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'''デバッガ'''(Debugger)とは、[[デバッグ]]を支援する[[プログラム (コンピュータ)|プログラム]]のこと。対話的に利用者がプログラムを動作させたり、プログラムが使っている変数等を表示させる機能がある。近年では[[統合開発環境]]に含まれていることが多い。また、[[インサーキット・エミュレータ|ICE]]などでは、[[ハードウェア]]と連携して動作する。 [[インタプリタ]]には内蔵されていることもある。たとえば[[perl]]は起動時に -d オプションを指定することで、デバッガモードになる。 ==概要== ===デバッガの目的=== ソフトウェアを設計・製作する際、作成開始段階では多くのバグが含まれており、設計どおりに動作しなかったり、出力結果が不正確なことが多い。そこで、デバッガを利用してソースコードの流れ、および変数などの中身を確認しながら、その動作の問題点を探ることになる。これにより、誤った変数処理や分岐条件を確認し、修正していく。 また、[[性能解析]]および性能強化にも使われる。 ===デバッガの機能=== 多くのデバッガは、大体似たような機能を持つ。 ;[[ブレークポイント]] :ソースコード中に置く、実行の流れを止める機能。ブレークポイントを置いてから該当のソフトウェアを実行した際、デバッガはそこで処理を止める。これにより、任意の位置での実行状況(変数の値やメモリの内容)を調べることができるようになる。 ;ステップ実行 :処理を止めた際に、一ステップずつソースコードを実行する。これにより、ソースコードをステップごとに追いかけながら実行することが出来、ロジックの問題点を探ることが出来る。 ;ステップアウト :構造型言語、オブジェクト指向言語などで、関数、またはメソッドをひとつ飛ばして実行する。これにより、ステップ実行した際に処理を簡略化できる。 ;変数確認 :指定した変数の中身を出力する。これにより、変数にどんな値が入っており、それが正しいか、誤っているかを確認できる。 ==デバッガの例== ===[[UNIX]]上のもの=== *[[TotalView]] - UNIX/Linux用並列デバッガ:[[CUDA]],[[Xeon Phi]] *[[GNUデバッガ|GDB]] - GNUデバッガ *[[adb]] - アブソリュート・デバッガ *[[dbx (UNIX)|dbx]] - ソース・レベルのシンボリック・デバッガ ===[[CP/M]]上のもの=== *DDT(CP/M-80付属のデバッガ) *SID(シンボル表を読み込み、デバッグ中の表示をシンボル表示にできるようにしたもの) *ZSID(SIDのZ80対応版) ===[[MS-DOS]]上のもの=== *DEBUG - アブソリュート・デバッガ。機械語のアセンブル、逆アセンブルもできる。 *SYMDEB - シンボリック・デバッガ。機械語のアセンブル、逆アセンブルもできる。 *CodeView - マイクロソフト社のソース・レベルのシンボリック・デバッガ。MS-C 5.10 等に付属。Windows 用もある。 *Turbo Debugger - ボーランド社のソース・レベルのシンボリック・デバッガ。Turbo Assembler 5.0J や Turbo C++ 4.0J for DOS 等に付属。Windows 用もある。 {{DEFAULTSORT:てはつか}} [[Category:ソフトウェア開発ツール]] [[Category:バグ]]
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