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'''ドグマ95'''('''Dogme95''')は、[[デンマーク]]における[[映画]]運動である。[[1995年]]、[[ラース・フォン・トリアー]]らによって始められた。ドグマ95には「'''純潔の誓い'''」と呼ばれる、映画を製作する上で10個の重要なルールがある。2008年現在まで270作を数える。 == 概要 == ===「純潔の誓い」=== #撮影はすべて[[ロケーション撮影]]によること。スタジオのセット撮影を禁じる。 #映像と関係のないところで作られた音([[効果音]]など)をのせてはならない。 #[[カメラ]]は必ず手持ちによること。 #映画は[[カラー]]であること。[[照明]]効果は禁止。 #[[光学合成]]やフィルターを禁止する。 #表面的な[[アクション]]は許されない(殺人、武器の使用などは起きてはならない)。 #時間的、地理的な乖離は許されない(つまり今、ここで起こっていることしか描いてはいけない。回想シーンなどの禁止である)。 #ジャンル映画を禁止する。 #最終的なフォーマットは[[35mmフィルム]]であること。 #監督の名前はスタッフロールなどにクレジットしてはいけない。 === システム === 「純潔の誓い」のすべてが守られなければドグマ映画として認定されないという訳ではない。例えば『イディオッツ』ではBGMが使われており、『セレブレーション』では窓にカバーをかけて撮影されたシーンがあるという。ドグマに関しては検証のプロセスはなく、映画監督がドグマのサイトからフォームを送り、 :''I truly believe that the film mentioned above has obeyed all Dogme95 rules as stated in the Vow of Chastity.'' :ドグマ95のルールに従い、純潔の誓いを宣言する というチェックボックスをチェックすることになっている。 === 受賞 === 2008年の[[ヨーロッパ映画賞]]で、映画界に与えた貢献が讃えられ、ラース・フォン・トリアー、トマス・ヴィンターベア、ソーレン・クラーク=ヤコブセン、クリスチャン・レヴリングの4名が[[世界的貢献賞]]を受賞した。 == 日本公開作品 == *『[[セレブレーション (映画)|セレブレーション]]』、1998年、[[トマス・ヴィンターベア]]監督 *『[[イディオッツ]]』、1998年、ラース・フォン・トリアー監督 *『[[ミフネ]]』、1998年、[[ソーレン・クラーク=ヤコブセン]]監督 *『ラヴァーズ』、1999年、[[ジャン=マルク・バール]]監督 *『ジュリアン』、1999年、[[ハーモニー・コリン]]監督 *『[[キング・イズ・アライヴ]]』、2000年、[[クリスチャン・レヴリング]]監督 *『Interview インタビュー』、2000年、ピョン・ヒョク監督 *『[[幸せになるためのイタリア語講座]]』、2000年、[[ロネ・シェルフィグ]]監督 *『[[しあわせな孤独]]』、2002年、[[スザンネ・ビア]]監督 ==外部リンク== * [http://www.dogme95.dk ドグマ95] - 公式サイト {{DEFAULTSORT:とくま95}} [[Category:映画のジャンル]] [[Category:デンマークの映画]] [[Category:映画のムーヴメント]]
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