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[[Image:Traqueur acquisition.JPG|thumb|衛星自動追尾アンテナとして利用されている軸モード・ヘリカルアンテナ。([[フランス]]・[[コート=ダルモール県]][[プルームール=ブデュ]]にて)]] '''ヘリカルアンテナ'''は、[[無線通信]]用[[アンテナ]]の一種である。[[短波]]から[[極超短波]]の周波数において用いられる。'''エンドファイヤ型'''、'''サイドファイヤ型'''、'''ノーマルモード型'''がある。 '''エンドファイヤ型'''は、[[接地|アース]]として導体円板を用いた1/4[[波長]][[ブラウン・アンテナ]]の垂直[[エレメント]]を、[[螺旋|らせん]]型の1波長のエレメントに置き換えた構造である。らせんの軸方向に強い放射を持つ。らせんの巻き数は3回以上、ピッチ(傾斜)角は12〜15度とする。[[放射]]される[[電波]]は円偏波である。ブラウン・アンテナよりも高い利得が得られ、扱える周波数帯域が広い。導体板の上に複数のらせん型エレメントを設けたものもある。 '''サイドファイヤ型'''は、垂直に設置した導体円管の中央に、表面を[[絶縁 (電気)|絶縁]]被覆した長さが2波長または3波長の導線を接続し、上下対称にらせん型に巻きつけ、さらに導線の上端と下端を導体円管に接続した構造である。上下のらせんは逆方向に巻かれているので、垂直偏波成分は打ち消し合い、水平偏波成分だけが残る。水平面内は無指向性である。ブラウン・アンテナよりも高い利得が得られ、扱える周波数帯域が広い(中心周波数の10%程度と言われている)。 '''ノーマルモード型'''は、単に[[モノポール・アンテナ]]のエレメントを、らせん状に巻いて小型化したものである。モノポール・アンテナと同様の偏波、指向性となる。ハンディー型(手で持って使う)[[トランシーバー]]や[[携帯電話]]のアンテナに使われている。短い全長の割に利得低下は少なく、表面を[[ラバー]]などで覆って柔軟性を持たせることができる(弾性限界を超えない限り、引っ掛けたりぶつけたりしても折れない)ため、使用に便利である。 == 関連項目 == * [[ブラウン・アンテナ]] {{DEFAULTSORT:へりかるあんてな}} [[Category:アンテナ]] [[Category:無線工学]]
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