トロントのソースを表示

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* {{Pathnav|世界|アメリカ州|北アメリカ|カナダ|オンタリオ州|グレータートロント}}
</div>{{世界の市
|正式名称 = トロント市
|公用語名称 = City of Toronto
|愛称 =
|標語 = Diversity Our Strength
|画像 = Montage of Toronto 7.jpg 
|画像サイズ指定 = 
|画像の見出し = 
|市旗 = Toronto Flag.svg
|市章 = Blason ville ca Toronto (Ontario).svg
|位置図 = Toronto Location in Ontario.png
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|位置図の見出し = トロント市の位置（オンタリオ州）
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|位置図の見出し2 =
|緯度度= 43|緯度分= 40|緯度秒= |N(北緯)及びS(南緯)= N
|経度度= 79|経度分= 25|経度秒= |E(東経)及びW(西経)= W
|成立区分 = 創設
|成立日 = [[1793年]]8月27日
|成立区分1 = 市制
|成立日1 = 1834年3月6日
|成立区分2 = 合併
|成立日2 = 1998年1月1日
|旧名 =
|創設者 =
|下位区分名 = {{CAN}}
|下位区分種類1 = [[カナダの州|州]]
|下位区分名1 = [[ファイル:Flag of Ontario.svg|25px]]&nbsp;[[オンタリオ州]]
|下位区分種類2 = [[オンタリオ州の地方行政区|行政区]]
|下位区分名2 = トロント市
|下位区分種類3 = 大都市圏<!--メトロポリタンエリア（都市圏）とは異なる-->
|下位区分名3 = [[グレータートロント|GTA]]
|下位区分種類4 =
|下位区分名4 =
|規模 = 市
|最高行政執行者称号 = 市長
|最高行政執行者名 = [[ロブ・フォード]]
|最高行政執行者所属党派 =
|総面積(平方キロ) = 630.18
|総面積(平方マイル) =
|陸上面積(平方キロ) =
|陸上面積(平方マイル) =
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|水面面積比率 =
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|都市圏面積(平方キロ) = 5,903.63
|都市圏面積(平方マイル) =
|標高(メートル) = 77
|標高(フィート) =
|人口の時点 = [[2006年]]<ref>{{cite web|url=http://www12.statcan.ca/english/census06/data/profiles/community/Details/Page.cfm?Lang=E&Geo1=CSD&Code1=3520005&Geo2=PR&Code2=35&Data=Count&SearchText=toronto&SearchType=Begins&SearchPR=01&B1=All&Custom=|title=2006 Community Profiles&nbsp;{{!}}&nbsp;Community Highlights for Toronto|accessdate=2008-05-16}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www12.statcan.ca/english/census06/data/profiles/community/Details/Page.cfm?Lang=E&Geo1=CMA&Code1=535__&Geo2=PR&Code2=35&Data=Count&SearchText=toronto&SearchType=Begins&SearchPR=01&B1=All&Custom=|title=2006 Community Profiles&nbsp;{{!}}&nbsp;Community Highlights for Toronto (Census Metropolitan Area)|accessdate=2008-05-16}}</ref>
|人口に関する備考 = カナダ国内1位
|総人口 = 2,503,281
|人口密度(平方キロ当たり) = 3,972.4
|人口密度(平方マイル当たり) =
|市街地人口 =
|市街地人口密度(平方キロ) =
|市街地人口密度(平方マイル) =
|都市圏人口 = 5,113,149
|都市圏人口密度(平方キロ) = 866.1
|都市圏人口密度(平方マイル) =
|等時帯 = [[東部標準時]]
|協定世界時との時差 = -5
|夏時間の等時帯 = [[東部夏時間]]
|夏時間の協定世界時との時差 = -4
|郵便番号の区分 = 郵便番号
|郵便番号 = [[:w:List of M Postal Codes of Canada|M]]
|市外局番 = [[:w:Area code 416/647|+1-416、+1-647]]
|ナンバープレート =
|ISOコード =
|公式ウェブサイト = [http://www.toronto.ca/ www.toronto.ca]
|備考 = 地区（[[イーストヨーク]]、[[エトビコ]]、[[オールドトロント|オールド・トロント]]、[[スカーバロー (オンタリオ州)|スカボロ]]、[[ノースヨーク]]、[[ヨーク (オンタリオ州)|ヨーク]]）
}}

'''トロント'''（{{lang-en|Toronto}} 、標準音：{{IPA|təˈɹɒntoʊ}} 、現地音：{{IPA|ˈtɹɒnoʊ, təˈɹɒnoʊ}}）は、[[カナダ]][[オンタリオ州]]にある都市。同州最大の都市かつ州都であり、同国最大の都市でもある。[[オンタリオ湖]]岸の北西に位置し、[[2006年]]統計で[[人口]]およそ250万人。[[北アメリカ|北米]]有数の[[世界都市]]であり、[[2010年]]の[[世界の都市的地域の人口順位|都市圏人口]]は590万人と北米では[[ニューヨーク]]、[[ロサンゼルス]]、[[シカゴ]]に次ぐ4番目の大都市である<ref>[http://www.demographia.com/db-worldua.pdf Demographia: World Urban Areas & Population Projections]</ref>。

オンタリオ湖西岸を囲むゴールデン・ホースシュー（[[:en:Golden Horseshoe|Golden Horseshoe]]）と呼ばれる都市化された地域の人口はおよそ810万人<ref name="2006CensGGH">{{cite web
|url=http://www12.statcan.ca/english/census06/analysis/popdwell/subprov4.cfm#ggh
|title=Portrait of the Canadian Population in 2006: Subprovincial population dynamics, Greater Golden Horseshoe
|work=Statistics Canada, 2006 Census of Population
|date=2007-03-13
|accessdate=2007-03-13}}</ref>とされ、カナダ随一の[[金融センター]]としてその中心を成している。

== 概要 ==
トロントはカナダ経済の商都であり、金融や経済、電気通信、航空宇宙、運輸、メディア、芸術、映画、テレビ局、出版、ソフトウェア、医療研究、教育、観光、スポーツなどの産業基盤が発達している。国内企業の本社や多国籍企業が多く入っており、世界第6位の規模を持つ[[トロント証券取引所]]（TSX）がある<ref>{{cite web|url=http://www.toronto.ca/invest-in-toronto/tor_overview.htm|title=City of Toronto&nbsp;{{!}}&nbsp; Toronto economic overview|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

トロントには様々なスポーツのプロチームが本拠を構えており、[[トロント・メープルリーフス]]（[[NHL]]）や[[トロント・ブルージェイズ]]（[[メジャーリーグベースボール|MLB]]）、[[トロント・ラプターズ]]（[[NBA]]）、[[トロント・アルゴノーツ]]（[[カナディアン・フットボール・リーグ|CFL]]）、[[トロントFC]]（[[メジャーリーグサッカー|MLS]]）などがある。

かつて世界で最も高い建物であった[[CNタワー]]は、トロントの遠景を象徴する建築物になっている。文化面でも国際的に重要な役割を果たしており、世界クラスの博物館や美術館、劇場、フェスティバルなどが多くある。

カナダに入ってきた移民を多く受け入れていることを反映して、トロントは多文化的かつ人口構成も国際色豊かである。犯罪発生率は低く、街は清潔で、人々の生活水準も高いため、世界で住みやすい都市の一つとして各種機関によって毎年のようにランクされている
<ref>{{cite web|url=http://www.statcan.ca/Daily/English/050721/d050721a.htm|title=Statistics Canada&nbsp;{{!}}&nbsp;The Daily, Thursday, July 21, 2005. Crime statistics|accessdate=2008-05-22}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.cnn.com/2005/WORLD/europe/10/04/eui.survey/index.html|title=CNN.com&nbsp;{{!}}&nbsp;Vancouver is 'best city to live'|accessdate=2008-05-16}}</ref><!-- リンク切れ <ref>{{cite web|url=http://www.mercerhr.com/attachment.dyn?idContent=1216315&filePath=/attachments/English/QOL_Survey2006_table.pdf|title=Mercer Human Resource Consulting (2006)&nbsp;{{!}}&nbsp;Mercer 2006 Quality of Living Survey}}</ref> -->。その反面、[[2006年]]、トロントはカナダ国内で最も生活費が高い都市にランクされた<ref>{{cite web|url=http://www.canada.com/vancouversun/news/story.html?id=245b1dc8-1b43-46cb-bd84-6e78ab8a5afb&k=54140|title=CanWest News Service&nbsp;{{!}}&nbsp;Toronto pegged as priciest place to live in Canada|accessdate=2008-05-16}}</ref>。[[2007年]]にイギリスの経済雑誌によってトロントはシカゴに次いで北米内で2番目に将来性のある大都市として評価された<ref>{{cite web|url=http://www.thestar.com/article/208010|title=Toronto Star&nbsp;{{!}}&nbsp;Toronto is 'city of future'|accessdate=2008-05-22}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.gdi-solutions.com/fdi/2007future.htm|title=fDi magazine&nbsp;{{!}}&nbsp;North American Cities of the Future|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

また、トロントに住む人々は「トロントニアン（Torontonian）」と呼ばれる。ただし狭義ではトロントで生まれ育った人々のみを指す。

[[2014年]]、アメリカの[[シンクタンク]]が公表した[[ビジネス]]・[[人材]]・[[文化]]・[[政治]]などを対象とした総合的な[[世界都市#世界都市指数|世界都市ランキング]]において、世界第13位の都市と評価された<ref>[http://www.atkearney.com/documents/10192/4461492/Global+Cities+Present+and+Future-GCI+2014.pdf/3628fd7d-70be-41bf-99d6-4c8eaf984cd5 2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook] (2014年4月公表)</ref>。カナダの都市では1位である。

== 歴史 ==
{{Main2|詳細は[[トロントの歴史]]と[[:en:Toronto's name|Toronto's name]]を}}

[[ヨーロッパ]]からの入植が見られる以前からトロント周辺地域には紀元前1500年前に[[イロコイ連邦|イロコワの部族]]から土地を占領した先住民[[ヒューロン族]]が定住していた。

「トロント」の地名は、ヒューロン族の言葉で「人が集まる場所」を意味する言葉に由来するとされる説が一時有名であったが、本来、言語学的にはモホーク族の言葉で「水の中に木が立っている場所」を意味する「tkaronto」を由来とし、フランス人探検家や地図制作者を介してトロントになったとされる<ref>{{cite web|url=http://geonames.nrcan.gc.ca/education/toronto_e.php
|title=Natural Resources Canada&nbsp;{{!}}&nbsp;The real story of how Toronto got its name|accessdate=2008-05-16}}</ref>。地勢的にはトロント北部の[[シムコー湖]]にヒューロン族が魚を囲い込むために苗木を植えた[[オリリア]]市の辺りを起源とする。当時、[[オンタリオ湖]]から[[ヒューロン湖]]の陸路輸送ルートであったこの辺りでは広く使われていた地名であった。

[[ファイル:Toronto 1894large.jpg|left|250px|thumb|トロントの地図(1894年)]]
[[1750年]]にフランス人商人によって交易所「フォート・ルイユ」（Fort Rouillé<ref>{{cite web|url=http://schools.tdsb.on.ca/jarvisci/toronto/rouille.htm|title=Jarvis Collegiate Institute&nbsp;{{!}}&nbsp;Fort Rouillé|accessdate=2008-05-16}}</ref>）が設立されたが、[[1759年]]には使われなくなった。[[アメリカ独立戦争]]の際、[[ロイヤリスト|英国王党派]]の流入が多く見られ、未入植の地であった[[オンタリオ湖]]岸の北部への入植が進んだ。[[1787年]]、[[イギリス]]はオンタリオ湖北部の土地を所有するミシサガ族と交渉し、わずかな資金で購入することに成功した<ref>{{cite web|url=http://schools.tdsb.on.ca/jarvisci/toronto/tor_buy.htm|title=Jarvis Collegiate Institute&nbsp;{{!}}&nbsp;Toronto Purchase|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

[[1793年]]、[[アッパーカナダ]]初代副総督であったジョン・グレイブス・シムコー（[[:en:John Graves Simcoe|John Graves Simcoe]]）によってすでにあった入植地の上に町が設立され、[[フレデリック (ヨーク・オールバニ公)|ヨーク・オールバニ公]]の名から町名を[[ヨーク (アッパーカナダ)|ヨーク]]と名づけられた。そして、シムコーはアッパーカナダの首都をニューアーク（現在の[[ナイアガラオンザレイク]]）よりアメリカからの攻撃にさらされにくいであろうと考えられたヨークに遷都することを決めた。細長く延びる砂州によってできた天然港の入口に要塞である「[[フォートヨーク]]」が建設された。町の入植は現在のパーラメント通りとフロント通りの近く、半島の背後にあたる港から東部の辺りに設立された。

[[1813年]]、[[米英戦争]]の最中、[[ヨークの戦い]]で町はアメリカ軍に占拠略奪された。町の明け渡し交渉は、ジョン・ストラッチャン（[[:en:John Strachan|John Strachan]]）によって行われたが、アメリカ軍の兵士は5日間の占領期間の間にヨーク砦を破壊し、国会議事堂に火を放った。

[[1834年]][[3月6日]]、人口わずか9,000人であったがヨークの町は市制となり、名称を「トロント」へ改称した。初代トロント市長は急進的改革派の政治家ウィリアム・ライアン・マッケンジー（[[:en:William Lyon Mackenzie|William Lyon Mackenzie]]）が就任した。彼は後の[[1837年]]に起きた[[アッパーカナダの反乱]]で、イギリス植民地政府であるアッパーカナダを相手に武装蜂起し、反乱軍を指揮したがあえなく敗退し、アメリカへ亡命することとなる。以後[[19世紀]]の終わりにかけて、トロントはカナダの代表的な移民先となり、急速に発展を見せた。最初の大きな人口流入は[[1846年]]から[[1849年]]に起きた[[ジャガイモ飢饉|アイルランドのジャガイモ飢饉]]によるもので、[[カトリック教会|カトリック系]]の[[アイルランド人]]が多く移り住んだ。

[[1851年]]には、トロント市内で[[アイルランド]]生まれの人口が単独で最も大きな民族グループとなった。数少ない[[プロテスタント|プロテスタント系]]のアイルランド移民は、すでにいたスコットランド人とイギリス人に歓迎され、プロテスタント系の組合であるオレンジ結社はトロント社会に大きな影響力を持った。

トロントは短い期間だが2回、最初の1849-1852年と2回目の1856-1858年の間、[[連合カナダ]]の首都であった。その後[[ケベック]]を経て、カナダ自治領が誕生する[[1867年]]の前年に首都は現在の[[オタワ]]へ移る。[[1793年]]以来アッパーカナダの首都であったことから、[[1867年]]のオンタリオ州設立の際には州都と定められ、市内のクイーンズパークには州議会議事堂が建設された。首都であったことから市内には王室の名代である[[副王]]が住む総督官邸があった。

[[ファイル:Toronto Harbour, 1919.jpg|right|250px|thumb|トロント港（1919年）]]
[[19世紀]]中頃、トロントでは急速に産業化が進んだ。大規模な下水処理施設が建設され、通りには[[ガス灯]]によって常時明かりが灯されるようになる。長距離鉄道が建設され、五大湖北部とトロントを結ぶ路線が[[1854年]]に完成した。[[カナディアン・ナショナル鉄道|グランド・トランク鉄道]]と[[グレート・ノーザン鉄道]]は市街地にあった初代[[ユニオン駅]]の建物で結ばれた。鉄道の出現で劇的な数の人口流入と商業の発展が見られ、同時にオンタリオ湖を航行する[[蒸気船]]と[[スクーナー|スクーナー船]]の入港も見られた。[[トロント鉄道会社]]が市政府より交通機関を運営する権利が与えられた[[1891年]]、輸送機関は[[馬車鉄道]]から[[電力]]で走る[[路面電車]]へと代わった。この会社は後に、北米の公共交通網としては3番目の規模をもつ現在の[[トロント交通局]]となる。

[[1904年]]のトロント大火で市街地の大部分は焼失したがすぐに再建された。この火災で1,000万カナダドル以上の被害を受け、この経験からより厳しく安全な消防法が採用され、消防署の設置を増やすに至った。

[[19世紀]]後半から[[20世紀]]初頭にかけて[[東ヨーロッパ]]の広い地域から[[ドイツ人]]や[[イタリア人]]、[[ユダヤ人]]を中心に新しい民族グループの移民が見られるようになった。この後、続いてすぐに[[中国人]]や[[ロシア人]]、[[ポーランド人]]のほか、東ヨーロッパ諸国からの移民が目立った。そして、これらの新しい移民の多くは先のアイルランド人移民のように掘っ建て小屋のようなスラム街に密集して暮らすこととなる。スラム街となっていたいくつかの区域は、現在の金融街や先端医療の研究機関が集中するリサーチパーク（ディスカバリー地区）へと様変わりしている。[[1920年]]代、急成長にもかかわらずカナダ国内におけるトロントの人口と経済力は、より歴史ある[[モントリオール]]に甘んじて2番目だった。それでも[[1934年]]には、[[トロント証券取引所]]が国内最大の証券取引所となる。

[[第二次世界大戦]]後、戦争で荒廃したヨーロッパからの難民が流入し、また[[イタリア]]と[[ポルトガル]]からは出稼ぎの建設労働者が到来した。[[1960年]]代後半に人種別移民受入政策が撤廃されて以来、世界中から移民がやって来るようになった。[[1951年]]にトロントの人口は100万人を超え、以後大規模な郊外化現象とともに[[1971年]]には200万人を突破した。[[1980年]]代までにトロントの人口はモントリオールを抜いてカナダ最大となり、カナダ経済最大の拠点となる。この時期、[[ケベック州]]で再び独立の動きが強まったことで政治不安が広がり、多くのカナダ企業と多国籍企業は本社をモントリオールからトロントやカナダ西部の都市へと移転させた<ref>{{cite web|url=http://www.findarticles.com/p/articles/mi_qa3683/is_200201/ai_n9069631/pg_1|title=Journal of Canadian Studies&nbsp;{{!}}&nbsp;Westward ho? The shifting geography of corporate power in Canada&nbsp;{{!}}&nbsp;Winter 2002&nbsp;{{!}}&nbsp;William K Carroll|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

トロント市は[[1954年]]に発足した地方自治体[[メトロポリタントロント|メトロポリタン・トロント]]の一都市として組み入れられた。戦後のブームで郊外の急速な発展が進み、メトロ政府は土地利用と公共サービス提供の効率化のために、市町村の枠組みを超えて高速道路・公共交通機関・水道事業などのサービス提供を行った。[[1967年]]、メトロポリタン・トロントはメトロ内の7つの小さな町や村をより大きい都市へと統合し、[[オールド・トロント|トロント]]とその周辺の都市、[[イーストヨーク]]や[[エトビコ]]、[[ノースヨーク]]、[[スカーバロー (オンタリオ州)|スカボロ]]、[[ヨーク (オンタリオ州)|ヨーク]]の6つの都市で構成されるようになる。[[1998年]]にメトロポリタン・トロントは解体され、この6つの都市を合併し、現在の新制トロント市が誕生した。州の[[オンタリオ州の地方行政区|地方行政区]]では単一層自治体に位置づけられ、大きな行政権を持つ。

== 地理 ==
[[ファイル:Toronto Landsat.jpg|right|225px|thumb|トロント上空から衛星写真]]
{{Main|トロントの地理と気候}}
トロントの面積は630.18 km²（243.21 sq mi）である。南北の長さは最大21km、東西の長さは最大43kmある。湖岸の全長は46km。南はオンタリオ湖と、西はエトビコ・クリークとハイウェイ427号線と、北はスティールズ通り（Steeles Ave.）と、東はルージュ川と接し、それぞれが境界線となっている。

=== 地形 ===
トロント湾を東西に挟みこむように、市西部を流れるハンバー川と市東部を流れるドン川の2つの川があり、加えて数多くの支流が街を縦断する。トロント湾は湖の水流からの土砂の堆積によって自然に形成され、同様にトロント島やレズリーストリートスピットが形成された。小川と川が多いことから森林密度の高い峡谷が広がっており、公園や娯楽ハイキング用の小道を楽しむ理想的な場所になっている。しかしながら、峡谷は都市を格子状に設計することを阻んでおり、いくつかの通りは峡谷によって通りが分断され、またブロアー通りなどの大通りも陸橋で谷を跨ぐこととなった。これらの深い峡谷は[[集中豪雨]]の際、雨を排水する役割を果たしているが、ドン川の近くなど、いくつかの地点では大きな洪水になりやすい。しばしば川から大量の水が下水処理場の貯水タンクに流れ込み、処理しきれずにあふれ出すことがあり、汚水を未処理のままオンタリオ湖へ排出することがある。

[[最終氷期]]の時代、現在のトロントは氷河前縁湖であるイロコワ氷河湖（[[:en:Glacial Lake Iroquois|Glacial Lake Iroquois]]）に覆われていた。今日、イロコワ湖岸（[[:en:Iroquois Shoreline|Iroquois Shoreline]]）で知られる氷河湖岸の跡を断層に見ることができる。これはスカボロの断崖（[[:en:Scarborough Bluffs|Scarborough Bluffs]])を形成した断層でビクトリアパーク通り（Victoria Park Ave.）とハイランド・クリーク（[[:en:Highland Creek (Toronto)|Highland Creek]]）の河口の間に沿ってよく見ることができる。そのほか、セントクレア通り（St. Clair Ave.）に沿ってバサースト通り（Bathurst St.）とドン川の間にも見ることができる。

トロントは高低差があまりなく、オンタリオ湖岸の海抜75mに対し、市内の北端に位置する[[ヨーク大学 (カナダ)|ヨーク大学]]近くの海抜は270mである。トロント港にある現在の湖沿岸の土地は人工よってできた埋立地で、[[19世紀]]中頃の湖岸は今より1kmほど内陸にあった。

=== 気候 ===
[[ファイル:Day243highparkp.jpg|right|225px|thumb|ハイパークの桜]]
国内では南部に位置し、オンタリオ湖に接していることからトロントの気候はカナダの中では穏やかである。湿度の高い大陸性の気候で[[ケッペンの気候区分]]では[[亜寒帯湿潤気候]]（Dfa）に分類される。夏は暑く湿度があり、冬は一般的に寒いが、カナダ北部や[[アメリカ合衆国|アメリカ]]北西部の内陸と比べると温暖である。

四季がはっきりしているが、日々の気温に差があり、冬の寒い時期は特に気温差が大きくなる傾向にある。オンタリオ湖や他の[[五大湖]]の影響を受けやすく、湖に起因する降雪も見られる。

トロントの冬はときおり短期間ではあるが最高気温が −10℃(14{{°F}}) 以下に下がることがあり、冷えた風の影響で体感温度がさらに寒くなることがよくある。スノーストーム（吹雪）は時折、氷や雨が混ざって降ることもあり、雪の影響で仕事や旅行のスケジュールが大きく狂うこともある。10月末から4月中旬までの期間であれば積雪の可能性がある。しかしながら、冬の期間に降り積もった雪が解けるほど気温が上がり、 5〜14℃(40〜57{{°F}}) あるいはまれにこれ以上に暖かいこともある。また、特に冬季は市街地と郊外ではヒートアイランド現象により気温差が大きくなる。

夏のトロントは長期に渡って湿度が高いことを特徴とする。時には日中の気温が 35℃(95{{°F}}) を超えることもあり、通常それほど長い期間ではないが、気温に加え、湿度が高いと不快と感じるほど暑い天気になる。春と秋は季節の移り変わりの時期で、一般に穏やかで涼しい気温になる。天気は乾燥したり雨が降ったりを繰り返す。同じ緯度にある内陸の地域と比べ、オンタリオ湖の影響を受けることから春や秋の訪れは遅く、気温は低めである<ref>{{cite web|url=http://www.climate.weatheroffice.ec.gc.ca/climate_normals/results_e.html?Province=ALL&StationName=toronto&SearchType=BeginsWith&LocateBy=Province&Proximity=25&ProximityFrom=City&StationNumber=&IDType=MSC&CityName=&ParkName=&LatitudeDegrees=&LatitudeMinutes=&LongitudeDegrees=&LongitudeMinutes=&NormalsClass=A&SelNormals=&StnId=5051&|title=Environment Canada&nbsp;{{!}}&nbsp;Canadian Climate Normals 1971-2000|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

降水量は年間通じて分散しているが、通常、夏から秋にかけてが最も降水量の多い時期で、そのほとんどは集中豪雨として短時間のうちに降ることが多い。年間降水量の平均は785.9mmで、降雪量は108.5cmである。年間日照時間は2,161.4時間で、日照時間は暖かい季節に多い。

{{Weather box
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|single line= Y
|location= トロント（[[トロント・ピアソン国際空港]]）(1981−2010年平均)
|Jan record high C = 17.6
|Feb record high C = 14.9
|Mar record high C = 25.6
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|unit rain days = 0.2 mm
|Jan rain days = 5.4
|Feb rain days = 4.6
|Mar rain days = 7.4
|Apr rain days = 11.3
|May rain days = 12.5
|Jun rain days = 10.8
|Jul rain days = 10.4
|Aug rain days = 10.2
|Sep rain days = 10.5
|Oct rain days = 12.0
|Nov rain days = 11.0
|Dec rain days = 7.1
|year rain days = 113.2
|unit snow days = 0.2 cm
|Jan snow days = 12.1
|Feb snow days = 9.4
|Mar snow days = 6.8
|Apr snow days = 2.4
|May snow days = 0.03
|Jun snow days = 0.0
|Jul snow days = 0.0
|Aug snow days = 0.0
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|Oct snow days = 0.30
|Nov snow days = 3.4
|Dec snow days = 10.0
|year snow days = 44.4
|Jan sun = 79.7
|Feb sun = 112.2
|Mar sun = 159.4
|Apr sun = 204.4
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|Jun sun = 249.7
|Jul sun = 294.4
|Aug sun = 274.5
|Sep sun = 215.7
|Oct sun = 163.7
|Nov sun = 94.2
|Dec sun = 86.2
|year sun = 2161.4
|source 1=<ref>{{cite web|url=http://climate.weather.gc.ca/climate_normals/results_1981_2010_e.html?stnID=5097&lang=e&dCode=1&province=ONT&month1=0&month2=12|title=1981 to 2010 Canadian Climate Normals station data TORONTO LESTER B. PEARSON INT'L A カナダ環境省|accessdate=2014年8月7日}}</ref>
}}
{{Weather box
|metric first = Y
|single line= Y
|collapsed = Y
|location=　トロント（[[トロント・ピアソン国際空港]]）(1961−1990年平均)

|Jan high C = -2.5
|Feb high C =  -1.6
|Mar high C =  3.7
|Apr high C = 11.5
|May high C = 18.4
|Jun high C = 23.6
|Jul high C = 26.8
|Aug high C = 25.5
|Sep high C = 20.9
|Oct high C = 14.1
|Nov high C =  7.2
|Dec high C = 0.4
|year high C= 12.3

|Jan mean C = -6.7
|Feb mean C = -6.1
|Mar mean C = -0.8
|Apr mean C =  6
|May mean C =  12.3
|Jun mean C = 17.4
|Jul mean C =  20.5
|Aug mean C = 19.5
|Sep mean C = 15.2
|Oct mean C =  8.9
|Nov mean C =  3.2
|Dec mean C = -3.5
|year mean C = 7.2

|Jan low C = -11.1
|Feb low C = -10.6
|Mar low C =  -5.3
|Apr low C =  0.6
|May low C =   6.1
|Jun low C =   11.1
|Jul low C =  14.2
|Aug low C =   13.4
|Sep low C =   9.4
|Oct low C =  3.6
|Nov low C =  -0.8
|Dec low C = -7.4
|year low C = 1.9

|precipitation colour = green
|Jan precipitation mm =  45.6
|Feb precipitation mm = 45.5
|Mar precipitation mm = 56.9
|Apr precipitation mm = 64
|May precipitation mm = 66
|Jun precipitation mm = 68.9
|Jul precipitation mm = 76.6
|Aug precipitation mm = 84.2
|Sep precipitation mm = 74.2
|Oct precipitation mm = 63
|Nov precipitation mm = 70.3
|Dec precipitation mm = 65.5
|year precipitation mm=780.8
|source 1=<ref>{{cite web|url=http://climate.weather.gc.ca/climate_normals/results_1961_1990_e.html?stnID=1015&lang=e&StationName=toronto&SearchType=Contains&stnNameSubmit=go&dCode=0&prov=ON|title=1961 to 1990 Canadian Climate Normals station data TORONTO PEARSON INT'L A カナダ環境省|accessdate=2014年8月7日}}</ref>
}}
{{Weather box
|collapsed= Y
|metric first=yes
|single line= Y
|location= トロント市街地（[[:en:The Annex|アネックス]]）(1981−2010年平均)

|Jan record high C= 16.1
|Feb record high C= 14.4
|Mar record high C= 26.7
|Apr record high C= 32.2
|May record high C= 34.4
|Jun record high C= 36.7
|Jul record high C= 40.6
|Aug record high C= 38.9
|Sep record high C= 37.8
|Oct record high C= 30.0
|Nov record high C= 23.9
|Dec record high C= 19.9
|year record high C= 40.6
|Jan high C= −0.7
|Feb high C= 0.4
|Mar high C= 4.7
|Apr high C= 11.5
|May high C= 18.4
|Jun high C= 23.8
|Jul high C= 26.6
|Aug high C= 25.5
|Sep high C= 21.0
|Oct high C= 14.0
|Nov high C= 7.5
|Dec high C= 2.1
|year high C= 12.9
|Jan mean C= −3.7
|Feb mean C= −2.6
|Mar mean C= 1.4
|Apr mean C= 7.9
|May mean C= 14.1
|Jun mean C= 19.4
|Jul mean C= 22.3
|Aug mean C= 21.5
|Sep mean C= 17.2
|Oct mean C= 10.7
|Nov mean C= 4.9
|Dec mean C= -0.5
|year mean C= 9.4
|Jan low C= −6.7
|Feb low C= −5.6
|Mar low C= −1.9
|Apr low C= 4.1
|May low C= 9.9
|Jun low C= 14.9
|Jul low C= 18.0
|Aug low C= 17.4
|Sep low C= 13.4
|Oct low C= 7.4
|Nov low C= 2.3
|Dec low C= −3.1
|year low C= 5.9
|Jan record low C= −32.8
|Feb record low C= −31.7
|Mar record low C= −26.7
|Apr record low C= −15.0
|May record low C= −3.9
|Jun record low C= −2.2
|Jul record low C= 3.9
|Aug record low C= 4.4
|Sep record low C= −2.2
|Oct record low C= −8.9
|Nov record low C= −20.6
|Dec record low C= −30.0
|year record low C= −32.8
|precipitation colour= green
|Jan precipitation mm= 61.5
|Feb precipitation mm= 55.4
|Mar precipitation mm= 53.7
|Apr precipitation mm= 68.0
|May precipitation mm= 82.0
|Jun precipitation mm= 70.9
|Jul precipitation mm= 63.9
|Aug precipitation mm= 81.1
|Sep precipitation mm= 84.7
|Oct precipitation mm= 64.4
|Nov precipitation mm= 84.1
|Dec precipitation mm= 61.5
|year precipitation mm= 831.1
|snow colour= 
|Jan snow cm= 37.2
|Feb snow cm= 27.0
|Mar snow cm= 19.8
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|Sep snow cm= 0.0
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|year snow cm= 121.5
|Jan sun= 85.9
|Feb sun= 111.3
|Mar sun= 161.0
|Apr sun= 180.0
|May sun= 227.7
|Jun sun= 259.6
|Jul sun= 279.6
|Aug sun= 245.6
|Sep sun= 194.4
|Oct sun= 154.3
|Nov sun= 88.9
|Dec sun= 78.1
|year sun= 2066.3
|source 1=<ref>{{cite web|url=http://climate.weather.gc.ca/climate_normals/results_1981_2010_e.html?stnID=5051&lang=e&dCode=0&province=ONT&provBut=Go&month1=0&month2=12|title=1981 to 2010 Canadian Climate Normals station data TORONTO カナダ環境省|accessdate=2014年8月7日}}</ref>
}}

== 都市の景観 ==
{{wide image|Toronto panorama.jpg|2400px|[[CNタワー]]からのトロントのパノラマ}}
[[ファイル:Toronto - ON - Toronto Skyline2.jpg|300px|thumb|right|トロント中心部]]
トロントには傑出した設計の建物が数多くある。これらの多くは世界的な建築家による設計で、その代表的な例には[[フランク・ゲーリー]]や[[ダニエル・リベスキンド]]、[[ノーマン・フォスター]]、[[:en:Will Alsop|ウィル・アルソップ]]、[[イオ・ミン・ペイ]]、[[サンティアゴ・カラトラバ]]、[[ミース・ファン・デル・ローエ]]の他、現地企業ではクワバラ・ペイン・マッケナ・ブラムバーグ建築事務所やダイアモンド・シュミット建築事務所どが含まれる。

=== 建築 ===
{{See|トロントの超高層ビル}}
[[ファイル:Cntower2.jpg|300px|thumb|left|真ん中にそびえる高い塔が[[CNタワー]]（左の丸屋根の建物は[[ロジャース・センター]]）]]
トロントのスカイラインを象徴する最も代表的な建物は[[CNタワー]]であり、高さは553.33mである。地上建築物としては一時期世界で最も高い建物であって、トロント観光の中核を成している。また、電波塔として重要な役割をも担っている。

[[BCEプレイス]]はトロントの市街地にある複合オフィスビルで、ベイ・ウェリントン・タワーとTDカナダ・トラスト・タワーの2つの高層ビルで構成され、6階建てのアレン・ランバート・ギャラリアとつながっている。[[ホッケーの殿堂]]もBCEプレイスにある。アレン・ランバート・ギャラリアはしばしば「商業のクリスタル大聖堂」（"crystal cathedral of commerce"）と表され、[[スペイン人]]建築家の[[サンティアゴ・カラトラバ]]によってデザインされた。トロントの金融街で最も写真が撮られる場所のひとつで、テレビや映画撮影でも背景としてよく使われる。

[[コマースコート]]は4つのオフィスビル群で金融街のキング通りとベイ通りに位置する。最初のビルは現在のコマースコート・ノースで、[[1930年]]に[[カナディアン・バンク・オブ・コマース|CIBC]]の本社として現在の敷地に先駆けて建設され、当時、カナダの中でも華麗な本社ビルのひとつとされた。ピアソン・ダーリング建設事務所の設計による34階建ての高層ビルで、[[1962年]]までは[[イギリス連邦|英連邦]]で最も高いビルであった。[[1972年]]に残りの3つのビル、コマースコート・ウエスト（57階建て）、コマースコート・イースト（14階建て）、コマースコート・サウス（5階建て）が完成した。[[イオ・ミン・ペイ]]の設計であるコマースコート・ウエストは1972-76年までカナダで最も高い高層ビル（239m）であった。

[[トロント・ドミニオン・センター]]は[[ミース・ファン・デル・ローエ]]による設計で、トロント・ドミニオン・バンク・タワー（223m）を筆頭に、人目を引く黒い近代的な6つの高層ビルで構成された複合オフィスビルである。

オフィスやホテル、コンドミニアムを備えた[[トランプ・インターナショナル・ホテル＆タワー・トロント|トランプ・タワー]]が[[2012年]]に竣工。この[[超高層建築物|超高層ビル]]は65階建てでアンテナの高さを含めると277mである。これは国内のオフィスビルとしては[[ファースト・カナディアン・プレイス]]に次ぐ高さに相当する（住宅、ホテルのビルとしては最も高い）。ファースト・カナディアン・プレイスは[[1976年]]に完成し、アンテナの高さを含めると355mある72階建ての超高層ビルである。

=== 新装・新築 ===
市内にある[[ロイヤルオンタリオ博物館]]は、[[ダニエル・リベスキンド]]の手によって再設計され拡張工事が[[2007年]]6月に完成した。通りに向かって5階建てのクリスタル風の外観が既存の建物を覆うような設計になっている。また[[アートギャラリー・オブ・オンタリオ|オンタリオ美術館]]では[[フランク・ゲーリー]]による設計で内装、外観を含めて拡張工事が行われ、[[2008年]]11月に再公開された。

近年完成した建築物に[[:en:Will Alsop|ウィル・アルソップ]]の「テープルトップ」とよばれる[[オンタリオ美術デザイン大学]]の建物がある。この大学はオンタリオ美術館の南側にあり、地上から40mの高さにある直方体の形をした2階建ての建物でカラフルな支柱によって支えられている。

[[2006年]]6月、[[フォーシーズンズ・センター]]が完成し、[[カナディアン・オペラ・カンパニー]]と[[カナダ国立バレエ団]]が本拠としている。ダイアモンド・シュミット建築事務所による設計で馬蹄形のヨーロッパ風の観客席になっている。

[[トロント大学]]でもビルの拡張や新築が行われており、[[ノーマン・フォスター]]や[[ギュンター・ベーニッシュ]]によって設計された校舎や宿舎がある。その他、[[トロント王立音楽院]]、[[カナダ国立バレエ学校]]などの建物なども古くからの建築と新規の建築部分を組み合わせた設計が多い。

=== 住宅 ===
[[ファイル:Toronto Row Houses.jpg|right|thumb|250px|トロント住宅街にあるテラスハウス]]
住宅地の多くはトロントの商業地区に立ち並ぶ高層ビル群とは違う特徴を持っており、[[ヴィクトリア朝|ビクトリア朝]]・エドワード朝時代の住宅街がローズデールやフォーレストヒル、キャベッジタウン、アネックス、ブライダルパス、ムーアパークなどに点在している。

ウィッチウッドパークにはトロント初期の頃にできた歴史的な建築物や住居が見られ、[[1985年]]にオンタリオ歴史遺産保護区に指定されている。[[1911年]]に建てられた[[カサ・ロマ]]は中世ヨーロッパの古城スタイルの建物で、エレベーターや秘密の通路、[[ボウリング]]のレーンなども備え付けられている豪邸であった。邸宅や庭園がある[[スパダイナ博物館]]は19世紀に建てられた[[マナー・ハウス]]として知られる。

=== 地区 ===
トロント市は地勢的に大きく6つの地域で構成されており、もともとは独立した都市であった。各都市ごとに発展してきた歴史をもつことから今でもそれぞれの地名が残り使われている。また、細かく区分すると100以上の地域に分かれる。
: 合併前の6つの都市：[[イーストヨーク]] | [[エトビコ]] | [[ノースヨーク]] | [[オールドトロント|オールド・トロント]] | [[スカーバロー (オンタリオ州)|スカボロ]] | [[ヨーク (オンタリオ州)|ヨーク]]

[[ファイル:Toronto central business district.jpg|right|250px|thumb|CNタワーから見る金融街]]
[[オールドトロント|旧トロント市]]は一般的にダウンタウンと呼ばれる地域を網羅し、トロントの歴史的な中心を成してきた。今でも市内で最も高い人口密度をもつ。金融街が広がるベイ通り沿いには、[[ファースト・カナディアン・プレイス]]や[[トロント・ドミニオン・センター]]、[[スコシア・プラザ]]、[[ロイヤル・バンク・プラザ]]、[[コマース・コート]]、[[BCEプレイス]]などカナダで最も大きな超高層ビル群が立ち並ぶ。ダウンタウンの北部周辺には歴史豊かな住宅街も点在し、ヨークビルやローズデール、アネックス、フォーレストヒル、ローレンスパーク、ムーアパーク、カサロマなどの地区を指す。これらの多くは高級コンドミニアムや富裕層向けの住宅が広がる高級住宅街である。同時にダウンタウン周辺には新しい移民や低所得層が高い比率で住んでおり、公共住宅や高層アパートなどがセントジェームズタウンやリージェントパーク、モスパーク、パークデールなどにある。ダウンタウンの東西に位置するケンジントンマーケットやレズリービル、キャベッジタウン、リバーデールなどのエリアには賑やかな商業地区と文化地区が広がっており、芸術家のスタジオなどや中産階級、富裕層に加えて、貧しい労働者や政府の生活保護を受けている貧困層が混在している。その他、市内にあるよく知られたエスニックタウンとして、2つのチャイナタウンやグリークタウン、リトルイタリー、ポルトガル・ビレッジ、リトル・ジャマイカ、リトル・インディアなどがある。

[[ファイル:Day5spadinamorning.JPG|right|250px|thumb|スパダイナ通りにあるビルから望む西側の住宅地]]
トロントの内輪には合併前まで都市であった[[ヨーク (オンタリオ州)|ヨーク]]と[[イーストヨーク]]が含まれ、伝統的に労働者階級が多く落ち着いたエリアになっている。また、クレセントタウンやソーンクリフパーク、ウエストンなどの地区には高層アパートがあり、新移民の家族が多く住んでいる。この地区の多くは民族構成が多様で近年、再開発が進んだことから、[[1990年]]代後半から人口の増加と住宅ブームが起きた。最初にこの流れに乗ったのがリーサイドとノーストロントの地区で、段階的に西部へと再開発の波が訪れている。そして、いくつかの住宅街では今、建て替えまたは改装の過程にある。

[[ファイル:Toronto Summer Night.jpg|right|250px|thumb|トロント北部から見る夜景]]
トロントの外輪には同じく合併前まで都市であった[[エトビコ]]や[[スカーバロー (オンタリオ州)|スカボロ]]、[[ノースヨーク]]を含み、本格的な開発は戦後に行われた。設立は早く、ミミコやニュートンブローク、ウエストヒルなどの地区では住宅ブームやメトロ政府が誕生する前、すでに急速な発展が見られた。高級住宅街として知られるノースヨークのブライドルパス（[[:en:Bridle Path, Toronto|Bridle Path]]）やスカボロの断崖周辺のギルドウッド（[[:en:Guildwood|Guildwood]]）、エトビコの中心部、ハンバーバレービレッジ（[[:en:Humber Valley Village|Humber Valley Village]]）、キングスウェイ（[[:en:The Kingsway|The Kingsway]]）などもまた戦後、急速に成長した地区である。郊外開発のモデルにもなったドンミルズ（[[:en:Don Mills|Don Mills]]）は、都市計画に基づいて早くに開発された大きい住宅街のひとつで、タウンハウスや密度の高いアパート団地が建ち並ぶ。[[ヤング通り]]沿いの[[ノースヨークセンター]]とスカボロの[[スカボロシティセンター]]はトロント・ダウンタウン中心部の外にある副都心として機能している。この地区に開発された高層の建築群がノースヨークとスカボロに独自の雰囲気をもたらしており、密度の高い交通網が発達している。

=== 工業地区 ===
[[ディスティラリー地区]]はトロントでも特に個性的な地域のひとつで、[[ヴィクトリア朝|ビクトリア朝]]の産業建築が数多くある。[[北アメリカ|北米]]では最も多くのコレクションをもち、保存状態も極めて良い。また、このエリアはトロント旧市街（[http://www.oldtowntoronto1793.com/ Old Town Toronto]）の一部を構成しており、観光名所のひとつとなっている。スカボロやエトビコには大きな工業団地が今もあるが、以前のような拡張や開発は行われていない。

=== 公共スペースの再開発 ===
[[ネイサン・フィリップス・スクエア]]はトロント市庁舎の南口にある市庁舎前広場で、再開発の計画が進んでいる<ref>{{cite web|url=http://www.thestar.com/article/190051|title=Toronto Star.com - News&nbsp;{{!}}&nbsp;The city's new heart, Mar 09, 2007|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

[[オランダ]]の[[ランドスケープ]][[設計事務所]]「[[WEST8|ウエスト8]]」が[[2006年]]に行われたコンテストで入選し、トロントの中心部を成す[[トロント・ウォーターフロント]]の新しいデザインが決まった<ref>{{cite web|url=http://www.toronto.ca/waterfront/newsrel060206.htm|title=City of Toronto News releases&nbsp;{{!}}&nbsp;West 8 Wins Waterfront Corp. Design Competition|accessdate=2008-05-22}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.dtah.com/waterfront/|title=du Toit Allsopp Hiller&nbsp;{{!}}&nbsp;The Multiple Waterfront|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

[[ダウンズビュー公園]]は[[1999年]]の夏、カナダ初の国立都市公園構想を実現するべく、国際デザイン・コンテストに応募を募った。[[2000年]]5月に入選作品が決まり、[[:en:Bruce Mau|ブルース・マウ・デザイン]]、[[:en:Office for Metropolitan Architecture|OMA]]らを含むチームが設計した「ツリーシティ」（''TREE CITY''）と呼ばれるデザインが選ばれた。

== 文化 ==
{{Main|トロントの文化}}
[[ファイル:Roy Thomson Hall.jpg|right|200px|thumb|ロイ・トムソン・ホール]]
[[ファイル:Hockey Hall of Fame.jpg|right|200px|thumb|ホッケーの殿堂]]
トロントには劇場や舞台芸術センターが多くあり、50以上のバレエとダンスの団体に加え、6つのオペラ団体と2つの交響楽団がある。[[カナダ国立バレエ団]]や[[カナディアン・オペラ|カナディアン・オペラ・カンパニー]]、[[トロント交響楽団]]などが代表格。公演の会場となる主な劇場には[[フォーシーズンズセンター]]や[[ロイ・トムソン・ホール|ロイトムソンホール]]、[[プリンセス・オブ・ウェールズ劇場]]、[[ロイヤル・アレキサンドラ劇場]]、[[マッセイホール]]、[[トロント舞台芸術センター]]、エルジン劇場、ウィンターガーデン劇場、[[ハミングバードセンター]]などがある。[[オンタリオプレイス]]には世界で最初の常設IMAXシアターである[[シネスフィア]]があり、その他、屋外型の大規模なコンサート会場になる[[モルソン・アンフィシアター]]もある。[[ハイパーク]]では毎年夏に「"Dream in High Park"」と呼ばれる地元民に人気のイベントがあり、公園内にある円形劇場で[[ウィリアム・シェイクスピア|シェークスピア劇]]が[[キャンステージ]]によって上演されている。キング通りとシムコー通りの交差点沿いの歩道には星が埋め込まれた[[カナダ・ウォーク・オブ・フェイム]]があり、大きな業績を上げたカナダ人を称えて作られたものである。[[ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム|ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム]]と比べ、いくつかの点において特徴に違いがある。

[[ディスティラリー地区]]は歩行者天国になっており、ブティック系のお店や美術館、レストラン、芸術家のスタジオのほか、小さな醸造所（ミルストリート[http://www.millstreetbrewery.com/]が特によく知られる）が建ち並ぶ。新しくできた舞台芸術劇場[[ヤングセンター]]は[[ソウルペッパー劇団]]と[[ジョージ・ブラウン・カレッジ]]の演劇学科が本拠としている。

国内や海外の映画制作とテレビ制作は地元の大きな産業のひとつとなっており、トロントで撮影されたシーンが多くの映画で見ることができる。[[トロント国際映画祭]]は世界の映画産業界においても重要な年間行事のひとつとなっている。イギリスの映画製作会社[[:en:Pinewood Studios|パインウッド・スタジオ]]がトロント西部に新しい複合型の映画スタジオを建設しており、[[2008年]]の秋に一部完成しオープンする予定。

[[カリバナ]]は7月中旬から8月上旬に毎年行われる夏の行事で、北米でも規模の大きいストリート・フェスティバルのひとつ。[[トリニダード・トバゴ|トリニダード]]・カーニバルがベースになっており、最初のカリバナは[[1967年]]に開催された。その後、40年経ち、パレードにはトロントの湖岸に毎年100万人もの人々を惹きつけるほどに成長し、観光客も多く訪れる。そして、毎年このイベントではおよそ3億カナダドルもの経済効果をもたらしている。

=== 見どころ ===
{{Main|トロントの観光地}}
[[ファイル:Dundas Square.jpg|right|200px|thumb|ダンダス・スクエア]]
[[ファイル:Greektown at Christmas.jpg|right|200px|thumb|グリークタウンのクリスマス・イルミネーション]]
トロントの最も有名な観光地は[[CNタワー]]で、[[1976年]]以来、世界で最も高い地上建築物として知られていたが、[[ワルシャワラジオ塔]]、[[ブルジュ・ハリーファ]]などに抜かれた。

[[ロイヤルオンタリオ博物館]]（ROM）は、世界各国の文化や自然史の作品を所蔵する代表的な博物館のひとつ。[[アートギャラリー・オブ・オンタリオ]]（AGO）はカナダ国内やヨーロッパ、アフリカ、現代美術など多くの収集品を所蔵する。[[ガーディナー博物館]]はカナダ唯一の陶磁器専門の博物館で、その所蔵品は2,900品以上を数え、アジアやアメリカ、ヨーロッパからのものを含む。[[バータ靴博物館]]もまた靴を展示する独特な博物館である。

[[オンタリオ・サイエンス・センター]]は主に子供向けのアクティビティや展示が多くある。ドンバレー・ブリック・ワークス（[[:en:Don Valley Brick Works|Don Valley Brick Works]]）は[[1889年]]に開かれた工業団地の跡で、近年、公園と歴史史跡として再興された。
毎年、夏になると[[エキシビション・プレイス]]で[[カナディアン・ナショナル・エキシビション]]（CNE）が開催される。歴史ある博覧会でカナダ最大、世界で5番目の規模をもち、およそ130万人が訪れる<ref>{{cite web|url=http://www.theex.com/site.php?menu=06:01|title=CNE - About Us&nbsp;{{!}}&nbsp;Canadian National Exhibition|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

[[ヨークビル]]はトロントでも洗練された商業地区のひとつで、お洒落なお店やレストランが建ち並ぶ。[[トロント国際映画祭]]の期間中など、様々な機会に北米の名士がよく訪れる場所でもある。[[トロント・イートン・センター|トロント・イートンセンター]]は北米でトップレベルの集客を集める観光客によく知られたショッピングセンターで、1週間で100万人以上もの人々が訪れる。

ダンフォースにある[[グリークタウン]]もまた主な観光地として知られ、1km毎のレストランの密度は世界でも非常に高い場所である。ヘンリー・ペラット卿（[[:en:Henry Pellatt|Henry Pellatt]]）の豪邸であった[[カサ・ロマ]]はカナダで最もよく知られたお城である。他の有名な観光地には[[ザ・ビーチズ]]、[[トロント・アイランズ]]、[[ケンジントン・マーケット]]、[[フォート・ヨーク]]、[[ホッケーの殿堂]]などがある。

=== メディア ===
{{Main|トロントのマスメディア}}
[[ファイル:CBC_Centre.JPG|right|250px|thumb|CBCの本社]]
トロントはカナダ国内で最も大きなマスメディア市場をもち、北米では[[ニューヨーク]]、[[ロサンゼルス]]、[[シカゴ]]に次いで4番目に大きい。4つの日刊紙と2つの無料新聞紙があり、[[グレータートロント]]の市民に向けて発行されている。トロント市の地方紙[[トロント・スター]]と[[トロント・サン]]、全国紙の[[グローブ・アンド・メール]]と[[ナショナル・ポスト]]はいずれもトロントに本社を置く。カナダの主な英語放送のテレビ局はトロントに本社を置き、全国区の公共放送局である[[カナダ放送協会|CBC]]と最大の民放である[[CTVテレビジョンネットワーク|CTV]]ほか、よく知られた主なテレビ局に[[シティTV]]や[[グローバルTV]]がある。また、代表的なスポーツ専門放送局では[[The Sports Network|ザ・スポーツ・ネットワーク]]や[[ロジャース・スポーツネット]]、[[ザ・スコア]]がある。カナダの出版業界でも大部分がトロントに本社を置いており、雑誌[[マクリーンズ]]、[[シャトレイン]]、[[フレア (雑誌)|フレア]]、[[カナディアンリビング]]、[[カナディアンビジネス]]、[[トロントライフ]]などがその代表例である。

=== スポーツ ===
トロントはカナダでも5つのプロスポーツ（[[メジャーリーグベースボール|野球]]、[[NBA|バスケットボール]]、[[NHL|アイスホッケー]]、[[メジャーリーグサッカー|サッカー]]、[[カナディアン・フットボール・リーグ|カナディアンフットボール]]）のチームがある唯一の都市である。市内の主要スポーツ施設としては、[[ロジャース・センター]]、[[エア・カナダ・センター|エアカナダ・センター]]、[[BMOフィールド]]などがある。

[[ファイル:Toronto, Skydome, N.Y. Yankees vs. BlueJays.JPG|thumb|250px|[[トロント・ブルージェイズ]]の本拠地、[[ロジャース・センター]]]]
{{Main|トロントのスポーツチーム一覧}}
トロントを本拠地とするプロスポーツチームは以下の通りである。
* メジャーリーグ（[[野球]]、[[メジャーリーグベースボール|MLB]]）の[[トロント・ブルージェイズ]]
** [[ロジャース・センター]]を本拠とする。
* [[アイスホッケー]]（[[NHL]]）の[[トロント・メープルリーフス]]
** [[エア・カナダ・センター|エアカナダ・センター]]を本拠とする。
* [[バスケットボール]]（[[NBA]]）の[[トロント・ラプターズ]]
** エアカナダ・センターを本拠とする。メープルリーフスと同じオーナーグループがチームを所有している。NBAで唯一、カナダにフランチャイズを置くチームである。
* [[サッカー]]（[[メジャーリーグサッカー|MLS]]）の[[トロントFC]]
** [[BMOフィールド]]を本拠とする。
* [[カナディアンフットボール]]（[[カナディアン・フットボール・リーグ|CFL]]）の[[トロント・アルゴノーツ]]（Toronto Argonauts）
** [[ロジャース・センター]]を本拠とする。

[[モータースポーツ]]としては、[[1986年]]から[[2007年]]の間、[[チャンプカー・ワールド・シリーズ|チャンプ・カー]]の「モルソン・インディ・トロント」を[[エキシビション・プレイス]]を中心とした市内コースで開催していた。2009年から「ホンダ・インディ・トロント」として[[インディカー・シリーズ]]の一つとして再開した。

[[競馬]]としては[[ウッドバイン競馬場]]にて、[[サラブレッド]]による平地競走と[[スタンダードブレッド]]による[[繋駕速歩競走]]の両方が行われる。国際競走も実施されている。プロテニス[[ロジャーズ・カップ]]も開催されている。

また、トロントは[[2015年]]の[[パンアメリカン競技大会]]の開催地に決定している<ref>{{cite web|url=http://www.gamesbids.com/eng/commonwealth_games_bids/1216133774.html|title=GamesBids.com - Toronto 2015 Pan American Games Bid Officialy Launched|accessdate=不明}}</ref>。

== 経済 ==
[[ファイル:Bay Street.jpg|left|thumb|ベイ通り付近の金融街]]
{{Main|トロントの経済}}
[[プライスウォーターハウスクーパース]]が公表した調査によると、トロントの2008年の[[域内総生産順リスト|都市GDP]]は、2530億ドルであり、世界第22位である<ref>[https://www.ukmediacentre.pwc.com/Content/Detail.asp?ReleaseID=3421&NewsAreaID=2 プライスウォーターハウスクーパースによる都市のGDP]</ref>。また、世界を代表する経済と[[金融センター]]のひとつで、カナダの金融機関が集中している。ベイ通りに銀行と証券会社が軒並み集中しており、トロントの金融街を成している。時価総額で世界第8位の規模をもつ[[トロント証券取引所]]があるほか、カナダの[[カナダ五大銀行|五大銀行]]すべてがトロントに本社を構える。[[2013年]]のアメリカの[[ダウ・ジョーンズ]]らの調査によると、世界14位の金融センターと評価されており、カナダでは1位である<ref>[http://www.sh.xinhuanet.com/shstatics/images2013/IFCD2013_En.pdf Xinhua-Dow Jones International Financial Centers Development Index（2013)] 2013年9月15日閲覧。</ref>。

[[マスメディア]]や[[出版]]、[[電気通信]]、[[情報工学]]、[[映画]]製作業界の重要な拠点で、トムソンコーポレーション、[[CTVテレビジョンネットワーク|CTV]]グローバルメディア、[[ロジャース・コミュニケーションズ]]、アライアンス・アトランティス、セレスティカが本部を置く。そのほか代表的なカナダ企業に[[フォーシーズンズホテル|フォーシーズンズ・ホテル]]、[[フェアモントホテル]]、[[ハドソン湾会社]]（HBC）、マニュライフ・ファイナンシャルがある。

製造業の多くは市外に拠点を置くが、それでも卸売と流通産業においてトロントは重要な拠点となっている。
[[ケベック・シティー|ケベック]]と[[ウィンザー (オンタリオ州)|ウィンザー]]を結ぶ道路と鉄道路線網は、沿道の自動車産業や製鉄、食品、機械、化学、製紙業の生産において重要な要素を担っており、[[1959年]]に完成した[[セントローレンス海路]]は[[五大湖]]と[[大西洋]]を船で航行することを可能にしている。

== 人口動勢 ==
{| class="wikitable" style="float:right; margin:0 0 1em 1em; text-size:.8em; text-align:right"
|+ トロント市内エリアの人口推移
! 年度 !! 市域 !! [[都市圏|CMA]]!! [[グレータートロント|GTA]]<ref>{{cite web|url=http://www.toronto.ca/pdf/profile01.pdf|title=City of Toronto&nbsp;{{!}}&nbsp;Urban Development Services|format=pdf|accessdate=2008-05-16}}</ref>
|-
| align="center" | 1861年 ||    65,085 || 193,844 || &nbsp;
|-
| align="center" | 1901年 ||   238,080 || 440,000 || &nbsp;
|-
| align="center" | 1951年 || 1,117,470 || 1,262,000 || &nbsp;
|-
| align="center" | 1971年 || 2,089,728 || 2,628,000 || &nbsp;
|-
| align="center" | 1976年 || 2,124,295 || &nbsp; || &nbsp;
|-
| align="center" | 1981年 || 2,137,380 || 2,998,947 || &nbsp;
|-
| align="center" | 1986年 || 2,192,721 || &nbsp; || 3,733,085
|-
| align="center" | 1991年 || 2,275,771 || 3,893,933 || 4,235,756
|-
| align="center" | 1996年 || 2,385,421 || 4,235,759 || 4,628,883
|-
| align="center" | 2001年 || 2,481,494 || 4,682,897 || 5,081,826
|-
| align="center" | 2006年 || 2,503,281 || 5,113,149 || 5,555,912
|}
{{Main|トロントの人口統計}}
カナダ統計局による最新の国勢調査の統計によると[[2006年]]の人口は250万3,281人で2001-2006年の人口増加率は0.9%であった。[[国際連合開発計画]]によると、トロントは国外で生まれた移民の割合が[[マイアミ]]に次いで世界で2番目に多い都市となっており、マイアミでは移民の出生地の多くは[[キューバ]]や他の南米諸国であるのに対し、トロントは一つの国や文化が圧倒的な割合を占めることがなく多様性に富んでいる。

トロント都市圏の人種別構成は[[2006年]]国勢調査では下記の通り。（　）内はトロント市内
*[[白人]]：56.6%（52.6%）
*[[南アジア]]系：13.5%（12.0%）
*[[中国]]系：9.6%（11.4%）
*[[黒人]]：6.9%（8.4%）
*[[フィリピン]]系：3.4%（4.1%）
*[[中南米]]系：2.0%（2.6%）
*[[西アジア]]系：1.5%（1.7%）
*[[東南アジア]]系：1.4%（1.5%）

トロントの最も大きな民族グループはヨーロッパ系で全人口の約半数を占める。その内訳の多くは[[イギリス人]]、[[スコットランド人]]、[[アイルランド人]]、[[イタリア人]]、[[フランス人]]である。人口の約半数は、白人以外であり、[[インド系移民と在外インド人|インド系]]、スリランカ系、パキスタン系などの南アジア系が68万人と最大勢力となっている。中国系人口は48万人に達し、北米では[[サンフランシスコ]]・[[ロサンゼルス]]・[[ニューヨーク]]・[[バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)|バンクーバー]]と並ぶ一大拠点となっている。カナダの都市の中では黒人も多く、特に[[ジャマイカ]]などの西インド諸島出身者が多い。[[ベトナム系]]や[[フィリピン系]]などの東南アジア系も多く、その他、世界各地の移民で構成されている。現在でも、毎年のようにアジアを中心に世界中から多くの移民を受け入れ、数年後には白人は少数派になると推測されている。この多様性が多くのエスニックタウンを生んでおり、[[リトル・イタリー]]やリトル・ジャマイカ、リトル・インディア、[[中華街]]、[[コリア・タウン|コリアタウン]]、グリークタウン、ポルトガル・ビレッジ、ポーリッシュタウン（東欧系）、ジューイッシュ・ネイバーフッズ（ユダヤ系）、ケンジントンマーケット（元々はユダヤ系移民の街だったが、近年は西インド系の店などが集まる）など多岐にわたる。

2007年現在、トロント在住の日本人は約1万人。日系人全体を合わせると約3万人である。日系企業も多く進出している。

トロントでは[[キリスト教]]が最大の[[宗教]]で、[[2001年]]統計では[[カトリック教会]]（31.1%）、[[プロテスタント]]（21.1%）、[[正教会]]（4.8%）、他のキリスト教宗派（3.9%）となっている。他の宗教では、[[イスラム教]]（6.7%）、[[ヒンドゥー教]]（4.8%）、[[ユダヤ教]]（4.2%）、[[仏教]]（2.7%）、[[シク教]]（0.9%）、その他（0.2%）となっており、[[無宗教]]の立場の人々も18.7%いる。

トロントの人々の間では[[英語]]が圧倒的に優勢であるが、[[フランス語]]や[[イタリア語]]、[[中国語]]、[[スペイン語]]、[[ポルトガル語]]、[[タミル語]]、[[パンジャーブ語]]、[[ヒンディー語]]、[[ウルドゥー語]]などもかなり多く話されている。職場で話される言語としては[[イタリア語]]および[[中国語]]が2番目に多い言語とされる<ref name=lan>[http://www12.statcan.ca/english/census01/products/highlight/LanguageWork/Page.cfm?Lang=E&Geo=CMA&View=2&Table=1&Code=535&Sort=2&B1=&B2=1 Language used at work by mother tongue in Toronto] CMA, Statistics Canada (2001).</ref><ref name=lang2>[http://www12.statcan.ca/english/census01/products/highlight/LanguageWork/Page.cfm?Lang=E&Geo=CSD&View=4&Code=3520005&Table=1&StartRec=1&Sort=5&B1=Toronto&B2=1 Language used at work by mother tongue (City of Toronto)], Statistics Canada (2001). </ref>。その結果、救急サービスの911番では、150以上の言語に対応できるようになっている
<ref name="911service">{{cite web | title =City of Toronto: Emergency Services - 9-1-1 = EMERGENCY  in any language  | publisher = City of Toronto | url =http://www.toronto.ca/emerg/911.htm | accessdate = 2007-01-05}}</ref>。

== 行政 ==
[[ファイル:Toronto-cityhall.jpg|200px|right|thumb|トロント市庁舎]]
{{Main|トロント市行政|トロントの政治}}
トロントは単一層自治体で議会は[[市長制]]を敷いている。市の行政はトロント市の法令によって規定されており、市長は市の最高責任者として直接投票で選ばれる。トロント議会は一院制で構成されており、各地区を代表する44の市会議員によって成り立っている。市長と市会議員の任期は4年で、再任に制限はない。

2006年度におけるトロントの年間予算は76億カナダドル。歳入には税収入のほかオンタリオ州からの交付金が加えられ、予算の36%は州が策定し義務づけている行政計画に割り当てられている。53%は市の主な行政サービスに割かれ、[[トロント交通局]]や[[トロント公共図書館]]、[[トロント動物園]]などの財源も予算に含まれる<ref>{{cite web|url=http://www.toronto.ca/budget2006/index.htm|title=City of Toronto &nbsp;{{!}}&nbsp;2006 City Budget|accessdate=2008-05-16}}</ref>。

== 教育 ==
{{Main|トロントの教育}}
トロントには公立と私立の教育機関が多岐に渡ってあり、トロント教育委員会（[[:en:Toronto District School Board|Toronto District School Board]]）は451の公立小学校と102の中学と高校を運営している。これはカナダ国内で最も大きな規模を持つ教育委員である。これに[[カトリック教会|ロマン・カトリック]]系の公立学校を運営するトロント・カトリック教育委員会（[[:en:Toronto Catholic District School Board|Toronto Catholic District School Board]]）がある。フランス語教育の公立学校を運営する教育委員会もあり、オンタリオ教育委員会（[[:en:Conseil scolaire de district du Centre-Sud-Ouest|Conseil scolaire de district du Centre-Sud-Ouest]]）とオンタリオ・カトリック教育委員会（[[:en:Conseil scolaire de district catholique Centre-Sud|Conseil scolaire de district catholique Centre-Sud]]）がその役割を担っている。そのほか、多くの私立学校がある。

また、高等教育機関としてトロント内に設立されている州立大学は全部で4校あり、アルファベット順に並べると、[[オンタリオ美術デザイン大学]]、[[ライアソン大学]]、[[トロント大学]]および[[ヨーク大学 (カナダ)|ヨーク大学]]がある。

これらの大学とは別に学位が取得できるコミュニティ・カレッジが5つあり、これは[[セネカ・カレッジ]]、[[ハンバー・カレッジ]]、[[センテニアル・カレッジ]]、[[シェリダン・カレッジ]]、[[ジョージ・ブラウン・カレッジ]]が該当する。[[トロント王立音楽院]]のグレン・グールド学校は、代表的な音楽学校の一つで、[[カナディアン・フィルム・センター]]は映画、テレビ、メディアの専門学校で映画製作者である[[ノーマン・ジュイソン]]によって設立された。

[[トロント公共図書館]]は国内で最大規模の公共図書館システムを構成しており、99の図書館と1,100万冊以上の書籍所蔵数を持つ。

== 社会基盤 ==
=== 健康と医療 ===
[[ファイル:Hospital for Sick Children Atrium.jpg|right|175px|thumb|トロント小児病院]]
トロントには少なくとも20以上の病院があり、トロント小児病院（SickKids）[http://www.sickkids.ca/]、マウント・サイナイ病院[http://www.mtsinai.on.ca/]、セントマイケルズ病院[http://www.stmichaelshospital.com/]、トロント総合病院[http://www.uhn.ca/tgh/index.htm]、トロント・ウエスタン病院[http://www.uhn.ca/twh/index.htm]、サニーブルック・ヘルス・サイエンス・センター[http://www.sunnybrook.ca/]、プリンセス・マーガレット病院[http://www.uhn.ca/pmh/index.htm]に加え、トロント大学医学部[http://www.facmed.utoronto.ca/]などがある。

トロントのディスカバリー地区<ref>{{cite web|url=http://www.sickkids.ca/|title=Toronto Discovery District FAQ&nbsp;{{!}}&nbsp;|accessdate=2008-05-16}}</ref>は医療研究のリサーチパークになっており、トロント・ダウンタウンの一角として溶け込んでいる。[[2000年]]に、[[MaRS]]で知られる医療関連科学センター[http://www.marsdd.com/]が作られ、州内の医療研究と開発の中心に位置づけられている。また、分子医学の研究機関ではマクラフリン・センター（MCMM）[http://www.mcmm.ca/]が知られる。

=== 交通 ===
{{Main|トロントの交通}}

==== 公共交通網 ====
{{Main|トロント交通局|GOトランジット}}
[[ファイル:Union Station, Toronto.jpg|200px|right|thumb|ユニオン駅]]

一般にTTCと呼ばれるトロント交通局は、北米の公共交通網としては[[ニューヨークシティー・トランジット・オーソリティー|ニューヨーク市都市交通局]]と[[メキシコシティ地下鉄|メキシコシティ・メトロ]]に続いて第3位の規模を持つ。TTCは[[トロント市地下鉄]]を基幹としており、U字型をした南北を結ぶ[[ヤング・ユニバーシティ・スパダイナ・ライン]]と、東西を結ぶ[[ブロア・ダンフォース・ライン]]、北部の東西を走る[[シェパード・ライン]]がある。これに加えて[[スカボロRT]]ラインが東部のスカボロを走っている。また、[[バス (交通機関)|バス]]と[[路面電車|ストリートカー]]による広範囲な路線網を運営している。

オンタリオ州政府によって運営されている[[GOトランジット]]は鉄道とバスの広範囲な路線網をもち、トロントとその郊外の周辺都市とを結んでいる。7つの鉄道路線をもち、毎日およそ16万人の利用客がある。

==== 鉄道 ====
[[:en:Union Station (Toronto)|トロントユニオン駅]]からは、[[VIA鉄道]]により[[オタワ]]、[[モントリオール]]、[[ウィンザー (オンタリオ州)|ウィンザー]]、[[サーニア (オンタリオ州)|サーニア]]、[[ナイアガラフォールズ (オンタリオ州)|ナイアガラ]]方面への中距離列車が運行されている。また、[[バンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)|バンクーバー]]へ向かう大陸横断鉄道の発着駅となっている。[[:en:Ontario Northland Railway|オンタリオ・ノースランド鉄道]]の発着駅でもあり、[[コクレーン (オンタリオ州)|コクレーン]]などへの列車がある。他に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]へは[[アムトラック]]により[[ニューヨーク]]とも鉄道で結ばれている。2015年にはトロント・ピアソン国際空港とユニオン駅を結ぶ[[ユニオンピアソンエクスプレス]]が開通予定。

==== 空港 ====
カナダ最大の空港である[[トロント・ピアソン国際空港]]（[[国際航空運送協会|IATA]]：YYZ、[[国際民間航空機関|ICAO]]：CYYZ）が市内西部、[[ミシサガ (オンタリオ州)|ミシサガ市]]との境界にまたがった場所にある。2つのターミナルがあり、24時間運営している。

また市街地近くに浮かぶトロント島には[[ビリー・ビショップ・トロント・シティー空港]]（通称：トロント・シティー空港またはトロント・アイランド空港、IATA：YTZ、ICAO：CYTZ）がある。[[ポーター航空]]の[[ハブ空港]]であり、[[ボンバルディア]][[ボンバルディア_Q400|DHC-8-400]]を使用しカナダ国内及びアメリカに運航している。毎年9月に開催されるトロント航空祭に出演する航空機も多くこの空港を使用する（滑走距離の足りない機材はピアソン国際空港などを離着陸に使う）。

[[マークハム (オンタリオ州)|マークハム]]のバトンビル空港は定期便がほとんどないが一般的な航空設備を持つ。ダウンズビュー空港は市内北部にあり、[[ボンバルディア・エアロスペース]]社の航空機製造工場を兼ねている。

==== 道路網 ====
トロントと[[グレータートロント]]（GTA）を走る[[高速道路]]は数多くあり、[[400番台オンタリオ・ハイウェイ]]のひとつ、[[オンタリオ・ハイウェイ401号線|ハイウェイ401号線]]（[[:en:Highway 401 (Ontario)|Highway 401]]）は市内中心部の[[バイパス]]として東西を横断している。北米で最も交通量の多い高速道路のひとつで、ハイウェイ401号線と400号線/ブラッククリーク・ドライブのインターチェンジでは最大22車線に広がり、毎日50万台以上の交通量がある。

== 夏季オリンピック ==
トロントは[[アトランタオリンピック|1996年]]、[[北京オリンピック|2008年]]の[[夏季オリンピック]]開催都市に2度立候補しているが、2度とも最終選考まで残りながら、僅差で落選した経緯がある。[[2020年夏季オリンピック|2020年]]と[[2024年夏季オリンピック|2024年]]に再度立候補しようとしている<ref>{{cite web|url=http://www.thestar.com/News/article/234164|title=Third time lucky for T.O. Games bid?, TheStar.com, 2007|accessdate=不明}}</ref>。

== 姉妹都市・友好都市 ==
トロントは以下の都市と「国際パートナー」関係を締結している。

=== 姉妹都市 ===
* {{Flagicon|USA}} [[シカゴ|シカゴ市]] （[[アメリカ合衆国|アメリカ]]・[[イリノイ州]]）：[[1990年]]
* {{Flagicon|CHN}} [[重慶市]] （[[中華人民共和国|中国]]）：[[1986年]]
* {{Flagicon|GER}} [[フランクフルト・アム・マイン|フランクフルト市]] （[[ドイツ]]・[[ヘッセン州]]）：[[1991年]]
* {{Flagicon|ITA}} [[ミラノ|ミラノ市]] （[[イタリア]]・[[ロンバルディア州]]）
* {{Flagicon|BRA}} [[サンパウロ|サンパウロ市]] （[[ブラジル]]・[[サンパウロ州]]）

=== 友好都市 ===
* {{Flagicon|NED}} [[アムステルダム|アムステルダム市]] （[[オランダ]]の首都）：[[1972年]]
* {{Flagicon|POL}} [[ワルシャワ|ワルシャワ市]] （[[ポーランド]]の首都）：[[1990年]]
* {{Flagicon|JPN}} [[相模原市]] （[[日本]]・[[神奈川県]]）：[[1991年]]
* {{Flagicon|UKR}} [[キエフ|キエフ市]] （[[ウクライナ]]の首都）
* {{Flagicon|ECU}} [[キト|キト市]] （[[エクアドル]]の首都）
* {{Flagicon|VIE}} [[ホーチミン市]] （[[ベトナム]]）

== 関連項目 ==
* [[世界バラ会議]]

== 脚注 ==
{{reflist|2}}

== 外部リンク ==
{{Commons&cat|Toronto|Toronto}}
; 公式
* [http://www.toronto.ca/ トロント市公式サイト] {{en icon}}

; 日本政府
* [http://www.toronto.ca.emb-japan.go.jp/nihongo/index.htm 在トロント日本国総領事館] {{ja icon}}{{en icon}}

; 観光
* [http://www.seetorontonow.jp/ トロント観光局] {{ja icon}}{{en icon}}{{fr icon}}
* [http://www.ontariotravel.jp/toronto/index.html オンタリオ州観光局 - トロント] {{ja icon}}
* [http://jp-keepexploring.canada.travel/places-to-go/toronto カナダ観光局 - トロント] {{ja icon}}

{{オンタリオ州の地方行政区}}
{{カナダの州都}}
{{夏季パラリンピック開催都市}}
{{DEFAULTSORT:とろんと}}
{{Link FA|pt}}

{{Link FA|es}}

[[Category:オンタリオ州の都市]]
[[Category:トロント|*]]
{{Link FA|de}}
{{Link GA|ar}}