ハイフォンのソースを表示

{{Coord|20|51|N| 106|41|E|region:VN-62_type:city|display=title}}
{{Otheruses|ベトナムの都市|記号の「ハイフォン」|ハイフン}}
{{Pathnav|世界|アジア|東南アジア|[[ベトナム|ベトナム社会主義共和国]]|中央直轄市|frame=1}}
{{基礎情報 ベトナムの省 
| Name               = ハイフォン
| v                  = Thành phố Hải Phòng
| hn                 = 城舗海防
| Image              = 07-HAIPHONG PORT.jpg
| Image caption      = ハイフォン港
| Map                = LocationVietnamHaiPhong.png
| Council Chair      = Nguyễn Văn Thuận
| Committee Chair    = Trịnh Quang Sử
| Capital            = 
| Region             = [[ソンコイ・デルタ]]
| Area               = 1,523.1849
| Ward               = 7 区 6 県 2 島嶼県
| Population         = 1,837,302
| Population year    = 2009
| Population density = 1,218.781
| Ethnicities        = [[キン族]]、[[ホア族]]
| Calling code       = 31
| Postal code        = 35
| License plate      = 15-16
| ISO code           = VN-62
| Website            = http://www.haiphong.gov.vn/
}}
'''ハイフォン'''（{{vie |v=Thành phố Hải Phòng |hn=城舗海防}}）は、[[ベトナム]]北部の都市。[[ハノイ]]、[[ホーチミン市]]と並ぶ[[中央直轄市]]で、ベトナム北部最大の港湾都市である。全市面積1503[[平方キロメートル|km&sup2;]]、市区面積は1.7%を占める。人口約171.1万人、市区人口は約50万人である。行政区域は市区7区、郊外県8県（うち2県は島嶼）となっている。

== 地理 ==
[[ソンコイ川|紅河]]（ソンコイ川）河口に位置し、首都ハノイから約100キロメートルの位置にある。

== 行政区画 ==
{{Seealso|ベトナムの地方行政区画}}

ハイフォンは、以下の行政単位に区分される。
{{Col-start|num=2|width=60%}}
{{Col-2}}
* '''区（{{lang|vi|quận}}、郡）'''
** {{仮リンク|ズオンキン|vi|Dương Kinh}}（Dương Kinh）
** {{仮リンク|ドーソン（ベトナム）|vi|Đồ Sơn|label=ドーソン}}（Đồ Sơn）
** {{仮リンク|ハイアン|vi|Hải An, Hải Phòng}}（Hải An）
** {{仮リンク|キエンアン|vi|Kiến An}}（Kiến An}）
** {{仮リンク|ホンバン|vi|Hồng Bàng (quận)}}（Hồng Bàng）
** {{仮リンク|ゴクエン|vi|Ngô Quyền (quận)}}（Ngô Quyền）
** {{仮リンク|レチャン|vi|Lê Chân (quận)}}（Lê Chân）

{{Col-2}}
* '''県（{{lang|vi|huyện}}、縣）'''
** {{仮リンク|アンズオン|vi|An Dương, Hải Phòng}}（An Dương）
** {{仮リンク|アンラオ県|vi|An Lão, Hải Phòng}}（An Lão）
** {{仮リンク|キエントゥイ|vi|Kiến Thụy}}（Kiến Thụy）
** {{仮リンク|ティエンラン|vi|Tiên Lãng}}（Tiên Lãng）
** {{仮リンク|ヴィンバオ|vi|Vĩnh Bảo}}（Vĩnh Bảo）
** {{仮リンク|トゥイグエン|vi|Thủy Nguyên}}（Thủy Nguyên）
** [[バクロンヴィー島|バクロンヴィー]]（Bạch Long Vĩ）※島嶼県
** {{仮リンク|カットハイ島|vi|Cát Hải|label=カットハイ}}（Cát Hải）※島嶼県
{{Col-end}}

== 歴史 ==
[[ファイル:HaiPhong1920.jpg|thumb|left|[[1920年]]のハイフォン]]

古代には辺鄙な小漁村に過ぎなかったが、[[10世紀]]頃から海上交通が始まり、[[15世紀]]には外国船も往来するようになった。
[[1870年]]、[[阮朝]]はこの地に波止場を建設し、外国船と交易できる商館を設置、同時に海防のための兵力を駐屯させたので、いつしかハイフォン（海防）と呼ばれるようになった。
[[1888年]]7月、[[仏領インドシナ]]植民地政府の下で市に昇格し、[[フランス海軍]]の[[極東]]最大の基地として、またホンゲイ石炭の輸出港として発展した。
[[1955年]]5月、最後のフランス部隊がハイフォンを出航し、植民地時代は終わる。
しかし[[ベトナム戦争]]では、[[1964年]]以降しばしば[[アメリカ軍|米軍]]の猛烈な空襲を受けて破壊され、戦争末期には航空機による機雷封鎖によって大きな被害を受けたが、戦後工業都市として再建された。
[[1993年]]、ハイフォンはベトナム最初の輸出加工区として認可され、[[香港]]などから投資を集めて輸出基地として発展している。
[[2007年]]ハイフォン市人民評議会はキエントゥイ区の行政地域を変更し、新たにズオンキン ({{lang|vi|Dương Kinh}}) 区とドーソン ({{lang|vi|Đồ Sơn}}) 区の2つの区を設けた。

{{Clearleft}}

== 経済 ==
ハイフォンはベトナム周辺圏において特筆されるベトナム北部の「重要経済中核」のひとつであるとされる。[[仏領インドシナ|フランス植民地時代]]には、サイゴン（現在の[[ホーチミン市]]）及び[[ハノイ]]と並んで第一級都市とされており、19世紀末にフランスはハイフォンを「インドシナの経済首都」にすることを考えていた。

ハイフォンは北ベトナムで第二の工業地帯でもある<ref>Atlat Dia li Viet Nam (Geographical Atlas of Vietnam). NXB Giao Duc, Hanoi: 2010</ref>。[[2007年]]には紅河デルタのGDPのうちハノイについで2位の11.8%を占め、工業部門でも[[ヴィンフック省]]に継ぐ2位で10.6%を占めている。また、紅河デルタにおける重要な米の産地であり、漁業でも4番目に大きな漁場を持つ。

また北ベトナムにおける重要な港町として知られるためサービス業が大きな割合を占め、地域の貿易にとって重要な位置にある。[[2007年]]の貿易額は輸出で12億6千万ドル、輸入で15億5千万ドルである<ref name="GSO09">General Statistics Office (2009): ''Socio-economic Statistical Data of 63 Provinces and Cities, Vietnam''. Statistical Publishing House, Hanoi</ref><ref name=GSO09calc>calculations based on General Statistics Office (2009): Socio-economical Statistical Data of 63 Provinces and Cities. Statistical Publishing House, Hanoi</ref>。

[[2013年]]、市内のディンブー工業団地で、[[信越化学工業]]の[[レアアース]]磁石原料精製工場が稼働開始した<ref>{{Cite news|url=http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130916/fnc13091609560004-n3.htm|title=脱・中国レアアース…日本の動き見誤る　対日「禁輸」3年|work=MSN産経ニュース|newspaper=産経新聞社|date=2013-09-16|accessdate=2014-08-08}}</ref>。

== 交通 ==
===鉄道===
*[[ハイフォン駅]]
*旧雲南鉄道がハノイ、[[ラオカイ省|ラオカイ]]から中国[[雲南省]]省都、[[昆明]]に伸びる。

===空路===
*{{仮リンク|ハイフォン空港|en|Cat Bi International Airport}}はハノイ、ホーチミン市（サイゴン）、[[ダナン]]への国内便があるが、国際便はない。
*[[ハノイ空港]]からハイフォン市内は、距離にして105km位で、自動車では2時間強かかる。<!-- タクシー代の相場などのすぐに変わる情報は書かないこと。ベトナムのインフレは凶悪です -->

===港湾===
[[File:Chùa Vẽ Terminal, Port of Hải Phòng.JPG|thumb|right|ハイフォン港のターミナルの一つ、チュアベ（Chùa Vẽ）コンテナターミナル]]
*[[ハイフォン港]]
**[[ソンコイ川|紅河]]（ソンコイ河）河口を遡った紅河本支流沿いに、一般雑貨、石油・LPG、コンテナ貨物などのターミナルが多数設けられている。多くは河川を20-40km程度遡航した位置にあり、アクセス水路の水深等の制約を受けるものの、10,000-30,000DWT程度までの船舶が入港可能で、ベトナム北部における最大の外貿拠点港となっている。アクセス水路の制約の少ない地域へのターミナルの整備が進められつつある。
**造船業の集積している地域でもあり、国営ベトナム造船公社（Vinashin）傘下のベンケン（{{lang|vi|Bến Kiền}}）造船所やバクダン（{{lang|vi|Bạch Đằng}}）造船所など、ベトナム国内における主要造船所が立地している。

== 姉妹都市 ==
* {{flagicon|Vietnam}} [[ダナン]]、[[ベトナム]] 
* {{flagicon|South Korea}} [[仁川広域市|仁川]]、[[大韓民国]] 1997年 
* {{flagicon|Russia}} [[ウラジオストク]]、[[ロシア]]
* {{flagicon|Russia}} [[サンクトペテルブルク]]、[[ロシア]] 
* {{flagicon|China}} [[天津市]]、[[中華人民共和国|中国]] 1999年
* {{flagicon|Japan}} [[北九州市]]、[[日本|日本]] 2014年

==出典==
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
{{Commonscat|Haiphong}}
*[http://web.archive.org/web/20100525124418/http://my.opera.com/Haiphongkids Haiphong Kids - Kids in the harbour city]
*[[シマン・ハイフォンFC]] - ハイフォンを本拠地とするサッカークラブ

== 外部リンク ==
;ベトナム社会主義共和国政府
* [http://haiphong.gov.vn/Portal/Default.aspx ハイフォン市公式ウェブサイト]{{vi icon}}{{en icon}}{{zh icon}}{{ja icon}}

;現地日本語メディア
* [http://www.viet-jo.com/ VIETJOベトナムニュース] {{ja icon}}

{{ベトナムの地方行政区画}}
{{デフォルトソート:はいふおん}}
[[Category:ベトナムの都市]]
[[Category:ハイフォン|*]]
[[Category:アジアの港町]]