ハンス・ピーチのソースを表示

'''ハンス・ピーチ'''（'''Hans Reinhard Pietsch'''、[[1968年]][[9月27日]] - [[2003年]][[1月16日]]）は、[[ドイツ]]出身の[[日本棋院]]所属の[[棋士 (囲碁)|プロ棋士]]。[[小林千寿]]五段門下。数少ない[[ヨーロッパ]]出身のプロ棋士として[[囲碁]]の普及活動にも積極的に携わっていたが、[[2003年]]普及に訪れた[[グアテマラ]]で強盗に襲われ不慮の死を遂げた。

== 概説 ==
[[1968年]]、[[ドイツ]]・[[ブレーメン]]出身。9歳で囲碁を覚え、14歳頃から没頭する。高校卒業後、[[良心的兵役拒否|良心的兵役拒否者]]が従事すべきと規定されているコミュニティサービスの一環として、病院でのボランティアに従事後、大学で中国文化と経済学を専攻しようとしていたが、[[六四天安門事件|天安門事件]]の影響から進学を断念し、[[ハンブルク]]に転居。ヨーロッパの囲碁トーナメントで優勝。[[1990年]]、[[小林千寿]]に見出され来日し、院生として日本棋院囲碁研修センター入り。[[1997年]]入段。[[1998年]]に二段、[[1999年]]に三段、[[2000年]]には四段に昇段と順調に昇段を重ねた。1997年の[[LG杯世界棋王戦]]では欧州代表として出場し、1回戦で[[依田紀基]][[碁聖]]に黒番半目勝ちの金星を挙げた。

数少ないヨーロッパ出身の棋士として囲碁の普及活動に積極的に携わっており、強盗に襲われた際はこうした普及活動の一環として[[キューバ]]、グアテマラ、[[メキシコ]]の[[中央アメリカ|中米]]の3カ国を日本棋院の公務として訪れていた。[[2003年]]1月16日、[[グアテマラ]]で強盗の銃撃を受け負傷。病院に運ばれたがその日のうちに死亡した<ref>[http://www.47news.jp/CN/200301/CN2003011701000387.html ドイツ人棋士、撃たれ死亡 グアテマラで囲碁普及活動中] - 共同通信,2003/01/17</ref>。

ピーチの死を悼み、日本棋院は六段を追贈した。また、ドイツではドイツ囲碁連盟によって「ハンス・ピーチメモリアル」を冠した少年囲碁大会が行なわれている。

生涯成績は、75勝70敗1分。[[世界囲碁選手権富士通杯|富士通杯]]一次予選で対戦者の渋澤真知子とハンスの両者とも、対局に遅刻したため両者不戦敗の記録がある。

== 脚注 ==
<references/>

==外部リンク==
;日本棋院公式ページ
*[http://www.nihonkiin.or.jp/player/htm/ki000354.htm 棋士紹介 六段 ハンス・ピーチ]
*[http://www.nihonkiin.or.jp/joho/hans_shinobu/ ハンスピーチ六段を偲ぶ]
*[http://www.nihonkiin.or.jp/joho/hans_shinobu/hans_pietsch.pdf しおり ハンスピーチ六段を偲ぶ]（PDFファイル）
*[http://www.nihonkiin.or.jp/joho/hans_shinobu/index-e.htm Memories of Hans Pietsch - Good bye and Thank you, Hans!]（英語版）
*[http://www.nihonkiin.or.jp/joho/hans_shinobu/welovehans.htm " Reminiscences of our son Hans " , " Message from his friends " , " From The magazine of the Bremen Go Club ''WindmuehleKi'' " , " Hans Pietsch interview, Fall 1994 "]（英語版）
;その他
*[http://members8.tsukaeru.net/senjukai/Pietsch.html ハンス・ピーチ六段]

{{DEFAULTSORT:ひいち はんす}}
[[category:囲碁棋士]]
[[Category:日本の囲碁棋士]]
[[Category:ドイツの人物]]
[[Category:ブレーメン出身の人物]]
[[Category:1968年生]]
[[Category:2003年没]]
[[Category:殺人被害者]]