パウロ・ロベルト・ファルカンのソースを表示

{{存命人物の出典明記|section=1|date=2012年9月}}
{{otheruses|元ブラジル代表のサッカー選手|ブラジル代表のフットサル選手「ファルカン」|アレッサンドロ・ローザ・ヴィエイラ}}
{{サッカー選手
|名前=パウロ・ロベルト・ファルカン
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|本名=
|愛称=L'ottavo re di Roma（第8代ローマ王）
|カタカナ表記=
|アルファベット表記=Paulo Roberto Falcão
|原語名=
|原語表記=
|国={{BRA}}
|誕生日={{生年月日と年齢|1953|10|16}}
|出身地=[[サンタカタリーナ州]]アベラルド･ルズ
|身長=183cm
|体重=73kg
|血液型=
|所属チーム名=
|ポジション=[[ミッドフィールダー|MF]]
|背番号=
|利き足=右足
|クラブ1={{Flagicon|BRA}} [[SCインテルナシオナル|インテルナシオナル]] |クラブ2 ={{Flagicon|ITA}} [[ASローマ]] |クラブ3 ={{Flagicon|BRA}} [[サンパウロFC]]
|年1=1972-1980 |年2=1980-1985 |年3=1985-1986
|出場1=158 |出場2=107 |出場3=10
|得点1 = 22 |得点2= 22 |得点3= 0
|クラブ成績更新日= 
|代表1={{BRAf}}
|代表年1=1976-1986 |代表出場1=36 |代表得点1=9
|監督年1 = 1990-1991 |監督年2= 1991-1993 |監督年3= 1993 |監督年4= 1994|監督年5= 2011 |監督年6= 2012-
|監督チーム1 = {{BRAf}}
|監督チーム2 ={{Flagicon|MEX}} [[クラブ・アメリカ]]
|監督チーム3 ={{Flagicon|BRA}} [[SCインテルナシオナル]]
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|監督チーム5 ={{Flagicon|BRA}} SCインテルナシオナル
|監督チーム6 ={{Flagicon|BRA}} [[ECバイーア]]
}}
'''パウロ・ロベルト・ファルカン'''（{{Lang|pt|Paulo Roberto Falcão}}, [[1953年]][[10月16日]] - ）は、[[ブラジル]]出身で、元[[サッカーブラジル代表|同国代表]]の[[プロフェッショナル (サッカー)|プロサッカー選手]]、サッカー指導者。元[[サッカー日本代表|日本代表監督]]。現役時代の[[サッカーのポジション|ポジション]]は[[ミッドフィールダー]]。

== 来歴 ==
=== 選手として ===
1970年代後半から1980年代中期のブラジルを代表とする[[ミッドフィールダー|ボランチ]]。下がり目の位置から放つ正確なロングパスを駆使して中盤を操り、機を見て前方へ進出しミドルシュートを放つ、またトリッキーなパスを使って攻撃に変化を与えることを得意とした。
その華麗で優雅なプレイスタイルは、イタリアのサポーターから「ユニフォームとスパイクの代わりにスーツと革靴を身に着けても、彼は同様のプレイができるだろう」とまで称えられた。

クラブチームでは[[SCインテルナシオナル|インテルナシオナル]]でリオグランデ・ド・スル州選手権に5回、[[カンピオナート・ブラジレイロ|ブラジル全国選手権]]に3回優勝。1980年にイタリアの[[ASローマ]]に移籍すると1982-83シーズンに41年ぶりのリーグ優勝に貢献。翌1983-84シーズンには[[UEFAチャンピオンズリーグ|UEFAチャンピオンズカップ]]準優勝に導いた。ローマのサポーター達は 「 L'ottavo re di Roma（第8代ローマ王。[[王政ローマ]]時代の7人の王達に匹敵すると例えられた）」と賞賛した。

[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]では1976年に代表デビューを飾るが、通算記録は36試合9ゴールと少なめである。当初は攻撃的MFとしてプレーしていたため、ジーコの控えであった。しかし[[1982 FIFAワールドカップ|1982年ワールドカップ]]では、ボランチとして[[ジーコ]]、[[ソクラテス (サッカー選手)|ソクラテス]]、[[トニーニョ・セレーゾ]]とともに[[黄金のカルテット]]を形成した。特に2次リーグ・[[サッカーイタリア代表|イタリア]]戦の後半23分の2-2の同点に追いつくミドルシュートの場面などは、そこに至るパスや選手の連動性の巧妙さと共にその存在感を示した。

現役時代のファルカンは、ドトール（先生・博士）と称され事実整形外科医でもあるソクラテスに劣らず、その言動、振る舞いより理知的なサッカー選手として知られ、卓越した戦術眼により「走る指揮官」の異名をとった。そのことから現役引退後は「名監督」になるだろうと期待された。

[[1999年]]、 [[ワールドサッカー (雑誌)|ワールドサッカー]]誌の[[ワールドサッカー (雑誌)#20世紀の偉大なサッカー選手100人|20世紀の偉大なサッカー選手100人]]で85位に選出された。

=== 引退後 ===
[[1990年]]にブラジル代表監督に就任し、指導者としてのキャリアを本格的にスタートさせる。[[カフー]]、[[マウロ・シルバ]]ら若手選手を中心に代表招集を行い、[[1991年]]の[[コパ・アメリカ1991|コパ・アメリカ]]に挑み準優勝の成績を残すが、解任の憂き目に会う。

その後はメキシコのクラブやプロとして初めて契約したインテルナシオナルで指揮を執った。

[[1994年]]に[[ハンス・オフト]]の後任として日本代表監督に就任する。当時のマスコミからはこれを意外な人物として受け止められた。当初、[[日本サッカー協会]]（JFA）は経験豊富で「修羅場をくぐった経験のある人物」（[[川淵三郎]]談）を代表監督に、という選考条件で[[テレ・サンターナ]]らとの間で交渉を進めていたが、スタッフ費用込の年契約10億円という金銭面で折り合いが合わず決裂。元[[サッカーフランス代表|フランス代表]]監督の[[ミシェル・イダルゴ]]、元[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]]選手であった[[オズワルド・アルディレス]]に打診するも拒まれる。その後、当時、[[日本サッカー協会]]（JFA）関係者であった[[セルジオ越後]]を通じてファルカンと交渉に至り、その結果の人選であった。

ファルカンは数年後を睨み、オランダ2部[[エクセルシオール・ロッテルダム]]から帰国した[[小倉隆史]]や[[前園真聖]]ら多くの若手選手を代表に抜擢するも、前任の代表監督であるハンス・オフトの細かい戦術的指揮から、ほぼ選手の自主性に任せたファルカンの指導法に選手らが戸惑い、「オフトと違う」と監督としてのファルカンを疑問視する声が出始める。

そして、就任直後の[[キリンカップ・サッカー|キリン杯]]において[[サッカーフランス代表|フランス代表]]に惨敗、広島で行われた[[アジア競技大会|アジア大会]]準々決勝で[[サッカー大韓民国代表|韓国代表]]に敗れるとこれらの責任を問われ解任された。敗戦後に会場を去るとき、サポーターの一人に「ブラジルに帰れ。二度と来るな」と叫びながら空き缶を投げられるも、「日本にも一人だけ本物のサポーターがいたな」と話したエピソードがある<ref>[[久保武司]]『ドーハ組VS南ア組 時空を超えたサッカー日本代表論』産経新聞出版 [[2010年]] p81</ref>。その後、JFAは「日本人でなければコミュニケーションがとれない」（川淵談）<ref>このコメントは建前でオフト以上の監督術に満たなかったとして契約更新を行わず解除。</ref><!--日本サッカー史 代表篇 後藤健生 双葉社-->としてJFAは[[加茂周]]を新監督に任命する。

その後は[[1996年]]から[[2010年]]まで、ブラジルのテレビ局「[[ヘジ・グローボ]]」で14年間の長きに渡って人気解説者として活躍した。また「ラジオ・ガウーショ」でサッカー選手のインタビュー番組を毎週行っていた。

[[2011年]]に古巣のインテルナシオナルの監督として久しぶりに現場復帰を果たした。[[2012年]]からは[[ECバイーア]]の監督を務める。

== 所属クラブ ==
* 1973年 - 1980年 {{Flagicon|BRA}} [[SCインテルナシオナル]]
* 1980年 - 1985年 {{Flagicon|ITA}} [[ASローマ]]
* 1985年 - 1986年 {{Flagicon|BRA}} [[サンパウロFC]] 

== 代表歴 ==
* {{Fb|BRA|name=ブラジル代表}} （[[国際Aマッチ]]通算36試合9得点）
** 1982年 [[1982 FIFAワールドカップ|ワールドカップ・スペイン大会]]
** 1986年 [[1986 FIFAワールドカップ|ワールドカップ・メキシコ大会]]

== 指導者歴 ==
* 1990年 - 1991年 {{Fb|BRA|name=ブラジル代表}}：'''監督'''
* 1991年 - 1993年 {{Flagicon|MEX}} [[クラブ・アメリカ]]：'''監督'''
* 1993年 {{Flagicon|BRA}} [[SCインテルナシオナル]]：'''監督'''
* 1994年 {{Fb|JPN|name=日本代表}}：'''監督'''
* 2011年 {{Flagicon|BRA}} SCインテルナシオナル：'''監督'''
* 2012年 - {{Flagicon|BRA}} [[ECバイーア]]：'''監督'''

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
* [http://www.zerozero.pt/pessoa.php?id=428183 Paulo Roberto Falcão]{{pt icon}} - zerozero.pt

{{ボーラ・ジ・オーロ}}
{{FIFA 100}}
{{Navboxes|title = <font color=#008000>ブラジル代表 - 出場大会</font>|titlestyle =background:#FBEC5D; color:#008000;
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<span/>
{{コパ・アメリカ1979ブラジル代表}}
{{1982 FIFAワールドカップブラジル代表}}
{{1986 FIFAワールドカップブラジル代表}}
{{コパ・アメリカ1991ブラジル代表}}
}}
{{SCインテルナシオナル歴代監督}}
{{ECバイーア歴代監督}}
{{サッカーブラジル代表歴代監督}}
{{サッカー日本代表歴代監督}}
{{1994年アジア競技大会 サッカー日本代表}}

{{DEFAULTSORT:ふあるかん はうろ ろへると}}
[[Category:ブラジルのサッカー選手]]
[[Category:サッカーブラジル代表選手]]
[[Category:ブラジルのサッカー指導者]]
[[Category:インテルナシオナルの選手]]
[[Category:ASローマの選手]]
[[Category:サンパウロFCの選手]]
[[Category:1982 FIFAワールドカップ出場選手]]
[[Category:1986 FIFAワールドカップ出場選手]]
[[Category:サッカー日本代表監督]]
[[Category:サッカー解説者]]
[[Category:FIFA100]]
[[Category:サンタカタリーナ州出身の人物]]
[[Category:1953年生]]
[[Category:存命人物]]