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ライカ (犬)
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{{otheruses|[[宇宙船]]スプートニク2号に乗せられた[[犬]]の[[個体]]|犬の種類|ロシアン・ライカ}} {{正確性|date=2009年11月}} '''ライカ'''({{Lang-ru|Лайка}}、[[1954年]] - [[1957年]][[11月3日]])は、[[宇宙船]] [[スプートニク2号]]に乗せられたメスの[[犬]]の名前。[[人工衛星の軌道|地球軌道]]を周回した最初の動物となった。<!-- 「生物」とすると細菌や微生物も含まれるので気をつけてください。 --> == スプートニク2号 == [[ファイル:Sputnik2_vsm.jpg|thumb|スプートニク2号]] {{main|スプートニク2号}} [[1957年]][[11月3日]]、ライカを乗せた[[ソビエト連邦|ソ連]]の[[スプートニク2号]]は[[バイコヌール宇宙基地]]から打ち上げられ、地球軌道に到達した。それ以前にも米ソが動物を宇宙に送り出していたが、[[弾道飛行]]のみで軌道を周回するまでは至っていなかった。([[宇宙に行った動物]]を参照)。実験にオスではなくメスの犬が選ばれたのは、排泄姿勢の問題からである。 スプートニク2号は[[大気圏再突入]]が不可能な設計だったため、[[1958年]][[4月14日]]、[[大気圏]]再突入の際に崩壊した。ライカは打ち上げから10日後に薬入りの餌を与えられて安楽死させられた、とされていた。 しかし、[[1999年]]の複数の[[ロシア]]政府筋の情報によると、「ライカはキャビンの欠陥による過熱で、打ち上げの4日後に死んでいた」という。さらに[[2002年]]10月、スプートニク2号の計画にかかわったディミトリ・マラシェンコフは、ライカは打ち上げ数時間後に過熱と[[ストレス (生体)|ストレス]]により死んでいた、と論文で発表した。ライカに取り付けられたセンサーは、打ち上げ時に脈拍数が安静時の3倍にまで上昇したことを示した。[[無重力状態]]になった後に脈拍数は減少するも、地上実験時の3倍の時間を要しストレスを受けている兆候が見られた。この間、断熱材の一部損傷のため、船内の気温は摂氏15度から41度に上昇し、飛行開始のおよそ5~7時間後以降、ライカが生きている気配は送られてこなくなったという。結論としては“正確なところはわからない”ということである。 [[ファイル:Памятник Лайке на Крите.JPG|モスクワのペトロフスキー公園のライカ犬記念碑|thumb]]打ち上げから40年後、宇宙犬たちが訓練を受けた、モスクワのペトロフスキー公園 ({{lang|ru|[[:ru:Петровский парк (Москва)|Петровский парк]]}}) の南西にある航空宇宙医学研究所にライカの記念碑が建てられた<ref>[http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2305035/2298731 「ライカ犬」搭乗の人工衛星「スプートニク2号」打ち上げから50年(2007年10月31日 AFP)]</ref>。 ==名前の混乱== {{独自研究|section=1|date=2008年4月}} === ライカ === ライカには複数の意味がある。 # 西側で[[ロシアン・ライカ]]として知られている犬種。 # [[ロシア語版ウィキペディア|ロシア語版]]の[[ウィキペディア]]では[[:ru:Лайка|Лайка]]は曖昧さ回避となっており、[[:ru:Лайки|Лайки]]は Лайка の複数形である。これがロシア語の”ライカ犬”の事で、英語版記事の犬種の[[:en:Laika (dog breed)#The use of the word in Russia|Laika]]によれば、ロシア語ではライカとは1つの犬種ではなく、また英語で[[ロシアン・ライカ]](Russian Laika) として知られている数種にも限定されず、北部ロシアで飼われている猟犬のすべてを指す。広義ではツンドラ地帯で[[イヌぞり]]に用いられる犬も含む。例えば[[シベリアン・ハスキー]]は[[ヤクート]]・ライカ (якутская лайка)、[[サモエド]]はサモエド・ライカとも呼ばれる。なおЛайкаにはセーム革という意味もあるが、ここでは関係ない。 # [[ソ連の宇宙犬]]で最初に軌道飛行をした犬の名前。 ===クドリャフカ=== 打ち上げ当初、この歴史的なイヌの名前に関する報道はかなり混乱していたが、打ち上げ直後の紙面では、「クドリャフカ」という名の[[ジャーマン・スピッツ|スピッツ]]などと伝えられている<ref>『宇宙開発の50年』武部俊一著、朝日新聞社、2007年、p.8</ref>。 「クドリャフカ」(Кудрявка, Kudryavka)の語意は「巻き毛ちゃん」(英訳で"Little Curly")であり、また、この報道においては「巻き尻尾のワンちゃん」という意味を含んでいる。{{要出典範囲|当時のソ連で、犬たちの飼育及び教育を担当していた人たちの証言によれは、この犬は飼育または教育期間に「クドリャフカ」と呼ばれていたことが確認される。また、打ち上げ直後にソ連科学アカデミー会員もこの犬の名前を「クドリャフカ」と呼んでいる。|date=2012-08-30}} 打ち上げ直後に世界の報道は錯綜し、世界各国で犬の性別すらわからない状態が続いた。当時アメリカ(ニューヨークタイムズ)で真っ先に「(犬種としての)ライカ犬(個体名称は不明)」と発表されたが、数日後に[[AP通信]]がソ連からの情報として「犬の本当の名前はライカである」と報じた。 1958年ソ連文化省編・[[朝日新聞社]]翻訳・発行の『スプートニク-ソ連の人工衛星のすべて』などではライカの名を使用している。 ===ソ連およびロシアにおける犬の呼び名=== 打ち上げ以降のソ連のニュース映像<ref>[http://www.youtube.com/watch?v=D-0BjdLChgY Russian Sputnik 2 film] YouTube。<!--(50年以上経過したニュース報道なので著作権は失効していると判断しましたが、そうでなければご指摘願います)--></ref>に登場する新聞の見出しならびに1958年ソ連文化省編(朝日新聞社翻訳)の『スプートニク-ソ連の人工衛星のすべて』では最初に宇宙に旅立った犬の名前について、以下のように記している。 {{cquote|人工衛星には実験用動物(ライカと呼ばれる犬)をのせた<ref>『スプートニク』ソ連の人工衛星のすべて、ソ連文化省編、朝日新聞社訳、朝日新聞社、1958年、p.139</ref>。 第二号衛星にのったライカは小型犬で目方は約5キログラムであった。ライカの系統は残念ながら明らかでない。ライカの性格は粘着質であった。飼育室の中にいても、同僚犬たちと争ったことがなかった<ref name="subete">『スプートニク』ソ連の人工衛星のすべて、ソ連文化省編、朝日新聞社訳、朝日新聞社、1958年、p.140</ref>。}} ソ連国内の当時の科学アカデミー会員などの打ち上げ関係者情報では犬を「クドリャフカ」としているが、打ち上げ直後の報道混乱期以降、報道の現場では世界的に「ライカ(ないしはライカ犬)」と呼称しており、以降ソ連国内関係機関を含めてライカという名前が使われるようになった。現在においてはロシア国内の記念碑にも「{{lang|ru|Лайка}}」と書かれている。 ===ムトニク=== これは mutt(雑種犬)と Sputnik(スプートニク)による、当時のアメリカのマスコミによる独自の造語である。 ムトニクが最初の宇宙犬の名前であることの意義については、1957年12月6日に打ち上げ失敗した[[ヴァンガード (ロケット)|ヴァンガードTV3]]に対する当時のマスコミの対応についての『レッドムーン・ショック』の記述を参照。 {{cquote|「おお、フロップニク(スプートニクのなりそこない)よ」とロンドンの『デイリー・ヘラルド』紙は嘲笑した。ドイツの新聞は、遅いスプートニクという意味の「シュペトニク」と名づけてからかった。……ほかにも、カプートニク、スプラットニク、ストールニク、スパッターニク、ダドニク、パフィニク、ウープスニク、グーフィーニク(ポンコツスプートニク、ぐしゃぐしゃスプートニク、エンスト、おんぼろ、大ぼら、まぬけ……)等々、好き放題の造語が国内外の見出しをでかでかと飾り<ref>『レッドムーン・ショック』マシュー・ブレジンスキー著、野中香方子訳、日本放送出版協会、2009年、p. 367</ref>}} ===犬種に関する憶測=== 「ソ連は世界初の栄誉を「国産固有種の犬」で飾りたかったがために犬種偽装報道をしていた」とする説がある。ただしソ連文化省の解説を翻訳した文献によると、ソ連文化省は1958年の時点で「ライカの系統は残念ながら明らかでない」と述べている<ref name="subete" />。犬種偽装説は例えばジョアン・フォンクベルタ著の『スプートニク』でも見ることができる。なお、ジョアン・フォンクベルタ著の『スプートニク』はフィクション作品とされているが<ref>『スプートニク』ジョアン・フォンクベルタ著、スプートニク協会著、管啓次郎訳、筑摩書房、1999年、p.204<br>「本書『スプートニク』は解説を除き、すべて作者ジョアン・フォンクベルタによるフィクション作品です」</ref>、該当部分から引用する。 {{cquote|宇宙飛行ではいつものことだが、政治的=技術的な二重の要素が考慮された。(1) 全世界の、特に子供達を夢中にさせるような、かわいくて写真うつりのいい犬を選ぶこと。そしてそれはロシア原産種でなくてはならない<ref>『スプートニク』ジョアン・フォンクベルタ著、スプートニク協会著、管啓次郎訳、筑摩書房 1999年、p148</ref>。}} == その他の宇宙犬 == {{main|ソ連の宇宙犬}} スプートニク2号のために訓練された10匹以上の犬の中から3匹が選ばれた。アリビーナ ({{lang|ru|Альбина}})、ライカ、およびムーハ ({{lang|ru|Муха}}) である<ref>[http://www.astronaut.ru/bookcase/books/spacemed/text/03.htm {{lang|ru|Научное обоснование возможности космических полетов человека и их медико-биологическая подготовка}}]</ref><ref> 『スプートニク』ソ連の人工衛星のすべて、ソ連文化省編、朝日新聞社訳、朝日新聞社、1958年、p.141</ref>。アリビーナは既に[[観測ロケット]]で2度の飛行経験があった。最終的にライカが選ばれ、アリビーナはライカの控え用に、ムーハは計器と生命維持装置のテストに使われた。スプートニク2号の狭いキャビンに適応させるため、犬達は20日間かけて徐々に小さな檻に移されていったという。 ライカ以降、ソ連は通算13頭の犬をロケットに乗せて打ち上げているが、これは[[1961年]]の人類初の有人宇宙飛行([[ユーリ・ガガーリン]]による)に備えたものであった。ライカは生還しなかったものの、その多くは地上に生還している。周回軌道から無事に生還した2頭の犬、[[ソ連の宇宙犬#ベルカとストレルカ|ベルカとストレルカ]]は特に有名で、ストレルカの子犬の1頭は、[[ジョン・F・ケネディ]]米元大統領に贈られた。 == 脚注 == {{reflist}} == 関連項目 == * [[ソビエト連邦の宇宙開発]] * [[ソ連の宇宙犬]] * [[宇宙に行った動物]] * [[マイライフ・アズ・ア・ドッグ]] * [[クドリャフカの順番]] == 外部リンク == {{commons|Category:Laika}} * [http://www.pet.ai/grave.aspx?map=1&g=2552 宇宙犬ライカのお墓(ファンが作ったネットのお墓)] * [http://news.bbc.co.uk/2/hi/sci/tech/2367681.stm 宇宙に初めて行った犬は数時間後に死亡] David Whitehouse, (BBC News Online), Oct. 28, 2002] * [http://www.space.com/news/laika_anniversary_991103.html 宇宙犬ライカの本当の話] Anatoly Zak, www.space.com, Nov. 3, 1999 * [http://www.enchantedlearning.com/subjects/astronomy/dogs/ Dogs in Space] Zoom Astronomy * [http://www.wakam.com/kokishin/dogname/13.html ライカかクドリャフカか] 好奇心 on the web * [http://nssdc.gsfc.nasa.gov/nmc/tmp/1957-002A.html Sputnik 2] [[NSSDC]] Master Catalog * [http://www.infobears.ne.jp/athome/cactus/kohi106.htm “スプートニク犬”の真相、45年目に明らかに] 宇宙開発史/未知へのアプローチ スペース・サイト! {{DEFAULTSORT:らいか}} [[Category:著名な犬]] [[Category:1957年没]] [[Category:1957年の宇宙飛行]] [[Category:スプートニク計画]] [[Category:生態学の実験]] {{Link FA|en}} {{Link FA|es}} {{Link FA|pt}} {{Link FA|ar}} {{Link GA|de}} {{Link GA|no}} {{Link FA|id}} {{Link FA|tr}} {{Link GA|cs}} {{Link GA|ro}}
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