が残されている。ヤードの南側に波状に折れ曲がる道の中間に灰色屋根の駅舎が見え、ヤードを突っ切って下の油槽所へ専用線が向かう。{{国土航空写真}}]]

=== 駅構造 ===
駅には3面6線の[[コンテナ]]ホームや、数本の留置線・仕分け線及び[[転車台]]を持つ。営業窓口であるJR貨物北海道支社函館営業所や、[[北海道ジェイアール物流]]函館支店・五稜郭事業所も構内にある。

駅構内は、旅客駅にある一部の着発線を除き[[鉄道の電化|電化]]されていない<ref group="注">当貨物駅の着発線はEH500形及びED79形電気機関車が乗り入れるため、道内の貨物駅で唯一電化されている。道内にある他の貨物駅にはDF200形及びDD51形ディーゼル機関車のみが乗り入れ、電気機関車は乗り入れないため、電化区間上にある貨物駅は着発線部を含め全て非電化である。</ref>。構内の入換作業は、本線での列車牽引も行う[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51形ディーゼル機関車]]または[[JR貨物DF200形ディーゼル機関車]]が間合い運用として担当している。

[[車両輸送|甲種車両輸送]]によって本州方面から到着したJR北海道向けの[[鉄道車両]]は、当駅でJR貨物から引き渡されることが多い。

=== 取扱う貨物の種類 ===
[[コンテナ|コンテナ貨物]]と臨時の[[車扱貨物]]の取扱駅である。コンテナ貨物は、JR規格の12[[フィート]]コンテナ、20フィート・30フィートの大型コンテナ、[[国際標準化機構|ISO規格]]の20フィート・40フィート[[コンテナ#海上コンテナ|海上コンテナ]]を取り扱う。取扱品は、発送貨物では[[野菜]]や[[紙]]、食料工業品、積合せ貨物（[[宅配便]]など）など、到着貨物では積合せ貨物、紙、[[薬品]]などが主なもの。駅における[[産業廃棄物]]の取扱許可を得ており、それらが入ったコンテナの取り扱いも可能である。

=== 貨物列車 ===
2010年3月13日現在、下り列車（[[長万部駅]]方面行き）は1日8本、上り列車（[[木古内駅]]方面行き）は1日12本の[[高速貨物列車]]が当駅に停車し、[[コンテナ車]]の連結・解放を行う。また、上りの[[臨時列車]]も設定されている。列車の行き先は、下り列車は[[札幌貨物ターミナル駅]]のみだが、上り列車は[[隅田川駅]]、[[名古屋貨物ターミナル駅]]、[[梅田駅]]などがある。なお、[[専用貨物列車]]の発着はない。

江差線は北西側から函館方面へ南下して当駅へ進入する構造となっているため、全ての貨物列車は当駅にて進行方向が変わる。さらに当駅から東室蘭駅までの区間は非電化となっている事から、全ての貨物列車は当駅にて機関車交換を行う。当駅以北は営業運転の電気機関車が乗り入れない事から、東室蘭以北の電化区間上にある貨物駅は着発線部を含め全て非電化である。

=== 利用状況 ===
* 2011年度の発送貨物は159,000トン、到着貨物は126,000トンだった。<!--函館市統計書による-->
{{-}}

== 函館市交通局 五稜郭駅前停留所 ==
函館市交通局（現・[[函館市企業局交通部]]、函館市電）の五稜郭駅前停留所は、[[1955年]]（[[昭和]]30年）[[11月27日]]の[[鉄道工場前停留場|鉄道工場前]] - 五稜郭駅前間の路線延伸の際に開設された[[停留所]]である<ref name="地図帳25" />。所属は本線で、湯の川線始発では無い系統（1系統の五稜郭駅前始発、4系統）の始発であった。[[1978年]]（昭和53年）[[11月1日]]に[[亀田町停留場|亀田町]]・[[大野新道停留場|大野新道]]・鉄道工場前の各停留所と共に廃止され<ref name="地図帳25" />、後に本線は函館駅前までに短縮になった。

=== 停留所構造 ===
停留所は、2面1線の[[安全地帯 (交通)|ホーム]]を有していた。停留所へ向かうには、中央部に停留所への昇降用階段を備えた[[歩道橋]]を利用した。廃止後も歩道橋自体は停留所への昇降用階段を撤去した形で使用されていたが、[[2005年]]（平成17年）に完了した[[国道5号|国道5号線]]の拡幅工事に伴い[[解体]]・撤去された。

== 駅周辺 ==
五稜郭駅は<small>旧</small>[[亀田市]]の代表駅であり、駅周辺施設も「亀田」の名が付くものが多い。
* [[国道5号]]・[[国道227号]]
* [[五稜郭]]([[史跡|国指定特別史跡]]) 
* [[函館西警察署]]亀田交番
* 五稜郭駅前郵便局
* [[函館信用金庫]]亀田支店
* [[北海道銀行]]亀田支店
* [[みちのく銀行]]亀田支店
* [[日本通運]]函館支店物流センター
* [[函館港]]（[[青函フェリー]]のりば）
* [[市立函館病院]]
* [[ポールスターショッピングセンター]]
* [[函館新聞|函館新聞社]]
* [[清尚学院高等学校]]
* [[コジマ|コジマNEW]]函館店
* [[ヤマダ電機]]テックランド函館店
* '''高速はこだて号'''・'''函館特急ニュースター号'''・[[函館バス]]「五稜郭駅前」停留所

== 隣の駅 ==
; 北海道旅客鉄道（JR北海道）
: {{color|#0072bc|■}}函館本線
:: 特急[[北斗 (列車)|「北斗」・「スーパー北斗」]]
::: [[函館駅]] (H75) - '''五稜郭駅 (H74)''' - （一部[[大沼公園駅]] (H67)） - [[森駅 (北海道)|森駅]] (H62)
:: 快速「[[アイリス (列車)|アイリス]]」・普通
::: 函館駅 (H75) - '''五稜郭駅 (H74)''' - [[桔梗駅]] (H73)
:::* かつて函館駅 - 当駅間には[[亀田駅 (北海道)|亀田駅]]が存在したが、当駅開業前の1911年（明治44年）8月29日に廃止された。
: {{color|#2cb431|■}}江差線（津軽海峡線含む、ただし函館駅 - 当駅間は函館本線）
:: 特急[[白鳥 (列車)|「白鳥」・「スーパー白鳥」]]（一部）
::: 函館駅 (H75) - '''五稜郭駅 (H74)''' - [[木古内駅]]
:: 普通
::: 函館駅 (H75) - '''五稜郭駅 (H74)''' - [[七重浜駅]]

=== かつて存在した路線 ===
; 函館市交通局
: 本線（1978年11月1日廃止）
:: [[鉄道工場前停留場]] - '''五稜郭駅前駅'''

== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 参考文献 ==
*「[[日本鉄道旅行地図帳]] 1号 北海道」 [[新潮社]]、2008年。 ISBN 978-4-10-790019-7

== 関連項目 ==
* [[日本の鉄道駅一覧]]
* [[戸井線]]（五稜郭駅から分岐する計画のあった[[未成線]]）

== 外部リンク ==
* [http://www.jrhokkaido.co.jp/network/barrier/002/goryokaku.html 五稜郭駅バリアフリー情報] - 北海道旅客鉄道
* [http://www.jrkanto.com/station/goryou.htm 五稜郭駅（JR貨物関東支社）]{{リンク切れ|date=2014年8月}}
* [http://www.jrfreight.co.jp/eigyou/31ft/1803.html 五稜郭駅（JR貨物 大型コンテナネットワーク駅紹介）]{{リンク切れ|date=2014年8月}}

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