ハットトリック (競走馬)のソースを表示

{{競走馬
|画 = [[ファイル:Hattrick_20051009P1.jpg|220px]]
|説 = 2005年10月9日 東京競馬場 毎日王冠
|名 = ハットトリック
|英 = {{lang|en|Hat trick}}
|性 = [[牡馬|牡]]
|色 = [[青鹿毛]]
|種 = [[サラブレッド]]
|生 = {{生年月日と馬齢|p=0|2001|4|26}}
|父 = [[サンデーサイレンス]]
|母 = トリッキーコード
|母父 = [[ロストコード|Lost Code]]
|産 = [[追分ファーム]]
|国 = {{JPN}}（[[北海道]][[追分町]]）
|主 = （有）[[キャロットファーム]]
|調 = [[清水美波]]（[[美浦トレーニングセンター|美浦北]]）<br />→[[角居勝彦]]（[[栗東トレーニングセンター|栗東]]）
|績 = 21戦8勝
|金 = 2億3159万円（日本国内）<br />1億546万100円（日本国外）
}}
'''ハットトリック'''（{{lang-en-short|Hat trick}}、{{lang-zh-short|三連冠}}）は、[[日本]]出身の[[競走馬]]である。現在は[[アメリカ合衆国]]を中心に[[種牡馬]]として供用されている。おもな勝ち鞍に[[2005年]]の[[香港マイル]]、[[マイルチャンピオンシップ]]がある。馬主の[[キャロットファーム]]に重賞初制覇をもたらした。

馬名は[[サッカー]]用語で、1人の選手が1試合で3得点以上を挙げることを意味する[[ハットトリック]]から来ている。

== 戦績 ==
[[2004年]][[5月8日]]、[[東京競馬場|東京競馬]]の未勝利戦（[[芝]]1600[[メートル|m]]）で[[柴田善臣]]を背にデビューし、2馬身差で勝利。続く500万下条件戦の牡丹賞も勝ち、7月の[[ラジオNIKKEI賞|ラジオたんぱ賞]]（GIII、芝1800m）で[[重賞]]初挑戦。2番人気に推されたが、9着に大敗する。その後、夏場の休養と転厩をはさみ、鞍上も[[武豊]]に乗り代わって自己条件の[[ナリタブライアン]]メモリアル（1000万下条件戦）を快勝、続く清水ステークス（1600万下条件戦）も勝って、オープン入りを果たす。

年が明けた[[2005年]]の[[京都金杯]]（GIII、芝1600m）で1番人気に応え重賞初制覇。続く[[東京新聞杯]]（GIII、芝1600m）も勝って重賞連覇を果たした。その後、[[マイラーズカップ]]で9着と敗れると、[[安田記念]]、[[毎日王冠]]、[[天皇賞|天皇賞（秋）]]と掲示板にあがることも無く、苦戦を続けたが、名手[[オリビエ・ペリエ]]を背に[[マイルチャンピオンシップ]]を制覇、GIウィナーとなり、さらに冬の[[香港マイル]]では大外から差し切り、海外GIを制した。そしてこのマイル戦4勝が評価され、同年の[[JRA賞最優秀短距離馬]]を受賞した。なお、馬名がサッカー用語のため[[サッカーボーイ]]の[[産駒]]と勘違いされたのか、最優秀父内国産馬部門でも同馬への無効票2票が投票された。

[[2006年]]初戦は[[中山記念]]であったが12頭立ての11着と大敗を喫してしまう。そして2度目の海外遠征を行い、[[ドバイデューティーフリー]]に出走する。安田記念で敗れた[[アサクサデンエン]]には先着するが、それでも15頭立ての12着と完敗した。
さらに日本帰国後の安田記念では直線で躓く不利もあり、13着と大敗した。そして次の[[宝塚記念]]ではいつもより先行しての競馬を見せるが直線で伸びきれず7着に敗れた。さらに続く毎日王冠では12着、天皇賞（秋）では8着、マイルチャンピオンシップでも8着と敗れ、この年は一度も掲示板に載ることなく一年を終えた。

[[2007年]]、休養を挟んで出走したマイラーズカップでは、直線で追い上げるも6着どまりだった。その後、安田記念を目指して調整を重ねていたが、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の、[[ウォルマックファーム]]などの、海外からの種牡馬としてのスタッドインへの要請のオファーに、馬主のキャロットファームが応じ、[[5月8日]]に現役引退を発表、[[アメリカ合衆国|米国]]と南半球を半年ごとに行き来するシャトル[[種牡馬]]として第2の生活がスタートすることになった。

通算で8勝を挙げたが、勝ったレース以外は全て掲示板を外しており、二桁着順も5回記録するなど極端な成績を残している。

== 種牡馬時代 ==
2008年からアメリカ・[[ケンタッキー州]][[レキシントン (ケンタッキー州)|レキシントン]]近郊の[[ウォルマックファーム]]で種牡馬入りし、初年度種付料は1万5000ドル（当時約170万円）。ここを拠点にシャトル種牡馬として、[[オーストラリア]]のインディペンデントスタリオンズでも繋養されている。種付料は1万6500[[オーストラリア・ドル|豪ドル]]（約100万円）。[[2009年]]には初年度産駒が誕生した。又、同年の3月からは[[アルゼンチン]]のエルマリン牧場でも半年間のシャトル種牡馬として繋養生活を送っていたが、[[2010年]]の秋に[[ウォルマックファーム]]へ帰国した。

[[2011年]]に初年度産駒がデビュー。その中からフランスの持ち込み馬として生まれた[[ダビルシム|Dabirsim]]が産駒初勝利を飾り<ref>[http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/63480/hat-trick-sires-first-winner Hat Trick Sires First Winner]</ref>、[[フランス|仏]]G3カブール賞を制して産駒重賞初勝利。さらには仏G1[[モルニ賞]]も制し、産駒によるG1初勝利を挙げるなど、この年G1競走を2勝し、フランスの年度代表馬に選出された。これにより出走頭数わずか1頭で2011年度のフランス2歳リーディングサイアーおよびファーストクロップリーディングサイアーとなった。いずれも日本産馬としては初の快挙である。

この活躍を受け、[[リファール]]など数々の名種牡馬を繋養してきた有力牧場の[[ゲインズウェイファーム]]に売却され、[[2012年]]から供用される。前所有者のウォルマックファームは種付け権の最大保有者という形で関与していくことになった<ref>[http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/66020/gainesway-buys-big-interest-in-hat-trick Gainesway Buys Big Interest in Hat Trick]</ref>。

その後も2012年には海外で種牡馬入りした日本調教馬としては初めて、アメリカのグレードレース、後にG1競走を制する産駒を出すなど、産駒はアメリカを中心に活躍している。

日本にも毎年1、2頭の規模で産駒が輸入されている。
=== 主な産駒 ===
* 2009年産
** Dabirsim（[[ダビルシム]]） - [[モルニ賞]]、[[ジャンリュックラガルデール賞]]
** King David（キングデビッド） - [[ジャマイカハンデキャップ]]
** Zapata（サパタ） - ドミルギニー（[[アルゼンチン|亜]]G1）2位入線、後日繰り上がり1着、ラウル&ラウルE.チェヴァリエール大賞（亜G1）1位入線、後日失格
** Bright Thought(ブライトソート) - [[サンルイレイステークス]]
** Howe Great（ハウグレート） - パームビーチステークス（[[アメリカ合衆国|米]]G3）
** Suspicious Jack（サスピシャスジャック） - アナワククラシック（[[メキシコ|墨]]G1）2着
* 2010年産
** Try Twice（トライトワイス） - クラシコ・シウダド・デ・ラプラタ賞（亜G2）

== 血統表 ==
{{競走馬血統表
|name = ハットトリック
|inf = （[[サンデーサイレンス系]]（[[ヘイルトゥリーズン系]]） / [[アウトブリード|アウトクロス]]）
|f = *[[サンデーサイレンス]]<br />Sunday Silence [[1986年|1986]]<br />[[青鹿毛]] [[アメリカ合衆国|アメリカ]]
|ff= [[ヘイロー (競走馬)|Halo]] [[1969年|1969]]<br />[[黒鹿毛]] アメリカ
|fff = [[ヘイルトゥリーズン|Hail to Reason]]
|ffff = [[ターントゥ|Turn-to]]
|fffm = Nothirdchance
|ffm = [[コスマー|Cosmah]]
|ffmf = Cosmic Bomb
|ffmm = [[アルマームード|Almahmoud]]
|fm = [[ウィッシングウェル|Wishing Well]] [[1975年|1975]]<br />[[鹿毛]] アメリカ
|fmf = Understanding
|fmff = Promised Land
|fmfm = Pretty Ways
|fmm = Mountain Flower
|fmmf = Montparnasse
|fmmm = Edelweiss
|m = *トリッキーコード<br />Tricky Code [[1991年|1991]]<br />青鹿毛 アメリカ
|mf = [[ロストコード|Lost Code]] [[1984年|1984]]<br />黒鹿毛 アメリカ
|mff = Codex
|mfff = [[アーツアンドレターズ|Arts and Letters]]
|mffm = Roundup Rose
|mfm = Loss or Gain
|mfmf = [[アックアック|Ack Ack]]
|mfmm = Gain or Loss
|mm = Dam Clever [[1985年|1985]]<br />黒鹿毛
|mmf = [[ダマスカス (競走馬)|Damascus]]
|mmff = [[ソードダンサー (競走馬)|Sword Dancer]]
|mmfm = Kerala
|mmm = Clever Bird
|mmmf = Swoon's Son
|mmmm = Sally Catbird [[ファミリーナンバー|F-No.]][[1号族|1-o]]
}}

== 脚注 ==
{{reflist}}

== 外部リンク ==
* [http://hat-trickblog.com/ Hat Trick Blog] {{en icon}}
* {{競走馬成績|netkeiba=2001103018|yahoo=2001103018|jbis=0000726914|racingpost=639522}}
* {{競走馬のふるさと案内所|0000726914|ハットトリック}}

{{JRA賞最優秀短距離馬}}
{{マイルチャンピオンシップ勝ち馬}}
{{香港マイル勝ち馬}}
{{デフォルトソート:はつととりつく}}
[[Category:2001年生 (競走馬)|日はつととりつく]]
[[Category:サラブレッド]]
[[Category:セレクトセール出身馬]]
[[Category:日本生産の競走馬]]
[[Category:日本調教の競走馬]]
[[Category:アルゼンチン供用種牡馬]]
[[Category:南アフリカ共和国供用種牡馬]]
[[Category:オーストラリア供用種牡馬]]
[[Category:アメリカ合衆国供用種牡馬]]