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中学受験
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{{未検証|date=2007年5月}} '''中学受験'''(ちゅうがくじゅけん)とは、[[中学校]]の[[入学試験]]を受験することである。特にこの試験を'''中学入試'''(ちゅうがくにゅうし)と言う。本記事では中学校の入学試験以外にも、前期[[中等教育]]の[[学校]]、すなわち中学校・[[中等教育学校]]前期課程・[[特別支援学校]]中学部などの入学試験と[[入学]]についても扱い、特に断らない限り「中学校(等)」「前期中等教育(の学校)」という表記は前掲の全てを含む。同様に「私立中学(等)」という表記は選抜制でない公立中学以外の全てを含む。 ==出願資格== 入学者選抜のある[[中学校]]・[[中等教育学校]]においては、万人に門戸を開いているわけではなく、各校独自に出願資格を定めている場合が多い。一般的なものとしては、[[年齢]]、[[性別]]、[[学歴]]を定めるケースが多い。 ===法的な入学資格の枠組み=== [[日本]]において、[[中学校]]をはじめとする前期[[中等教育]]の[[課程]]に[[入学]]するためには[[義務教育]]期においては通例、[[初等教育]]の課程<ref>すなわち、[[小学校]]・[[盲学校]]小学部・[[聾学校]]小学部・[[養護学校]]小学部のうちのいずれかの課程。</ref>を[[修了]]しなければならない。 日本では[[学齢]]の考え方から、<!--(満6歳)に達しないと初等教育を行う[[学校]]に就学できず、初等教育の[[修業年限]]は6年間であるため、前期中等教育の課程へ入学する年度初め(4月1日)の時点で、以上の者は--> 初等教育課程を修了し、前期中等教育課程に入学する者は満12歳以上である。ただし、初等教育課程を修了していない者でも、年度初めの時点で満12歳の誕生日を迎えていれば、一般の小学校卒業者と同様に前期中等教育の課程に入学できる場合がある。この場合には特に[[高等学校卒業程度認定試験]]([[大学入学資格検定]]の後身)や[[中学校卒業程度認定試験]]のような入学資格試験を受ける必要はない。 ===年齢と学歴=== 日本において、前期中等教育を行う各学校に出願できるのは以上の入学資格を満たしている者、または入学する年度初め(4月1日)の時点で満たす見込みがある者([[現役生]])である。また、[[法 (法学)|法]][[制度]]上は、中学校をはじめとする前期中等教育の学校に入学できる[[年齢]]に上限は設定されておらず、また、過年度卒業生(既卒者)の進学が禁止されているわけでもない。 しかしながら、各学校等においては年齢に上限を設ける場合や、過年度卒業生に対して入学資格を設定していない場合が多い。その影響と社会的な風潮のため、現状では中学校等の入学志願者のほとんどが小学校等を卒業する見込みの者(現役生)であり、浪人などの[[過年度生]]はほとんど存在しない。 たとえば、私立中学等の多くは募集要項で、「その年度に小学校を[[卒業]]する見込みの者(既卒ではない小学生)」のみを対象にしている。このため、ほとんどの入学志願者が現役生であり、過年度生はまれである。また、募集の対象が「小学校を卒業する見込みの者」(現役生限定)であれば、13歳以上の卒業見込みの小学生も現役生として入学できるかに見えるが、実際には年齢の上限が不文律で設けられている場合もあり、入学が許可されない場合がある。 ただし、[[帰国生徒]]の場合は日本国外の[[学校制度]]に各国間で違い(年度のずれ等)があることから、日本国内からの受験生と違って、ある程度年齢に幅を持たせて募集している場合もよく見られる。また、入学者選抜を行わない公立の中学校は[[学区]]等に基づいて入学者が機械的に決定されることが多いため、個別に募集要項を発表することは通例ない。しかし、やはり同様に門戸は狭く、年初に13歳以上の人の第一学年への新入学や、学齢超過者(年初に15歳以上の人)の第一学年への新入学や課程の中途への[[編入学]]は難しいといわれている。 一部の私立中学校等では小学校既卒者(過年度生)や、他の中学校に在籍する者(いわば[[仮面浪人]]生)に対して、第一学年への新入学、所属可能最高学年より低い学年への編入学を認めている場合もある。ただし、以上の例は中学校のほとんどを占める[[中学校#普通学級と特殊学級|中学校の昼間課程]]の場合に多く当てはまるものであり、[[中学校#中学校の二部授業(夜間授業など)|中学校の夜間課程]]・[[中学校#中学校の通信教育|中学校の通信教育]]では逆に生徒のほとんどが学齢超過者である(詳しくは「[[過年度生]]」を参照)。 通常は小学校・小学部の卒業者・卒業見込み者を対象にしているが、日本国外在住者などの場合、卒業時期や在学年齢が日本と異なることから、4/1時点で12歳の年度に達してもまだ小学校課程(第6グレード)を修了していないケースもあり、さりとて卒業後の翌年に延ばすと大多数の受験者より1歳上になってしまうため、そういったケースでも最低年齢時に入学できるよう「または同等の学力がある者」という規定を設けている場合がある。 ===性別=== 私立学校では[[男女別学]]の学校も多い。特に、難関大学合格者を大量に輩出する[[進学校]]型[[中高一貫校]]の多くを別学校が占める([[御三家 (学校)|御三家]]はいずれのバージョンも別学校である)。また、複数のコースがあって、一部コースのみ共学にしている学校も存在する。ただし、近年は生徒数減少のため、共学化して人気を呼ぼうとする学校も見られる。 ===内部進学=== なお、私立の中学校では完全[[中高一貫校]]が高等学校からの外部入学者の募集をしないのと同じように、中学校からの外部入学者の募集をせず、併設小学校からの[[内部進学]]のみとする学校もまれに存在する([[田園調布雙葉中学校・高等学校|田園調布雙葉中学校]]など)([[聖心女子学院初等科・中等科・高等科|聖心女子学院中等科]]は2014年から併設の小学校の内部進学のみとする)。 ===学区=== 公立の中学校では学習者本人(実質的には[[保護者]])の[[住所]]によって、通える学校が厳密に指定されている。これを学区制という。ただし近年、[[公立学校選択制]]が施行され始めており、徐々に中学校の選択肢は増えている。国立の中学校では公立の中学校の学区ほどではないが、通学区域をかなり制限している場合もある。 私立の中学校ではあまり厳密な学区制限がない場合が多いが、通学時間に上限を設けたり、親元を離れての通学を認めなかったりといったケースもある。 <!-- ===統計=== 掲出資料がそろいましたらコメントアウトをはずしてください --> ===その他=== 出願資格において、「大学進学を目指す者」としている場合がある。これは本人の自己申告でどうとでも答えられるが、基本的にはこの学校が進学に特化しているということを入学の時点で宣言するという狙いがあるため、そういった風土に合わない受験生が入学することで居づらくなったりすることがある。また、「併設の高校に内部進学する予定の者」という規定を設けることで、この学校が中高一貫校であることを改めて認識させようとする場合もある。 また、まれながら宗教系の学校においては信者を主な対象にしている場合や、保護者がある程度学校行事に参加することを前提としている場合がある。 ==中学受験の現状== [[日本]]では前期[[中等教育]]への進学率がほぼ100%であり、多くの小学生は自動的に[[中学校]]などの学校に進学する。しかし、無試験で入学できる学校が多いため、多くの地方では受験が意識されない場合が多い。 <!-- 出典無し! 中学受験に対する家庭の意欲・情報量には温度差があり、子供の幼少の時から対応を考え計画をたてるといった教育に関心のある家庭がある一方で、実際もうすぐ中学にいく段階になって見えてきた地元公立中学に疑問を感じ、急遽受験に参戦するといった家庭もある。首都圏においては、卒業する6年生の15%強{{要出典}}が、私立または国立の中学を受験しているといわれている(これを受験率と呼んでいる)。公表されてはいないが、東京都23区内では20%{{要出典}}を超えるとのデータもある{{要出典}}。近年では、長らく公立校の天下の続いた埼玉県での私立中学新設ラッシュに伴い、都内よりもむしろ埼玉県内での中学受験率の上昇の方が目立つ。千葉でも、私立の台頭が目立ち、今後、より一層の中学受験率上昇が予測される。 --> なお、受験とは違うが、一部の地域で[[公立学校選択制]]が施行されたため、無選抜の公立学校に入学する場合でも進学先を選定することがある。 == 御三家 == [[日本]]において中学受験では'''御三家'''という用語がある。 === 由来 === 日本の教育界で「御三家」が使用されるようになったのは、[[第二次世界大戦]]前に[[第一高等学校 (旧制)|旧制第一高等学校]]へ多く進学していた学校を「一中御三家」などのように3校単位で括るのに便利であったことが由来という説がある<ref>新生通信編『日本の名門高校ベスト100 公立高校編』「[[愛知県立旭丘高等学校]]編」(新生通信・朝日新聞社)</ref>。 以後、3つまとめられる学校は、時代や地域、評価をする者によって変遷していくこととなる。第二次世界大戦後、[[1947年]]の[[学制改革]]によって、中学校5年制から、中学校3年・高等学校3年制に[[学制]]が新制に変化しても、各地域の[[中学校]]・[[高等学校]]を進学実績などから3校にまとめることが随時行われてきた。 ただし、どの学校を「御三家」とするのかには、時代の変遷による変化があるほか、同時代であっても受験予備校や各種メディア、地域などで捉え方が異なっており、用語自体は間違いなく存在しているもののこの言葉を聞いた際に各人が思い浮かぶ具体的な教育機関は開きがあるのも現実である。 === 中学受験における御三家 === 中学受験界においては、「御三家」は長きに渡り難関大学進学率の高い私立[[中高一貫]]校をグループ化する際に使われてきた。(東京男子)御三家として[[開成中学校・高等学校|開成]]、[[麻布中学校・高等学校|麻布]]、[[武蔵中学校・高等学校|武蔵]]が<ref>(東京男子)御三家<br>「[[プレジデントファミリー]]」、[[プレジデント社]]、2009年1月号、p.44、pp.108-109<br>「プレジデントファミリー」、[[プレジデント社]]、2010年10月別冊号、p.68<br>「中学受験白書」、[[ダイヤモンド社]]、2010年4月、p.5、p.311<br>「中学受験 パーフェクトガイド」、[[読売新聞社]]、2009年10月、pp16-21、p.85<br>「中高一貫校の実力」、[[読売新聞社]]、2010年9月、p.39</ref>、(東京)女子御三家として[[桜蔭中学校・高等学校|桜蔭]]、[[女子学院中学校・高等学校|女子学院]]、[[雙葉中学校・高等学校|雙葉]]が括られて紹介される<ref>(東京女子)御三家<br>「プレジデントファミリー」、[[プレジデント社]]、2009年1月号、p.45、pp.110<br>「プレジデントファミリー」、[[プレジデント社]]、2010年10月別冊号、p.68<br>「中学受験白書」、[[ダイヤモンド社]]、2010年4月、p.5、p.204、p.229<br>「中学受験 パーフェクトガイド」、[[読売新聞社]]、2009年10月、pp16-21、p.85<br>「中高一貫校の実力」、[[読売新聞社]]、2010年9月、p.39</ref>。これらに加えて、一部で[[駒場東邦中学校・高等学校|駒場東邦]]、[[海城中学校・高等学校|海城]]、[[巣鴨中学校・高等学校|巣鴨]]を(東京男子)新御三家と呼ぶこともある。 当然のことながら各校の入学難易度・進学実績そして人気は時と共に変動する。一方で一度流布した「御三家」などの呼称は比較的長きに渡り固定化される。実際に、所謂(東京男女)御三家校が、大学進学実績において必ずしもトップ3校になっていない状態もある。中でも男子私立御三家は実質的なトップ3校というより、むしろその伝統や校風などへの評価も含めた、象徴的・固有名詞的な「御三家」となっている。2012年現在、御三家より高い偏差値の学校、高い進学実績の学校は何校か存在し、単に受験難易度や進学実績を示す場合には、それらをあわせて難関中学等とまとめる場合もある。 また、近年では入学難易度や東大をはじめとする難関大学への進学状況を受けて、中学受験業界・大手進学塾などでは、[[武蔵中学校・高等学校|武蔵]]に代えて[[駒場東邦中学校・高等学校|駒場東邦]]を「御三家」とすることもある。<ref>[[東洋経済新報社|東洋経済]]オンライン - [http://toyokeizai.net/articles/-/12940 新御三家・駒場東邦、どう開成・麻布に挑む?] 2013年2月18日 2013年6月2日閲覧</ref><ref>東洋経済オンライン - [http://toyokeizai.net/articles/-/12927 もはや御三家にあらず?どうする武蔵!] 2013年2月25日 2013年6月2日閲覧</ref> 関東では、(東京男子)御三家にならって、各地域のトップ校を3校にまとめることが行われている。そのようなものの中で、受験雑誌にて登場するものには、東京女子御三家([[桜蔭中学校・高等学校|桜蔭]]・[[女子学院中学校・高等学校|女子学院]]・[[雙葉中学校・高等学校|雙葉]])・神奈川男子御三家([[栄光学園中学校・高等学校|栄光]]・[[聖光学院中学校・高等学校|聖光]]・[[浅野中学校・高等学校|浅野]]。90年代までは[[桐蔭学園中学校・高等学校|桐蔭学園]]だった)・横浜女子御三家([[横浜雙葉中学校・高等学校|横浜雙葉]]・[[フェリス女学院中学校・高等学校|フェリス]]・[[横浜共立学園中学校・高等学校|横浜共立]])が著名である<ref>横浜男子御三家・横浜女子御三家<br>「中学受験白書」、[[ダイヤモンド社]]、2010年4月、p.5<br>「中学受験 パーフェクトガイド」、[[読売新聞社]]、2009年10月、pp16-21、p.87<br>「中高一貫校の実力」、[[読売新聞社]]、2010年9月、p.39</ref>。また、これよりも使用例では劣るが、千葉御三家([[渋谷教育学園幕張中学校・高等学校|渋幕]]・[[市川中学校・高等学校|市川]]・[[東邦大学付属東邦中学校・高等学校|東邦大東邦]])という括られ方もある<ref>「中学受験白書」、[[ダイヤモンド社]]、2010年4月、p.5<br>「中高一貫校の実力」、[[読売新聞社]]、2010年9月、p.54</ref>。 関東で地域や男女の区別をせずに御三家と言った場合、(東京男子)御三家を指すことが多く、「(東京)」「(男子)」と書かれる場合、他の御三家と比較を行う記事内であることが多い。一方で、関西には灘を筆頭に多くの私立中高一貫校があるが、そのようなまとめ方は行われていない。 ==地域性== {{要出典範囲|date=2012年6月|私立中学は日本に700校あるが、[[首都圏 (日本)|首都圏]]では[[東京都]]179校、[[神奈川県]]62校、[[埼玉県]]25校、[[千葉県]]25校と4都県で291校を占め、[[京阪神]]では[[大阪府]]63校、[[兵庫県]]39校、[[京都府]]24校と3府県で126校を占めている。}} この様に首都圏と京阪神に私立中学が集中しているため、それらの地域では中学受験が盛んである。地域によっては小学校の生徒の大部分が受験するため、それらの地域の公立中学が大幅な定員割れとなることもある。国立中学は私立中学ほど東京に集中しておらず、各[[都道府県]]に分散している。 公立中高一貫校も全国に分散しているが、[[新潟県]]や東京都などが設置に積極的な一方、大阪府など設置に消極的な自治体もあり、数には大きな差がある。国公立中学も私立中学と同様、中学受験が盛んな地域では人気があり、首都圏では入試倍率が10倍を超える学校もある。 ===地域性と中学受験観=== 中学受験が盛んな地域は上述のように首都圏・関西圏である。マスメディアも首都圏・関西圏の情報が中心であるので、中学受験に対する利点を強調する傾向がある。また、地方でも[[高知県]]など[[西日本]]の一部では首都圏・関西圏並みに中学受験が盛んである。 ==受験全般== ===入試制度=== [[私立学校|私立中学校]]、[[国立学校|国立中学校]]および選抜制の[[公立学校|公立中学校]](おもに[[中高一貫校]]である)、国公私立[[中等教育学校]]は[[学区]]制の公立中学校とは異なり、入学希望者に[[学力検査|学力試験]]や運動能力試験などを課し、その[[入学試験]]の結果によって合格者のみを[[入学]]させる場合が多い。 公立の選抜制の学校では学力検査を行わない建前になっているが、実際には同様の適性検査が実施され、[[学習塾|進学塾]]も検査対策を行っている。なお、学区制の公立中学校は入学時選抜は行わない。 ===難易度と倍率=== 受験の難易度は、通常は[[学力偏差値]]によって表される。これは学校が発表するものではなく、日能研や四谷大塚の模試、あるいは中小の学習塾の連合である首都圏模試センターの模試によって算出される。定員が男女ごとに決まっている場合も多いため、偏差値は男女別で表示される。 受験者と合格・入学を巡る倍率はさまざまな算出方法がある。 * 定員 * 願書提出者(志願者) * 受験者 * 合格者 * 入学者 主にこの5種類の人数の、いずれかを組み合わせることで算出することができる。 日能研では定員と受験者の倍率を用いているが、他の資料では受験者と合格者の倍率を用いているところもある。これら数字については非公表とする方針の学校も見られ、この場合には学習塾や模試で独自に集計されたデータやアンケート、生徒からの情報などを元に概算の値が算出される。合格者に対する受験者の倍率は基本的に1を下回ることはないが、定員と受験者の倍率は学校や受験コースによっては1を下回り、この状況を'''定員割れ'''という。なお、定員と受験者の倍率が1を上回っていても、他校の「滑り止め」としてその学校を受けている人が多ければ、実際の入学者数は激減する場合もあり、入学時点での定員割れという事態も起き得るが、実際の入学者数(入学者倍率)はあまり公表されない傾向にある。 なお、倍率が高いか低いかは入学難易度とは一切関係がない。難易度は学力偏差値によって判断できるが、倍率によっては判断が困難・不可能となる。例えば偏差値60台でも倍率が2倍程度の学校もあれば、偏差値40台でも倍率が10倍程度の学校もある。また、進学校としての姿勢を明確に打ち出している学校では、入学試験の学力テストに合格基準点を設定し、入学定員を埋めるために合格点を下げることをせずに、未到達の受験者は一律にカットし不合格とする方針を取る場合もあるため、究極的には学校毎にこれら事情は異なるものといえる。 ただし、倍率にはその学校の受験者数を反映する一面があり、倍率と志願者数が高いほどその学校の受験料収入が多い(経営安定化に寄与する)ということは分かる。特に、2月1日以前に入試を行える学校(東京・神奈川以外の学校)は、本番受験の前の手慣らしの実践練習として受験する者も多く見られることから、倍率が100倍超などといった極度に高い数値になる場合もある。 [[日本]]では[[義務教育]]制度があるため、[[学齢]]期の日本人であれば誰でも公立中学校までの[[就学]]が公的に保証されている。だが、あえて入学試験を受けて私立中学校等に入学する([[保護者]]がさせる)ものであり、これにまつわる利点と問題点としては次の諸点が挙げられる。 ===利点=== ;学習内容 :大学の付属校では、関連校との交流が盛んに行われるため、高度な研究内容にじかに接する機会が多く、また大学の学部への将来的な進学を念頭において専門的な進路を生徒に意識させる[[学習]]と教育を行うところもある。 :特に私立の多くの中高一貫校では、長年在籍する教師たちによって継続的な大学受験へのノウハウが学校単位で蓄積されており、大学受験に必要な知識・テクニックを時間を掛けて習得し醸成できる。 ;クラブ活動 :公立中学校では、クラブ活動が予算・設備の都合や指導者の異動によって消滅することが珍しくないなど、クラブ活動が安定しないという問題点がある。また、中長期的視点のみならず、生徒の在学する3年の期間の間ですら、指導者の移動による交替をきっかけに、強豪として知られた学校が消滅こそしなくても弱体化してしまうなどといったことは往々に起きる。設備についてもグラウンドなどを多くの部活動で共用しているため、強豪校として知られる学校であっても練習時間に厳しい制約がつきまとうことも多い。 :公立中学校では予算面や設備面の都合から殆ど設置されていないクラブでも、私立中学校では特定の競技を専門的な指導のもとに継続して続けられたり、文化系を重視する学校では公立校には見られないような多種多様なクラブを選択でき、それぞれが活発に活動していることも多いという点があげられる。 :また、中高一貫校では公立中学校に存在する高校受験の壁に左右されず、中学と高校の部活動が一体化している事も多く、同一のクラブで専門的かつ長期に継続できるという利点がある。 ;高校への内部進学 :入学試験がある中学校の大部分が[[中高一貫校]]で[[中高一貫教育]]が実施されている。そのため、公立中学から公立高校へ進学する際に大きな影響がある[[調査書 (進学と就職)|内申書]]や[[内申点]]を気にすることなく、[[内部進学]]制度を利用した無試験制度、あるいは外部入試よりも簡単な試験で進学でき、[[高校受験]]の負担を考える必要が無くなるというメリットがある。 :なお、国立中高一貫校でも多くが高校まで内部進学可能であるが、国立中学は高校を併設しておらず高校受験が必要となる場合も多い。ただし、内部進学については連携型一貫校ではこの限りではなく、全員が進学できるわけではない。この点はかなり大きな判断材料である。例えば、女子しか内部進学できない国立中学校では[[学力偏差値|入学偏差値]]が女子の方が10以上高い(=人気が高い)という例があり、このことからみても高校受験が不要になるという要素は魅力的に見られていると分かる。ただし、近年は高校入試の改革が進み、公立学校にも内申書・内申点に比重を置かない入試形態が増えており、一概なことは言えなくなっている。 ;大学への内部進学 :多くの[[私立大学]][[附属校]]では高校への内部進学のみならず、高校でも一定の成績を確実に修めて成績上位に入れば、[[大学受験]]をせずに大学までエスカレーター式に内部進学できるというメリットがある。 :一方、[[国立大学]]附属校は大学[[教育学部]]の付属研究施設という位置づけのため、現在までのところ大学まで内部進学できる制度はなく、付属校を卒業しても[[大学入試センター試験]]と2次試験を受ける義務が生じる(公立[[中高一貫校]]新設のため変更案あり)。 ;宗教教育 :日本の公立中学校では特定の[[宗教教育]]ができない。そのため、自身の属する宗教にまつわる思想を重んじる者はそれに力点を置いた私立中学校([[ミッションスクール]]など)へ入学することで、各々の信仰や宗教的思想に応じた宗教教育を受けることができる。 ;劣悪な教育環境の回避 :地元学区の公立中学校について、[[校内暴力]]や[[いじめ]]が横行するなど荒廃著しい[[教育困難校]]の状態に陥っている場合には、中等教育学校や私立中学校への受験と進学は、家庭を挙げての転居などを行うことなく、その様な劣悪な環境を回避するためにできる数少ない選択肢の1つである。 :保護者の視点で見た場合、地元学区の荒廃している中学校に入った子供が周囲に唆されて[[非行]]に走った挙句に人生を狂わされたり、あるいはいじめにあって[[自殺]]に追い込まれるなど、家庭を破壊されるリスクを未然に防ぐための手段になる。 :総じて中等教育学校や私立中学校の校則は厳しく生徒には自律が求められ、問題ある生徒に対しては停学や退学などの罰則もあるため、生徒の非行は少ない傾向にある。 ===問題点=== ;受験生や保護者の心身両面の負担や疲弊 :受験のための準備は長期間にわたり、また膨大な量の学習が必要とされるため、児童および保護者の心身に大きなプレッシャー・ストレスとなり、様々な影響を与える。 :小学校での授業だけでは受験対策として不十分なケースが多く、そのため多くの児童が[[学習塾]]へ通ったり、[[通信教育]]の利用などで受験に必要とされる要素を補っている<ref name="nezasu">{{Cite journal|和書 |author=本間正吾 |authorlink=本間正吾 |year=2006 |month=11 |title=公立中高一貫校のある景色 〜秋田県の公立中高一貫校を訪ねて〜 |journal=ねざす |issue=38 |publisher=[[神奈川県高等学校教育会館]] |url=http://www.edu-kana.com/kenkyu/nezasu/no38/honma.htm |accessdate=2008-12-24 }}</ref>。 :学習塾へ通う場合には小学校の授業に引き続いて授業が行われ、膨大な学習量をこなさなければならず、朝食・夕食の時間の確保すらままならないこともある。夏季休暇などの長期休暇中は連日朝から晩まで学習塾で学習漬けという者も多い。また、模試やテストが毎週実施され、児童や保護者の心身に大きな負担となる(詳しくは[[#試験対策|試験対策]]で後述)。 :受験において必要なものは[[国語 (教科)|国語]]、[[算数]]、[[社会科|社会]]、[[理科]]の学力がほとんどである。そのため、児童に他に得意なことや良いところ、芸術面や趣味での秀でた才能などがあっても、それらは受験に不要だとして認められず、模試の成績が下がった際には人格や存在価値まで否定されるといった悲劇が生じることがある。ただし、それは中学受験に限ったことではなく、高校受験や大学受験などにもしばしば見られる現象であり、日本の学力重視・個性軽視の受験システムの根本的問題であるとされる。 :また、学習塾での学習では、本来は受験を目指しての実践練習である模試やテストでも好成績を得ることが要求されるわけで、膨大な量の学習と繰り返される模試に追随するのに必死で、学習の目的を理解する時間も与えられず、結局は模試での好成績が勉強の目的になってしまう、スポーツなどで言われる「練習のための練習」と同様の悪循環に陥り、本番の入学試験では全く力を出せずに終わる児童も往々に見られる。 :受験で行われる面接について保護者同伴という学校も見られ、この場合には保護者も受験対策に追われた挙句に子供と諸共に疲弊してしまうこともある。 ;中学受験の出題内容 :中学受験では、非常に高度な内容が出題されることがある。そうした問題は中等教育内容を含むことが多い。<ref>例を挙げると、受験用テキストの多くに載っている「算数」における素因数分解・N進法・相似比と面積比の関係、「社会」の日本全国の主な地形の名称・国際政治・経済、「国語」の用言の活用や助動詞など。これらは一般的に中等教育で習う。また、2001年度以前に小学校で学習していた内容(「算数」の台形の面積の求め方や「社会」の縄文時代など)を2002年以降も入試問題として出題する私立中学校は多い。</ref>小学校の学習範囲を逸脱していない問題でも、内容が幾重にもひねってあり、高度な発想力・論理的思考力・読解力・記述力が試される。難関とされる中学校の入学試験では、「小学生がこの問題を解くのか」と大人が驚くような難問が当然のように出題される。特に[[算数]]ではその傾向が顕著である。 :[[数学 (教科)|数学]](特に代数分野)では、[[方程式]]さえ立てられれば、後はそれを解いて行くだけで答えが得られるが、算数は方程式を扱わずに問題を解くことを前提としているため、方程式を回避した特殊な解法(面積図や線分図を利用した解法など)を用いる。しかし、方程式が登場する中等教育以降ではそうした解法を使わない。また、方程式で解いた方が易しい問題が多い。そのため、「'''中学入学後には方程式を主に扱うのに、そのような出題の仕方に意味があるのか'''」という指摘がある。 ;受験の意味 :中学受験は「親の受験」といわれるほど親の重要度と存在感が大きい。 :中学受験のハウツー本などでも、「子供が良い成績を収めたら褒めないと子供はやる気を失う」などと書かれている場合が多い。すなわち、「子供が好成績を収める→親が褒める→子供がやる気を出す」という循環構造が出来上がってしまっており、「自分のため」ではなく「親のため」に勉強をする、つまり受験本来の「自分の将来の為」という目的が失われているとの指摘も多い。 :そもそも、受験年齢である12歳では、「自分の将来と今の勉強がどう繋がっているのか」を理解できる段階にない者がほとんどであり、そのような状態で受験をしても意味はないという指摘も多く、両者は併せて中学受験の問題点を語る際に挙げられる。 ;通学地域制限への対処 :受験したい学校が受験資格・通学条件に居住地域や公立小学校の学区の項を設け具体的に範囲指定している場合、その地域外に住んでいる児童にとっては住所という、自分が決めたものではない本人にとっては理不尽な理由で受験資格さえ得ることができない事が起きる。そのため、子供の受験資格の確保と受験に向けてより良い学習環境の確保を目指して、まず多額の費用を費やして一家を挙げて「文教地区」などと呼ばれる様な地域へと転居と転校を行う家族も往々に見られる。 ;金銭的負担 :[[2007年]][[7月14日]]付の『[[東京新聞]]』の特集「過熱する中学受験<中>」によると、入学試験に備えるための学習費([[学習塾]]、[[通信教育]]、[[参考書]]等の[[教材]])や入学後の[[学費]]が、受験をせずに公立中学校に進学した場合と比べて大きいという<ref name="tokyo">{{Cite web |url=http://www.fuboren.net/kureyon2/1190toukyo.chyugakuzyuken.html |title=東京新聞 加熱する中学受験上・中・下 |work=くれよんくらぶ1090号 |publisher=[[大田区保育園・児童館父母の会連合会]] |accessdate=2008-12-24 }}</ref>。入学時に必要な学校納入金や雑多な出費、授業料、さらに形式上は任意ではあるが寄付金を求められることもある。 :同様に、[[修学旅行]]においても公立中学校よりも遠方に行くケースは少なくなく、さらには修学旅行以外にも[[語学]][[研修]]などの名目で日本国外まで赴くことも見られ、これらのための積立金の負担も公立中学校より遥かに大きなものになる場合がある。 ;通学への負担 :幸い入学がかなったとして、学校が自宅から遠距離である場合、通学に[[鉄道]]や[[バス (交通機関)|バス]]などを使用し、生活時間の多くを移動に費やす。あるいは学寮に寄宿したり、アパート等を借りたりして、自宅から離れて生活することも考えられる。これらの子どもへの精神的負担や、保護者の金銭的負担も大きい<ref name="nezasu"/>。それに加えて、大規模[[地震]]などの大きな自然災害の際、通学手段として使用している鉄道などの[[交通機関]]の運行ができなくなることによって、生徒の帰宅が困難になるというケースが生じるということも、2011年の[[東日本大震災]]発生以後は問題視されている。 ;相性 :私立学校はそれぞれに建学の精神や独自色の濃い校是があり、公立中高一貫校も独自の教育方針を打ち立てるなど個性が強い。そのため、受験に際しては偏差値と同様に学校の特色を事前に十分に調べておき、児童にあった学校を選ぶことが望まれるが、それでも入学後に校風に馴染めずに苦しむケースがある。 ;入学後の内部競争 :上述した通り、多くの[[私立大学]]の付属校では、在学中に一定の成績を収めていれば高校3年次に無試験や特別枠での推薦試験で大学に進学できるシステムが整備されており、これは私立校に進学する大きなメリットになっている。しかし、付属校から特に大学への無試験での内部進学の有無やその枠の大小は学校毎に異なり、無試験入学枠や特別推薦枠があっても適用が成績最上位に限定され、実際には大半が[[大学入試センター試験]]を受験しなければならなくなる学校や、推薦枠や学部の割り当てのための内部選抜試験を何度も繰り返す学校も少なくなく、内部進学制度の内実はその学校毎に異なっている。 :その為、実際には私立中学入学時点から大学進学を目的とした勉強が必要になることは珍しくなく、むしろ、ごく一握りの内部推薦枠を求めてかえって熾烈な内部競争に約6年弱にわたって晒されることも少なくない。 ;中学入学後に落ちこぼれる危険性 :入学後の学習成績が伸び悩むことがある。授業内容が高度であり理解できなくなったため、授業のペースが速すぎて追随しきれない、あるいは高校受験(又は大学受験も)が無いなどの理由で中だるみ状態になるためなどが原因として考えられる。 :私立は公立と違って、学習指導要領の上限が適用されないことや、高校と直結していることから、高校の内容を中学入学直後から教えるなどしている学校も多く、一部の特に秀でた生徒以外にとっては授業についていくのが困難な学校、言い換えれば優れた大学進学実績を目指して入学後にさらなる選抜を行うことを前提としている学校も見受けられる。 ;生徒数 :私立中学はより多くの生徒を受け入れる傾向にあり、中には1クラスの生徒数が40人以上になることもある。過密化は集団の活力向上に寄与するが、大人数の集団に慣れない生徒にはストレスの増大にもつながるおそれがある。また、逆に生徒の集まらない私立中学も存在し、1学年が20人未満といった場合もあり得る。[[少人数教育]]を体現する一方で、少ない人数ではクラス替えが行えないため、いじめが起きた際にクラスを替えることができなかったり、人間関係の固定化などといったデメリットが生じる。 ;不合格による精神的ダメージの深刻さ :後述するが、中学受験では[[中学浪人|浪人]]することが事実上想定されていない。その為、親子の合格に対する期待とその裏返しの[[プレッシャー]]は甚大なものとなり、受験の失敗は許されず、また想定されない。 :対策として複数校を[[併願受験]]するという手段はあるが、それでも高校受験よりも遥かに競走倍率の高い学校も多く、受験した全ての学校で不合格に終わる最悪の結果は有り得る。この場合、地元の公立中学校に進学することになるが、難関校や上位校を受験し不合格となった者が負わされる、それまでの努力と苦労が「合格」という形で認められなかったことで児童が負う精神的なダメージは深刻なものがある(詳しくは「公立中学へのしわ寄せ」で後述)。 :同時に、「中学受験に失敗して仕方なく公立中学に入学した」ことを知っている小学校時代の同級生や保護者の視線、さらには地域の視線もどうしても意識せざるを得なくなり、親子が精神的な負い目を抱え続けることになる。この場合、究極的には転居と転校でしか問題を解決できない場合もある。 :また、本来ならば不合格でショックを受けている子供のケアは、本来ならば親が最も大きな役目を負うべきものであるが、親も精神・経済両面での負担が大きいだけに、受験失敗という結果について親が子供を過剰に責め、結果としてその後の親子関係や家族の雰囲気が悪化するリスクもある。 :一方で、公立校進学という「保険」が存在することにより、高校受験浪人が社会的に認められていない中での高校受験時のプレッシャーよりはまだ小さいとする考え方も存在するが、当の本人は受験失敗のショックから立ち直ることができないまま中学生活を漠然と送り、場合によっては受験というそれ自体に対して恐怖心を抱いたまま高校受験に望まなければならなくなることもある。 ;公立中学へのしわ寄せ :中学受験に失敗した児童は公立中学へ進学することになるが、受験に失敗という結果となり[[心的外傷]]にも通じる精神的なダメージを負った児童を受け入れる公立中学は対応に苦慮している。2007年[[7月10日]]付の『東京新聞』の特集「過熱する中学受験<上>」によると、生徒の8割が学区外からの入学という東京都心の公立中学校で、1年生を担任した教員は「'''受験失敗の後遺症ケアで疲れ果てた'''」と証言している<ref name="tokyo"/>。 :中学受験に失敗した生徒でも学区外通学を行う生徒は「偏差値の低い私立に行って恥をさらすよりは名の通った(受験実績のある)公立へ」という者の集まりであり、社会性は身に付いておらず協調性も欠落している一方で、自尊心やプライドばかりが高いという。また、問題行動を起こしやすく、[[ホームレス]]に石を投げたり、遠足で乗った電車内で他の乗客に傍若無人ぶりを注意され、「うるせえババア」などと暴言を吐いたりする者もいる。指導しても無表情、無反応だという<ref name="tokyo"/>。 :「砂漠に水をかけるような無力感。向かってきた方がまだやり方はある。五感を磨くべき小学生時代に受験勉強一辺倒で、ママがいないと動けない。受験が終わった時点で[[燃え尽き症候群|燃え尽き]]ている」とこの教員は証言している<ref name="tokyo"/>。 :また、公立中高一貫校の[[秋田県立大館国際情報学院|大館国際情報学院]]が設立された[[秋田県]][[大館市]]では、同校の近隣地域の各小学校から成績上位者十数人がそれぞれ抜けるという事態が起こり、廃校すれすれ、クラス減すれすれの地域の中学校にとっては存続に関わる問題だという指摘もある<ref name="nezasu"/>。 :地元の公立中学校が[[校内暴力]]・[[授業崩壊]]などで荒廃著しい教育困難校と化しているという風評が立っている地域では、中高一貫校や私立中学への進学が地元の公立中学校を忌避するための手段として利用され、成績上位層や富裕層のみならず、学力中堅層や中流層の保護者ですら私学指向が高まり、それらの子供までが中等教育学校や私立中学校に抜けてしまうため、学力の低下、校内治安の悪化をさらに進行させるなどして荒廃が進行し、もはや地元の公立中学校が教育機関としての機能すら果たせないような状況に陥っているようなケースがある。 :かつて、関西圏や首都圏の[[地元集中]]受験運動やそれに類する受験競争の排除を目指した教職員組合の運動が盛んであった地域では、自身が希望しない進学実績の乏しい地元の公立普通科高校に行かされる事を回避する為に中学受験を行うことで学力中堅層までもが少なからず抜けてしまい、公立中学校では学力低下・治安の悪化などといった空洞化が進行してしまうなどの問題を抱えていた。また、現在でもこの様な地域では[[地元集中]]方式での強引な受験指導の結果として不本意な高校生活を強いられた世代が現在では児童の親という事も多く、地元集中受験運動の旗振り役であった[[日本教職員組合|日教組]]や公立中学校・公立高校それ自体に対する根強い不信感の裏返しとしての私立学校への期待感が見られる。そのため、自身の様な思いはさせたくないという理由から、経済的負担の大きさは覚悟の上で、子供よりも親が私立中学の受験を希望し子供に受験勉強をさせるという光景はよく見られる。 :いずれにしても、親世代が身を持って感じた公立教育に対する不信感の払拭は、裏を返せば(特に教職員組合にとっては)過去に自分たちが積み上げた受験運動の“実績”を否定することであり、学校上層部側にも中々対処がままならないという一面がある。 ;年齢制限 :多くの中学校が12歳限定または小学校卒業直後という間接的な年齢制限を課しているため、高校や大学のような再受験は事実上不可能である。再受験可能な学校はあるが、少数派であるため、転居をしなければ通学が到底不可能な場所であったりする。 かつては受験競争の低年齢化、またそれによって子供たちが受けるストレスが社会的に問題になり、ジャーナリズムにおいても批判的な記事が多く発表されたが、近年は中学受験自体が普遍化してしまったためか、批判的な報道は目立たなくなってきている。しかし、そのことは決して問題が改善されたことを意味するのではなく、むしろ逆により多くの子供たちと家庭にとって避けられない現実になってしまい、客観的に考えて批判することが難しくなっていることを示している。 ===情報公開と選別=== ====公開する学校行事==== 私立学校は各機会毎に行事を公開し、学校の教育方針を広めている。 ただし非公開の行事もあれば、子供同伴の可否、事前予約制、受験希望者にのみ公開などという方針の学校もあるので、見学については個々に事前の確認が必要になる。 *運動会、体育祭 *文化祭 *オープンスクール、体験授業 *学校説明会、個別相談会 *各種行事(コンサート、クリスマス礼拝等) ====学外において==== *所属私学団体主催または進学塾主催の合同説明会 *受験雑誌記事、広告掲載 *受験案内書籍、進学実績データ ====その他==== 次の基準もまた選別の目安となる。 *私立か国公立か *男女校か共学校か(共学であっても別学制もある) *伝統校か新興校か *併設高校の有無、および内進要項、ならびに外部募集の有無 *大学付属校か *宗教系校か *系列学校の存在 *父母参加行事の多寡 *[[寄付金]]の多寡・有無 ===入試時期=== 国公立校などでは12月以前に入試日が設定されている場合もある。 私立中では、関西圏(2府4県)および首都圏のうち埼玉県・千葉県では1月中旬から下旬、首都圏のうち東京都・神奈川県では2月上旬に入試が行われる場合が多い。これは、各都府県毎の私学間協定により設定された入試解禁日(関西圏は全府県共通)の直後に集中していることによる([[帰国生徒]]入試や専願入試は解禁日より早期に行われることがある)。北関東では11月から始まるが、東京に近い地域では1月に入試日を設定している学校が多い。 一般的に、私立中の入試は曜日と無関係に各学校で毎年同じ日に行われるのが普通である。複数の日に入試を受けられる学校も多いが、難関校ほど入試日が少ない傾向にある。 いわゆる御三家は全て[[2月1日]]のみに入試を実施することが知られている。このため御三家を併願することは物理的に不可能である。ただし、2月1日が日曜日になった場合に限っては[[キリスト教主義学校|ミッション系]]の学校は日曜礼拝との重複を避けることを理由に試験を翌月曜日に設定するため、年度によっては併願が可能になり、受験者の増加により倍率が高騰し、俗に「[[サンデーショック]]」「ミッションショック」と呼ばれる事態が発生する。 また、21世紀初頭から、入試科目が国語・算数・理科・社会の4教科であるために、1日かけなくても時間の余裕が生じるために、志願者の増加を見込んで、[[午後入試]]と呼ばれる入試形態を採用する学校もあらわれている。午前中の出願校との併願者をターゲットとしている。 ===合格発表=== 合格発表日は学校によって様々である。ただ、早ければ試験当日の午後、遅くとも試験当日を含めて3-4日以内には発表する学校が多い。校内掲示が主だが、IT化に伴い、ホームページにて掲載、[[携帯電話]]でも閲覧可と対応している学校もある。発表日の所定時間に[[ファクシミリ|FAX]]、[[電子メール]]、[[レタックス]]、[[電報]]にて個別送信するところもある。 また、合格発表の場では正式な合格証書と入学手続書類を手渡さずに[[書留郵便]]で自宅宛てに郵送する学校も多い。受験資格の居住地に制限を定めている学校などでは「別住所へ転送無用」などと封筒前面に明記し、生徒の自宅が正しく指定地域内に所在しているかを確認する意味も籠める場合がある。 試験日は集中してはいるが統一されていないため、辞退者を見込み募集人員から若干多めに、または補欠合格者として別に発表するのが通例である。見込んだ人員以上に辞退者が出ることがあるので、さらに繰り上がり合格者を出すことがあり、それにより入学手続済みの学校で新たな辞退者を生み、順次波及して年度末の一定期日まで繰り上がり合格者を出していくことがある。 逆に、見込んだ辞退者が出ず、学級数増で対応し、次年度募集人員を減らす形で翌年の受験に影響することがある。 ===入学手続=== 合格発表後、学校側が定めた一定の期間で合格者からの入学手続きが行われる。難関校や名門校とされる学校の中には、受付期間を短く設定しているものもあり、中には受付が1日限りで終了する学校もある。逆に合格者の併願校の合否を待つ為、長期間や二段階で入学受付を行うところもある。 手続きは合格証書他、手続き書類一式を受け取る。多くの場合、入学金とその他初期費用を学校または指定の金融機関の口座に事前に納付しておき、必要書類と納付済書を提出して入学への手続きは完了する。入学手続きそのものは学校の受付窓口、事務所、郵送など学校毎に異なる。併願している学校がある受験者については、まず一時金を納め、その後の合格発表の日程にあわせて残金延納可としているところもある。 合格発表日と入学手続開始日が異なる事も多く、この場合、入学手続き用書類の受取期限に注意を要する。受取期限をすぎても受領しなかったり、手続き期間をすぎても入学の手続きを済ませなかった合格者は自動的に入学辞退として扱われ、定員に対して空きが発生した場合には補欠合格者に繰り上げ合格の通知が行われる。 学校で手続きを行う場合はあわせて入学式までの日程の案内が行われることも多いが、これとは別に3月中に事前登校日を設定して入学予定者を召集する学校も多い。また、入学手続きの際や事前登校日には、制服の採寸を行ったり、学校生活やカリキュラムについての説明が行われることもある。特に名門校や伝統校の場合には、別途保護者を集めて学校関係者との事前の懇談会が行われることもある。また保護者に対しては生徒を狙った[[学習塾]]などの勧誘や[[寄付金]][[詐欺]]などに対する注意や、[[幼稚園受験]]や[[小学校受験]]などと同様に他の保護者への対応の心得<ref>中学受験においても、幼稚園受験や小学校受験のいわゆる「お受験」と同様に、受験に熱を上げる母親同士でのいわゆる“ママ友トラブル”などがしばしば発生しているためである。</ref>などの説明を行ったり、これらをまとめた冊子が配布される場合もある。 なお、他校への入学が決まった場合、入学手続き前であっても辞退を申し出ることはできる。手続き後の辞退も同様。受付期間後に生じた繰り上げ合格者については学校側の都合であるので別途受付けを行う。 ===他入試との比較=== 高校入試や大学入試と異なり、中学入試は不合格になっても、学齢期であれば必ず公立中学という受け皿があるため、基本的には浪人するという通念はない([[小学校受験|小学入試]]も同様)。ただし、[[#入学資格|入学資格]]と[[過年度生#中学校|過年度生]]にあるように、一部の中学校では浪人生などの入学を認めている場合もある。 高校入試や大学入試は志願者自身の努力にかかる比重が大きくなるが、中学入試は保護者と志願者の共同作業に近い(一方、小学入試は志願者の意志が希薄なため保護者の努力に重心がある)。というのは志願者本人の勉学と並行して、保護者によるスケジュール管理や[[健康管理]]、塾への送り迎え、志望校選択や出願、子供のモティベーション維持といったふうに中学受験を控える家庭は家族ぐるみの受験態勢といった様相を呈するのも、他の入試には見られない特徴である。 また、中学入試は大学入試同様にほとんどが[[学力検査]]の結果によって合否が決定され、公立高校入試と違って[[調査書 (進学と就職)|内申書]]にあたる報告書が持つ力はほとんどない。あったとしても小学校出席率の把握、ボーダー上の参考程度といえる。また、面接も年々廃止する傾向にある。ただし、国私立校では報告書や面接が合否の選考対象になる場合が多い。 それから、[[小学校]]で学習する事項を超えた知識を求めてはいけないことになっている分、知識ではなく独特のテクニックを要する問題が出題されるため、[[高校受験]]や[[大学受験]]でしばしば見られる学校の勉強をしっかりするという方法では乗り切ることが難しい。 ==試験対策== 中学受験で、[[学力]]中堅校・難関校に合格を目指す場合はそれ相応に学力を高めなければならない。一般的な公立小学校では中学受験対策の[[授業]]を行わない(一部の私立小学校は私立中受験にも熱心である)ため、[[学習塾]]・[[予備校]]に通ったり、あるいは[[参考書]]・[[通信教育]]を利用したりして、独自に対策を講じることになる。 公立学校の[[学習指導要領]]が[[ゆとり教育]]路線を走っているため(2011年以降は[[脱ゆとり教育]]の実施で幾分改善されているが)、以前は公立小学校の授業のみでもある程度は充実した学力が身に付き、中学受験にも対応できたといわれているが、現在はほとんど不可能になっているといわれている。私立中学校の受験においては、2002年学習指導要領で削除された内容も出題されているケースも多いからである。 === 学習塾 === 中学受験のための[[学習塾]]は進学塾と称され、公立[[小学校]]の学習進度よりも速く進む、若しくは扱っていない内容(特に2002年学習指導要領で教科書から削除された内容)も扱うカリキュラムを組んでいるのが特徴である。難関校志望者向けに特別なプログラムを用意する進学塾もある。 一般的に、中学受験をする場合、学習塾に通う生徒の割合は高いとされている。一方、学習塾通いが要因で学校の授業や行事を軽視する、遊び時間や[[睡眠]]時間が削られる、夜道を歩くのが危険など子供の生活や安全が蝕まれるとする意見もある。 ===自習=== 中学受験対策を行う[[学習塾]]が近辺にない、または費用を節約したい場合、[[通信教育]]や[[参考書]]を利用して[[自習]]をすることになる。本人の意欲が低い場合はあまり成果が上がらない方法であるが、自習の力が身に付けば、後々有意義であるというメリットもある。 中学受験用参考書は一般に分厚く、検定済教科書の内容をはるかに超えている(2002年に教科書から削除された内容も当然記載されている)。代表的なものとしては「応用自在」や「受験全解」や「特進クラス」シリーズがある。[[数学]]の教材で有名な[[東京出版]]も[[算数]]の参考書を出版している。 [[四谷大塚]]では「予習シリーズ」という自宅学習用教材を利用しているため、学習塾に通っていても自宅学習をする場合もある。この「予習シリーズ」は四谷大塚に通っていなくても、本部で購入することができる(市販はされていなく、通信販売で購入)。 ===模擬試験=== 通塾であれ家庭学習であれ、身についた学力を測定し、志望する学校への合格可能性をさぐるために[[模擬試験]]を利用することになる。模試は首都圏では・[[四谷大塚]](合不合判定模試)・[[日能研]](日能研全国公開模試 旧センター模試)・首都圏模試が、多くのシェアを占めている。 また、関西では各学習塾が個別に模試を行うことが多い。中学校の入試科目数にあわせて、4科と2科の偏差値を分けて出す模試もある。また6年生には模試ごとに出願先を調査して、学校別の出願動向、偏差値、難易度といったデータを提供している。 中学受験時の模試を受けるのは小学生のうち受験対策をとっている比較的学力上位層に限られるし、そもそも日本の私立中学校生徒数は6%程度(文部科学省「学校基本調査」/平成17年度)でしかないため、かなり少数精鋭の集団である。 しかし、[[高校受験]]時は高校進学者・そのうちの模試参加者ともに中卒者の多数を占め、[[大学受験]]時も、大学進学者・そのうちの模試参加者ともに高卒者のかなりの割合を占める。<!--そのため、中学受験時の受験生・学校の[[学力偏差値]]は、高校・大学受験時の偏差値と比べて低く出る傾向がある{{要出典}}。すなわち入学偏差値が40程度の中学校の、併設高校の入学偏差値が50以上であるようなことが多い{{要出典}}。--> ===過去問題集=== 中学受験用の過去問はさまざまな出版社から出版されている。学校によっては実際に使われた試験問題、解答用紙を有償販売または無償配布しているところもある。 中学受験は学校ごとに出題傾向、出題方式の差が大きいので過去問を解いておくことは重要である。過去問と違い'''模試'''は、採点の都合上記述問題が少なく、出題分野の偏り、解答方式の違い、といった点からも出来不出来がそのまま志望校の合不合に当てはまるわけではない。 そこで不慣れからくるロスを最小限におさえる効果をねらって、6年後半から志望校や併願校、出題傾向の似た学校の過去問にとりくむ塾・家庭が多い。試験の出題形式、答案の書き方に慣れるために、数年次にわたる'''過去問'''を、実際の時間配分にあわせて解く場合が多い。かつて出題された問題がそのまま出題されるわけではないが、よく似た問題が、あるいは出題の仕方・解答のさせ方が繰り返される傾向にある。 ただし、受験本番の緊張や環境までは再現できないことや、配点、採点基準や合格最低点が公表されていない場合も多いことから、過去問の出来によって合格可能性を有意に判定することは難しい。 ==試験内容== === 出題傾向 === [[小学校]]で学習する事項を超えた知識は求めないのが通常だが、その範囲の中で応用力を問うため限られた知識を最大限に活用させる傾向がある。そのため教科書の内容を理解するだけでなく、解答への糸口を見いだせるよう多面的なものの見方を身につける必要がある。最近では[[就職]]に際しての[[適正検査|SPI]]にも似た形式で、知識量を問うのではなく、思考や判断力、作業量や正確さを問うような出題がなされるようである。 [[文部科学省]]が私立学校に対して、[[学習指導要領]]を逸脱しすぎないよう要請し、中学校側も小学校で学習している範囲にて出題していると公言しているが(実際には2002年学習指導要領から削除された内容も出題しているケースも多い)、公立[[小学校]]のテストで毎回満点を取れる生徒でも塾や参考書で受験対策をしないと中堅校であっても合格するのは難しい。 ==== 国語 ==== [[国語]]は[[漢字]]、語法、[[ことわざ]]などの基礎的な国語力を問われるほか、読解力を見る長文読解問題が出題される。長文問題は[[指示語]]など、文章の要旨に関する出題が多い。[[AO入試|アドミッションポリシー]]、すなわちどんな生徒に入学して欲しいか工夫しやすい科目であることから、<!--私学の建学の精神をもとに-->工夫を凝らした出題をする学校が見うけられる。 近年、有名作家の文を使用した入試問題をそのままウェブサイトや過去問集に掲載したとして、複数の会社の出版物などが問題となった。近年では記述問題を出す学校が急増し、入試に占める[[国語]]の重要性が高まりつつある。また、物語文が中心であることも特徴的である。 *[[現代日本語文法|文法]] ** [[漢字]] ** [[四字熟語]] ** [[文節]] ** [[ことわざ]] ** [[外来語]] * 長文読解 ** [[指示語]] ** [[接続詞]] ==== 算数 ==== [[算数]]は実力・点数の差が付きやすいと言われ、難度の点でも話題に上ることが多い。上位校では出題傾向もまちまちだが、おおまかに、問題数が多く、正確さとスピードが重視されるタイプの学校と、応用問題のみ数問の出題の学校とに分かれる。 [[文章題]]は小学校では[[方程式]]を習わないため、それを回避しながら入り組んだ問題を解かせるものになる。そのため、方程式を学べば自然にできる発想や説明が困難となり、かえって難しい内容となる。 * 計算問題 ** かっこのある計算 ** 四則混合計算とその逆算 **計算パズル **小町算もどき ***小町算とは、[[小野小町]]が、言い寄って百夜通いをしていた[[深草少将]]の死を悼んで考え出した計算といわれ、123456789の数字に四則などの演算記号やかっこを挿入して計算結果が100(99という説もある)になる計算式を作る問題。 ***挿話の出典は[[世阿弥]]の[[浄瑠璃]]による架空のものであるとする説がある。 ***転じて、いくつかの数字に演算記号やかっこを挿入して与えられた数にする問題を小町算と称する、あるいは区別して、小町算もどきと称する。それに従えば、小町算は中学入試にはほとんど出ないが、小町算もどきはしばしば出ている。 ***関連 ***[[百夜通い]](ももよがよい) ***√2の暗記法 1.41421356(一夜一夜に人見頃) ***通い婚 ***魔方陣 ****魔方陣とは,正方形の数表で、縦、横、対角線のいずれの列に並ぶ整数の和も等しいものが基本である。3×3の型を3方陣、4×4の型を4方陣、……という。また、対角線については問わないものや整数のかわりに分数であったり、和のかわりに積であるといった変則的なものも出題されることがある。 ***魔方陣もどき ****魔方陣もどきとは、いくつかの円が重なり、円周や円どうしによって生じる交点に空欄を置き、空欄に数字を補充して、各円周上に並ぶ数の和を一定にする問題。形状はさまざまのものがある。 ***虫食い算 ****四則計算式や、四則計算の筆算における,数字の空欄補充の問題。中には見かけよりも高度な問題もある。 ***覆面算 ****虫食い算における空欄のかわりにアルファベットやカナなどの文字を使い、同じ文字は同じ数字、異なる数字は異なる数字に限定したもの ****中国の覆面算は当然ながらカナを使わず漢字を使う。アルファベット、かな、漢字のいずれの場合にも、それがある意味を持つ場合のものがある。 * [[文章題]] ** 数論 *** [[整数の性質]] ****公約数,公倍数に関する問題や、特定の整数の特別の性質について解く問題など。 *** [[約束記号]] ****演算についての基本問題という見方もできなくはないが、受験生にとって、ほとんど、単に目先の変わった計算と映るようであり、事実そのような認識で解ける。 *** [[あみだくじ]] ****あみだくじの横棒はその1つ1つが[[互換]]にあたり、数や文字の置換と同じことである。かって30年前には数や文字の置換がそのまま出題されたことがあったが,昨今は出ていない。けれども、あみだくじは時折出ている。2つは本質的には同じものである。 *** [[シャッフル算]] ****カードのシャッフルは、枚数によって周期が異なるが、その枚数と周期の関係を問うなどの問題。 ****中学入試では1982年に麻布中に出たものが初出とされる。2002年に東京大学で出たことを受けて、2004年から中学入試に再浮上してきた。 *** [[ままこ立て]] ****継母の子と先妻の子を混ぜて環状に並ばせ、10人ごとに取り除いて最終まで残っている者を後継者にするというもので、最後に残る者を選ぶとか特定の者が残る数え方を問う問題。江戸時代の有名な塵却記や鎌倉時代の徒然草にも出てくるが、室町時代の書にも、西行が源頼朝からもらった猫の置物を道すがら遊んでいた子を環に並べて、いくつかずつに数えながら順次環から出して最後に残った子に与えたという風聞が載っているなど出典は特定できない。西洋ではヨセフスの問題ともいわれている。 ****中学入試では環状に並べた碁石を1つおきに取り除くとか、1山に積みあげられたカードを上から1枚ずつ捨てる、1番下にするを交互に繰り返し、最後に残るカードを問うという2形態で出る。 *** [[ハノイの塔]] ****素数の判定法(ルカステスト)で有名で数論のリュカ(日本語では書物によってルカとかルカスとかルーカスと表記されることもある。)によって作られたパズル遊具。このパズルにまつわる由来も彼の創作である。話に出てくる地名や名前に,その話が創作であることがわかる仕掛けが含まれている。 ****ハノイの塔の数理は2進法を使って解析することができる。 ** [[群数列]] ** [[規則性]] *** [[等差数列]] *** [[等比数列]] *** [[図形数]]([[三角数]]、[[平方数|四角数]]、[[五角数]]、[[矩形数]]、[[三角錐数]]) ****三角数 *****1からの自然数の累加 ****四角数 *****1からの奇数の累加 連続する2つの三角数の和 *** [[フィボナッチ数|フィボナッチの数列]] ****フィボナッチの数列とは、前の2項の和がその次の項になる次のような数列を言う。 ****1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233,…… ****フィボナッチが自書『算術の書』にうさぎの増え方を例にとり説明している。この数列は生物の増え方にさまざまな局面において見られることが知られている。 ****関連 ****[[黄金分割]] ****中学入試では、次の形態で出題される。 *****1.数列そのものを、空欄補充の形で問うもの *****2.うさぎ算 うさぎや架空の微生物やロボット生産ロボットなど、自己増殖のものの増え方に関して問うもの *****3.連絡網の伝わる時間 *****4.階段のぼり 階段を1段ごとに昇る昇り方と、1段とばしの2段昇りとを混ぜて昇るときの昇り方の総数を問うもの。発展問題として,最近1,2,3段の3種を混ぜてよいとする問題も出始めた。これは[[トリボナッチ数列]]を使う。 *** [[パスカルの三角形]] *** [[フラクタル]] ** 和や差に注目して解く問題 *** [[植木算]] *** [[和差算]] *** [[鶴亀算]] *** [[還元算]] ** 割合に関する問題 ** 割合の問題は、公式で解くとややこしくなるので三段図などといった表で解く場合が多い。 *** [[過不足算]] *** [[差集め算]] *** [[分配算]] *** [[仕事算]] *** [[帰一算]] *** [[倍数算]] *** [[ニュートン算]] *** [[塩水算]] *** [[売買算]] ** 速さに関する問題 *** [[速さの三公式]] *** [[速さの平均]] *** [[通過算]] *** [[流水算]] *** [[旅人算]] *** 旅人算の応用 **** [[3人旅人算]] **** [[時計算]] **** 通過旅人算 **** 流水旅人算 * 場合の数 ** [[順列]] ** [[組合せ]] **[[カタラン数]] ** 最短経路問題([[ダイクストラ法]]) * 図形問題 ** [[角度]]を求める問題 ** [[比]] ** [[図形の相似|相似]] ** [[空間図形]] ** [[位相]] ** [[メネラウスの定理]] ** [[パップス=ギュルダンの定理]] ==== 理科 ==== [[理科]]は実験・観察に関する出題が多い。単に結果や知識を暗記するだけではなく、なぜそうなるのか、こう仮定するとどうなるのかを問われるため、体系的な理解、筋道を自らたてて判断する力が必要となる。また図表を読み取る能力、そこからさらに計算する力も問われる。目の前にある物を観察するというユニークな出題をする学校もある。 また、理科系時事問題や物質の構造など、中学校で習う範囲の発展的な問題を出す学校もある。 ==== 社会 ==== [[社会]]は[[地理]]・[[歴史]]・[[公民]]から満遍なく出題される。特に時事問題の出題が多い。また、最新統計から、産地、作物、相手国を推察させる問題が出る。地理の問題からそこを舞台とした歴史を問い、さらに現在の社会の仕組みと結びつけるなど、複合的な出題が見受けられる。{{要出典範囲|社会の一単位としての家庭が、社会にどういう目を向けているのか、日頃から新聞テレビニュースなどの話題に関心をもたせ社会性をどう涵養しているのか、そういった意味での家庭のありようが問われている側面がある|date=2008年3月}}。[[四谷大塚]]の調査では、[[時事問題]]を出題する中学は8割にものぼり、年々増加傾向にあると言って良い。上位・中堅校でも記述式や論述式の出題が増えつつある。 地球上の直線、すなわち大円について問う問題。円形地図などさまざまな地図は、位相幾何学としての算数以上に高度な数学的感覚を要求される問題も出ることがある。 ==== 英語 ==== 現段階では少数派であるが、[[桐光学園中学校]](帰国生入試)のように選択科目として入試に課す中学校がある。以前にも[[学校法人桜美林学園|桜美林中学校]]などで課していた事例がある。児童英検各級から[[英検]]5〜3級程度にまで及ぶ出題がなされている。 ===科目・配点=== 4科目を課す学校、国語・算数の2科目だけを課す学校、4科目と2科目を選択できる学校がある。3科目、1科目の中学校もある。4科目の得点を均等に加算して考慮する学校も、国語・算数は100点満点、理科・社会は50点満点とする学校もある。また下記の'''学力以外の要素'''を判定に加味する学校もある。かつては算数・国語のみで受験できる学校も多かったが、近年では4教科受験が一般的となっている。 ===学力以外の要素=== ====実技試験==== *体育(例:マット、短距離走、球技) *音楽(例:放送で流された音を配られた紙に音符にして書く) *美術(例:配られた折り紙で形を作り、それを別に配られた紙に描く) ====面接==== 実施する学校によって、親子面接、志願者・保護者別の面接、志願者のみの単独・グループ面接などがある。 ====志願理由==== 子供が(または保護者が)なぜこの学校を選び志望するのかを記載する。出願時または受験時に提出。面接時にその内容を確認することがある。 ====抽選==== 国立中学では応募者が多すぎる場合には抽選を実施する。実施時期は第1次選考と称して学科試験の前に行う場合と学科試験等によって選抜した後に行う場合とがある。 ====報告書、通知表のコピー==== 報告書は小学校に依頼して担任が作成する書類であり、高校受験のときの[[調査書 (進学と就職)|内申書]]に相当する。中学校独自の様式もあれば、地域で統一した様式もある。厳封したまま志望校に提出する。通知表のコピーで代用できる場合も多い。これは欠席日数や成績を確認するためのものである。受験率の高い地域にあっては短期間に仕上げなければならない担任の事務負担が高い。この2つは不要の場合もある。 == 公立中高一貫校の選抜 == {{seealso|適性検査#国公立中高一貫校の入学者選抜における適性検査}} 公立中高一貫校はエリート校化を防ぐために学力試験を行わないことになっていて、適性検査や作文、面接で選抜している。しかし、適性検査や作文の難易度は学力試験とほぼ変わらないと言われていて<ref name="nezasu"/>、それらの対策講座を実施している学習塾が多い。 公立中高一貫校の選抜は家庭の生活の仕方全てが問われるという。合格した児童の保護者の証言では「子どもに問いかけて調べるきっかけをつくる」『家族全員で毎日「読書タイム」をつくってみる』「親子の交換日記や手紙を書く習慣をつける」といった例が挙げられている。つまり、公立中高一貫校受検は「家庭の力」全てが問われる総力戦なのである<ref name="nezasu"/>。 ==脚注== <references /> == 関連項目 == *[[学校制度]] *[[サンデーショック]] *[[中高一貫教育]] *[[中高一貫校]] - [[小中一貫校]] *[[中学校]] - [[中等教育学校]] *[[学習塾]] - [[予備校]] *[[時事問題]] *[[御三家]] *[[塾弁]] == 外部リンク == * [http://allabout.co.jp/gm/gt/4/ All About - 中学受験] * [http://resemom.jp/special/585/recent/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E5%8F%97%E9%A8%93%E3%83%BB%E9%80%B2%E5%AD%A6%E5%A1%BE%E3%81%AE%E6%82%A9%E3%81%BF%E8%A7%A3%E6%B1%BA リセマム - 中学受験] {{入学}} {{DEFAULTSORT:ちゆうかくしゆけん}} [[Category:中学校]] [[Category:中等教育]] [[Category:入学試験]]
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