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メドゥーサ
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{{otheruses|ギリシア神話の神・怪物|その他}} [[画像:Michelangelo Caravaggio 017.jpg|thumb|メドゥーサ]] '''メドゥーサ'''({{Lang-grc-short|'''Μέδουσα''', ''Medoūsa''}})は、[[ギリシア神話]]に登場する[[怪物]]。[[ゴルゴーン]]三姉妹の一人である。姉は[[ステンノー]](「強い女」の意)、[[エウリュアレー]](「遠くに飛ぶ女」の意)と呼ばれメドゥーサは三女に当たる。その名の語源はmedousa(女支配者、女王)である。 [[日本語]]では[[長母音]]を省略して'''メドゥサ'''、あるいは[[英語]]などでの表記・発音の影響からか、'''メデューサ'''とも書く。 == 概説 == 宝石のように輝く目を持ち、見たものを石に変える能力を持つ。かつては見た者を恐怖で石のように硬直させてしまうとされていたが、途中から現在知られている形に解釈される。頭髪は無数の[[毒蛇]]で、[[イノシシ]]の歯、青銅の手、黄金の翼を持っている(腰に蛇をまいた姿や、下半身がイノシシの胴体と[[ウマ|馬]]の下半身になった姿で描かれる事も)。 海の神である[[ポセイドーン]]の愛人であり、ポセイドーンとの間に天馬[[ペーガソス]]と[[クリューサーオール]](「黄金の剣」の意)がいる。[[ペルセウス]]によって首を切り落とされ退治された。 本来は、ギリシアの先住民族である[[ペラスゴイ人]](もしくは[[アナトリア半島]])の神話の中で主たる[[女神]]の内の一柱であった<ref name="G">健部伸明と怪兵隊 『幻想世界の住人たち』 [[新紀元社]]</ref>。また、[[コリントス]]では大地の女神とされていた<ref name="G" />。<!--[[ヘビ|蛇]]の髪は大地と流れる川を表し、大地と水の女神であった。-->ポセイドーンも元はヘレーネス(古代ギリシア人)到来以前から古代ギリシアに存在していた[[神]]であり、二神は夫婦であった<ref name="G" />。 春の花咲く野で神に略奪された少女として[[ペルセポネー]]に近く、「女妖怪」はいわば美しいペルセポネーのもうひとつの面といわれる。(『[[オデュッセイア]]』11.634) 「自分の髪は[[アテーナー]]の髪より美しい」と自慢したメドゥーサは[[ゼウス]]の娘アテーナーの怒りを買い、美貌は身の毛のよだつような醜さに変えられ、讃えられるほどの美しい髪ですら、一本一本を蛇に変えられてしまう。しかし、アテーナーはそれで許そうとせず、ペルセウスがメドゥーサを退治しようとした際には、[[ヘルメース]]とともに彼を援助している。 彼女の切り落とされた首から滴り落ちた血はペルセウスによって二つの瓶に集められ、アテーナーに献上された。右側の血管から流れて右の瓶に入った血には死者を蘇生させる効果が、左側の血管から流れて左の瓶に入った血には人を殺す力があったとされる。アテーナーは後に、メドゥーサの頭の左側から抜き取った人を蘇生させる血を[[アスクレーピオス]]に授け、アスクレーピオスはこの血を混ぜた薬を使用した。 石化された者を戻すには彼女の涙が有効とされている。頭に生えている蛇は「メドゥシアナ」と呼ばれ、引き抜いて単体で動かす事も可能とされる。だが、この蛇は女性に噛みつく事はできず、男性のみを狙うとされる。 == 物語 == === 伝承 === 元々美少女であったメドゥーサは、海神ポセイドーンとアテーナーの神殿の一つで交わったためにアテーナーの怒りをかい、醜い怪物にされてしまう。これに抗議したメドゥーサの姉達も怪物に変えられてしまう。姉のエウリュアレーとステンノーは不死身であったが、メドゥーサだけは可死であったためペルセウスに討ち取られたとされる。アテーナーはその首を自分の山羊皮の楯[[アイギス]]にはめ込んだ。 別の伝承では、美少女であったメドゥーサは次第に傲慢になっていく。そして、とうとう女神アテーナーよりも美しいと公言してしまう。この発言がアテーナーの怒りを買い、醜い姿に変えられた。 この伝承では、姉妹が存在する場合としない場合がある。メドゥーサは元は単独の女神であったとも考えられる。この話は機織りの娘[[アラクネー]]の物語とも混同されやすく、同一視されることもある。 === ペルセウスとメドゥーサ === 醜い姿に変えられたメドゥーサはアテーナー等に手助けされたペルセウスに首を切られるのだが、その際ペルセウスが持っていた盾は、アテーナーから借り受けたアイギスとも言われる。 メドゥーサは、見るものを石にしてしまう力を持っていて、これまでは誰も退治できなかったのである。ペルセウスは鏡のように磨き抜かれた盾を見ながら、曲刀([[ハルペー]]:癒えない傷を与え不死身殺しの武器とされる)で眠っているメドゥーサの首を掻っ切った。メドゥーサの首からあふれ出た血は、空駆ける天馬ペーガソスを生んだ。また、別伝では、ポセイドーンとメドゥーサの子である黄金剣を持ったクリューサーオールも生まれたとされる。 ペルセウスが空飛ぶ翼のあるサンダルで海を渡っている際に、包んであったメドゥーサの首から血が滴り落ち、それが赤い[[サンゴ|珊瑚]]になった。切り落としたメドゥーサの首から滴る血が砂漠に落ち、[[サソリ]]などの猛毒の生き物が生まれたともされる。 === アンドロメダーと怪物 === その帰路の途中、ペルセウスは海から突き出た岩に縛り付けられた美女を見つける。彼女の名は[[アンドロメダー]]といい、母親[[カッシオペイア]]が自分の娘アンドロメダーの方が海の[[ニュンペー|ニュムペー]]より美しいと公言した為、海神ポセイドーンの怒りに触れ、海の怪物[[ケートス]](「鯨」の意だが、実際は海竜の様な姿をした怪物)の生贄にされるため、岩に磔になっているのだと言う。可哀相に思ったペルセウスは美女を助けることを約束する。 美女を襲いに来た海の怪物に剣は全く歯が立たず、そこで彼はメドゥーサの首を取り出し、怪物を石に変えた。 ペルセウスは無事に課題を終えたことの感謝の意を含め、加護してくれていたアテーナー女神にメドゥーサの首を贈る。アテーナーは自分の盾であるアイギスにメドゥーサの首をつけ、最強の盾とした。 == メドゥーサをモチーフとした作品 == [[File:Rubens Medusa.jpeg|thumb|300px|ルーベンスによる「メドゥーサの頭部」]] 他のギリシア神話のモチーフ同様、古来からメドゥーサの神話は芸術家のインスピレーションの源泉であった。 古代ギリシアやローマにおいては、ペルセウスにあやかって武具や防具にメドゥーサの首が描かれていた。ポンペイ遺跡から発掘された[[イッソスの戦い]]のモザイク画には、メドゥーサの胸当てを付けた[[アレクサンドロス3世|アレクサンダー大王]]が描かれている。また、古代ギリシアでは子供の悪戯防止と魔除けの意味を込めて、[[かまど|竈]]にメドゥーサの絵を描いていた。 [[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]や[[ピーテル・パウル・ルーベンス|ルーベンス]]、近代では[[サルバドール・ダリ]]といったアーティストがメドゥーサをモチーフとした作品を残している。 == 出典 == {{Reflist}} == 関連項目 == {{Commons|Medusa (mythology)}} * [[ゴルゴーン]] * [[ポセイドーン]] - [[ペーガソス]] - [[クリューサーオール]] * [[ペルセウス]] * [[アテーナー]] - [[アイギス]] == 外部リンク == * [http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/medusa1.html The GORGON MEDUSA] {{DEFAULTSORT:めとううさ}} [[Category:ギリシア神話の神]] [[Category:ギリシア神話の生物]] [[Category:神話・伝説の人型生物]]
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