メルボルンのソースを表示

{{otheruses}}
{{複数の問題
|出典の明記=2011年11月
|独自研究=2011年11月
|Wikify=2011年11月}}
{{世界の市
|正式名称 =メルボルン <!--必須-->
|公用語名称 =Melbourne <!--必須-->
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|画像 =Melbourne montage six frame infobox jpg.jpg
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|緯度度 =37 |緯度分 =49 |緯度秒 =14 |N(北緯)及びS(南緯) =S
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|総人口 =4,347,955
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|備考 =一般にメルボルンと呼ばれるのはメルボルン都市圏のことであり、面積、人口はメルボルン都市圏のもの。
}}
'''メルボルン'''（'''Melbourne''': [[オーストラリア|豪]]: {{IPA2|/ˈmɛlbn̩/}}, {{IPA2|/ˈmælbn̩/}}<ref>[http://en.wiktionary.org/w/index.php?title=Melbourne&oldid=13478969 「Melbourne」]『[[ウィクショナリー|Wiktionary]]英語版』 2011年7月6日 21:49 (UTC)。（[[オーストラリア英語]]における発音の[[国際音声記号|IPA]]発音記号）</ref>、発音の音声データについては[[#参考資料|参考資料]]のセクションを参照）<!-- 本都市名のカタカナ表記については、信頼性のある出典に記述のないものは扱っていない。発音に関しては、発音記号、および参考資料のセクションにおける音声へのリンクを参照。 -->は、[[オーストラリア]]の[[ビクトリア州]]の[[州都]]で、[[オーストラリア]]大陸南東部、[[ポート・フィリップ湾]]に面した[[ヤラ川]]河口の港市。[[オセアニア]]有数の[[世界都市]]。

== 概要 ==
メルボルン都市圏 ({{lang-en-short|Melbourne Metropolitan area}}) の推定人口は、[[2010年]][[6月]]現在約408万人であり<ref>[http://www.melbourne.vic.gov.au/AboutMelbourne/Statistics/Pages/MelbourneSnapshot.aspx#statistics 「Melbourne in numbers」]（英語）City of Melbourne、2011年11月2日閲覧。</ref><ref>[http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/Products/3218.0~2009-10~Main+Features~Victoria?OpenDocument 「3218.0 - Regional Population Growth, Australia, 2009-10」]（英語）Australian Bureau of Statistics、2011年3月31日 11:30 (Canberra Time)、2011年11月2日閲覧。</ref>、[[シドニー]]に次いで同国第2位である。
[[2010年]]における[[世界の都市的地域の人口順位|都市的地域]]の人口では348万人であり、世界第94位、同国では第2位である<ref>[http://www.demographia.com/db-worldua.pdf Demographia: World Urban Areas & Population Projections]</ref>。

しばしばシドニーとの比較がなされるが、近代的で忙しい大都市のイメージが強いシドニーと比べると、歴史的な建物や文化が残り、のんびりして住みやすいという印象を持たれており、[[2002年]]と[[2004年]]の二度、[[エコノミスト]]誌の「世界で最も暮らしやすい都市」で一位を獲得している。市内各所には、未だにイギリス風の建造物が多く残っており、[[アフタヌーン・ティー]]をたしなむ習慣も残っている。
<!--アメリカの雑誌 "[[:en:Utne Reader]]" はこのように書いたことがある；「メルボルンは市民意識の伝統的な高さに加えて、ヴァラエティ豊かな世界中からの[[移民]]のコミュニティの数々（前市長の [[John So]]氏は香港出身）や移民が興したレストランが多いことも含めてオーストラリアで最高といわれる食事事情など、多くの項目で南半球で一番格好良い都市との評判がある」 (2004年11月／12月）。-->

[[ロンドン]]、[[ニューヨーク]]、[[パリ]]に次ぐ多さで世界の学生が学ぶ。

[[2014年]]、アメリカの[[シンクタンク]]が公表した[[ビジネス]]・[[人材]]・[[文化]]・[[政治]]などを対象とした総合的な[[世界都市#世界都市指数|世界都市ランキング]]において、世界第25位の都市と評価されており、オーストラリアでは[[シドニー]]に次ぐ第2位であった<ref>[http://www.atkearney.com/documents/10192/4461492/Global+Cities+Present+and+Future-GCI+2014.pdf/3628fd7d-70be-41bf-99d6-4c8eaf984cd5 2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook] (2014年4月公表)</ref>。

== 歴史 ==
: ''主要記事：[[:en:History of Melbourne|History of Melbourne]]、[[:en:Timeline of Melbourne history|Timeline of Melbourne history]]''

=== 初期 ===
[[ポートフィリップ]]と[[ヤラ川]]の辺りは30000年前からその地に住むと思われる[[先住民族]][[クリン人|クリン]] (Kulin) の地であった。彼らは[[漁業]]、[[狩猟]]、[[採集]]などを行いポートフィリップの豊かな資源によって生活していた。[[ヨーロッパ]]の[[移民]]により持ち込まれた[[病気]]に多くが打撃を受け、虐待、誤治療、アルコール、[[性病]]、によってクリンの人々の数は急激に減った。クリンは[[1870年代]]までに滅びてしまい、今日メルボルンに住む[[アボリジニー]]の殆どは他の地域から来た人々である。今日アボリジニーの歴史を残すものは少ない。例えば[[カヌー]]に使われた木が[[メルボルンクリケットグラウンド]]の近くにある他、ポートフィリップ沿岸にある[[貝塚]]くらいである。

[[1798年]]に{{仮リンク|ウェスタンポート|en|Western Port }}まで行った[[ジョージ・バス]]によって、[[バス海峡]]が発見される。[[レディーネルソン号]]で[[1802年]]に[[ジョン・マレー]]がポートフィリップを発見すると、[[マシュー・フリンダース]]が後に続いた。[[1803年]]に[[チャールズ・グリムズ]]はヤラ川の[[河口]]を発見し、今の[[ケイラー]]地区まで到達。同1803年のちに、[[NSW]][[総督]]は[[フランス]]のバス海峡地域の占領を恐れ、デイヴィッ・コリンズ大佐を300人の囚人とともにポートフィリップ、{{日本語版にない記事リンク|モーニントン半島|en|Mornington Peninsula}}のソレントに送り居住地を拓かせようとするが、淡水の不足のために断念。[[1804年]]に[[タスマニア]]へ居住地を移し[[ホバート]]を創る。その囚人のなかには後の開拓者、[[政治家]]の{{仮リンク|ジョン・パスコー・フォークナー|en|John Pascoe Fawkner}}がいた。

バス海峡の北岸は[[クジラ]]狩猟者、[[アザラシ]]狩猟者が20年ほどいた。[[1824年]][[ハミルトン・ヒューム]]と[[ウィリアム・ホヴェル]]は陸路で[[NSW]]からウェスタンポートを目指してきたが、代わりに[[コライオ湾]]に着き、良質な放牧地を発見する。10年後、[[タスマニア]]で放牧をしていた[[エドワード・ヘンティ]]は今のヴィクトリア西部、{{日本語版にない記事リンク|ポートランド (ヴィクトリア州)|en|Portland, Victoria|label=ポートランド}}の王領地に違法で羊牧地を設立した。

北タスマニアで成功していた農家[[ジョン・バットマン]]は更に放牧地を求めて[[1835年]][[4月]]、バス海峡をポートフィリップに渡りヤラ川の河口に着く。[[6月8日]]彼の手記に、「そしてボートは広い河を上った... そして... 6マイル上流に良質でとても深い河を見つけたことを嬉しく思う。この場所は村を作るのに適している ({{lang-en-short|This will be the place for a village.}})」と書いてある。この最後の文は後にメルボルン建設憲章として採用されている。

バットマンは[[ローンセストン]] (Launceston) に戻りヤラに居住地を拓くための大規模な探検の準備をする。しかし同時期にその時にはローンセストンで実業家となっていた{{日本語版にない記事リンク|ジョン・パスコ・フォークナー|en|John Pascoe Fawkner}}は同じアイディアを持っていた。フォークナーは[[スクーナー船]]エンタープライズ号を買い、移住しようとする人々とともに[[4月4日]]に出航した。[[1835年]][[4月30日]]に代理艦長を務めていたJohn Lancey は居住地になる土地を選び、船を泊め船上の荷物を下ろした。そのスポットはヤラ川北岸、今のスペンサーストリートとキングスブリッジの間の辺りである。

一方でバットマンはレベッカ号で出航し、[[9月2日]]にヤラに着いたが既にフォークナーの人々がいるのに落胆し、憤慨した。2つのグループにとって十分な土地があり、[[10月16日]]フォークナーが他の居住者とともに到着すると、彼は土地を分配して、誰が最初に着いたかで論争しないことに同意した。バットマンとフォークナーは新しい町に住み、[[1837年]][[3月]]に時の[[英国首相]][[ウィリアム・ラム (第2代メルバーン子爵)|メルバーン卿]]にちなんで正式に "Melbourne" と名付けられるまで幾つかの仮の名前がその町に使われた。

メルボルンはヤラ河岸にテントや小屋の集まりで始まったが10年もしないうちに牧畜の中心地となり、石やレンガで金融ビルが建てられた。[[1836年]][[9月]]にはニューサウスウェールズ植民地のポートフィリップ地区の行政中心地になる。

[[1851年]][[7月]]居住者はヴィクトリアを独立した植民地にする運動を治め、ラ・トローブは最初の総督代理になった。数ヶ月後金がBallarat、Bendigoを初めとする植民地の各地で見つかった。続いて起こった[[ゴールドラッシュ]]はヴィクトリア、特にメルボルンを急激に変革させた。
<!--[[1835年]][[5月10日]]、[[ジョン・バットマン]]とJohn Pascoe Fawknerの自由開拓移民グループによって創建された。 -->

=== ゴールドラッシュ以降 ===
1850年代にヴィクトリア州中央部で金が発見されたことによりゴールドラッシュが始まり、港による貿易の必要性から急速に発展した。1880年代は大英帝国で2番目に大きな都市となり、「素晴らしいメルボルン」として知られた。今日では[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア女王]]時代の建築物がロンドンを除く世界中の都市で最も多く残っている。

[[1901年]]に[[オーストラリア|オーストラリア連邦]]が成立してから、[[1927年]]に[[キャンベラ]]に移転が開始されるまでは[[連邦]]の臨時[[首都]]であった。

[[第二次世界大戦]]での移民の流入により[[20世紀]]前半は着実に拡大を続けた。[[1956年]]に南半球で初の[[夏季オリンピック]]大会（[[メルボルンオリンピック]]）が開催された。 2000年に[[シドニーオリンピック]]が開催されるまでは、南半球で唯一の開催地であった。

1990年代を通じて、クラウン・カジノやメルボルン博物館、メルボルンエキシビション・コンヴェンションセンターなどの公共建築物が積極的に造られた。

== 地理 ==
[[File:Melbourne Skyline from Rialto Crop - Nov 2008.jpg|thumb|center|800px|メルボルン中心部のパノラマ]]
[[File:沖合いから見たメルボルンシティ.JPG|thumb|right|250px|沖合いから撮影したメルボルン]]
[[File:ヤラ川から撮影したMelbourne City.JPG|thumb|right|250px|ヤラ川から撮影したシティ。<br/>中央の木々に隠れた黄色い建物がフリンダーズ・ストリート駅である。]]
[[ファイル:Map of central Melbourne 3384553.PNG|thumb|right|200px|メルボルン中心部の地図]]
[[ファイル:Greater Melbourne Map 4 - May 2008.png|250px|thumb|[[ポートフィリップ湾]]全体から見たメルボルン都市圏とジーロングの位置]]
メルボルンは[[オーストラリア大陸]]の南東部に位置し、大陸では最南に位置する[[州都]]である。[[ポート・フィリップ湾]]に面し、郊外は東に広がる。湾口の南東に位置するダンデノン丘陵とヤラ丘陵から[[ヤラ川]]が注ぎ、{{日本語版にない記事リンク|マリビノン川|en|Maribyrnong River}}とその支流の西と北は平坦な農業地域になっている。

旧市街地 (City) では超[[高層ビル]]が並ぶ風景が見られ、その南端はヤラ川に接する。郊外では[[人口密度]]が低く、片側4車線程度の道路が[[碁盤]]の目状に敷かれ、一戸建てで広大な[[庭]]を持った家々が並ぶ。

=== 地球上での位置 ===
日本では一般に、「オーストラリア国旗にはイギリス国旗（ユニオンジャック）も描かれている」または「オーストラリアはアメリカやイギリスと同じくアングロサクソンの国」との認識より、メルボルンに対してもアメリカやイギリスの都市と同じ印象を持たれているようである。それに加え、日本からメルボルンへの距離や飛行時間は方角が違うだけでアメリカ西海岸あたりとほぼ同じな為、「豪州＝欧米」感覚の人が多い。しかし、逆にメルボルンから世界を見れば、実のところ地球上ではかなり特異な場所に位置しており、[[パース (西オーストラリア州)|パース]] （オーストラリア）・[[アデレード]]と同じく「世界から隔離された都市」{{要出典|date=2011年11月}}という感覚を受ける人がいる{{誰|date=2011年11月}}。

メルボルンを中心とした[[正距方位図法]]の世界地図を見ると、[[ロサンゼルス]]・[[シアトル]]・[[シカゴ]]・[[マイアミ]]・[[ニューヨーク]]・[[アンカレッジ]]・[[バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)|バンクーバー]]・[[トロント]]・[[アテネ]]・[[ローマ]]・[[ウィーン]]・[[ベルリン]]・[[フランクフルト・アム・マイン|フランクフルト]]・[[パリ]]・[[アムステルダム]]・[[ロンドン]]などを含む「北半球のアメリカ本土（ハワイは除く）・アラスカ・カナダ・ヨーロッパ諸国」とはすべて12000km以上遠く離れている。[[東京]]から12000kmといえば、アメリカを超えて大西洋に浮かぶ[[バハマ]]、ヨーロッパを越えてアフリカの[[モロッコ]]、インド洋を越えて南半球のアフリカ南部の[[マラウイ]]、オーストラリアを越えて[[南極大陸]]にまでそれぞれ届く距離であり、また、世界の他の都市間で12000kmといえば、文化的接点が全く無いと言っても過言ではない[[テヘラン]]（イラン） - [[リオデジャネイロ市|リオ・デ・ジャネイロ]]（ブラジル）間にもほぼ相当し、それら以上に離れているということである。

逆に、12000km圏内にあるメルボルンと同じ欧米系の[[民族]]のいる国・地域（中東系は除く）は、隣国の[[ニュージーランド]]・[[ハワイ]]・[[グアム]]（アラスカとカナダとアメリカ本土は入らない）・[[南アフリカ共和国]]・[[ジンバブエ]]・[[ナミビア共和国]]・ウラル山脈以東の[[ロシア]]（モスクワやサンクトペテルブルクは入らない）・[[中央アジア]]5ヶ国（旧ソ連諸国で圏内に入るのはロシア以外この5カ国のみ）・[[チリ]]・[[アルゼンチン]]・[[ウルグアイ]]（中南米&カリブ海諸国の中で圏内に入るのはこの3カ国のみ）しかない。

それでも、[[タラマリン空港]]からは超長距離用特別仕様の[[カンタス航空]]機による12000km超えの[[ロサンゼルス]]へのノンストップ便が就航している（飛行距離（片道）：約12800km。所要時間：メルボルン発＝ 14時間20分、ロサンゼルス発＝ 15時間25分）。このメルボルン-ロサンゼルス便は、世界でも有数の長距離路線として知られている。日本発の片道12000kmを超える国際線のノンストップ便は一便もない。

この12000km超えのノンストップ便は現在[[ロサンゼルス]]便のみで、他のアメリカの都市やカナダやヨーロッパ諸国、モスクワ、中米&カリブ海諸国などへはロサンゼルス以上の遠さのため、それらの場所へノンストップ便が就航している日本や同じアングロサクソンのアメリカ・イギリス・カナダ・南アフリカ共和国とは違い、ノンストップ便は就航していない。

この為、世界の航空業界では『国際線が超長距離便ばかりになるのは[[オーストラリア]]の宿命』と云われている。毎年メルボルンで開催されているテニスの「[[全豪オープン]]」は、他のテニストーナメントが主に北半球の欧米諸国で開催されている中で、選手達にとって長時間かつ長距離の移動と時差があり、また真冬の北半球とは季節が逆の真夏の大会で、様々なハードな調整を必要とするため、番狂わせが起こりやすい{{要出典|date=2011年11月}}。

一方、日本との距離は8000km強で、メルボルンからだと『近隣諸国の一つ』との見方もある{{要出典|date=2011年11月}}。東京-メルボルン間にはノンストップ便が就航していないが、2014年4月29日からは直行便が復活する。<ref>[http://flyteam.jp/news/article/29290　ジェットスター、2014年ゴールデンウィークに成田/メルボルン線を就航] FlyTeam ニュース　2013年12月11日付</ref>

=== 気候 ===
ケッペンの気候区分によると海洋性の影響の強い[[西岸海洋性気候]](Cfb)に分類されるものの、日によって天気が目まぐるしく変わり、年間通してはっきりした四季は無く、一日の中に四季があるとも言われている。

冬季は最も寒い7月の平均最低気温が6.0℃とオーストラリアの大都市の中で最も冷え込むものの、降雪は周囲の山々で起きる程度で、平地では非常に稀であり、霜が降りることも少ない。過去最低気温の記録は[[1901年]]7月4日に記録した−2.8 °C に過ぎず、冬は温暖である。冬季は比較的曇天が多く日照時間が少ないが、日中は10度前後の日々が続いた後に20℃以上まで上がることも多い。

夏季は最も暑い1月の平均最高気温は25.9℃と低くなっているが、実際には内陸の砂漠地帯から吹き付ける[[フェーン現象]]により、年に数日は40度を超えるのような酷暑となることも多く、[[2009年]][[2月7日]]には観測史上最高気温の46.4℃を観測している。時に内陸部では気温が50度近くに達することもあり、メルボルン近郊のラバートンでは同日に47.5℃を観測している。しかし、非常に乾燥しており湿気は少なく、夏季は山火事の起きやすい環境となっている。また、そのような酷暑の日であっても朝晩は涼しくなり、熱帯夜となることはほとんど無く、平均最低気温が最も高い2月でも14.6℃と低く快適である。 

[[2006年]]には観測史上最悪の[[旱魃]]に見舞われ、例年ならば年間でも比較的降水が多い9月、10月に全く雨が降らなかった

{{Weather box
|location = メルボルン
|metric first = Yes
|single line = Yes
|Jan record high C = 45.6
|Feb record high C = 46.4
|Mar record high C = 41.7
|Apr record high C = 34.9
|May record high C = 28.7
|Jun record high C = 22.4
|Jul record high C = 23.1
|Aug record high C = 26.5
|Sep record high C = 31.4
|Oct record high C = 36.9
|Nov record high C = 40.9
|Dec record high C = 43.7
|year record high C = 46.4
|Jan high C = 25.9
|Feb high C = 25.8
|Mar high C = 23.9
|Apr high C = 20.3
|May high C = 16.7
|Jun high C = 14.1
|Jul high C = 13.5
|Aug high C = 15.0
|Sep high C = 17.2
|Oct high C = 19.7
|Nov high C = 22.0
|Dec high C = 24.2
|year high C = 19.9
|Jan low C = 14.3
|Feb low C = 14.6
|Mar low C = 13.2
|Apr low C = 10.8
|May low C = 8.6
|Jun low C = 6.9
|Jul low C = 6.0
|Aug low C = 6.7
|Sep low C = 8.0
|Oct low C = 9.5
|Nov low C = 11.2
|Dec low C = 12.9
|year low C = 10.2
|Jan record low C = 5.5
|Feb record low C = 4.5
|Mar record low C = 2.8
|Apr record low C = 1.5
|May record low C = −1.1
|Jun record low C = −2.2
|Jul record low C = −2.8
|Aug record low C = −2.1
|Sep record low C = −0.5
|Oct record low C = 0.1
|Nov record low C = 2.5
|Dec record low C = 4.4
|year record low C = −2.8
|Jan rain mm = 47.6
|Feb rain mm = 48.0
|Mar rain mm = 50.3
|Apr rain mm = 57.4
|May rain mm = 55.8
|Jun rain mm = 49.0
|Jul rain mm = 47.5
|Aug rain mm = 50.0
|Sep rain mm = 58.1
|Oct rain mm = 66.4
|Nov rain mm = 60.4
|Dec rain mm = 59.5
|year rain mm = 650.0
|Jan rain days = 8.4
|Feb rain days = 7.5
|Mar rain days = 9.4
|Apr rain days = 11.8
|May rain days = 14.6
|Jun rain days = 15.4
|Jul rain days = 16.1
|Aug rain days = 16.1
|Sep rain days = 14.9
|Oct rain days = 14.2
|Nov rain days = 11.8
|Dec rain days = 10.4
|year rain days = 150.6
|Jan sun = 279.0
|Feb sun = 234.9
|Mar sun = 210.8
|Apr sun = 168.0
|May sun = 120.9
|Jun sun = 108.0
|Jul sun = 114.7
|Aug sun = 145.7
|Sep sun = 171.0
|Oct sun = 195.3
|Nov sun = 210.0
|Dec sun = 232.5
|year sun =
|source 1 = <small>Bureau of Meteorology<!--<ref name="Bureau"/>--></small>
|date=December 2011}}

== 人口構成 ==
{| class="infobox" align=right
|colspan="2"|'''国別海外出生者数'''
|-
! 出生国 || 人口 (2006)
|-
|[[イギリス]] ||156,457
|-
|[[イタリア]] ||73,801
|-
|[[ベトナム]] ||57,926
|-
|[[中華人民共和国]] ||54,726
|-
|[[ニュージーランド]] ||52,453
|-
|[[ギリシャ]] ||52,279
|-
|[[インド]] ||50,686
|-
|[[スリランカ]] ||30,594
|-
|[[マレーシア]] ||29,174
|-
|[[クロアチア]] ||24,568
|-
|[[ドイツ]] ||21,182
|-
|[[マルタ]] ||18,951
|-
|[[南アフリカ]] ||17,317
|-
|[[マケドニア]] ||17,287
|-
|[[香港]] ||16,917
|-
|[[ポーランド]] ||16,439
|-
|[[フィリピン]] ||15,367
|-
|[[レバノン]] ||14,645
|-
|[[オランダ]] ||14,581
|-
|[[ボスニア・ヘルツェゴビナ]] ||13,332
|}

{| class="wikitable" style="float:right; margin-center:3px; text-size:80%; text-align:right"
!style="text-align: center;" colspan="3"| '''メルボルン<br/>都市部人口密度<br/>(人/[[ヘクタール|ha]])'''
|-
|1951 || 23.4
|-
|1961 || 21.4
|-
|1971 || 18.1
|-
|1976 || 16.75
|-
|1981 || 15.9
|-
|1986 || 16.05
|-
|1991 || 16.8
|-
|1996 || 17.9
|}

{| class="wikitable" style="float:right; margin-left:3px; text-size:80%; text-align:right"
!style="text-align: center;" colspan="3"| '''メルボルンの人口'''
|-
|1836 || 177 ||
|-
|1851 || 29,000 ||
|-
|1854 || 123,000|| (gold rush)
|-
|1860 || 140,000||
|-
|1880 || 280,000||
|-
|1890 || 490,000||
|-
|1895 || 900,000 || (economic collapse)
|-
|1956 || 1,500,000 ||
|-
|1981 || 2,806,000 ||
|-
|1991 || 3,156,700 || (economic slump)
|-
|2001 || 3,366,542 ||
|-
|2004 || 3,592,975 ||
|-
|2006 || 3,720,300 || (2006 estimate)
|-
|2030 || 4,500,000 || (projected)
|}

この街は誕生以来、[[19世紀]]の[[ゴールドラッシュ]]期、二度の[[世界大戦]]後の[[難民]]など、各国からの[[移民]]を多く受け入れてきた。[[人口]]の約74%が[[アングロ・サクソン人|アングロサクソン]]系、<!--[[ケルト人]]はどちらでしょうか？-->約19%がその他の[[ヨーロッパ]]系、約5%が[[アジア]]系（近年とみに増加率が高い）である{{要出典|date=2007年6月}}。
[[ギリシャ]]系も多くギリシャや[[キプロス]]を除くと世界でもっとも多くのギリシャ人が居住しており、ギリシャ系のお祭りも多く行われている。[[チャイナタウン|中国人街]]、[[ベトナム|ヴェトナム]]人街、[[イタリア]]人街など、国ごとの[[コミュニティ]]を形成して住む傾向にある。そのため多種多様な食文化の影響を受け、広大な[[農地]]や[[海]]と隣りあって食材も豊富であるため、各国の料理を手軽に味わうことができる。国外からの[[留学生]]の受け入れにも積極的。

世界最高級の生活水準・環境、治安の良さそして英語が公式言語であることも手伝ってか移民先として世界でも屈指の人気がある。
<!--
を誇るわけだが、ゆえに今日では移民許可はおろか、就労ヴィザもよほどの好条件を有していない限りめったに下りない。過去に大量の移民や難民を受け入れたことに対する反動もあるとみられる。
移民の実数は増加傾向にある。http://www.abs.gov.au/AUSSTATS/abs@.nsf/bb8db737e2af84b8ca2571780015701e/5CBE74A6B765C420CA2572360001097D?opendocument 2008-01-23 閲覧。--->

== 産業 ==
メルボルンはオーストラリアの3つの大きな企業、[[テルストラ]]、[[BHPビリトン]], [[ナショナルオーストラリア銀行]]の本拠地があり、また{{日本語版にない記事リンク|オーストラリア商業協議会|en|Business Council of Australia}},{{日本語版にない記事リンク|オーストラリア労働組合協議会|en|Australian Council of Trade Unions}}、[[オーストラリア証券取引所]]に名を連ねる会社の多くがある。

オーストラリア第2の[[金融センター]]であり、多くのオーストラリアの大企業の本社（四大銀行のうち二行の本店）が立地するが、海外企業の地域本部は[[シドニー]]を好む傾向がある。オーストラリアの[[自動車工業]]の中心地であるほか、[[機械]][[工業]]、[[食品]]加工業が盛んである。[[繊維]]・[[洋服|被服]]・[[履物]]工業が盛んであったが[[輸入]]の影響による縮小が著しい。同国の[[ファッション]]の中心地であるのはその名残である。

== 政治 ==
[[File:Melbourne Town Hall-Collins Street.JPG|thumb|right|250px|タウン・ホール]]
[[File:Queen Victoria Market.JPG|thumb|right|250px|クイーン・ヴィクトリア・マーケット]]
[[File:St Patrick's Cathedral-Gothic Revival Style (East Side).jpg|thumb|right|250px|聖パトリック大聖堂]]

メルボルン都市圏は、30の[[市議会]]（議員は公選、[[市長]]は議員から市議会が選出の[[:en:Mayor-council_government#Weak-Mayor_Form|en:弱い市長制]]）の管轄領域に分割される。オーストラリアの他州の州都と同様、都市圏全体の行政は州政府の管轄であり、メルボルン圏だけを管轄する[[地方自治体]]はない。[[都心]]部を管轄するメルボルン市議会の市長は、 "'Lord' Mayor" という上級の呼称をもっているが、権限は他の市長と変わりない。{{See|:en:Lord Mayor}}

== 文化及びスポーツ ==
=== 名所 ===
* [[メルボルン・クリケット・グラウンド]] (MCG) - 4月から9月の間、[[オージーフットボール|オーストラリアン・ルールズ・フットボール]]の試合が週に2,3回行われる。[[2006年]]の[[コモンウェルスゲームズ|英連邦競技大会]]のメイン会場でもあり、最大収容人員は10万3千人である。
* [[メルボルン・パーク]] - [[テニス]]の[[グランドスラム (テニス)|4大大会]]の一つである[[全豪オープン]]の開催地。同大会は毎年1月に開催される。
* アルバートパーク - 1996年以降、毎年[[フォーミュラ1|F1]]が開催されるようになったことで、知名度が上がったメルボルン最大の[[公園]]。敷地内には[[人造湖]]やスポーツの複合施設などがある。[[アルバート・パーク・サーキット|F1のサーキット]]は普段、公園内に乗り入れるための公道として利用されている。
* {{仮リンク|メルボルン展示センター|en|Melbourne Exhibition and Convention Centre}} - [[王立展示館]]の代わりとして、[[1990年代]]にサウスバンク地区に建設された。多くの展示会が開催される。
* {{仮リンク|ヴィクトリア・アート・センター|en|Victorian Arts Centre}} - ヤラ川の南岸にある尖塔で、メルボルンのランドマーク。州立劇場とハーマー・ホール（旧称はメルボルン・コンサート・ホール）から成る。[[シドニー]]の[[シドニー・オペラハウス|オペラハウス]]とはライヴァルとしてよく比較される。
* {{仮リンク|クラウン・カジノ|en|Crown Casino}} - アート・センターからヤラ川沿いにすぐ近くにある。南半球最大のギャンブル場やレストラン、高級ブティック、ナイトクラブ、2つのホテル、[[シネマコンプレックス]]、フロアショーが入居している。また、毎晩夜になるとアボリジニの儀式をイメージした「炎のショー」（毎時点火）がヤラ川沿いで行われており、メルボルンの名物の1つとなっている。（観覧は無料）
* {{仮リンク|コモ・ハウス|en|Como House}}
* {{仮リンク|旧メルボルン監獄|en|Melbourne Gaol}} - [[19世紀]]の大強盗、ネッド・ケリーが処刑された監獄。
* [[セント・パトリック大聖堂 (メルボルン)|聖パトリック大聖堂]] (Saint Patrick's Cathedral)
* {{仮リンク|リアルト・タワー|en|Rialto Towers}} (Rialto Towers) - 南半球で最も高いオフィスビルであり、55階には市内を一望できる展望台がある。
* {{仮リンク|キングス・ドメイン|en|Kings Domain, Melbourne}} (King's Domain)
* {{仮リンク|クイーン・ヴィクトリア・マーケット|en|Queen Victoria Market}} - ヴィクトリア州最大のマーケットで、野菜、果物、精肉、魚介などの食品から、雑貨、皮革製品、お土産まで幅広い商品が取り扱われている。
* [[ヴィクトリア州立図書館]] - 目抜き通りであるスワンストン・ストリートに面する。
* [[王立展示館とカールトン庭園]] - [[王立展示館]]は世界展覧会のために[[1880年代]]に建設された。[[2004年]][[7月2日]]、建物としてはオーストラリアで初の[[世界遺産]]に登録された。[[1901年]][[5月9日]]に最初のオーストラリア議会が行われた建物である。
* {{仮リンク|王立植物園 (メルボルン)|en|Royal Botanic Gardens, Melbourne}}

=== 博物館・美術館 ===
* [[国立スポーツ博物館]]
* {{仮リンク|中国博物館 (メルボルン)|en|Chinese Museum, Melbourne}}
* {{仮リンク|旧財務省博物館|en|Old_Treasury_Building,_Melbourne}}
* [[移住博物館 (メルボルン)|移住博物館]]
* {{仮リンク|ポーリー・ウッドサイド海洋博物館|en|Polly Woodside}}
* 切手博物館
* {{仮リンク|サイエンスワークス博物館 (メルボルン)|en|Scienceworks Museum (Melbourne)}}
* {{仮リンク|メルボルン博物館|en|Melbourne Museum}} - [[中心業務地区|CBD]]の北東、[[世界遺産]]の[[カールトン庭園]]内にあり、[[南半球]]で最大の博物館。オーストラリアの名[[競走馬]]ファーラップの[[剥製]]が展示されている。
* {{仮リンク|ビクトリア国立美術館|en|National Gallery of Victoria}} (NGV) - オーストラリアで最大のコレクションを誇る。フェデレーション・スクエアのオーストラリア館 (NGV Australia)と、セント・キルダ通り沿いの国際館 (NGV International) 2個所に所在する。[[キャンベラ]]にある[[:en:National Gallery of Australia|オーストラリア国立美術館]] (NGA) と紛らわしいので注意。
[[ファイル:Outside melbourne museum panorama.jpg|thumb|center|800px|メルボルン博物館]]

=== 楽団 ===
* [[メルボルン交響楽団]] (Melbourne Symphony Orchestra)

=== 動物園・水族館 ===
[[ファイル:Luna Park in St. Kilda.jpg|thumb|right|200px|ルナ・パーク]]
* {{仮リンク|メルボルン動物園|en|Melbourne Zoo}} - オーストラリア最古、世界で3番目に長い歴史をもつ。350種以上の動物が自然環境に近い状態で飼育されている。
* {{仮リンク|ウェリビー・パーク・ズー|en|Werribee Open Range Zoo}}
* {{仮リンク|メルボルン水族館|en|Melbourne Aquarium}}
* {{仮リンク|ルナパーク (メルボルン)|label=ルナパーク|en|Luna Park, Melbourne}} - [[1912年]]開園の[[遊園地]]

=== スポーツ ===
{{Main|:en:Sport in Victoria}}
[[ファイル:AFL teams locations Melbourne.PNG|thumb|right|200px|メルボルン近郊の[[オーストラリアン・フットボール・リーグ|AFL]] チーム]]

* {{仮リンク|メルボルン・スプリング・レーシング・カーニバル|en|Melbourne Spring Racing Carnival}} - [[メルボルンカップ]]をメインレースとして複数のレースからなるオーストラリア[[競馬]]最大の祭典で、オーストラリアでも最大級のスポーツイベント。開催される[[11月]]の第1火曜日は都市圏の公休日となり、145年以上続くメルボルンカップは"国を止めるレース"と呼ばれる。
* [[オーストラリアグランプリ|F1オーストラリアグランプリ]]
* [[アルバート・パーク・サーキット|アルバートパーク]]で、[[1996年]]から開催（以前は[[アデレード]]で開催）
* [[全豪オープン|オーストラリアン・オープン]]（テニス） - [[1988年]]から毎年[[1月]]に開催
* [[AFLグランドファイナル]] - [[オーストラリアン・ルールズ・フットボール|オージーフットボール]]の中心地
などが主要なスポーツイベントとして行われる。

[[1956年]]には[[南半球]]最初の[[メルボルンオリンピック|オリンピック]]、[[2006年]]には[[2006年コモンウェルスゲームズ|コモンウェルスゲームズ]]が開かれた。オリンピックが開催された都市として、および[[世界都市]]として、メルボルンは一番南に位置する都市となっている。

オーストラリアで盛んな[[クリケット]]に関しては、[[メルボルン・クリケットグラウンド]]で試合が行われている。

[[2007年]]には[[2007年世界水泳選手権|世界水泳選手権]]が当市で開催された。

オーストラリア国内サッカーリーグの[[Aリーグ]]には、当市に本拠を構える[[メルボルン・ビクトリーFC]]と[[メルボルン・ハートFC]]が所属している。

=== ショッピング ===
* メルボルン市内のバーク・ストリート
* [[サウス・ヤラ]]のチャペル・ストリート
* [[フィッツロイ]]のブランズウィック・ストリート

== 社会基盤 ==
=== 教育 ===
{{Main2|情報：[[:en:List of schools in Victoria, Australia|List of schools in Victoria, Australia]]、教育機関の公式サイトは[[#外部リンク|外部リンク]]を}}
[[File:Parkville - University of Melbourne (Ormond College).jpg|thumb|[[メルボルン大学]]]]
* 大学は[[メルボルン大学]]、[[モナシュ大学]]、[[ラ・トローブ大学]]、[[スインバン大学]]、[[ビクトリア大学 (オーストラリア)|ビクトリア大学]]、[[ディーキン大学]]、[[RMIT大学]]、[[オーストラリア・カトリック大学]]の本部や主要なキャンパスがある（[[オーストラリアの大学リスト]]も参照）。
* 高級職業訓練学校は州立の[[TAFE]]、専門学校は私立が多い。
* [[初等教育|初等]]・[[中等教育]]機関は[[ベントリーセカンダリーカレッジ]]など、州立・私立でさまざまな種類のものがある。
* [[成人教育]]機関は公式な学位や資格を授与しないものが数多く存在する。

=== 交通 ===
: ''主要記事：[[:en:Transport in Melbourne|Transport in Melbourne]]''

==== 公共交通 ====
[[File:Melbourne Flinders St. Station.jpg|thumb|250px|フリンダーズ・ストリート駅]]
[[File:Southern-cross-station-melbourne-morning.jpg|thumb|250px|サザン・クロス駅]]
[[File:Melbourne Central Station 1.JPG|thumb|250px|メルボルン・セントラル駅]]
[[File:メルボルン市内のtram stop.JPG|thumb|250px|City内にある一般的なtram stop]]
メルボルンの[[公共交通]]機関はヴィクトリア州政府による許可のもとで、[[路面電車]]と[[鉄道]]それぞれを運営する会社によって提供されている。これらは[[1990年代]]後半までは州政府が直接経営していた。現在これらのシステムは「[[Metlink]]」と命名されている。

路面電車は、約240kmという世界でも屈指の充実した路線網を誇る。旧市街 (City) から郊外へは放射状に近郊電車が伸びている。そのターミナルであるフリンダーズ・ストリート駅は、入口にずらりと[[時計#表示方式|時計盤]]（各路線の発車時刻を示す）が並んだ姿が特徴的で、メルボルンのシンボル的建築の一つである。この近郊路線は旧市街の縁を一周（City Loopと呼ばれる）しているが、北・東辺の半周三駅以外に[[地下鉄]]路線はない。

路面電車の中心部周回路線には観光客向けに無料の路面電車{{日本語版にない記事リンク|シティサークル・トラム|en|City Circle Tram}}が走っており、市内各所の観光名所を廻ることが出来る。外観は茶色の古電車であり、無料ゆえ、エアコンは導入されていない。

市内には多くの[[バス (交通機関)|バス]]会社が存在する。長距離列車は都心部西部の{{仮リンク|サザン・クロス駅 (メルボルン)|label=サザン・クロス駅|en|Southern Cross railway station, Melbourn}} ({{lang-en-short|Southern Cross railway Station}}) に発着する。州内の列車はV-LINEと呼ばれる。州外への列車には[[アデレード]]行きや[[シドニー]]行きのものがある。同駅および都心部北部に[[高速バス]]ターミナルがある。

近郊電車と路面電車、それに路線バスはメットカード (Metcard) と呼ばれる共通の切符で利用することができ、購入した地域（ゾーン）内であれば一定の時間、自由に利用することができる。地域（ゾーン）はシティを中心に近い（半径約10km）地域がゾーン1、それ以外がゾーン2となる。料金システムは各ゾーンを対象に購入（ゾーン1内の利用であればゾーン1のチケットを購入）、もしくは利用するゾーンがまたがる場合はゾーン1+2のようにチケットを購入するシステムになっている。チケットには2時間券 (two-hour) ・1日券 (all-day) ・1週間券 (weekly) ・1ヶ月券 (monthly) ・1年券 (annual) があり、1週間もしくは1ヶ月券を持っていると、土日祝日に限りそのチケットでどのゾーンでも移動することができる。日曜日にはサンデイセイヴァーと呼ばれる日曜日だけの大幅に割引された特別券を利用することができ、{{要追加記述範囲|ゾーン1・2の全エリア同じ料金で乗ることができる|date=2011年11月}}<!-- 何と同じか不明 -->。

==== 道路 ====
メルボルンの[[道路]]は一般に道幅が広く、住宅地の一般的な道路でも片側2車線ある。また、歩道も完備されている。[[高速道路]]に関しては、信号があるものの時速100kmで走行できる[[ハイウェイ]]と、一般の道路とは切り離されているフリーウェイがある。どちらも無料で利用することができる。また、以前は市街地 (City) をはさんで市の東西を移動するのには大変な時間がかかるという問題点もあったが、近年開通した有料道路City Linkにより現在では解消している。ただこの City Linkも近年の人口・車所有率の上昇に対応しきれず、朝・夕の通勤ラッシュ時にはかなりの[[渋滞]]を引き起こし、ラッシュ時のさらなる渋滞を避けるため、City Link 入口に信号を設置、利用者の車の数を制限し渋滞を緩和しようと試みている。

==== 空路 ====
* [[メルボルン空港]]（タラマリン空港）、[[国際空港]]、メルボルン北西のタラマリン地区、国際・国内便
* [[アバロン空港]]、メルボルンと南西の[[ジーロング]]の間に位置する第2の空港、格安航空会社による大陸部他州都への便が就航
* エセンドン空港、メルボルンで最初の主要空港であるが、長らくの間使われていない
* オーストラリア空軍のクック・ポイント基地は都市の南西の端に位置する

==== 海路 ====
[[メルボルン港]]はオーストラリアで最大のコンテナと一般貨物の港である。世界中の 300の都市との間に貨物航路があり、年間3200隻の船が発着する。メルボルン港はメルボルン中心部の西のMaribyrnong川とヤラ川の交差する地点にある。
同港と[[タスマニア州]]の[[:en:Devonport, Tasmania|en:デボンポート]]を結ぶ定期[[カーフェリー]][[:en:Spirit of Tasmania|en:「スピリット・オブ・タスマニア」]]の埠頭には、路面電車でもアクセスできる。

== 姉妹都市 ==
メルボルンは多数の都市と[[姉妹都市]]提携をしている：
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em">
* {{flagicon|JPN}} [[大阪市]] （[[日本|日本国]]） [[1978年]]
* {{flagicon|CHN}} [[天津市|天津]] （[[中華人民共和国]]） [[1980年]]
* {{flagicon|USA}} [[ロサンゼルス]] （[[アメリカ合衆国]]） [[1982年]]
* {{flagicon|GRE}} [[テッサロニキ]] （[[ギリシャ|ギリシャ共和国]]） [[1984年]]
* {{flagicon|USA}} [[ボストン]] （アメリカ合衆国） [[1985年]]
* {{flagicon|USA}} [[シカゴ]] （アメリカ合衆国） [[1988年]]
</div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em">
* {{flagicon|RUS}} [[サンクトペテルブルク]] （[[ロシア|ロシア連邦]]） [[1989年]]
* {{flagicon|CAN}} [[モントリオール]] （[[カナダ]]） [[1996年]]
* {{flagicon|ITA}} [[ミラノ]] （[[イタリア|イタリア共和国]]） [[2004年]]
* {{flagicon|SRI}} [[ゴール (スリランカ)|ゴール]] （[[スリランカ|スリランカ民主社会主義共和国]]） [[2005年]]
* {{flagicon|TUR}} [[イズミル]] （[[トルコ]]）
</div><br style="clear: left"/>

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 参考資料 ==
* [http://ja.forvo.com/word/melbourne/ 「Melbourne」]『FORVO』 2011年11月1日閲覧。オーストラリアの人によるとされる「Melbourne」の発音の音声ファイルを含む。
* [http://ejje.weblio.jp/content/Melbourne 「Melbourne」]『[[Weblio]]英和・和英辞典』 2011年11月1日閲覧。「Melbourne」の発音の音声ファイルを含む。音声は米国英語のみ。

== 外部リンク ==
{{Commons&cat|Melbourne|Melbourne}}
'''公式'''
* [http://www.melbourne.vic.gov.au/ メルボルン市公式サイト] {{en icon}}

'''日本政府'''
* [http://www.melbourne.au.emb-japan.go.jp/index_j.html 在メルボルン日本国総領事館] {{ja icon}}

'''観光'''
* [http://japanese.visitmelbourne.com/ メルボルン観光局] {{ja icon}}
* [http://www.australia.com/jp/destinations/cities/melbourne.aspx オーストラリア政府観光局 - メルボルン] {{ja icon}}
* [http://school.australia.jp/about/travel/weather/melbourne.php メルボルンの気候と服装｜オーストラリア政府観光局 教育旅行公式サイト]{{ja icon}}
* [http://school.australia.jp/about/transportation/melbourne.php メルボルンの交通機関と地図｜オーストラリア政府観光局 教育旅行公式サイト]{{ja icon}}

'''教育機関'''
* [http://www.latrobe.edu.au/language/ ラトローブ大学付属語学学校] {{en icon}}
* [http://www.swin.edu.au/isu/ スインバン大学] {{en icon}}
* [http://www.vu.edu.au/International/ ヴィクトリア大学] {{en icon}}
* [http://www.acu.edu.au/course_areas/International_Students/index.cfm オーストラリア・カトリック大学] {{en icon}}

<!--No need to add commercial guide websites 商用サイトは不要-->
{{夏季オリンピック開催都市}}
{{コモンウェルスゲームズ開催都市}}

{{DEFAULTSORT:めるほるん}}

[[Category:メルボルン|*]]
[[Category:世界歴史都市連盟]]