モスクワ条約 (2002年)のソースを表示

[[ファイル:Bush_and_Putin_signing_SORT.jpg|thumb|right|300px|条約に署名する[[ジョージ・ウォーカー・ブッシュ|ブッシュ]]米大統領（右）と[[プーチン]]露大統領（左）]]

'''モスクワ条約'''（モスクワじょうやく）とは、[[2002年]][[5月24日]]に、[[ロシア]]と[[アメリカ合衆国]]間で結ばれた核軍縮[[条約]]。

正式名称は、'''アメリカ合衆国とロシア連邦との間の戦略的攻撃能力の削減に関する条約'''（{{lang-en|the Treaty Between the United States of America and the Russian Federation on Strategic Offensive Reductions (SORT)}}, {{lang-ru|Договор о сокращении стратегических наступательных потенциалов}}）。

== 内容 ==
両国の戦略[[核弾頭]]の配備数を[[2012年]]までに1700～2200発まで削減することを定める。核弾頭及びその[[核兵器運搬手段|運搬手段]]（[[大陸間弾道ミサイル|ICBM]]、[[潜水艦発射弾道ミサイル|SLBM]]及びそれらの[[MIRV]]弾頭、[[戦略爆撃#戦略爆撃機|戦略爆撃機]]等）の廃棄義務は無く、構成も両国各々が、決定する。削減対象とした[[核弾頭]]の保管も可能。

[[第一次戦略兵器制限交渉|SALT I]] （[[1969年]]-[[1972年]]）、 [[弾道ミサイル迎撃ミサイル条約|ABM条約（弾道ミサイル迎撃ミサイル条約）]] （[[1972年]]）、[[第二次戦略兵器制限交渉|SALT II]] （[[1972年]]-[[1979年]]）、[[中距離核戦力全廃条約|INF条約（中距離核戦力条約）]] （[[1987年]]）、[[第一次戦略兵器削減条約|START I]] （[[1991年]]）及び[[第二次戦略兵器削減条約|START II]] （[[1993年]]）<ref>1993年に調印されたSTART II は、発効しないまま実施されないことになった。</ref>を含む両国間における相互[[核軍縮]]に関する一連の条約・交渉に続くものである。

2010年、最新の[[第四次戦略兵器削減条約|新START]]が締結され、終了した（第14条第4項）。

{{DEFAULTSORT:もすくわしようやく2002}}
{{law-stub}}

== 脚注 ==
<references />

== 参考文献 ==
* [http://www.cpdnp.jp/pdf/Digest100409NewSTART(tosaki).pdf 戸﨑洋史「新START条約」『軍縮・不拡散問題ダイジェスト』Vol.1、No.11、2010年4月]

== 外部リンク ==
*条約全文
**[http://www.nuclearfiles.org/menu/library/treaties/strategic-offensive-reduction/trty_strategic-offensive-reduction_2002-05-24.htm 英語正文]（Nuclear Files.org）
**[http://www.businesspravo.ru/Docum/DocumShow_DocumID_29832.html ロシア語正文]（businesspravo.ru）
**[http://www.iips.org/bp292j.pdf 日本語訳文]（今井隆吉「米ロ攻撃用戦略核弾頭削減条約」『研究レポート』No.292、世界平和研究所、2003年1月、pp.11-13）
* [http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku/beiro/moscow/index.html 戦略攻撃能力削減に関する条約（モスクワ条約）]（外務省）

{{核兵器制限条約}}

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