リューベックのソースを表示

{{Infobox Settlement
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'''リューベック'''（{{Lang|de|Lübeck}}）は、[[ドイツ|ドイツ連邦共和国]]の都市。[[シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州]]に属する。[[バルト海]]に面する北ドイツの代表都市。かつては[[ハンザ同盟]]の盟主として繁栄を誇った。正式名称を'''ハンザ都市リューベック'''（{{Lang|de|Die Hansestadt Lübeck}}）という。"{{Lang|de|Lübeck}}"の発音は、標準ドイツ語では{{IPA-de|ˈlyːbɛk|聞く|De-Lübeck.ogg}}（リューベックに近い）であるのに対し、地元では[ˈlyːbɛːk]（リュー'''ベーク'''に近い）となる傾向がある。面積214.14平方キロメートル、人口211,713人（2011年）。

== 地勢 ==
[[ファイル:Lubeck panorama.JPG|thumb|300px|left|上空から見たリューベックの風景]]
[[ファイル:Lubeka kolorowa litografia książkowa XIVw.jpg|thumb|200px|left|中世のリューベック]]
[[バルト海]]南西部の[[リューベック湾]]に面する海港を有する港湾都市である。[[造船]]産業などでも繁栄した。約55キロ南西に[[ハンブルク]]、60キロ北西に[[キール (都市)|キール]]、55キロ南西に[[シュヴェリン]]、100キロ東に[[ロストック]]が位置する。

== 歴史 ==
[[1143年]]、[[ホルシュタイン]]伯のアドルフによって建設された。一旦火事で荒廃したものの、[[ザクセン公国|ザクセン]]の[[ハインリヒ3世 (ザクセン公)|ハインリヒ獅子公]]によって再建された。北海・バルト海交易で一時期独占的な地位を築いた[[ハンザ同盟]]の盟主でもあった。リューベック商人は、[[ノルウェー]]の[[ベルゲン]]に商館を築き、ノルウェーの[[鱈]]を南に売却して大きな利益をあげた。また、[[リューネブルク]]の岩塩をおさえたことで、塩漬け[[ニシン|鰊]]（ニシン）でも独占的な地位を誇った。[[近世]]にはいると、ハンザ同盟の衰退とともに、リューベックも衰退していった。

1806年の[[神聖ローマ帝国]]解体により主権国家となるが、[[ナポレオン戦争]]に巻き込まれ、1811年から1813年まで[[フランス第一帝政|フランス帝国]]に併合される。[[ナポレオン・ボナパルト|ナポレオン]]の没落にともない1813年に独立を回復するが、1815年に[[ドイツ連邦]]に参加する。1867年には[[北ドイツ連邦]]に参加し、1871年の[[ドイツ帝国]]成立に伴い、同国の州となる。[[ヴァイマル共和国]]時代も州の地位を保ったが、[[ナチス・ドイツ|ナチス政権]]下の1937年に[[プロイセン州]]に併合され、同州の属州であるシュレースヴィヒ＝ホルシュタインに編入される。

[[第二次世界大戦]]中は空襲を受け、戦後は[[イギリス]]の占領下におかれるが、ソ連占領地区（後の[[ドイツ民主共和国|東ドイツ]]）に近接し、後背地とは[[鉄のカーテン]]に分断されることとなる。リューベックは州の地位を回復することなく、プロイセン州解体により[[西ドイツ]]の[[連邦州]]に昇格した[[シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州]]の一部として現在に至る。
{{-}}
== 文化 ==
{{世界遺産概要表
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|site_img_capt = 市庁舎
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|ja_name = ハンザ都市リューベック
|en_name = Hanseatic City of Lübeck
|fr_name = Ville hanséatique de Lübeck
|country = ドイツ
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|remarks = 2009年に軽微な変更。
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|}}
[[ファイル:Lübeck Holstentor.jpg|thumb|200px|ホルステン門（1478年）]]
トラベ川とトラベ運河に囲まれた島にある旧市街地は[[世界遺産]]に登録されている。

旧市街地の入り口の[[ホルステン門]]（''Holstentor''）はユーロ導入以前の旧50ドイツマルク紙幣の図柄にも採用されている。
マルクト広場に面して黒レンガ造りの市庁舎がある。その隣に[[ゴシック様式]]のマリエン教会がある。

なんといっても、[[トーマス・マン]]の故郷で、『ブッデンブローク家の人々』はこの町に住んだ彼の一族をそのままモデルにしたもの。生家は以前は銀行の支店だったこともあるが、現在ではマンの記念館になっている。

旧市街地は、運河が周囲に掘り巡らされていて、船での周遊が観光の目玉。古い船員組合の建物がレストランになっていて、大航海時代の巨大な[[帆船]]模型が天井から吊り下げられ、また壁面はさまざまな航海の様子を描いた油彩で飾られた中での魚料理はまた格別と評判。

=== 登録基準 ===
{{世界遺産基準|4}}
{{-}}
== トラヴェミュンデ ==
町の中心部から20kmほど離れたところに、[[トラヴェミュンデ]]（{{Lang|de|Travemünde}}）というバルト海に面した海水浴場がある。ドイツ有数のリゾート地として有名で、夏場は多くの海水浴客で賑わう。

== リューベック出身の人物 ==
*[[ヴィリー・ブラント]]：政治家（ノーベル平和賞）
*[[トーマス・マン]]：作家（ノーベル文学賞）
*[[ハンス・ブルーメンベルク]]：哲学者

== スポーツ ==
*[[VfBリューベック]]（サッカークラブ）

== 姉妹都市・友好都市 ==
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{{Col-break}}
*{{Flagicon|JPN}} [[川崎市|川崎]]、[[日本]]
*{{Flagicon|FIN}} [[コトカ]]、[[フィンランド]]
*{{Flagicon|GER}} [[ヴィスマール]]、[[ドイツ]]
*{{Flagicon|FRA}} [[ラ・ロシェル]]、[[フランス]]
{{Col-break}}
*{{Flagicon|LTU}} [[クライペダ]]、[[リトアニア]]
*{{Flagicon|SWE}} [[ヴィスビー]]、[[スウェーデン]]
*{{Flagicon|ITA}} [[ヴェネツィア]]、[[イタリア]]
*{{Flagicon|NOR}} [[ベルゲン]]、[[ノルウェー]]
{{Col-end}}
== 風景 ==
{{wide image|Panorama Lübeck.jpg|1500px|パノラマ・カメラによるリューベックの風景}}

== 引用 ==
{{reflist}}

== 外部リンク ==
{{Commons|Lübeck}}
* [http://www.luebeck.de/ リューベックの公式サイト]（ドイツ語）
* [http://www.uni-luebeck.de/ リューベック大学]（ドイツ語）
* [http://www.lauritzen-hamburg.de/fotos_luebeck.html リューベックの歴史に関する画像]（ドイツ語）
* [http://www.vfb-lübeck.de '''VfB Lübeck (football club of Naoki Imaya, www.vfb-luebeck.de)''']
* [http://www.luebecker-hansestadt.de Lübeck information]

{{ドイツ帝国の構成国}}
{{ドイツの世界遺産}}
{{DEFAULTSORT:りゆへつく}}

{{Link FA|de}}

[[Category:リューベック|*]]
[[Category:シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州の行政区画]]
[[Category:ハンザ同盟]]
[[Category:ドイツ連邦]]
[[Category:ヨーロッパの港町]]
[[Category:1987年登録の世界遺産]]
[[Category:ヨーロッパの市街地の世界遺産]]
[[Category:ドイツの世界遺産]]