ビヨンセのソースを表示

{{for|アルバム|ビヨンセ (アルバム)}}
{{Infobox Musician <!--プロジェクト:音楽家を参照-->
| Name = ビヨンセ
| Img = Beyonce Knowles with necklaces.jpg 
| Img_capt = 2011
| Background = singer
| Birth_name = ビヨンセ・ジゼル・ノウルズ<br />Beyoncé Giselle Knowles
| Alias = B（ビー）
| Born = {{生年月日と年齢|1981|9|4|}}
| School_background =
| Died =
| Origin = {{USA}}<br />[[テキサス州]][[ヒューストン]]
| Instrument = [[ヴォーカル]]
| Genre = [[コンテンポラリー・R&B|R&B]]、[[ポップミュージック|ポップ]]、[[ソウルミュージック|ソウル]]
| Occupation = [[シンガーソングライター]]、[[音楽プロデューサー]]、[[俳優|女優]]、[[ダンサー]]
| Years_active = [[1997年]] - 
| Label = [[コロムビア・レコード]] {{Flagicon|USA}}<br />[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]] {{Flagicon|JPN}}
| Production =
| Associated_acts = [[ジェイ・Z]]<br />[[デスティニーズ・チャイルド]]
| Influences =
| URL = [http://www.beyonceonline.com/ www.beyonceonline.com]
<br />[[File:Beyoncé Assinatura.png|130px]]<br />ビヨンセの直筆サイン
| Current_members =
| Past_members =
}}
'''ビヨンセ・ジゼル・ノウルズ'''、通称名'''ビヨンセ'''（Beyoncé Giselle Knowles, [[1981年]][[9月4日]] - ）は、[[アメリカ合衆国]][[テキサス州]][[ヒューストン]]出身の[[シンガーソングライター]]、[[ダンサー]]、[[音楽プロデューサー]]、[[女優]]。[[デスティニーズ・チャイルド]]初期からのメンバーで、グループではリードボーカル、[[プロデューサー]]も兼ねた。愛称は“B（ビー）”、“Queen Bey”<ref>“Queen Bee”と同発音。そのためライブでは[[蜜蜂]]や[[女王蜂]]のコスチュームになることがよくある。</ref>。身長170cm。[[マイケル・ジャクソン]]を敬愛している<ref name="brandon"/>。婚姻後の本名は、夫・[[ジェイ・Z]]の[[苗字]]「カーター」 (''Carter'') になっている。

[[第52回グラミー賞]]において6部門で受賞し、女性アーティストでは史上最多受賞の記録を持つ<ref name="brandon"/>。「最もホットな女性」「最も才能に溢れたシンガーソングライター」「伝説的なディーヴァ」など、様々な面での極めて高い評価上の称号を有し、その美貌は多くの女性たちからの羨望を受け、[[トミー・ヒルフィガー]]の香水「トゥルースター」をプロデュースしたりと<ref>[http://www.people.com/people/article/0,,656036,00.html Beyoncé Launches New True Star Fragrance (「People」June 22, 2004)]</ref><ref>[http://www.fragrantica.com/perfume/Tommy-Hilfiger/True-Star-1395.html True Star Tommy Hilfiger for women]</ref>、いつしか知名度は[[デスティニーズ・チャイルド]]を超え、ソロデビューからアルバム連続5作品すべて初登場1位を獲得した史上初の女性アーティストになった。

これまでのCDトータルセールスは全世界で1億枚以上<ref name="album4"/>、[[デスティニーズ・チャイルド]]時代の売上枚数6,000万枚を含めると<ref>[http://entertainment.time.com/2013/01/11/beyonce-and-destinys-child-to-release-original-track-for-first-time-in-eight-years/ Beyoncé and Destiny’s Child to Release Original Track for First Time in Eight Years]TIME、2013年1月11日</ref>、全世界で1億6,000万枚を超える。

== 生い立ち ==
[[アフリカ系アメリカ人]]のマシュー・ノウルズ（''Matthew Knowles''）と、[[クレオール (ルイジアナ)|ルイジアナ・クレオール]]の子孫（[[インディアン|アメリカインディアン]]、[[フランス人]]の血を引く）を持つティナ (''Tina'') との間に、長女として生まれた。[[フランス領ルイジアナ]]とのゆかりからフランス系の名「ビヨンセ」と命名される。Beyoncé（発音は異なる）は母・ティナの[[旧姓]]で、結婚する時に[[苗字]]を継ぐ男兄弟がいなかったために生まれた長女に「ビヨンセ」と名付けた<ref name="dangerously">[[伊藤なつみ]]「21世紀の真なるディーバの誕生。」（アルバム『[[デンジャラスリィ・イン・ラヴ]]』付録[[ライナーノーツ]]）</ref>。

幼少時から[[アレサ・フランクリン]]、[[ホイットニー・ヒューストン]]、[[ジェームス・ブラウン]]、[[スティーヴィー・ワンダー]]、[[ダニー・ハサウェイ]]、[[マーヴィン・ゲイ]]、[[ミニー・リパートン]]、[[シャギー・オーティス]]、[[ジャクソン5]]、[[スプリームス]]等が好きで、[[ソウルミュージック]]や[[ゴスペル (音楽)|ゴスペル]]、[[コンテンポラリー・R&B|R&B]]に夢中になり、次第にそれ以外の音楽も聴き、自分なりの音楽スタイルを求めるようになった<ref name="dangerously"/><ref name="brandon"/>。7歳ごろのビヨンセは[[ダンス]]・スクールに通い、最初にビヨンセの才能を見出したダンス講師の勧めで学校主催のタレント・ショーに出場した。ビヨンセはステージの上では自分がまったくの別人に生まれ変わることに気づき、パフォーマンスへの自信をつける<ref name="brandon">ブランドン ハースト（訳：川田志津）『ビヨンセ』（マーブルトロン、2010年）</ref>。

娘の潜在能力に気づいた両親は、地元[[ヒューストン]]で7人組（すぐに6人組になる）のガールズ・グループ「ガールズ・タイム」 (''Girl's Tyme'') を結成させた。ビヨンセは、[[マイケル・ジャクソン]]や[[ティナ・ターナー]]のライブを観てスターを目指し、12歳の頃は、母・ティナがやっていた[[美容室]]の客に向けて歌ったりしていた<ref name="afilm">「ア・フィルム・バイ・ビヨンセ・ノウルズ」（“Life Is But A Dream”と題され、2013年1月にアメリカのTV局[[HBO]]で放送されたもの）（DVD『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』）</ref>。

「ガールズ・タイム」はなかなか大きな成果を得られなかったため、ビヨンセの父・マシュー・ノウルズが、当時勤めていた[[ゼロックス]]社の職を辞して全マネージメントを一手に引き受けることになった<ref name="brandon"/>。ビヨンセたちメンバーは10代の半ばになると、レッスンに専念するために学校を中退して（代りに家庭教師をつけた）、メジャー・デビューに向けて地道な活動を続けた。ビヨンセは父の厳しい指導の元、才能を磨いていき<ref name="afilm"/>、[[ゴスペル (音楽)|聖歌隊員]]として[[教会 (キリスト教)|教会]]でも歌っていた<ref name="brandon"/>。

== デスティニーズ・チャイルド ==
{{main|デスティニーズ・チャイルド}}
「ガールズ・タイム」 (''Girl's Tyme'') は1996年、[[聖書]]の『[[イザヤ書]]』を読んでいたビヨンセの母の提案で、「[[デスティニーズ・チャイルド]]」 (''Destiny's Child'') に改名した<ref name="brandon"/>。やがて4人組デスティニーズ・チャイルドは[[コロムビア・レコード]]の社員の目にとまり、1997年にデビュー・シングル、1998年にデビュー・アルバムを出し、全米の人気グループになった。

父・マシュー・ノウルズは[[マネージャー]]、母・ティナはデスティニーズ・チャイルドの[[ファッションデザイナー|衣装デザイン]]、専属[[スタイリスト]]。この家族経営は次第に他の第一次デスティニーズ・チャイルドのメンバーたち（ラターヴィアとラトーヤ）の反感を買い、マネージャーであるマシューを追い出そうとしたメンバー二人が、逆に追い出され、ビヨンセと、ビヨンセの親友・[[ケリー・ローランド]]以外のメンバー脱退に至ったといわれている<ref name="brandon"/>。

新メンバーを加えたデスティニーズ・チャイルドは、その後2005年に解散した。再結成の噂が度々浮上したが、一日限定の再結成などはあったが、本格的な再結成実現に至っていない。

== ソロ活動 ==
[[デスティニーズ・チャイルド]]のメンバーそれぞれがソロ活動をし、グループ活動を休眠中の2001年ビヨンセは[[MTV]]制作の映画『カルメン：ア・ヒップ・ホペラ』 (''[[:en:Carmen: A Hip Hopera|Carmen: A Hip Hopera]]'') の主役に抜擢された。次に2002年に映画『[[オースティン・パワーズ ゴールドメンバー]]』 (''[[:en:Austin Powers in Goldmember|Austin Powers in Goldmember]]'') に出演し、その主題歌「ワーク・イット・アウト」 (''[[:en:Work It Out (Beyoncé song)|Work It Out]]'') を6月にリリース。同年10月には、ボーイフレンドと噂されていた[[ジェイ・Z]]とのシングル「'03 ボニー&クライド」 (''[[:en:'03 Bonnie & Clyde|'03 Bonnie And Clyde]]'')  もリリースした。しかしメンバーの[[ケリー・ローランド]]のソロデビュー・アルバム『シンプリー・ディープ』 (''[[:en:Simply Deep|Simply Deep]]'') に手を貸すなどするうちに、自身のソロデビュー・アルバムの発表は延び延びになっていた<ref name="dangerously"/>。

===2003-2004年：デンジャラスリィ・イン・ラヴ===
2003年6月、レコーディングに1年半かけたソロデビュー・アルバム『[[デンジャラスリィ・イン・ラヴ]]』 (''[[:en:Dangerously in Love|Dangerously in Love]]'') をリリースした。[[ジェイ・Z]]を[[フィーチャリング]]したファースト・シングル「[[クレイジー・イン・ラブ]]」 (''[[:en:Crazy in Love (Beyoncé song)|Crazy In Love]]'') は、8週連続[[ビルボード]]・ホット100シングルチャートで1位を記録し、この夏最大のヒットとなった。

1stアルバム『デンジャラスリー・イン・ラヴ』はアメリカ、[[イギリス]]、[[カナダ]]でポップアルバムチャート（ビルボード200）とR&Bアルバムチャートでトップを記録。アメリカで400万枚、全世界では1,100万枚以上のセールスを記録<ref name="brandon"/>。シングルとアルバムが同時にアメリカとイギリスでポップチャート1位を記録するのは1983年以来、女性では初の功績となった。ビヨンセは、2003年最も商業的に成功を収める女性R&B歌手になるまで成長した。2004年には、[[アリシア・キーズ]]に押されて女性で2位に転落したものの、アリシアもビヨンセを超えるほどのセールスを記録することはなかった。

[[File:Beyonce Baby Boy Dancing.jpg|thumb|「Baby Boy」を踊るビヨンセ]]
夏の終わりにかけて、[[ダンスホールレゲエ]]歌手の[[ショーン・ポール]]をフィーチャーした2枚目のシングル「[[ベイビー・ボーイ]]」(''[[:en:Baby Boy (Beyoncé song)|Baby Boy]]'') もヒットチャートに浮上し、2003年の大ヒット曲の1つになった。秋はラジオでも[[ヘヴィー・ローテーション]]され、「クレイジー・イン・ラブ」より1週長い9週連続1位を記録した。この曲はビヨンセ曰く「[[アラビアン|アラビック]]・レゲエ」で、衣装もアラブ調で披露されることが多い。「ベイビー・ボーイ」の成功からまもなく、3枚目のシングル「ミー、マイセルフ・アンド・アイ」(''[[:en:Me, Myself and I (Beyoncé song)|Me, Myself and I]]'')、続いて翌年には、4枚目のシングル「ノーティ・ガール」(''[[:en:Naughty Girl (Beyoncé song)|Naughty Girl]]'') をリリース。両曲は、ビルボード・ホット100でそれぞれ最高4位と最高3位を記録した。

5枚目のシングルは、[[ロバータ・フラック]]と[[ダニー・ハサウェイ]]の楽曲を元にした、[[ルーサー・ヴァンドロス]]との[[デュエット]]「ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」(''[[:en:The Closer I Get to You|The Closer I Get to You]]'') で、ヴァンドロスがフラックのパートを歌い、ビヨンセはハサウェイのパートを歌っている。この楽曲はヴァンドロスのアルバム『ダンス・ウィズ・マイ・ファーザー』(''[[:en:Dance with My Father|Dance With My Father]]'') にも収録され、[[第46回グラミー賞]]ベスト[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]パフォーマンス賞のDuo or Group with Vocals部門を共有した。この他にも、2004年の授賞式でビヨンセは、ソロ活動でベスト女性R&Bボーカルパフォーマンス賞、ベストコンテンポラリーR&Bアルバム賞を含む5部門のグラミー賞を受賞した。

このアルバムの大成功により、2003年11月に初のソロツアー「デンジャラスリィ・イン・ラブ・ツアー」(''[[:en:Dangerously in Love Tour|Dangerously in Love Tour]]'') を行い、[[イギリス]]、[[アイルランド]]、[[オランダ]]の3か国を廻った。11月10日の[[ロンドン]]の[[ウェンブリー・アリーナ]]でのコンサートの模様は、翌年2004年のライブアルバム『ライヴ・アット・ウェンブリー』(''[[:en:Live at Wembley (Beyoncé album)|Live at Wembley]]'') に収録された。

2004年の[[第38回スーパーボウル]]では、アメリカ国歌「[[星条旗 (国歌)|星条旗]]」を熱唱した。プレーショウの出演者の中で唯一の[[黒人]]女性のビヨンセは[[アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー|ABC]]のインタビューで、アメリカの黒人女性はいまだに[[白人]]女性以上に努力しないと成功できないと語り、[[メイクアップアーティスト|メイク]]や[[スタイリスト]]などステージに必要なものは全て自分で用意しなければならなかったこと、リハーサル回数が他のアーティストよりも多く、自分の実力が何かを証明しなければならない気持ちになったが、細かいことはその場で口を挟まなかったことなどを語った<ref name="brandon"/>。この問題はのちの2008年に再燃して、ある雑誌がビヨンセの写真を露骨に加工し、肌の色を明るい小麦色にしたことで、論争が巻き起こった<ref name="brandon"/>。

===2005-2007年：''B'DAY''===
[[File:Beyonce, 2007.jpg|left|thumb|180px|「The Beyoncé Experience」ツアーでのビヨンセ（2007年5月）]]
2005年4月から、日本の[[広島県|広島]]公演を皮切りに行われた[[デスティニーズ・チャイルド]]のワールドツアー「デスティニー・フルフィルド…アンド・ラビィン・イット」(''[[:en:Destiny Fulfilled... and Lovin' It |Destiny Fulfilled... and Lovin' It]] '') 中の6月11日、[[スペイン]][[バルセロナ]]でのライブ中、突然グループ解散を発表。9月10日の[[カナダ]][[バンクーバー]]でデスティニーズ・チャイルドとしての最終公演を行なった。また、9月にリリースされた[[ルーサー・ヴァンドロス]]へのトリビュートアルバム『ソー・アメイジング〜オールスター・トリビュート・トゥ・ルーサー・ヴァンドロス』(''[[:en:So Amazing: An All-Star Tribute to Luther Vandross|So Amazing: An All-Star Tribute to Luther Vandross]]'') において、[[スティーヴィー・ワンダー]]と「ソー・アメイジング」(''So Amazing'') をデュエットした。

12月には、[[ラッパー]]の[[スリム・サグ]]をフィーチャーしたニューシングル「チェック・オン・イット」(''[[:en:Check on It|Check On It]]'') をリリース。この楽曲は、ビヨンセがザニア役としてクルーゾー警部役の[[スティーヴ・マーティン]]と共演し、2006年2月に公開された映画『[[ピンクパンサー]]』(''[[:en:The Pink Panther (2006 film) |The Pink Panther]]'') の主題歌で、デスティニーズ・チャイルドのアルバム『ナンバーワンズ』(''[[:en:Number 1's (Destiny's Child album)|#1's]]'') と、映画『ピンクパンサー』[[サウンドトラック]]に収録された。

2006年9月4日、25歳の誕生日であるこの日に2ndアルバム『[[ビー・デイ]]』(''[[:en:B'Day|B'Day]]'') をリリース。日米同時発売で、当日は[[日本武道館]]でバースデーライブ「HAPPY B'DAY PARTY」が開催され、アルバム曲を世界初披露するなど、世界的に配信されるメモリアルライブとなった。アルバムからは、先行シングル「デ・ジャ・ヴ feat. Jay-Z」(''[[:en:Déjà Vu (Beyoncé song)|Déjà vu]]'')、「リング・ジ・アラーム」(''[[:en:Ring the Alarm|Ring The Alarm]]'') （アメリカのみ先行）がヒットした。12月には、同名[[ブロードウェイ (ニューヨーク)|ブロードウェイ]]・[[ミュージカル]]を映画化した『[[ドリームガールズ (映画)|ドリームガールズ]]』に主演。サウンドトラックもビルボード・ホット200で1位を記録し、シングルカットされた「リッスン」(''[[:en:Listen (Beyoncé song)|Listen]]'') もヒットした。

また同じく12月には、アルバム『ビー・デイ』からの3枚目のシングル「イレプレイスブル」(''[[:en:Irreplaceable|Irreplaceable]]'') が、2007年1月に跨いで10週連続1位を記録。これまでのソロキャリアで最も多く1位にランクインした楽曲となり、2007年[[ビルボード]]チャート・シングル部門で年間1位を記録した。この楽曲は[[オーストラリア]]、[[ハンガリー]]、[[アイルランド]]、[[ニュージーランド]]でも1位になるなど、世界的にもヒットした。

[[File:Beyonce live 04.jpg|thumb|230px|「The Beyoncé Experience」ツアーで「Speechless」を歌うビヨンセ]]
また、「アップグレイド・ユー」(''[[:en:Upgrade U|Upgrade U]]'')、翌年2007年リリースの「ゲット・ミー・ボディード」（''[[:en:Get Me Bodied|Get Me Bodied]]''）、イギリス圏のみリリースの「グリーンライト」(''[[:en:Green Light (Beyoncé song)|Green Light]]'') などヒットし、アルバム『[[ビー・デイ]]』(''[[:en:B'Day|B'Day]]'') は[[第49回グラミー賞]]で4部門のノミネートを受け、最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞を受賞した。また、[[シャキーラ]]とのデュエットシングル「ビューティフル・ライアー〜華麗なる反撃」(''[[:en:Beautiful Liar|Beautiful Liar]]'') も新曲として発表。この楽曲や「リッスン」、新曲「ウェルカム・トウ・ハリウッド」（''Welcome to Hollywood''）など5曲をさらに加えた『ビー・デイ』の豪華版 (Deluxe Edition) も再発売された。

さらに2007年4月10日からは、約8か月半にわたる初の大規模なワールドツアー「ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス」 (''[[:en:The Beyoncé Experience|The Beyoncé Experience]]'') を日本の[[東京ドーム]]からスタートさせた。このツアーは[[オーストラリア]]、[[ヨーロッパ]]、[[北アメリカ]]、[[アフリカ]]を凱旋し、計96公演となった。このライブを日本から始めた理由についてビヨンセは、日本が大好きな国で、25歳の誕生日を祝ってもらったり、本当に素晴らしいところで世界一最高のファンがいてくれるからだと述べ、日本からツアーを始めることでいいバイヴやエネルギーをもらえると語った<ref name="bday">伊藤なつみ（アルバム『B'Day』Deluxe Edition付録ライナーノーツ）</ref>。

この初のワールドツアーの[[バックバンド]]10名は全員女性で、日本人[[ピアニスト]]の[[辻利恵]]もメンバーとして参加した。この専属バンド「シュガ・ママ」 (''Suga Mama'') のミュージシャンたちは、[[オーディション]]で集められ、「イレプレイスブル」の[[ミュージック・ビデオ|PV]]から初披露されていたメンバー。ツアーには、「ザ・ママス」 (''The Mamas'') と名付けられた3人組の黒人女性がバックヴォーカルとして参加した。ライブではバンド・メンバーがそれぞれソロパートを披露し、ビヨンセは8着の衣装を変えた。10月にはこのライブ映像を収録したリミックスCD＋ライブDVD『B'DAY〜ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス・ライヴ』 (''[[:en:The Beyoncé Experience Live|The Beyoncé Experience Live]]'') がリリースされた。

2008年4月4日、長年の恋人といわれていた[[ジェイ・Z]]と極秘結婚。友人や親族のみの結婚式を行うが、マスコミなどには結婚について詳細を一切語っていなかった。[[結婚指輪]]の下には「4」の数字「IV」の[[入れ墨|タトゥー]]を入れた<ref name="album4">伊藤なつみ（アルバム『4』付録ライナーノーツ）</ref>。なお、[[婚約]]をした日はジェイ・Zの誕生日だった<ref name="self-titled">{{Cite web |url=http://gyao.yahoo.co.jp/player/00100/v10529/v0993900000000546855/|title=コメント動画「Self-titled」（Gyaoで字幕入り） |accessdate=2014-03-06}}</ref>。

===2008年-2009年：''I Am...Sasha Fierce''===
2008年11月、3rdアルバム『アイ・アム...サーシャ・フィアース』 (''[[:en:I Am...Sasha Fierce|I Am... Sasha Fierce]]'') をリリース。このアルバムは初の2枚組アルバムで、自身をより深く素直に表現した静的な「I Am」サイドと、情熱的でセクシーなステージ上のビヨンセを表現した「Sasha Fiears」サイド（もう一人の別人格の自分で、サーシャという名は[[従姉妹]]・アンジーから名付けられた）で構成されている。それぞれのサイドから先行シングルとして「[[イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ]]」(''[[:en:If I Were a Boy|If I Were A Boy]]'')、「[[シングル・レディース (プット・ア・リング・オン・イット)|シングル・レディース]]」(''[[:en:Single Ladies (Put a Ring on It)|Single Ladies]]'') の対照的な2曲がリリースされた。これまでのビヨンセになかったスローテンポで静観的な趣の「イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ」は、日本の音楽番組『[[ミュージックステーション]]』で世界初披露された。アップテンポの「シングル・レディース」は、ビルボードチャートで4週1位を獲得する大ヒットとなった。

[[File:Beyoncé - Pavilhão Atlântico.jpg|upright|thumb|「I Am... World Tour」のオープニング（2009年）]]
2009年1月に行われた、[[バラク・オバマ]]の[[アメリカ合衆国大統領|大統領]]就任パーティーでは、オバマが楽屋裏で、「シングル・レディース」の片手をヒラヒラさせるダンスの振り付けを披露し、その映像がネット上でも話題となった。オバマは、次女の名前が「Sasha」であることから、ビヨンセに関心があったと絶賛した。このパーティーでは、映画『[[キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語]]』 (''[[:en:Cadillac Records|Cadillac Records]]'') からの楽曲「アット・ラスト」 (''[[:en:At Last|At Last]]'') もビヨンセは披露し、チークダンスのテーマ曲としてパフォーマンスをした。シングル「アット・ラスト」はサウンドトラック『キャデラック・レコード』(''[[:en:Cadillac Records: Music from the Motion Picture|Cadillac Records: Music from the Motion Picture]]'') に収録されている。

2009年2月、『アイ・アム...サーシャ・フィアース』からの次のシングルとして「[[ヘイロー (ビヨンセの曲)|ヘイロー]]」(''[[:en:Halo (Beyoncé song)|Halo]]'')、「ディーヴァ」(''[[:en:Diva (Beyoncé song)|Diva]]'') をそれぞれリリース。「ヘイロー」は、発売当初は爆発的なヒットに至らなかったが、ビヨンセのこれまでのキャリアにおいて最も長くビルボード・ホット100内にキープされた楽曲となった。また、「ヘイロー」はのちに歌詞を少し変えて、[[マイケル・ジャクソン]]への[[トリビュート]]として歌われたりする楽曲となった。4月には、自身主演で製作総指揮も兼任したサスペンス映画『[[オブセッション 歪んだ愛の果て]]』(''[[:en:Obsessed (2009 film)|Obsessed]]'') も全米で公開された。

その後も『アイ・アム...サーシャ・フィアース』から、「エゴ」(''[[:en:Ego (Beyoncé song)|Ego]]'')、「ブロークン・ハーテッド・ガール」(''[[:en:Broken-Hearted Girl|Broken-Hearted Girl]]'') もシングルカットされた。「エゴ」は[[カニエ・ウェスト]]をフィーチャーしたリミックスも発売された。6月には、「スウィート・ドリームス」(''[[:en:Sweet Dreams (Beyoncé song)|Sweet Dreams]]'') をリリースし、日本で本人出演の[[クリスタルガイザー]]のCMソングになった。この楽曲はアルバムリリース前に、自身のウェブサイトにて「''Beautiful Nightmare''」のタイトルで“新曲”として発表していたトラックだった。

[[File:Beyoncé e Jay-Z.jpg|thumb|230px|「I Am... World Tour」で生ラップを披露するジェイ・Z]]
3月から始まった4回目のソロツアーであり、2度目の大規模なワールドツアー「アイ・アム...ワールド・ツアー」(''[[:en:I Am... World Tour|I Am... World Tour]]'') は、[[北アメリカ]]、[[ヨーロッパ]]、[[アジア]]、[[オーストラリア]]、[[中東]]、[[南アメリカ]]を凱旋し、翌年2010年2月までに計108公演が行われた。頭の「[[クレイジー・イン・ラブ]]」(''[[:en:Crazy in Love (Beyoncé song)|Crazy In Love]]'') のパフォーマンスでは、数ヴァースの[[ラップ]]のために[[ジェイ・Z]]が一曲目から生登場したり、ライブ中盤では[[サーカス]]のようにワイヤーリフトで宙吊りになってくるくる回転しながら観客により近い真中の第2ステージに移動しパフォーマンスをするなど豪華なステージングとなった。[[ティエリー・ミュグレー]]による70着以上のコスチュームも話題となり、ビルボード誌のコンサート興行収入ランキングでも1位を獲得するなど過去最大級の成功を収めた。この世界各国のライブ映像をまとめたDVD『アイ・アム...ワールド・ツアー』(''[[:en:I Am... World Tour (album)|I Am... World Tour]]'') に収録され12月にリリースされた。

さらに、このワールドツアーの合間に、8月には[[サマーソニック]]'09のヘッドライナーとして日本に再来日し、10月には[[東京]]、[[大阪]]、[[名古屋]]で5公演の単独来日ツアーを行なった。この単独公演は、「アイ・アム...ワールド・ツアー」とは、全く別に練られたステージングとプロダクションで行われた。

6月25日の[[マイケル・ジャクソン]]の急逝に際しては、「人生とは、何回呼吸をするかではなく、何度息をのむほどの瞬間があるかどうかだと思うの。彼のアートを見て、感じて、聴いた人はみんな、この時代に生きていること、マイケルのマジックを経験することができたことを、光栄に思うでしょう。愛しているわ、マイケル」という哀悼の言葉を自身のウェブサイトで発表した<ref>[http://www.beyonce.com/ ビヨンセ公式ウェブサイト]</ref>。

===2010年-2012年：''4''、出産===
ワールドツアー「アイ・アム...ワールド・ツアー」(''[[:en:I Am... World Tour|I Am... World Tour]]'') 敢行途中で発表された[[第52回グラミー賞]]で本年度最多10部門でのノミネーションを記録し、[[ローリン・ヒル]]と並ぶ、最多ノミネートのタイ記録となった。1月31日の授賞式でも、アルバム『アイ・アム...サーシャ・フィアース』(''[[:en:I Am...Sasha Fierce|I Am... Sasha Fierce]]'') が年間最優秀アルバム賞、シングル「[[ヘイロー (ビヨンセの曲)|ヘイロー]]」(''[[:en:Halo (Beyoncé song)|Halo]]'') は年間最優秀レコード賞、「[[シングル・レディース (プット・ア・リング・オン・イット)|シングル・レディース]]」(''[[:en:Single Ladies (Put a Ring on It)|Single Ladies]]'') が年間最優秀楽曲賞など、本年度最多6部門を受賞し、女性アーティストでは史上最多受賞となり、歴代でも獲得数3位タイという偉業を成し遂げた。なお、年間最優秀楽曲賞はビヨンセにとって初めての獲得だった。

また、ビヨンセがフィーチャリングアーティストとして参加した[[レディー・ガガ]]のシングル「[[テレフォン (曲)|テレフォン]]」(''[[:en:Telephone (song)|Telephone]]'') が1月にリリース。ビヨンセはプロモーションビデオにも出演した。「テレフォン」は3月15日、[[ビルボード]]のポップソングチャートにおいて1位を獲得した。これにより、フィーチャーされたビヨンセは6曲の全米1位シングルを持つことになった。

[[File:Beyonce (New York).jpg|left|thumb|160px|「4 Intimate Nights with Beyoncé」ライブでのビヨンセ（2011年8月）]]
1月下旬、母の助言を聞き入れ、ブレイクを発表。おもな芸能活動を休止して約9か月の休暇をとった。この間にこれまでビヨンセの全マネージメントを務めていた父親・マシュー・ノウルズから独立することを決意する。父とビジネス上の袂を分かち、以後、夫・[[ジェイ・Z]]と二人三脚で全マネージメントをすることになった<ref name="dream"/><ref name="afilm"/>。これは、初めて身ごもった子を[[流産]]したことや、これまでビジネス一辺倒だけの関係であった父との関係を変え、私生活における家族としての「父と娘」の繋がりを保つため、父親から独立しなければいけないと考えたためだったとビヨンセはのちに述べている<ref name="afilm"/>。

この父親との「ビジネス上での決別」は休暇中の3月、公に正式発表された。なお、2009年後半に父・マシューの[[不倫]]や[[隠し子]]が発覚し、母・ティナが離婚を申し入れ調停となっていた（のちに両親の離婚成立）<ref name="brandon"/>。また、[[イギリス王室]]から要請されていた4月の[[ウィリアム (ケンブリッジ公)|ウィリアム王子]]の結婚披露宴でのパフォーマンスも、夫・ジェイ・Zの甥の大学の卒業式に参加するためという理由で辞退した<ref name="album4"/>。

6月、4thアルバム『4』 (''[[:en:4 (Beyoncé album)|4]]'') を発表。ビルボード・ホット200チャートで初登場1位となり、史上3人目となるデビューからアルバム4作連続首位を達成した。しかし先行シングル「ラン・ザ・ワールド」(''[[:en:Run the World (Girls)|Run the World (Girls) ]]'') のセールスは思ったほど伸びず、「シングル・レディース」のような大ブームにならなかった。「ラン・ザ・ワールド」のミュージック・ビデオは、[[フランシス・ローレンス]]が監督し、[[モハーヴェ砂漠]]で200人を超えるダンサーが参加し3日間撮影され、それまでのビヨンセにとって最大規模の大作だった。起用された8人の振付師の中には、ビヨンセが「[[YouTube]]」でパフォーマンスを見初めて連絡を取った[[モザンビーク]]のダンス・チーム「Tofo Tofo」の二人がいたが、彼らはビヨンセの存在を知らなかったというエピソードがある<ref name="album4"/>。また、この頃からビヨンセのバック・ダンサーに[[双子]]の[[フランス人]]男性ダンサー「[[Les Twins]]」が参加しはじめた。

[[File:Beyoncé 2012.jpg|right|thumb|upright|160px|愛娘Blue Ivyを抱くビヨンセ（2012年4月）]]
アルバム『4』からは他に「ベスト・シング・アイ・ネヴァー・ハド」(''[[:en:Best Thing I Never Had|Best Thing I Never Had]]'')、「パーティー」(''[[:en:Party (song)|Party]]'')、「ラブ・オン・トップ」(''[[:en:Love on Top|Love on Top]]'')、「カウントダウン」(''[[:en:Countdown (Beyoncé song)|Countdown]]'') などのポップ・ナンバーが次々とシングルカットされてヒットした。なお、アルバムタイトルの『4』の由来についてビヨンセは、「4」という数字は、自身の誕生日（9月4日）、母の誕生日（1月4日）、夫の誕生日（12月4日）など、自分にとって特別な数字だからだとし、そのため結婚式も4月4日にしたとビルボード誌で語っている<ref>『[[ビルボード]]』ビルボード・ミュージック・アワード特別号（2011年）</ref><ref name="album4"/>。

2011年8月中旬に[[ニューヨーク]]で4日行われたレジデンシー・ショウ「4 インティメイト・ナイツ・ウィズ・ビヨンセ」(''[[:en:4 Intimate Nights with Beyoncé|4 Intimate Nights with Beyoncé]]'') は、収容人数がわずか2,500人の「ローズランド・ボールルーム」(''Roseland Ballroom'') でのライブだったが、4公演約1万枚のチケットが22秒で完売する記録になった。

その約10日後の8月28日、[[MTV]]ビデオ・ミュージック・アワードにおいて、「ラブ・オン・トップ」のパフォーマンス直後に衣装のブレザーのボタンを外してお腹を示し、妊娠していることを発表。世間を驚かせた。2012年1月7日に長女を出産し、子供は「ブルー・アイヴィー」(''Blue Ivy'') と名付けられた。2日後に夫[[ジェイ・Z]]が発表した楽曲「グローリー」(''[[:en:Glory (Jay-Z song)|Glory]]'') では、過去に流産した経験など子供を授かるまでの道のりが明かされている。『4』からのシングル「Love on Top」が2012年3から4月にかけてビルボード R&Bチャートで7週連続1位を獲得した。

2012年5月25日から28日、出産後初のライブ「レヴェル・プレエンツ：ビヨンセ・ライブ」(''[[:en:Revel Presents: Beyoncé Live|Revel Presents: Beyoncé Live]]'') を[[アトランティックシティ]]で開催。この年に死去した[[ホイットニー・ヒューストン]]と[[ドナ・サマー]]の楽曲を取り上げ追悼した<ref>{{cite news|url=http://bmr.jp/news/detail/0000013323.html|title=ビヨンセ、復帰コンサートでホイットニーとドナ・サマーを追悼|publisher=bmr.jp|date=2012-05-28|accessdate=2012-06-03}}</ref>。

[[マイケル・ジャクソン]]の3回忌には、自身のウェブサイトで、「ガールズ・タイム」(''Girl's Tyme'') 時代の最初のプロデューサーから勧められて[[ジャクソン5]]の「フーズ・ラヴィン・ユー」(''[[:en:Who's Lovin' You|Who's Lovin' You]]'') を何度も繰り返し聴くうちに、「時には、テクニックにとらわれることなく、気持ちの赴くまま歌えばいい」ということをマイケルの歌から教えられ、ソウル（[[魂]]）を学んだと追悼の言葉を述べた<ref>[http://www.beyonce.com/news/michael-jackson ビヨンセ公式ウェブサイト、2012年6月25日]</ref>。

===2013年-現在 : ''BEYONCÉ''===
[[File:Beyonce - Montreal 2013 (3) crop.jpg|thumb|170px|ワールド・ツアー「The Mrs. Carter Show World Tour」でのビヨンセ（[[モントリオール]]、2013年）]]
2013年1月、[[デスティニーズ・チャイルド]]として、新曲「ヌクリア」（''Nuclear''）を含めた、新しいコンピレーション・アルバム『ラブ・ソングス』(''[[:en:Love Songs (Destiny's Child album)|Love Songs]]'') をリリース。同月、[[バラク・オバマ]]米大統領の2度目となる就任式で、アメリカ国歌「[[星条旗 (国歌)|星条旗]]」を披露した。2月には、[[第47回スーパーボウル]]のハーフタイムショーに出演し、そのパフォーマンスの最中の[[Twitter]]には、1分間に26万8000ツイートが記録された<ref>{{cite web|url=http://www.huffingtonpost.com/2013/08/13/beyonce-twitter_n_3749502.html |title=Beyonce Wins Twitter With Her Superbowl Performance |publisher=Huffingtonpost|date=2013-8-13|accessdate=2013-12-17}}</ref>。同月に行われた[[第55回グラミー賞]]においては、「ラブ・オン・トップ」(''[[:en:Love on Top|Love on Top]]'') が最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンスを受賞した。

4月からは、翌年の2014年3月までに全132公演を予定する巨大なワールドツアー「ザ・ミセス・カーター・ショウ」(''[[:en:The Mrs. Carter Show World Tour|Mrs. Carter Show World Tour]]'') が、[[セルビア]]・[[ベオグラード]]を皮切りにスタートした。この5回目のソロツアーは3度目のワールドツアーとなり、[[ヨーロッパ]]、[[北アメリカ]]、[[南アメリカ]]、[[オーストラリア]]を凱旋する。

5月には、[[アンドレ3000]]と共に[[エイミー・ワインハウス]]の楽曲「ブラック・トゥー・ブラック」(''[[:en:Back to Black (song)|Back to Black]]'') をカバー。この楽曲は、映画『[[華麗なるギャツビー (2013年の映画)|華麗なるギャツビー]]』(''[[:en:The Great Gatsby (2013 film)| The Great Gatsby]]'') のサウンドトラックに収録された。その他2013年ビヨンセは、[[ケリー・ローランド]]の「ユー・チェンジド」(''You Changed'') や、[[ザ・ドリーム]]の「ターント」(''Turnt'')、あるいは、夫である[[ジェイ・Z]]の「パートII オン・ザ・ラン」(''[[:en:Part II (On the Run)|Part II (On the Run) ]]'')、「トム・フォード」(''[[:en:Tom Ford (song)|Tom Ford]]'')、「BBC」といった楽曲に参加し、コラボレーションを行った。

[[File:Beyonce Grown Woman 2013 Live (12).jpg|thumbnail|left|「The Mrs. Carter Show World Tour」で「Grown Woman」を歌うビヨンセ（2013年）]]
2013年は、正式なシングルリリースは無かったものの、[[ペプシ]]のCMソング「グロウン・ウーマン」(''[[:en:Grown Woman|Grown Woman]]'') や、[[H&M]]CMソング「スタンディング・オン・ザ・ラン」(''[[:en:Standing On The Sun|Standing On The Sun]]'')、ホームページで公開された「ボウ・ダウン/アイ・ビーン・オン」(''[[:en:Flawless (Beyoncé song)|BOW DOWN/I Been On]]'') などの新曲を次々と公開し、ニューアルバムをリリースするのではないか、といった噂が度々流れていた。[[ニーヨ]]や[[ジャスティンティンバーレイク]]等もビヨンセと共にスタジオに入ったことを雑誌のインタビュー等で語っており、リリースは間近とされながらも正式なリリース発表はなく、2014年を迎えようとしていた。

そして12月13日、突如5thアルバム『BEYONCÉ』(''[[:en:Beyoncé (album)|BEYONCÉ]]'') を全世界の[[iTunes Store]]限定でリリース。事前の宣伝は全くなく、先行シングルもないという異例の状態でのサプライズ・リリースとなった。ビジュアル・アルバムと銘打たれたこの作品は、14曲の新曲と、17編のビデオ映像で構成されている。ビデオは[[ヒューストン]]や、[[パリ]]、[[リオデジャネイロ]]、[[シドニー]]といった世界各地で極秘に撮影された。[[Twitter]]では発売から12時間で120万ツイート以上を記録した<ref>{{cite web|url=http://mashable.com/2013/12/13/beyonce-album-videos-tweets-stats/ |title=Beyonce's Surprise Album Generated 1.2 Million Tweets in 12 Hours |publisher=Mashable |date=2013-12-13|accessdate=2013-12-17}}</ref>。

『BEYONCÉ』は、発売から3日間で61万7千ダウンロードを売り上げ、ビルボードチャートでは初登場1位を記録した<ref>{{cite web|url=http://www.billboard.com/articles/news/5840317/beyonce-tops-billboard-200-r-kelly-and-childish-gambino-debut-in-top-10 |title=Beyonce Tops Billboard 200, R. Kelly and Childish Gambino Debut in Top 10 |publisher=Billboard |date=2013-12-18|accessdate=2013-12-18}}</ref>。これでビヨンセは、デビューからアルバム連続5作すべて初登場1位を獲得した史上初の女性アーティストになった。61万7千ダウンロードという数字は、アメリカ国内における2ndアルバム『[[ビー・デイ]]』(''[[:en:B'Day|B'Day]]'') の54万1千枚をデジタルセールスのみで上回った形となり、彼女のキャリアにおいて史上最高の初動セールスとなった。また、全世界での売り上げは3日間で82万8千ダウンロードに達した。これは、iTunes Storeにおける史上最速セールスとなり<ref>{{cite web|url=http://www.latimes.com/entertainment/music/posts/la-et-ms-beyonce-shatters-itunes-sales-record-20131216,0,1980358.story#axzz2ntLauHzE |title=Beyonce shatters iTunes sales record |publisher=latimes.com |date=2013-12-16|accessdate=2013-12-19}}</ref>、6日後には100万ダウンロードに上り、104か国で1位となった<ref>渡辺美雪「ライナーノーツ」（『BEYONCÉ』付録）</ref>。

2014年1月には、[[第56回グラミー賞]]授賞式のオープニング・パフォーマーとして登場し、夫・[[ジェイ・Z]]と共に『BEYONCÉ』の収録曲「ドランク・イン・ラヴfeat.ジェイ・Z」(''[[:en:Drunk in Love|Drunk in Love]]'') のパフォーマンスを披露した<ref>[http://www.musicman-net.com/artist/32800.html ビヨンセ、グラミー賞で夫ジェイ・Zとセクシーなライヴ・パフォーマンス披露（Music man net、1月27日）]</ref>。

== 映画出演 ==
[[ファイル:Beyonce Smile2.jpg|thumb|170px|2007年9月]]
女優業にも興味を持っていたことから、特に演技の準備もせず、[[MTV]]で[[メキ・ファイファー]]と共に、2001年にヒップホペラ（ヒップホップ・[[オペラ]]の合成語）『カルメン：ア・ヒップ・ホペラ』(''[[:en:Carmen: A Hip Hopera|Carmen: A Hip Hopera]]'') に出演。これは、1954年に[[ハリー・ベラフォンテ]]と[[ドロシー・ダンドリッジ]]が共演した[[ミュージカル映画]]『[[カルメン (映画)|カルメン]]』のリメイクで、女優デビューした作品となった。

2002年7月、映画『[[オースティン・パワーズ ゴールドメンバー]]』(''[[:en:Austin Powers in Goldmember|Austin Powers in Goldmember]]'') では、フォクシー・クレオパトラ役で[[マイク・マイヤーズ]]と共演。ビヨンセは[[アフロヘアー]]になって演じた。また、同映画サウンドトラックに[[ザ・ネプチューンズ]]プロデュースによる初のソロシングル「ワーク・イット・アウト」(''[[:en:Work It Out (Beyoncé song)|Work It Out]]'') を提供するも、[[イギリス]]でトップ10、[[オランダ]]・[[オーストラリア]]ではトップ40と奮わなかった。アメリカでも[[ラジオ]]でほとんど曲が流れず、[[ミュージック・ビデオ|PV]]もMTV, VH1 Soulなどでわずかに露出しただけであった。

2004年、[[キューバ・グッディング・Jr]]と[[MTVフィルムズ|MTV映画]]『ファイティング・テンプテーションズ』(''[[:en:The Fighting Temptations |The Fighting Temptations]]'') に出演。主題歌「ファイティング・テンプテーション」では[[ミッシー・エリオット]]、Free, Lyte M.C.をフィーチャリング。映画はほどほどの興行成績を収めたが、曲はそれほどヒットしなかった。

2006年2月10日には、ザニア役としてクルーゾー警部役の[[スティーヴ・マーティン]]と共演した『[[ピンクパンサー]]』がアメリカで公開された（日本では同年5月12日に公開）。映画の主題歌になったシングル「チェック・オン・イット」（''[[:en:Check on It|Check On It]]'') は5週連続全米1位を記録し、PVでは全身ピンクに装ったビヨンセがダンスを披露。ピンク色のヒールブーツは、自身もファンである[[A BATHING APE|BAPE]]の特注品である。

[[File:Beyonce Dreamgirls cropped.jpg|thumb|upright|left|映画『Dreamgirls』のプレミアにて（2006年）]]
同じく2006年には、人気コーラス・グループの[[シュープリームス]]をモデルにした[[ミュージカル]]『[[ドリームガールズ]]』の[[ドリームガールズ (映画)|映画版]]に主演。[[ダイアナ・ロス]]をモデルにしたキャラクター、ディーナ・ジョーンズを演じた。カーティス役に[[ジェイミー・フォックス]]のほかに[[エディ・マーフィ]]、[[ジェニファー・ハドソン]]などが出演した。ビヨンセは役作りのために半年間の厳しい食事制限をし<ref name="brandon"/>、[[とうがらし]]に[[メープルシロップ]]と[[レモン]]水を混ぜたものを飲み、14日間で10キロも[[ダイエット]]したという<ref name="bday"/>。ちなみにその後は魚と野菜を中心とした食事を補い健康管理をし<ref name="bday"/>、撮影が終わると[[フライドチキン]]などの揚げ物を食べて元の体重に戻した<ref name="brandon"/>。映画は12月にアメリカで公開され、ビヨンセは[[ゴールデングローブ賞]]主演女優賞（ミュージカル・コメディ部門）にノミネートされた。

2008年12月全米公開の[[チェス・レコード]]を題材にした映画『[[キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語]]』(''[[:en:Cadillac Records|Cadillac Records]]'') では、ブルース・シンガー、[[エタ・ジェイムズ]]の役で出演し、エタの代表曲「アット・ラスト」(''[[:en:At Last|At Last]]'') などを歌った<ref>[http://www.sonypictures.com/movies/cadillacrecords/ Cadillac Records - Official Site (Song Pictures)]</ref><ref>[http://www.imdb.com/title/tt1042877/ Cadilaac Records on IMDB database]</ref>。

2009年4月24日に全米で公開されたサスペンス映画『オブセッション』(''[[:en:Obsessed (2009 film)|Obsessed]]'') は、公開と同時に全米No.1を記録。本作では出演のみならず、製作総指揮も兼任した。日本では劇場未公開となったが、『[[オブセッション 歪んだ愛の果て]]』という邦題で、2009年10月7日に日本版DVDが発売された。

2009年5月に公開されたアニメ映画『Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol』(''[[:en:Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol|Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol]]'') にゲストで声の出演した。

2012年公開予定とされたリメーク映画『[[スタア誕生]]』（[[クリント・イーストウッド]]監督）で主演を務めることが決定していたが<ref>{{cite news|url=http://bmr.jp/news/detail/0000010166.html|title=リメイク版『スタア誕生』、ビヨンセにC・イーストウッドも?|publisher=bmr.jp|date=2011-01-24|accessdate=2012-06-03}}</ref><ref name="album4"/>、妊娠・出産のため制作は延期された。

2013年2月に、自身でプロデュースした自伝的記録映画『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』(''[[:en:Life Is But a Dream|Life Is But a Dream]]'') を、[[HBO]]テレビで放映し、自身のプライベート・ビデオや愛娘の姿が公開された。

2013年5月に公開された[[3D]][[コンピュータアニメーション]]映画『エピック』(''[[:en:Epic (film)|Epic]]'') で、「Queen Tara」の声の吹き替えを担当した。

== ファッション・ブランド ==
2005年11月に、ファッション・ブランド「ハウス・オブ・デレオン」(''House of Deréon'') を、母親・ティナと共に立ち上げた。「デレオン」は[[裁縫]]士だったビヨンセの祖母・アグネスの名からちなんでいる<ref name="brandon"/>。「ハウス・オブ・デレオン」が掲げる3つのテーマは、「[[オートクチュール|クチュール]]」「[[魂|ソウル]]」「エキサイトメント」<ref name="brandon"/>。設立に先駆け、[[デスティニーズ・チャイルド]]のワールドツアー中の9月9日、ファッション・ロックス・コンサートで実際に服を何着か着て披露した。このファッションは、[[メイシーズ]]（アメリカ）などの有名[[百貨店]]で入手可能。また、日本の[[ジュエリー]]メーカー[[サマンサ・タバサ]]と契約し、バッグやジュエリーのプロデュースに参加したり、ビヨンセ自身が製造過程に関わっている[[フレグランス]]のブランド「Beyoncé」から、「[[:en:Heat (perfume)Heat|HEAT]]」「[[:en:Beyoncé Pulse|PULSE]]」「[[:en:Heat (perfume)#Heat Rush|HEAT RUSH]]」「MIDNIGHT HEAT」「RISE」などの香水も発売している。

== 人物・私生活 ==
[[File:Tina Knowles and Beyoncé cropped.jpg|left|thumb|150px|ビヨンセの左側は母・ティナ（2010年3月）]]
ヘアスタイルやヘアカラーを頻繁に変え、[[ロレアル]]のヘアカラーリング商品でテレビコマーシャルにも出演したが、本人の地毛は黒人特有の黒いアフリカンのカーリーヘアであり、CM出演時も含め[[かつら (装身具)|ウィッグ]]を愛用し、ブロンドがかったウェーブの髪型にしていることが多い。

ビヨンセが[[マイケル・ジャクソン]]を目標にしていることは有名だが、[[デスティニー・チャイルド]]時代のライブで、マイケル・ジャクソンが自分たちの舞台のそでに立って見ているのを発見した時には、興奮のあまりその場で倒れそうになって歌詞をすっかり忘れてしまい、他の二人が穴埋めしたというエピソードがある<ref name="brandon"/>。

[[File:Beyonce Knowles Hat.jpg|right|thumb|160px|2007年5月]]
ビヨンセのワールドツアーに[[ピアニスト]]として参加した唯一の日本人である[[辻利恵]]は、ビヨンセはメンバーそれぞれにソロパートを設けてくれるなど、バンド思いの人で、さらに裏表がない性格で、非常に優しい人物であると述べている<ref>[[熊本日日新聞]]、2008年2月14日。</ref>。

ステージでのパフォーマンスのイメージと実際のビヨンセは大きくかけ離れ、そのギャップに驚く人々が多いという<ref name="brandon"/>。ビヨンセ自身も、ステージ上での挑発的でグラマラスな人格を「サーシャ・フィアース」（もう一人の自分。サーシャという名は[[従姉妹]]のアンジーが名付けた）と呼び、現実の世界の自分はもっと傷つきやすい人間だと再三語っている<ref name="brandon"/>。ステージ上で自分がまったくの別人に生まれ変わることに気づいたのは、少女時代に初めて出場した学校主催のタレント・ショーだったという<ref name="brandon"/>。ステージに立つとビヨンセは無意識に「サーシャ」に変身し、ステージで何をしたのか後で覚えていないことも時々あり、高価な[[ブレスレット]]を観客に向かって投げたことを覚えておらず、アシスタントのアンジーが慌ててそれを回収しに走らなければならなかったこともあったという<ref name="brandon"/>。

また、ワールドツアー「ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス」(''[[:en:The Beyoncé Experience|The Beyoncé Experience]]'') の[[フロリダ州]][[オーランド]]公演の時（7月24日）、衣装のロングコートの裾に[[ハイヒール|ヒール]]を引っかけ、「リング・ジ・アラーム」(''[[:en:Ring the Alarm|Ring The Alarm]]'') のイントロで10数段の階段を頭から転げ落ちたハプニングがあった。その時も顎を打ち本気で痛かったが、とにかくとっとと立ち上がらなければと思い、その後すぐにガンガン髪を振り乱して、自分でもなんだったのか分からない状態で、びっくりしすぎて逆にハードにやっちゃえという感じだった述べ、そういう失敗があると自分に腹が立って余計パフォーマンスに力が入ると[[CNN]]のインタビューにビヨンセは答えている<ref>[[石川愛子]]（DVD『B'DAY〜ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス・ライヴ』付録ライナーノーツ）</ref>。

対面取材した記者によると、ステージ裏の素顔のビヨンセは礼儀正しく控え目な印象であるという<ref name="dream">[[渡辺美雪]]「ライナーノーツ」（DVD『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』付録）</ref>。しかし、プライベートでは夫への積極的な愛情表現はやはり情熱的であるところが垣間見え<ref name="dream"/><ref name="afilm"/>、また、祖母から母、自分に繋がる祈りの心や、何度も「[[神]]」の存在を口にして、「自分を超えたところにある神の意志」に自らを委ねようとする敬虔さを持つなど<ref name="afilm"/>、一般的に想像するよりも保守的で女性らしい面がある<ref name="dream"/><ref name="afilm"/>。

妹の[[ソランジュ]] ([[:en:Solange Knowles|Solange Knowles]]) は[[デスティニーズ・チャイルド]]のバックダンサーを務めたりしていたが、2004年にアルバム『ソロスター』(''[[:en:Solo Star|Solo Star]]'') でデビュー直後、デスティニーズ・チャイルドに加入するとの噂も流れたが、結局メンバーになることはなく、[[アメリカンフットボール]]選手の[[ダニエル・スミス]](''Daniel Smith'') との子を妊娠し、結婚する（後に離婚）。ソランジュの息子・ジュールズ（甥）をビヨンセは可愛がっていて、[[第52回グラミー賞]]の授賞式にも連れてきたり、2010年の約9か月間の活動休止の充電期間中も一緒に[[フロリダ州]]の[[ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート|ディズニーランド]]へ行くなど行動を共にしていた<ref name="album4"/><ref name="dream"/>。

好きな花については、香りだったら[[クチナシ]]が好きだが、美しさに関しては[[蘭]]が一番好きだと言い、自身の結婚式には10万本の[[デンドロビウム]]を用意した<ref name="brandon"/>。

== 論争 ==
[[ファイル:Beyoncé in Barcelona.png|thumb|170px|[[バルセロナ]]での「The Beyoncé Experience Tour」]]
2003年7月4日にテレビ放送された[[アメリカ独立記念日]]祝典で披露した「[[クレイジー・イン・ラブ]]」のパフォーマンスが論争を巻き起こす。ビヨンセが[[ユリシーズ・S・グラント]]大統領の墓地の階段でふさわしくないダンスをしたと[[グラント・モニュメント協会]]は非難し、関係者に書状を送った。これに対し、グラント大統領の[[ひ孫]]にあたる[[チャップマン・フォスター・グラント]]は「いまの世の中、あの方法で誰が気にかける？ だれが分かるか？ 年寄りが生きていたら、楽しんだかもしれない」とコメントした<ref>{{cite web|url=http://www.vibe-net.com/news/?news=0014868|title=Beyonce アメリカ独立記念日の恒例イベントで“セクシーすぎ”と批判|date=2003年7月16日 |accessdate=2009年2月9日 |author=Vide-net}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.ew.com/ew/article/0,,464520,00.html|title=Beyonce's July 4 shimmy at Grant's Tomb raises ire|date=2003年7月14日 |accessdate=2013年2月1日 |author=Gary Susman}}</ref>。

また、同年終わり頃に、ビヨンセは[[著作権侵害]]容疑で[[シンガーソングライター]]の[[ジェニファー・アーマー]]という若い少女から告訴された。ジェニファーは楽曲をビヨンセのレーベルに送ったが、許可なく使用された、また2003年にヒットしたビヨンセのシングル「[[ベイビー・ボーイ]]」が自身の曲「Got a Little Bit of Love for You」の歌詞に似ていると主張。2006年10月頃、ヒューストン連邦裁判所は2つの曲が「ほとんど異なる」と原告側の訴えを全面的に却下する判決を下し、ビヨンセは無罪となった。ビヨンセは「今回のような訴訟が起きたことは残念だが、無罪となって安心したし、早く次に進みたい」とコメントを発表した<ref>{{cite web|url=http://www.vibe-net.com/news/?news=0028604|title=Beyonce 歌詞盗作の訴えを裁判所が棄却!|date=2006年10月4日 |accessdate=2009年2月9日 |author=Vide-net}}</ref>。

2007年6月9日に、[[ダブリン]]（[[アイルランド]]）でのコンサート中、ステージ上で[[煙草]]を深く吸って吐き出す仕草の真似をした後、「最高ね」とつぶやくパフォーマンスをした。これに対し、アイルランド[[癌]]協会から「若者の間で影響力のあるビヨンセが、喫煙を魅力的なものとして推奨していることに対して腹立たしく、遺憾に思う。ビヨンセや彼女と同等の立場にある歌手には、自分たちの行動が将来ある若者に及ぼす甚大な影響について真剣に考えていただきたい」と抗議された<ref>{{cite web|url=http://www.vibe-net.com/news/?news=0031536|title=Beyonce 喫煙の“美化”でガン協会からクレーム|date=2007年7月5日 |accessdate=2009年2月9日 |author=Vide-net}}</ref>。

彼女はよく公の場で[[毛皮]]製品を身に着けていたため、度々[[動物の倫理的扱いを求める人々の会|PETA]]から名指しで非難されていた<ref>{{cite web|url=http://www.barks.jp/news/?id=1000004548|title=ビヨンセ、再び動物愛護団体PETAから名指しで非難される|date=2004年12月29日 |accessdate=2009年2月9日 |author=BARKS}}</ref>。同団体を支持する歌手の[[ピンク (歌手)|ピンク]]からも「（毛皮を着ることを）問題ないとか、かっこいいって思ってるかもしれないけど、大間違い。何の毛皮を着てるのか知らないけど、ビヨンセがその動物から襲われればいいのにと思う」と非難されたこともあった<ref>{{cite web|url=http://www.barks.jp/news/?id=1000028117|title=ピンク、毛皮を着続けるビヨンセを非難|date=2006年11月14日 |accessdate=2009年2月9日 |author=BARKS}}</ref>。毛皮とは別件で、ビヨンセが飼っているペットのシーズー犬を放置しているという噂が流れたときには同団体に調査されるなど決して仲は良好ではなかったが、2007年頃からビヨンセが毛皮を身に着けなくなったため、PETAとの関係は改善しつつある<ref>{{cite web|url=http://lx03.www.tsutaya.co.jp/tol/news/index.pl?c=entertain&c2=music&artid=8198|title=ビヨンセがペットを放置?噂の真相をPETAが調査|date=2009年1月23日 |accessdate=2009年2月9日 |author=TSUTAYA online}}</ref>。

== 記録 ==
[[File:Beyoncé at 2009 MTV VMA's cropped.jpg| thumb|180px|2009年度MTV Video Musicにて]]
* アメリカ・イギリスで同時にアルバム・シングルともに1位を記録した、初の女性アーティスト。
* [[ダイアン・ウォーレン]]に続く2人目の[[アフリカ系アメリカ人]]女性として、ASCAP ポップ・ソングライター賞を受賞。
* 2003年に最もセールスを記録した女性R&Bアーティスト。
* 2005年にアカデミー賞のベスト・オリジナル・ソング賞にノミネートされた5曲のうち、3曲をビヨンセが授賞式で歌った。
* ソロで5つのグラミー賞を獲得し、たった1年でアリシア・キーズ、[[ノラ・ジョーンズ]]、[[ローリン・ヒル]]を超える記録を打ち立てた。
* 5つのグラミー賞、4つのMTVビデオ・ミュージック・アウォーズ、Brit AwardsでBest International Solo Artist など、30以上の賞を受賞した。
* ビルボードシングルチャート「''[[:en:Crazy in Love (Beyoncé song)|Crazy In Love]]''」8週連続1位、「''[[:en:Baby Boy (Beyoncé song)|Baby Boy]]''」9週連続1位、「''[[:en:Irreplaceable|Irreplaceable]]''」10週連続1位
* ビルボードシングルチャート「''[[:en:Single Ladies (Put a Ring on It)|Single Ladies]]''」4週連続1位。「''[[:en:If I Were a Boy|If I Were A Boy]]''」最高3位。「''[[:en:Halo (Beyoncé song)|Halo]]''」最高5位。「''[[:en:Sweet Dreams (Beyoncé song)|Sweet Dreams]]''」最高6位。
* 2010年のグラミー賞では女性アーティストとして最多タイ記録となる10部門でノミネートされ、主要部門とされる最優秀楽曲賞（「''Single Ladies''」）を初め6部門で受賞となった。これで自身の女性アーティスト最多の5部門受賞（2003年）の記録を塗り替え、6部門受賞という快挙を成し遂げた。
* 2004年MuchMusicが実施した「最もセクシーな女性20人」では1位になった。2005年は20位だった。
* 2007年のAskMen com.が実施した「最も魅力的な女性99人」という企画で、男性850万人の票を集め「理想の恋人1位」となった。

== 資産・収入 ==
2009年4月、雑誌『パレード』が「セレブの年収」を発表し、8,000万ドル（日本円で約80億円）を稼いだことがわかった。夫の[[ジェイ・Z]]の収入も8,200万ドル（日本円で約82億円）あり、夫妻の世帯年収は160億円を超えていることになった<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0017682</ref>。

2010年7月、経済誌『[[フォーブス (雑誌)|フォーブス誌]]』が2009年6月1日から2010年6月1日までの1年間で「最も稼いだ30歳未満のセレブリティ12人」を発表し、ビヨンセは8700万ドル（日本円で約78億3,000万円）を稼いで2年連続1位にランクインした。ビヨンセは音楽業を中心にコマーシャルや洋服のデザイナー業の収入があったという<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0025880</ref>。2010年12月には「エンターテインメント業界で最も稼いだ人物」のランキングで、8,700万ドル（日本円で約71億3,400万円）を稼いで9位となった<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0029300</ref>。

2011年4月、雑誌『[[ピープル (雑誌)|ピープル]]』によると、ビヨンセ＆ジェイ・Z夫妻がフランス・パリ中心部にある5つ星ホテルの「Le Meurice」の一泊2万ドル（日本円で約170万円）のスイートルームに音楽機材を持ち込んで新アルバムのレコーディングをしたという。プライベートジェットでパリに到着したビヨンセとジェイ・Zはホテル内のスイートルームを宿泊用とビヨンセの新曲のレコーディング用に2部屋を借りて1部屋を即席のスタジオに変えたという。スイートルームにはプライベートキッチン、ダイニングルーム、そして広大なオープンテラスまで付いているという<ref>{{cite news |title=パリ滞在中のビヨンセ＆Jay-Z、一泊170万円のスイートでレコーディング!? |publisher=シネマトゥデイ |date=2011-04-28 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0032012 |accessdate=2011-06-19}}</ref>。

2011年6月、雑誌『[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]』が「最も稼いでいる30歳未満のセレブ」を発表し、昨年からの1年間で3,500万ドル（日本円で約28億円）を稼ぎ、8位にランクインした<ref>{{cite news |title=レディー・ガガ「30歳未満で最も稼いでいるセレブ」のトップに！25歳で年収約72億円-米フォーブス誌 |publisher=シネマトゥデイ|date=2011-06-15|url=http://www.cinematoday.jp/page/N0033058 |accessdate=2011-06-17}}</ref>。

2011年8月には、「世界で最もリッチなセレブのカップル」のランキングで、2010年のビヨンセの年収が3,400万ドル（日本円で約25億8,400万円）でJay-Zの年収が3,600万ドル（日本円で約27億3,600万円）となり、2位になった<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0034803</ref>。

== 慈善活動 ==
2005年の[[ハリケーン・カトリーナ]]による[[ヒューストン]]地域の被害者救済のために、ビヨンセは[[ケリー・ローランド]]と共に「サバイバー財団」を設立し、先ず25万ドルの寄付と仮設住宅を提供した<ref>[http://www.thefreelibrary.com/The+Survivor+Foundation+Established+by+Knowles+and+Rowland+Families...-a0136271142 The Survivor Foundation Established by Knowles and Rowland Families to Provide Transitional Housing for Hurricane Evacuees（2005年）]</ref>。それ以後、財団は市内の他の慈善団体と連携拡張し<ref>[http://musicworldent.com/philanthropy/ Philanthropy（Music World. Retrieved 2013年12月1日）]</ref>、3年後には、[[ハリケーン・アイク]]の被害者救済をした<ref>[http://www.webcitation.org/65AAa0aTA Beyonce's Survivor Foundation Helps Hurricane Ike Victims（2008年10月15日）]</ref>。

2010年の[[ハイチ地震 (2010年)|ハイチ地震]]においては、[[ジョージ・クルーニー]]や[[ワイクリフ・ジョン]]と一緒に、テレソン「ハイチへの希望：地震被害救済のためのグローバル基金」(''[[:en:Hope for Haiti Now: A Global Benefit for Earthquake Relief|Hope for Haiti Now: A Global Benefit for Earthquake Relief]]'') に参加し、「アメリカ・ファッションデザイナー協議会」(''[[:en:Council of Fashion Designers of America|CFDA]]'') が限定版で製作した「ハイチのためのファッション」Tシャツの公式の顔に選ばれて、合計100万ドルの捻出に貢献した<ref>[http://www.webcitation.org/65ABynJ9x Beyoncé Named Face of Fashion for Haiti T-Shirt（Daly, Bridget、2010年2月10日）]</ref><ref>[http://cfda.com/the-latest/americas-fashion-industry-donates-1-million-to-the-clinton-bush-haiti-fund America's Fashion Industry Donates $1 Million to the Clinton Bush Haiti Fund]</ref>。また、同年3月5日には、母親・ティナと共に[[ブルックリン区|ブルックリン]]のフェニックスハウス（''[[:en:Phoenix House|Phoenix House]]''）で、男性と女性のための7か月の美容トレーニングコースを提供する「ビヨンセ美容センター」を開いた。[[ロレアル]]は、そこで中心的に使用されるすべての化粧品を寄贈し、ビヨンセとティナは、年間10万ドルの寄付を約束した<ref>[http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-1255912/Beyonce-looks-glam-opens-beauty-therapy-centre-recovering-drug-addicts-Brooklyn.html Beautiful and kind too:Beyoncé opens beauty therapy centre for recovering drug addicts（Longbottom,Wil（2010年3月5日）]</ref>。

ビヨンセは、2012年の「世界人道の日」(''[[:en:World Humanitarian Day |World Humanitarian Day]]'') のキャンペーン大使となり、楽曲「アイ・ワズ・ヒア」(''[[:en:I Was Here (song)|I Was Here]]'') と、そのミュージック・ビデオ、[[国連]]で撮影したショットを提供した<ref name=" Humanitarian"> [http://www.musicweek.com/news/read/beyonce-helps-break-1bn-social-media-milestone-for-world-humanitarian-day/051440 Beyoncé helps break 1bn social media milestone for World Humanitarian Day（Music Week、2012年8月20日）]</ref><ref>[http://www.un.org/en/events/humanitarianday/events.shtml World Humanitarian Day （8月19 日]</ref>。8月19日には、そのビヨンセのキャンペーンがきっかけでソーシャルメディアが動き、[[レディー・ガガ]]、[[ジャスティン・ビーバー]]、[[ミシェル・オバマ]]ら有名人の協力が得られるようになり、同時期に行われた関連イベントに1億以上のメッセージがシェアされた<ref>[http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2190575/World-Humanitarian-Day-Beyonc-debuts-video-single-I-Was-Here.html White hot! Beyoncé shows off her stunning curves in a figure-hugging sequined gown for new World Humanitarian Day video（Daily Mail.2013年12月18日）]</ref><ref name=" Humanitarian"/>。

2013年、ビヨンセは女性の[[エンパワーメント]]を広めることを目的として、[[グッチ]]の「''[[:en:Gucci #Chime For Change |Chime for Change]]''」キャンペーンに、[[サルマ・ハエック]]と[[フリーダ・ジャンニーニ]]と共に協力すると発表し、2月28日に新曲をキャンペーン・ソングとして放映した<ref>[http://www.vogue.co.uk/news/2013/02/28/beyonce-knowles-salma-hayek-gucci-chime-for-change-campaign-frida-giannini Beyoncé Leads New Gucci Empowerment Campaign（Vogue、2013年2月28日）]</ref>。そのキャンペーン・コンサートは、6月1日に[[ロンドン]]で行われ、その他[[エリー・ゴールディング]]、フィレンツェ、マシン、[[リタ・オラ]]なども演奏した<ref>[http://stylenews.peoplestylewatch.com/2013/04/17/katy-pery-blake-lively-beyonce-gucci-campaig/ Katy Perry, Blake Lively Join Beyoncé and Gucci to Empower Women（People、2013年4月17日）]</ref><ref>[http://www.chimeforchange.org/concert Line Up（Chime for Change、2013年12月18日）]</ref>。

またビヨンセは、食品の寄付キャンペーン「Miss a Meal」に参加し<ref>[http://www.missameal.net/#!/about-us/ About:Miss A Meal（Miss A Meal、2013年4月15日]</ref>、[[Charitybuzz]]でのオンライン・チャリティーオークションを通じて、欧州と米国全体の雇用創出をサポートする「[[グッドウィル・インダストリーズ]]」を支援している<ref>[http://www.reuters.com/article/2013/04/15/goodwill-beyonce-idUSnPnDC94242+160+PRN20130415 Beyonce is Lending Her Voice for GOOD（Reuters、2013年4月15日）]</ref>。

== コンサート ==
=== ソロツアー ===
[[File:Flickr - smilesea - Beyoncé Newcastle 2009 (13).jpg|right|thumb| 180px|「I Am... World Tour」でワイヤーリフトに乗っているビヨンセ（2009年）]]
# デンジャラスリィ・イン・ラブ・ツアー - ''[[:en:Dangerously in Love Tour|Dangerously in Love Tour]]''（2003年11月3日 – 19日）
#:初のソロツアー。[[イギリス]]、[[アイルランド]]、[[オランダ]]の3か国で開催。計9公演。11月10日の[[ロンドン]]の[[ウェンブリー・アリーナ]]でのライブがDVD『[[:en:Live at Wembley (Beyoncé album)|Live at Wembley]]』に収録。
# ヴァリゾン・レディース・ファースト・ツアー - ''[[:en:Verizon Ladies First Tour| The Verizon Ladies First Tour]]''（2004年3月12日 – 4月21日）
#:アメリカで開催。[[アリシア・キーズ]]、[[ミッシー・エリオット]]、[[タミア]]も参加。計30公演。
# ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス - ''[[:en:The Beyoncé Experience|The Beyoncé Experience]]''（2007年4月10日 – 11月12日）
#:自身初のワールド・ツアー。[[アジア]]、[[オーストラリア]]、[[ヨーロッパ]]、[[北アメリカ]]、[[アフリカ]]などを凱旋。計96公演。9月2日の[[ロサンゼルス]]の[[ステイプルズ・センター]]でのライブがDVD『''[[:en:The Beyoncé Experience Live|The Beyoncé Experience Live]]''』に収録。
# アイ・アム…ワールド・ツアー - ''[[:en:I Am... World Tour|I Am... World Tour]]''（2009年3月26日 – 2010年2月18日）
#:2度目のワールド・ツアー。北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、[[中東]]、[[南アメリカ]]などを凱旋。計108公演。世界各所のライブをまとめたものがDVD『''[[:en:I Am... World Tour (album)|I Am World Tour]]''』に収録。
# ザ・ミセス・カーター・ショウ・ワールド・ツアー - ''[[:en:The Mrs. Carter Show World Tour|The Mrs. Carter Show World Tour]]''（2013年4月15日 – 2014年<!--5月27日-->）
#:3度目のワールド・ツアー。ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリアなどを凱旋中。<!--計132公演-->。

=== レジデンシー・ショウ ===
# アイ・アム…ユアーズ – ''[[:en:I Am... Yours|I Am... Yours]]''（2009年7月30日 – 8月2日）
#:[[ネバダ州]][[ラスベガス・バレー]][[パラダイス (ネバダ州)|パラダイス]]の「Encore Theatre」でのライブ。8月2日のライブをDVD『''[[:en:I Am... Yours: An Intimate Performance at Wynn Las Vegas|I Am Yours]]''』に収録。
# 4 インティメイト・ナイツ・ウィズ・ビヨンセ - ''[[:en:4 Intimate Nights with Beyoncé|4 Intimate Nights with Beyoncé]]''（2011年8月14日、16日、18日、19日）
#:[[ニューヨーク]]の「ローズランド・ボールルーム」（''Roseland Ballroom''）でのライブ。計4公演。8月19日のライブをDVD『''[[:en:Live at Roseland: Elements of 4|Live at Roseland: Elements of 4]]''』に収録。
# レヴェル・プレゼンツ：ビヨンセ・ライヴ - ''[[:en:Revel Presents: Beyoncé Live|Revel Presents: Beyoncé Live]]''（2012年5月25日 – 28日）
#:[[ニュージャージー州]][[アトランティックシティ]]でのライブ。計4公演。

== 広告 ==
* [[ペプシ]] - [[ブリトニー・スピアーズ]]、[[ピンク (歌手)|ピンク]]とトリオのグラディエーター役で[[コマーシャルメッセージ|CM]]に出演し、[[クイーン (バンド)|クイーン]]の「[[ウィ・ウィル・ロック・ユー]]」をカバー。
* [[ロレアル]]
* [[サマンサ・タバサ]]
* [[マクドナルド]]（デスティニーズ・チャイルドとして）
* [[トミー・ヒルフィガー]] - トゥルー・スター（2004年）、トゥルー・スター・ゴールド（2005年）。「ウィッシング・オン・ザ・スター」(''[[:en:Wishing on a Star#Beyoncé Knowles version|Wishing on a Star]]'') がプロモーション・ソングとなった。
* [[大塚ベバレジ]] - [[クリスタルガイザー]]に「スウィート・ドリームズ」(''[[:en:Sweet Dreams (Beyoncé song)|Sweet Dreams]]'') が起用され、本人も出演。
* [[H&M]]
* [[アルマーニ|エンポリオ・アルマーニ]] - ダイアモンズ（香水）（2007年）

== その他 ==
アメリカの[[イラストレーター]]のVivian Lohが、ビヨンセのビデオクリップから様々なポーズを抽出し、[[アルファベット]]26文字をイラストレーションにした[[フォント]]「The ABC’s of Beyoncé」を製作している<ref>[http://www.fubiz.net/en/2014/01/30/the-abc-of-beyonce/ The ABC’s of Beyoncé（Fubiz）]</ref><ref>[http://onfilters.com/2014/02/02/%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8D%E3%82%83%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%8B%E3%82%82%EF%BC%81%EF%BC%9F%E3%83%93%E3%83%A8%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%81%AE%E8%BA%AB%E4%BD%93/ 言われなきゃ気づかないかも！？ビヨンセの身体のポーズだけでアルファベット26文字を再現したイラスト。（onFilters、2014年2月2日）]</ref>。

== ディスコグラフィー ==
{{Main|ビヨンセの作品}}
※ 発売日は国内
=== スタジオアルバム ===
* [[デンジャラスリィ・イン・ラヴ]] - ''Dangerously In Love'' （2003年6月25日）※ソロデビューアルバム
* [[ビー・デイ]] - ''B'Day'' （2006年9月4日）
* アイ・アム...サーシャ・フィアース - ''I Am...SASHA FIERCE''（2008年11月12日）
* 4 - ''[[:en:4 (Beyoncé album)|4]]'' （2011年6月29日）
* BEYONCÉ - ''[[:en: Beyoncé (album)|BEYONCÉ]]'' （2014年2月12日) – iTunesで2013年12月13日先行配信

=== ライブアルバム・DVD ===
* ライヴ・アット・ウェンブリー - ''[[:en:Live at Wembley (Beyoncé album)|Live At Wembley]]'' （2004年7月22日）
* B'DAY〜ザ・ビヨンセ・エクスペリエンス・ライヴ – ''[[:en:The Beyoncé Experience Live|The Beyoncé Experience Live]]''（2007年11月28日）
* アイ・アム...ユアーズ - ''[[:en:I Am... Yours: An Intimate Performance at Wynn Las Vegas|I Am Yours]]''（2009年12月2日）
* アイ・アム...ワールド・ツアー - ''[[:en:I Am... World Tour (album)|I Am World Tour]]''（2010年12月22日）
* ライブ・アット・ローズランド：エレメンツ・オブ・4 - ''[[:en:Live at Roseland: Elements of 4|Live at Roseland: Elements of 4]]''（2011年12月21日）
* ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム - ''[[:en: Life Is But a Dream|Beyoncé Life Is But a Dream]] ''（2014年1月22日）

=== シングル ===
* ワーク・イット・アウト - ''Work It Out'' （2002年） ※ソロデビュー・シングル。映画『[[:en:Austin Powers in Goldmember|オースティン・パワーズ ゴールドメンバー]]』主題歌。ソロデビュー・アルバムには未収録だが、日本版にはボーナス・トラックとして収録されている。
* '03 ボニー&クライド - ''[[:en:'03 Bonnie & Clyde|'03 Bonnie And Clyde]]''（2002年） ※ソロデビュー・アルバムには未収録だが、日本版にはボーナス・トラックとして収録されている。
* [[クレイジー・イン・ラヴ]] - ''Crazy In Love feat. Jay-Z''（2003年）※ソロデビュー・アルバムからのファースト・シングル。
* ファイティング・テンプテーション - ''Fighting Temptation''（2003年） ※コメディ映画『ファイティング・テンプテーション』のプロモーション・ソング
* [[ベイビー・ボーイ]] - ''Baby Boy'' （2003年）
* ミー・マイセルフ・アンド・アイ - ''Me, Myself And I''（2003年）
* サマー・タイム - ''Summer time''（2003年） ※映画『ファインティング・テンプテーション』のサウンドトラックからのシングル
* ノーティー・ガール - ''Naughty Girl''（2004年）
* ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー - ''The Closer I Get to You''（2004年） ※[[ルーサー・ヴァンドロス]]とのデュエット曲
* チェック・オン・イット - ''Check On It''（2005年）
* デ・ジャ・ヴ - ''Deja Vu featuring Jay-Z'' （2006年）
* リング・ジ・アラーム - ''Ring The Alarm'' （2006年）
* イレプレイスブル - ''Irreplaceable''（2006年）
* リッスン - ''Listen''（2007年）
* アモーレ・ジタノ - ''Amor Gitano''（2007年） ※[[アレハンドロ・フェルナンデス]]とのデュエット曲
* ビューティフル・ライアー〜華麗なる反撃 - ''Beautiful Liar feat. Shakila''（2007年）
* ゲット・ミー・ボディード - ''Get Me Bodied''（2007年）
* グリーン・ライト - ''Green Light''（2007年） ※イギリス圏のみリリース
* アンティル・ジ・エンド・オブ・タイム - ''Until the End of Time'' （2007年）※[[ジャスティン・ティンバーレイク]]とのデュエット曲
* [[イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ]] - ''If I Were a Boy''（2008年）
* [[シングル・レディース (プット・ア・リング・オン・イット)]] - ''Single Ladies (Put a Ring on It)''（2008年）
* アット・ラスト - ''At Last''（2008年）
* ディーヴァ - ''Diva''（2009年）
* [[ヘイロー (ビヨンセの曲)|ヘイロー]] - ''Halo''（2009年）
* エゴ - ''Ego''（2009年）
* スウィート・ドリームズ - ''Sweet Dreams'' （2009年）
* ブロークン・ハーテッド・ガール - ''Broken-Hearted Girl''（2009年）
* ヴィデオ・フォン - ''Video Phone'' （2009年）
* ホワイ・ドント・ユー・ラブ・ミー - ''Why Don't You Love Me''（2010年）
* ラン・ザ・ワールド（ガールズ） - ''Run the World (Girls)''（2011年）
* ベスト・シング・アイ・ネヴァー・ハド - ''Best Thing I Never Had''（2011年）
* パーティー - ''Party feat. André 3000''（2011年）
* ラブ・オン・トップ - ''Love on Top''（2011年）
* カウントダウン- ''Countdown''（2011年）
* アイ・ケア - ''I Care''（2012年）
* エンド・オブ・タイム - ''End of Time''（2012年）
* XO - ''XO''（2013年）
* ドランク・イン・ラブ - ''Drunk in Love''（2013年）

=== 映画 ===
* [[オースティン・パワーズ ゴールドメンバー]] - ''[[:en:Austin Powers in Goldmember|Austin Powers in Goldmember]]'' （2002年）
* ファイティング・テンプテーションズ - ''[[:en:The Fighting Temptations|The Fighting Temptations]]'' （2003年）
* [[ピンクパンサー]] - ''[[:en:The Pink Panther (2006 film)|The Pink Panther]]'' （2006年）
* [[ドリームガールズ (映画)|ドリームガールズ]] - ''[[:en:Dreamgirls (film)|Dream Girls]]'' （2006年）
* [[キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語]] - ''[[:en:Cadillac Records|Cadillac Records]]''（2008年）
* Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol - ''[[:en:Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol|Wow! Wow! Wubbzy!: Wubb Idol]]''（2009年）
* [[オブセッション 歪んだ愛の果て]] - ''[[:en:Obsessed (2009 film)|Obsessed]]'' (2009年)
* エピック – [[:en:Epic (film)|Epic]]（2013年）
* ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム - ''[[:en:Life Is But a Dream|Life Is But a Dream]]''（2013年） ※テレビ用に製作された自伝記録映画

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 参考資料 ==
*各アルバム、DVDの[[ライナーノーツ]]
*「ア・フィルム・バイ・ビヨンセ・ノウルズ」（DVD『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』）（2014年）
*ブランドン ハースト（訳：川田志津）『ビヨンセ』（マーブルトロン、2010年）

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Beyoncé Knowles}}
* [http://www.beyonceonline.com/ 公式サイト] {{en icon}}
* {{Facebook|beyonce}}{{en icon}}
* {{mySpace|beyonce}} {{en icon}}
* [http://www.sonymusic.co.jp/Beyonce/ 公式サイト] {{ja icon}}
{{Normdaten|TYP=p|GND=129053813|LCCN=no/00/17294|NDL=01215151|VIAF=48766193}}
{{DEFAULTSORT:ひよんせ}}
[[Category:1981年生]]
[[Category:アメリカ合衆国のシンガーソングライター]]
[[Category:アフリカ系アメリカ人のミュージシャン]]
[[Category:アメリカ先住民のミュージシャン]]
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[[Category:アメリカ合衆国の俳優]]
[[Category:アフリカ系アメリカ人の俳優]]
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[[Category:ヒューストン出身の人物]]
[[Category:存命人物]]

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