ヤマハ・FZ250フェーザーのソースを表示

'''ヤマハ・FZ250'''（エフゼットにひゃくごじゅう）フェーザーは、[[ヤマハ発動機]]が[[1985年]]に発売した、[[水冷エンジン|水冷]][[DOHC]]4バルブ[[直列4気筒]][[4ストローク機関|4ストローク]]250ccのエンジンを搭載した[[オートバイ]]。サブネームは、'''PHAZER'''（フェーザー）

== 概要 ==
{{Infobox オートバイのスペック表
| 排気量別=軽二
| 1枚目画像の説明= FZ250 PHAZER (1HX) 白/青 (1987-09-23撮影)
| 1枚目画像名= FZ250 PHAZER 1HX White-Blue 19870923.jpg
| 2枚目画像の説明=
| 2枚目画像名=
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| メーカー= [[ヤマハ発動機]]
| 製造期間= 1985年-1986年
| 型式= 1HX
| 種類= ヨーロピアン
| フレーム= 鋼管ダブルクレードル
| エンジン型式= 1HX
| エンジン= [[水冷エンジン|水冷]][[4ストローク機関|4ストローク]][[DOHC]][[直列4気筒]]
| 総排気量= 249
| 最高出力= 45ps/14500rpm
| 最大トルク= 2.5kg.m/11500rpm

| 初期表示= close
| 燃料供給装置= ダウンドラフトタイプ[[キャブレター]]
| 燃料供給装置型式=
| 燃料タンク容量= 12
| 駆動方式= [[ローラーチェーン|チェーンドライブ]]
| トランスミッション= 常時噛合式6段リターン
| サスペンション (前)= テレスコピック式
| サスペンション (後)= スイングアーム式
| ブレーキ (前)= 油圧式ディスク
| ブレーキ (後)= ドラム
| 全長= 1,950
| 全幅= 690
| 全高= 1,060
| 最低地上高= 130
| シート高= 750
| ホイールベース= 1,350
| 乾燥車両重量= 138
| 車両重量=
| 乗車定員= 2
| 備考=
| 自由項目1（項目名）=
| 自由項目1（内容）=
| 自由項目2（項目名）=
| 自由項目2（内容）=
| 先代=
| 後継= [[ヤマハ・FZR250|FZR250]]
| 同クラス= [[ホンダ・VT250F]]、[[スズキ・GS250FW]]、[[カワサキ・CS250]]
}}

バイクブーム真っただ中の1980年代中盤、維持が比較的容易で、また扱いやすいサイズの250ccクラスにも、4気筒モデルが求められる状況となった。

最初にそれに応えたのはスズキであり、GS250FWで市販初の250cc水冷4気筒DOHC2バルブエンジンを実現した。次にヤマハがFZ250フェーザーで一気筒あたり4バルブを実現、レブリミット17,000rpmに届く超高回転エンジンの威力を見せ付けた。ハイブリッドシェイプカウルの流麗なデザインと、16,000rpmの高回転エンジンで業界の話題をさらった。特筆すべきはやはりそのエンジンで、シリンダーブロックを45度に前傾させ、電磁ポンプとダウンドラフト[[キャブレター]]を採用し、一般市販車としては初めて16,000rpmの回転数を可能とし、4ストローク250ccクラスとして初めて45psの出力を得た。このエンジンは同じヤマハの[[ヤマハ・FZ750|FZ750]]と共に[[英語]]で[[創世記]]を意味する'''ジェネシス'''(GENESIS)エンジンとアナウンスされた、高回転型エンジンの元祖である。高回転で発する独特のエンジン音は、しばしば[[ジェットエンジン]]に例えられた。

発売当時は「4スト版[[ヤマハ・RZ|RZ]]」といわれ、また「テストコースではRZ250を追い回すほど」などと喧伝されたが、実際は[[2ストローク機関|2ストロークエンジン]]を搭載したRZ250ほどのスパルタンなものではなく、その小ぶりな車体から同社の[[ヤマハ・SR|SRX250]]（4スト[[単気筒エンジン|単気筒]]）、[[川崎重工業|カワサキ]] CS250（4スト単気筒）と共に所有者に女性ライダーが多かった。[[1986年]]にリアブレーキを[[ドラムブレーキ|ドラム]]から[[ディスクブレーキ|ディスク]]へ変更し、[[マフラー (原動機)|マフラー]]の小改良、カラーリングの変更を行った後期型（1KG）が発売された。[[1987年]]にはレプリカブームの到来と共に[[ヤマハ・FZR250|FZR250]]へとモデルチェンジして様変わりした。

ヤマハは1985年フェーザーの発売にともない、[[スポーツランドSUGO|SUGOサーキット]]においてSP-Fクラスを新設した。これは4サイクルエンジン250cc以下のカテゴリーのみのエントリーで入賞上位は全てFZ250フェーザーで占められていたが、1986年に入り各メーカーが4スト4気筒エンジン・アルミフレーム・17インチハイグリップタイヤを投入、フェーザーは後塵を記することとなり、ヤマハは後継のFZR250を発売することとなった。

そのため、フェーザーは1985年3月 - 1986年11月までしか生産されなかった短命の機種である。しかし、その近未来的フォルムやジェットサウンド・エンジン、回転数7,000 - 8,000回転にある谷を境に激変するエンジン性能などにより現在でも少数のマニアが存在する。また、フェーザーのジェットサウンドは正確にはフェーザーの初期型のみ(1HX)で2KRはマフラーに排気デバイスが着いてジェットサウンドは聞くことができない。

==外部リンク==
* [http://www.bbb-bike.com/history/data153_1.html BBB The History 時代を彩ったバイクたち ヤマハ FZ250フェーザー]

{{Motorcycle-stub}}

{{ヤマハのオートバイの車種}}
{{DEFAULTSORT:FZ250}}
[[Category:ヤマハのオートバイの車種]]