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ノリッチのジュリアン
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'''ノリッチのジュリアン'''('''Julian of Norwich''', [[1342年]][[11月8日]]? - [[1413年]]?)は、[[イングランド王国|イングランド]]の神学者。キリスト教[[神秘主義]]の系統に属し、幻視にもとづいて書かれた『神の愛の十六の啓示』(''Sixteen Revelations of Divine Love'')で知られる。[[聖公会]]、[[カトリック教会]]、一部米国の福音[[ルーテル教会]]で[[聖人]]。 == 概説 == 彼女の生涯についてはほとんどわからない。名前すらも正確でなく、ジュリアンという名前は彼女が観想生活を送っていた[[ノリッチ]]のジュリアン教会に由来している。30歳のとき、大病を患って死の床にあったとき、一連の幻視(ヴィジョン)を見たという。20年たって彼女はこのヴィジョンをまとめて著作にし、『神の愛の十六の啓示』([[1393年]]ごろ)とした。この本は史上、女性の手により英語で書かれた最初の本であるといわれる。 彼女の神学は非常に前向きで、義務と法でなく喜びと共感による神の愛を説く。ジュリアンにとって苦しみは罰ではなく、神へ近づく道であった。これは疫病を神の罰と考えるような同時代の思想からはかけはなれた発想であった。彼女は 万人救済論者の先駆であるともいわれる。 [[聖公会]]では[[5月8日]]を記念日としている。 {{DEFAULTSORT:しゆりあん のりつち}} [[Category:中世イングランドの人物]] [[Category:イギリスの神学者]] [[Category:14世紀の学者]] [[Category:カトリック教会の聖人]] [[Category:聖公会の聖人]] [[Category:ルーテル教会の聖人]] [[Category:ノリッチ出身の人物]] [[Category:1342年生]] [[Category:1413年没]]
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