世界気象機関のソースを表示

{{redirect|WMO|世界麻雀組織（WMO）|世界麻雀組織}}
{{Infobox UN
|name = 世界気象機関
|en name = World Meteorological Organization
|fr name = Organisation Météorologique Mondiale
|zh name = 世界气象组织
|ru name = Всемирная метеорологическая организация
|es name = Organización Meteorológica Mundial
|ar name = المنظمة العالمية للأرصاد الجوية
|image = WMO Ženeva.jpg
|image size = 200px
|caption = WMO本部の入るビル <br/>（[[ジュネーブ人道的地雷除去国際センター|GICHD]]、[[ジュネーブ安全保障政策研究所|GCSP]]および[[地球観測に関する政府間会合|GEO]]も同居する）
|type = 専門機関
|acronyms = WMO
|head = デイヴィッド・グライムズ総裁<br/> ミシェル・ジャロー事務局長
|status = 活動中
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|website = [http://www.wmo.int/pages/index_en.html 世界気象機関]
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[[ファイル:Flag of the World Meteorological Organization.svg|right|200px|thumb|WMOの旗]]

'''世界気象機関'''（せかいきしょうきかん、{{lang|en|World Meteorological Organization; WMO}}、{{lang|fr|Organisation Météorologique Mondiale; OMM}}）は、[[国際連合]]の[[専門機関]]の一つで、気象事業の国際的な標準化と改善および調整、並びに各加盟国・地域間における気象情報・資料の効率的な交換の奨励を主な業務としている。本部は[[スイス]]の[[ジュネーヴ]]にあり、国連開発グループ（{{lang|en|UNDG}}）の一員である。

[[1873年]]に創立された政府間組織である'''国際気象機関'''（{{lang|en|International Meteorological Organization; IMO}}）が発展的に解消し、[[1950年]]に{{lang|en|WMO}}として設立された。翌年、[[気象学]]（[[気象]]と[[気候]]）および[[オペレーションズ・リサーチ|オペレーショナル]][[水文学]]等、これらに関連する[[地球物理学]]の分野における国際連合の専門機関として登録された。

[[2009年]]12月現在、世界の183の国と6の地域<ref>なお、[[香港]]や[[マカオ]]は国家としては[[中国]]の一部であるが、WMOでは中国とは別の地域として加盟しており、世界気象会議等での投票権も中国とは独立し同等に扱われる。</ref>が参加している<ref>[http://www.wmo.int/pages/members/membership/index_en.html 世界気象機関構成員一覧] 2010年12月12日閲覧</ref>。日本は[[1953年]][[8月11日]]に加盟した。

== 組織 ==
意志決定機関として、4年毎に開催される世界気象会議 ({{lang|en|World Meteorological Congress}}) および年に一度開催される執行理事会 ({{lang|en|Executive Council}}) がある。

また執行機関として総裁の下に事務局、専門委員会、地区委員会を置く。

*総裁 ({{lang|en|President}})
**副総裁 ({{lang|en|Vice-Presidents}})
**事務局 ({{lang|en|Secretariat}})
**専門委員会 ({{lang|en|Technical Commissions}})
***基礎組織委員会 ({{lang|en|Commission for Basic Systems; CBS}})
***測器・観測法委員会 ({{lang|en|Commission for Instruments and Methods of Observation; CIMO}})
***水文委員会 ({{lang|en|Commission for Hydrology; CHy}})
***大気科学委員会 ({{lang|en|Commission for Atmospheric Sciences; CAS}})
***航空気象委員会 ({{lang|en|Commission for Aeronautical Meteorology; CAeM}})
***農業気象委員会 ({{lang|en|Commission for Agricultural Meteorology; CAgM}})
***気候委員会 ({{lang|en|Commission for Climatology; CCl}})
***合同海洋・海上気象委員会 ({{lang|en|Joint WMO-IOC Commission for Oceanography and Marine Meteorology; JCOMM}})
**地区協会 ({{lang|en|Regional Associations}})
***第Ⅰ地区協会（アフリカ）
***第Ⅱ地区協会（アジア）
***第Ⅲ地区協会（南アメリカ）
***第Ⅳ地区協会（北アメリカ、中央アメリカ）
***第Ⅴ地区協会（南西太平洋）
***第Ⅵ地区協会（ヨーロッパ）

8つの専門委員会は{{lang|en|WMO}}や加盟国・地域の気象当局に技術的勧告を提供し、事務局長の管理下で事務局は約250人の正規職員<ref>[http://www.wmo.ch/pages/about/documents/WMO_1028_web_E.pdf WMO Strategic Plan May 2007]</ref>と共に{{lang|en|WMO}}の活動を支援し、調整する。

== 事業 ==
=== WMO科学技術プログラム ===
*[[世界気象監視計画]] ({{lang|en|World Weather Watch; WWW}}) - 気象観測データの共有および集積を世界的に推進する。[[1963年]]に開始。
*[[世界気候計画]] ({{lang|en|World Climate Programme; WCP}}) - 気候変動に関係する学術研究や調査を推進するために立案・実施されている国際的な計画。[[1979年]]に開始。
*[[全球大気監視計画]] ({{lang|en|Global Atmosphere Watch; GAW}}) - [[温室効果ガス]]、[[オゾン層]]、[[エアロゾル]]、[[酸性雨]]など、地球環境に関わる[[大気]]成分を地球規模で観察し、科学的な情報を提供する国際観測計画。[[1989年]]に開始。
*[[世界気象研究計画]] ({{lang|en|World Weather Research Programme; WWRP}})
*[[気象学応用計画]] ({{lang|en|Applications of Meteorology Programme; AMP}})
*[[世界気象機関水文・水資源研究計画|水文・水資源研究計画]] ({{lang|en|Hydrology and Water Resources Programme; HWRP}})
*[[世界気象機関教育訓練計画|教育訓練計画]] ({{lang|en|Education and Training Programme; ETRP}})
*[[世界気象機関技術協力計画|技術協力計画]] ({{lang|en|Technical Cooperation Programme; TCP}})
*[[世界気象機関地域計画|地域計画]] ({{lang|en|Regional Programme; RP}})
*[[世界気象機関宇宙計画|宇宙計画]] ({{lang|en|WMO Space Programme; SAT}})
*[[世界気象機関災害リスク軽減計画|災害リスク軽減計画]] ({{lang|en|Disaster Risk Reduction Programme; DRR}})

=== 共同プログラム ===
*[[気候変動に関する政府間パネル]] ({{lang|en|Intergovernmental Panel on Climate Change; IPCC}}) - [[国際連合環境計画]]と共同。[[1988年]]に開始。
*[[世界気候研究計画]] ({{lang|en|World Climate Research Programme; WCRP}}) - [[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]政府間海洋学委員会および[[国際科学会議]]と共同。
*[[全球気候観測システム]] ({{lang|en|Global Climate Observing System; GCOS}}) - 国連環境計画、ユネスコ政府間海洋学委員会および国際科学会議と共同。[[全球地球観測システム]] ({{lang|en|Global Earth Observation System of Systems; GEOSS}}) の一部。
*[[全球海洋観測システム]] ({{lang|en|Global Ocean Observing System; GOOS}}) - 国連環境計画、ユネスコ政府間海洋学委員会および国際科学会議と共同。

=== その他の主なプロジェクト ===
*データブイ協同パネル ({{lang|en|Data Buoy Cooperation Panel; DBCP}}) - 海上に展開する各国の[[海洋気象ブイ]]の共同運用促進を図る - [http://www.jcommops.org/dbcp/ DBCP]
*水文運用多目的システム ({{lang|en|Hydrological Operational Multipurpose System; HOMS}}) - [http://www.wmo.int/pages/prog/hwrp/homs/homs_en.html HOMS]
*統合洪水管理 ({{lang|en|Integrated Flood Management; IFM}}) - 洪水の未然防止や被害の軽減に関する提言・勧告を行う - [http://www.apfm.info/helpdesk.htm IFM]
*水文情報レファラルサービス ({{lang|en|Hydrological Information Referral Service; INFOHYDRO}}) - 水資源の環境評価や開発・管理を支援するため、加盟国・地域の専門家や公的機関・企業に水文学に関する情報を提供する - [http://www.wmo.int/pages/prog/hwrp/INFOHYDRO/infohydro_index.html INFOHYDRO]
*シビア・ウェザー情報センター ({{lang|en|Severe Weather Information Centre; SWIC}}) - 台風・豪雨/豪雪・竜巻など、災害発生の危険性を伴うような世界の気象に関する情報を提供する。オンラインサービスは[[香港天文台]]が運営。 - [http://severe.worldweather.wmo.int/ SWIC]
*世界農業気象情報サービス ({{lang|en|World AgroMeteorological Information Service; WAMIS}}) - これまでにWMOの参加メンバー間で提起された農業に関する議題、問題等の断片を収集・集積し、公開する - [http://www.wamis.org/ WAMIS]
*世界水循環観測システム ({{lang|en|World Hydrological Cycle Observing System; WHYCOS}}) - 水文学分野に関するデータの自由かつ国際的な交換の促進 - [http://www.whycos.org/rubrique.php3?id_rubrique=2 WHYCOS]
*情報システム ({{lang|en|WMO Information System; WIS}}) - 気象情報を自由に、制限なく交換できるような国際的システム構築の推進 - [http://www.wmo.int/pages/prog/www/WIS/ WIS]
*統合全球観測システム ({{lang|en|WMO Integrated Global Observing System; WIGOS}}) - 既存の全球観測システム (GOS) と世界気象監視計画 (WWW) および全球大気監視計画 (GAW) を一体的に運用する試み - [http://www.wmo.int/pages/prog/www/wigos/index_en.html WIGOS]
*[[極地]]（[[南極]]および[[北極]]）の観測・研究活動 ({{lang|en|Polar Observations, Research and Services; PORS}}) - [http://www.wmo.int/pages/prog/www/polar/index_en.html PORS]
*世界各地の気象情報提供サービス ({{lang|en|World Weather Information Service; WWIS}}) - [http://worldweather.wmo.int/ WWIS]

== 気象情報交換の促進 ==
=== 航空気象 ===
{{lang|en|WMO}}は、気象に関する情報を必要とする[[国際民間航空機関]] ({{lang|en|ICAO}}) などと連携して、多くの気象業務に関する規定を定めている。{{lang|en|ICAO}}と共同で世界空域予報システム ({{lang|en|World Area Forecast System; WAFS}}) を設立し、[[ロンドン]]と[[ワシントンD.C.|ワシントン]]を拠点に世界空域予報センターを設置（指定）して航空気象情報を提供している。

*'''[[世界空域予報中枢]]''' ({{lang|en|World Area Forecast Centre; WAFC}}) - 2ヶ所
{| class="wikitable"
|+世界空域予報中枢 ({{lang|en|World Area Forecast Centre; WAFC}})
! 名称 !! 担当機関 !! 本部所在地
|-
! ロンドン世界空域予報中枢
| [[イギリス気象庁]]
| {{GBR}} [[エクセター]]
|-
! ワシントン世界空域予報中枢
| [[アメリカ国立気象局]]
| {{USA}} [[ワシントンD.C.]]
|}

=== 指定気象機関 ===
{{lang|en|WMO}}の科学計画のうち、特に重要なものとして世界気象監視計画({{lang|en|WWW}})があり、各国の気象機関が実施している観測、気象通信、データ処理および予報センターの機能を統合し、より気象情報等を効率的に提供することを目的としている。特に、全球的・地域的なレベルの気象情報を各国気象機関へ提供する為、世界気象センター ({{lang|en|WMC}}) および地域特別気象センター ({{lang|en|RSMC}}) をそれぞれ指定し、各国気象機関間で効率的な情報交換が行われるよう調整している。<ref name="WMO-GDPFS">{{Cite web|url= http://www.wmo.int/pages/prog/www/DPS/Publications/WMO_485_Vol_I.pdf |title= WMO Manual on GDPFS, Appendix I-1|publisher= WMO |date= 2007-12-10 |accessdate= 2012-2-2 |format= PDF}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.metsoc.jp/tenki/pdf/1966/1966_01_0001.pdf|title=世界気象監視 (World Weather Watch-WWW) について|author=山本孜|publisher=[[日本気象学会]]|date=1966-1|accessdate=2012-3-20|format=PDF}}</ref>

==== WMC ====
*'''[[世界気象中枢]]''' ({{lang|en|World Meteorological Centre; WMC}}) - 3ヶ所
**{{Flagicon|AUS}} [[メルボルン]] ([[オーストラリア気象局]]) - 南半球のみ
**{{Flagicon|RUS}} [[モスクワ]]（[[ロシア水文気象環境監視局]]）
**{{Flagicon|USA}} [[ワシントンD.C.]]（[[アメリカ国立気象局]]）

==== RSMC ====
*'''[[地域特別気象中枢]]''' ({{lang|en|Regional Specialized Meteorological Centre; RSMC}}) - 25ヶ所
{{col-begin}}
{{col-break}}
*{{Flagicon|ALG}} [[アルジェ]] ([[アルジェリア国立気象局]])
*{{Flagicon|NZL}} [[ウェリントン]] ([[ニュージーランド気象局]])
*{{Flagicon|GBR}} [[エクセター]] (イギリス気象庁)
*{{Flagicon|GER}} [[オッフェンバッハ]] ([[ドイツ気象局]])
*{{Flagicon|EGY}} [[カイロ]] ([[エジプト気象局]])
*{{Flagicon|KSA}} [[ジッダ]] ([[サウジアラビア気象環境省]])
*{{Flagicon|AUS}} [[ダーウィン (ノーザンテリトリー)|ダーウィン]] (オーストラリア気象局)
*{{Flagicon|SEN}} [[ダカール]] ([[セネガル国立気象局]])
*{{Flagicon|UZB}} [[タシュケント]] ([[ウズベキスタン水文気象局]])
*{{Flagicon|TUN}} [[チュニス]]/[[カサブランカ]] ([[チュニジア国立気象研究所]])
*{{Flagicon|JPN}} [[東京]] ([[気象庁]])
*{{Flagicon|KEN}} [[ナイロビ]] (ケニア気象局)
*{{Flagicon|IND}} [[ニューデリー]] ([[インド気象局]])
{{col-break}}
*{{Flagicon|RUS}} [[ノヴォシビルスク]] (ロシア水文気象環境監視局)
*{{Flagicon|RUS}} [[ハバロフスク]] (ロシア水文気象環境監視局)
*{{Flagicon|ARG}} [[ブエノスアイレス]] ([[アルゼンチン国立気象局]])
*{{Flagicon|BRA}} [[ブラジリア]] ([[ブラジル国立気象研究所]])
*{{Flagicon|RSA}} [[プレトリア]] ([[南アフリカ気象局]])
*{{Flagicon|PRC}} [[北京市|北京]] ([[中国気象局]])
*{{Flagicon|USA}} [[マイアミ]] ([[国立ハリケーンセンター]])
*{{Flagicon|AUS}} [[メルボルン]] ([[オーストラリア気象局]])
*{{Flagicon|RUS}} [[モスクワ]] (ロシア水文気象環境監視局)
*{{Flagicon|CAN}} [[モントリオール]] ([[カナダ気象局]])
*{{Flagicon|ITA}} [[ローマ]] ([[イタリア気象局]])
*{{Flagicon|USA}} [[ワシントンD.C.|ワシントン]] (アメリカ国立気象局)
{{col-end}}

以上が地理的な位置関係から地域に特化した機関 ({{lang|en|RSMC with geographical specialization}}) として地域特別気象中枢に指定されている気象機関である<ref name="WMO-GDPFS" />。また、ヨーロッパでは広域をカバーしている[[ヨーロッパ中期予報センター]] ({{lang|en|ECMWF}}) も指定を受けている。

これらの指定された{{lang|en|RSMC}}の一部および別途に指定された複数の気象機関は、その活動内容に特化した機関 ({{lang|en|RSMC with activity specialization}}) として、特殊な気象観測活動および情報配信の任務を担っている。以下に一覧を記す。

*地域特別気象中枢 ({{lang|en|Regional Specialized Meteorological Centre; RSMC}}) - 14ヶ所
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{{col-break}}
*{{Flagicon|GBR}} [[エクセター]] (イギリス気象庁) - [[地域特別気象センター#環境緊急対応プログラム|大気輸送モデリング]]
*{{Flagicon|RUS}} [[オブニンスク]] (ロシア水文気象環境監視局) - 大気輸送モデリング
*{{Flagicon|JPN}} [[東京]] (気象庁) - [[地域特別気象センター#熱帯低気圧プログラム|熱帯低気圧センター]]、大気輸送モデリング
*{{Flagicon|FRA}} [[トゥールーズ]] ([[フランス気象局]]) - 大気輸送モデリング
*{{Flagicon|FIJ}} [[ナンディ]] ([[フィジー気象局]]) - 熱帯低気圧センター
*{{Flagicon|IND}} [[ニューデリー]] (インド気象局) - 熱帯低気圧センター
*{{Flagicon|PRC}} [[北京市|北京]] ([[中国気象局]]) - 大気輸送モデリング
{{col-break}}
*{{Flagicon|USA}} [[ホノルル]] (中部太平洋ハリケーンセンター) - 熱帯低気圧センター
*{{Flagicon|USA}} [[マイアミ]] (国立ハリケーンセンター) - 熱帯低気圧センター
*{{Flagicon|AUS}} [[メルボルン]] (オーストラリア気象局) - 大気輸送モデリング
*{{Flagicon|CAN}} [[モントリオール]] (カナダ気象局) - 大気輸送モデリング
*{{Flagicon|EU}} [[レディング]] (ヨーロッパ中期予報センター) - 熱帯低気圧センター
*{{Flagicon|FRA}} [[レユニオン]] (フランス気象局) - 熱帯低気圧センター
*{{Flagicon|USA}} [[ワシントンD.C.|ワシントン]] (アメリカ国立気象局) - 大気輸送モデリング
{{col-end}}

==== NMC ====
*国家気象中枢 ({{lang|en|National Meteorological Centre; NMC}})
各加盟国・地域における中核的な気象機関が指定される。

=== その他 ===
観測された気象データや予報データを送受信する[[気象通報式]]についても定めている。地上の気象観測地点で気象データの送信方式として用いられている[[地上実況気象通報式|SYNOP]]、海上の気象観測地点で用いられる[[海上実況気象通報式|SHIP]]、航空分野で用いられる[[定時飛行場実況気象通報式|METER]]や[[飛行場予報|TAF]]のほか、気象衛星のデータを送信する方式など、数十種類がある。それぞれ、二進数で表現する[[二進形式汎用気象通報式|BUFR]]と文字で表現する[[文字形式汎用気象通報式|CREX]]の2方式が別々に定められている。

== 賞 ==
* 国際気象機関賞 ({{lang|en|IMO}}賞) - 国際気象機関賞は気象学における顕著な業績に対し授与される。1955年に創設された。最初の受賞者は[[ラグナル・フィヨルトフト]] (Ragnar Fjortoft) であった。また、2010年には[[海洋研究開発機構]]の[[松野太郎]]博士が受賞した<ref>[http://www.jma.go.jp/jma/press/1006/18b/imoprize_100618.html 気象庁平成22年報道発表資料]</ref>。
*{{lang|en|Professor Dr. Vilho Vaisala Award}}
*{{lang|en|Norbert Gerbier-Mumm International Award}}
*{{lang|en|WMO Research Award for Young Scientists}}

== 世界気象デー ==
1950年3月23日に世界気象機関条約が発効されたことを記念して、発足から10周年を迎えた[[1960年]]に毎年[[3月23日]]を'''世界気象デー'''（{{lang|en|World Meteorological Day}}）と定めた。世界気象デーは[[国際デー]]の一つであり、毎年同日には気象知識の普及や国際的な気象業務への理解を促すキャンペーンを実施している<ref>{{Cite press release |title=3月23日は世界気象デー |work=平成25年報道発表資料 |publisher=気象庁 |date=2013-03-13 |url=http://www.jma.go.jp/jma/press/1303/13a/wmo130313.html |accessdate=2013-03-14}}</ref>。

== 加盟国および地域 ==
[[File:WMO members states and territories.png|thumb|right|300px|{{legend|#008000|WMO加盟国}} {{legend|#00FF00|WMO加盟地域}}]]
2009年現在、世界気象機関の加盟メンバーは[[国際連合加盟国|国連加盟国]]のうち181の国と[[クック諸島]]および[[ニウエ]]、加えて6つの加盟地域をあわせた189の国と地域である。<ref>[http://www.wmo.int/pages/members/membership/index_en.html WMO参加国および地域]</ref>

国連に加盟しているが{{lang|en|WMO}}には非加盟の国は、[[アンドラ]]、[[グレナダ]]、[[赤道ギニア]]、[[リヒテンシュタイン]]、[[マーシャル諸島]]、[[ナウル]]、[[パラオ]]、[[セントクリストファー・ネイビス]]、[[セントビンセント・グレナディーン]]、[[サンマリノ]]、[[ツバル]]、[[バチカン]]および[[事実上独立した地域一覧|その他一部の国家の承認を受けていない国々]]である。

加盟地域は、[[イギリスの海外領土|イギリス領]]カリブ地域（共同気象機関および加盟地域<ref name="service">[http://www.wmo.int/pages/members/members_en.html WMO National services]</ref>）、[[フランス領ポリネシア]]、[[香港]]、[[マカオ]]、[[オランダ領アンティル]]、[[アルバ]]（共同気象事業および加盟地域）<ref name="service"/>、[[ニューカレドニア]]である。

== 関連項目 ==
*[[昭和基地]]
*[[気象衛星]]
*[[世界気候会議]]
*[[シーステート]]（WMO 3700 気象庁風浪階級と同値）

== 出典・脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}

== 外部リンク ==
{{Wikisource|世界気象機関条約}}
*[http://www.wmo.int/pages/index_en.html 世界気象機関（英語）]

{{気象機関}}
{{国際連合}}

{{DEFAULTSORT:せかいきしようきかん}}
[[Category:国際連合専門機関]]
[[Category:世界気象機関|*]]
[[Category:気象機関]]
[[Category:ジュネーヴの組織]]

{{climate-stub}}