ヴァルター・ネルンストのソースを表示

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 {{thumbnail:画像|Walther Nernst.jpg|ヴァルター・ネルンスト}}
 {{thumbnail:ノーベル賞受賞者|1920年|ノーベル化学賞|熱化学の研究}}
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'''ヴァルター・ヘルマン・ネルンスト'''（{{de|'''Walther Hermann Nernst'''}}、[[1864年]][[6月25日]] – [[1941年]][[11月18日]]）は[[ドイツ]]の[[化学者]]、[[物理化学|物理化学者]]。[[ネルンストの式]]や、[[熱力学第三法則]]を発見した。

==生涯==
===生い立ち===
[[プロイセン王国|プロイセン]]の[[ブリーゼン]]（[[:de:Briesen|Briesen]], 現[[ポーランド]]・[[ヴォンブジェジノ]]に生まれた。グラウデンツの[[ギムナジウム]]に入学し、ラテン語で優秀な成績をとった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.15</ref>。はじめは詩人を目指していたが、化学教師の影響を受け科学者への道を目指すようになった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.16</ref>。卒業後、[[チューリッヒ]]、[[ベルリン]]、[[グラーツ]]で学び、さらに1886年に[[ヴュルツブルク大学]]に移り、そこで学位をとった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.35 当時のドイツでは、このように大学を途中で何度も変えることは珍しいことではなかった。</ref>。

グラーツでは[[ルートヴィッヒ・ボルツマン]]のもとで、{{仮リンク|アルベルト・フォン・エッティングスハウゼン|en|Albert von Ettingshausen}}と共に研究を行い、その成果はヴュルツブルク時代の1887年に論文としてまとめた<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.61</ref>。これは{{仮リンク|エッティングスハウゼン-ネルンスト効果|de|Ettingshausen-Nernst-Effekt}}（エッティングスハウゼン効果 - {{lang|en|Ettingshausen effect}}、{{仮リンク|ネルンスト-エッティングスハウゼン効果|en|Nernst effect|label=ネルンスト効果}} - {{lang|en|Nernst effect}}とも。[[1886年]]）として知られている。
またヴュルツブルクでは、イオンの研究で知られるコールラウシュや[[スヴァンテ・アレニウス]]らとともに研究を行った。

===ライプツィヒ・ゲッティンゲン時代===
ヴュルツブルク時代に、ネルンストとアレニウスは、[[ヴィルヘルム・オストヴァルト]]から、自分の助手になるよう依頼された。これを引き受けた二人は、ヴュルツブルクで博士号を取得し、グラーツで1年間を過ごした後、オストワルドのいる[[ライプツィヒ大学]]へと移った。

ライプツィヒでは[[ガルバニ電池|ガルヴァーニ電池]]の研究を行った。この研究が世に認められ、ネルンストはライプツィヒで講師となり、さらに1899年にはオストヴァルトの手を離れ、[[ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲン|ゲッティンゲン大学]]の講師となった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.68-69</ref>。

ゲッティンゲン移籍後も、ネルンストの才能を見込んだギーセン大学やミュンヘン大学からの誘いがあった。一方で、ゲッティンゲン大学を担当していたプロイセンの文部次官からの引き留めにもあった。ネルンストは、大学に新たに実験室を作ることを条件に、ゲッティンゲンに物理化学の助教授として残ることにした<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.70-72</ref>。そして1895年、ネルンストの要望通り、実験室を含む研究所が作られた。また、ゲッティンゲン時代の1892年、ネルンストはエンマ・ローマイヤーと結婚し、1903年までに5人の子供をもうけた。

さらにゲッティンゲン時代には、電燈に使用できる新たな固体電解質を発見した。ネルンストはこの発見にともなう特許権をAGE(Allgemeine Elektrizitaets Gesellschaft)社に100万マルクで売却した。こうして得た利益の一部を使って、ネルンストは研究室を拡張した<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.81</ref>。ネルンストの研究室は大所帯となり、そこでは国内外から40人の学生が集まり、研究をおこなうようになった<ref name="m75">[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.75</ref>。ネルンスト夫妻は自宅に研究生を招きパーティーを開催したり、ピクニックに出かけたりするなど、研究室の交流につとめた<ref name="m75"/>。

===ベルリン時代(1905年～1914年)===
[[File:1911 Solvay conference.jpg|right|thumb|280px|第1回ソルベー会議。前列の一番左がネルンスト。ソルベー（前列左から3番目）、プランク（後列左から2番目）、アインシュタイン（後列右から2番目）、そしてネルンストの弟子のリンデマン（後列左から5番目）の姿も見える。]]
1905年、41歳になったネルンストはゲッティンゲンを離れ、[[フンボルト大学ベルリン|ベルリン大学]]の教授になった。第二化学教室主任教授だったランドルトの後任に選ばれたのである。当時のベルリン大学はドイツにおける科学の中心地であった。

赴任して間もなくのころ、物理化学の講義をしているときに、熱化学に関する着想がひらめいた。これはのちに熱力学第三法則とよばれ、熱力学の基本法則の1つとなるものであった。ネルンストは自らが考えた仮定を確かめるため、1914年までこの実験を続けた<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.112</ref>。

一方でネルンストは、[[比熱]]の問題にも関心を持つようになった。低温になると、比熱は古典物理学では説明できないようなふるまいを見せ、当時の科学者の間で話題になっていた。ネルンストの研究室でも比熱の測定実験を行っていたが、1907年、この実験値と一致するような理論を、[[アルベルト・アインシュタイン]]が発表した。アインシュタインの才能を認めたネルンストは、[[マックス・プランク]]と協力してアインシュタインをベルリンへと呼び寄せた<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.128</ref>。さらに1911年には、[[エルネスト・ソルベー]]と共に、著名な科学者を集めて討論を行う[[ソルベー会議]]を開催した。こうして、ネルンストは名実ともに当時の代表的な科学者の一人となっていった。

===ベルリン時代（1914年～1932年）===
1914年、[[第一次世界大戦]]が始まると、ネルンストの長男と二男は戦場へかりだされた。そして、ネルンスト自身も志願して軍隊へ入った<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.136</ref>。ネルンストにとっては50歳にして初めての軍隊経験であった。軍隊では化学薬品や火薬を使った武器の研究開発などを行い、鉄十字一等勲章、功労大章を授けられた<ref name="m154">[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.154</ref>。しかし、ネルンストはやがて、この戦争には勝ち目はないと思うようになり、周囲にもそのように明かすようになった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.137</ref>。

1917年、ネルンストは軍事研究を終え、大学に復帰した<ref name="m154"/>。その年に書かれた著書『新しい熱定理』の序文は、「悲しみに満ちた現実から逃避するのには、理論物理学ほどふさわしい科学はない」、といった書き出しになっている<ref>[[#山本(2009)|山本(2009)]] p.304</ref>。1918年、戦争は終わり、ネルンストは2人の息子を失った。

戦後、兵器の研究を行ったネルンストは戦争犯罪人として告発される恐れがあったため、一時スウェーデンやスイスへと移住した。しかし科学者が犯罪人のリストから外されると、再びベルリンへと戻った<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.178</ref>。この頃になると、ネルンストの実績は一段と評価され、さまざまな賞や地位が与えられた。1920年、熱力学第三法則の功績により、[[ノーベル化学賞]]を受賞、翌年にはベルリン大学総長に選ばれた<ref name="c256">[[#クロッパー(2009)|クロッパー(2009)]] p.256</ref>。また、駐アメリカ大使にも選ばれたが、これは辞退した<ref name="c256"/>。1932年にはロンドン[[王立協会]]の外国人会員に選出されている<ref>{{FRS |code = NA6583 |title = Nernst; Hermann Walther (1864 - 1941) |accessdate = 2012年5月28日 }}</ref>。

1922年、それまでの物理化学研究所の役職を弟子のボーデンスタインにゆずり、国立物理工学研究所所長の地位についた<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.191,233</ref>。しかし、所員の官僚的な仕事体質とそりが合わずに、2年で役を降りた。その後はルーベンスの後をついで、ベルリン大学の物理学教室主任となり、研究を行った<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.233-234</ref>。

===晩年===
1933年、69歳になったネルンストは引退し、13年前にあらかじめ購入しておいたツィベレの家で暮らすようになった。翌年にはここで、家族や親しい人たちにより70歳の誕生会が開かれた。この会には世界中から祝いのメッセージが届けられ、新聞にも取り上げられた<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.272</ref>。

ネルンストは家族と一緒に過ごすことを好んでいたが、ヒトラーによるユダヤ人の弾圧が始まると、それは難しくなった。ネルンストの三人の娘のうち二人（ヒルデとアンジェラ）はユダヤ人と結婚していたため、国外への逃亡を余儀なくされた<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.272-275</ref>。ネルンスト自身は[[アーリア人]]の家系であったが、ナチスについては嫌っていた<ref name="c256"/>。長女のヒルデとは1937年に、三女アンジェラとは1939年に会ったのがそれぞれ最後となった。

次女のエディットはドイツ国内のキールに住んでいたため、エディットはその後もたびたび、自身の娘を連れてツィベレを訪れた。ネルンストは娘や孫が来るのを心待ちにしており、別れる時には必ず、またすぐに来てくれるようにと頼んだ<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.276</ref>。エディットの交流は最晩年まで続いた。

1941年11月15日、ネルンストは昏睡状態におちいり、18日、妻エンマの見守る中で息を引き取った。最期の言葉は、「私はもう天国に入っている。なかなか良い所だが、もっといい所にできたはずだ、とみんなに言ってやったよ<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.277</ref>。」遺体は本人の望み通りベルリンに運ばれたが、第二次世界大戦後、ベルリンに近づくことが難しくなると、娘たちの手によりゲッティンゲンに移された。現在、遺骨はプランクと[[マックス・フォン・ラウエ]]の間に埋められている<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.279</ref>。

==業績==
===熱力学第三法則===
ネルンストの一番の業績は熱力学第三法則を確立したことである。この法則は1906年に書かれた論文で初めて発表された<ref>ネルンスト「熱測定からの化学平衡の計算について」、松浦良平訳、日本化学会編(1984)pp.157-194。以下の説明は同論文及び、[[#山本(2009)|山本(2009)]] pp.286-291、[[#ゾンマーフェルト(1969)|ゾンマーフェルト(1969)]] pp.72-77を参考にした。</ref>。

ある化学反応がどちらの向きに進むかは、化学反応における物質の結びつきやすさ、すなわち[[化学親和力]]によって決まると考えられていた。そして、その化学親和力Aは発熱量Qと、
{{Indent|<math>A-Q = T\frac{dA}{dT}</math>}}

の関係がある(ただし、定温・定圧過程とする。Tは温度）。これは[[ギブズ-ヘルムホルツの式]]から得られるものである。この式により、Aの値が分かればQが求められる。

しかし、逆にQの値が分かってもAを求めることはできない。なぜなら、この式をAについて解くには、式を積分しなければならず、その際に積分定数が出てきてしまうからである。この事実は、当時の熱力学が完全ではないことを意味していた。

ネルンストはこの問題について、低温、あるいは固体ではAとQはほぼ等しくなるという実験事実に注目した。そして、[[絶対零度]]に近づくにつれてAとQの差は無限に小さくなるのではないかと考えた。これが、1905年にベルリンの講堂で思いついた発想である。すなわち、
{{Indent|<math>\lim\limits_{T\to 0}\frac{dA}{dT} = \lim\limits_{T\to 0}\frac{dQ}{dT}</math>}}

となる。この仮定を加えることにより、積分定数を求めることができ、ギブズ-ヘルムホルツの式の問題は解消されるとネルンストは主張した。

この論理は突飛なうえ、実験的な立証もされていなかった<ref>[[#山本(2009)|山本(2009)]] p.297</ref>ため、発表当時はその意味を理解できる人は少なかった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.111</ref>。しかしその後、ネルンスト自身らによってこの仮定は実験的に裏付けられ<ref>[[#ゾンマーフェルト(1969)|ゾンマーフェルト(1969)]] p.75</ref>、現在では熱力学の基本法則の1つとなっている。

なお、現在では熱力学第三法則は、絶対零度において[[エントロピー]]はゼロになるという表現がなされているが、この表現はマックス・プランクによるもので<ref>[[#山本(2009)|山本(2009)]] pp.298-299</ref>、ネルンスト自身は「エントロピー」という言葉は使っていない<ref>[[#ゾンマーフェルト(1969)|ゾンマーフェルト(1969)]] pp.72-73</ref>。そのプランクは、ネルンストの仮定について、überraschend（驚くべき、意外な、斬新な）という表現を使っている<ref>[[#山本(2009)|山本(2009)]] p.296</ref>。ネルンスト自身はこの定理について、「熱力学第一法則は3人（[[マイヤー]]、[[ジェームズ・プレスコット・ジュール|ジュール]]、[[ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ|ヘルムホルツ]]）、第二法則は2人（[[ニコラ・レオナール・サディ・カルノー|カルノー]]、[[ルドルフ・クラウジウス|クラウジウス]]）、第三法則は1人（ネルンスト）によって発見された。第四法則を発見する人は0人になってしまうから、熱力学はこれで完成された」と語っている<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.112</ref>。

===電気化学===
ネルンストは、電気化学の分野でもいくつかの重要な業績をあげている。1886年には磁場や熱が電流に与える影響を示した{{仮リンク|エッティングスハウゼン-ネルンスト効果|de|Ettingshausen-Nernst-Effekt}}を発見し、1889年には、[[電位]]とイオン濃度の関係を示した[[ネルンストの式]]を発表した<ref name="n196">[[#日本化学会編(1984)|日本化学会編(1984)]] p.196</ref>。

また、ネルンストは実験を重視し、分子量や誘電率の測定方法の改良による貢献も多い<ref name="n196"/>。

==人物==
せっかちな性格で、短気な面があり、グラーツ時代に共同で研究を行ったエッティングスハウゼンとは対照的であった。ネルンスト自身、いつも緊張した状態にあった実験中の自分の神経をやわらげてくれるエッティングスハウゼンの落ち着いた性格を賞賛し、感謝の念を示している<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.59-60</ref>。

実験においても、すぐに結果を求めたがった。低温装置を購入するため、[[カマリング・オネス]]の研究所を見学したが、その装置を使用すると多大な待ち時間が発生することが分かると、購入をあきらめ、代わりに自ら小型の水素液化装置を製作した。測定にあたっても、検流計を水平にして測定するのがわずらわしく、傾いた状態のまま測定し、誤差はその場で暗算で補正した<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.119-121</ref>。

アインシュタインはネルンストを、「子供のように有頂天になる」と評している<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.111</ref>。「無邪気に驚いた顔」をするのが好きで、その顔で皮肉や鋭いユーモアを語るのが得意であった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.14-15,299</ref>。自らの業績については謙遜することなく、講義では熱力学第三法則を、「'''私の'''熱定理」と呼んだ。これに対して同僚は、ネルンストが書いた本でこの定理を探すには、索引の「m」の項を引かなければならない、と皮肉った<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.111</ref>。ネルンストの弟子のK.メンデルスゾーンは、ネルンストはあえてこうした無邪気な小男の役を演じることで、自らの業績を嫌みなく周りに伝えていたと述べている<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.111-112</ref>。

初期の車が好きで、生涯に18台の車を購入した。初めて購入したのはゲッティンゲン時代の1898年で、自動車が普及していなかった当時は町の話題となった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.82</ref>。また狩猟も好み、若いころから始め、晩年ツィベレに住むようになってからも行っていた<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.83,276</ref>。

研究員には公平に接し、敬愛された<ref>[[#クロッパー(2009)|クロッパー(2009)]] pp.253-254</ref>。弟子にはマックス・ボーデンスタインやフレデリック・リンデマン、フランツ・シモンなどがいる。ネルンスト死後の1964年に開かれた生誕百周年を祝う会では、多くの弟子が集まった<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] p.2</ref>。そしてこの年、ネルンストが熱力学第三法則を着想したベルリン大学の講堂は、ヴァルター・ネルンスト講堂と名付けられた<ref>[[#メンデルスゾーン(1976)|メンデルスゾーン(1976)]] pp.119-121</ref>。

==脚注==
{{脚注ヘルプ}}
<div class="references-small">{{Reflist|3}}</div>

==参考文献==
{{Commons|Walther Hermann Nernst}}
*{{Cite book|和書
|author=ウィリアム・H・クロッパー
|year=2009
|title=物理学天才列伝 上
|others=水谷淳訳
|publisher=講談社ブルーバックス
|isbn=978-4062576635
|ref=クロッパー(2009)
}}
*{{Cite book|和書
|author=[[アルノルト・ゾンマーフェルト]]
|year=1969
|title=ゾンマーフェルト理論物理学講座(5) 熱力学および統計力学
|others=大野鑑子訳
|publisher=講談社
|isbn=978-4061220652 
|ref=ゾンマーフェルト(1969)
}}
*{{Cite book|和書
|year=1984
|title=化学の原典　第2期3
|others=日本化学会編
|publisher=学会出版センター
|isbn=978-4762273834 
|ref=日本化学会編(1984)
}}
*{{Cite book|和書
|author=K.メンデルスゾーン
|year=1976
|title=ネルンストの世界　―ドイツ科学の興亡―
|others=藤井かよ、藤井昭彦訳
|publisher=岩波書店
|ref=メンデルスゾーン(1976)
}}
*{{Cite book|和書
|author=[[山本義隆]]
|year=2009
|title=熱学思想の史的展開3
|publisher=ちくま学芸文庫
|isbn=978-4480091833
|ref=山本(2009)
}}

{{ノーベル化学賞受賞者 (1901年-1925年)}}
{{ Normdaten | NDL = 00771391 | CINII = DA0467447X | VIAF = 44372928 | LCCN = n/50/003033 | PND = 11858698X | SELIBR = 236542 }}
{{DEFAULTSORT:ねるんすと うあるたあ}}
[[Category:ドイツの化学者]]
[[Category:物理化学者]]
[[Category:ドイツのノーベル賞受賞者]]
[[Category:ノーベル化学賞受賞者]]
[[Category:フンボルト大学ベルリンの教員]]
[[Category:ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲンの教員]]
[[Category:王立協会]]
[[Category:第一次世界大戦期ドイツの軍人]]
[[Category:1864年生]]
[[Category:1941年没]]