ヤンゴンのソースを表示

{{世界の市
|正式名称 =ヤンゴン
|公用語名称 = {{lang|my|ရန်ကုန်}}<br/>{{lang|en|Yangon}}
|標語 = Yangon Purum Manaw Ra Man
|画像 =Yangoon-south.jpg
|画像サイズ指定 =300px
|画像の見出し =トレーダーズホテルから眺めた[[スレー・パゴダ]]
|位置図 =Myanmar-Loc-Yangon-Division.png
|位置図サイズ指定 =150px
|位置図の見出し =
|下位区分名 ={{MMR}}
|下位区分種類1 =[[ミャンマーの行政区画|管区]]
|下位区分名1 ={{Flagicon|Yangon}} [[ヤンゴン管区]]
|下位区分種類2 =
|下位区分名2 =
|最高行政執行者称号 =市長
|最高行政執行者名 ={{仮リンク|ウ・ラ・ミン|en|Hla Myint (Brigadier General)}}
|成立区分 =
|成立日 =
|規模 =市
|総面積(平方キロ) =1,036
|総面積(平方マイル) =400
|市街地面積(平方キロ) =576
|市街地面積(平方マイル) =222.4
|人口の時点 =2005年
|人口に関する備考 =
|総人口 =4,107,000
|等時帯 = ミャンマー標準時
|協定世界時との時差 =+6:30
|緯度度=16 |緯度分=48 |緯度秒= |N(北緯)及びS(南緯)=N
|経度度=96 |経度分=9 |経度秒= |E(東経)及びW(西経)=E
|市外局番 = 1
|公式ウェブサイト =http://www.yangoncity.com.mm
|備考 =
}}
'''ヤンゴン'''（{{lang-my|ရန်ကုန်}}、{{lang-en|Yangon}}）は、[[ミャンマー連邦]]の旧[[首都]]で、[[ヤンゴン管区]]の[[州都]]。旧名称はラングーン。

== 地理 ==
[[1983年]]の[[統計]]によると[[人口]]は 2,458,712 人を数え、国内最大都市である。[[1989年]]に'''ラングーン'''（Rangoon）から改称された。名前は「戦いの終わり」を意味する。[[エーヤワディー川]]の[[三角州|デルタ]]地帯に位置している。

重要な交易地であり、[[米]]、[[チーク]]材、[[石油]]、[[綿]]、[[鉱石]]の輸出拠点である。主な産業は[[精米]]、木材加工、石油精製、鉄鋼業などである。
===気候===
[[熱帯モンスーン気候]]に属しており、雨季前には37℃にまで気温が上がる。
{{Weather box|location = ヤンゴン (1961—1990)
|single line = Y
|metric first = Y
|Jan record high C = 37.8
|Feb record high C = 38.3
|Mar record high C = 39.4
|Apr record high C = 41.1
|May record high C = 40.6
|Jun record high C = 36.7
|Jul record high C = 33.9
|Aug record high C = 33.9
|Sep record high C = 34.4
|Oct record high C = 35.0
|Nov record high C = 35.0
|Dec record high C = 35.6
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|Jan mean C = 25.1
|Feb mean C = 26.9
|Mar mean C = 28.8
|Apr mean C = 30.7
|May mean C = 29.2
|Jun mean C = 27.4
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|Aug mean C = 26.9
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|Oct mean C = 27.9
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|year mean C = 27.5
|Jan low C = 17.9
|Feb low C = 19.3
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|Jul record low C = 21.1
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|Sep record low C = 22.2
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|year record low C = 12.8
|Jan rain mm = 5
|Feb rain mm = 2
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|Jan rain days = 0.2
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|Dec rain days = 0.2
|year rain days = 129.3
|Jan humidity = 62
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|Mar humidity = 69
|Apr humidity = 66
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|Oct humidity = 78
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|Dec humidity = 65
|year humidity = 74
|Jan sun = 300
|Feb sun = 272
|Mar sun = 290
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|Nov sun = 280
|Dec sun = 288
|year sun = 2452
|source 1 = World Meteorological Organization,<ref name="WMO">{{cite web | url = http://www.worldweather.org/180/c00232.htm | title = World Weather Information Service – Yangon | publisher = [[World Meteorological Organization]] | accessdate = 8 May 2012}}</ref> Sistema de Clasificación Bioclimática Mundial (extremes)<ref name=extremes>{{cite web | url = http://www.globalbioclimatics.org/station/my-rangu.htm | title = Burma (Myanmar) - Rangun | publisher = Centro de Investigaciones Fitosociológicas | language = Spanish | accessdate = February 23, 2013}}</ref>
|source 2 = Danish Meteorological Institute (sun and relative humidity)<ref name=DMI>{{cite web | last1 = Cappelen | first1 = John | last2 = Jensen | first2 = Jens | archiveurl = http://web.archive.org/web/20130427173827/http://www.dmi.dk/dmi/tr01-17.pdf | archivedate = April 27, 2013 | url = http://www.dmi.dk/dmi/tr01-17.pdf | work = Climate Data for Selected Stations (1931-1960) | title = Myanmar - Rangoon | page = 189 | publisher = Danish Meteorological Institute | language = Danish | accessdate = February 23, 2013}}</ref>
|date = March 2011}}

== 歴史 ==
ヤンゴンは、6世紀に当時低地ビルマを支配していた[[モン族]]によって、[[ダゴン郡区|ダゴン]]の名で創設された。ダゴンは[[シュエダゴン・パゴダ]]をほぼ中心とした小さな漁村であった。[[1755年]]、[[アラウンパヤー|アラウンパヤー王]]がダゴンを征服し、ヤンゴンと改名し、ダゴンの周囲に入植した。 英国は、[[英緬戦争|第一次英緬戦争]]中にヤンゴンを占領したが、戦後にビルマに返還した。 [[1841年]]、街は火災で壊滅した。

英国は、[[1852年]]の[[英緬戦争|第二次英緬戦争]]によって、ヤンゴンおよび低地ビルマ地区を占領し、その後ヤンゴンをラングーンに変更、[[イギリス統治下のビルマ|英国領ビルマ]]の商業的かつ政治的な中心地に変えていった。軍の技師であったアレクサンダー・フレーザーの設計に基づき、英国はバズンダウン川の東側および[[ヤンゴン川]]の南側と東側に接するデルタ地帯の都市計画に基づき、新都市を建設した。1885年の[[英緬戦争|第三次英緬戦争]]において、英国が高地ビルマを支配下に入れた後、ラングーンは英国領ビルマの首都となった。1890年代までに、ヤンゴンの人口および商業活動の増加により、{{仮リンク|カンドーヂー湖|en|Kandawgyi Lake}}と[[インヤー湖]]の北側に裕福な郊外住宅地が出現した。英国人は[[ヤンゴン総合病院|ラングーン総合病院]]などの病院や、{{仮リンク|ヤンゴン大学|en|University of Yangon|label=ラングーン大学}}などの大学を創設した。植民地時代のヤンゴンは、広大な公園や湖、近代的な建物と伝統的な木造建築の融合が見られ、「東の庭園都市」 として知られていた。20世紀の初期までに、ヤンゴンは公共サービスおよび社会的インフラにおいて、[[ロンドン]]と肩を並べるほどであった。

[[第二次世界大戦]]前、ヤンゴンの人口500,000人の約55%は、インド人あるいは南アジア人であり、[[ビルマ人]]は総人口のわずか約1/3であった。その他は、[[カレン族]]、[[華人]]、英国人とビルマ人の混血および他民族であった。

[[第一次世界大戦]]後、ヤンゴンは、極左のラングーン大学生達が率いたビルマ独立運動の中心地となった。1920、1936、1938年の[[大英帝国]]に対する3度の全国的なストライキは、すべてヤンゴンで開始された。1942年から1945年にかけて、ヤンゴンは日本軍による占領を受け、第二次世界大戦中に甚大な被害を受けた。[[1948年]][[1月4日]]、英国から独立を勝ち取った際に、ヤンゴンはビルマ連合の首都となった。
 
1948年のビルマ独立後すぐに、植民地時代の街路や公園などの名前の多くは、ビルマの国家主義的な名前に変更された。[[1989年]]、現在の軍事政権は、多くのビルマ名の英語の音訳名を変更すると同時に、街の英語名を「ヤンゴン」に変更した。(軍事政権の名称変更が不適切であると考えている多くのビルマ人や、[[BBC]]を含む報道局ならびに英国、米国などの国家にこの改名は受け入れられていない。)
 
独立後、ヤンゴンは郊外に向かって拡大した。1950年代に政府は、{{仮リンク|タケタ郡区|en|Thaketa Township|label=タケタ}}や{{仮リンク|北オッカラパ郡区|en|North Okkalapa Township|label=北オッカラパ}}および{{仮リンク|南オッカラパ郡区|en|South Okkalapa Township|label=南オッカラパ}}などの衛星都市を建設し、1980年代には、[[ラインタヤ郡区|ラインタヤ]]、{{仮リンク|シェピタ郡区|en|Shwepyitha Township|label=シェピタ}}や{{仮リンク|南ダゴン郡区|en|South Dagon Township|label=南ダゴン}}を建設した。今日、大ヤンゴン都市圏は約600 km²もの地域に及んでいる。

孤立主義者の[[ネ・ウィン]]の治世下(1962-88)で、ヤンゴンのインフラは不十分な管理によって悪化し、増加する人口に対応できていなかった。[[1990年代]]、現軍事政権の市場開放政策は、国内および海外の投資を引き寄せ、街のインフラの近代化が若干起きた。市内の居住者は新しい[[衛星都市]]に強制移住させられた。市当局は約200の植民地時代の有名な建物を市の遺産リストに登録すると同時に、多くの植民地時代の建物を、高級ホテルや官庁、ショッピングモールなどへの道を造るために取り壊わした。主要な建設計画により、6本の新しい橋と、市と内地の工業地帯を結ぶ5本の新しい[[高速道路]]が完成した。それでもヤンゴンの多くの地区では、24時間の電気使用や定期的なゴミの収集などの基本的な行政サービスが行われていない。

ヤンゴンは独立以来、民族構成において土着のビルマ人の割合が増えた。独立後、多くの南アジア人および英国人－ビルマ人の混血は、国を後にした。[[1960年代]]、多くの南アジア人は排外的な[[ネ・ウィン]]政権によって、国外退去を強いられた。にもかかわらず、ヤンゴンには、大きな南アジア人および華人のコミュニティーがなおも存在している。英国人－ビルマ人の混血は、国外に逃れたり、他種族のビルマ人と結婚したりして姿を消した。

ヤンゴンは、1974、1988、2007年の大きな反政府運動の中心地であった。それぞれの年に、政府によって発砲された参加者が流血する事態となった。2007年の反政府運動では、同年9月に[[バンコク]]より現地に入り、取材を行っていた[[日本人]][[ジャーナリスト]][[長井健司]]が射殺された。2008年の5月、[[サイクロン・ナルギス]]がヤンゴンを襲った。街では数人の死者が出ただけてあったが、ヤンゴンの工業インフラの3/4が破壊、損壊を受け、被害額は8億米ドルと見積もられた。

[[2006年]]、[[タン・シュエ]]率いる[[軍事政権]]により、ミャンマーの首都は[[ネピドー]]に移された。首都移転以降も、ヤンゴンはミャンマー経済の中心地としてその地位を維持している。

== 教育 ==
[[File:Main building of the University of Medicine 1, Yangon, 2009.jpg|thumb|ヤンゴン第一医科大学]]
ヤンゴンは、教育に対する国家支出が非常に少ないミャンマーではあるが、国内で最も質の高い教師層、教育施設を有している<ref>{{Cite web| title=HRDU Yearbook 2006 Chapter 9: Rights to Education and Health| url=http://burmalibrary.org/docs4/HRDU2006-CD/education.html| publisher=Human Rights Documentation Unit| accessdate=14 September 2008}}</ref><ref name=dumber>。[[2007年]]の[[ロンドン]]にある[[国際戦略研究所]](IISS)の推定によると、国家予算の0.5%が教育に支出されているという{{Cite news| title=Are 'Smart' Sanctions Making Burmese Dumber? | work=The Irrawaddy | date=16 July 2010 | url=http://www.irrawaddy.org/opinion_story.php?art_id=18987}}</ref>。同じ市内の学校であっても、貧しい学校と裕福な学校では、教育機会、達成度合いに大きな不均衡がある。 学校への国の助成がほとんどないために、各学校では学生の父兄からほぼ強制の寄付やさまざまな費用請求によって、教師の給料の大半を賄っているのが現状である<ref name="dvb-edu">{{Cite news| title=Educationalists concerned by Burmese literacy rate| url=http://english.dvb.no/news.php?id=1732| date=10 September 2008| author=Yee May Aung| publisher=DVB}}</ref>。この出費のために貧しい家庭の学生が退学に追い詰められてしまうことがある。 

多くの貧しい地域の学生は高等学校に進学することはできない。その一方でヤンゴンの裕福な地域には多くの高校が存在する。ダゴン第1基礎教育高等学校（BEHS）、サンチャウン第2基礎教育高等学校、バハン第2基礎教育高等学校、ラタ第2基礎教育高等学校、ヤンゴン教育大学付属高等学校（TCC ヤンゴン）などが有名大学に多数の学生を送り出し、ミャンマーにおいて希少な人材を輩出することで知られる<ref>{{Cite journal| work=Bi-Weekly Eleven News | language=Burmese | title=Yangon Division Produces More Distinction Winners | publisher=Weekly Eleven Media | location=Yangon | date=28 June 2010 | url=http://www.news-eleven.com/index.php?option=com_content&view=article&id=3593:2010-06-28-06-14-40&catid=43:2009-11-10-07-39-09&Itemid=111}}</ref>。裕福な家庭では、さらに国家教育システムを避け、子弟をヤンゴン国際教育センター（YISC）などの私立英語学校や海外大学（[[シンガポール]]や[[オーストラリア]]）に送り、教育を受けさせることもある<ref>{{Cite journal| url=http://www.mmtimes.com/feature/edu08/e013.htm| title=Myanmar students choosing Australian and Singapore unis| date=28 March 2008| author=Aye Thawda Thit| publisher=The Myanmar Times}}</ref>。[[2008年]]、ヤンゴン市内のインターナショナルスクールの学費は少なくとも年8,000米ドルにもなる<ref name=st>{{Cite news| url=http://www.asiaone.com/News/Education/Story/A1Story20081011-93043.html| title='I see no future for my two sons in Myanmar.'| date=13 October 2008| author=Sandra Davie|work=Straits Times |location=Singapore }}</ref>。

ヤンゴン市内には20校を超える[[大学]]、[[単科大学]]がある。その中で[[ヤンゴン大学]]が最も知られており、メインキャンパスは[[文学]]、[[音楽]]、[[映画]]などのポップカルチャーの中心となっている。同大学は[[1878年]]に創設されたミャンマーで最も古い伝統を持っているものも、現在、学部教育の多くが剥奪され、ほとんど大学院教育機関となっている。[[1988年]]、[[8888民主化運動]]後、軍事政府は繰り返し、ヤンゴン大学を閉鎖して、ほとんどの大学学部生を郊外の[[ダゴン大学]]、[[東ヤンゴン大学]]、[[西ヤンゴン大学]]などの新設大学に分散させた。いずれにしても国内の優秀な大学はヤンゴン市内に依然集中しており、教育を受けるために全国から学生が集まってくる。[[ヤンゴン第一医科大学]]、[[ヤンゴン第二医科大学]]、[[ヤンゴン工科大学]]、[[ヤンゴンコンピュータ大学]]、[[ミャンマー海洋大学]]なども有名大学である<ref>{{Cite news| url=http://www.mmtimes.com/feature/edu08/e001.htm | title=HR key to development| date=28 March 2008| author=Minh Zaw| publisher=The Myanmar Times}}</ref>。

== 事件 ==
[[1983年]]、北朝鮮が韓国の[[全斗煥]]大統領一行の暗殺を計画、国家テロを引き起こした[[ラングーン事件]]は当地で起きた事件である。

== 観光 ==
[[ファイル:Shwedagon Pagoda in Yangon, Myanmar 001.JPG|thumb|200px|right|[[シュエダゴン・パゴダ]]]]
[[ファイル:P1040673.JPG|thumb|200px|right|[[スレー・パゴダ]]]]
[[ファイル:Kandawgyi Lake, Yangon.jpg|thumb|200px|right|{{仮リンク|カンドーヂー湖|en|Kandawgyi Lake}}]]
*寺院
**[[シュエダゴン・パゴダ]]
**[[スレー・パゴダ]]
**ボウダタウン・パゴダ
**メーラムー・パゴダ
**カバーエー・パゴダ
**ナーガ洞窟パゴダ
**チャウッターヂー・パゴダ
**アーレンシンガー・パゴダ
*博物館
**国立博物館
**宝石博物館
**ボーヂョーアウンサン博物館
*その他
**ボーヂョーアウンサン・マーケット
**{{仮リンク|カンドーヂー湖|en|Kandawgyi Lake}}
**[[インヤー湖]]
**日本人墓地

== 交通 ==
ヤンゴンは空路、陸路、鉄道の国内、国際的ハブとなっている。
=== 飛行機 ===
[[ヤンゴン国際空港]]はヤンゴン中心市街地から19km北にあり、国際、国内空路のミャンマーにおけるハブ空港として機能している。[[ハノイ]]、[[ホーチミン市|ホーチミン]]、[[バンコク]]、[[昆明]]、[[クアラルンプール]]、[[シンガポール]]などアジア主要都市と日本から[[成田国際空港|東京・成田]]に直行便がある。国内では[[バガン]]、[[マンダレー]]、[[ヘーホー]]、[[ガパリ]]、首都[[ネピドー]]など20都市と結ばれている。
* [[ヤンゴン航空]]

=== 市内バス ===
[[ファイル:Local bus in Yangon, Myanmar.JPG|200px|right|thumb|市内を走る「東武」バス]]
市内を走る[[路線バス]]の多くが日本の中古車で、[[神奈川中央交通]]･[[相模鉄道]]･[[東武バス]]などが、車体の色をそのままに走っている事がある。その中でも多くを占める神奈中バスの場合は「運賃前払い」「出入口」「神奈中運転士募集」などの表示が、そのままになっている事が多い。なお、ミャンマーでは日本と違い右側通行となっているため、一部を除き右側にドアを取り付ける改造を受けている。

=== 自動車 ===
タクシーや一般乗用車・商用車でも日本の中古車が占めている状況である。日本のタクシーからの廃車を活用して、塗装は日本交通・グリーンキャブ・都市交通・日の丸自動車・チェッカー無線などといったいわゆるそのままで走っている[[セドリック営業車|セドリック]]や[[トヨタ・クラウン|クラウン]]ではLPG仕様から'''ディーゼルエンジン'''へ換装の上活躍している。加えて、「初乗り710円」「深夜割増」「成田空港へのご用命は・・」「自動ドア」「東京ディズニーリゾート」などの表示が残されていることが多い。商用車バンでもタクシーは営業できることで、AD、カローラバンなども、大手企業の社名(○○商事)(XX工場1号車)(JR東日本)や「ｘｘ学習塾」「ｘｘ教習所」などを消さずにそのまま走っている。

以前は軍事国家であったことから輸入はタイ経由だったが、中古車の輸入に対して規制緩和が行われ直接ミャンマーに輸入されるようになった。

上記のバス・タクシー・商用車、あわせて一般乗用車の数も圧倒している他、[[ロールス・ロイス]]、[[メルセデス・ベンツ]]、[[フォルクスワーゲン]]、[[BMW]]、[[ローバー (自動車)|ローバー]]、[[ジープ]]、[[クライスラー]]、[[キャデラック]]といった欧米車も日本からの中古である。

民主化以降、自動車が急速に普及しヤンゴン市内では慢性的な渋滞が発生している
<ref name="nike_san_20130912">
{{Cite news 
|title=安住の殻打ち破れ(4)JFEエンジニアリング
|newspaper=[[日経産業新聞]]
|page=1
|date=2013-09-12
|author=阿部将樹
|author2=蓬田宏樹
|author3=黒瀬泰斗
|author4=宮住達朗
|accessdate=2013-09-17}}
</ref>。

==== シェゴンダイン高架橋 ====
先述の渋滞対策としてミャンマー初となる高架橋が建設されている<ref name="nike_san_20130912" />。「シェゴンダイン高架橋」という名のこの橋は全長420メートルで、ヤンゴン中心部のランドマークになるという<ref name="nike_san_20130912" />。建設工事は[[日本]]の[[JFEエンジニアリング]]が2012年に受注したもので、現地スタッフと共同の工事により2013年12月の完成を予定している<ref name="nike_san_20130912" />。

=== 鉄道 ===
[[Image:Myanmar-Yangon-Main train station.jpg|thumb|right|ヤンゴン中央駅]]
[[ヤンゴン中央駅]]はミャンマー鉄道のメインターミナルである。総延長{{convert|5403|km|mi|0|sing=on}}に及ぶ鉄道網は上ビルマ地域
（[[ネピドー]]、 [[マンダレー]]<ref name=nlm-rail>{{Cite news| title=MR to link Mandalay and Bhamo | date=22 February 2010 | publisher=New Light of Myanmar}}</ref>、 [[シーボー]]）、ビルマ高地（[[ミッチーナー]]）、 シャン高地（[[タウンヂー]]、[[ラーショー]]）、タニンダーリ沿岸地域（[[モーラミャイン]]、[[ダウェイ]]）を接続している。

=== ヤンゴン環状線 ===
[[ヤンゴン環状線]]は総延長{{convert|45.9|km|mi|sing=on}}、39駅のコミューター・レール網。ヤンゴンの衛星都市群を接続している。 この交通システムは多くの市民によって愛用されており、毎日約150,000枚の切符が販売されている<ref name="railway bazzar">{{Cite news| url=http://www.irrawaddy.org/multimedia.php?art_id=10074| title=The Railway Bazaar| date=30 January 2008| author=Yeni| publisher=The Irrawaddy}}</ref>。2007年政府がガソリン補助金を引き下げを行うと、ヤンゴン環状線の利用率は急激に高まった<ref name="railway bazzar"/>。

=== 河川交通 ===
ヤンゴンの4つのフェリー（渡し舟）は中心市街地の河岸にあり、主に[[ダラ郡区]]から[[タンリン郡区]]までを渡している。エーヤワディーデルタ地域に向けた地方フェリーも発着している<ref>{{Cite web| url=http://www.lonelyplanet.com/myanmar-burma/yangon-rangoon/transport/getting-there-away | title=Yangon – Getting there and around | accessdate=26 July 2009 | publisher=Lonely Planet}}</ref>。1990年代にヤンゴンからエーヤワディ管区に抜ける道路が完成するまで、35kmのトゥワンテ運河の河運がヤンゴンからエーヤワディーデルタ地域に抜ける最短ルートであった。現在なおデルタ地帯へ向かう旅客フェリーは運用されている。一方で、上ビルマ地域へ向かうエーヤワディー川の航路のほとんどは現在旅行者用のリバークルーズのルートになってしまった。

== 気候 ==
ヤンゴンは、[[ケッペンの気候区分]]によると、[[赤道]][[モンスーン]][[気候]]である。

<center>
{| class="wikitable"
! style="background: #99CCCC; color: #000080" height="17" | 月
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! style="background: #99CCCC; color:#000080;" height="16;" | 平均最低気温 ℃<br/>({{°F}})
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 18<br />(65)
| style="background: #FFCC00; color: black;" | 19<br />(67)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 21<br />(71)
| style="background: #FF9900; color: black;" | 24<br />(76)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 25<br />(78)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 25<br />(77)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 24<br />(76)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 24<br />(76)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 24<br />(76)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 25<br />(77)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 22<br />(73)
| style="background: #FFCC00; color: black;" | 19<br />(67)
| style="background: #FFFF33; color: black;" | 22<br />(73)
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! style="background: #99CCCC; color:#000080;" | Precipitation [[centimeters]]<br/>(inches)
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|}
<small>''ソース: [http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=069084&refer=&units=metric Weatherbase]''</small>
</center>
== 行政 ==
[[Image:Yangoncityhall.PNG|thumb||ヤンゴン市庁舎]]
ヤンゴンはヤンゴン市開発委員会（Yangon City Development Committee：YCDC）によって行政が行われている。市開発委員会は都市計画を調整する役割も持っている<ref>{{Cite web| url=http://www.chijihon.metro.tokyo.jp/asianet/participating_cities/yangon.htm| title=Yangon| accessdate=13 August 2006| publisher=Asian Network of Major Cities 21| archiveurl = http://web.archive.org/web/20060620010837/http://www.chijihon.metro.tokyo.jp/asianet/participating_cities/yangon.htm| archivedate = 20 June 2006}}</ref>。ヤンゴン市は四つの県（District）に分かれており、その下にさらに郡区（township）に分かれる。
全45郡区あるが、そのうち33郡区がヤンゴン市となる。
{|
|-
! style="width:200px;"|ヤンゴン西部県<br/>（Western District （市街地））
! style="width:200px;"|ヤンゴン東部県<br/>（Eastern District）
! style="width:200px;"|ヤンゴン南部県<br/>（Southern District）
! style="width:200px;"|ヤンゴン北部県<br/>（Northern District）
|-
|
* [[アロン郡区]]（Ahlone Township）
* [[バハン郡区]]（Bahan Township）
* [[ダゴン郡区]]（Dagon Township）
* [[チャウタダ郡区]]（Kyauktada Township）
* [[チミンダイン郡区]]（Kyimyindaing Township）
* [[ランマドー郡区]]（Lanmadaw Township）
* [[ラタ郡区]]（Latha Township）
* [[パベダン郡区]]（Pabedan Township）
* {{仮リンク|サンチャウン郡区|en|Sanchaung Township}}（Sanchaung Township）
* {{仮リンク|セイッカン郡区|en|Seikkan Township}}（Seikkan Township）
|
* [[ボタタウン郡区]]（Botataung Township）
* {{仮リンク|ダゴン・セイッカン郡区|en|Dagon Seikkan Township}}（Dagon Seikkan Township）
* {{仮リンク|南ダゴン郡区|en|South Dagon Township}}（South Dagon Township）
* {{仮リンク|東ダゴン郡区|en|East Dagon Township}}（East Dagon Township）
* {{仮リンク|北ダゴン郡区|en|North Dagon Township}}（North Dagon Township）
* {{仮リンク|北オッカラパ郡区|en|North Okkalapa Township}}（North Okkalapa Township）
* {{仮リンク|南オッカラパ郡区|en|South Okkalapa Township}}（South Okkalapa Township）
* {{仮リンク|パズンダウン郡区|en|Pazundaung Township|label=バズンダウン郡区}}（Pazundaung Township）
* {{仮リンク|ティンガンジュン郡区|en|Thingangyun Township}}（Thingangyun Township）
|
* {{仮リンク|タケタ郡区|en|Thaketa Township}}（Thaketa Township）
* {{仮リンク|ドボウン郡区|en|Dawbon Township|label=ドボン郡区}}（Dawbon Township）
* {{仮リンク|タムウェ郡区|en|Tamwe Township}}（Tamwe Township）
* {{仮リンク|ダラ郡区|en|Dala Township}}（Dala Township）
* {{仮リンク|セイッチ・カナウント郡区|en|Seikkyi Kanaungto Township}}（Seikkyi Kanaungto Township）
* {{仮リンク|ヤンキン郡区|en|Yankin Township}}（Yankin Township）
* {{仮リンク|ミンガラ・タウンニュン郡区|en|Mingala Taungnyunt Township}}（Mingalar Taungnyunt Township）
|
* [[インセイン郡区]]（Insein Township）
* [[ミンガラドン郡区]]（Mingaladon Township）
* {{仮リンク|マヤンゴン郡区|en|Mayangon Township}}（Mayangone Township）
* {{仮リンク|シェピタ郡区|en|Shwepyitha Township}}（Shwepyithar Township）
* [[ライン郡区]]（Hlaing Township）
* [[ラインタヤ郡区]]（Hlaingtharya Township）
* {{仮リンク|カマユ郡区|en|Kamayut Township}}（Kamayut Township）
|}

== 姉妹都市 ==
[[Image:01-yangon-calles-d02.jpg|thumb|right|市内のマーケット]]

* {{Flagicon|CHN}} '''[[揚州市|揚州]]'''（[[中華人民共和国]]）-- 1997年
* {{Flagicon|CHN}} '''[[昆明市|昆明]]'''（[[中華人民共和国]]）-- 2008年
* {{Flagicon|CHN}} '''[[南寧市|南寧]]'''（[[中華人民共和国]]）-- 2009年

== 関連項目 ==
*[[会田雄次]] [[ビルマの戦い]]に[[応召]]し従軍。戦後はラングーンの'''アーロン収容所'''に1947年まで収容された。復員15年後の[[1962年]]に捕虜体験を「アーロン収容所」として出版した。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
<references />

== 外部リンク ==
{{Commons&cat|Yangon|Yangon}}
; 旅行
* [http://www.myanmar-tourism.com/Jdes_yangon.html ミャンマー政府観光促進部 - ヤンゴン] {{ja icon}}

{{ヤンゴン管区の行政区画}}
{{DEFAULTSORT:やんこん}}
{{myanmar-stub}}
[[Category:ヤンゴン|*]]
[[Category:ミャンマーの都市]]
[[Category:古都]]
[[Category:世界歴史都市連盟]]