フィリッポ・インザーギのソースを表示

{{存命人物の出典明記|date=2009年3月}}
{{サッカー選手
|名前=フィリッポ・インザーギ
|画像=Filippo Inzaghi.jpg
|画像サイズ=200px
|本名=Filippo Inzaghi
|愛称=ピッポ、スーペル・ピッポ
|カタカナ表記=フィリッポ・インザーギ
|アルファベット表記=
|原語名=
|原語表記=
|国={{ITA}}
|誕生日={{生年月日と年齢|1973|8|9}}
|出身地=[[ピアチェンツァ]]
|身長=181cm
|体重=74kg
|血液型=
|所属チーム名=
|ポジション=[[フォワード (サッカー)|FW]]（[[センターフォワード|CF]]）
|背番号=
|利き足=右足
|クラブ={{flagicon|ITA}} [[ピアチェンツァ・カルチョ|ピアチェンツァ]]<br/>→ {{flagicon|ITA}} [[UCアルビーノレッフェ|レッフェ]]<br/>→ {{flagicon|ITA}} [[エラス・ヴェローナFC|エラス・ヴェローナ]]<br/>{{flagicon|ITA}} [[パルマFC|パルマ]]<br/>{{flagicon|ITA}} [[アタランタBC|アタランタ]]<br/>{{flagicon|ITA}} [[ユヴェントス]]<br/>{{flagicon|ITA}} [[ACミラン]]
|年=1991-1995<br/>1992-1993<br/>1993-1994<br/>1995-1996<br/>1996-1997<br/>1997-2001<br/>2001-2012
|出場（得点）=39 (15)<br/>21 (13)<br/>36 (13)<br/>15 ({{0}}2)<br/>33 (24)<br/>122 (58)<br/>202 (73)
|クラブ成績更新日=2012年2月29日
|代表国={{ITAf}} U-21<br/>{{ITAf}}
|代表年=1993-1996<br/>1997-2007<ref>{{Cite news|title=Filippo Inzaghi - Goals in International Matches|publisher=The Rec.Sport.Soccer Statistics Foundation|url=http://www.rsssf.com/miscellaneous/finzaghi-intlg.html|language=英語}}</ref>
|代表出場（得点）=14 (3)<br/>57 (25)
|代表成績更新日=2007年9月8日
|監督年=2014-
|監督チーム={{flagicon|ITA}}[[ACミラン]]
}}
'''フィリッポ・インザーギ'''（'''Filippo Inzaghi''', [[1973年]][[8月9日]] - ）は、[[イタリア共和国]][[エミリア＝ロマーニャ州]][[ピアチェンツァ]]出身の元[[プロフェッショナル (サッカー)|サッカー選手]]。元[[サッカーイタリア代表|イタリア代表]]。現[[ACミラン]]監督。弟の[[シモーネ・インザーギ]]も元サッカー選手。

== 来歴 ==
=== 流浪時代 ===
当時[[セリエB (サッカー)|セリエB]]に所属していた [[ピアチェンツァ・カルチョ|ピアチェンツァ]]の[[イタリアのサッカークラブの下部組織|下部組織]]で本格的に競技生活をスタートさせ、[[1991年]]にトップチームへ昇格を果たす。翌年に当時[[レガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネ|セリエC1]]に所属していた[[UCアルビーノレッフェ|レッフェ]]に[[レンタル移籍]]し、21試合に出場し13得点を記録。その翌年に今度は当時セリエBに所属していた[[エラス・ヴェローナFC|エラス・ヴェローナ]]に渡り、36試合に出場し13得点を記録した。

この活躍で[[1994年]]に開催されたU-21の欧州選手権の[[サッカーイタリア代表|イタリア代表]]にも選出され、後の代表でも共に戦う[[クリスティアン・ヴィエリ]]や[[アレッサンドロ・デル・ピエロ]]と出場している。

2クラブへのレンタル移籍を経て、1994-95シーズンに[[ピアチェンツァ]]に戻り、37試合に出場し15得点を記録。クラブはセリエBを優勝し[[セリエA (サッカー)|セリエA]]に昇格した。この活躍により当時の強豪[[パルマFC|パルマ]]に引き抜かれ、ピアチェンツァを後にする。

パルマというセリエAで優勝争いを繰り広げる強豪の一員に加わったが、当時の攻撃陣には黒豹と評された[[ファウスティーノ・アスプリージャ]]や闘将[[フリスト・ストイチコフ]]、そして[[ジャンフランコ・ゾラ]]がおり、1995-96シーズンは完全に控えに回り、途中出場で15試合に出場して僅か2得点を稼ぐのがやっとであった。またシーズン終盤には足首の骨を骨折して、ベンチにも座れない日々が続いた。

1995-96シーズン終了後にはパルマから放出され、奇しくもセリエAデビューを飾った際の対戦相手、[[アタランタBC|アタランタ]]に移籍した。活躍の場を与えられたインザーギは、シーズン序盤から得点を着実に重ねチームを牽引、リーグ最多の24得点を挙げ、セリエAの得点王に輝き一躍注目の点取り屋となった。

=== ユヴェントス時代 ===
アタランタBCでの活躍により、予てから入団を熱望していた[[ユヴェントスFC|ユヴェントス]]に（推定）移籍金200億[[イタリア・リラ|リラ]]、（推定）年俸20億リラ、5年契約で入団<ref name="wshs">{{Cite book|和書|author=金子義仁|year=1999|title=ワールドサッカーすごいヤツ全集|publisher=フットワーク出版|isbn=4-87689-330-6|pages=p.147-153}}</ref>。当時のユヴェントスのエースは[[アレッサンドロ・デル・ピエロ]]、そして[[クリスティアン・ヴィエリ]]と[[アレン・ボクシッチ]]がいたが、後者の2人がインザーギと入れ代わりで退団し、当然デル・ピエロとインザーギの2トップが形成された。

迎えた1997-98シーズン、開幕当初はチーム自体が波に乗れず、インザーギとデル・ピエロのコンビ（後に「'''デル・ピッポ'''」と評される）は、前シーズンまで所属したヴィエリ、ボクシッチの2人に比べてあまりにも[[フォワード (サッカー)|CF]]としての重厚感の乏しさを指摘される一幕もあったが、インザーギは18得点を記録し（デル・ピエロは21得点）、また[[ジネディーヌ・ジダン]]という圧倒的な存在の輝きもあり、結果的にユヴェントスはリーグ2連覇を達成した。

1998-99シーズン、W杯出場選手の疲労からチームは低調が続き、インザーギ自身も前シーズンの終わり頃から抱えていた内転筋の炎症に悩まされ<ref name="wshs2005～2006">{{Cite book|和書|author=金子義仁|year=2004|title=ワールドサッカーすごいヤツ全集 2005～2006|publisher=フットワーク出版|isbn=4-87689-509-0|pages=p.18-26}}</ref>、またデル・ピエロが長期離脱を余儀なくされ、更に年明けに当時[[ASローマ|ローマ]]の指揮を執っていた[[ズデネク・ゼーマン]]によるユヴェントスの選手を中心とした[[ドーピング]]疑惑の告発により、インザーギ自身も参考人としてトリノ検事局で証言するなど<ref name="wshs2005～2006"/>、ごたごたシーズンの中でチームは6位の成績に終わった。

ユヴェントスが[[トレゼゲ]]を獲得、そして彼がフィットしていくに連れて出場機会が減っていったために[[2001年]]に[[ACミラン]]へ移籍金約27億円で移籍した。

=== ACミラン時代 ===
2002-03シーズンはセリエAにおいてチームトップの17得点を挙げた。またチャンピオンズリーグでは準々決勝[[アヤックス・アムステルダム|アヤックス]]戦2ndレグにおいて、自らの先制ゴールをはじめとした全得点に絡む獅子奮迅の活躍を見せるなどして、チームの6度目のビッグイヤー獲得に貢献した。

その後2シーズンは怪我に苦しみ、2004-05シーズンに至っては無得点に終わるなど、満足な活躍を見せられなかった。
2005-06シーズンも当初は欠場を余儀なくされたが、怪我を癒して迎えた第8節[[USチッタ・ディ・パレルモ|パレルモ]]戦にて、ブランクを感じさせない執念のダイビングヘッドを決めてみせた。やがて調子を上げたインザーギは、このシーズンから加入した[[アルベルト・ジラルディーノ]]からレギュラーを奪い、セリエAにおいては12得点を挙げた。この復活劇は当時のイタリア代表監督[[マルチェロ・リッピ]]の目に留まり、ドイツW杯メンバーに名を連ねることにもつながった。
またチャンピオンズリーグにおいても、ベスト16の[[バイエルン・ミュンヘン]]戦2ndレグ、準々決勝の[[オリンピック・リヨン|リヨン]]戦2ndレグでそれぞれ2ゴールを挙げるなど好調を維持していた。しかし、準決勝直前に風邪をひき[[FCバルセロナ]]戦の1stレグは欠場、2ndレグの出場は叶ったが精彩を欠き、クラブも敗戦し決勝進出を逃した。ちなみに、2006年3月8日には欧州カップでの通算50ゴール目を決めている。

2006-07シーズン、チャンピオンズリーグ予備戦[[レッドスター・ベオグラード]]戦でホーム・アウェイ共にゴールを決めミランを本戦出場の原動力となるなど滑り出しこそ好調だったが、途中怪我もあり満足な活躍が出来なかった。しかし、チャンピオンズリーグ決勝[[リヴァプールFC|リヴァプール]]戦では「らしさ」をフルに発揮、全2得点を叩き出して勝利への原動力となり、試合後にはマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた（この時のユニフォームはチャリティオークションに出品し、200万円以上の値が付いたと言われる）。チャンピオンズリーグでの相性の良さ（この時点で66試合38ゴール、歴代3位）を見せつけ、殊に予備戦という最初と決勝という最後で大仕事をやってのけた。この2ゴールをキャリアでのベストゴールと本人も話している。負けたイギリスの新聞には、インザーギの最初の得点がハンドではないかという疑惑に引っ掛けて、「インザーギの腕に負けた」と書きたてたものもあったが、2005年のリヴァプールの奇跡に対するリベンジ（[[UEFAチャンピオンズリーグ 2004-05 決勝|イスタンブールの悲劇]]を参照。この試合にインザーギは出場していない）を止められなかったと敗戦は認めた。なお、手が体に密着していたのでハンドではないとする見方が一般的である。ちなみに[[ファビオ・カンナヴァーロ]]は最初の得点を見て、「運ではない。これがインザーギだ。」と呟いたという<ref>（[[Sports Graphic Number]]誌より{{要出典|date=2010年11月}}）</ref>。

2007年11月6日時点で予備予選を含むCLでは45ゴール、欧州カップでは97試合62ゴールを記録している。欧州カップでは現役首位、過去を含めても[[ゲルト・ミュラー]]と並ぶ最多得点者であったが、2007年12月4日、チャンピオンズリーグ、グループステージ第6節（対[[セルティック]]戦）の後半25分にゴールを決め、ゲルト・ミュラーの持つ欧州カップ戦における最多得点記録を抜いた。そして[[FIFAクラブワールドカップ2007]]決勝[[ボカ・ジュニアーズ]]戦でも2得点で優勝に貢献。CL、[[UEFAスーパーカップ]]、CWCと3つの決勝戦で5得点と大舞台での勝負強さを発揮して、2007年を非常に実りのある年とした。2007-08シーズンは怪我もあり欠場も多かったが、シーズン終盤には5試合連続ゴールを含む9ゴールを挙げた。

2009年3月15日、アウェーの[[ACシエナ|シエナ]]戦で2ゴールを決め、キャリア300ゴールを達成。[[シルヴィオ・ピオラ]]（364）、[[ジュゼッペ・メアッツァ]]（338）、[[ロベルト・バッジョ]]（318）に次ぐイタリア人においては4番目の同記録達成者となった。試合前日に背番号300INZAGHIというユニフォームを用意しており、それを使うこととなった<ref name=acmilan20090317>{{cite web|url= http://www.nikkansports.com/soccer/world/news/p-sc-tp3-20090317-472021.html|title= ミランFWインザーギ300得点|publusher= 日刊スポーツ|date= 2009.3.17付ニュースリリース|accessdate= 2009.03.17 8:13 (UTC)}}</ref>

2010年11月3日、ホームでのCL[[レアル・マドリード]]戦で2ゴールを決めたが、[[ゲルト・ミュラー]]と[[ラウル・ゴンサレス]]が挙げた欧州カップ通算69得点を追い越す70得点目という歴代最多得点記録となった<ref name=acmilan20100411>{{cite web|url= http://www.acmilan.com/jp/news/show/130549
|title= フィリッポ、ヨーロッパの王様|publusher= [[ACミラン]]公式サイト日本語版|date= 2010.4.11付ニュースリリース|accessdate= 2010.11.6 14:12 (UTC)}}</ref><ref>UEFA主催クラブ大会の最多得点者は？ http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=1563813.html</ref>（現時点ではラウルがさらに追い抜いている）。またミランにおいては[[マルコ・ファン・バステン]]の記録124得点を追い抜く通算125得点の記録を打ち立てる得点となった<ref name=acmilan20100411/>
。キャリア300ゴール達成時のように、背番号70INZAGHIというユニフォームを用意してその喜びを示した。対戦前にも彼を警戒するコメントを発していた敵将[[ジョゼ・モウリーニョ]]からも祝福を受けた<ref>[http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=1559158.html#７０ インザーギ、欧州70ゴールに到達]</ref>。

上記のゴールでキャリア315得点に達しR.バッジョの記録が射程圏内に入った矢先の11日、パレルモ戦で負傷退場、そして左ひざの前十字靭帯及び外半月板の損傷により全治6-9ヶ月と診断された<ref>[http://megalodon.jp/2010-1119-1314-18/sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/1011/headlines/20101112-00000007-spnavi-socc.html ミランのインザーギ、じん帯損傷で今季絶望「決してあきらめはしない」] [[スポーツナビ]] 2010.11.12付記事 (アーカイヴ)</ref><ref>[http://www.marca.com/2010/11/11/futbol/futbol_internacional/calcio/1289494647.html Inzaghi se rompe el cruzado y se pierde el resto de temporada]{{Es icon}}[[マルカ]] 2010.11.11付記事</ref>。

2012年、2011－12シーズンをもって10年以上在籍してきたミランを退団することを発表。さらには現役引退を匂わす発言もした。そしてミランでのラストイヤーの最終戦となるセリエA第38節のノヴァーラ戦に後半途中から出場。同じく長年ミランを象徴する存在であり、同年限りでの退団が決まっていた[[アレッサンドロ・ネスタ]]や[[クラレンス・セードルフ]]らも出場する中、持ち前のDFラインの裏を取る動きから浮き球を胸トラップし、右足でジャンピングボレーを決め有終の美を飾った。これが現役ラストゴールであり、この得点をアシストした浮き球パスを出したのはセードルフであった。その後、7月24日に現役を引退することを正式表明。引退後は[[ACミラン]]育成組織のコーチングスタッフに就任すると発表した<ref>{{cite news |title=サッカー＝インザギが引退、ミランのコーチングスタッフに |publisher=ロイター |date=2012-07-25 |url=http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPTYE86O00F20120725 |accessdate=2012-07-25}}</ref>。

=== 指導者へ ===
2014年6月、解任された[[クラレンス・セードルフ]]の後任として[[ACミラン]]監督就任が決定。

=== イタリア代表 ===
[[サッカーイタリア代表|イタリア代表]]としては1997年6月8日に[[フランス]]・[[リヨン]]で行われた[[サッカーブラジル代表|ブラジル]]との親善試合で代表デビューを飾り、[[1998 FIFAワールドカップ]]、[[UEFA欧州選手権2000]]、[[2002 FIFAワールドカップ]]、[[2006 FIFAワールドカップ]]などで代表に選出され、国際Aマッチ57試合に出場し25得点を記録した。

2004年の欧州選手権直前に負傷し、代表からは遠ざかっていたが、クラブで好調を維持した事もあり、ドイツ大会のイタリア代表に再び名を連ねる事となった。そして、決勝トーナメント進出のかかった[[サッカーチェコ代表|チェコ]]戦で後半42分にハーフライン手前でスルーパスを受け見事に抜け出すと、完全フリーの状態でペナルティエリアまで独走。最後はキーパーの[[ペトル・チェフ]]をドリブルでかわし左足で流し込んでゴールを決め、W杯3回目の出場にしてついに初ゴールを決めた。その後イタリア代表は、トーナメントを勝ち進み24年ぶりのワールドカップ優勝を決めた。

== 特徴・評価 ==
インザーギの通算300ゴール達成時点での内訳は、カテゴリーではセリエA145、B28、C1で13。代表25、アンダー21代表3。コッパ・イタリア15、欧州カップ66、（伊、欧）スーパーカップ3、クラブワールドカップ2。内容は右足123、左足79、頭63、PK17、「脚」14、FK3、肩1。ヒザや太ももなど「脚のどこか」で泥臭く14点も取っているのが特徴的である<ref name>[[ワールドサッカーダイジェスト]]誌の記事およびインタビューより</ref>。欧州カップ戦でも史上最多の70得点を誇る。

プレーの特徴としては、DFラインの[[オフサイド (サッカー)|オフサイドトラップ]]を破り、絶妙なタイミングでゴール前に飛び出して、ゴールキーパーとの1対1を冷静に決めるという得点パターンを持つ<ref name="OCN1/2">{{Cite web |author=ジャンニ・ヴィズナーディ |url=http://sportsnews.blog.ocn.ne.jp/column/soccer110408_1_1.html |title=フィリッポ・インザーギ（ミラン） 「失敗したって、次のチャンスは必ず来る」(1/2) |work=ワールドサッカーキング 11.04.21（No.175）掲載インタビュー |publisher=OCNスポーツ |accessdate=2012-05-15 }}</ref><ref name="OCN2/2">{{Cite web |author=ジャンニ・ヴィズナーディ |url=http://sportsnews.blog.ocn.ne.jp/column/soccer110408_1_2.html |title=フィリッポ・インザーギ（ミラン） 「失敗したって、次のチャンスは必ず来る」(2/2) |work=ワールドサッカーキング 11.04.21（No.175）掲載インタビュー |publisher=OCNスポーツ |accessdate=2012-05-15 }}</ref>。インザーギは自身のスタイルについて、一瞬の動きでゴールを奪うストライカーという点で[[パオロ・ロッシ]]に似ていると分析しており<ref name="OCN1/2"/>、マーカーの視野から消える動きをすること、パサーとの呼吸を合わせることが重要だと述べている<ref name="OCN2/2"/>。また、こぼれ球に反応して泥臭く押し込むゴールも多く、こうした特長を持つFWを指す"Alla Inzaghi"（インザーギ流、インザーギ風）という言葉もある<ref>{{Cite web |author=弓削高志 |date=2012-01-27 |url=http://number.bunshun.jp/articles/-/191066?page=2 |title=38歳になったインザーギの試練。戦力外ギリギリでも己を貫けるか？ |work=セリエAダイレクトレポート |publisher=Number Web |accessdate=2012-05-15 }}</ref>。

[[ファビオ・カンナヴァーロ]]は自身が作成した優秀なフォワードベスト3にインザーギを挙げ、理由については「抜群に鼻（得点感覚）が利くからさ。ACミランというビッグクラブで長年にわたって得点を量産することは並大抵のことではない…。脱帽だよ」と語っている<ref name>[[ワールドサッカーダイジェスト]]誌の記事およびインタビューより{{要出典|date=2010年9月}}</ref>。 [[マンチェスター・ユナイテッドFC]]監督の[[アレックス・ファーガソン]]は、[[オフサイド]]ラインを上手く突破するインザーギについて「オフサイドポジションで生まれた男」とコメントしている<ref name=guardian>
{{Cite web|author= Rob Bagchi|date= 2009.3.18|url= http://www.guardian.co.uk/sport/blog/2009/mar/18/filippo-inzaghi-ac-milan-serie-a
|title= Inzaghi finds greatness in greed|publisher= [[ガーディアン]]スポーツブログ|language= 英語|accessdate= 2010.5.24 05:26 (UTC)}}</ref>｡また[[ヨハン・クライフ]]は「彼はサッカーをまったくしていない。ただ常に的を射た場所にいるだけだ」、[[ゲルト・ミュラー]]は「彼がしている事の全てはゴールを決めることだ」とのコメントを残している<ref name=guardian/>。

==タイトル==
===クラブ===
* セリエA
** 1996-97、ユベントス
** 1997-98、ユベントス
** 2003-04、ACミラン
** 2010-11, ACミラン

* [[コッパ・イタリア]]
** 2002-03、ACミラン

* UEFAチャンピオンズリーグ 
** 2002-03、ACミラン
** 2006-07、ACミラン

*　FIFAクラブワールドカップ
** 2007、 ACミラン

===個人===
* セリエA最優秀若手選手、1996-97
* セリエA得点王、1996-97

== 所属クラブ・成績 ==
{| class="wikitable" style=font-size:90% text-align: center width=75%
!rowspan=2 width=10%| クラブ
!rowspan=2 width=7%| シーズン
!colspan=2 width=10%| リーグ
!colspan=2 width=10%| [[コッパ・イタリア|イタリア杯]]
!colspan=2 width=10%| [[UEFAチャンピオンズリーグ|UEFACL]][[UEFAヨーロッパリーグ|・EL]]
!colspan=2 width=10%| その他
!colspan=2 width=10%| 期間通算
|-
!align=center| 出場
!align=center| 得点
!align=center| 出場
!align=center| 得点
!align=center| 出場
!align=center| 得点
!align=center| 出場
!align=center| 得点
!align=center| 出場
!align=center| 得点
|- 
|rowspan=1 align=center|'''[[ピアチェンツァ・カルチョ|ピアチェンツァ]]'''
|align=center|[[1991年|1991]]-92
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|align=center|-
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|align=center|-
!align=center|3
!align=center|0
|- 
|rowspan=1 align=center|'''[[UCアルビーノレッフェ|レッフェ]]'''
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|align=center|-
!align=center|21
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|- 
|rowspan=1 align=center|'''[[エラス・ヴェローナFC|エラス・ヴェローナ]]'''
|align=center|[[1993年|1993]]-94
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|align=center|1
|align=center|1
|align=center|-
|align=center|-
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|align=center|-
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|- 
|rowspan=1 align=center|'''ピアチェンツァ'''
|align=center|[[1994年|1994]]-95
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|align=center|2
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|align=center|-
|align=center|-
|align=center|-
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|- 
|rowspan=1 align=center|'''[[パルマFC|パルマ]]'''
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|align=center|2
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|- 
|rowspan=1 align=center|'''[[アタランタBC|アタランタ]]'''
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|- 
|rowspan=5 align=center|'''[[ユヴェントス]]'''
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|- 
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|- 
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|-
! 通算 !! 122 !! 58 !! 7 !! 2 !! 34 !! 27 !! 2 !! 2 !! 165 !! 89
|-
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|align=center|-
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|- 
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|- 
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|align=center|2
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|- 
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|-
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|- 
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!align=center|18
|-
|align=center|[[2008年|2008]]-09
|align=center|26
|align=center|13
|align=center|-
|align=center|-
|align=center|6
|align=center|3
|align=center|-
|align=center|-
!align=center|32
!align=center|16
|-
|align=center|[[2009年|2009]]-10
|align=center|24
|align=center|2
|align=center|2
|align=center|1
|align=center|7
|align=center|2
|align=center|-
|align=center|-
!align=center|33
!align=center|5
|-
|align=center|[[2010年|2010]]-11
|align=center|6
|align=center|2
|align=center|0
|align=center|0
|align=center|3
|align=center|2
|align=center|-
|align=center|-
!align=center|9
!align=center|4
|-
|align=center|[[2011年|2011]]-12
|align=center|7
|align=center|1
|align=center|2
|align=center|0
|align=center|0
|align=center|0
|align=center|-
|align=center|-
!align=center|9
!align=center|1
|-
! 通算!! 202 !! 73 !! 20 !! 10 !! 74 !! 41 !! 4 !! 2 !! 300 !! 126
|- 
!style="background: #DCDCDC" colspan="2" |総通算
!style="background: #DCDCDC" align=center|466
!style="background: #DCDCDC" align=center|197
!style="background: #DCDCDC" align=center|35
!style="background: #DCDCDC" align=center|16
!style="background: #DCDCDC" align=center|114
!style="background: #DCDCDC" align=center|70
!style="background: #DCDCDC" align=center|6
!style="background: #DCDCDC" align=center|4
!style="background: #DCDCDC" align=center|623
!style="background: #DCDCDC" align=center|288
|}
※所属リーグは2009-10シーズンまで[[レガ・カルチョ]]、2010-11シーズンより[[レガ・セリエA]]

== 背番号 ==
*'''9'''（1997年 - 2012年）

== 脚注 ==
<References />

== 外部リンク ==
*[http://www.acmilan.com/en/teams/roster_player/10 ACミラン公式サイトのプロフィール]
*{{FIFA player|155969}}{{En icon}}

{{Commons|Category:Filippo Inzaghi}}
{{ACミランのメンバー}}
{{ACミラン歴代監督}}
{{サッカーセリエA得点王}}
{{オスカル・デル・カルチョ}}
{{Navboxes|title =イタリア代表 - 出場大会
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<span/>
{{UEFA U-21欧州選手権1994イタリア代表}}
{{1998 FIFAワールドカップイタリア代表}}
{{2002 FIFAワールドカップイタリア代表}}
{{2006 FIFAワールドカップイタリア代表}}
}}

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== インザーギを評する言葉 ==
*「オフサイドポジションで生まれた男」 [[アレックス・ファーガソン]]
*「インザーギとの対戦はまるで悪夢だった」 [[マルセル・デサイー]]
*「何でいつもそこにいるんだ!?」 ゲーム「[[ウイニングイレブン]]」で彼がゴールをした時の[[ジョン・カビラ]]の実況である。この言葉が彼のプレースタイルを良く物語っている。2006-2007CL決勝での2ゴールは正に彼の真骨頂であった。
*「現役時代、最も嫌だったFWはインザーギだった。奴はいつも大事な試合になると俺から点を奪う。なんてイラつく奴だ！」　[[オリバー・カーン]] -->

{{DEFAULTSORT:いんさあき ふいりつほ}}
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[[Category:存命人物]]