ニューメキシコ州のソースを表示

{{redirect|ニューメキシコ}}
{{基礎情報 アメリカ合衆国の州 
|公式名称    = State of New Mexico<br> Estado de Nuevo México 
|州旗        = Flag of New Mexico.svg 
|州章        = StateSealofNewMexico.gif
|地図        = Map of USA NM.svg
|愛称        = 魅惑の地<br>Land of Enchantment 
|州都        = [[サンタフェ (ニューメキシコ州)|サンタフェ]] 
|最大都市    = [[アルバカーキ]] 
|州知事      = [[スサナ・マルティネス]]
|公用語      = [[英語]]（事実上の公用語）
|面積順位    = 5 
|総面積      = 315,194 
|面積大きさ  = 1 E11 
|陸地面積    = 314,590 
|水域面積    = 608 
|水面積率    = 0.2 
|人口統計年  = 2010 
|人口順位    = 36 
|人口値      = 2,059,179 
|人口大きさ  = 1 E6 
|人口密度    = 6.27 
|加入順      = 47 
|加入日      = [[1912年]][[1月6日]] 
|時間帯      = -7 
|夏時間      = -6 
|緯度        = 31°20' - 37° 
|経度        = 103° - 109° 
|幅          = 550 
|長さ        = 595 
|最高標高    = 4,014 
|平均標高    = 1740 
|最低標高    = 867 
|ISOコード   = US-NM 
|Website     = www.state.nm.us
|上院議員    = [[トム・ユーダル]]<br>[[マーティン・ハインリッヒ]]
}}
'''ニューメキシコ州'''（{{lang-en-short|State of New Mexico}}、{{lang-es-short|Nuevo México}}）は、[[アメリカ合衆国]]南西部にある[[州]]である。州の北は[[コロラド州]]に接し、東側には[[オクラホマ州]]と[[テキサス州]]に、西側は[[アリゾナ州]]に、南側は[[テキサス州]]および[[メキシコ]]との[[アメリカ＝メキシコ国境|国境]]に接している。面積ではアメリカ合衆国で5番目に大きいが、人口では36番目であり、人口密度では45番目になっている。美しい景観から「Land of Enchantment(魅惑/魔法の土地)」と通称される<ref>[https://archive.org/details/landenchantment01whitgoog　The land of enchantment from Pike's Peak to the Pacific by Lilian Whiting(1906)]本書のタイトルからから取られ、1941年に同州の正式な愛称になった</ref>。

[[州都]]は[[1607年]]に[[スペイン]]人が建設した歴史ある町[[サンタフェ (ニューメキシコ州)|サンタフェ市]]である。

{{bar box
|title=家庭で話される言語（ニューメキシコ州） 2010
|titlebar=#ddd
|float=right
|bars=
{{bar percent|[[英語]]|red|63.96}}
{{bar percent|[[スペイン語]]|Purple|28.45}}
{{bar percent|[[ナバホ語]]|yellow|3.50}}
}}
{{bar box
|title=人種構成（ニューメキシコ州） 2010
|titlebar=#ddd
|float=right
|bars=
{{bar percent|[[ヒスパニック]]|pink|46.3}}
{{bar percent|[[白人]]|blue|40.5}}
{{bar percent|[[インディアン]]|orange|9.4}}
{{bar percent|[[アフリカ系アメリカ人|黒人]]|Purple|2.1}}
{{bar percent|[[アジア系アメリカ人|アジア系]]|brown|1.4}}
{{bar percent|[[混血]]|yellow|3.7}}
}}

==歴史==

[[ファイル:Los Alamos aerial view.jpeg|thumb|left|[[ロスアラモス国立研究所]]と [[ロスアラモス]]の町]]
:''主要記事：[[ニューメキシコ州の歴史]]''
ニューメキシコ州となった地域に住んだことが分かっている最初の住人は[[パレオ・インディアン]]の[[クローヴィス文化]]の人々だった<ref name="Murphy 2000">
{{cite book
|last=Murphy
|first=Dan
|others=photo research by John O. Baxter
|title=New Mexico, the distant land:an illustrated history
|edition=2000
|year=2000
|publisher=American Historical Press
|location=Sun Valley, CA
|isbn=9781892724090
}}</ref>{{Rp|19}}。

その後、マギョウン文化やアナサジ文化のインディアンが住んだ<ref name="Simmons 1988">
{{cite book|last = Simmons|first = Marc|title = New Mexico:An Interpretive History|edition=New|publisher=University of New Mexico Press|location = Albuquerque|year = 1988|isbn = 0826311105 }}
</ref>{{Rp|52}}。16世紀にヨーロッパ人と接触する時までに[[プエブロ]]人と[[ディネ|ナバホ族]]、[[アパッチ族]]、[[ユト]]族の集団の集落が造られた<ref name="Murphy 2000" />{{Rp|6,48}}。

[[フランシスコ・バスケス・デ・コロナド]]が1540年から1542年にメキシコのコンポステラで巨大な遠征隊を作り上げ、[[マルコス・デ・ニサ]]が物語った伝説の[[シボラ]]の黄金七都市を探し、見つけようとした<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|19–24}}。ヌエボ・メヒコという名前は、1563年にメキシコの遙か北まで探検したフランシスコ・デ・イベラという金鉱の探求者が最初に使い、その発見してきた所が「ニューメキシコ」であるとして報告した<ref>{{cite book|title=Names on the Land:A Historical Account of Place-Naming in the United States|last=Stewart|first=George|authorlink=|origyear=1945|year=2008|publisher=NYRB Classics|location=New York|pages= 23–24|isbn=9781590172735|quote=There was Francisco de Ibarra, a great seeker after gold mines. In 1563 he went far to the north...when he returned south, Ibarra boasted that he had discovered a New Mexico. Doubtless, like others, he stretched the tale, and certainly the land of which he told was well south of the one now so called. Yet men remembered the name Nuevo México, though not at first as that of the region which Coronado had once conquered. }}</ref>。[[フアン・デ・オニャーテ]]が1588年に新しい[[サンタフェ・デ・ヌエボ・メヒコ|ニューメキシコ植民地]]の初代知事に指名されたときに、公式にその名前を採用した<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|36–37}}。1598年、オニャーテはリオ・グランデ川沿いのオケイ・オウィンゲ・プエブロ近くに<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|37}}、この領域では初の恒久的ヨーロッパ人開拓地となるサンフアン・デ・ロス・カバレロス植民地を設立した<ref name="Cuarto Centenario">
{{cite web|url=http://www.newmexicoculture.org/CuartoCentenario/index.html|title=Cuarto Centenario:400 Years of New Mexico Culture and History|accessdate=October 12, 2008|publisher=New Mexico Department of Cultural Affairs|year=1999 }}
</ref>。オニャーテは[[チワワ州|チワワ]]のサンタバーバラから自分の植民地まで700マイル (1,120 km) も、[[エル・カミーノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ]]（内陸の王道）を延伸させた<ref name="Simmons Last Conquistador" />{{Rp|49}}。

1608年頃、[[ロッキー山脈]]の南端にある支脈[[サングレ・デ・クリスト山脈]]の麓にサンタフェの町が設立された<ref name="Simmons Last Conquistador">
{{cite book|last = Simmons|first = Mark|title = The Last Conquistador:Juan De Oñate and the Settling of the Far Southwest|publisher=University of Oklahoma Press|location = Norman|year = 1991|isbn = 0806123680 }}
</ref>{{Rp|182}}。この町は地域内の開拓地の大半とともに、[[プエブロの反乱]]の結果として、12年間スペインから見放された<ref>[http://www.class.uh.edu/gl/mav1.htm Resistance and Accommodation in New Mexico]. Source:C. W. Hackett, ed., Historical Documents relating to New Mexico, Nueva Vizcaya, and Approaches Thereto, to 1773, vol. III [Washington:Carnegie Institution of Washington, 1937] pp. 327–35.</ref>。プエブロの指導者[[ポペ]]の死後、[[ディエゴ・デ・バルガス]]がこの地域をスペインの支配下に戻した<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|68–75}}。サンタフェが交易の中心として発展する一方で、戻ってきた開拓者が1706年に既にあった周辺集落からアルバカーキの町を設立した<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|84}}。アルバカーキという名前は[[ヌエバ・エスパーニャ]]の[[副王]]第10代アルバカーキ公爵フランシスコ・フェルナンデス・デ・ラ・クエバに因んで名付けられた<ref>
{{cite web|url=http://www.cabq.gov/museum/history/foundingabq.html|title=The Founding of Albuquerque&nbsp;– The Albuquerque Museum|accessdate=October 12, 2008|publisher=City of Albuquerque }}</ref>。

ヌエバ・エスパーニャの一部だったので、[[メキシコ独立革命|メキシコ独立戦争]]の後の1821年にメキシコが独立すると、ニューメキシコもその一部として継承された<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|109}}。[[テキサス共和国]]が1836年にメキシコから分離したときに、リオ・グランデ川東岸の部分の領有を主張した<ref>{{cite web|url=http://www.tsl.state.tx.us/exhibits/annexation/aftermath/question10.html|title=Texas Annexation Questions and Answers|accessdate=October 12, 2008|publisher=Texas State Library and Archives Commission }}</ref>。テキサスはコマンチェリアによってニューメキシコと分離されており、その主張する領土を支配しようとした唯一の試みは[[サンタフェ出征|テキサス・サンタフェ遠征]]だったが失敗した。ニューメキシコの最北端は当初[[フランス]]が支配していたが、1803年に[[ルイジアナ買収]]の一部としてアメリカ合衆国に売却されていた<ref>{{cite web|url=http://memory.loc.gov/ammem/collections/maps/lapurchase/essay1e_lg.html|title=Boundaries of the Louisiana Purchase as Recognized Today|accessdate=December 6, 2008|year=2001|month=December|work=Louisiana:European Explorations and the Louisiana Purchase|publisher=Library of Congress }}</ref>。1800年までにスペイン人の人口は25,000人に達していたが、アパッチ族とコマンチェ族がヒスパニック系開拓者を襲い続け、アメリカ合衆国によって支配される時代まで続いた<ref>[http://www.britannica.com/EBchecked/topic/411812/New-Mexico New Mexico (state)]. Britannica Online Encyclopedia.</ref>。

1846年から1848年の[[米墨戦争]]と1848年の[[グアダルーペ・イダルゴ条約]]の結果、メキシコがまだ入植をほとんど進めていなかった北部地域、今日[[アメリカ合衆国南西部]]と呼ばれる地域と[[カリフォルニア州|カリフォルニア]]をアメリカ合衆国に割譲した<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|132}}。[[1850年協定|1850年妥協]]によって、テキサスが1,000万ドルと引き替えに、リオ・グランデ川東岸にある地域の領有権主張を取り下げた<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|135}}。アメリカ合衆国は1853年の[[ガズデン購入]]によって、ほとんどが砂漠であるニューメキシコ南西部のブーツの踵部分とアリゾナのヒラ川南部を獲得した。これはアメリカにとっては[[大陸横断鉄道]]の建設に関わる所だった<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|136}}。

[[アメリカ合衆国議会]]は1912年1月6日にニューメキシコを47番目の州として昇格させた<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|166}}。

[[第二次世界大戦]]の間、[[ロスアラモス]]で最初の[[原子爆弾]]が設計・製造され、[[ソコロ]]と[[アラモゴード]]の間にある[[ホワイトサンズ・ミサイル実験場|ホワイトサンズ実験場]]の砂漠で最初の[[トリニティ実験|核実験]]が行われた<ref name="Simmons 1988" />{{Rp|179–180}}。

ニューメキシコ州は連邦政府の予算から恩恵を受けている。3つのアメリカ空軍基地、ホワイトサンズ・ミサイル実験場および[[ロスアラモス国立研究所|ロスアラモス]]と[[サンディア国立研究所|サンディア]]にある国立研究所が州内にある。第二次世界大戦後、州の人口は急速に拡大し、1940年の531,818人から2000年の1,819,046人まで成長した<ref name="1990 CPH2" /><ref name=08CenEst/>。州内で雇用が拡大している分野には、[[マイクロエレクトロニクス|電子工学]]、[[コールセンター]]および[[インディアン・カジノ]]がある<ref>{{cite web|url=http://www.unm.edu/~bber/pubs/WRSA.pdf|title=The Southwest Heartland:The Good, the Bad & the Ugly|accessdate=October 12, 2008|last=Reynis|first=Lee A.|coauthors=Marshall J. Vest|format=PDF|page=12|publisher=University of New Mexico, Bureau of Business and Economic Research|year=2005}}</ref>。

==地理==
:''関連項目：[[ニューメキシコ州の郡一覧]]''
ニューメキシコ州の面積は121,412平方マイル (314,460 km²) であり、アメリカ合衆国で5番目に大きい州である<ref name="NMSUclimate">{{cite web|url=http://weather.nmsu.edu/News/climate-in-NM.htm|title=CLIMATE OF NEW MEXICO|publisher=New Mexico State University|accessdate=March 20, 2010}}</ref>。
ニューメキシコ州の東部境界は西経103度で[[オクラホマ州]]と、西経103度の3マイル (5 km) 西でテキサス州と接している。テキサス州はまたニューメキシコ州南部境界の東側3分の2と接しているが、西側の3分の1にあたる「ブーツのかかと」（''boot-heel''）と呼ばれる南に突き出した部分はメキシコの[[チワワ州]]及び[[ソノラ州]]と接している。このうちチワワ州と接する部分が90％を占めている。[[アリゾナ州]]との西部境界は西経109度3分にそっており、[[ワシントンD.C.]]からは経度の差で32度である。北は北緯37度でコロラド州と接している。北西の隅は[[フォー・コーナーズ (アメリカ合衆国)|フォー・コーナーズ]]と呼ばれ、ニューメキシコ州、コロラド州、アリゾナ州および[[ユタ州]]が1点で接し、それらの州境が十字を作っている。ニューメキシコ州は大きな州ではあるが、水域が少ない。水域面積は約250平方マイル (650 km²) であり、陸地に対する比率は0.2％に過ぎない。

[[ファイル:Wheeler Pk from Valle Vidal.jpg|thumb|ウィーラー峰、[[サングレ・デ・クリスト山脈]]]]
[[ファイル:Aztecruinsnm.jpg|thumb|アステカ遺跡国立保護区]]
[[ファイル:Carlsbad Interior Formations.jpg|thumb|[[カールズバッド洞窟群国立公園]]]]
[[ファイル:Rio Grande Gorge Bridge.jpg|thumb|right|リオ・グランデ川峡谷]]
[[ファイル:Shiprock.snodgrass3.jpg|thumb|right|[[シップロック]]]]
[[ファイル:Llano Estacado Caprock at Sunrise.jpg|thumb|日の出の[[リャノ・エスタカード]]のキャップロック]]

州の地勢は変化に富み、標高3,000 ft(914.4 m)の南東部[[カールズバッド (ニューメキシコ州)|カールズバッド]]市周辺の砂漠平原から、標高13,000 ft(3,962.4 m)のロッキー山脈南端となる州北東部[[タオス]]市周辺まで、河川、渓谷、山岳など地形は大陸生成の歴史をまざまざと見せている。乾燥した砂漠のイメージがあるが、特に北部の方は深い森林に覆われた山岳原生地がかなりの範囲に広がっている。[[ロッキー山脈]]の最南端である[[サングレ・デ・クリスト山脈]]は、岩がちで田園部の北部で、[[リオ・グランデ川]]の東岸に沿ってほぼ南北に延びている。重要な河川はリオ・グランデ川、[[カナディアン川]]、サンフアン川、および[[ヒラ川]]である。リオ・グランデ川はアメリカ合衆国の中で4番目に長い川である<ref>{{cite web|url=http://ga.water.usgs.gov/edu/riversofworld.html|title=Rivers of the World|publisher=USGS|accessdate=May 22, 2010}}</ref>。

連邦政府は合衆国国有林（[[:en:United States National Forest|United States National Forest]]）としてニューメキシコ州内に数百万[[エーカー]]の土地を保護している<ref>{{cite web|url=http://www.fs.fed.us/recreation/map/state_list.shtml#NewMexico|title=Find a Forest by State|publisher=USDA Forest Service|accessdate=March 20, 2010}}</ref>。国有林には以下のものがある。

*[[カーソン国有林]]
*[[シボラ国有林]] [[:en:Cibola National Forest|Cibola National Forest]]（本部：アルバカーキ）
*リンカーン国有林 [[:en:Lincoln National Forest|Lincoln National Forest]]
*サンタフェ国有林 [[:en:Santa Fe National Forest|Santa Fe National Forest]]（本部：サンタフェ）
*ヒラ国有林 [[:en:Gila National Forest|Gila National Forest]]

[[アメリカ合衆国国立公園局]]が管理する地域には以下のものが含まれる。

*アズテカ遺跡国定公園 [[:en:Aztec Ruins National Monument|Aztec Ruins National Monument]]（[[アズテック]]）
*バンデリア国定公園 [[:en:Bandelier National Monument|Bandelier National Monument]]（[[ロスアラモス]]）
*カプリン火山国定公園 [[:en:Capulin Volcano National Monument|Capulin Volcano National Monument]]（カプリン近郊）
*[[カールズバッド洞窟群国立公園]]（[[カールズバッド (ニューメキシコ州)|カールズバッド]]近郊）
*[[チャコ文化国立歴史公園]]（ナギージ [[:en:Nageezi, New Mexico|Nageezi]]）
*[[エル・カミーノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ]]国立歴史道
*エル・マルペス国定公園 [[:en:El Malpais National Monument|El Malpais National Monument]]（[[グランツ]]）
*エル・モロ国定公園 [[:en:El Morro National Monument|El Morro National Monument]]（ラマー [[:en:Ramah, New Mexico|Ramah]]）
*フォート・ユニオン国定公園 [[:en:Fort Union National Monument|Fort Union National Monument]]（ワトラス Watrous）
*ヒラ・クリフ・ドウェリングス国定公園 [[:en:Gila Cliff Dwellings National Monument|Gila Cliff Dwellings National Monument]]（[[シルヴァーシティ]]近郊）
*[[オールド・スパニッシュ・トレイル]]国立歴史道
*[[ペコス国立歴史公園]]（[[ペコス (ニューメキシコ州)|ペコス]] [[:en:Pecos, New Mexico|Pecos]]）
*ペトログリフ国定公園 [[:en:Petroglyph National Monument|Petroglyph National Monument]]（アルバカーキ近郊）
*サリナス・プエブロ・ミッションズ国定公園 [[:en:Salinas Pueblo Missions National Monument|Salinas Pueblo Missions National Monument]]（マウンテネアー [[:en:Mountainair, New Mexico|Mountainair]]）
*[[サンタフェ・トレイル]]国立歴史道
*[[ホワイトサンズ国定記念物|ホワイトサンズ国定公園]]（[[アラモゴード]]近郊）
*[[シップロック]]

観光客は残っている先住民のプエブロを訪れることも多い。このことで州内に多くの金を落としていく。その他景観の良い地域として、カシャ・カツウェ・テントロックス国定公園、およびバレス・カルデラ国定保存地がある。ヒラ原生地は州南西部にある。

===気候===
ニューメキシコ州年間340日も陽光に恵まれるという珍しい土地で、自然災害も非常に少ない。
雨が少なく乾燥しているので[[ステップ気候|亜乾燥気候]]から[[乾燥気候]]であるが、[[大陸性気候|大陸性]]あるいは[[高山気候]]の地域もある。州の気候の主な決定要因は標高にある。州の北端と南端の同じ高度の地域を比べると気温は1.6度(華氏3 °度)しか違わない。一方で、数[[マイル]]しか離れていないが4,000[[フィート]]（1,219メートル）の標高差がある地域を比べると、年間平均気温は8.3度(華氏15 °度)の差がある。

年間平均降水量は13.9インチ (353 mm) である。年間の平均気温は南東部の64 {{°F}} (18°C) から北部山岳地の40 {{°F}} (4°C) 足らずまで変化がある<ref name="NMSUclimate" />。
夏は、標高5,000フィート（1,524メートル）未満の地域では、日中の最高温度が頻繁に37.8度(華氏100°度)を超える。7月の平均最高気温は低地の97 {{°F}} (36°C) から高地の70 {{°F}} (21°C) 台後半までである。最も標高の高いところでも、夏期の標準最高気温は25度程度である。夏のピークは合衆国の他の地域よりも早く、7月と8月には[[メキシコ湾]]からの季節風の湿気が入り込み、にわか雨を降らせる。夏期の夜間は、日没とともに急激に温度が降下するので過ごしやすい。

過去最高気温は1994年6月27日にラビングに近い廃棄物隔離実験プラントで記録された122 {{°F}} (50°C)、過去最低気温は1951年2月1日にガビランで記録された-50 {{°F}} (-45°C) である<ref>{{cite web|url=http://www.ncdc.noaa.gov/extremes/scec/getextreme.php?forwhat=st&elem=ALL&state=NM|title=All-Time Climate Extremes for NM|accessdate=March 18, 2011|publisher=National Climatic Data Center }}</ref>。

冬は州の緯度にしては意外と涼しく、最高温度は南部の低地でも13度程度で、北部の高地でかろうじて零下になる。しかし夜間との温度差は激しく、州全体を通じて最低気温は零下になることも珍しくない。おおむね州の降雨量は標高につれて増加する。南部の砂漠と[[サンフアン・ヴァレー]]では降雨量が年間250ミリ未満なのに対し、高地では年間500ミリ以上の降雨量を記録する。州全体のほとんどの降雨は7月と8月の季節風がもたらす。例外として、州の西側は他の地域よりも冬期の降雨量が多い。高地では積雪も珍しくない。

7月と8月の激しい雷雨は自然災害をもたらすことがある。北東部がもっとも影響を受けやすく、年間平均70日もの雷雨にさらされる。これは、[[フロリダ州]]のメキシコ湾岸地域と、コロラド州の隣接した地域を除くアメリカ合衆国の他のどの地域よりも多い。これらの雷雨はつかの間だが、強風、あられ、雷を伴い、突発的な洪水を起こすこともある。[[竜巻]]も珍しくはなく、主に州の東部で起こりやすい。ごくまれに、東のメキシコ湾と西の[[カリフォルニア湾]]の両方からもたらされる[[熱帯性低気圧]]の残りが州の天候に影響を及ぼすことがあり、通常は風を伴わない激しい大雨が降る。

==人口動勢==
[[ファイル:New Mexico population map.png|thumb|left|人口密度図]]
{{USCensusPop
|1850 = 61547
|1860 = 93516
|1870 = 91874
|1880 = 119565
|1890 = 160282
|1900 = 195310
|1910 = 327301
|1920 = 360350
|1930 = 423317
|1940 = 531818
|1950 = 681187
|1960 = 951023
|1970 = 1017055
|1980 = 1303302
|1990 = 1515069
|2000 = 1819046
|2010 = 2059179
|estyear = 
|estimate = 
|estref = 
|footnote=Sources:1850–1990,<ref name="1990 CPH2">
{{cite book
|title=Population and Housing Unit Counts
|url=http://2010.census.gov/2010census/data/apportionment-dens-text.php|format=PDF
|accessdate=July 3, 2008
|series=1990 Census of Population and Housing
|volume=CPH-2-1
|publisher=U.S. Department of Commerce, Bureau of the Census
|pages=26–27
|chapter=Table 16. Population:1790 to 1990
|isbn=9994641255
}}
</ref><br> 2000,<ref name=08CenEst>{{cite web|title = Annual Estimates of the Resident Population for the United States, Regions, States, and Puerto Rico:April 1, 2000 to July 1, 2009|publisher=United States Census Bureau|accessdate =April 11, 2010|url = http://www.census.gov/popest/states/tables/NST-EST2009-01.csv}}</ref> 2010<ref>[http://2010.census.gov/2010census/data/apportionment-pop-text.php Resident Population Data – 2010 Census]</ref>
}}
2008年7月1日時点、ニューメキシコ州の人口は1,984,356人であり、2000年より165,315人、すなわち9.1%増加していた<ref name=census_cum>{{cite web|title=Cumulative Estimates of the Components of Population Change for the United States, Regions and States:April 1, 2000 to July 1, 2008 (NST-EST2008-04)|url=http://www.census.gov/popest/states/tables/NST-EST2008-04.csv|author=U.S. Census Bureau|authorlink=United States Census Bureau|date=December 15, 2008|accessdate=January 16, 2009|format=CSV}}</ref>。これには自然増114,583人（出生235,551人、死亡120,968人）と、州内への移住者59,499人の増加が含まれている。その内訳はアメリカ合衆国外からの移住34,375人、合衆国内からの移住者25,124人である<ref name=census_cum/>。

ニューメキシコ州の[[人口重心]]は[[マンザノ]]町のある[[トランス郡 (ニューメキシコ州)|トランス郡]]となっている<ref>{{cite web|title = Population and Population Centers by State:2000|publisher=United States Census Bureau|accessdate =December 6, 2008|url = http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt}}</ref>。

人口を年齢層で見ると、5歳未満7.5％、18歳未満25.3％、65歳以上13.1％となっている<ref name="QuickFacts">{{cite web|url=http://quickfacts.census.gov/qfd/states/35000.html|title=New Mexico QuickFacts from the US Census Bureau|publisher=United States Census Bureau|accessdate=March 28, 2010}}</ref>。女性の比率は50.7％である<ref name="QuickFacts"/>。
2000年現在、この州の住民の8.2%は外国生まれであり<ref name="QuickFacts"/>、スペイン植民地時代の子孫や最近[[ラテンアメリカ]]から移民してきた人々を含め[[ヒスパニック]]人口が46％（2010年推計）と全国一の高さである。州民の2%以上は不法在留外国人である。メキシコ合衆国より雇用を求め密入国する人が後を絶たない。

===人種及び祖先===
ニューメキシコ州は、[[インディアン]]とスペイン系の植民者と[[ラテンアメリカ]]からの移民を合わせたヒスパニック系の人口の最も多い州である。また、[[ディネ|ナバホ族]]や[[プエブロ]]族、[[アパッチ族]]など「インディアン」として連邦認定されたインディアンたちの[[インディアン居留地|保留地]]が存在するため、インディアンの総人口に対する比率が比較的高く、[[アラスカ州]]に次いで国内第2位である<ref name="QuickFacts"/><ref>{{cite web|url=http://quickfacts.census.gov/qfd/states/02000.html|title=Alaska QuickFacts from the US Census Bureau|publisher=US Census Bureau|accessdate=April 10, 2010}}</ref>。[[サンタフェ・デ・ヌエボ・メヒコ]]時代にさかのぼるスペイン系の植民者の子孫であるイスパーノス（Hispanos）は北部、中部、北東部に集中している。より歴史の浅いメキシコからの移民は、合法・非合法を問わずニューメキシコ州南部に多く居住している。アメリカ、スペイン、メキシコ、そしてインディアンを祖先とするニューメキシコ州民は、ニューメキシコ州の風土と文化に強い影響を及ぼしている。

ニューメキシコ州の人種的構成<ref name="Cen2010Summary">{{cite web|url=http://2010.census.gov/2010census/data/|title=2010 Census Data|publisher=U.S. Census Bureau|accessdate =March 29, 2011}}</ref>は以下の通りである。
*44.7% ヒスパニック以外の白人
*46.3% [[ヒスパニック]]
*9.4% [[インディアン]]
*2.1% [[黒人]]
*1.4% [[アジア系アメリカ人|アジア系]]
*0.1% 太平洋諸島系
*15.0% その他人種
*3.7% 混血

2000年国勢調査での申告による祖先の出身国で分けた人口構成は<ref name="Ancestry 2000">
{{cite web|url=http://www.census.gov/prod/2004pubs/c2kbr-35.pdf|title=Table 3. Largest Ancestries for the United States, Regions, States, and for Puerto Rico:2000|accessdate=November 8, 2008|last=Brittingham|first=Angela|coauthors=G. Patricia de la Cruz|year=2004|month=June|format=PDF|work=Ancestry:2000;Census 2000 Brief|publisher=US Census Bureau }}</ref>{{Rp|6}}、スペイン系/ヒスパニック (18.7%)、[[メキシコ系アメリカ人|メキシコ系]] (16.3%)、インディアン (10.3%)、及び[[ドイツ系アメリカ人|ドイツ系]] (9.8%)である。

===言語===
2000年国勢調査に拠れば、5歳以上の州民の28.76％は家庭で[[スペイン語]]を話しており、4.07％は[[ナバホ語|ナヴァホ語]]を話している<ref>{{cite web|url=http://www.mla.org/map_data_results&state_id=35&mode=state_tops|title=MLA Language Map Data Center:Most spoken languages in New Mexico|publisher=Mla.org|date=July 17, 2007|accessdate=July 31, 2010}}</ref>。ニューメキシコのスペイン語方言を話す者は主に16世紀から18世紀にこの地域に来たスペイン人開拓者の子孫である<ref>{{cite web|url=http://www.archive.org/stream/spanishlanguagei00espirich/spanishlanguagei00espirich_djvu.txt|title=The Spanish language in New Mexico and southern Colorado|publisher=Archive.org|accessdate=July 31, 2010}}</ref>。

スペイン語が広く使用されているため、スペイン語が[[英語]]に次ぐニューメキシコの公用語であると考えられることが多い。[[1912年]]に合衆国に加盟した時点ではバイリンガルな州政府が短期間存在したが、現在のニューメキシコ州法は公用語を指定していない。しかし選挙の投票用紙や運転者のためのマニュアルは英西2カ国語で印刷されており、1995年にはバイリンガル州歌『ニューメキシコ・ミ・リンド・ヌエボ・メヒコ』（"New Mexico-Mi Lindo Nuevo México")が選ばれた。

1912年に制定された州憲法ではバイリンガルの政府を想定し、法律は英語とスペイン語の双方で出版されていた<ref>{{cite book|last1=Crawford|first1=John|title=Language loyalties:a source book on the official English controversy|publisher=University of Chicago Press|location=Chicago|year=1992|page=62}}</ref>。この規定は1931年と1943年の2度書き換えられた<ref name="Cobarrubia">{{cite book|last1=Cobarrubias|first1=Juan|last2=Fishman|first2=Joshua A|title=Progress in Language Planning:International Perspectives.|publisher=Walter de Gruyter|year=1983|page=195}}</ref>。それでも、州憲法は「公式言語」としてどの言語も定めてはいない<ref name="const">[http://www.sos.state.nm.us/pdf/2007nmconst.pdf ''Constitution of the State of New Mexico.''] Adopted January 21, 1911.</ref>。1935年まで議会ではスペイン語が容認されたが、州の全ての役人は英語に関する知識を持つように求められている。言語学者のコバールビアスとフィッシュマンは、ニューメキシコ州が2つの言語で全ての法律を印刷していないので、バイリンガルとは考えられないと主張している<ref name="Cobarrubia"/>。フアン・ペレアなどは1953年までバイリンガルだったと述べている<ref>{{cite book|last1=Perea|first1=Juan F.|title=Los Olvidados:On the Making of Invisible People.|publisher=New York University Law Review, 70(4), 965-990}}</ref>。何れにしても、アメリカ合衆国の州の中で、[[ハワイ州]]のみが21世紀に入っても公式にバイリンガルを続けている<ref name="JosephJE">{{cite book|last1=Joseph|first1=John Earl|title=Language and Politics.|publisher=Edinburgh University Press|year=2006|page=63}}</ref>。

司法制度に関しては、証人は2つの言語のどちらでも証言する権利があり、スペイン語しか話さない者でも英語を話す者と同様に陪審員を務める義務があると考えられている<ref>{{cite book|last1=Roberts|first1=Calvin A.|title=Our New Mexico:A Twentieth Century History.|publisher=University of New Mexico Press|location=Albuquerque|year=2006|page=23}}</ref><ref name="const"/>。高校教育では両言語による教育を行うことと、生徒の多数がヒスパニックである教育学区ではスペイン語を話す教師がいることを憲法で定めている<ref name="const"/>。

1989年、イングリッシュ・プラスを採択した初めての州となり、2008年には公立学校でナヴァホ語の教科書を採用した<ref>{{cite news|title=New Mexico first state to adopt Navajo textbook|author=Felcia Fonseca|url=http://seattletimes.nwsource.com/html/nationworld/2008083264_apnavajotextbook.html?syndication=rss|newspaper=Seattle Times|date=31 July 2008|accessdate=29 October 2011}}</ref>。

===宗教===
[[ファイル:Santa Fe San miguel chapel.jpg|right|thumb|サンタフェにあるサンミゲル礼拝堂、1610年に建設されたアメリカ合衆国最古の教会建築]]
ニューメキシコ州は西部諸州の中でカトリック教徒の比率が最も高い。また他の[[アメリカ合衆国西部]]の多くの州と同じく、[[無宗教]]を主張する住民の比率が全国平均より高くなっている。

*[[キリスト教]] – 68%
**[[カトリック教会|ローマ・カトリック]] – 26%
**[[プロテスタント]] – 42%
***メインライン・プロテスタント – 15%
***[[福音主義|福音主義派]] – 25%
***他のプロテスタントまたは一般的なプロテスタント – 2%
*[[モルモン教]] – 3%
*[[ユダヤ教]] - 2%
*[[仏教]] - 2%
*他の宗教 – 3%
*無宗教 – 22%

アメリカ宗教団体統計学者協会による報告書では、2000年における最大宗派は[[カトリック教会]]の670,511人、続いて[[南部バプテスト連盟]]132,675人、[[モルモン教]]42,261人、統一[[メソジスト]]教会41,597人となっている<ref>{{cite journal
|author=Collected by the Association of Statisticians of American Religious Bodies (ASARB) and distributed by the Association of Religion Data Archives
|title          = State Membership Report:New Mexico. Religious Congregations and Membership in the United States, 2000.
|version        =
|doi            =
|doi_brokendate =
|url            = http://www.thearda.com/mapsReports/reports/state/35_2000.asp
|accessdate     =September 19, 2008
}}
</ref>。

[[ファイル:Flag of New Mexico.svg|150px|right|thumb|ジア・プエブロ族は、このニューメキシコ州の州旗の意匠がジア族の「太陽の象徴」の無断盗用であるとして州に抗議している]]
[[ファイル:Navajo flag.svg|150px|right|thumb|ナバホ族の部族国旗]]
[[ファイル:Bandera de Cochiti.png|150px|right|thumb|コチティ・プエブロ族の部族国旗]]
[[ファイル:Bandera dels Laguna.png|right|150px|thumb|ラグナ・プエブロ族の部族国旗。意匠は部族伝統の「鷲の踊り」]]
[[ファイル:Bandera Sandia.png|right|150px|thumb|サンディア・プエブロ族の部族国旗]]
[[ファイル:Bandera Santa Clara.png|right|thumb|150px|サンタクララ・プエブロ族の部族国旗]]
[[ファイル:Isleta Resort and Casino.jpg|150px|thumb|「イスレタ・カジノ&リゾート」]]
[[ファイル:Sandia Casino, detail.jpg|thumb|150px|「サンディア・カジノ&リゾート」]]
[[ファイル:Black Mesa, New Mexico.jpg|right|thumb|150px|サン・イルデフォンソ族保留地の「黒いメサ」]]

==インディアン部族==
[[ファイル:Pueblo01.png|300px|left|thumb|ナバホ族、アパッチ族、プエブロ族、ズニ族の保留地（Reservation）]]
この地に先住する[[インディアン]]部族は、「プエブロ族」のような定住農耕民と、「アパッチ族」のような（元）移動略奪民とが混在している。

定住農耕民の集落は、日干しレンガで造った[[アドベ|アドビ建築]]と呼ばれる重層式の住居で知られ、16世紀にこの地に入り込んできたスペイン人によって「[[プエブロ]]（スペイン語で「村」のこと）族」と名付けられた。彼らは「キヴァ」という地下礼拝室を村の中心に置き、トウモロコシの栽培を中心とした定住農耕生活を代々営んでいる。工芸品に秀でた文化を持ち、陶芸品や銀加工、「インディアン・ジュエリー」などは日本でも人気が高い。

プエブロの神話は、「太古に彼らの祖先が地底から現れた」という共通のモチーフを持っていて、周辺部族のナバホ族にも影響を与えている。定住民である彼らの使う太鼓は、平原インディアンの「うちわ太鼓」と違い、筒状の「片面太鼓」で、円形に踊る際は、平原インディアンとは逆に時計回りに踊るのが特徴である。

17世紀にスペイン人はプエブロ民をキリスト教に強制改宗しようとし、数度に渡って村を焼き払い、部族民を虐殺、「[[プエブロの反乱]]」を引き起こした。また、「[[アパッチ族]]」や「[[コマンチェ|コマンチ族]]」、「[[ディネ|ナバホ族]]」などの周辺略奪部族にも食いものにされてきた。こうしてかつて20を超えるプエブロ集落があったが、現在アメリカ連邦政府から部族認定され、[[インディアン居留地|保留地]]（Reservation）を領有するプエブロは18部族となっている。「ポホアケ族」のように、20世紀になって「復活」した部族もある。

住居と農耕文化を持つプエブロ民は、移動採集狩猟文化のインディアン部族よりも堅固にその文化を守り続けてきた。スペイン人やアメリカ政府によってキヴァが破壊され、弾圧されてきたにもかかわらず、現在も部族それぞれの伝統宗教が固く守られ、キリスト教と両立させて年中行事が行われている。現在、[[アルバカーキ]]に「[[w:Indian Pueblo Cultural Center|インディアン・プエブロ文化センター]]」が設置され、伝統的な行事はインディアン以外の観光客も観ることが出来る。「コチティ族」のように、部族によっては観光客をもてなすものもあるが、「ヘメス族」のように村への立ち入りを禁止しているものもある。

{|width="800px"
|- valign=top
|width="35%"|
≪アメリカ連邦政府が公式認定している部族・団体≫
*「[[プエブロ族]]」（総数18部族）
**「[[サンディア・プエブロ|サンディア族]]」
**「[[サンタ・アナ族]]」
**「[[サンタ・クララ族]]」
**「[[ジア|ジア族]]」
**「[[サン・ファン族]]（オーカイ・オウィンゲ族）」
**「[[サント・ドミンゴ族]]」
**「[[テスケ族]]」
**「[[タオス・プエブロ|タオス族]]」
**「[[ヘメス族]]」
**「[[ラグナ族]]」
|width="35%"|
**「[[ナンベ族]]」
**「[[ピキュリス族]]」
**「[[ポホアケ族]]」
**「[[サン・フェリペ族]]」
**「[[サン・イルデフォンソ族]]」
**「[[イスレタ・プエブロ|イスレタ族]]」
**「[[コチティ族]]」
**「[[アコマ・プエブロ|アコマ族]]」
*「メスカレロ・[[アパッチ族]]」
*「ヒカリア・アパッチ族」
*「ラマー・[[ナバホ族]]」 
*「[[ズニ族]]」
|width="35%"|
≪アメリカ連邦政府に公式認定を要求中の部族・団体≫
*「[[チェロキー族]]・アルバカーキ分区」
*「ナバホ族・カノンチート・バンド」
*「[[ピロ族|ピロ]]・[[マンソー族|マンソー]]・[[ティワ族|ティワ]]・インディアン部族（※）」
**「サン・ファン・デ・グアダルーペ・プエブロ・バンド」
**「グアダルーペ・プエブロ・バンド（[[ティワ族]]）」
※「[[ティワ族]]」は、「テワ族（プエブロ族）」とは別の部族
|}
[[ファイル:Camel Rock.jpg|thumb|150px|left|テスケ族保留地の「ラクダの岩」]]

===国家の犠牲地域===
ニューメキシコ州のインディアン保留地一帯はアメリカの核兵器開発と原子力産業の中枢となっており、全米科学アカデミーはこの地を「'''国家の犠牲地域'''」（National Sacrifice Area）のひとつに指定している。

広島と長崎に投下された原子爆弾は、同州一帯の「[[フォー・コーナーズ (アメリカ合衆国)|フォー・コーナーズ]]」にあるナバホ族、ホピ族、プエブロ族、山岳[[ユト|ユテ族]]の[[インディアン居留地|保留地]]から、アメリカ連邦政府によってほぼ部族に無断で採掘された[[ウラニウム]]を精製して製造され、メスカレロ・アパッチ族と西ショーショーニー族、南部パイユート族の保留地で爆発実験された。この際に生み出された放射性副産物質は、サン・イルデフォンソ・プエブロ族とサンタクララ・プエブロ族の保留地に格納された。

1990年に、アメリカの原子力産業施設の高レベル放射性廃棄物の「保管所」探しが関係当局の懸案となり、ニューメキシコの「メスカレロ・アパッチ族」、オレゴンとネバダの州境の「[[パイユート]]・[[ショーショーニー族]]」、ユタのスカルバレーの「[[ゴシュート族]]」、オクラホマの「[[トンカワ族]]」の保留地が候補に挙がった。全米から高レベル放射性物質が陸上輸送されるこの計画受け入れ先には、2億5千万ドルの関連補助金が提示された。これに「メスカレロ・アパッチ族」部族会議議長が名乗りを上げたため、この計画に反対する部族民と部族会議が対立して騒然となった。かなりの不正が指摘された部族国民投票まで行われ、95年にはほぼ頓挫。この計画は隣州の「ゴシュート族」、「ショーショーニー族」に持ち込まれることになった。

同州からアリゾナ州にかけて、ナバホ族の保留地ではウラニウムの採掘が、1940年代から1980年代にかけて行われた。採掘当初は白人業者はその危険性を部族に全く知らせず、採掘残滓を彼らの伝統住居の「ホーガン」の材料に勧めさえした。以後、ナバホ族やプエブロ族、その他周辺のインディアンの癌・腎臓病発症率が異常増加し、深刻な社会問題となっている。

2009年10月26日、同州のアコマでこの問題についてのフォーラムが開催され、周辺インディアンの罹病状況と補償の不備が報じられた。同地ではウラン価格が急落した1980年代後半に、一度ウラン採掘業は打ち切られかけたが、現在、投機的要素を含んで多数の関連企業が再び鉱脈の物色を始めており、周辺インディアンはウランの採掘再開に激しく抵抗している。

===インディアンとエネルギー計画===
合衆国政府は2002年から2008年にかけて、全米の約100のインディアン部族に対し、「部族エネルギー計画（Tribal Energy Program）」として、「太陽光発電」などの大規模プラントの建設を伴うエネルギー計画の、合計1650万ドルに上る資金の供給を行っている。2005年には連邦法によって、年次最大2000万ドルの支出が認可された。「太陽光発電」などの「再生可能エネルギー」への取り組みは、全米平均の2倍の失業率に苦しむ多くのインディアン国家の、収入確保への新しい試みとして注目されている。

[[カリフォルニア州]]サンディエゴの「キャンポ・[[クメヤーイイ族]]」はこれに基づき、保留地に50メガワット級の風力発電プラントを建設した。2010年現在、クメヤーイイ族は「[[w:San Diego Gas & Electric|サンディエゴ・ガス電力社]]」と共同で、160メガワット級の第2の風力発電プラントの建設を計画中である。

2010年1月23日、同州の「ヘメス・プエブロ族」は、彼らの保留地内での、アメリカ初の太陽光発電プラントの4年越しの建設計画の実行合意を公表した。ジェームズ・ロジャー・マダレナ元部族知事はこの計画について、「我々にはちっぽけなコンビニエンスストア以外、何の収入もない。この計画は何世代も環境にひどい影響を与えるようなこともない、斬新かつ創造的な決定打だ」とコメントした。計画では30エーカー（約0.1214㎢）の敷地に、14850基のソーラー・パネルが設置され、4メガワット（600軒分の家庭電力に相当）の発電電気が契約者に販売される予定である。

===インディアン・カジノ===
2009年10月6日、「シル砦アパッチ族は」彼らの「アパッチ母国のカジノ」で4月から9月17日まで、週に三日単位で開催していたビンゴ場を閉鎖した。「全米インディアン賭博」は、このビンゴ場が協約違反であるとして営業差し止めと罰金2万5000ドルを部族に要求していた。「インディアン賭博規制法」では、インディアンが行う賭博について、賭け率の度合いなどによって3等級に分けて許諾基準を設けている。

2008年、「ヘメス・プエブロ族」は彼らのインディアン・カジノ建設計画が内務省に、「カジノ予定地が彼らの保留地から遠いこと」を理由に却下された。

2009年、「イスレタ・プエブロ族」の「イスレタ・カジノ&リゾート」は、「ハード・ロック・カフェ」と業務提携を結び、同州唯一のハード・ロック・カジノとなった。同州では三つの部族グループがインディアン･カジノを運営している。
{|width="800px"
|- valign=top
|width="35%"|
*プエブロ族
**「イスレタ族」
***「イスレタ・カジノ&リゾート」（2010年春より「ハード・ロック・カジノ」に店舗拡大）
***「西の宮殿」
**「ラグナ族」
***「国道66号線カジノ」
**「サンディア族」
***「サンディア・カジノ&リゾート」
**「ラグナ族」
***「カジノ・エクスプレス」 
***「踊る鷲のカジノ」
**「サンタクララ族」
***「大きな岩のカジノ・ボウル」
|width="35%"|
**「サン・ファン族」
***「オーカイ・カジノ」
**「ポホアケ族」
***「バッファローと雷のリゾート&カジノ」
***「黄金都市のカジノ」
***「キックス66」
**「テスケ族」
***「ラクダの岩のカジノ」
**「サン･フェリペ族」
***「サン・フェリペのカジノ・ハリウッド」
**「サンタ･アナ族」
***「サンタ・アナ・星のカジノ」
**「タオス族」
***「タオス・山のカジノ」
|width="35%"|
**「アコマ族」
***「空中都市のカジノ」
*アパッチ族
**「シル砦アパッチ族」
***「アパッチ母国のカジノ」
**「メスカレロ･アパッチ族」
***「カジノ・アパッチ・旅行センター」
***「山の神のリゾート&カジノ・ホテル」
**「ヒカリア･アパッチ族」
***「アパッチ・ナゲット・カジノ」
***「西部最良のヒカリア・ホテルとカジノ」
*ナバホ族
**「炎の岩のナバホ・カジノ」
|}

==主要な都市と町、郡==
[[ファイル:Albuquerque Downtown South.png|thumb|178px|[[アルバカーキ]] ]]
[[ファイル:Las Cruces NM and Organ Mountains.jpg|thumb|178px|[[ラスクルーセス]]]]
[[ファイル:Santa Fe NM.jpg|thumb|178px|[[サンタフェ (ニューメキシコ州)|サンタフェ]] ]]
[[ファイル:Main Street Roswell.jpg|178px|thumb|[[ロズウェル (ニューメキシコ州)|ロズウェル]] ]]
{|style="width:380px;" class="wikitable sortable"
|+ ニューメキシコ州の人口の多い都市と町<br><small>2010年国勢調査</small><ref>
{{cite web
|url= http://www.bizjournals.com/albuquerque/news/2010/12/22/US-Census-population-New-Mexico-cities.html
|title= Table 4:Annual Estimates of the Resident Population for Incorporated Places in New Mexico, Listed Alphabetically:April 1, 2000 to July 1, 2010 (SUB-EST2008-04-35)
|accessdate=2-10-11
|date= 2-10-11
|format=CSV
|publisher=US Census Bureau, Population Division
}}
</ref>
|-
! 順位
! align=center|都市
! 郡
! 人口
|-
|1
|align=left|[[アルバカーキ]]
|[[ベルナリオ郡 (ニューメキシコ州)|ベルナリオ郡]]
|align=right|545,852 
|-
|2
|[[ラスクルーセス]]
|[[ドニャアナ郡 (ニューメキシコ州)|ドニャアナ郡]]
|align=right|97,618
|-
|3
|[[リオランチョ (ニューメキシコ州)|リオランチョ]]
|[[サンドバル郡 (ニューメキシコ州)|サンドバル郡]]
|align=right|87,521
|-
|4
|[[サンタフェ (ニューメキシコ州)|サンタフェ]]
|[[サンタフェ郡 (ニューメキシコ州)|サンタフェ郡]]
|align=right|75,764 
|-
|5
|[[ロズウェル (ニューメキシコ州)|ロズウェル]]
|[[シャベス郡 (ニューメキシコ州)|シャベス郡]]
|align=right|48,366 
|-
|6
|[[ファーミントン (ニューメキシコ州)|ファーミントン]]
|[[サンファン郡 (ニューメキシコ州)|サンファン郡]]
|align=right|45,877
|-
|7
|[[クローヴィス (ニューメキシコ州)|クローヴィス]]
|[[カリー郡 (ニューメキシコ州)|カリー郡]]
|align=right|37,775
|-
|8
|[[ホッブス (ニューメキシコ州)|ホッブス]]
|[[リー郡 (ニューメキシコ州)|リー郡]]
|align=right|34,112
|-
|9
|[[アラモゴード]]
|[[オテロ郡 (ニューメキシコ州)|オテロ郡]]
|align=right|30,403
|-
|10
|[[カールズバッド (ニューメキシコ州)|カールズバッド]]
|[[エディ郡 (ニューメキシコ州)|エディ郡]]
|align=right|26,138
|}

{|style="width:510px;" class="wikitable sortable"
|+ ニューメキシコ州の人口の多い郡<br>2010年国勢調査<ref>
[http://factfinder2.census.gov/main.html American FactFinder]. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日. 2011年4月5日閲覧</ref>
|-
! 順位 !! align=center|郡 !! 人口 !! 面積<br><small> km<sup>2</sup></small>!! 最大都市
|-
|1||align=left|[[ベルナリオ郡 (ニューメキシコ州)|ベルナリオ郡]]||662,564||3,020||[[アルバカーキ]]
|-
|2||align=left|[[ドニャアナ郡 (ニューメキシコ州)|ドニャアナ郡]]||209,233||9,860||[[ラスクルーセス]]
|-
|3||align=left|[[サンタフェ郡 (ニューメキシコ州)|サンタフェ郡]]||144,170||4,944||[[サンタフェ (ニューメキシコ州)|サンタフェ]]
|-
|4||align=left|[[サンドヴァル郡 (ニューメキシコ州)|サンドヴァル郡]]||131,561||9,609||[[リオランチョ (ニューメキシコ州)|リオランチョ]]
|-
|5||align=left|[[サンファン郡 (ニューメキシコ州)|サンファン郡]]||130,004||14,281||[[ファーミントン (ニューメキシコ州)|ファーミントン]]
|-
|6||align=left|[[ヴァレンシア郡 (ニューメキシコ州)|ヴァレンシア郡]]||76,569||2,766||[[ロスルナス]]
|-
|7||align=left|[[マッキンリー郡 (ニューメキシコ州)|マッキンリー郡]]||71,492||14,113||[[ギャラップ (ニューメキシコ州)|ギャラップ]]
|-
|8||align=left|[[チャベス郡 (ニューメキシコ州)|チャベス郡]]||65,645||15,724||[[ロズウェル (ニューメキシコ州)|ロズウェル]]
|-
|9||align=left|[[リー郡 (ニューメキシコ州)|リー郡]]||64,727||11,378||[[ホッブス (ニューメキシコ州)|ホッブス]]
|-
|10||align=left|[[オテロ郡 (ニューメキシコ州)|オテロ郡]]||63,797||17,164||[[アラモゴード]]
|}

:''関連項目：[[:en:List of cities in New Mexico|ニューメキシコ州の市町村一覧]]''

==経済==
[[ファイル:2008 NM Proof.png|thumb|left|150px|Nニューメキシコ州の50セント硬貨、2008年後半の通貨]]
ニューメキシコ州の経済は、石油とガスの生産、観光業および連邦政府予算が重要な推進力である。州政府は特に新技術分野における就職機会の成長と事業投資を促進するために、税額控除や技術支援といった巧妙な仕組みを持っている。

===経済指標===
アメリカ合衆国商務省アメリカ合衆国経済分析局は2010年のニューメキシコ州の州内総生産高が797億米ドルであったとしている<ref>
{{cite web|url=http://greyhill.com/gdp-by-state|title=GDP by State|accessdate=September 9, 2011|publisher=Greyhill Advisors }}
</ref>。2007年の一人当たりの収入は合衆国内で43番目の31,474米ドルだった<ref>
{{cite web|url=http://www.unm.edu/~bber/econ/us-pci.htm|title=Per Capita Personal Income by State|accessdate=October 13, 2008|publisher=University of New Mexico, Bureau of Business and Economic Research|date=April 4, 2008 }}
</ref>。2005年の[[貧困線]]以下の人口は18.4％だった<ref>
{{cite web|url=http://www.unm.edu/~bber/demo/SAIPEallagepov05.htm|title=Persons Below Poverty by New Mexico County|accessdate=October 13, 2008|publisher=University of New Mexico, Bureau of Business and Economic Research|date=January 18, 2008 }}</ref>。
ニューメキシコ州観光局は、2006年会計年度における観光業で65億ドルの消費を生み出していた<ref>
{{cite web|url=http://www.newmexico.org/department/research/docs/Economic_Impact_FY2006.pdf|format=PDF|title=Travel Economic Impact Model|accessdate=October 2, 2008|publisher=New Mexico Tourism Department }}
</ref>。 2011年8月時点で、州内失業率は6.6％である<ref>{{cite web|title=Local Area Unemployment Statistics|url=http://www.bls.gov/web/laus/laumstch.htm|publisher=BLS|accessdate=September 23, 2011}}</ref>。

===石油とガスの生産===
[[ファイル:Holloman AFB F-22.jpg|thumb|[[F-22 (戦闘機)|F-22ラプター]]、ホロマンアメリカ空軍基地の第49飛行戦隊]]
[[ファイル:Albuquerque Studios.jpg|thumb|アルバカーキのスタジオ、州内の映画制作需要に応えて2007年に建設された]]
[[ファイル:NM 2.JPG|thumb|近年の都市スプロール現象はサンタフェ市で見られるようになった]]
ニューメキシコ州の原油と天然ガスの生産はアメリカ合衆国で第3位である。パーミアン盆地（ミッド・コンティネント油田の一部）とサンフアン盆地が一部州内に掛かっている。2006年、国内の石油の3.4％、天然ガスの8.5％、液化天然ガスの10.2％を生産した<ref>
{{cite web|url=http://tonto.eia.doe.gov/state/state_energy_profiles.cfm?sid=NM|title= EIA State Energy Profiles:New Mexico|publisher=US Department of Energy, Energy Information Administration|date=October 9, 2008|accessdate=October 9, 2008}}</ref>。2000年の石油とガスの生産高は82億ドルとなった<ref>
{{cite web|url=http://geoinfo.nmt.edu/resources/petroleum/|title=Oil & Gas Program|accessdate=October 9, 2008|publisher=New Mexico Institute of Technology, New Mexico Bureau of Geology and Mineral Resources }}</ref>。

===連邦政府予算===
連邦政府予算はニューメキシコ州経済の重要な推進力である。2005年、州内で徴収された税収入1ドルあたり2.03ドルがニューメキシコ州に遣われている。この回収率は国内最大である<ref>{{cite web|url=http://www.taxfoundation.org/research/show/266.html|title=Federal Spending Received Per Dollar of Taxes Paid by State, 2005|accessdate=September 21, 2008|publisher=Tax Foundation|date=October 9, 2007 }}</ref>。

連邦政府の職の多くが軍事に関わっている。すなわち、[[カートランド空軍基地|カートランド]]、ホロマン、キャノンの各空軍基地、[[ホワイトサンズ・ミサイル実験場]]、および陸軍の性能試験場と射撃訓練場（ブリス砦とマクレガー射撃場）がある。ニューメキシコ州立大学が行った2005年5月の試算では、州内総雇用数の11.65％が直接・間接に軍の予算から来るものだった<ref>
{{cite web|url=http://bbrs.nmsu.edu/nmbizoutlook/showarticle.php?articleID=50106|title=Economic Impact of the Closure of Cannon Air Force Base|author=Dr. Chris Erickson|coauthors=Erin Ward|accessdate=October 13, 2008|work=New Mexico Business Outlook|publisher=New Mexico State University|month=May|year=2005|archiveurl = http://web.archive.org/web/20060902233558/http://bbrs.nmsu.edu/nmbizoutlook/showarticle.php?articleID=50106|archivedate = September 2, 2006}}</ref>。その他の連邦政府の施設として[[ロスアラモス国立研究所]]と[[サンディア国立研究所]]がある。

===経済的誘因===
ニューメキシコ州は各種の税額控除や免税など、州内で事業を運営するために多くの経済的誘因を提供している。これらの大半は職業機会の創設に基づいている。
州法では、職業機会の創設を促進する事業に対して、土地、建物およびインフラを提供することを州政府に認めている。幾つかの自治体はこれらインフラの改良や地域でのマーケティングに遣う費用のために、経済開発収得税（市民インフラ税という形態）を課してきた<ref>
{{Cite book
|last = Domrzalski
|first = Dennis
|publication-date = 2003-09-19
|title = 28 New Mexico towns tap into $45M in incentives
|periodical = New Mexico Business Weekly
|url = http://www.bizjournals.com/albuquerque/stories/2003/09/22/story2.html
|oclc = 30948175
|accessdate =June 2, 2008
}}</ref>。
ニューメキシコ州は映画制作にも財政的誘因を提供している<ref>{{cite web|date = March 4, 2002|title = Governor Signs Film Production Tax Incentives|publisher=New Mexico Economic Development Department|url = http://www.nmpartnership.com/press-releases/article.php?id=1022&title=Governor+Signs+Film+Production+Tax+Incentives|accessdate =September 12, 2007|archiveurl = http://web.archive.org/web/20061114192754/http://www.nmpartnership.com/press-releases/article.php?id=1022&title=Governor+Signs+Film+Production+Tax+Incentives|archivedate = November 14, 2006}}</ref><ref>{{cite web
|url= http://www.nmfilm.com/filming/incentives/
|title= New Mexico's Film Incentives
|accessdate=June 2, 2008
|publisher=New Mexico Film Office
}}</ref>。ニューメキシコ州映画局は2007年末で、この誘致プログラムが2003年以降州内に85以上の映画制作計画を呼び込み、12億ドルの経済効果があった<ref>{{Cite book
|last = Hay
|first = Kiera
|publication-date = 2007-12-10
|title = State's Incentives Keep Film Industry Growing
|publisher=Albuquerque Journal
|oclc = 9392114
|url = http://www.abqjournal.com/AED/268427business12-10-07.htm
|accessdate =June 2, 2008
}}</ref>。

===州税===
2008年から個人[[所得税]]は1.7％から4.9％まで4段階の累進課税である<ref>
{{cite web|url=http://www.tax.state.nm.us/forms/year08/pitrates_2005_2008.pdf|title=Personal Income Tax Rates|accessdate=September 4, 2008|date=August 25, 2008|format=PDF|publisher=State of New Mexico Taxation and Revenue Department|page=3 }}</ref>。2007年から軍人の現役任務給は所得税の対象外となった。

多くの取引には政府が関わるものも含め収得税を課している。これは[[消費税]]に似ているが、他州の消費税とは異なり、サービスや有形財にも適用される。通常は物品・サービスの提供者あるいは販売者が購入者に税を課すが、法的な効力発生と負担は消費税として事業側に課される。収得税は州によって課され、地方政府が追加する税率を加えたものが最終税率になっている<ref>
{{cite web|url=http://www.tax.state.nm.us/oos/GrossReceiptsTaxFAQ.pdf|format=PDF|title=Gross Receipts Taxes FAQ|accessdate=October 9, 2008|publisher=State of New Mexico, Taxation and Revenue Department|date=August 6, 2006 }}</ref>。2008年7月1日時点で、最終税率は5.125％から8.4375％である<ref>
{{cite web|url=http://www.tax.state.nm.us/pubs/GrossReceiptsRates/grt_rates_july_2008.pdf|format=PDF|title=Gross Receipts Tax Rate Schedule, Effective July 1, 2008 through December 31, 2008|accessdate=October 9, 2008|publisher=State of New Mexico, Taxation and Revenue Department|date=June 5, 2008 }}</ref>。
資産税は不動産について、州、郡および教育学区が課している。総体的に個人が使う不動産は課税対象にならない。一方事業が使う動産の大半は課税対象である。資産価値の3分の1に対して課税される。課税対象額に対して約30ミル（ミルは1000分の1ドル）が税率であり、実効税率は約1％になる。2005年の会計年度で、住居資産にたいして約26.47ミル、非住居資産に対して29.80ミルとなっていた。住宅の評価額は、その住宅が改修されたり転売されたりしない限り、年率3％以上増額できない<ref>
{{cite web|url=http://www.tax.state.nm.us/oos/PropertyTaxFAQ.pdf|format=PDF|title=Property Tax FAQ|accessdate=October 9, 2008|publisher=State of New Mexico, Taxation and Revenue Department|date=August 7, 2007 }}
</ref>。

==交通==
[[ファイル:Santa Fe Trail sign IMG 0516.JPG|thumb|left|シマロンの[[サンタフェ・トレイル]]標識]]
ニューメキシコ州は昔から交易と人の移動について重要な回廊だった。チャコキャニオン遺跡の建設者は神秘的な町から放射する道路網も造った。チャコキャニオンの交易機能は現在のメキシコのチワワ州にある[[パキメ|カサス・グランデス]]に移されたが、南北方向の交易が続いた。[[メソアメリカ]]文化との[[先コロンブス期]]の交易品には北に向かう異国風の鳥、貝殻および銅が含まれていた。リオ・グランデ川に沿って南向きにはトルコ石、土器および塩が運ばれた。現在のニューメキシコ州の先コロンブス期の交易は特に徒歩で運ばれたことが特徴である。南北方向の交易ルートは後に[[ヌエバ・エスパーニャ]]から届いた馬を連れた開拓者の道となり、交易と通信にも使われた。このルートは[[エル・カミーノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ]]と呼ばれた<ref name="Suina">{{cite web|url=http://www.newmexicohistory.org/story2.php?catid=727|title=Indigenous trade|last=Suina|first=Kim|work=Digital History Project—Book of Migrations|publisher=New Mexico Office of the State Historian|accessdate=March 31, 2009}}</ref>。

[[サンタフェ・トレイル]]は19世紀のアメリカ合衆国東部とを繋ぐ重要な商業と軍事の道路だった。カミノ・レアル、サンタフェ・トレイルおおび[[オールド・スパニッシュ・トレイル]]は全てニューメキシコ州北部に始点があり、国立歴史の道に登録されている。ニューメキシコの緯度が低いことと峠の高さが低いことで、魅力的な東西交通ルートとなった<ref>[http://www.nps.gov/safe/ Santa Fe National Historic Trail (U.S. National Park Service)]</ref>。ガズデン購入によってニューメキシコの領土が増え、南側の大陸横断鉄道すなわち[[サザンパシフィック鉄道]]の建設に使われた。別の大陸横断鉄道が[[アッチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道]]によって建設されていた。この鉄道が旧来のトレイルに置き換わったが、人口の急増をもたらした。後に州内を横切った大陸横断自動車道もさらに多くの移民を連れてきた。鉄道は後に高速道路網と飛行機に追いやられた。今日、ニューメキシコの[[州間高速道路]]はカミノ・レアル、サンタフェ・トレイルおよび大陸横断鉄道の元の陸路を辿っている。

===道路===
[[ファイル:National-atlas-new-mexico.png|thumb||ニューメキシコの高規格道路網]]
[[ファイル:Gallupnewmexico.jpg|thumb|[[国道66号線 (アメリカ合衆国)|国道66号線]]沿いのギャラップ]]
ニューメキシコ州では飲酒運転の問題があったが、現在では減ってきている。[[ロサンゼルス・タイムズ]]に拠れば、2009年7月時点でニューメキシコ州は飲酒による自動車の衝突事故率は4年間国内最悪だったが、飲酒による死亡事故率では国内第25位だった<ref>Los Angeles Times, New Mexico turns a corner on drunk driving, July 7, 2009, by Kate Linthicum, http://articles.latimes.com/2009/jul/07/nation/na-new-mexico-dwi7</ref>。

自動車がニューメキシコ州の性格を変え、国内のあらゆる所から州内への大規模移住が始まった。[[世界恐慌]]と第二次世界大戦後アメリカ文化の時代に西部に移動した人々はナショナル・オールド・トレイルズ・ハイウェイ、後の[[国道66号線 (アメリカ合衆国)|国道66号線]]を不滅のものにした。今日のニューメキシコ州では自動車が重要な交通手段となっている。

2000年時点で州内には59,927マイル (95,883 km) の高規格道路があり、そのうち7,037マイル (11,259 km) は連邦政府の支援を受けている<ref>U.S. Department of Transportation Bureau of Transportation Statistics, Table 1-2:New Mexico Public Road Length, Miles by Ownership 2000 [http://www.bts.gov/publications/state_transportation_statistics/new_mexico/html/table_01_02.html]</ref>。同年夏に州内には1,003マイル (1,605 km) の高速道路があり、そのうち1,000マイル (1,600 km) は[[州間高速道路10号線]]、[[州間高速道路25号線|同25号線]]および[[州間高速道路40号線|同40号線]]の道路網だった<ref>U.S. Department of Transportation Bureau of Transportation Statistics, Table 1-1:New Mexico Public Road Length, by Functional System [http://www.bts.gov/publications/state_transportation_statistics/new_mexico/html/table_01_01.html]</ref>。ポワーキー、サンタフェ、ラスクルーセス近くの高規格化された道路には元の路線番号より大きな番号が与えられた。高規格道路での死亡事故率は、2000年時点で100万マイルあたり1.9件となっており、全国13番目に悪い<ref>[http://www.bts.gov/publications/state_transportation_statistics/new_mexico/html/table_02_01.html U.S. Department of Transportation Bureau of Transportation Statistics, Table 2-1:Highway Traffic Fatalities and Fatality Rates:2000]</ref>。著名な橋としては、タオスに近いリオ・グランデ峡谷橋がある。2001年時点で703の橋、すなわち1％は構造的に欠陥あり、あるいは老朽化と宣告されている<ref>U.S. Department of Transportation Bureau of Transportation Statistics, Table 1-5:Highway Bridge Condition:2001 [http://www.bts.gov/publications/state_transportation_statistics/new_mexico/html/table_02_01.html]</ref>。

道路による地方および都市間交通はアメリカーノスUSA, LLC、[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]および幾つかの地方政府が運行している。

===都市部大量輸送===
[[ニューメキシコ・レイルランナー・エキスプレス]]はアルバカーキ都市圏に運行される[[通勤列車]]である。2006年7月14日に運行を開始した。この鉄道はベリンからサンタフェ市中心街まで運行されている。ニューメキシコ州内の大都市は通常道路による大量輸送体系を持っている。ABQ RIDEはその中でも最大のものである<ref>{{cite web|url=http://www.cabq.gov/transit/index.html|title=ABQ RIDE&nbsp;– City of Albuquerque|publisher=City of Albuquerque|accessdate=April 12, 2010}}</ref>。

===鉄道===
[[ファイル:Cumbres and Toltec Scenic Railroad train.jpg|thumb|left|[[クンブレス・アンド・トルテック・シーニック鉄道]]]]
[[ファイル:Santa fe depot railrunner.jpg|thumb|left|サンタフェ中心街鉄道駅]]
2000年時点で2,354マイル (3,766 km) の鉄道線があり、この数字はレイルランナーがサンタフェまで延伸されて増加した<ref name="bts.gov">U.S. Department of Transportation Bureau of Transportation Statistics,Table 1-9:Freight Railroads in New Mexico and the United States:2000 [http://www.bts.gov/publications/state_transportation_statistics/new_mexico/html/table_01_09.html]</ref>。ニューメキシコ州は地方鉄道や観光列車線に加えて、コロラド州と共に歴史ある[[狭軌]]蒸気列車の[[クンブレス・アンド・トルテック・シーニック鉄道]]を所有し運行している。狭軌鉄道はかつてファーミントンからサンタフェまで州北部の多くの町を繋いでいた<ref name="Myrick" />{{Rp|110}}。ある時点では100を下回らない様々な名称の鉄道線が州内で運行されていた<ref name="Myrick" />{{Rp|8}}。ニューメキシコが州に昇格した後が最盛期であり、1914年には11の鉄道会社が3,124マイル (4,998 km) の鉄道線を運行していた<ref name="Myrick" />{{Rp|10}}。

鉄道測量士は1850年代にニューメキシコに到着していた<ref name="mapping">{{cite web|url=http://www.newmexicohistory.org/story2.php?catid=731|title=New Mexico and its Railroads|date=August 1984|work=La Crónica de Nuevo México/New Mexico Office of the State Historian:Digital History Project—The Book of Mapping|publisher=Historical Society of New Mexico|accessdate=March 31, 2009}}</ref>。最初の鉄道は1869年に法人化された<ref name="Myrick" />{{Rp|9}}。最初の鉄道であるアチソン・トピカ・アンド・サンタフェ鉄道が1878年に有利で競合のある[[ラトン峠]]を通って領域内に入ってきた。最終的には1881年にテキサス州[[エル・パソ (テキサス州)|エル・パソ]]に達し、サザン・パシフィック鉄道が[[デミング (ニューメキシコ州)|デミング]]の結節点で2番目の大陸横断鉄道となった。サザン・パシフィック鉄道は1880年に[[アリゾナ準州]]から入ってきた.<ref name="Myrick">{{cite book|last=Myrick|first=David F.|title=New Mexico's Railroads—An Historical Survey|publisher=Colorado Railroad Museum|location=Golden, Colorado|year=1970|id= Library of Congress Catalog Card No. 70-116915|isbn=0826311857}}</ref>{{Rp|9, 18, 58–59}}<ref name="mapping" />。ニューメキシコ州内では一般に狭軌を使用していた[[デンバー・アンド・リオグランデ・ウェスタン鉄道|デンバー・アンド・リオ・グランデ鉄道]]はコロラド州から州内に入り、1880年12月31日にエスパニョーラまでの運行を始めた<ref name="Myrick" />{{Rp|95–96}}<ref name="mapping" />。これら初期の鉄道は長距離輸送の手段として建設され、後に生産された資源の輸送も目的に建設された<ref name="Myrick" />{{Rp|8–11}}。

====貨物====
州内には[[BNSF鉄道]]と[[ユニオン・パシフィック鉄道]]の2つの[[一級鉄道]]が走っている。この両社合わせて2,200マイル (3,520 km) の路線が運行されている<ref name="bts.gov"/>。

====旅客====
[[ファイル:Tucumcari NM Train Station.jpg|thumb|[[トゥクムカリ]]にある鉄道駅]]
[[ファイル:RailRunner.jpg|thumb|[[ニューメキシコ・レイルランナー・エキスプレス]]、リオ・グランデ・バレー中央部に沿って運行される通勤列車である]]
通勤列車であるニューメキシコ・レイルランナー・エキスプレスは州都、大型都市などの町を繋いでいる<ref name="nmrailrunner.com">[http://www.nmrailrunner.com/stations.asp Stations – New Mexico Rail Runner Express]</ref>。この民間が運行し、州が所有する鉄道は2006年7月に運転を始めた。BNSF鉄道のベリンから[[ラトン (ニューメキシコ州)|ラトン]]までの全線を州が購入し、第2段階として一部建設されたものが2008年12月に開通した<ref>{{cite news|url=http://www.santafenewmexican.com/Local%20News/Delays-mark-first-morning-of-commuter-train-service|title=Delays, struck cow mark Rail Runner's first day, but riders optimistic|last=Grimm|first=Julie Ann|date=December 17, 2008|publisher=The Santa Fe New Mexican|accessdate=February 2, 2009}}</ref>。レイルランナーの第2段階は第1段階の最北の駅であるサンドバル郡の駅からサンタフェまで北に伸ばした。現在はサンタフェ、サンドバル、ベルナリオ、およびヴァレンシアの各郡が繋がれている。この列車はアルバカーキの人口集中部と事業地区中心からサンタフェ中心街を繋ぎ、1日8往復されている。南のベリンに向かう路線は運行本数が少ない<ref>{{cite web|url=http://www.nmrailrunner.com/PDF/Weekday%20Schedule%20SF%2012-08.pdf|title=New Mexico Rail Runner Express weekday schedule|format=PDF|accessdate=July 31, 2010}}</ref>。毎週7日間定時便で運行している<ref>{{cite web|url=http://www.nmrailrunner.com/schedule.asp|title=Rail Runner schedule page|publisher=Nmrailrunner.com|date=April 12, 2010|accessdate=July 31, 2010}}</ref>。

鉄道輸送が盛んになって、多くの町が成長あるいは設立され、州内は観光地になった。1878年には既にサンタフェ鉄道がインディアンのイメージを生かして地域の観光を促進した<ref name="Richards">{{cite book|last=Richards|first=C Fenton Jr|others=Robert Strein & John Vaughn|title=Santa Fe&nbsp;– The Chief Way|publisher=New Mexico Magazine|year=2001|series=Second Printing,  2005|isbn=0-937206-71-7}}</ref>{{Rp|64}}。名前の付けられた列車は通過する地域の特徴を表していた。「[[スーパー・チーフ]]」は「チーフ」（酋長）を流線型にした後継列車であり、「ナヴァホ」は初期の大陸横断観光列車、「キャバン」（洞窟）は[[クローヴィス (ニューメキシコ州)|クローヴィス]]と[[カールズバッド (ニューメキシコ州)|カールズバッド]]を繋ぐ直通列車だった<ref name="Myrick" />{{Rp|49–50}}<ref name="Dorin">{{cite book|last=Dorin|first=Patrick C.|others=design and layout by Megan Johnson|title=Santa Fe Passenger Trains in the Streamlined Era|publisher=TLC Publishing, Inc.|location=USA|year=2004|isbn=1-883089-99-9}}</ref>{{Rp|51}}。

かつての鉄道は州内十大大都市のうちリオランチョを除く9都市に旅客列車を走らせていたが、現在ではアルバカーキとサンタフェの2都市でしか利用できない<ref name="nmrailrunner.com"/>。1960年代後半の国内都市間鉄道の大半が衰退したときに、ニューメキシコ州の中では最小の形態になった。1960年代初期では多くの支線やローカル線で1日に少なくとも6本の長距離往復列車が運行されていた。乗客収入は減ったが、必ずしも乗降客数が減ったわけではなく、多くの鉄道は州が所有する事業である[[アムトラック]]の幹線運行に旅客サービスを渡した。アムトラックは全国旅客鉄道会社とも呼ばれ、1971年5月に現存長距離線2本の運行を始めた<ref name="Myrick" /><ref name="Richards" /><ref name="Dorin" />。かつてサンタフェ鉄道の「エル・パソアン」列車が一部運行していたルートである[[デンバー]]からエル・パソまでの旅客列車の復活が長年提案されてきた。1980年代には既にトニー・アナヤ元知事がこの2都市と州内の大都市を結ぶ[[高速鉄道]]線建設を提案していた<ref>{{cite news|url=http://www.observer-online.com/articles/2008/12/21/news/doc494d4df4b3d01455138411.txt|title=Media and politicians enjoy inaugural ride, public opening met with delays|last=Herron|first=Gary|date=December 22, 2008|work=The Observer|location=UK|accessdate=February 2, 2009}}</ref>。フロントレンジ通勤鉄道は[[ワイオミング州]]とニューメキシコ州を高速鉄道で結ぶプロジェクトである<ref>{{cite news|url=http://www.bizjournals.com/denver/stories/2005/05/16/story2.html|first=Cathy|last=Proctor|title=Idea floated for Front Range rail line|date=May 15, 2005}}</ref>。

アムトラックの「[[サウスウェスト・チーフ]]」列車は、ギャラップ、アルバカーキ、[[ラミー (ニューメキシコ州)|ラミー]]、ラスベガスおよびラトンに毎日停車するものであり、[[ロサンゼルス]]や[[シカゴ]]およびその中間駅との接続を提案している。「サウスウェスト・チーフ」はアムトラック最速の長距離列車であり、BNSF鉄道の幾つかの路線上で時速90マイル/時 (144km/h) の最高時速が認められている<ref>{{cite journal|last=Blaszak|first=Michael W.|year=2009|title=Speed, Signals, and Safety|journal=Fast Trains|series=Classic Trains Special Edition No. 7|page=47|publisher=Kalmbach Publishing Co.|location=Waukesha, Wisconsin|isbn=978-0-89024-763-1}}</ref>。またニューメキシコ・レイルランナー・エキスプレスの線路も維持している。「サウスウェスト・チーフ」列車は「スーパー・チーフ」と「[[エル・キャピタン (旅客列車)|エル・カピタン]]」の後継列車である<ref name="Dorin" />{{Rp|115}}。流線型列車の「スーパーチーフ」は初期ハリウッド・スターのお気に入りであり、国内でも最大級に有名な名前付き列車であり、かつその豪華で異国風の列車で評価を高めた。客車には地域のインディアン部族の名前が付けられ、多くの地元アーティストの作品が飾られた。さらにその速度も売り物で、西行きは39時間45分で到達できた<ref name="Richards" />。

[[ファイル:Sierra County NM - new mexico space port sign.jpg|thumb|ニューメキシコ州南部の標識、「ニューメキシコ宇宙港の予定地」とされている]]
「[[サンセット・リミテッド]]」はロサンゼルスと[[ニューオーリンズ]]の間を走り、州内ではローズバーグとデミングに双方向週3回で停車する。「サンセット・リミテッド」はサザン・パシフィック鉄道が走らせていた同名列車の後継であり、州内では専らユニオン・パシフィック鉄道の線路を走っている。

===航空宇宙===
[[アルバカーキ国際空港]]は州内最大の空港である。

[[トゥルース・オア・コンシクエンシーズ (ニューメキシコ州)|トゥルース・オア・コンシクエンシーズ]]に近いアップハムは、世界初の商業宇宙港である「[[スペースポート・アメリカ]]」がある場所である<ref>{{cite journal|last=Ohtake|first=Miyoko|date=August 25, 2007|title=Virgin Galactic Preps for Liftoff at World's First Commercial Spaceport|journal=Wired Magazine|issue=15:10|url=http://www.wired.com/science/space/magazine/15-10/st_spaceport|accessdate=January 24, 2009}}</ref><ref name="BizWeek">{{cite news|url=http://www.bizjournals.com/albuquerque/stories/2008/12/29/daily19.html|title=NM Spaceport, Virgin Galactic sign 20-year lease|last=Robinson-Avila|date=December 31, 2008|publisher=New Mexico Business Weekly|accessdate=January 24, 2009}}</ref><ref name="Discovery">{{cite news|url=http://dsc.discovery.com/news/2008/12/19/spaceport-commercial.html|title=First Commercial Spaceport Gets Green Light|coauthors=AFP|date=December 19, 2008|publisher=Discovery Channel|accessdate=January 24, 2009}}</ref>。ロケットの打ち上げは2007年4月に始まった<ref name="Discovery" />。この港はまだ計画が進まず、入居しているのは小さな観測機器を打ち上げているUPエアロスペース1社である<ref>UP Aerospace does launches ‘quickly and cheaply’, DenverBiz Journal, October 2008 [http://denver.bizjournals.com/denver/stories/2008/10/06/story13.html?b=1223265600^1710262]</ref>。[[宇宙旅行]]の会社[[ヴァージン・ギャラクティック]]は最初の活動基地を計画中である<ref name="BizWeek" /><ref>{{cite web|url=http://www.virgingalactic.com/htmlsite/news.php|title=News Release 03.04.2008 / Spaceport Sweden and Virgin Galactic|accessdate=June 26, 2008}}</ref>。

==法と政府==
[[ファイル:Governor NewMexico.jpg|thumb|left|172px|[[スザーナ・マルティネス]]、ニューメキシコ州現職知事、共和党]]
ニューメキシコ州憲法は州昇格の1912年に発効され、その後幾つかの修正を重ねている。憲法では州政府の形態を定めている。

2009年3月18日、知事は死刑を廃止する法案に署名した（この法が発行する前に犯された極刑犯罪には適用されない）。死刑を廃止した州としてアメリカ合衆国では15番目だった<ref>Le Nouveau-Mexique abolit la peine de mort [archive] in Le Monde of March 19, 2009</ref>。

現職の[[スザーナ・マルティネス]]知事とジョン・サンチェス副知事はどちらも共和党員であり、2010年の選挙で選出され、その任期は2015年1月までである。知事の任期は4年間であり、連続して2期まで再選が認められている。ニューメキシコは他の州と比べて知事経験者の数が多い。[[フアン・デ・オニャーテ]]は1598年にスペイン王室からニューメキシコの初代知事に指名された。この時以来、スペイン、メキシコおよびアメリカ人の知事が就任してきた。

その他憲法に定める州の役人としては、州務長官<ref>{{cite web|url=http://www.sos.state.nm.us|title=NM Secretary of State's Office official web site|publisher=Sos.state.nm.us|accessdate=July 31, 2010}}</ref>、検事総長<ref>{{cite web|url=http://www.ago.state.nm.us|title=NM Attorney General's Office official web site|publisher=Ago.state.nm.us|accessdate=July 31, 2010}}</ref>、州監査官<ref>{{cite web|url=http://www.saonm.org|title=NM State Auditor's Office official web site|publisher=Saonm.org|accessdate=July 31, 2010}}</ref>、州土地管理官<ref>{{cite web|url=http://www.nmstatelands.org|title=NM State Lands official web site|publisher=Nmstatelands.org|accessdate=July 31, 2010}}</ref>、州財務官<ref>{{cite web|url=http://www.stonm.org|title=NM State Treasurer's Office official web site|publisher=Stonm.org|accessdate=July 31, 2010}}</ref>があり、現職の任期は全て2015年1月までである。州務長官が共和党員である他は、全て民主党員である。
ニューメキシコ州議会は70人定員の下院と42人定員の上院の両院制である。

州選出の[[アメリカ合衆国上院]]議員は2人とも民主党員である。[[アメリカ合衆国下院|同下院]]議員は2人が民主党員、1人が共和党員である。

{|class=wikitable
! colspan = 3|有権者登録と政党登録（2011年1月31日時点）<ref>{{cite web|title = Voter Registration Statistics|publisher=New Mexico Secretary of State Elections Bureau|format = PDF|accessdate =January 31, 2011|url = http://www.sos.state.nm.us/pdf/COUNTY013111.pdf}}</ref>
|-
! 党
! 投票者数
! （％）
|-
|[[民主党 (アメリカ)|民主党]]
|align = center|571,363
|align = center|49%
|-
|[[共和党 (アメリカ)|共和党]]
|align = center|369,730
|align = center|32%
|-
|その他
|align = center|217,630
|align = center|19%
|-
! 合計
! align = center|1,158,723
! align = center|100%
|}

===政治===
ニューメキシコ州は二大政党が接戦を演じている州と考えられ、これまでも[[民主党 (アメリカ)|民主党]]と[[共和党 (アメリカ)|共和党]]の大統領候補のどちらも選んできた。現職知事は共和党員だが、前職知事は民主党員であり、2003年から2011年まで2期を務めた。その前は共和党知事であり、やはり2期を務めた。大統領選挙では、2000年に民主党の[[アル・ゴア]]が州を制し、2004年では共和党の[[ジョージ・W・ブッシュ]]、2008年では民主党の[[バラク・オバマ]]が制した。

州内で民主党の強い地盤はサンタフェ市、アルバカーキ市の西側と南側、州中央の北部と西部、および特にナヴァホ族を初めとするインディアン居留地の大半である。共和党の強い地盤は州東部と南部（リトルテキサスと呼ばれる）、リオランチョ市、およびアルバカーキ市の北東部高台である。

==教育==
[[ファイル:Unm zimmermanlibrary.jpg|thumb|[[ニューメキシコ大学]]ジンマーマン図書館]]
州内に様々な研究施設があることで、2000年時点の州内の博士号取得者は他の州よりも集中度が高い<ref>{{cite web|url=http://www.wired.com/wired/archive/8.07/silicon_pr.html|title=Venture Capitals|work=Wired|accessdate=July 31, 2010}}</ref>。

===単科及び総合大学===
<div style="float:left;vertical-align:top;white-space:nowrap;margin-right:1em;">
*[[:en:College of Santa Fe|サンタフェ大学]]
*[[:en:College of the Southwest|南西部大学]]
*[[:en:Eastern New Mexico University|東部ニューメキシコ大学]]
*[[:en:New Mexico Institute of Mining and Technology|ニューメキシコ鉱産技術学院]]
*[[:en:New Mexico Highlands University|ニューメキシコハイランズ大学]]
*[[南メソジスト大学]]タオス校
</div><div style="float:left;vertical-align:top;white-space:nowrap;margin-right:1em;">
*[[:en:New Mexico Military Institute|ニューメキシコ軍事学院]]
*[[ニューメキシコ州立大学]]（[[:en:New Mexico State University|New Mexico State University]]）
*[[:en:St. John's College, U.S.|セントジョンズ大学]]サンタフェ校
*[[ニューメキシコ大学]]（[[:en:University of New Mexico|University of New Mexico]]）
*[[:en:Western New Mexico University|西部ニューメキシコ大学]]
</div><br style="clear:left;" />
{{clear}}
==芸術・文化==
[[ファイル:Southwestern Chillis and Skull.jpg|thumb|upright|合衆国南西部のシンボルである唐辛子と漂白された牛の頭骨、サンタフェ市近くの市場で]]
ニューメキシコ州には1990年時点でインディアンが134,000人住んでおり、現在でもインディアン文化の重要な中心であり続けている。ナヴァホ族とアパッチ族はどちらもアサバスカ語族である。アパッチ族と幾らかのユト族は州内の連邦指定地に住んでいる。ナヴァホ族居留地は大半が隣のアリゾナ州にあるが、面積は1,600万エーカー (65,000 km²) あり、国内最大となっている。前史時代に農業を営んでいたプエブロ族インディアンは州内に散らばったプエブロに住んでいる。

ニューメキシコ州民の3分の1以上がヒスパニックの出自を申告しており、その多くは植民地時代の開拓者の子孫である。その祖先は州内北部に入植した。メキシコ系移民の大半は州南部に住んでいる。また主に北部では人口の10ないし15％がヒルパニック系[[ユダヤ人]]の祖先を持っている。

特徴あるスペイン語方言を話す人も多い。ニューメキシコのスペイン語には他でのスペイン語話者の分からない語彙があることが多い。ニューメキシコの歴史で、他のスペイン語地域と孤立していたことがあり、よそでは古語と考えられる中世後期のカスティリア語を残しており、また地名などにインディアン言語を多く採用し、さらには概念や新しい発明には英語の語彙も使っている。

アルバカーキにはニューメキシコ自然史科学博物館、国立ヒスパニック文化センター、および国立原子力科学歴史博物館があり、さらに毎年秋にはアルバカーキ国際バルーン・フィエスタが開催されている。

===芸術と文学===
サンタフェ市では大きな芸術社会が繁栄しており、[[ブルース・ナウマン]]、リチャード・タットル、ステイナ・バスルカなどの人々が入っている。この州都にはスペイン植民地、国際的民族、ナヴァホ族の儀式、現代インディアンおよび現代美術の博物館がある。別に故人となった市民の[[ジョージア・オキーフ]]を称える博物館もある。芸術家や作家のコロニーが栄え、画廊を持った小さな市民集団もある。毎年8月にはサンタフェ・インディアン・マーケットが開催されており、世界でも最古かつ最大のインディアン芸術審査展示会となっている。

ニューメキシコ州はスペイン文化の強い遺産を保持している。[[サルスエラ]]や[[フラメンコ]]など古いスペインの伝統は現在も大変人気がある<ref>http://www.zarzuela.net/ref/feat/newmexico.htm</ref><ref>http://www.newmexico.org/hispanic/experience/flamenco.php</ref>。世界的に有名なフラメンコ・ダンサーでニューメキシコ生まれのマリア・ベニテスが、「音楽、ダンス、視覚芸術などの芸術形態を通じて表現されるスペインの豊な芸術的遺産について、最高品質のプログラムを提供するため」に、マリア・ベニテス・スペイン芸術研究所<ref>[http://mariabenitez.com/ Maria Benítez Institute for Spanish Arts]</ref>を設立した。また毎年アルバカーキ国際フラメンコ・フェスティバルが開催されており、スペイン生まれやニューメキシコ生まれのダンサーがニューメキシコ大学でダンスを披露している。

演劇関係では著名なサンタフェ・オペラ団があり、毎年7月から8月に開催されるサンタフェ室内楽祭でレパートリー5つを上演している。多くの種類の演劇のための主要会場である修復されたレンシック劇場を使っている。レーバーデイの後の週末は[[フィエスタス・デ・サンタフェ|サンタフェ祭]]であり、50フィート (15 m) の巨大なマリオネットを象ったものであるゾゾブラを燃やして祝う。

20世紀半ば、ヒスパニック系の文学学校が繁盛しており、研究は英語とスペイン語の双方で行われた。そこで生れた著名な作家として、アンジェリコ・チャベス、ニーナ・オテロ＝ウォーレン、ファビオラ・サベサ・デ・バカ、アウレリオ・エスピノーザ、クレオファス・ハラミリョ、フアン・バウティスタ・ラエルおよびオーロラ・ルセロ＝ホワイト・リーがいる。

作家[[D・H・ローレンス]]は1920年代にタオスに近いD・H・ローレンス牧場に住んでおり、そこには現在彼の骨灰を収めた祠がある。

州南西部の山の中にあるシルバーシティは当初鉱山町だった。現在は少なくとも1つの鉱山が近くで操業されている。そこはかなり多くの芸術家達にとっての家屋と展示場として知られている。

===食文化===
[[ファイル:Newmexicochiles.jpg|thumb|州の野菜、唐辛子]]
ニューメキシコには、[[ヌエバ・エスパーニャ]]から来たスペイン人征服者の食文化とインディアンの食文化の要素が融合した、[[ニューメキシコ料理]]と呼ばれる伝統料理がある。地理的・歴史的な理由から[[メキシコ料理]]、[[テクス・メクス料理]]とは姉妹関係にあるが、ニューメキシコ独自の風土や民族の影響を強く受けている。ニューメキシコ料理の特徴は、[[ニューメキシコ・チリ]]と呼ばれる土着の[[トウガラシ]]への愛着によく表れている。トウガラシは[[インゲンマメ]]と並んで「州の野菜」に制定されているほどで、未熟な青唐辛子と完熟した赤唐辛子の両方を[[サルサ (料理)|サルサ]]をはじめ、様々な料理に用いる。ニューメキシコ州内のファストフードチェーン店[[サブウェイ]]ではどこでも、あぶって皮をむいて刻んだ青唐辛子をトッピングに選べるほどである。ニューメキシコ料理の保存と研究は、サンタフェ、アルバカーキ、ラスクルーセスなどを中心に盛んに行われている。

州東部の肉牛の放牧が盛んな地域では、ビーフ[[ステーキ]]やビーフ[[ジャーキー]]など牛肉の消費が盛んで、テキサスの食文化との共通点が目立つ。

主なニューメキシコ料理：
*サルサ：青唐辛子で作った緑のサルサと、赤唐辛子で作った赤のサルサがある。単にチレまたはチリソースとも呼ばれる。「赤、それとも緑（のチリソースにいたしますか）？」（"Red or Green?"）は、「州のよくある質問」に制定されている。
*[[トルティーヤ]]：[[小麦粉]]で作ったトルティーヤが主流。
*[[ブリート]]：州土着の[[ファストフード]]の一つ。メキシコ風の細身のブリートが主流。
*[[アドボ|カルネ・アドバーダ]]：豚肉を赤トウガラシと[[酢]]などで作ったソースで[[マリネ]]してから焼いた料理。
*[[グリーンチリ・シチュー]]：火であぶって皮をむいた青唐辛子を粗く刻み、[[ジャガイモ]]、肉と煮込んだ料理。赤唐辛子を使うとレッドチリ・シチューとなる。主菜として食べる他、ブリートの具にもする。
*[[チレ・レイェーノ]]：火であぶって皮をむいた青唐辛子に溶ける[[チーズ]]を詰め、衣をつけて揚げた料理。主菜として食べる他、ブリートの具にもする。
*[[フリホレス]]：ウズラマメ（ピントビーンズ）が主流。ニューメキシコ料理の重要な副菜。
*[[フラウタ]]：具を詰めたトルティーヤを細長く巻いて揚げた料理。
*[[ポソーレ]]：アルカリ処理して皮をむいたトウモロコシ、青または赤唐辛子、[[豚肉]]のシチュー。
*[[ソパイピーヤ]]：生地を薄くのばして揚げたパン。トルティーヤの代わりに食べたり、中に具を詰めたり、[[蜂蜜]]をつけてデザートとする。
*[[カピロターダ]]：[[ブレッドプディング]]に似たデザート。

===スポーツ===
[[ファイル:Santa Ana Star Center.jpg|thumb|プロバスケットボールの[[ニューメキシコ・サンダーバーズ]]とアイスホッケーのニューメキシコ・マスタングスが使用するサンタアナ・スターセンター]]
ニューメキシコ州を本拠地にする著名プロスポーツチームとして、野球の[[ロサンゼルス・ドジャース]]傘下のAAAチーム、アルバカーキ・アイソトープス、バスケットボールの[[NBAデベロップメント・リーグ]]に属する[[ニューメキシコ・サンダーバーズ]]、アイスホッケーのNAHLに属するニューメキシコ・マスタングス、同じくアイスホッケーのWSHLに属するニューメキシコ・リネゲイズがある。大学スポーツ・チームとしてはニューメキシコ大学ロボスやニューメキシコ州立大学アギーズがある。

オリンピックの金メダリスト、トム・イェーガーは水泳の高地トレーニングの提唱者であり、アルバカーキ（標高5,312&nbsp;フィート&nbsp;(1,619.1&nbsp;m)) とロスアラモス（標高7,320&nbsp;フィート&nbsp;(2,231&nbsp;m))で合宿を行った<ref>"High Hopes:Altitude Training for Swimmers", by Michael Scott, SwimmingworldMagazine.com magazine archives [http://www.swimmingworldmagazine.com/articles/swimtechnique/articles/200001-01st_art.asp] (10-15-08)</ref>。

==その他==

===ニューメキシコ州出身の有名人===
*[[:en:List of people from New Mexico|ニューメキシコ州出身の有名人]]（英文）
*[[ラルフ・カイナー]] - 野球選手 ([[アメリカ野球殿堂]]表彰者)
*[[コンラッド・ヒルトン]] - [[ヒルトン]]ホテルチェーン創始者
*[[ジョン・デンバー]] - [[歌手]]

===州の象徴など===
*州のモットー：『進むにつれて成長す』（"[[:en:Crescit eundo|Crescit eundo]]"）[[1912年]]制定
*州の愛称：『魅惑の地』（"Land of Enchantment", "Tierra del Encanto", "Tierra Encantada") 制定年不明
**『色とりどりの州』（"The Colorful State" ）制定年不明
**『スペイン風の州』（"The Spanish State" ）制定年不明
*州歌：『おお麗しきニューメキシコよ』（"[[:en:O Fair New Mexico|O Fair New Mexico]]"）[[1917年]]制定
**『これがヌエボ・メヒコ』（"[[:en:Así Es Nuevo Méjico|Así Es Nuevo Méjico]]"）[[1971年]]制定
**『ニューメキシコ・我が美しきヌエボ・メヒコ』（"New Mexico-Mi Lindo Nuevo México"）[[1995年]]制定
*州の花：[[ユッカ]]（ソープウィードユッカ、''Yucca glauca''）[[1927年]]制定
*州の木：[[コロラドピニョンマツ]]（[[:en:Colorado Pinyon|Colorado Pinyon]]）[[1949年]]制定
*州の鳥：[[オオミチバシリ]] [[1949年]]制定
*州の魚：{{仮リンク|リオ・グランデ・カットスロートトラウト(Rio Grande Cutthroat Trout)|en|Rio Grande Cutthroat Trout}}[[1955年]]制定
*州の動物： [[アメリカクロクマ]][[1963年]]制定
*州の野菜：[[トウガラシ]]と[[インゲンマメ]] [[1965年]]制定
*州の宝石：[[トルコ石]] [[1967年]]制定
*州の草：[[ブルーグラマ]]（[[:en:Blue grama|blue grama]]）[[1973年]]制定
*州の化石：[[コエロフィシス]] [[1981年]]制定
*州のクッキー：[[ビスコチート]]（[[:en:Bizcochito|bizcochito]]）[[1989年]]制定
*州の昆虫：[[オオベッコウバチ]]（''Pepsis formosa''）[[1989年]]制定
*州のバラード：『魅惑の地』（"[[:en:Land of Enchantment|Land of Enchantment]]"）[[1989年]]制定
*州の詩：『ヌエボ・メヒコによせて』（[[:en:A Nuevo México|A Nuevo México]]）[[1991年]]制定
*州のよくある質問： 「赤、それとも緑（のチリソースにいたしますか）？」（"Red or Green?"）[[1999年]]制定
*州の船： "[[ニューメキシコ (戦艦)|USS New Mexico (BB-40)]]" 1918–1946年<br>"[[ニューメキシコ (原子力潜水艦)|USS New Mexico (SSN-779)]]" **2006年
<!--
=== 日本の姉妹都市 ===
* (日本) - (州内)、[[年]]
-->

==脚注==
{{reflist|2}}

==参考文献==
<div class="references-small">
*Beck, Warren. ''Historical Atlas of New Mexico'' 1969.
*Chavez, Thomas E. ''An Illustrated History of New Mexico'', 267 pages, University of New Mexico Press 2002, ISBN 0-8263-3051-7
*Bullis, Don. ''New Mexico:A Biographical Dictionary, 1540–1980,'' 2 vol, (Los Ranchos de Albuquerque:Rio Grande, 2008) 393 pp. isbn 978-1-890689-17-9
*Gonzales-Berry, Erlinda,  David R. Maciel, eds. ''The Contested Homeland:A Chicano History of New Mexico'', 314 pages&nbsp;– University of New Mexico Press 2000, ISBN 0-8263-2199-2
*Gutiérrez;Ramón A.  ''When Jesus Came, the Corn Mothers Went Away:Marriage, Sexuality, and Power in New Mexico, 1500–1846'' (1991)
*Hain;Paul L., F. Chris Garcia, Gilbert K. St. Clair;''New Mexico Government'' 3rd ed. (1994)
*Horgan, Paul, ''Great River, The Rio Grande in North American History'', 1038 pages, Wesleyan University Press 1991, 4th Reprint, ISBN 0585380147, Pulitzer Prize 1955
*Larson, Robert W. ''New Mexico's Quest for Statehood, 1846–1912'' (1968)
*Nieto-Phillips, John M. ''The Language of Blood:The Making of Spanish-American Identity in New Mexico, 1880s–1930s'', University of New Mexico Press 2004, ISBN 08236324231
*Simmons, Marc. ''New Mexico:An Interpretive History'', 221 pages, University of New Mexico Press 1988, ISBN 0-8263-1110-5, good introduction
*Szasz;Ferenc M., and Richard W. Etulain, eds. ''Religion in Modern New Mexico'' (1997)
*Trujillo, Michael L. ''Land of Disenchantment:Latina/o Identities and Transformations in Northern New Mexico'' (2010) 265 pages;An experimental ethnography that contrasts life in the Espanola Valley with the state's commercial image as the "land of enchantment."
*Weber;David J. ''Foreigners in Their Native Land:Historical Roots of the Mexican Americans'' (1973), primary sources to 1912
</div>

===一次史料===
*Ellis, Richard, ed. ''New Mexico Past and Present:A Historical Reader.'' 1971. primary sources
*Tony Hillerman, ''The Great Taos Bank Robbery and other Indian Country Affairs'', University of New Mexico Press, Albuquerque, 1973, trade paperback, 147 pages, (ISBN 0-8263-0530-X), fiction

==関連項目==
*[[ニューメキシコ州の都市圏の一覧]]
*[[ニューメキシコ州の郡一覧]]

==外部リンク==
{{commons|Category:New Mexico}}
*[http://www.newmexico.gov/ 州政府]
*[http://www.youtube.com/watch?v=SJb7_rcL1GY ニューメキシコ州の砂漠の道路]
*[http://www.newmexico.org/index.php ニューメキシコ州政府観光局（英語版）]
*[http://www.newmexico-jp.com/ ニューメキシコ州日本貿易事務所（日本語版）]{{リンク切れ|date=2011年9月}}
*[http://www.denver.us.emb-japan.go.jp/JP/ 在デンバー日本国総領事館]
*[http://www.us-japan.org/ ニューメキシコ日米協会]
*[http://wikis.ala.org/godort/index.php/New_Mexico New Mexico State Databases]&nbsp;– Annotated list of searchable databases produced by New Mexico state agencies and compiled by the Government Documents Roundtable of the American Library Association.
*[http://www.unm.edu/~bber/ Bureau of Business and Economic Research (BBER)] at University of New Mexico (statistical information about the New Mexico economy)
;アメリカ合衆国政府のニューメキシコ州関連サイト
*[http://www.loc.gov/rr/program/bib/states/newmexico/index.html New Mexico State Guide, from the Library of Congress]
*[http://tonto.eia.doe.gov/state/state_energy_profiles.cfm?sid=NM Energy Profile for New Mexico– Economic, environmental, and energy data]
*[http://www.usgs.gov/state/state.asp?State=NM New Mexico]&nbsp;– ''Science In Your Backyard''&nbsp;– United States Geological Society
*[http://www.nps.gov/history/nr/travel/amsw/ "American Southwest"]&nbsp;– ''Discover Our Shared Heritage'' travel itinerary&nbsp;– National Park Service
*[http://quickfacts.census.gov/qfd/states/35000.html New Mexico dataset]&nbsp;– United States Census Bureau
*[http://www.ers.usda.gov/StateFacts/NM.htm New Mexico state facts]&nbsp;– Economic Research Service&nbsp;– United States Department of Agriculture
;ディレクトリー
*{{dmoz|Regional/North_America/United_States/New_Mexico}}
;観光
*[http://www.gilaflora.com Flora of the Gila National Forest in New Mexico]

{{ニューメキシコ州}}
{{アメリカ合衆国の州}}

{{DEFAULTSORT:にゆうめきしこしゆう}}

[[Category:アメリカ合衆国の州]]
[[Category:ニューメキシコ州|*]]