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'''レポーター遺伝子'''(レポーターいでんし)とは、ある[[遺伝子]]が発現しているかどうかを容易に判別するために、その遺伝子に[[遺伝子工学|組換え]]る別の遺伝子のこと。[[緑色蛍光タンパク質]](GFP)が有名。 組換え[[デオキシリボ核酸|DNA]]技術によって作成された[[組換え遺伝子]]が、いつどこでどのくらいできているのかを比較的簡単に確認できるようにレポーター遺伝子が使用される。 通常、レポーター遺伝子自体には[[可視]]化する以外の機能は想定されていないことになっている。様々な[[生物]]の[[遺伝子]]が[[プロモーター]]の活性や[[蛋白質]]の挙動を知るためのレポーター遺伝子として利用されている。 === 機序 === 特定の[[基質]]と反応して[[発光]]あるいは発色する[[酵素]]や、[[励起光]]によって[[蛍光]]を発する蛍光蛋白質が、レポーター遺伝子から作られる。この[[光]]や[[色]]を測定することで、組換え遺伝子の発現を見ることができる。 レポーター遺伝子は、ある遺伝子のプロモーターの下流に連結し、その融合遺伝子の産生物の活性を測定する事によって元の遺伝子の発現の有無や、その発現の強さを知るために用いられる。 また、逆にレポーター遺伝子の上流にランダムなDNA断片を挿入し、プロモーター活性をもつ配列を検索するためにも用いられている。<!--(投稿者:frost)--> === 条件 === レポーター遺伝子の産物としては、 *活性の測定が容易である *[[細胞毒性]]がない *組織または個体レベルでの[[染色 (生物学)|染色]]による検出が可能である(GFPなどを使うと染色しないでも発光によりそのまま観察できる) といったような条件が要求される。 ==参考== *[[CAT]](クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ) *[[DsRed]] (Discosoma sp. Red Fluorescent Protein) *[[緑色蛍光タンパク質]](GFP) *[[β-グルクロニダーゼ]](GUS) *[[lacZ]] *[[カエデ]] *[[ルシフェラーゼ]] *[[マーカー遺伝子]] [[category:遺伝子|れほたいてんし]]
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