ミネアポリスのソースを表示

{{世界の市
|正式名称 = ミネアポリス市
|公用語名称 = City of Minneapolis
|愛称 = City of Lakes（湖の街）、Mill City（製粉の街）
|標語 = En Avant（{{Lang-fr|前進}}）
|画像 = Minneapolis and Lake of the Isles 5.jpg
|画像サイズ指定 = 
|画像の見出し = ミネアポリスのダウンタウン
|市旗 = 
|市章 = 
|位置図 = MplsHennepin.png
|位置図サイズ指定 = 
|位置図の見出し =  右：ヘネピン郡の位置（ミネソタ州）<br />左：ミネアポリスの位置（ヘネピン郡）
|緯度度= 44 |緯度分= 58 |緯度秒= 48 |N(北緯)及びS(南緯)= N
|経度度= 93 |経度分= 15 |経度秒= 51 |E(東経)及びW(西経)= W
|成立区分 = 市制施行
|成立日 = [[1867年]]
|成立区分1 = 
|成立日1 = 
|成立区分2 = 
|成立日2 = 
|旧名 = 
|創設者 = 
|下位区分名 = {{USA}}
|下位区分種類1 = [[アメリカ合衆国の州|州]]
|下位区分名1 = [[ミネソタ州]]
|下位区分種類2 = [[ミネソタ州の郡一覧|郡]]
|下位区分名2 = [[ヘネピン郡 (ミネソタ州)|ヘネピン郡]]
|規模 = 市
|最高行政執行者称号 = [[市長]]
|最高行政執行者名 = R.T.ライバック
|最高行政執行者所属党派 = ミネソタ民主農民労働党
|総面積(平方キロ) = 151.3
|総面積(平方マイル) = 58.4
|陸上面積(平方キロ) = 142.2
|陸上面積(平方マイル) = 54.9
|水面面積(平方キロ) = 9.1
|水面面積(平方マイル) = 3.5
|水面面積比率 =
|市街地面積(平方キロ) = 
|市街地面積(平方マイル) = 
|都市圏面積(平方キロ) = 
|都市圏面積(平方マイル) = 
|標高(メートル) = 264
|標高(フィート) = 830
|人口の時点 = [[2010年]]
|人口に関する備考 = [[アメリカ合衆国の主な都市人口の順位|全米都市人口第48位]]
|総人口 = 382,578
|人口密度(平方キロ当たり) = 2,690.4
|人口密度(平方マイル当たり) = 6,968.6
|市街地人口 = 
|市街地人口密度(平方キロ) = 
|市街地人口密度(平方マイル) = 
|都市圏人口 = 3,348,859
|都市圏人口密度(平方キロ) = 
|都市圏人口密度(平方マイル) = 
|等時帯 = [[中部標準時]]
|協定世界時との時差 = -6
|夏時間の等時帯 = [[中部夏時間]]
|夏時間の協定世界時との時差 = -5
|郵便番号の区分 =  
|郵便番号 = 
|市外局番 = 
|ナンバープレート = 
|ISOコード = 
|公式ウェブサイト = [http://www.ci.minneapolis.mn.us/ City of Minneapolis, Minnesota]
|備考 = 
}}

'''ミネアポリス'''（'''Minneapolis'''）は、[[アメリカ合衆国]][[ミネソタ州]]東部に位置する[[都市]]。[[ヘネピン郡 (ミネソタ州)|ヘネピン郡]]の[[郡庁所在地]]で、州最大の都市である。人口は382,578人（[[2010年]][[国勢調査]]）<ref name="FactFinder">[http://factfinder2.census.gov/main.html American FactFinder]. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日.</ref>。市は[[ミネソタ川]]が[[ミシシッピ川]]に合流する地点の北側に位置している。このミネアポリスと東に隣接する[[州都]][[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]とをあわせて''Twin Cities''（双子の都市）とも呼ばれる。この「双子の都市」を中心にし、[[ブルーミントン (ミネソタ州)|ブルーミントン]]などを含む[[ミネアポリス・セントポール都市圏]]は約330万人、さらに[[セントクラウド (ミネソタ州)|セントクラウド]]などを含んだ広域都市圏は約360万人の人口を抱える（いずれも2010年国勢調査）<ref name="FactFinder" />。

ミネアポリスの市名は[[スー族|ダコタ族]]の言葉で「水」を意味する''mni''と[[ギリシア語]]で「都市」を意味する''polis''とを組み合わせてつけられた<ref>[http://fmdb.cla.umn.edu/dakota/ Dakota Dictionary Online]. University of Minnesota Department of American Indian Studies.</ref><ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/eh4.asp A History of Minneapolis: Naming of Minneapolis]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref>。その名が示す通り市には水が豊富で、市域内に20の湖を持ち、ミシシッピ川や多数の小川が流れ、[[滝]]が形成されている。これらの水辺の多くは遊歩道で結ばれている。かつては世界の[[コムギ|小麦]]製粉の中心地であり、また製材の中心地であった。そうした背景から、市は''City of Lakes''（湖の街）、''Mill City''（製粉の街）という別名を持っている<ref>[http://www.emporis.com/en/wm/ci/?id=101331 Minneapolis]. Emporis Buildings.</ref>。

今日では、ミネアポリスはアメリカ中西部の[[世界都市]]のひとつとして、地域経済の中心となっている。ミネアポリスには[[連邦準備制度|連邦準備銀行]]が置かれ、第9地区をカバーしている。また、ミネアポリスは[[シカゴ]]と[[シアトル]]の間で最も重要なビジネス拠点である。ダウンタウンには大規模小売店チェーンの[[ターゲット (企業)|ターゲット]]が、郊外には穀物メジャーの[[カーギル社|カーギル]]や大手電機小売の[[ベスト・バイ]]が本社を置いている。旧[[ノースウエスト航空]]の[[ハブ空港]]である[[ミネアポリス・セントポール国際空港]]を玄関口に持ち、全米のみならず世界各地からの直行便が発着する、国際的な交通の要衝でもある。

また、ミネアポリスは音楽シーンにもその名を残した。[[1970年代]]から[[1980年代]]にかけて、[[プリンス (ミュージシャン)|プリンス]]をはじめとする地元出身のミュージシャンは[[ミネアポリスサウンド]]と呼ばれる音楽を確立させ、世界に広めた。

== 歴史 ==
[[ファイル:Father Hennepin.jpg|left|thumb|250px|ヘネピン神父によるセント・アンソニー滝の発見]]

[[1680年]]頃にヘネピン神父らを連れた[[フランス]]人の入植者がやってくるまで、この地には[[ネイティブ・アメリカン]]の[[スー族]]の一派、ダコタ族のみが住み着いていた。[[1819年]]、現在[[ミネアポリス・セントポール国際空港]]がある場所の近くに[[スネリング砦]]が建てられるとこの地域の発展が始まった。ダコタ族からの土地の購入が進み、この地に到着する入植者たちが住み着きやすくなっていった。[[1856年]]、[[ミネソタ準州]]の法律により[[ミシシッピ川]]西岸に形成されていたミネアポリスは正式な町になった。[[1867年]]には、ミネアポリスは市に昇格した。この年、ミネアポリスと[[シカゴ]]を結ぶ[[鉄道]]が開通した。その5年後の[[1872年]]には、ミシシッピ川東岸の町セント・アンソニーがミネアポリスと合併した<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/eh1.asp A History of Minneapolis: Mdewakanton Band of the Dakota Nation, Parts I and II]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref><ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/eh3.asp A History of Minneapolis: Minneapolis Becomes Part of the United States]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref><ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/cg1.asp A History of Minneapolis: Governance and Infrastructure]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref><ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/tr2.asp A History of Minneapolis: Railways]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref>。

ミネアポリスはミシシッピ川唯一の[[滝]]である[[セント・アンソニー滝]]の周囲に発展した。もともと水力は[[紀元前1世紀]]から粉挽きに使われていた<ref>[http://www.historyworld.net/wrldhis/PlainTextHistories.asp?groupid=1222 History of Technology]. HistoryWorld.</ref>が、とりわけ[[1880年]]から[[1930年]]にかけてのミネアポリスは、市が''the greatest direct-drive waterpower center the world has ever seen.''（世界史上最大の直接水力の中心地）<ref>Anfinson, Scott F. [http://www.fromsitetostory.org/sources/papers/mnarch49/49a-concl.asp Part 2: Archaeological Explorations and Interpretive Potentials: Chapter 4 Interpretive Potentials]. ''The Minnesota Archaeologist'' Vol.49. The Institute for Minnesota Archaeology. 1989年.</ref>と呼ばれ得るほどの特筆すべきものであった。また初期においては、ミネソタ州北部の森林地帯から材木を得て、滝の水力を利用した製材所で加工したことにより、製材業が発展した。[[1871年]]頃、ミシシッピ川の西岸には製粉、綿織物、毛織物、製鉄、鉄道機械、製紙、肩帯、木材加工といったさまざまな産業が興り、23の企業が立地した<ref>Frame, Robert M. III, Jeffrey Hess. [http://memory.loc.gov/cgi-bin/ampage?collId=pphhdatapage&fileName=mn/mn0100/mn0100/data/hhdatapage.db&recNum=2&itemLink=r?pp/hh:@FIELD(DOCID+@BAND(@lit(MN0100))) West Side Milling District, Historic American Engineering Record MN-16]. U.S. National Park Service (via U.S. Library of Congress). pp.2. 1900年1月.</ref>。[[グレートプレーンズ]]の農家が生産した穀物は鉄道でミネアポリスに運ばれ、市内34ヶ所の製粉所で加工された。[[1905年]]頃、ミネアポリスにおける小麦粉の生産量は全米の10%に達していた<ref>Salisbury, Rollin D., Harlan Harland Barrows, Walter Sheldon Tower. [http://books.google.com/books?vid=0_4TqunTYNFlQnPEq4&id=tPkBbeU1u-kC The Elements of Geography]. pp.441. University of Michigan. reprinted by H. Holt and company. 1912年.</ref>。全盛期においては、市内の製粉所の1つ、ウォッシュバーン製粉所は1日に食パン1,200万斤分の小麦粉を生産することができた<ref>[http://www.millcitymuseum.org/history.html History]. Mill City Museum.</ref>。

{{Wide image|Panorama-Minneapolis-1915.jpg|1200px|セント・アンソニー滝周辺、[[1915年]]。}}

ミネアポリスにおける差別撤廃は[[1886年]]に始まっていた。この年、マーサ・リプリーは結婚している母親と未婚の母親の両方を収容する産科病院を設立した<ref>Atwater, Isaac. [http://books.google.com/books?vid=0LlqBGKsYE_wDk91844nXj&id=CoVGorZ2vWMC&pg=250#PRA2-PA257,M1 History of the City of Minneapolis, Minnesota]. PP.257-262. Munsell (via Google Books). 1893年.</ref>。[[世界恐慌]]で国の運命が一転した後、[[1934年]]には、その年に起こったトラック運転手のゼネスト(ミネアポリス・チームスター・ストライキ)を受けて、労働者の権利を認める法律が成立した<ref>[http://www.mnhs.org/library/tips/history_topics/81truckersstrike.html 1934 Truckers' Strike (Minneapolis)]. Minnesota Historical Society.</ref>。生涯にわたり[[公民権運動]]を支えてきた当時の市長で、後に[[アメリカ合衆国副大統領|副大統領]]となった[[ヒューバート・H・ハンフリー]]は、[[1946年]]に市の雇用機会均等条例の制定、およびマイノリティの側に立って仲裁にあたる人間関係委員会の設立に助力した<ref>Reichard, Gary W. [http://www.mnhs.org/market/mhspress/MinnesotaHistory/FeaturedArticles/5602050-67/index Mayor Hubert H. Humphrey]. ''Minnesota History''. Vol.56. Issue 2. pp.50-67. Minnesota Historical Society. 1998年夏.</ref>。ミネアポリスは早くから白人優位主義を排し、差別撤廃運動や公民権運動に参加し、[[1968年]]にアメリカン・インディアン・ムーブメント（AIM）を生んだ地ともなった<ref>Harry Davis. [http://video1.tpt.org:8080/ramgen/almanac/show/1824.rm?start=30:25 Almanac]. Twin Cities Public Television. 2003年2月21日. RealVideo.</ref><ref>[http://www.britannica.com/eb/article-9006120/American-Indian-Movement American Indian Movement]. Encyclopaedia Britannica. 2007年.</ref>。

[[1950年代]]から[[1960年代]]にかけては、都市再開発の一環としてダウンタウンの約4割、25ブロックにわたる200棟の建物を取り壊した。ゲートウェイ地区も取り壊された。そのときに取り壊された建物の中には、メトロポリタン・ビルディングなどの有名なものも多数あった。建物を守る策は失敗に終わったが、これを機に歴史的建造物保護への機運が高まった<ref>Hart, Joseph. [http://citypages.com/databank/19/909/article4952.asp Room at the Bottom]. ''City Pages''. Vol.19. Issue 909. Village Voice Media. 1998年5月6日.</ref>。

== 地理 ==
ミネアポリスの歴史や経済成長とは切っても切り離せない、湖沼や小川、滝など水の多い地形は[[最終氷期]]に形成された。1万年ほど前にミネソタを覆っていた氷河が後退した際、地表は侵食されてミシシッピ河床やミネハハ河床ができ、近代のミネアポリスにとって重要な滝が形成された<ref>[http://www.nps.gov/miss/forteachers/brjrrivefact.htm Mississippi: River Facts]. National Park Service. 2006年8月14日.</ref><ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/police/recruiting/aboutmpls.asp Police Recruiting: About Minneapolis]. City of Minneapolis. 2006年.</ref>。ミネアポリスとその周辺はほぼ平坦な地形で、その地下にはアーテシアン帯水層が広がっている。

ミネアポリスは{{ウィキ座標度分秒|44|58|48|N|93|15|51|W|}}に位置している。[[アメリカ合衆国統計局]]によると、ミネアポリス市は総面積151.3km²（58.4mi²）である。そのうち142.2km²（54.9mi²）が陸地で9.1km²（3.5mi²）が水域である。総面積の6.01%が水域となっている。水域のうちミシシッピ川と3本の小川の水はミネアポリスの水道水源となっている<ref> [http://www.ci.minneapolis.mn.us/planning/soc03/2003PhyEnv.pdf State of the City: Physical Environment]. Minneapolis Planning Division. 2003年. （PDFファイル）</ref>。 また、市内には12の湖、3つの大きな沼、および5ヶ所の湿地がある<ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/planning/soc03/2003fullcopy.pdf State of the City]. Planning Division of the Minneapolis Department of Community Planning and Economic Development. 2003年. （PDFファイル）</ref>。市の標高は264mである。

=== 気候 ===
{{climate chart
| ミネアポリス
| -13.6 | -4.6 | 22.9
| -10.7 | -1.7 | 20.3
| -4.3 | 5.2 | 48.3
| 2.9 | 14.3 | 68.6
| 9.4 | 20.8 | 86.4
| 14.9 | 26.0 | 109.2
| 17.8 | 28.6 | 101.6
| 16.6 | 26.9 | 109.2
| 11.3 | 22.1 | 78.7
| 4.3 | 14.4 | 61.0
| -3.2 | 5.1 | 45.7
| -10.9 | -2.7 | 30.5
| float = right
| clear = both
| source = [http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=085627&refer= Weatherbase.com] 
}}

ミネアポリスの気候は[[アメリカ合衆国中西部|中西部]]でも北のほうにあたる、アッパー・ミッドウェストと呼ばれる地域における典型的な気候でる。乾燥して寒い冬と温暖で時折蒸し暑くなる夏に特徴付けられ、また気温の年較差が大きいという内陸性の気候である。冬は最高気温でも[[セルシウス度|摂氏]]0度に満たない日が続き、夜は氷点下20度以下まで下がることも少なくない。北米の都市圏では、[[モントリオール]]、[[オタワ]]、[[エドモントン]]、[[カルガリー]]、[[ウィニペグ]]などと共に非常に寒冷な気候の都市である。夏は州北東部の[[ダルース (ミネソタ州)|ダルース]]などとは異なり気温がかなり上がり、日中には摂氏28度に達する。[[ケッペンの気候区分]]では[[亜寒帯湿潤気候]]（''Dfa''）に属する。降水は雪、みぞれ、氷、雨、雷雨、霧などさまざまな形を取るが、年間降水量は780mm程度で、月間降水量で見ると夏季は冬季の約5倍である。[[11月]]から[[3月]]にかけては月間20cm程度の降雪がある。ミネアポリスで観測された史上最高気温は摂氏42.2度（[[1936年]]7月）、史上最低気温は氷点下40.6度（[[1888年]]1月）である。最も降雪量が多かったのは[[1983年]]から[[1984年]]にかけての冬で、降雪量250cmを記録した<ref>Fisk, Charles. [http://home.att.net/~minn_climo/ Links to Some of the More Interesting Years With Accompanying Notes]. 2007年3月3日.</ref>。[[ミネアポリス・セントポール都市圏]]の平均気温は摂氏7度ほどで、アメリカ合衆国本土の主要都市圏の中では最も低い。下表はミネアポリスにおける平均気温と降水量を月別にまとめたものである。

{| class="wikitable" style="width: 80%; text-align:center; margin: 0 auto 0 auto;"
|+ '''ミネアポリスの気候'''<ref>[http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=085627&refer= Historical Weather for Minneapolis, Minnesota, United States of America]. Weatherbase.com.</ref>
|-
!
! [[1月]] !! [[2月]] !! [[3月]] !! [[4月]] !! [[5月]] !! [[6月]] !! [[7月]] !! [[8月]] !! [[9月]] !! [[10月]] !! [[11月]] !! [[12月]] !! 年
|-
! 平均気温（[[セルシウス度|℃]]）
| -9.1 || -6.2 || 0.4 || 8.6 || 15.1 || 20.4 || 23.2 || 21.8 || 16.7 || 9.4 || 0.9 || -6.8 || 7.9
|-
! 降水量（[[ミリメートル|mm]]）
| 22.9 || 20.3 || 48.3 || 68.6 || 86.4 || 109.2 || 101.6 || 109.2 || 78.7 || 61.0 || 45.7 || 30.5 || 782.4
|}

== 政治 ==
[[ファイル:Minneapolis City Hall.jpg|left|thumb|250px|ミネアポリス市庁舎]]

ミネアポリスは[[民主党 (アメリカ)|民主党]]のミネソタ支部、ミネソタ民主農民労働党（[[w:Minnesota Democratic-Farmer-Labor Party|DFL]]）が非常に強い勢力を持っている。ミネアポリス市議会は市を13地区に分け、各地区の代表1人ずつ、計13人の議員からなっているが、[[2005年]]の市議会議員選挙で選出された議員はDFLがそのうちの12人を占め、残る1人は[[アメリカ緑の党|緑の党]]所属である。[[2007年]]現在の市長もDFL所属である。市長はあまり強力な権限を有してはいないが、警察署長などと直接アポイントをとることができるなど、いくらかの権限は有している。公園、図書館、課税、公営住宅に関しては準独立の委員会があり、予算・課税委員会の定める枠内で独自の予算を取っている<ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/council/ City Council]. City of Minneapolis.</ref><ref>[http://www.e-democracy.org/wiki/Minneapolis_City_Council_candidates Minneapolis City Council candidates]. E-Democracy. 2005年10月26日.</ref><ref>Anderson, G.R. Jr. [http://citypages.com/databank/23/1127/article10544.asp The Compulsiveness of the Long-Distance Runner]. ''City Pages'' Vol.23. Issue 1127. Village Voice Media. 2002年7月10日.</ref><ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/boards-and-commissions/estimate-taxation.asp Board of Estimate and Taxation]. City of Minneapolis.</ref>。

一方、市民も独自の、強い影響力を持つ地域政府を形成している。[[1990年代]]に地域再活性化プログラム（Neighborhood Revitalization Program、NRP）の下、各地域はその活動を調整しながら行っている<ref>Fagotto, Elena, Archon Fung. [http://www.ids.ac.uk/logolink/resources/downloads/Recite_Confpapers/NRPFinal.pdf The Minneapolis Neighborhood Revitalization Program: An Experiment in Empowered Participatory Governance]. Institute of Development Studies, LogoLink. 2005年2月15日. （PDFファイル）</ref>。ミネアポリスは1つ以上の地域からなるコミュニティに分かれている。いくつかのエリアは「ビジネス協会」というニックネームで知られている<ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/about/maps/neighborhoods.pdf City of Minneapolis. Neighborhoods & Communities]. GIS Business Services, City of Minneapolis. 2004年, 2006年1月更新. （PDFファイル）</ref><ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/cped/business_association_directory.pdf City of Minneapolis Business Associations]. Minneapolis Community Planning and Economic Development (CPED) Department. 2005年11月17日. （PDFファイル）</ref>。

環境の健全性および人間に与える影響の研究を基にして[[アースデイ]]の主催者たちが作成した「都市環境レポート」（''Urban Environment Report''）の2007年版では、ミネアポリスは全体で第9位、中規模の都市の中では第2位にランクされた<ref>[http://www.earthday.org/UER/report/mn_minneapolis_detail.html Urban Environment Report, City Environment Data: Minneapolis, Minnesota]. Earth Day Network.</ref>。

初期のミネアポリス市政府は腐敗した時期があり、[[1900年代]]中盤まで犯罪が多発していた。[[1950年]]以降、市の人口は減少し続け、ダウンタウンの大部分は都市再開発や高速道路建設のために失われた。その結果、人口減少が続いていた[[1990年代]]までのミネアポリスは「瀕死で平和な」環境にあった<ref>Moskowitz, Dara. [http://citypages.com/databank/16/775/article2415.asp Minneapolis Confidential]. City Pages. Vol.16. Issue 775. Village Voice Media. 1995年10月11日.</ref>。1990年代に入り、経済が回復してくると、人口の回復に伴って[[殺人]]件数も増えた。ミネアポリス市警察は[[ニューヨーク]]市で実績を上げていたコンピュータシステムを導入し、犯罪率の高い地域に警官を派遣するようにした結果、{{仮リンク|人種プロファイリング|en|Racial profiling}}にあたるという批判を受けながらも、凶悪犯罪の発生率を低下させることに成功した。[[モーガン・クイットノー]]社の調査では、[[1994年]]の第1回調査で「全米の危険な都市」ワースト18位にランクされ、以後[[2001年]]まで毎年ワースト25圏内に入っていたが、[[2002年]]以降は入っていない<ref>[http://www.morganquitno.com/citprev07.htm Previous Years' Ranking]. Morgan Quitno Press. 1994-2006年.</ref>。地元政治家は犯罪の原因について討論し、警察官の増員、若者へのギャングや違法薬物以外の道の提供、貧困家庭への援助などの解決策を検討している。[[2007年]]、市は公共安全インフラへの投資を行い、警察官を40人新規採用し、新しい警察署長を迎えた<ref>Williams, Brandt. [http://minnesota.publicradio.org/display/web/2007/01/09/dolan/ Homicide problem awaits Minneapolis' new police chief]. Minnesota Public Radio. 2007年1月9日.</ref><ref>Scheck, Tom. [http://news.minnesota.publicradio.org/features/2005/08/25_scheckt_mplsdebate/ Sparks fly at Minneapolis mayoral debate]. Minnesota Public Radio. 2005年8月25日.</ref>。

== 経済 ==
[[ファイル:Target-Minneapolis-20061211.jpg|right|thumb|250px|ターゲット本店。同社は47州に約1,500店舗を置き、約350,000人の従業員を抱えている<ref>[http://investors.target.com/phoenix.zhtml?c=65828&p=irol-homeProfile Company Overview]. Target Corporation. 2006年.</ref>。]]

今日のミネアポリスの主産業は主に商業、金融、運輸、保健、製造業である。これらに加え、伝統の製粉をはじめ、出版、食品加工、グラフィック・アーツ、保険、さらにはハイテク産業も市の経済を支えている。市の製造業は主に金属、自動車部品、化学農業製品、電機、コンピュータ、精密医療機器、プラスチック、機械を生産している<ref>[http://www.britannica.com/eb/article-242049/Minneapolis Minneapolis: The contemporary city]. Encyclopaedia Britannica. 2007年.</ref>。

ミネアポリスの市域内には[[フォーチュン500]]に入る企業5社が本社を置いている。その5社とは大手ディスカウント小売店チェーンの[[ターゲット (企業)|ターゲット]]、金融持ち株会社のU.S.バンコープ、電気･ガス会社のエクセル・エナジー、財務サービスのアメリプライズ・ファイナンシャル、生命保険・個人年金・[[投資信託]]のスライバント・ファイナンシャルである。ミネアポリスに本社を置く[[フォーチュン1000]]に入る企業には、ペプシアメリカズ（[[ペプシコーラ]]の子会社）、バルスパー、ドナルドソンなどがある<ref>[http://money.cnn.com/magazines/fortune/fortune500/2007/states/MN.html Fortune 500: Minnesota]. Cable News Network LP, LLLP, Time Warner Company. 2007年.</ref>。政府部門以外では、ミネアポリスの主な雇用主としてはターゲット、[[ウェルズ・ファーゴ]]、アメリプライズ、マーシャル・フィールズ、スター・トリビューン、U.S.バンコープ、エクセル・エナジー、[[IBM]]、パイパー・ジャフレイ、カナダ王立銀行、INGグループ、クエストが挙げられる<ref>Black, Sam.[http://twincities.bizjournals.com/twincities/stories/2006/01/23/daily56.html Top employer in downtown Minneapolis: Target]. ''Minneapolis / St. Paul Business Journal''. American City Business Journals, Inc. 2006年1月26日</ref>。また、ミネアポリス・セントポール都市圏内の郊外には、穀物メジャーの[[カーギル社|カーギル]]や大手電機小売の[[ベスト・バイ]]、医療機器大手のメドトロニック社などが本社を置いている。

[[2005年]]時点では、[[Wi-Fi]]の普及率、交通ソリューション、医療試験、大学における研究・開発費用、労働者の学歴、エネルギーの節約の面では、ミネアポリスは全米平均を大きく上回っている。[[2005年]]、ポピュラー・サイエンス誌は、ミネアポリスを全米トップのハイテク都市に位置づけた<ref>Pacella, Rena Marie. [http://www.popsci.com/popsci/technology/generaltechnology/fb679aa138b84010vgnvcm1000004eecbccdrcrd.html Top Tech City: Minneapolis, MN]. Popular Science. 2005年.</ref>。2005年のキップリンジャー・パーソナル・ファイナンス誌の記事では、ミネアポリスは若いプロフェッショナルにとっての「クールな7都市」のうちの1つに数えられた<ref>Clark, Jane Bennett. [http://www.kiplinger.com/magazine/archives/2005/10/cities.html Seven Cool Cities]. ''Kiplinger's Personal Finance''. The Kiplinger Washington Editors, Inc. 2005年10月.</ref>。同誌による[[2006年]]の投票では、ミネアポリス・セントポールは「住むのに賢い場所」の2位にランクされた<ref>[http://www.kiplinger.com/features/archives/2006/05/minneapolis.html 50 Smart Places to Live: #2 Minneapolis-St. Paul, Minn.] The Kiplinger Washington Editors, Inc. 2006年6月1日.</ref>。

[[ファイル:FedReserveMpls.jpg|left|thumb|250px|ミネアポリス連邦準備銀行]]

[[ミネアポリス・セントポール都市圏]]における都市圏総生産は1996億[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]に達し、ミネソタ州の州内総生産の63.8%を占める。人口1人あたりの都市圏総生産は全米の都市圏の中で第14位である。[[2000年]]の不景気から復調した2005年には、ミネアポリスの個人収入は全米平均の5%増には及ばなかったものの、3.8%増加した。同年第4四半期には、市の雇用はピーク時と同水準に戻った<ref>[http://www.usmayors.org/74thWinterMeeting/metroeconreport_January2006.pdf The Role of Metro Areas in the U.S. Economy]. Global Insight. 2006年. （PDFファイル）</ref><ref>[http://www.bea.gov/newsreleases/regional/lapi/mpi_newsrelease.htm Personal Income and Per Capita Personal Income by Metropolitan Area, 2003–2005]. Bureau of Economic Analysis. 2006年9月6日.</ref>。

ミネアポリスには[[連邦準備銀行]]が置かれている。ミネアポリス連邦準備銀行は[[モンタナ州]]の州都[[ヘレナ (モンタナ州)|ヘレナ]]に支店を置いている。ミネアポリス連邦準備銀行はミネソタ州を中心に、モンタナ、[[ノースダコタ州|ノースダコタ]]、[[サウスダコタ州|サウスダコタ]]各州の全域、および[[ウィスコンシン州]]北部、[[ミシガン州]][[アッパー半島]]にわたる第9地区をカバーしている。この第9地区は範囲は広いが人口が希薄であるため、ミネアポリス連邦準備銀行は全米に12ある連邦準備銀行の中で最小である。連邦準備銀行は加入している銀行や銀行持ち株会社を監督し、また[[アメリカ合衆国ドル#紙幣|米ドル紙幣]]を発行する役割を果たしている。ミネアポリス連邦準備銀行で発行された米ドル紙幣には、旧札であれば肖像の左側に''I''と、新札（[[1996年]]版）であれば左上の発券番号のすぐ下に''I9''と印刷されている。これはミネアポリス連邦準備銀行がカバーする第9地区を表している<ref>Levy, David. [http://www.minneapolisfed.org/pubs/region/92-12/int9212.cfm Interview with Paul Volcker]. ''The Region''. 1992年12月.</ref><ref>[http://www.minneapolisfed.org/info/mpls/ Federal Reserve Bank of Minneapolis].</ref>。

ミネアポリス穀物取引所は[[1881年]]に設立され、現在でもリバーフロントの近くに立地している。同取引所の建物は国の史跡に指定されている。同取引所では、赤色春小麦の先物および[[オプション取引|オプション]]が取引されている<ref>[http://www.ndwheat.com/buyers/default.asp?ID=294 Buyers & Processors]. North Dakota Wheat Commission.</ref>。

== 医療と公共サービス ==
[[ファイル:HCMC-Minneapolis-20070519.jpg|right|thumb|250px|ヘネピン郡メディカルセンター（HCMC）]]

ミネアポリスには5つの病院があり、そのうちアボット・ノースウェスタン病院、ヘネピン郡メディカルセンター（HCMC）、ミネソタ大学メディカルセンターの3つは[[USニューズ&ワールド・レポート]]誌の「アメリカで最も優れた病院」ランキングにその名が載っている<ref>[http://www.usnews.com/usnews/health/best-hospitals/tophosp.htm Best Hospitals 2006]. ''U.S.News & World Report''. U.S.News & World Report, L.P.</ref>。その3病院はすべて[[19世紀]]から[[20世紀]]初頭までの間に設立された<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/rs3.asp A History of Minneapolis: Medicine]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref>。市内にはこのほか、ブリトン物理療法・リハビリテーションセンターとミネソタ小児病院がある。ミネアポリス・セントポールの南東約125km、車で約2時間の[[ロチェスター (ミネソタ州)|ロチェスター]]には、[[メイヨー・クリニック]]の本部がある<ref>[http://www.mayo.edu/education/mcr.html Rochester, Minnesota Campus]. Mayo Foundation.</ref>。

心臓手術はミネソタ大学のバラエティ・クラブ病院で発達した。[[1957年]]頃までの間、同病院は200人以上の患者に対し開胸手術を行い、成功させた。患者の多くは子供であった。またこの頃、外科医C・ウォルトン・リレハイとの協働のもと、メドトロニック社は携帯可能、移植可能な[[心臓ペースメーカー]]の開発に取り組んでいた<ref>Jeffrey, Kirk. ''Machines in Our Hearts: The Cardiac Pacemaker, the Implantable Defibrillator, and American Health Care''. pp.59-65. Johns Hopkins University Press. 2001年. ISBN 0-8018-6579-4.</ref>。

HCMCは[[1887年]]に市立病院として設立された。同病院は「総合病院」という呼び名でも知られている。レベルIトラウマセンターを有するこの公立の病院は、年間の患者数350,000人、救急患者数95,000人を数える。[[2006年]]には、ミネソタ州内で行われた無償治療の18%はHCMCで行われた<ref>[http://www.facs.org/trauma/verified.html Verified Trauma Centers]. American College of Surgeons. 2007年3月9日.</ref><ref>[http://www.hcmc.org/medcenter/about.htm About HCMC]. Hennepin County Medical Center.</ref><ref>[http://www.hcmc.org/governance.htm HCMC Governance]. Hennepin County Medical Center.</ref>。

ミネアポリスにおける公共サービス業者は種別ごとに1社に定められている。電気はエクセル・エナジー社、ガスはセンターポイント・エナジー社、電話はクエスト社、ケーブルサービスはコムキャスト社が提供している<ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/residents/utilities.asp Utilities]. City of Minneapolis.</ref>。2007年、市は西郊のミネトンカのUSインターネットと提携し、10年契約で市全体にワイアレスネットワークを張り巡らせた。使用料は一般家庭用月20ドル、業務用月30ドルである<ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/wirelessminneapolis/wirelessfaq.asp Wireless Minneapolis Frequently Asked Questions]. City of Minneapolis.</ref>。水道は市の管轄である。また、市はゴミの除去、リサイクル、粗大ゴミの処分に対し、月間の廃棄物処理料を徴収している。リサイクルをする住民には逆に還付される。危険物はヘネピン郡の処理場で処分される。

''Snow Emergency''（大雪緊急事態）が発令されるほどの大雪が降ったときには、ミネアポリス公共事業局が派遣する[[除雪車]]が市内の通りの除雪作業を行う。除雪車が作業を行う通りの総延長は約1,600km、路地の総延長は約640kmにおよぶ。両車線を合算すると、その距離はミネアポリス・シアトル間往復にほぼ相当する。円滑な除雪作業のため、作業中のみならず緊急事態発令中にも、市の条例により除雪作業の行われる通りでの駐車が規制される<ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/snow/snow-removal-basics.asp Snow and Ice Control]. City of Minneapolis.</ref>。

== 交通 ==
[[ファイル:MSP Airport.jpg|left|thumb|250px|ミネアポリス・セントポール国際空港]]

ミネアポリスの玄関口となる空港は市の南東約15kmに立地する[[ミネアポリス・セントポール国際空港]]（[[IATA空港コード|IATA]]: '''MSP'''）である。同空港は[[デルタ航空]]の[[ハブ空港]]の1つで、全米各地のみならず、[[日本]]の[[成田国際空港]]や[[オランダ]]の[[スキポール空港]]など世界各地の主要空港からも直行便がある。年間利用客数は3,500万人を超え、全米第12位である<ref>[http://www.mspairport.com/mac/organization/History.aspx History and Mission]. Metropolitan Airports Commission.</ref>。

[[ミネアポリス・セントポール都市圏]]では2本の[[州間高速道路]]、[[州間高速道路35号線|I-35]]と [[州間高速道路94号線|I-94]] が交わる。I-35 は州北東部の[[ダルース (ミネソタ州)|ダルース]]に始まり、テキサス州の[[アメリカ=メキシコ国境]]まで合衆国中央部を南北に走る幹線である。ミネアポリス・セントポール都市圏内では I-35 は東西に分かれ、I-35W はミネアポリスを、I-35E はセントポールを通る。I-35W では、2007年8月1日、ミシシッピ川を渡る[[橋]]がわずか5秒程で完全に崩落する事故が起こっている（[[ミネアポリス高速道路崩落事故]]）。一方、I-94 は東西に走る州間高速道路の中では最も北側を走っている。支線の I-494 はミネアポリス･セントポール都市圏の外郭環状道路となっている。このほかにも、ミネアポリス・セントポール都市圏内には一部高速道路となっている国道、州道、市道をあわせて、都市圏中に高速道路が張り巡らされている。これらの高速道路には[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]のバスが通っている。ミネアポリスからは[[シカゴ]]・[[マディソン (ウィスコンシン州)|マディソン]]方面のほか、ダルースや[[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ]]へのバスの便がある。かつては[[シアトル]]へのバスの便があったが、[[2004年]]の経営合理化によって特に人口の希薄なファーゴ・[[ビリングス (モンタナ州)|ビリングス]]間が区間廃線となり、同区間は地域密着型の提携バス会社に引き継がれた。

[[ファイル:Hiawatha Line-Minneapolis-2007.jpg|right|thumb|250px|ミネアポリスのライトレール（レッドライン）]]

シカゴとシアトル・[[ポートランド (オレゴン州)|ポートランド]]とを結ぶ[[アムトラック]]の長距離列車、[[エンパイア・ビルダー]]号はミネアポリスとセントポールのちょうど中間点にあるミッドウェイ駅に停車する<ref>ミッドウェイ駅の住所はセントポール市である</ref>。また、エンパイア・ビルダー号が走っている[[BNSF鉄道]]の線路を利用し、ミネアポリス・セントポールの通勤列車となるノースイースト・コリダーを走らせる計画が進められている。ノースイースト・コリダーは[[2009年]]にミネアポリスからビッグレイクまでが開業し、[[2014年]]には[[セントクラウド (ミネソタ州)|セントクラウド]]まで延伸する予定となっている<ref>[http://www.mn-getonboard.org/facts.html Facts and Figures]. Minnesota Department of Transportation and Northstar Corridor Development Authority.</ref>。

アメリカ合衆国内の他都市同様、ミネアポリス・セントポール都市圏における主な交通手段は[[自動車]]であるが、公共交通機関の整備も進んでいる。市の公共交通手段の主となっているのはメトロ交通局（[[w:Metro Transit (Minnesota)|Metro Transit]]）の[[路線バス]]である。同局は[[連節バス]]140台を含む821台のバスを所有し、ミネアポリス・セントポール両市およびその周辺に118系統のバス路線を縦横に走らせている<ref>[http://www.metrotransit.com/aboutUs/aboutMetroTransit.asp About Metro Transit]. Metropolitan Council.</ref>。また、ミネアポリスのダウンタウンから南へ、ミネアポリス・セントポール国際空港を通って[[ブルーミントン (ミネソタ州)|ブルーミントン]]市の中心部や[[モール・オブ・アメリカ]]へと通ずる[[ライトレール]]のレッドライン（旧称：ハイアワサ線）も運行されている<ref>[http://www.metrotransit.com/rail/index.asp Metro Transit Hiawatha Line]. Metropolitan Council.</ref>。このレッドラインのほかに、ユニバーシティ・アベニューを通り、ミネアポリスとセントポールの両ダウンタウンを結ぶグリーンライン（旧称：セントラル・コリダー線）が[[2014年6月14日]]に開通した<ref>[http://minnesota.cbslocal.com/2014/06/14/light-rails-green-line-opens-with-celebration/]. CBS Local. 2014年6月14日.</ref>。

[[ファイル:Skyways-Minneapolis-2005-09-27.jpg|left|thumb|250px|ミネアポリスのダウンタウンのビルはこのようなスカイウェイで結ばれている]]

ミネアポリスでよく知られているものの1つに、ダウンタウンのビルの2階を結ぶスカイウェイと呼ばれる屋内通路網がある。屋内通路そのものは全米のみならず世界各地にあり、特に珍しいものではないが、ミネアポリスのスカイウェイはダウンタウンの80ブロックにわたり、総延長は11kmにおよぶ大規模なものである。スカイウェイは平日のみ通行することができる<ref>[http://www.minneapolis.org/travelinfo/skyways.asp Skyways]. Meet Minneapolis.</ref><ref>Gill, N.S. [http://minneapolis.about.com/cs/shoppingservice/a/skyways.htm Skyways: Downtown Minneapolis and St. Paul Skyways]. About, Inc., The New York Times Company. About.com.</ref>。スカイウェイによってミネソタの厳しい冬の寒さや雪を気にすることなくダウンタウンのビル間を行き来できるだけでなく、1階の車道を通る車と2階のスカイウェイを通る人との通行路の分離もなされている。

また、自転車を利用する住民の多いミネアポリスでは自転車道も整備されている。自転車道の利用者数は1日平均10,000人にのぼる。公共事業局はグランド・ラウンズ・シーニック・バイウェイという、総延長90kmにおよぶ歩行者・自転車用のコミューター・トレイル網を造り上げた。このグランド・ラウンズ・シーニック・バイウェイの大部分は、もともとは[[1930年代]]に当時の[[アメリカ合衆国大統領|大統領]]、[[フランクリン・ルーズベルト]]による[[ニューディール政策]]の一環として設けられた[[市民保全部隊]]（CCC）によって造られた道である。ストーン・アーチ・ブリッジのように、もとは鉄道橋だったものを転用して歩行者・自転車用の橋にしているものもある<ref>[http://minneapolisparks.org/default.asp?PageID=4&parkid=268 Stone Arch Bridge]. Minneapolis Park & Recreation Board.</ref>。グランド・ラウンズ・シーニック・バイウェイに含まれるコミューター・トレイルには次のようなものが含まれる。

[[ファイル:Midtown Greenway-Minneapolis-2007.jpg|right|thumb|250px|ミッドタウン・グリーンウェイ。ミネアポリス市内にはこのような自転車道が張り巡らされている。]]

*ミッドタウン・グリーンウェイ（Midrown Greenway）
*ライトレール・トレイル（The Light Rail Trail）
*ケニルワース・トレイル（Kenilworth Trail）
*シダー・レイク・トレイル（Ceder Lake Trail）
*ウェスト・リバー・パークウェイ・トレイル（West River Parkway Trail）

また、これらのコミューター・トレイルとは別に、ミネアポリス市内の既存の車道の一部には自転車用の車線が設けられており、その総延長は54kmにおよぶ。市では路線バスやライトレールに自転車を停めるためのラックを設けたり、オンラインで自転車道地図を提供したりと、自転車の利用を促している<ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/bicycles/where-to-ride.asp Where to Ride in Minneapolis]. City of Minneapolis. 1997年-2004年.</ref>。[[2007年]]、[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]誌は市の自転車道と公共交通機関を高く評価し、ミネアポリスを同誌の「世界で最もクリーンな街」の第5位にランクした<ref>Malone, Robert. [http://www.forbes.com/2007/04/16/worlds-cleanest-cities-biz-logistics-cx_rm_0416cleanest.html Which Are The World's Cleanest Cities?] Forbes. 2007年4月16日.</ref>。

== 教育 ==
[[ファイル:Pillsbury Hall.jpg|left|thumb|250px|ミネソタ大学]]

ミネソタ州を代表する州立大学である[[ミネソタ大学]]はミネアポリス・セントポールにメインキャンパスを置いている。同学は50,000人以上の学生を抱え、[[アリゾナ州立大学]]、[[オハイオ州立大学]],、[[テキサス大学]]、[[フロリダ大学]]と並ぶ大規模校の1つに数えられている。[[1851年]]にプレップ・スクールとして創立された同学は20の学部、140以上の研究施設を持ち、[[化学工学]]で全米1位の評価を受けているほか、[[地理学]]、[[心理学]]、[[機械工学]]、[[経済学]]の分野で評価が高い<ref>[http://www.britannica.com/eb/article-9002014/Minnesota-University-of Minnesota, University of]. Encyclopaedia Britannica. 2007年.</ref>。

ミネソタ大学のほかには、[[ルーテル教会]]系の[[リベラルアーツ・カレッジ]]であるオーグスバーグ大学（校名は[[アウクスブルク]]の英語読み）、[[アッセンブリーズ・オブ・ゴッド|アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団]]系のノースセントラル大学、セントポールに本部キャンパスを置く[[カトリック教会|カトリック]]系中規模私立大学のセント・トーマス大学がミネアポリスにキャンパスを構えている。ミネソタ州立大学システム（[[ミネソタ大学システム]]とは別）の一部をなすメトロポリタン州立大学はセントポールに本部を置き、ミネアポリスにもキャンパスを有する。メトロポリタン州立大学とプログラムおよびキャンパスを共有し、メトロポリタン州立大学同様ミネソタ州立大学システムの一部をなす[[コミュニティ・カレッジ]]、ミネアポリス・コミュニティ・アンド・テクニカル・カレッジと2年制私立のダンウッディ技術カレッジは高校を卒業した者への職業教育を主としている。ミネソタ国際芸術学校、ミネアポリス芸術デザイン学校。通信制大学のカペラ大学とウォルデン大学、ミネソタ職業心理学学校はミネアポリスに本部を置いている<ref>[http://app.education.state.mn.us/Directories/report_e8.jsp Post-Secondary Schools]. Minnesota Department of Education. 2005年.</ref>。

[[ミネアポリス日本語補習授業校]] は、幼稚部から高等部までの教育を行っている生徒数１５０名、家族数１００家族の北米中西部で比較的規模の大きい学校である。　駐在家族も多く通っており、帰国の際に日本の学校にすぐに戻れるよう、文部科学省の教育方針に則った教育が行われている。　小学部高学年、中学部、高等学部の生徒からなる生徒会もあり、活動が盛んに行われている。　授業の他に、5月に運動会、7月にスイカ割り、１２月には習字、１月には新年会などの行事も取り入れ、児童・生徒に日本の文化に触れる機会を設けている。　創立理念「子供達の勉学の場と、よきコミュニティーを築くことを目指して、みんなが運営に参加する手作りの日本語補習校をつくりましょう」に基づき、在籍家族全員参加で学校を運営している。


[[ミネソタ日本語補習授業校]]は[[ミネアポリス・セントポール国際空港]]に近い南郊のリッチフィールドにあるホープ教会で授業を行っている。同校は教育目標として「国際社会で活躍できる日本人を育てる」「学年に応じた日本語能力を身に付ける」の2点を掲げ、普段は英語で授業を行っている現地校に通う日本人の児童・生徒に対し週1回、日本語での教育の機会を与えている<ref>[http://www.mnjs.org/about.html 学校案内]. ミネソタ日本語補習授業校. 2007年.</ref>。 

[[ファイル:MinneapolisCentralLibrary.jpg|right|thumb|250px|ミネアポリス中央図書館]]

ミネアポリス公立学区内は公立小学校45校、中学校7校、高校7校、特別教育学校8校、[[オルタナティブ教育|オルタナティブ・スクール]]8校（これに加え19校のオルタナティブ・スクールと提携している）、5校の[[チャーター・スクール]]を抱え、36,370人の児童・生徒が在籍している。学校委員会は州法によって与えられた権限に基づいてポリシーを定め、校長を選出し、学区の予算、カリキュラム、人員、施設を監視する。生徒の母語は英語以外にも90ヶ国語におよび、学校でも英語のほか、スペイン語、ミャオ語、ソマリ語が使われている<ref>[http://www.mpls.k12.mn.us/MPS_Facts2.html MPS Facts 2006–2007]. Minneapolis Public Schools.</ref><ref>http://www.mpls.k12.mn.us/about.html About MPS]. Minneapolis Public Schools.</ref><ref>[http://www.mpls.k12.mn.us/Board_of_Education.html Board of Education]. Minneapolis Public Schools.</ref>。これらの公立学校のほかにも、ミネアポリスには20校以上の私立学校、および約20校のチャーター・スクールがある<ref>[http://app.education.state.mn.us/Directories/report_c14.jsp Alphabetical List of Nonpublic Schools]. Minnesota Department of Education. 2005年.</ref><ref>[http://app.education.state.mn.us/Directories/report_c11.jsp Charter Schools]. Minnesota Department of Education. 2005年.</ref>。

市内の公立図書館はミネアポリス公立図書館システムの下に運営されている。[[2007年]]、同システムは深刻な予算不足のため、3館の閉鎖を余儀なくされた<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/mpl-future-faqs.asp Frequently Asked Questions: Library Board Decisions and Libraries Closing]. Minneapolis Public Library. 2006年10月26日</ref>。ヘネピン郡図書館との合併も提案されているが、予算はついていない<ref>Oder, Norman. [http://www.libraryjournal.com/article/CA6450121.html Minneapolis, Hennepin Library Merger Hits Another Hump]. ''Library Journal''. Reed Business Information. Reed Elsevier Inc. 2007年6月7日.</ref>。[[シーザー・ペリ]]がデザインしたミネアポリス中央図書館は[[2006年]]にダウンタウンに開館した<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/artsmpl_pelli.asp Arts at MPL: Cesar Pelli]. Minneapolis Public Library. 2007年2月2日.</ref>。同館はミネアポリス・コレクションやミネアポリス写真コレクションなど10の特別なコレクションを有し、調査者に25,000冊以上の書籍と資源を提供している<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/specialcoll.asp Unique Collections]. Minneapolis Public Library. 2007年3月15日.</ref>。[[2004年]]の統計では、ミネアポリス公立図書館システムの書籍・定期刊行物等の貸出数は年間1,696,453を数え、年間500,000件以上の質問に回答している<ref>[http://www.mplib.org/2004annualreport.pdf MPL Annual Report]. 2004年. （PDFファイル）</ref>。

== 文化・芸術・音楽 ==
=== 美術・音楽 ===
[[ファイル:Mpls arts.jpg|left|thumb|250px|ミネアポリス美術館]]

[[1883年]]創立、[[1915年]]にミネアポリスの中南部に建てられた[[ミネアポリス美術館]]は、100,000点以上の常設コレクションを有するミネアポリス市最大の美術館である。[[マイケル・グレイヴス]]の設計による新館は2006年に完成した。新館はより広いギャラリーを有し、近現代の作品を展示している<ref>Joubert, Claire. [http://minneapolis.org/mediaroom/assets/mplsnews/sa1E74.pdf Boom Town]. Mpls.St.Paul. 2006年5月. （PDFファイル）</ref>。ダウンタウンの近くに建つ[[ウォーカー・アート・センター]]は、2005年に[[ヘルツォーク&ド・ムーロン]]の設計によって増築した。なおも増築は進んでおり、最終的には通りの反対側にある、ミシェル・デヴィーニュ設計のミネアポリス彫刻園を含め60,000m²まで広がる<ref>[http://garden.walkerart.org/index.wac Minneapolis Sculpture Garden].</ref>。同センターは主に現代芸術作品を展示している。[[ミネソタ大学]]のワイズマン美術館は[[1934年]]に同学の芸術学部が教育目的で設立した。現在の本館は[[フランク・ゲーリー]]による設計で、[[1993年]]に開館した。[[2009年]]には、本館同様ゲーリーの設計による新館が開館する<ref>Abbe, Mary. [http://www.startribune.com/1375/story/1041820.html A twist in the tinfoil—Gehry doing Weisman addition]. ''Star Tribune''. Avista Capital Partners. 2007年3月8日.</ref>。

[[ファイル:Hennepin Avenue-Minneapolis-2006-12-14.jpg|right|thumb|250px|ヘネピン通りの劇場街の夜]]

ミネアポリスとその周辺は人口あたりの[[劇場]]の数が[[ニューヨーク]]に次いで多く<ref>[http://www.mcclatchy.com/146/story/456.html Newspapers: Star Tribune]. The McClatchy Company.</ref>、全米第3位の演劇市場である。ミネアポリスにある劇場のうち著名なものとしては、シアター・デ・ラ・ジューヌ・ルネ、イリュージョン、ジャングル、ミックスト・ブラッド、ペナンブラ、ブレイブ・ニュー・ワークショップ、ミネソタ・ダンス・シアター、シアター・ラテ・ダ、イン・ザ・ハート・オブ・ザ・ビースト・シアター、チルドレンズ・シアター・カンパニーなどが挙げられる<ref>Horwich, Jeff. [http://news.minnesota.publicradio.org/features/2005/04/06_horwichj_vote/ Council moves closer to theater deal, but concerns remain]. Minnesota Public Radio. 2005年4月6日.</ref><ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/residents/musictheater.asp Music & Theater]. City of Minneapolis.</ref>。[[フランス]]人建築家[[ジャン・ヌーヴェル|ジャン・ヌーベル]]は、ガスリー・シアターに3つの舞台を有する新館をデザインした。このガスリー・シアターは、もともとは[[1965年]]にニューヨークの[[ブロードウェイ]]の劇場をまねて作られた老舗である<ref>[http://www.mnhs.org/library/tips/history_topics/04guthrie.html Guthrie Theater]. Minnesota Historical Society.</ref><ref>[http://www.guthrietheater.org/about_the_guthrie/theater_history Theater History]. Guthrie Theater.</ref>。ヘネピン通りの歴史ある劇場の保存を目的としたヘネピン劇場トラストにより、市はオーフェウム、ステート、パンテージズの3劇場を購入・改装した。それらの劇場はコンサートや演劇の公演などに使われている<ref>[http://www.hennepintheatredistrict.org/history/ Theatre History]. Hennepin Theatre Trust.</ref>。2007年、同トラストによって改装された4番目の劇場、ヘネピン芸術センターが3館からなるミネソタ・シューバート演技芸術・教育センターの一部に加わった。同芸術センターは、もともとは[[1888年]]に建てられた[[フリーメイソン]]のロッジであったが、[[1979年]]に芸術センターとなった。同芸術センターは20の芸術団体の本拠地になっており、またWebベースの芸術教育を提供している<ref>[http://www.artspaceusa.org/neighborhood/hennepincenter/ Hennepin Center for the Arts]. Artspace Projects, Inc..</ref><ref>[http://www.artspaceusa.org/my_files/properties/shubert/shubert_property.pdf Minnesota Shubert Performing Arts and Education Center]. Artspace Projects, Inc. （PDFファイル）</ref>。

[[ファイル:First Avenue nightclub.jpg|left|thumb|250px|ファースト・アベニュー・アンド・7thストリート・エントリー]]

[[ジャズ]]シンガーの息子として生まれ、自らもミネソタ・ダンス・シアターで学んで歌手となった[[プリンス (ミュージシャン)|プリンス]]は、ミネアポリスが生んだ最も有名な音楽の継承者である<ref>Matos, Michaelangelo in Brackett, Nathan. [http://www.rollingstone.com/artists/prince/biography The New Rolling Stone Album Guide]. Ed.4 pp.64 Fireside. 2004年11月2日. ISBN 0-7432-0169-8.</ref>。そのほとんどがツイン/トーンレコードと契約していた仲間の地元ミュージシャン<ref>[http://www.twintone.com/ttcat.html The Twin/Tone catalog]. Twin/Tone Records. 1978-1998年.</ref>と共に、ファースト・アベニュー・アンド・7thストリート・エントリーという[[ナイトクラブ]]を流行らせ、[[ミネアポリスサウンド]]の中心地とすることに貢献した<ref>[http://www.mnhs.org/library/findaids/00233.html First Avenue & 7th Street Entry Band Files]. Minnesota Historical Society. 1999-2004年.</ref>。同クラブはミネアポリス・セントポールのアーティストにとっても登竜門的な位置づけとなっていた。[[1984年]]には同クラブでプリンスの自伝映画[[パープル・レイン (映画)|パープル・レイン]]の撮影、および1,500万枚の売上を記録した同作品のサウンドトラックアルバム「パープル・レイン」の収録が行われた。他にも、ミネアポリス出身であることが確認されたミュージシャンに、ジミー・ジャムとモーリス・デイがいる。

[[1903年]]に設立された[[ミネソタ管弦楽団]]（設立当初の名称はミネアポリス交響楽団）は、ダウンタウンのニコレット・モールにあるオーケストラ・ホールを本拠にしている。[[1995年]]から[[2002年]]までは、[[大植英次]]が同楽団の音楽監督を務めていた。[[2003年]]、同楽団は[[ラハティ交響楽団]]を世界的なシベリウス・オーケストラに育て上げた[[オスモ・ヴァンスカ]]を音楽監督に迎えた<ref>Oestreich, James R. [http://select.nytimes.com/search/restricted/article?res=F70611FF3E550C748DDDAB0994DE404482 MUSIC; A Most Audacious Dare Reverberates]. ''The New York Times''. The New York Times Company. 2006年12月17日.</ref>。[[1963年]]に設立されたミネソタ・オペラは全米16位の規模を持つオペラ楽団で、クラシックから近現代作品まで様々なオペラの公演を行っている<ref>[http://www.mnopera.org/ History]. Minnesota Opera.</ref>。マクフェイル音楽学校は、2007年に創立100周年を記念し、リバーフロント地区の近くに新たな校舎を建てた<ref>[http://www.macphail.org/media.html#nm Press]. MacPhail Center for Music.</ref>。

[[トム・ウェイツ]]は、ミネアポリスを舞台とした楽曲を2曲世に送り出した。1曲は「[[ブルー・ヴァレンタイン]]」（[[1978年]]）収録の''Christmas Card from a Hooker in Minneapolis''、そしてもう1曲は「[[レイン・ドッグ]]」（[[1985年]]）収録の''9th & Hennepin''である。またミネアポリスにはミネソタ・スポークン・ワード協会が本部を置いていることから、[[ラップ]]、[[ヒップホップ]]、[[スポークン・ワード]]のコミュニティから注目を集めている<ref>[http://www.mnspokenword.org/ Minnesota Spoken Word Association].</ref>。ミネアポリスを拠点にしているアンダーグラウンド・ヒップホップ・グループのアトモスフィアは、その楽曲の歌詞の中でミネアポリス市やミネソタ州に頻繁に触れている<ref>Atmosphere. ''I Wish Those Cats @ Fobia Would Give Me Some Free Shoes'', ''Sep Seven Game Show Them'', and ''7th St. Entry''. ''Headshots: SE7EN'' remastered. Rhymesayers Entertainment. 2005年1月4日. ASIN: B0006SSRXS [Explicit lyrics].</ref>。

== スポーツ ==

地方中枢都市の1つであるミネアポリスには昔から複数のプロスポーツチームが存在していた。[[1884年]]に初めて試合を行った[[マイナーリーグ]]の野球チーム、ミネアポリス・ミラーズは当時リーグで最も強かったチームで、[[1960年]]に解散するまでに15人を[[アメリカ野球殿堂|野球殿堂]]に送りこんだ。[[1940年代]]から[[1950年代]]にかけては、ミネアポリス初のメジャーチームであったミネアポリス・レイカーズ（現[[ロサンゼルス・レイカーズ]]）が活躍し、ロサンゼルスに移転する前に6度の優勝に輝いた。1960年に[[NWA (プロレス)|NWA]]のミネアポリス・ボクシング・アンド・レスリング・クラブが分離独立してできた[[アメリカン・レスリング・アソシエーション]]は、[[1990年代]]に至るまでミネアポリスに本拠を置いていた<ref>[http://www.awastars.com/about.htm About The AWA]. AWA Wrestling Entertainment. 2006年.</ref>。

[[ファイル:Target Center.jpg|right|thumb|250px|ターゲット・センター]]

[[1961年]]、ミネソタに[[NFL]]と[[メジャーリーグベースボール|MLB]]のチームがそれぞれ1つずつつくられた。NFLの[[ミネソタ・バイキングス]]はリーグのチーム増設によってつくられたチームであった。一方、MLBの[[ミネソタ・ツインズ]]は[[ワシントンD.C.]]に本拠を置いていたセネターズがミネソタに移転し、それに伴ってチーム名もツインズと改称されたものであった。この2つのチームは[[ヒューバート・H・ハンフリー・メトロドーム|メトロドーム]]に本拠を移すまでの20年間、南郊の[[ブルーミントン (ミネソタ州)|ブルーミントン]]にあった屋外の[[メトロポリタン・スタジアム]]で試合を行っていた。ツインズは[[1987年]]と[[1991年]]の2回、[[ワールドシリーズ]]で優勝した。[[1989年]]には[[NBA]]の[[ミネソタ・ティンバーウルブズ]]ができ、レイカーズ移転から29年ぶりにバスケットボールチームがミネアポリスに戻ってきた。[[1999年]]には[[WNBA]]の[[ミネソタ・リンクス]]も誘致された。これら男女バスケットボールチームは、ともに[[1990年]]に完成した[[ターゲット・センター]]を本拠地としている。[[NHL]]の[[ミネソタ・ワイルド]]と[[ユナイテッドサッカーリーグ|USL]]1部の[[ミネソタ・サンダー]]は、ともに[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]に本拠地を置いている。

[[ファイル:051207-MPLS-006Metrodome-crop.jpg|left|thumb|250px|メトロドーム]]

[[1982年]]に完成した[[メトロドーム]]はミネソタ州最大のスポーツスタジアムであった。バイキングス、ツインズ、および[[ミネソタ大学]]ゴールデン・ゴファーズのフットボールチームはこのメトロドームを本拠地としていた。また、メトロドームは全米で唯一、[[MLBオールスターゲーム]]、[[スーパーボウル]]、[[ワールドシリーズ]]、[[NCAA男子バスケットボールトーナメント|NCAAファイナル4]]の全てを開催したスタジアムである。メトロドームではスポーツのほかコンサート、コミュニティ活動、宗教活動、トレードショーなど各種のイベントが執り行われ、年間の稼働日は300日を超えていた<ref>[http://www.msfc.com/history.cfm History of the Metrodome]. Metropolitan Sports Facilities Commission. 2006年.</ref><ref>[http://www.ticketkingonline.com/tickets/metrodome-tickets.htm Hubert H. Humphrey MetroDome]. Ticket King.</ref>。2013年に閉鎖され、現在は[[バイキングス・スタジアム]]として2016年の完成を目指している。

[[1920年代]]から、ミネアポリス市内の学校、特にセントラル高校、デ・ラ・サール高校、マーシャル高校の3校は優秀なアマチュアスポーツ選手が輩出してきた。[[1930年代]]から現在に至るまでの間、ミネソタ大学ゴールデン・ゴファーズはフットボール、野球、ホッケーの3種目で全米王座に輝いた<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/sp1.asp A History of Minneapolis: Amateur Sports]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref><ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/sp2.asp A History of Minneapolis: Professional Sports]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref>。

{| class="wikitable" style="font-size:90%;width:100%;text-align:center;line-height:120%"
|- 
! colspan=4 | ミネアポリスにおけるプロスポーツ
|- 
! チーム !! スポーツ !! リーグ !! 本拠地
|-
| [[ミネソタ・ツインズ]] || [[野球]] || [[メジャーリーグベースボール|MLB]]、[[アメリカンリーグ|ア・リーグ]]中地区 || [[ターゲット・フィールド]]
|-
| [[ミネソタ・バイキングス]] || [[アメリカンフットボール|フットボール]] || [[NFL]]、NFC西地区 || [[TCFバンク・スタジアム]]
|-
| [[ミネソタ・ティンバーウルブズ]] || [[バスケットボール]] || [[NBA]]、西カンファレンス || [[ターゲット・センター]]
|-
| [[ミネソタ・リンクス]] || バスケットボール || [[WNBA]]、西カンファレンス || ターゲット・センター
|}

[[ファイル:Twin-Cities-Marathon-2006-Minneapolis.jpg|right|thumb|250px|ツイン・シティズ・マラソン]]

ミネアポリスではこれらプロスポーツやカレッジスポーツのほか、市民スポーツも盛んに行われている。ランナーズ・ワールド誌（''Runner's World''）は、ミネアポリスをランナーにとって良い都市の全米6位に位置づけている<ref>Adams, Lori; Gorin, Amy; Rennie, Doug; Rushlow, Amy; Sayago, Joanna. [http://www.runnersworld.com/article/0,7120,ssssssssssssssssss6-239-283--8155-4-1X2X3X4X5X6X7-8,00.html The 25 Best Running Cities in America].  ''Runner's World''. Rodale.</ref>。毎年10月、ミネアポリス・セントポール間を走るツイン・シティズ・マラソンはおよそ250,000人の観客を集める。[[メトロドーム]]をスタートしてミネアポリス市内の湖岸やミシシッピ河岸を通り、[[ミネソタ州会議事堂]]へと至る42.195kmのフルマラソン<ref>[http://www.jsagiservices.com/clients/tcm/tcm.swf Interactive Course Map]. Twin Cities Marathon.</ref>は、[[ボストンマラソン]]や[[近代オリンピック|オリンピック]]の選考会を兼ねている。同大会ではフルマラソンのほか、10マイルや1マイルの短縮レース、および家族向けイベントとしての5kmラン/ウォーク（走っても歩いてもよい）や子供マラソンも行われる<ref>[http://www.mtcmarathon.org/ Twin Cities Marathon]. Twin Cities Marathon.</ref>。

レクリエーションとしてのスポーツも盛んである。ミネアポリスは全米の主要都市の中で最も人口あたりのゴルファーの数が多い<ref>[http://www.mallofamerica.com/adults_itinerary_detail_objectname_Whats_happening_area.aspx What's Happening in the Area]. Mall of America.</ref>。市内には5つのゴルフコースがあり、さらに近郊にも全米で名を知られるヘーゼルタイン・ナショナル・ゴルフクラブをはじめ、ベアパス・カントリークラブ、バンカーヒルズ・ゴルフコースがある<ref>[http://www.minneapolis.org/thingstodo/recreation.asp Recreational activities]. Minneapolis.org. 2006年.</ref>。ミネソタ州は自転車、スポーツフィッシング、スキーをする人の州の人口あたりの割合が全米50州の中で最も高い。また、ヘネピン郡はミネソタ州の郡の中で最も人口あたりの[[ウマ|馬]]の頭数が多い<ref>[http://www.mcclatchy.com/146/story/456.html Newspapers: Star Tribune]. The McClatchy Company.</ref>。ミネアポリス在住中、スコット・ブレナンのオルソン兄弟はローラーブレード社を設立し、「ローラーブレード」の[[商標]]でインラインスケートを製造・販売し、スポーツとしての[[ローラースケート|インラインスケート]]を流行らせた<ref>[http://web.mit.edu/invent/iow/Inline.html Inventor of the Week Archive: Scott & Brennan Olson (spelling corrected per rowbike.com)]. Lemelson-MIT, MIT School of Engineering. 1997年秋.</ref>。

=== 公園システム ===
[[ファイル:Loring Park-Minneapolis-2006-07-08.jpg|left|thumb|250px|ダウンタウンに隣接するミネアポリス最大の公園ローリング・パーク]]

ミネアポリスの公園システムは設計、財源、維持のすべてにおいて全米で最良であると言われてきた<ref>Garvin, Alexander. ''The American City : What Works, What Doesn't''. Ed.2. pp.67. McGraw-Hill Professional. 2002年6月19日. ISBN 0-07-137367-5.</ref>。[[19世紀]]終盤、コミュニティのリーダーによる先見の明と寄付と努力が実り、[[ホーレス・クリーブランド]]の設計による数々の[[ランドスケープ|ランドスケープ・アーキテクチャ]]作品がこの地に公園として残った。これらの公園は装飾された通りや公園道路でつながれた<ref>Loring, Charles M. [http://books.google.com/books?vid=0DBNDCIwwq1_LSUCWrdOEG2&id=RDMC_Qw899IC&pg=PA599#PPA601,M1 History of the Parks and Public Grounds of Minneapolis]. pp.601-602. Minnesota Historical Society, University of Michigan. 1915年.</ref><ref>Nadenicek, Daniel J. and Neckar, Lance M. in Cleveland, H. W. S. ''Landscape Architecture, as Applied to the Wants of the West; with an Essay on Forest Planting on the Great Plains'' pp.41. University of Massachusetts Press, ASLA Centennial Reprint Series. 2002年4月. ISBN 1-55849-330-1.</ref>。また、クリーブランドはこれらの公園のあと、[[ミネソタ大学]]キャンパスのランドスケープも設計した。チェーン・オブ・レイクス地区の湖は自転車道・遊歩道で結ばれ、釣り、ピクニック、ボート、夏季の湖水浴、冬季のアイススケートに使われている。自動車用の公園道路、自転車道、遊歩道はそれぞれグランド・ラウンズ・シーニック・バイウェイに沿って平行して走っている<ref>[http://www.byways.org/explore/byways/2243/ Grand Rounds Scenic Byway]. National Scenic Byways Online.</ref>。

セオドア・ワースは多くの子供たちの住むところの近くに児童遊園を設置したり、市内に木の天蓋を造ったり、各家屋の6ブロック以内に公園を置いたりといった、ミネアポリスの公園システムの基礎を作り上げた<ref>[http://www.nrpa.org/content/default.aspx?documentId=3778 Theodore Wirth (1863–1949)]. National Recreation and Park Association.</ref>。今日では、市の面積の15%を公園が占め、市民1人あたりの公園面積は71m²にのぼる<ref>Magnusson, Jemilah. [http://www.thegreenguide.com/doc/107/cities The Top 10 Green Cities in the U.S.] ''The Green Guide'' Vol.107. National Geographic Society'. 2005年3月/4月.</ref><ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/stormwater/docs/LSWMPSec3-LandWaterResourcesAssessment.pdf Minneapolis Local Surface Water Management Plan]. Minneapolis Public Works & Engineering. Undated, refers to 2000 census. （PDFファイル）</ref>。

[[ファイル:Minnehaha Falls-20050614.jpg|right|thumb|250px|ミネハハの滝]]

公園間は多くの箇所でつながっている。ミシシッピ･ナショナル･リバー･アンド・レクリエーショナル・エリアでは地域の公園とビジターセンターがつながっている。全米最古の公立野花園であるエロアーズ・バトラー・ワイルドフラワー・ガーデン・アンド・バード・サンクチュアリはセオドア・ワース・パークの近くに位置している。セオドア・ワース・パークはミネアポリスと東に隣接するゴールデンバレー市にまたがっており、その広さは約2.3km²、[[ニューヨーク]]の[[セントラルパーク]]の6割ほどである<ref>[http://www.byways.org/explore/byways/2243/places/12691/ Theodore Wirth Park, MN]. National Scenic Byways Online.</ref><ref>[http://www.centralparknyc.org/centralparkhistory/faqs FAQs]. Central Park Conservancy. 2006年.</ref>。落差16mのミネハハの滝を中心としたミネハハ・パークはミネアポリスで最古、かつ最も人気の高い公園の1つで、年間約50万人が訪れる<ref>[http://www.minneapolisparks.org/default.asp?PageID=4&parkid=252 Minnehaha Park]. Minneapolis Park & Recreation Board.</ref>。[[ヘンリー・ワーズワース・ロングフェロー]]は[[1855年]]に発表した叙事詩「ハイアワサの詩」の中で、ハイアワサの妻の名をこの滝から取ってミネハハとつけた<ref>[http://www.britannica.com/eb/article-4274/Henry-Wadsworth-Longfellow Henry Wadsworth Longfellow]. Encyclopaedia Britannica. 2007年.</ref>。

=== メディア ===
[[ファイル:051207-MPLS-007Strib.jpg|left|thumb|250px|スター・トリビューン本社]]

ミネアポリスでは日刊紙のスター・トリビューンをはじめ、ミネソタ・スポークスマン・レコーダー、ファイナンス・アンド・コマース、[[ミネソタ大学]]のミネソタ・デイリーの4紙が購読されている。2007年、ミネアポリス5番目の新聞となるWebベースの新聞、ミンポスト.comが開設された<ref>[http://www.minnpost.com/ Home] MinnPost. 2007年.</ref><ref>[http://www.mediainfo.com/eandp/news/article_display.jsp?vnu_content_id=1003631418 Former 'Star Tribune' Publisher Launches Major Site for Twin Cities]. Editor & Publisher. The Nielsen Company. 2007年8月27日.</ref>。他には、週刊のシティ・ページズ紙、ミネアポリス・セントポール紙、ミネソタ・マンスリー紙、月刊誌ザ・レイク、隔月誌UTNEマガジンが刊行されている<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/index.asp A History of Minneapolis: News, Media and Publishing]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref>。ミネアポリスは印刷・出版の中心地でもあり、芸術家がロフト芸術センターやミネアポリス書籍芸術センターを設立した。

ミネアポリス・セントポールにはAM16局、FM21局の[[ラジオ]]局がある。それらのラジオ局は公営ラジオのほか、クリア・チャンネル・コミュニケーションズ社が運営する7局（AM2局、FM5局）をはじめとする民間のラジオ局、テレビ局のラジオ部門、さらにはミネソタ大学やミネアポリス公立学区のラジオ、宗教団体のラジオと多岐にわたっている<ref>December, John. [http://www.december.com/places/msp/radio.html Media - Radio - Minneapolis-St. Paul, Minnesota, USA]. 2007年3月1日.</ref><ref>[http://www.ibiquity.com/hd_radio/hdradio_find_a_station?state=&theCity=MinneapolisStPaulMN HD Radio: Minneapolis-St. Paul]. iBiquity Digital Corporation.</ref>。

[[ファイル:Transmitters-downtown-Minneapolis.jpg|right|thumb|250px|CBSのミネアポリス支局、WCCO-TVのパラボラアンテナ]]

ミネアポリス初のテレビ放送はABC系列のセントポール支局、[[KSTP-TV]]でなされた。初のカラー放送はミネアポリスのダウンタウンに局を置くCBS系列の[[WCCO-TV]]で行われた。これらのほか、ミネアポリスにはFOX、NBC、PBS、マイネットワークTV、CWネットワークの支局、および独立系のテレビ局1局がある<ref>Weeks, John. [http://www.johnweeks.com/stuff/dtvmsp.html Minneapolis / St. Paul: Minnesota Twin Cities Area: Digital TV & HDTV Cheat Sheet]. 2003年.</ref>。また、いくつかのテレビ番組にもミネアポリスの名が登場してきている。「[[ビバリーヒルズ高校白書]]」のブランドン・ブレンダの双子の兄妹はミネアポリス出身という設定になっている<ref>Sparling, David A. [http://imdb.com/title/tt0125674/plotsummary Plot summary for "Beverly Hills, 90210"]. Internet Movie Database.</ref>。2006年には、第6回目となる[[アメリカン・アイドル]]のオーディションがミネアポリスで行われた<ref>Levin, Gary. [http://www.usatoday.com/life/television/news/2006-07-10-idol-auditions_x.htm Idol tryouts begin Aug. 8]. ''USA Today''. Gannett Company, Inc. 2006年7月10日.</ref>。2007年には、[[ラスト・コミック・スタンディング]]の第5回目のオーディションが行われた<ref>[http://www.nsmt.org/index.php?option=com_content&task=view&id=638&Itemid=1723 NBC's "Last Comic Standing" Live Tour]. North Shore Music Theatre.</ref>。[[1970年代]]、コメディTVシリーズの「[[メアリー・タイラー・ムーア・ショウ]]」がミネアポリスの架空のテレビ局を舞台としたことを記念し、ダウンタウンのニコレット・モールには[[メアリー・タイラー・ムーア]]の像が立っている。このコメディは7年間にわたって放送され、[[ゴールデングローブ賞]]延べ3部門、[[エミー賞]]延べ31部門を受賞した<ref>[http://www.minneapolis.org/thingstodo/mtm_icon.asp Mary Tyler Moore statue]. Meet Minneapolis.</ref><ref>[http://imdb.com/title/tt0065314/awards Awards for "Mary Tyler Moore" (1970)]. Internet Movie Database.</ref>。

=== 宗教と社会奉仕 ===
[[ファイル:Basilica of Saint Mary-20060205.jpg|left|thumb|250px|バシリカ・オブ・セント・メアリー]]

古くから土着の信仰を持ち、グレート・スピリットを信仰していたダコタ族は、すべてのヨーロッパ人入植者が信仰心が深いわけではないということに驚いた<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/rs1.asp A History of Minneapolis: Religion]. Minneapolis Public Library.</ref>。入植して以後、ミネアポリスには50を超える宗教・宗派が確立され、有名な[[教会堂|教会]]もいくつか建てられた。[[ニューイングランド]]から移住してきた者の多くは[[プロテスタント]]、[[クエーカー]]教徒、または[[万人救済主義]]者であった。ミネアポリス最初の教会は[[1856年]]に万人救済主義者がニコレット・アイランド/イーストバンク地区に建て、その後まもなくフランス系の[[カトリック教会]]となったアワ・レディ・オブ・ローデス・カトリック教会であった<ref>[http://travel.yahoo.com/p-travelguide-3502708-our_lady_of_lourdes_catholic_church_minneapolis-i?action=describe Our Lady of Lourdes Catholic Church]. Yahoo! Travel.</ref>。[[1902年]]にはミネアポリス初の[[シナゴーグ]]がイーストアイル地区に建てられた。このシナゴーグは[[1920年]]頃から「イスラエル寺院」として知られている。セント・メアリーズ[[正教会]][[大聖堂]]（バシリカ・オブ・セント・メアリーとは別物）は[[1887年]]に[[ロシア正教会]]によって建てられ、[[1897年]]に附設の教会学校を、[[1905年]]に全米初のロシア正教会系学校を設立した<ref>FitzGerald, Thomas E. [http://books.google.com/books?id=_F5yntZocGIC The Orthodox Church]. Praeger/Greenwood. 1998年. ISBN 0-275-96438-8.</ref><ref>[http://www.stmarysoca.org/about.html About St. Mary's]. St. Mary's Orthodox Cathedral. 2006年.</ref>。ローリング・パークの近くに建つ、全米初の[[バシリカ]]であるバシリカ・オブ・セント・メアリーは、ローマ教皇[[ピウス11世 (ローマ教皇)|ピウス11世]]からその名を取っている。同教会は[[1907年]]に建てられ、[[1975年]]に国の史跡に指定された。

ビリー・グラハム福音主義協会、同協会の刊行するディシジョン誌、同協会傘下の映画配給会社ワールド・ワイド・ピクチャーズ社は、いずれも[[1940年代]]からミネアポリスに本拠を置いている<ref>[http://www.wheaton.edu/bgc/archives/bio.html Billy Graham and the Billy Graham Evangelistic Association - Historical Background]. Billy Graham Center. 2004年11月11日.</ref>。ノースセントラル大学で出会った[[アッセンブリーズ・オブ・ゴッド]]の牧師ジム・バッカーとキリスト教歌手タミー・フェイの2人は[[1980年代]]に宗教系のテレビ局を始め、1,350万世帯の視聴者を得た<ref> Camhi, Leslie. [http://select.nytimes.com/search/restricted/article?res=FB0715F83B5F0C708EDDAE0894D8404482 FILM; The Fabulousness Of Tammy Faye]. ''The New York Times''. The New York Times Company. 2000年6月23日.</ref>。今日では、ミネアポリスの南西にあるマウント・オリベット・ルーテル教会は6,000人のアクティブな教会員を有する、世界最大の[[ルーテル教会]]となっている<ref>Vaughan, John N. [http://www.thecronline.com/mag_article.php?mid=518&mname=January Growth Trends]. Church Report. Christy Media, LLC. 2005年1月.</ref>。市南東のロングフェロー地区に[[1948年]]に建てられたルーテル教会の建物は、[[エリエル・サーリネン]]の作品の中でも最も優れたものの1つに数えられている。この教会には、のちにエリエルの息子である[[エーロ・サーリネン]]の設計による教会学校の建物が増築された<ref>[http://www.britannica.com/ebc/article-9064591 Eliel Saarinen]. Encyclopaedia Britannica.</ref><ref>[http://www.minnesotafinnish.org/index.asp?Type=B_BASIC&SEC=%7BB54C9348-CFFF-47DB-9421-2849B0C03231%7D Koulun sijainti / School location]. Finnish Language School of Minnesota.</ref>。

人類愛と社会奉仕はミネアポリスというコミュニティの特徴のひとつである<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/rs2.asp A History of Minneapolis: Social Services]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref>。[[ミネアポリス･セントポール都市圏]]に住む成人の40%は何らかのボランティア活動に従事している。[[ニューオーリンズ]]に本拠を置く全米最大の社会奉仕団体カトリック・チャリティーズは、ミネアポリスにおいても最大の社会奉仕団体のひとつである<ref>[http://www.charitynavigator.org/index.cfm?bay=search.summary&orgid=3438 Catholic Charities of St. Paul & Minneapolis]. Charity Navigator. 2006年.</ref>。ミネアポリスに本部を置くアメリカ難民委員会（ARC）は、これまでアフリカ、[[バルカン半島]]、アジアの10ヶ国から100万人以上の難民を逃がしてきた<ref>[http://www.charitynavigator.org/index.cfm?bay=search.summary&orgid=3284 American Refugee Committee International]. Charity Navigator. 2006年.</ref>。ミネソタ州最古の財団法人であるミネアポリス財団は、900種を超えるチャリティファンドに投資してその管理を行い、[[NPO]]と寄付者とを結び付けている<ref>[http://www.charitynavigator.org/index.cfm?bay=search.summary&orgid=4100 The Minneapolis Foundation]. Charity Navigator. 2006年.</ref>。また、ミネアポリス・セントポール都市圏は集められた寄付金の13%を芸術・文化分野に用いている。10億ドルを超えると推計される近年の芸術施設の拡張費用のほとんどは、私的な寄付によってまかなわれている<ref>Cohen, Burt. [http://minneapolis.org/mediaroom/assets/mplsnews/sa1E74.pdf The Spirit of Giving]. Mpls.St.Paul. 2006年5月. （PDFファイル）</ref>。

== 人口動態 ==
{{Wikisource|ミネソタ州ミネアポリス市の人口統計データ}}

[[1850年代]]から[[1860年代]]にかけて、[[ニューイングランド]]や[[ニューヨーク]]からの入植者がミネアポリスに移ってきた。1860年代中盤に入ると、[[スウェーデン]]、[[ノルウェー]]、[[デンマーク]]といった北欧系の移民がミネアポリスに住み着くようになった。やがて[[ドイツ]]系、[[イタリア]]系、[[ギリシア]]系、[[ポーランド]]系の移民が続いた。[[ユダヤ人]]や[[ロシア]]系移民は最初は市の北側に住み着き、[[1950年代]]から[[1960年代]]にかけて西郊に移り住んでいった<ref>[http://www.minndakjcrc.org/Docs/Jews%20of%20Minnesota%20by%20Iric%20Nathanson.pdf Jews in Minnesota]. Nathanson, Iric. Jewish Community Relations Council. （PDFファイル）</ref>。[[アジア人]]は主に東アジアの[[中華人民共和国]]、[[フィリピン]]、[[日本]]、[[大韓民国|韓国]]から移住してきた。[[1940年代]]には日系人が、[[1950年代]]には[[ネイティブ・アメリカン]]が連邦政府の政策でこの地に移住させられてきた。[[1970年代]]以降は、[[ベトナム]]、[[ラオス]]、[[カンボジア]]、[[タイ王国|タイ]]といった[[東南アジア]]諸国からも移民が来るようになった。これに加え、[[1990年代]]以降は[[ラテン系]]の住民や[[アフリカ]]、特に[[ソマリア]]からの難民がミネアポリスに移入してきた<ref>[http://www.mpls.lib.mn.us/history/ A History of Minneapolis: Residents of the City]. Minneapolis Public Library. 2001年.</ref>。[[21世紀]]に入っても、ミネアポリスは新たに移入してくる移民の主要な受け入れ先となっている。[[1990年]]から[[2000年]]にかけての10年間で、アメリカ合衆国外の生まれの住民は127%増加した<ref>[http://www.brookings.edu/es/urban/livingcities/MinneapolisStPaul.htm Minneapolis/St. Paul in Focus: A Profile from Census 2000]. Metropolitan Policy Program, The Brookings Institution. 2003年11月.</ref>。

市の人口は[[1950年]]に521,718人でピークに達したが、その後は郊外への人口流出によって[[1990年]]まで減り続け、ピーク時に比べ約40%減少している。一方、[[ミネアポリス・セントポール都市圏]]の人口は市の人口がピークであった1950年に比べ2倍に増加しており、360万人に達している。アフリカ系やアジア系、[[ヒスパニック]]系の住民が増え、現在では白人以外の住民が総人口の約1/5を占めている<ref>[http://www.britannica.com/eb/article-242048/Minneapolis Minneapolis History]. Encyclopaedia Britannica. 2007年</ref>。2006年時点では、全米平均と比べるとミネアポリスの失業率は低く、4年制大学卒以上の学歴を有する住民の割合が高い<ref>[http://factfinder.census.gov/servlet/ACSSAFFFacts?_event=&geo_id=16000US2743000&_geoContext=01000US%7C04000US27%7C16000US2743000&_street=&_county=minneapolis&_cityTown=minneapolis&_state=04000US27&_sse=on&pctxt=fph&pgsl=160&_submenuId=factsheet_1 American Fact Finder]. U.S. Census Bureau. 2006年.</ref>。

2000年の国勢調査の結果では、ミネアポリスで最も多いのはドイツ系（16.5%）、次いでノルウェー系（9.0%）、[[アイルランド]]系（6.9%）、スウェーデン系（5.8%）となっている。

=== 都市圏人口 ===
ミネアポリスの都市圏、および広域都市圏を形成する各郡の人口は以下の通りである（2010年国勢調査）<ref name="FactFinder" />。

;ミネアポリス・セントポール・ブルーミントン都市圏
{| class="wikitable" style="width: 80%; text-align:center; margin: 0 auto 0 auto;"
! 郡 !! 州 !! 人口
|-
| '''[[ヘネピン郡 (ミネソタ州)|ヘネピン郡]]''' || [[ミネソタ州]] || align="right" | 1,152,425人
|-
| '''[[ラムゼイ郡 (ミネソタ州)|ラムゼイ郡]]''' || ミネソタ州 || align="right" | 508,640人
|-
| [[ダコタ郡 (ミネソタ州)|ダコタ郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 398,552人
|-
| [[アノーカ郡 (ミネソタ州)|アノーカ郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 330,844人
|-
| [[ワシントン郡 (ミネソタ州)|ワシントン郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 238,136人
|-
| [[スコット郡 (ミネソタ州)|スコット郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 129,928人
|-
| [[ライト郡 (ミネソタ州)|ライト郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 124,700人
|-
| [[カーバー郡 (ミネソタ州)|カーバー郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 91,042人
|-
| [[シャーバーン郡 (ミネソタ州)|シャーバーン郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 88,499人
|-
| [[セントクロワ郡 (ウィスコンシン州)|セントクロワ郡]] || [[ウィスコンシン州]] || align="right" | 84,345人
|-
| [[シサゴ郡 (ミネソタ州)|シサゴ郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 53,887人
|-
| [[ピアース郡 (ウィスコンシン州)|ピアース郡]] || ウィスコンシン州 || align="right" | 41,019人
|-
| [[アイサンティ郡 (ミネソタ州)|アイサンティ郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 37,816人
|-
| [[ルシュール郡 (ミネソタ州)|ルシュール郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 27,703人
|-
| [[ミルラクス郡 (ミネソタ州)|ミルラクス郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 26,097人
|-
| [[シブリー郡 (ミネソタ州)|シブリー郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 15,226人
|- style="background-color:#e0e0e0"
| colspan="2" | '''合計''' || align="right" | 3,348,859人
|}

;ミネアポリス・セントポール広域都市圏
{| class="wikitable" style="width: 80%; text-align:center; margin: 0 auto 0 auto;"
! 都市圏/小都市圏 !! 郡 !! 州 !! 人口
|-
| colspan="3" | '''ミネアポリス・セントポール・ブルーミントン都市圏''' || align="right" | 3,348,859人
|-
| rowspan="2" | セントクラウド都市圏 || [[スターンズ郡 (ミネソタ州)|スターンズ郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 150,642人
|-
| [[ベントン郡 (ミネソタ州)|ベントン郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 38,451人
|-
| フェアリボー・ノースフィールド小都市圏 || [[ライス郡 (ミネソタ州)|ライス郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 64,142人
|-
| レッドウィング小都市圏 || [[グッドヒュー郡 (ミネソタ州)|グッドヒュー郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 46,183人
|-
| ハッチンソン小都市圏 || [[マックロード郡 (ミネソタ州)|マックロード郡]] || ミネソタ州 || align="right" | 36,651人
|- style="background-color:#e0e0e0"
| colspan="3" | '''合計''' || align="right" | 3,684,928人
|}

=== 市域人口推移 ===
以下にミネアポリス市における[[1860年]]から[[2010年]]までの人口推移をグラフおよび表で示す<ref>Gibson, Campbell. [http://www.census.gov/population/www/documentation/twps0027.html Table.1 Population of the 100 largest cities and other urban places in the United States 1790 to 1990]. Population Division, U.S. Bureau of the Census. 1998年6月.</ref>。

{| class="wikitable" style="float:right; margin-left:3px; text-size:80%; text-align:right"
! 統計年 !! 人口
|-
| [[1860年]] || 3,000人
|-
| [[1870年]] || 13,000人
|-
| [[1880年]] || 46,887人
|-
| [[1890年]] || 164,738人
|-
| [[1900年]] || 202,718人
|-
| [[1910年]] || 301,408人
|-
| [[1920年]] || 380,582人
|-
| [[1930年]] || 464,356人
|-
| [[1940年]] || 492,370人
|-
| [[1950年]] || 521,718人
|-
| [[1960年]] || 482,872人
|-
| [[1970年]] || 434,400人
|-
| [[1980年]] || 370,951人
|-
| [[1990年]] || 368,383人
|-
| [[2000年]] || 382,618人
|-
| [[2010年]] || 382,578人 
|-
|}

<timeline>
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</timeline>

== 姉妹都市 ==
ミネアポリスは以下の8都市と[[姉妹都市]]提携を結んでいる<ref>[http://www.ci.minneapolis.mn.us/citywork/other/international.asp International Connections]. City of Minneapolis.</ref>。

* {{flagicon|JPN}} [[茨木市]]（[[日本]]） - [[1980年]]より
* {{flagicon|SWE}} [[ウプサラ]]（[[スウェーデン]]） - [[2000年]]より
* {{flagicon|KEN}} [[エルドレット]]（[[ケニア]]） - 2000年より
* {{flagicon|FIN}} [[クオピオ]]（[[フィンランド]]） - [[1972年]]より
* {{flagicon|CHI}} [[サンティアゴ・デ・チレ]]（[[チリ]]） - [[1961年]]より
* {{flagicon|FRA}} [[トゥール (アンドル＝エ＝ロワール県)|トゥール]]（[[フランス]]） - [[1991年]]より
* {{flagicon|RUS}} [[ノヴォシビルスク|ノボシビルスク]]（[[ロシア]]） - [[1988年]]より
* {{flagicon|CHN}} [[ハルビン市|ハルビン]]（[[中華人民共和国]]) - [[1992年]]より

また、以下の2都市とも非公式ではあるが提携している。

* {{flagicon|UGA}} [[カンパラ]]（[[ウガンダ]]）
* {{flagicon|JPN}} [[広島市]]（[[日本]]・[[広島県]]）

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}

== 参考文献 ==
* Lileks, James. [http://www.lileks.com/mpls/index.html Minneapolis]. 2003.
* [http://www.rakemag.com/ The Rake]. Rake Publishing, Inc.
* Richards, Hanje. ''Minneapolis-St. Paul Then and Now''. Thunder Bay Press. May 7, 2002. ISBN 1-57145-687-2.

== 外部リンク ==
{{commonscat|Minneapolis, Minnesota}}
* [http://www.ci.minneapolis.mn.us/ City of Minneapolis] - 市の公式サイト
* [http://www.ci.minneapolis.mn.us/visitors/ City of Minneapolis: Visitors]
* [http://www.minneapolis.org/ Official Minneapolis Tourism Site]
* [http://www.minneapolisconventioncenter.com/ Minneapolis Convention Center]
* [http://www.minneapolisjapaneseschool.org/ ミネアポリス日本語補習授業校]
* [http://www.mnjs.org/ ミネソタ日本語補習授業校]
* [http://www.city-data.com/city/Minneapolis-Minnesota.html Minneapolis, Minnesota] - City-Data.com
* [http://maps.yahoo.com/maps_result.php?q1=Minneapolis%2C+MN Minneapolis, MN] - Yahoo!Mapの地図
* [http://www.anglepress.com/ Weekly ジャングル（米中西部＆南部主要都市の生活お役立ち情報）]

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