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{{独自研究|date=2010年4月}} {{Otheruses|点火用の器具|その他の用法|ライター (曖昧さ回避)}} [[ファイル:Feuerzeuge-2.jpg|thumb|様々なライター]] [[ファイル:Lighter000001.JPG|thumb|色々なライター]] [[ファイル:Feuerzeuge1.jpg|thumb|[[使い捨て]]ライターのバリエーション]] '''ライター'''('''lighter''')とは[[火]]をつけるための[[装置]]である。[[燃焼]]式が主流で、[[電熱]]式もある。 [[近代]]以降よりさまざまな創意工夫が凝らされたライターが[[開発]]され利用されてきた。 ライターと、[[燃料]]やその他[[消耗品]]を組み合わせることで、簡便な[[着火]]を可能としている。 小型のものは、主に[[タバコ]]に着火し[[喫煙]]するために、タバコと共に[[携帯]]して使われる。古くからある[[携帯機器]]であるため、後述するようにさまざまな[[意匠]]を凝らした製品も多く、利用者の[[趣味]]性によってもまたさまざまな[[製品]]が選択され利用されている。 柄の長いものは、[[コンロ]]や[[ストーブ]]などの奥まった場所にある[[バーナー]]や、[[花火]]などに着火するために使われるなど、[[用途]]に応じてさまざまに変化した製品が[[流通]]し利用されている。 == 燃焼式 == 着火し易い燃料に、[[点火]]機構により瞬間的に高温を発生させるなどして種火とし、目的の[[可燃物]]に[[炎]]を移す。従って燃料切れのライターでも点火機構のみにより、可燃ガス等になら点火できる事もある。 使用する[[燃料]]によってオイルライターやガスライターなどの種類がある。 燃料および点火機構においてはいくつかの様式が平行して利用されているが、そのおのおのに利点と欠点がある。 === 燃料による分類 === [[ファイル:Zippo-200 REG BRUSH FIN CHROME.jpg|thumb|right|240px|オイルライター(炎が出ていない状態)]] [[ファイル:Pipe-lighter2.jpg|thumb|right|240px|[[パイプ (たばこ)|パイプ喫煙]]用のガスライター。横に炎が出る。]] [[燃料]]を安定して供給し安定した着火性能を発揮するために、[[液体]]または[[気体]]の燃料を利用する。[[固体]]燃料の製品は近年では一般に市販されていない。 ;オイルライター :燃料として[[オイル]](主に精製度を高めた[[灯油]]、[[ナフサ]]や[[ベンジン]]など)に火をつけるもの。[[毛細管現象]]によって[[芯]]に上がって来た液体のオイルが[[揮発]]することによって燃料となり、適切な揮発機構を持つオイルライターは、揮発機構内で気化した燃料を適度に含む空気が渦になってとどまるため、強風のなかでも高い着火性を持つ。また、自己責任ではあるもののベンジンを用いる[[懐炉#白金触媒式カイロ|白金触媒式懐炉]]と燃料が共用できる場合も多い(なお、ジッポーブランドのものも存在しそれは指定燃料はジッポーオイルとなっているためそれをライターと共用しても保証が受けられる)。一方、どうしてもオイルの臭気が伴うことと、オイルが揮発するためこまめな補充を要するのが弱点である。数週間も放置すると着火しなくなってしまう。[[イムコ]]、[[ジッポー]]、[[ロンソン]]などの[[ブランド]]が有名。 ;ガスライター :小型[[ガスバーナー]]と小型[[ガスボンベ]]等が一体となった物である。燃料として主に[[ブタン]]などの[[可燃性ガス]]が使用されている。[[気体]]のブタンは[[密度]]が小さく、空気に混じってしまうが、比較的低い[[圧力]]で液体となるため、ライターには利用しやすい物質といえる。液化ガス式ライターには、燃料を補充できるものと、補充できない使い捨てのものがある。後者の製品は燃料補充の手間がかからないことと、非常に安価な製品(いわゆる'''百円ライター''')が1970年代半ば以降<ref name="sazaesanwosagashite">朝日新聞be編集グループ編『サザエさんをさがして』(朝日新聞出版、2005年)、p.153</ref>普及したため、現在のライター製品の主流となっている。また、気化したブタンやその[[燃焼ガス]]はほぼ無臭であるため、[[煙草]]の香りをそこなわないとしてガスライターを重用する者もいる。このことを理由に[[葉巻]]はガスライターで着火されることが多い。 :ガスライターはその燃料の性質上、可燃気体のガス噴出量と周辺空気の混合比率が適切な状態で[[燃焼]]がおこるため、ライター周辺の[[風]]が強いと本来設計された位置で点火用の[[火花]]を散らしても[[発火点]]に達せず、着火しない事がある。ただし、ガスの噴出圧力を利用して強制的に[[混合気]]を点火チャンバー内に[[充填]]する'''ターボライター'''の登場によって今日では強風のなかでも点火が可能になっている。 :ターボライターはガスが高温燃焼するために、対象物への着火が早く、また一回あたりの燃焼時間が短くて済み、燃焼効率・燃費がよく、結果一回のガス[[チャージ]]([[補給]])で使える回数が多くなるという利点もある。しかし、炎の温度が高過ぎ、炎自体も淡く青いためにわかりにくいとされて敬遠されがちだった。このため、現在では燃焼[[チャンバー]]に[[タングステン]]等の金属[[フィラメント]]を配して、ガスの燃焼にともなう熱で赤熱させて、着火をわかりやすくしている。 :また、これらターボライターのフィラメントに、[[レアメタル|稀少金属]]である白金([[プラチナ]])を使用した場合に、[[触媒]]効果によって、ブタンガス混合気の発火点は、通常の450-550℃から190℃へと、かなり落ちる。これにより、万が一にも炎が風で吹き消えても、白金フィラメントが十分に[[加熱]]されていれば、[[自然発火]]によって再点火し、炎の[[持続]]性が格段に向上する。この[[原理]]を応用した一般のものより高価な'''触媒ライター'''(または'''白金ライター''')もある。 :ガスライターのなかには風防などを持ち、野外の[[墓地]]で[[線香]]に着火することを主眼としたものもある。<!--アダプターに過ぎないが--> === 点火機構 === ;フリントによる点火 :最も広くライターの燃料に点火するために用いられる機構は、オイルライター・ガスライターを問わず、[[やすり|ヤスリ]]状の回転ドラムに「'''フリント'''」と呼ばれる、直径2mm高さ5mm程度の小さな消耗品を押し付けて、ドラムを勢い良く回転させ、その[[摩擦]]で[[火花]]を散らして[[発火]]させる物だが、この火花を発生させるために[[セリウム]]70%と[[鉄]]30%の[[合金]]である'''オーエルメタル'''を使用している。 :もともと、「フリント([[火打石]])」とは「[[チャート (岩石)|チャート]]」と呼ばれる[[結晶質]]の[[自然石]]を指していたが、[[珪酸]]を主体とするこの[[鉱物]]で得られる火花よりも、前述のカール・ヴェルスバッハのオーエルメタルの方が、瞬時に摩擦-[[熱エネルギー]]を放出することができるという性質と、「合金であるために特定の[[形状]]への[[加工]]がたやすい」という性質から、小さなライターにはちょうどよいということで好んで使用され、今日ではライター用のフリントといえばこのオーエルメタルを指す。 ;火花放電による点火(所謂「電子ライター」) :[[ガスコンロ]]等の点火装置と基本的に同じ物が、ガスライターに使われている。[[1970年代]]には昇圧[[回路]]を内蔵した[[電池|ボタン電池]]による[[火花放電]]で点火する物もいくつか存在し、[[集積回路|IC回路]]による[[静電容量]]スイッチングで、ボタンに触れるだけで連続放電をおこなって点火する高度な物も発売されたが、ポケットのなかで誤って発火する等の事故も起こりうるだけに、今日において'''卓上ライター'''以外では、結晶構造を持つ[[セラミック]]の一種である[[圧電素子]]を使った、ノック式の点火機構が主になっている。レバーと炎が離れた長い製品も作れる。 :今日、電気的な点火機構を持つライターを「'''電子式ライター'''」ないし「'''電子ライター'''」というが、これは、もともと、前出の昇圧回路を使用した物を指した。しかし、圧電素子も衝撃を与えることで結晶体内部で[[電子]]の移動がおこり、それを外部に導いて放電させるので、こちらも「電子式」と呼んでも間違いではない。 :ちなみに、ターボライターはほとんどの製品が電子ライターだが、例外的にジッポーからフリント式のターボライターも発売されている。 === 取り扱い === 引火性を持つ燃料を使用しているため取り扱いには注意を要する。高温下に放置すると[[爆発]]する危険性があるほか、強い衝撃によっても爆発する危険性がある。特に、ガス式のものは内部のガス圧力が1[[気圧]]よりも大きく、[[破裂]]するおそれもあるため、損傷の認められるものの利用はすすめられない。また、[[弁]]の破損がある場合は燃料が漏れつづけるなどの問題もあり、[[シール (工学)|密閉構造]]の破損したライターは使用に適さない。 オイル式では、燃料供給直後などではケース表面がオイルで濡れていると[[延焼]]して危険であるため、燃料供給直後はよくふいてから使用するほうが無難である。ガス式の場合は燃料供給直後にわずかながら漏れたガスが辺りを漂っていると危険であるため、[[換気]]のよい場所で燃料を供給し、燃料注入弁の[[ガス漏れ]]がないか確認してからの使用が望ましい。 オイル式の物はその多くが[[蓋]]を閉めるまで燃料が続く限り燃焼も続くものが大半であるため、燃焼中に不注意で取り落としても燃え続けることもある。このため、可燃物の上で取り落とすと類焼の危険性がともなう。ガス式の物は[[安全]]機構として所定の[[押しボタン式]]弁を持つものではボタンを離すと燃料供給が止まるため、火が消える。ただ、ガス式のなかにも蓋を閉めるまで燃料ボンベの弁が開放されたままになるものもあるため、構造によってはその限りではない。 また、[[飛行機]]へ[[搭乗]]する際の注意点として、持ち込みができるライターの種類及び数量は制限されており、液化ガス式ライタータイプの使い捨てライター(100円ライター等)及び、注入式ガスライター(デュポン等)、吸収剤入りのオイルライター(ZIPPO等)についてはいずれか1人につき1個までであれば飛行機内への持込が可能である。ただし、同様のガス式ライターでも「葉巻ライター」(葉巻に使用するライターで青色の強力な炎を出す、ターボ式のライター)や着火マン、吸収剤の無いオイルタンク式ライターについては一切機内持ち込みすることができない。また、どのタイプのライターであっても、受託手荷物内(預ける荷物)に入れることも一切出来ない。愛煙家は、火気についてはジッポーまたは100円ライター1個だけを持って乗るか、現地で入手することになる。 いずれにしても、火気の取り扱いに対する相応の注意が求められる。 == 電熱式 == {{節stub}} [[電熱線]]に通電し赤熱させて、タバコや葉巻を接触して点火する。炎が無いので[[風]]の影響がほぼ無い。 === 車載用 === {{リンクのみの節|date=2013年11月28日 (木) 10:08 (UTC)}} {{see|シガーライター}} === 携帯用 === [[1940年代|1940]] - [[1950年代]]に流行した。電熱線が赤熱できるだけの[[電流]]を流さねばならず比較的容量の大きな[[電池]]を必要としたため、電池が重く電池の持ちもあまりよくなかったために、今日では[[一次電池]]を用いるものはほとんどない。 日本でも、立石電機株式会社(現・[[オムロン]])が[[1948年]](昭和23年)当時に製造・販売していた<ref>{{Cite web|url=http://www.omron.co.jp/about/corporate/history/ayumi/manufacture.html|title=製造業の生産性向上をめざして|work=オムロングループの歩み|publisher=オムロン|accessdate=2010-06-01}}</ref>。 現在は、小型軽量でタバコ専用の、[[USB]]を電源として用いる[[充電]]型が、日本や中国のメーカーから市販されている。タバコより太く硬い葉巻には使えない。 == チャイルド・レジスタンス機構 == [[アメリカ合衆国]]では、[[1990年代]]に[[幼児]]によるライターを使用した[[火遊び]]に起因する事故や[[火災]]が問題視されるようになったことから、[[1994年]][[7月12日]]以降、幼児の誤使用を防ぐチャイルド・レジスタンス機構(CR)を備えないライター、幼児が興味を引く意匠や[[ギミック]]を備えたライター(ノベルティ・ライター)の製造・輸入が禁止された。同様の問題は欧州でも指摘され、[[EU]]圏内でも[[2002年]]以降、同様の規制が引かれている<ref>{{Cite web|year=2009|month=11|url=http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2009/11/DATA/40jbi301.pdf|title=子供に対するライターの安全対策 報告書|format=PDF|publisher=[[東京都]]|accessdate=2010-06-01}}</ref>。具体的には、幼児の握力を超える強さでないと着火出来ない・着火には押し回しなどの操作を要することとされる(幼児は一度に二つ以上の操作は出来ない)。 === 日本 === [[2010年]](平成22年)[[3月]]以降、立て続けにライターを原因とする幼児の焼死事故が発生したことから、[[経済産業省]]が中心となって「消費経済審議会製品安全部会ライターワーキンググループ」によりライターの機構や形状に関する[[規制]]が検討された。実際に[[2010年]](平成22年)[[12月27日]]からは燃料を使うライターを[[消費生活用製品安全法]]の「特別特定製品」に指定しチャイルドレジスタンスが義務化、安全テストを合格したものにPSCマークを交付、[[2011年]](平成23年)[[9月27日]]よりは従来のCR機構を持たない100円ライターや[[おもちゃ]]のような形状を備えるライターは販売禁止となった<ref>[http://www.meti.go.jp/press/20101105002/20101105002.html 消費生活用製品安全法施行令の一部を改正する政令について]『[[経済産業省]]商務流通グループ製品安全課』2010年11月5日。</ref>。電熱式は対象外。2段階式、スイッチを固くしたもの以外は販売できなくなった。 なおこういった機構の採用は複雑化に伴うコスト増加や「使い易さ」の低下が予測されており、[[握力]]の低下した[[高齢者]]では不便になるとも見られている。過去に使い捨てライター大手の[[東海 (ライターメーカー)|東海]]はチャイルドレジスタンス機構を採用した製品を150円で「先行販売」したが、売り上げが伸び悩み、製造を中止したこともある<ref> {{Cite news | title = 【図解・行政】各種ライターの仕組み | newspaper = [[時事ドットコム]] | location = | pages = | language = | publisher = | date = 2010-4-17 | url = http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_seisaku-other-lighter20100417j-01-w420 | accessdate = }} </ref>。 == ファッションとしてのライター == [[喫煙者]]は社会的な風潮から年々減少傾向にあるため、今日ではライターを持ち歩く人もだんだん減りつつある。 [[Image:100 Yen lighter.JPG|thumb|[[使い捨て]]ライター]] 安価な使い捨てライターは、一般[[小売|小売店]]の店頭販売[[価格]]が3個で税込み105円程度からあるし、日本国内においては[[喫茶店]]や[[バー (酒場)|バー]]などの[[ノベルティ]]グッズとして無料で入手可能である。また、煙草のカートン購入や新製品の[[プロモーション]]のための付加価値としても一般的である。しかし、[[ファッション]]という点からみると、[[財布]]や[[ハンカチ]]以上に絶好の個性主張のできるアイテムにもなりうるため、[[百貨店]]などの喫煙具売り場などをみれば、多種多様なライターをみることができる。例えば、オイルライターでは趣味性の高い[[ブランド]]を確立している[[老舗]]メーカーもあるが、その一方で[[装身具]]の一種として[[装飾]]されたガスライターもみられる。 このなかでは[[多機能化]]を図った製品もあり、使い捨てライターにあっても[[懐中電灯|LEDライト]]の機能を追加(ただしガス容量は低下する)する製品も登場している。 == 歴史 == {{節stub}} ヨーロッパでは17世紀末にはフリントロック式銃の機構を利用して火口に点火する thinder lighter あるいは tinder pistol と呼ばれるものが発明されていた。18世紀初頭に作られたものは多数が現存する。 近代的なライターの開発は、[[1903年]]に[[カール・ヴェルスバッハ]]が、高効率の[[火打石]]の合金を[[発明]]し[[特許]]を取得したことから盛んになった。[[1913年]]には、[[ロンソン]]社が現代のライターの[[原型]]を製造、販売を開始。[[1932年]]には[[ジッポ]]社が、安価で信頼性の高いオイルライターを市場に大量供給し始めた。 それ以前の一時期は火縄式のライターが広く使われた。 === 日本 === 最初に実用化されたライターは、[[1772年]](安永元年)に[[平賀源内]]の発明した、[[燧石|火打石]]にバネ仕掛けの小さな[[ハンマー]]を打ち付けて点火する、[[ヨモギ|モグサ]]を燃料として使用した物である。この[[フリントロック式]][[銃]]の点火機構によく似た「'''刻みたばこ用点火器'''」は広く普及したという記録も無いが、当時の好事家には大変好まれたようだ。[[マッチ]]が考案されたのは[[1827年]]であるためマッチより歴史が古い。 == 主なメーカー == === 世界的なブランド === * [[イムコ]] - [[1918年]]創業の[[オーストリア]]のライターメーカー。元祖オイルライターを製造。 * [[ロンソン]] - [[1895年]]創業。世界初の全自動式ライターを開発したライターメーカー。 * [[ジッポー]] - [[1932年]]創業の[[アメリカ合衆国]]のライターメーカー。 * [[エス・テー・デュポン]] - 「キーン」という独特の開閉音を持つ[[フランス]]の高級ライターメーカー === 日本 === * [http://www.lightec-inc.jp/ 株式会社ライテック] - ガスライターや電熱式など。 * [[東海 (ライターメーカー)|株式会社東海]] - ガスライターなど。チャッカマンが有名。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 関連項目 == *[[喫煙]] == 外部リンク == {{Commons|Lighter}} * [http://www.jsaca.or.jp/ 日本喫煙具協会 公式サイト] {{Smoking nav}} {{DEFAULTSORT:らいたあ}} [[Category:日用品]] [[Category:点火]] [[Category:喫煙具]] [[Category:携帯機器]]
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