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下ネタ
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{{独自研究|date=2008年3月}} '''下ネタ'''(しもネタ)は、笑いを誘う[[排泄]]・[[性的]]な話題のこと。[[寄席]]における[[符牒]]のひとつであったが、[[テレビ]]業界で用いられるようになってから一般化した。「下がかった話」などともいう。現在ではもっぱら艶笑話について用いられ、必ずしも笑いを伴わない[[猥談]]や露骨に性的な話([[エロティカ|エロ]]ネタ、[[エッチ]]ネタ)を指すこともある。下は人間の下半身と「下品」の[[ダブル・ミーニング]]、[[ネタ]]は「(話の)タネ」を意味する。 == 下ネタの二種類 == 現在では、'''艶笑'''的な話題と、'''排泄'''に関わる汚らしさによって笑いを誘う話題を下ネタと総称されているが、本来の寄席用語では艶笑ものを「バレ(ネタ)」として区別しており、下ネタの原義は排泄物をめぐる笑話のことであったと言われている。[[落語]]においてはバレネタと下ネタ(狭義)の間には大きな扱いの差があり、バレネタは[[粋]]や通を体現するものとして必ずしも低く扱われないのに対し、排泄物をめぐる下ネタは下品で安易な笑いの取り方であるとしてあまり好まれない傾向にある。 以下、猥談を含んだ広義の下ネタについて述べる。[[落語]]における艶笑ものは、表現規制や戦中の禁演落語の問題とも関わる。この点については「[[禁演落語]]」の項目参照。 == 下ネタの社会的地位 == 一般に下ネタは下品なものと見なされ、好き嫌いは大きく分かれる。 [[人間]]が生きていくうえで必要な事柄を利用して笑いを誘うだけにわかりやすく、多くの人に通じやすいのは事実であるが、通常の生活において隠されるべきもので、絶対的な[[プライバシー]]として確保すべきものを公表するものでもあるため、これに対して不快感や嫌悪感を持つ人も多い。 また人間存在の根幹にかかわる性や排泄の問題は、[[文化]]や[[生活習慣]]、年代、[[地域]]、[[性差]]によってそれぞれに[[タブー]]の違いがあり、場合によっては誤解を呼んだり、相手を侮蔑・侮辱するものとして文化的な摩擦の原因となる事ある。 特に、性的な下ネタは[[現代 (時代区分)|現代]]社会では、しばしば[[セクシャル・ハラスメント]]として問題視されることがある。 同様の理由から、下ネタが比較的寛容に受入れられる社会であっても、私的な場と公の場においてはその待遇が違うことが多い。例えば、いわゆる艶笑落語は排泄物を巡る下ネタよりも厚遇されているとはいえ、高座であまり大っぴらに語るべきものとは考えられておらず、少人数の内輪の会などで客席と親密な一体感を持ちながら演じられる。内容がきわどく、露骨になればなるほど、この傾向はつよくなる。 == 下ネタと放送・芸能 == [[マスメディア]]の中でもテレビ・ラジオは、不特定多数なおかつ膨大な数の[[大衆]]に向けて発信される性質を持っており、比較的少数の、また[[価値観]]や嗜好を共有する均質な人々の集合であった寄席の観客とは大きく性質を異にする。そのため同じ下ネタでも、寄席や演芸舞台という場では演じられても、テレビやラジオなどの放送媒体では自粛される場合がある。 また、特にテレビにおいては、必ずしも下ネタで笑いを取って来なかった[[お笑いタレント]]が[[テレビ番組]]で下ネタをネタとして使用することが多くなると、「下ネタにしか頼れなくなった」という評価がつき、タレントとしての商品価値の低下に繋がっていくこともある。反対に、一種のゲテ物系の色物として劣情や下ネタに特化した笑いを専門的に狙うタレントもいる。他方、トーク術や番組の司会運営、しゃべくり芸などについて高く評価されていても、やはり下ネタが頻出するため、テレビ局や番組制作会社から数多くの仕事が来るものの、警戒されて[[生放送]]の仕事がほとんど回ってこない、さらには、収録された内容も大幅に編集されてしまうため、テレビでは舞台の場で見せる本領とは程遠いパフォーマンスしか発揮できないというお笑いタレントも稀にいる。 子供への影響や、[[食事]]中に視聴者に与える不快感に配慮し、きわどい下ネタは[[深夜番組]]や[[CS放送]]でしか行われない傾向にある。また例えば、[[おちんちん|男性器の俗称]]は、[[ゴールデンタイム]]の番組では[[自主規制音]]がかぶせられるほか、[[クイズ番組]]で下ネタを含む回答をすると不正解とされることが多い<ref>代表例は「[[マジカル頭脳パワー!!]]」([[1990年]]-[[1999年]]、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系)で、排泄・性的表現を含む回答は不正解(勝ち残り系クイズではアウト)とされ、特に初期~中期のレギュラー解答者[[所ジョージ]]はこれにより司会者の[[板東英二]]から厳しい処分を受けることが多かった。</ref>が、[[深夜番組]]ではカットされずそのまま放送されるなど、放送時間帯や視聴者層の違いにより扱いが異なる語句もある。また、視聴層の違いなどから、テレビと比較するとラジオの方が若干は寛容であるとされる。ただし、ラジオ番組でも低年齢層向けのものについては、やはり下ネタを避ける傾向は見られる。 放送文化よりも歴史の長い落語の中には、「実の母と関係する話」(『故郷へ錦』)や「会話の流れで小便を飲ませる話」(『[[禁酒番屋]]』)のような際どい話があり、これらが寄席において公演された時代もあったが、テレビでこの種の下ネタを含むものが演じられることはあまりない。 演芸文化における下ネタに対する許容度で関東と関西を比較すると、かつては、芸に様式や粋を追求する傾向が強い関東では下ネタは避けられ、一方で「どんな手段を使ってでもお客様を笑わせてこそ芸人はナンボ」という風潮が根強い関西の者が、お笑い芸人・客いずれも下ネタに対する許容度が高いと言われていた。だが、[[吉本興業]]の全国展開で関西系、吉本系のお笑いタレントがお笑い市場において大きく幅を利かせている近年では関東では下ネタの許容も徐々に多くなり、最近では[[さまぁ~ず]]や[[我が家]]の様に下ネタを芸風の一部とする関東系タレントも登場している。それでも、関東では下ネタに対する反発は関西の芸能人が想像しているよりも根強いものがあり、番組出演者の間でちょっとしたトラブルになってしまうケースや、TPOや視聴者層を考慮しないタレントの下ネタの連発から、東日本の視聴者を中心に放送局へと抗議が集中するケースも見られる。もっとも、きわどい下ネタを頻発してもラジオスターとして聴取率の高さで関東でも生き残った[[笑福亭鶴光]]という例もあるものの、関東での鶴光は一般聴衆からの好き嫌いの差は極端に激しく、決して関西ほどに万人受けしているというわけではない。 また、[[林家三平 (初代)|初代林家三平]]の弟子や孫弟子などといった、『(初代)三平一門』の流れを汲む落語家・お笑い芸人、[[萩本欽一]]のいわゆる『[[欽ちゃんファミリー]]』に属するタレントなど、関東の芸能タレントには現在でも一門の[[不文律]]などという形で下ネタを[[タブー]]としている者が珍しくない。これについてはそれぞれ師匠格のお笑い芸人の芸の好みによるものであったかもしれないが、テレビへの出演が芸能文化の事実上の頂点となっている現代にあっては、一門のタレントたちの芸について、安易な下ネタに依存させないことで鍛え上げ、芸の幅を広げる結果に繋がっているとも言える。その一方で、このような事情で下ネタができないタレントは特定のお笑いタレントとの組み合わせが難しいなどの支障が見られることもあり、テレビ局にとっては番組制作上の難題になることも珍しくない。 == 演劇 == 古代ギリシャのギリシャ喜劇では下ネタが極めてあからさまである。しかし、やはりそれなりに下らないものとの判断があったらしい。例えば、[[アリストパネス]]の『[[蛙 (喜劇)|蛙]]』の冒頭は、奴隷が「荷物が重くてウンコが漏れる、とか言っていいか?」から始まり、それに対して主人公が「そういうのは聞き飽きたからやめろ」と返している。では、アリストパネスはそういうのは使わないかと言えば、実は結構よく使っており、この作品中でも主人公がびびって服のまま脱糞をするシーンがちゃんと出てくる。 また、当時の喜劇では役者や[[コロス]](合唱隊)が股間に[[陰茎]]の作り物をぶら下げて登場するのが普通であり、上記作家の作品『[[女の平和]]』はそう言ったエロネタにあふれており、この飾りがたいそう活躍したものと思われる。しかし、他方で同作家の『鳥』では合唱隊が「そのようなものをつけずに出てくることが出来て」という下りがあり、これもそれなりにレベルの低いものと見なされていたことが想像される。 == 下ネタの例 == ; [[漫画]]・[[アニメ]] : 特に青年誌において[[生殖器]]や[[性行為]]、[[セクハラ]]を直接または間接的に想起させる言葉・会話・動作の表現が日常的に多用されているが、『[[コミックボンボン]]』や『[[月刊コロコロコミック|コロコロコミック]]』のような児童誌ではあまり見られず、代わりに能動的な[[排泄]]で笑いを取る表現が多い。 :* 生殖器や性行為、セクハラを想起させる言葉・会話・動作による表現の下ネタが多い漫画 :** 『[[究極!!変態仮面]]』<ref name="simo">これらは[[PTA]]などから批判されたことがある。</ref>、『[[喜劇新思想大系]]』、『[[最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。]]』、『[[LET'Sぬぷぬぷっ]]』、『[[工業哀歌バレーボーイズ]]』、『[[妹は思春期]]』、『[[B型H系]]』、『[[みつどもえ]]』、『[[ロッテのおもちゃ!]]』、『[[こどものじかん]]』、『[[To LOVEる -とらぶる-]]』、[[徳弘正也]]の『[[シェイプアップ乱]]』、『[[ジャングルの王者ターちゃん]]』、[[ももせたまみ]]の『[[ももいろスウィーティー]]』、『[[超速変形ジャイロゼッター]]』など一連の作品など :* 排泄の表現による下ネタの多い漫画 :** 『[[トイレット博士]]』、『[[がきデカ]]』、『[[Dr.スランプ]]』、『[[学級王ヤマザキ]]』、『[[浦安鉄筋家族]]』、『[[ボボボーボ・ボーボボ]]』、『[[まことちゃん]]』、『わ〜お!ケンちゃん』など :* 上記の両方に多い漫画 :** 『[[クレヨンしんちゃん]]』<ref name="simo" />、『[[おぼっちゃまくん]]』<ref name="simo" />、『[[幕張 (漫画)|幕張]]』<ref name="simo" />、『[[行け!稲中卓球部]]』、『[[銀魂]]』、『[[激烈バカ]]』、『[[よんでますよ、アザゼルさん。]]』、『[[地獄先生ぬ〜べ〜]]』、『[[えの素]]』など ; [[落語]]<ref>小島貞二(編) 定本 艶笑落語 立風書房 ISBN 9784651840147</ref> : [[紙入れ]]、[[明烏]]、磯の鮑、三助の遊び、つるつる、錦の袈裟(ちん輪)、[[引っ越し]]の夢、葛籠の間男、疝気の虫、[[目薬]]、茶漬け間男、故郷へ錦、[[禁酒番屋]]、[[短命]] : バレ系統の噺には、本格的な噺よりも小噺程度のものが多い。 ; テレビ : よく練られた「ひとつの噺としての下ネタ」から、ただ単に「テレビで見せるべきではないものを見せて笑いをとる下ネタ」へと変質していく契機のひとつは、[[ザ・ドリフターズ]]の[[銭湯|風呂屋]]の[[コント]](『[[ドリフ大爆笑]]』の[[もしもシリーズ]])ではないかという説がある。 : 近年の海外のバラエティ、コント番組では、顕著に出ていて、FOXTVで放送されている「MADTV」等は大抵はブラックジョークと下ネタで練り作られたものが非常に多い。 ; ラジオ : [[深夜番組]]の投稿企画でよく使われる。代表的なのは[[セイ!ヤング|谷村新司・ばんばひろふみのセイ!ヤング]]の「[[天才・秀才・バカ]]」。 ; 楽曲 : [[つボイノリオ]]の一連の作品 - [[金太の大冒険]]、[[インカ帝国の成立]]など ; 方言 : [[はちきん]](土佐弁で女傑の意味) - 名前の由来は男性の睾丸が関わっており、方言としては実に下ネタな方言である == 脚注 == {{reflist}} == 関連項目 == * [[表現の自由]] * [[汚言症]] - ネタにしているわけではないが、周囲に下ネタと思われることも多い。 * [[猥談]] * [[男性器]] * [[女性器]] * [[糞]] {{DEFAULTSORT:しもねた}} [[Category:日本の俗語]] [[Category:演芸]] [[Category:漫画のジャンル]]
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