ニコライ (日本大主教)のソースを表示

{{Infobox 聖人
|名前=ニコライ<br />（[[日本]]の[[亜使徒]][[大主教]]聖ニコライ）
|画像=Nicholas of Japan.jpg
|画像サイズ=200px
|画像コメント=日本の亜使徒聖ニコライ。[[パナギア]]を首からさげ、[[クロブーク]]を被り、[[リヤサ]]を着用している。
|称号=[[亜使徒]]・[[成聖者]]・[[大主教]]<ref name="daishukyo">正教会の信者でない者からは「大司教ニコライ」と表記されることもあるが、正教会の用語としては「[[司教]]」「[[大司教]]」の語が用いられることはなく、常に「[[主教]]」「[[大主教]]」と呼称される。</ref>
|他言語表記={{Lang-ru-short|Николай Японский}}（日本のニコライ）<br />{{Lang-en-short|Nicholas of Japan}}
|生誕地={{RUS1883}}[[スモレンスク県]][[ベリスク郡]][[ベリョーザ]]
|生誕年(日)=[[1836年]][[8月1日]]（[[ユリウス暦]]）
|死去地={{JPN}} [[東京都|東京]]
|死去年(日)=[[1912年]][[2月16日]]（[[グレゴリオ暦]]）
|崇敬する教派=[[正教会]]
|記念日=[[2月16日]]
|主要聖地=[[ニコライ堂]]・[[谷中墓地]]（いずれにも[[不朽体]]がある）
}}
'''ニコライ'''（修道誓願前の姓：カサートキン、{{lang-ru|Николай (Касаткин)}}, [[1836年]]8月1日（ロシア暦） - [[1912年]][[2月16日]]（グレゴリオ暦））は日本に[[正教会|正教]]を伝道した[[大主教]]<ref name="daishukyo" />（肩書きは永眠当時）。[[日本正教会]]の創建者。[[正教会]]で列聖され、[[亜使徒]]の称号を持つ[[聖人]]である。

「[[ロシア正教]]を伝えた」といった表現は誤りであり（[[#ニコライが伝道した「正教」|後述]]）<ref>[http://kliment.cocolog-nifty.com/kandazoshi/2013/08/post-31e5.html 亜使徒：聖ニコライは何を伝え、何をなさったのか]</ref>、ニコライ本人も「[[ロシア正教]]を伝える」のではなく「[[正教会|正教]]を伝道する」事を終始意図していた<ref name="ushi22">[[牛丸康夫]]『日本正教史』22頁、[[日本ハリストス正教会]]教団府主教庁 (1978/05) ASIN B000J8IFP0</ref><ref>[[長縄光男]]『ニコライ堂遺聞』143頁 - 144頁、[[成文社]] (2007/04) ISBN 9784915730573。ニコライによる日記が引用されている。当時、正教会が「ロシアの神を信じることは祖国を裏切ることになるのでは」と論争をしかけられていた地方信者の話や、[[カトリック教会|カトリック]]や[[プロテスタント]]の他教派の宣教師から「[[正教徒]]になることはロシア人になること」と中傷されていたことが記されている。</ref>。

ニコライは[[修道名]]で、本名は'''イワン・ドミートリエヴィチ・カサートキン'''（{{lang-ru|Иван Дмитриевич Касаткин}}）。日本正教会では「'''亜使徒聖ニコライ'''」と呼ばれる事が多い。[[日本]]では[[ニコライ堂]]のニコライとして親しまれた。

神学大学生であった頃、在日本[[ロシア]][[領事]]館附属聖堂[[司祭]]募集を知り、日本への正教伝道に駆り立てられたニコライは<ref name="ushi22" />、その生涯を日本への正教伝道に捧げ、[[日露戦争]]中も日本にとどまり、日本で永眠した。

== 生涯 ==
=== 初期 ===
[[スモレンスク県]][[ベリスク郡]][[ベリョーザ]]の[[輔祭]]、ドミトリイ・カサートキンの息子として生まれる。母は5歳のときに死亡。ベリスク神学校初等科を卒業後、スモレンスク神学校を経て、[[サンクトペテルブルク]]神学大学に[[1857年]]入学。在学中、[[ヴァーシリー・ゴローニン]]の著した『[[日本幽囚記]]』を読んで以来日本への渡航と伝道に駆り立てられたニコライは、在日本ロシア領事館附属礼拝堂司祭募集を知り、志願してその任につくことになった。

在学中の[[1860年]][[7月7日]]（ロシア暦）修士誓願し[[修道士]]ニコライとなる。同年[[7月12日]]（ロシア暦）聖使徒[[ペトル・パウェル祭]]の日、修道[[輔祭]]に[[叙聖]]（按手）され、翌日神学校付属礼拝堂聖[[十二使徒]]教会記念の日に[[修道司祭]]に叙聖された。[[ミラのニコラオス|ミラ・リキヤの奇蹟者聖ニコライ]]は[[東方教会]]において重視される聖人であり、好んで[[聖名]]（洗礼名）・[[修道名]]に用いられるが、ニコライも奇蹟者聖ニコライを守護聖人として「ニコライ」との修道名をつけられている。

=== 函館時代 ===
翌[[1861年]]に[[函館市|箱館]]の[[ロシア帝国|ロシア]]領事館附属礼拝堂司祭として着任。この頃、元[[大館藩]]軍医の[[木村謙斉]]から日本史研究、東洋の宗教、美術などを7年間学んだ。また、仏教については学僧について学んだ。

ニコライは慶応4年4月自らの部屋で密かに、[[日本ハリストス正教会]]の初穂（最初の信者）で後に初の日本人[[司祭]]となる[[沢辺琢磨]]、函館の医師[[酒井篤礼]]、南部藩出身[[浦野大蔵]]らに[[洗礼機密]]を授けた。この頃、木村が函館を去った後の後任として[[新島襄]]から日本語を教わる。新島は共に『古事記』を読んで、ニコライは新島に英語と世界情勢を教えた。

[[懐徳堂]]の[[中井木菟麻呂]]らの協力を得て[[奉神礼]]用の祈祷書および[[聖書]]（新約全巻・旧約の一部）の翻訳・伝道を行った以後、精力的に正教の布教に努めた。

明治2年（[[1869年]]）[[日本ロシア正教伝道会社]]の設立の許可を得るためにロシアに一時帰国した。ニコライの帰国直前に、新井常之進がニコライに会う。

ニコライはペテルスブルクで[[聖務会院]]にあって首席であった[[サンクトペテルブルク]][[府主教]][[イシドル (サンクトペテルブルク府主教)|イシドル]]から、日本ロシア正教伝道会社の許可を得ることができた。1870年（明治3年）には[[掌院]]に昇叙されて、日本ロシア正教伝道会社の首長に任じられた。ニコライの留守中に、日本では沢辺、浦野、酒井の三名が盛んに布教活動を行った。

明治4年（[[1871年]]）にニコライが函館に帰って来ると、沢辺の下に身を寄せていた人々が9月14日（10月26日）に洗礼機密を受けた。さらにニコライは仙台地方の伝道を強化するために、[[小野荘五郎]]ほか2人を派遣した。ニコライは旧仙台藩の真山温治と共に[[露和辞典]]の編集をした。

=== 東京時代 ===
明治4年12月（[[1872年]]1月）に[[正教会]]の[[日本伝道]]の補佐として、ロシアから[[修道司祭]][[アナトリイ・チハイ]]が函館に派遣された。明治5年ロシア公使館が東京に開設されることになった。函館の領事館が閉鎖されたが、聖堂は引き続き函館に残されることになったので、ニコライはアナトリイに函館聖堂を任せて、明治5年1月に築地に入った。ニコライは仏教研究のために[[外務省]]の許可を得て[[増上寺]]の高僧について仏教研究を行った<ref>高橋2003年、73頁</ref>。

明治5年（1872年）9月に駿河台の[[戸田伯爵]]邸を日本人名義で購入して、ロシア公使館付属地という条件を付け、伝道を行った。明治5年9月24日東京で[[ダニイル影田隆郎]]ら数十名に極秘に洗礼機密を授けた<ref group="注釈">この洗礼は、[[太政官]]諜者により政府に報告されたが、弾圧をされなかった。</ref>。

明治7年（1874年）には東京市内各地に[[伝教者]]を配置し、講義所を設けた。ニコライは、[[神奈川]]、[[伊豆]]、[[愛知]]、などの[[東海地方]]で伝道した。さらに京阪地方でも伝教を始めた。

明治7年5月には、東京に正教の伝教者を集めて、布教会議を開催した。そこで、全20条の詳細な『伝道規則』が制定された。

明治8年（1875年）7月の公会の時、日本人[[司祭]]選立が提議され、沢辺琢磨を司祭に、酒井篤礼を[[輔祭]]に立てることに決定した。東部[[シベリア]]の主教[[パウェル]]を招聘して、函館で神品会議を行い、初の日本人司祭が叙任された。このようにニコライを中心に日本人聖職者集団が形成された。さらに、正教の神学校が設立され、ニコライが責任を担った。

明治9年（1876年）には[[修善寺町]]地域から[[岩沢丙吉]]、[[沼津市]]地域から[[児玉菊]]、[[山崎兼三郎]]ら男女14名がニコライから洗礼を受けた。

明治11年（1878年）、ロシアから修道司祭の[[ウラジミール・ソコロフスキー]]が来日して、ニコライの経営する語学学校の教授になり、明治18年までニコライの片腕になった。

明治12年（[[1879年]]）にニコライは二度目の帰国をし、明治13年に主教に[[叙聖]]される。その頃の教勢は、ニコライ主教以下、掌院1名、司祭6名、輔祭1名、伝教者79名、信徒総数6,099名、教会数96、講義所263だった。同じ年、正教宣教団は出版活動を開始し、『正教新報』が明治13年12月に創刊された。[[愛々社]]という編集局を設けた。

明治13年（1880年）[[イコン]]の日本人画家を育成するために、ニコライは[[山下りん]]という女性を[[ペテルブルグ女子修道院]]に学ばせた。3年後山下は帰国し、生涯聖像画家として活躍した。

明治15年（1882年）に神学校の第一期生が卒業すると、[[ロシア]]の[[ペテルブルグ神学大学]]や[[キエフ神学大学]]に[[留学生]]を派遣した。

明治17年（[[1884年]]）に反対意見があり中断していた、大聖堂の建築工事に着手して、明治24年に竣工した。正式名称を[[復活大聖堂]]、通称は[[ニコライ堂]]と呼ばれた。

明治26年（1893年）ニコライの意向により、女流文学誌『うらにしき（裏錦）』が出版された。明治40年まで存続し明治女流文学者の育成に貢献した。

明治37年（1904年）2月10日に[[日露戦争]]が開戦する前の、2月7日の正教会は聖職者と信徒によって臨時集会を開き、そこでニコライは日本に留まることを宣言し、日本人正教徒に、日本人の務めとして、日本の勝利を祈るように勧めた。

内務大臣、文部大臣が開戦直後に、正教徒とロシア人の身辺の安全を守るように指示した。強力な警備陣を宣教団と敷地内に配置したので、正教宣教団と大聖堂は被害を受けることがなかった。

神田駿河台の正教会本会で没した。[[谷中墓地]]に葬られる。

=== 不朽体 ===
[[1970年]]、谷中墓地改修の際に棺を開けると[[不朽体]]が現れた。同年、[[ロシア正教会]]はニコライを「日本の亜使徒・大主教・ニコライ」、日本の守護聖人として[[列聖]]した。日本教会が[[自治正教会|聖自治教会]]となったのはこのときである。ニコライの不朽体は谷中墓地のほか、[[ニコライ堂]]（大腿部）、[[函館ハリストス正教会]]などにあり、信者の崇敬の対象となっている。列聖以降、'''日本の[[亜使徒]]聖ニコライ'''、'''聖ニコライ大主教'''と呼ばれる。記憶日（祭日）は2月16日（[[ニコライ祭]]）。

== ニコライが伝道した「正教」 ==
ニコライが「ロシア正教を伝えた」とする媒体が散見されるが、「[[ロシア正教会]]」「ロシア正教」は最も早くに見積もっても[[1448年]]に成立した[[独立正教会]]の組織名であり、教会の名ではない。「正教を伝えた」が正しい表現である。ニコライは「（組織としての）ロシア正教会に所属していた」とは言えるが、あくまで「正教を伝えた」のであり、「ロシア正教会」という「組織」を伝えた訳ではない<ref group="注釈">出典とする各種教会サイト、教会関係者による記事においても、「正教伝道」「正教を伝道」「正教を伝えた」などとなっており、「ロシア正教を伝道した」「ロシア正教を伝えた」とは書かれて居ない。</ref><ref>[http://www.orthodoxjapan.jp/raikou.html 聖ニコライの渡来：日本正教会 The Orthodox Church in Japan]</ref><ref>[http://www.orthodoxjapan.jp/hatsuho.html 宣教と初穂：日本正教会 The Orthodox Church in Japan]</ref><ref>[http://www.orthodoxjapan.jp/joukyou.html 上京と教勢拡張：日本正教会 The Orthodox Church in Japan]</ref><ref>[http://www.orthodox-jp.com/nagoya/msjniko.htm 亜使徒聖ニコライ祭　説教　１９９７年２月１６日　名古屋教会]より右引用：''亜使徒日本の大主教聖ニコライは、「それでいい。私たちはロシヤの教会を日本に移植しようとして働いているのではない、日本にハリストスの福音を伝えに来たんだから、少々のことはそれぞれの教会の習慣を重んじて行けばいい」と言っています。''</ref><ref>[http://kliment.cocolog-nifty.com/kandazoshi/2013/08/post-31e5.html 亜使徒：聖ニコライは何を伝え、何をなさったのか]</ref>。

正教会は1カ国に一つの教会組織を具えることが原則であり各地に正教会組織があるが（ロシア正教会以外の例としては[[ギリシャ正教会]]、[[グルジア正教会]]、[[ルーマニア正教会]]、[[ブルガリア正教会]]、[[日本正教会]]など。もちろん例外もある）、これら各国ごとの正教会に教義上、異なるところは無く、相互の教会は[[フル・コミュニオン]]の関係にあり、同じ信仰を有している<ref>[http://oca.org/questions/namerica/greek-orthodox-and-russian-orthodox OCA - Q&A - Greek Orthodox and Russian Orthodox] - [http://oca.org/ Orthodox Church in America]のページ。{{en icon}}</ref>。

{{See also|正教徒|正教会の教会機構一覧}}

== 崇敬 ==
=== 記憶する日本・世界各地の教会 ===
[[正教会]]（のみならず他教派にも同様の習慣を有するものがあるが）において、[[聖堂]]建設の際には各種祭日や聖人を記憶する習慣があるが、亜使徒聖ニコライを記憶する[[教会]]・聖堂が世界各地にある。

* [[前橋ハリストス正教会|前橋ハリストス正教会 亜使徒大主教聖ニコライ聖堂]]（[[日本正教会]]）<ref>[http://www.orthodoxjapan.jp/annai/t-maebashi.html 前橋ハリストス正教会・亜使徒大主教聖ニコライ聖堂]</ref><ref>[http://www8.plala.or.jp/maebashi/ 前橋ハリストス正教会]</ref>
* 亜使徒聖ニコライ記念聖堂（[[日本正教会]]、[[ニコライ堂|東京復活大聖堂（ニコライ堂）]]の南側）
* [[日本の聖ニコライ集会 (カリフォルニア)|日本の聖ニコライ集会]]（St. Nicholas of Japan Mission, [[アメリカ正教会]]・[[カリフォルニア]]）<ref>[http://www.oca.org/DIRlisting.asp?SID=9&KEY=OCA-WE-REDOCX St. Nicholas of Japan Mission]</ref>
* [[日本の聖ニコライ正教会 (南アフリカ)|日本の聖ニコライ正教会]]（The Orthodox Church of St Nicholas of Japan, [[アレクサンドリア総主教庁]]、[[南アフリカ共和国]]・[[ヨハネスブルク]]）<ref>[http://netministries.org/frames.asp?ch=ch00758&st=Gauteng&name=Orthodox%20Church%20of%20St%20Nicholas%20of%20Japan&city=Johannesburg The Orthodox Church of St Nicholas of Japan] {{en icon}}, [http://www.fortunecity.com/victorian/stanmer/182/society.htm SOCIETY OF ST NICHOLAS OF JAPAN] {{en icon}}</ref>
* [[日本の聖ニコライ教会 (オレニンスキイ地区)|日本の聖ニコライ教会]]（{{lang|ru|Церковь св.Николая Японского в Мирном}}, [[ロシア正教会]]、[[トヴェーリ州]]・[[:ru:Оленинский район|オレニンスキイ地区]]・ミールヌィ）<ref>[http://uchazdneg.livejournal.com/104309.html {{lang|ru|Бельщина-2010, часть I. По следам Ваньки-ротного.}}]</ref>

=== 亜使徒ニコライの発放讃詞 ===
[[正教会]]で[[聖人]]として列聖されているため、祭日（2月16日）のための[[祈祷書 (正教会)|祈祷文]]が用意されている。以下はその中で最も頻繁に用いられる発放讃詞である。

{{See also|讃詞}}
{{Quotation|第四調（[[八調]]参照）<br />
<br />
[[使徒]]と等しく同座なる者　忠実にして神智なる[[ハリストス]]の<ruby><rb>役者</rb><rp>（</rp><rt>えきしゃ</rt><rp>）</rp></ruby><br />
聖なる<ruby><rb>神</rb><rp>（</rp><rt>しん</rt><rp>）</rp></ruby>に選ばれたる笛　ハリストスの愛に満ちたる<ruby><rb>器</rb><rp>（</rp><rt>うつわ</rt><rp>）</rp></ruby><br />
我が国の<ruby><rb>光照者</rb><rp>（</rp><rt>こうしょうしゃ</rt><rp>）</rp></ruby>　[[亜使徒]]大主教聖ニコライよ<br />
<ruby><rb>爾</rb><rp>（</rp><rt>なんじ</rt><rp>）</rp></ruby>の<ruby><rb>牧群</rb><rp>（</rp><rt>ぼくぐん</rt><rp>）</rp></ruby>の為　及び全世界の為に<br />
<ruby><rb>生命</rb><rp>（</rp><rt>いのち</rt><rp>）</rp></ruby>を保つ<ruby><rb>[[至聖三者|聖三者]]</rb><rp>（</rp><rt>せいさんしゃ</rt><rp>）</rp></ruby>に祷り給え<br />|[[日本正教会]]訳|『主日奉事式』}}

== 著書 ==
関東大震災で焼失したといわれていたニコライの日記が中村健之介によって発見され、ロシア語原文版が2004年に刊行された (''{{lang|ru|Дневники святителя Николая Японского}}'' (''Dnevniki Sviatogo Nikolaia Iaponskogo''), 5 vols. St. Petersburg: Giperion, 2004)。注解を加えた日本語全訳は2007年に刊行（『宣教師ニコライの全日記』[[教文館]]、全9巻）。

== 注釈 ==
<references group="注釈" />

== 参照元 ==
{{Reflist}}

== 参考文献 ==
* [[牛丸康夫]]『日本正教史』[[日本ハリストス正教会]]教団府主教庁 (1978/05) ASIN B000J8IFP0
* [[長縄光男]]『ニコライ堂遺聞』成文社 (2007/04) ISBN 9784915730573
* ポズニェーエフ、[[中村健之介]]訳　『明治日本とニコライ大司教』講談社 1986年 ISBN 9784061922792
* [[高橋昌郎]]『明治のキリスト教』吉川弘文館、2003年　ISBN 4642037527

== 関連文献 ==
* 『宣教師ニコライの全日記　（全9巻）』、[[教文館]]、2007年。<br>　[[中村健之介]]、[[清水俊行]]、[[長縄光男]]、安村仁志ほか訳 
** 『ニコライの日記　（上中下）』 中村健之介編訳、岩波文庫、2011年7月-12月。
* 中村健之介・中村悦子『ニコライ堂の女性たち』教文館、2003年。 
* 中村健之介『宣教師ニコライと明治日本』岩波新書、1996年。
* 中村健之介『ニコライ　宣教師の宝は他を憐れむ心だけだ』ミネルヴァ書房・日本評伝選、2013年。　 
* ニコライ、中村健之介訳　『明治の日本ハリストス正教会　ニコライの報告書』教文館、1993年。
* ニコライ、中村健之介訳　『ニコライの見た幕末日本』講談社学術文庫、1979年。
* 『東方正教会・諸聖略伝 二月』　日本ハリストス正教会府主教庁、1999年。
* [[色川大吉]]『明治の文化』 pp.85-90、岩波書店［日本歴史叢書］ 1970年。

== 関連項目 ==
{{Commonscat|Nicholas of Japan}}
* [[アラスカのインノケンティ]] - 函館時代のニコライに助言を与えた聖人。
* [[イシドル (サンクトペテルブルク府主教)]]
* [[ジョン・マキム]] - ニコライと親交のあった[[聖公会]]の[[主教]]。
* [[三井道郎]] - [[正教会]]の指導者
* [[明治維新以前に日本に入国した欧米人の一覧]]


== 外部リンク ==
* [http://www.orthodoxjapan.jp/ 日本正教会ホームページ] - ニコライについてのページあり
* {{ja icon}}[http://ambrss.seesaa.net/ ニコライ訳の聖書]
* [http://www.geocities.jp/fnagaya2002/Hp/NikolaiHoji.htm 日本の大主教・亜使徒 聖ニコライの奉事] - 祈祷文{{リンク切れ|date=2013年3月}}

{{明治時代の来日宣教師}}
{{日本キリスト教史}}
{{日本の聖書}}

<!--
正教会では、聖人・主教には姓は殆ど用いられず、専ら個人名が記憶に用いられ、姓の知名度は極端に低い事が殆どであり、聖アンドロニクもこれに該当します。従って個人名で検索をかけられるように見出しを構成するのが順当であり、DEFAULTSORTにもこれを反映しています。
-->
{{DEFAULTSORT:にこらい かさときん}}
[[Category:正教会の聖人]]
[[Category:正教会の主教]]
[[Category:聖書翻訳者]]
[[Category:日本の正教徒]]
[[Category:日本のキリスト教聖職者]]
[[Category:日本正教会]]
[[Category:幕末の外国人]]
[[Category:明治時代の外国人]]
[[Category:在日宣教師]]
[[Category:ロシアの宣教師]]
[[Category:ロシア正教会]]
[[Category:ロシアの正教徒]]
[[Category:日露戦争の人物]]
[[Category:日露関係史]]
[[Category:1836年生]]
[[Category:1912年没]]