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デスティニーガンダム
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{{Pathnav|機動戦士ガンダムSEED DESTINY|コズミック・イラの機動兵器|ザフトの機動兵器|frame=1}} '''デスティニー[[ガンダムタイプ#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ|ガンダム]]'''は、[[テレビアニメ]]『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場する、[[モビルスーツ#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ|モビルスーツ]](MS)に分類される[[架空の兵器]]の一機種であり、同作の後期主役機の一つ<ref name="HG_36">[[バンダイ]]「[[SEED HG#SEED HG シリーズ|1/144 SCALE MODEL HG GUNDAM SEED]]-36 ZGMF-X42S デスティニーガンダム」を参照。</ref>。「[[デスティニー]]」は[[英語]]で「[[運命]]」を意味する。 [[メカニックデザイン]]は[[大河原邦男]]。 == 設定解説 == {{機動兵器 | 名称 = デスティニー<br/>Destiny | 型式番号 = ZGMF-X42S<ref group="注">額には型式番号の一部である「[[2]]」を[[イタリア語]]で示す「DUE」(ドゥーエ)の文字がある。</ref> | 分類= 高機動試作機<ref name="OG_21">双葉社「ガンダムの常識オールガンダム大全集21世紀篇」を参照。</ref><br />[[ガンダムタイプ#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ|ガンダム]]<ref name="DESTINY_OF_03">[[講談社]]「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] オフィシャルファイル メカ 03」を参照。</ref><br />[[ザフトの機動兵器#セカンドステージシリーズ|セカンドステージシリーズ]]<ref name="HG_36"/> | 所属 = [[プラント (ガンダムシリーズ)#ザフト|ザフト]]<br>{{要出典範囲|date=2013年8月|強襲揚陸型MS母艦}}[[ミネルバ (ガンダムシリーズ)|ミネルバ]]<br>→宇宙要塞[[コズミック・イラの施設#メサイア|メサイア]] | 全高 = 18.08m<ref name="DESTINY_OF_03"/> | 重量 = 79.44t<ref name="DESTINY_OF_03"/> | 動力 = ハイパーデュートリオンエンジン<ref name="PA_DESTINY">[[竹書房]]「PEAFECT ARCHIVE SERIES 5 [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]」を参照。</ref> | 装甲 = [[フェイズシフト装甲#ヴァリアブルフェイズシフト装甲|ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]<!-- 多少なりとも容量を抑えるため、リダイレクトが存在するものは、なるべくそちらを使ってリンクを張っています。 --><ref name="PA_DESTINY"/> | OS = MOBILE SUIT NEO OPERATION SYSTEM<br>Ver.1.62 Rev.29 | 武装 = MMI-GAU26 17.5mm[[CIWS]]×2<br />MA-BAR73/S 高エネルギー[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)#コズミック・イラにおけるビームライフル|ビームライフル]]<br />アンチビームシールド<ref name="PF_61"/><br />MX2351 ソリドゥス・フルゴール [[陽電子リフレクター#ビームシールド|ビームシールド]]発生装置×2<br />MMI-X340 パルマフィオキーナ掌部ビーム砲×2<br />RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン×2<br />MMI-714 アロンダイト ビームソード<br />M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲 | 搭乗者 = [[シン・アスカ]] }} ===開発経緯=== 本機の開発は[[プラント (ガンダムシリーズ)|プラント]]最高評議会議長[[ギルバート・デュランダル]]の指令によって開始され<ref name="MG_DESTINY">[[バンダイ]]「[[マスターグレード|1/100SCALE MGシリーズ]] ZGMF-X42S デスティニーガンダム」を参照。</ref>、[[地球連合 (ガンダムシリーズ)|地球連合]]との戦いに終止符を打つべく進められた<ref name="144_DESTINY">[[バンダイ]]「[[SEED HG#1/144 コレクションシリーズ|1/144コレクションシリーズ]] デスティニーガンダム」を参照。</ref>。 開発当初より[[インパルスガンダム|インパルス]]<!-- 以下、飛ばし読みされることも考慮して、同一の用語・名称に対しても、一節に一つか一段落に一つはリンクを設置するようにしました。 -->のパイロットであった[[シン・アスカ]]の専用機と目されており<ref name="DESTINY_M1">株式会社[[ホビージャパン]]「ホビージャパンMOOK [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]モデルVol.1」を参照。</ref>、設計コンセプトはインパルスがシルエットの換装によりなし得ていた多様性を一つの形態の中に集約することである<ref name="MG_DESTINY"/>。それゆえ当初は[[インパルスガンダム#フォースインパルス|フォースシルエット]]、[[インパルスガンダム#ソードインパルス|ソードシルエット]]、[[インパルスガンダム#ブラストインパルス|ブラストシルエット]]の三装備を統合発展させた新たなる装備「[[インパルスガンダム#デスティニーインパルス|デスティニーシルエット]]」の開発がスタートした。しかし、過剰ともいえる武装を搭載したデスティニーシルエットは、コアスプレンダーを備えたインパルスの複雑かつ精密な機体構造に大きな負荷を与え、さらに消費する電力の膨大さから到底実戦での運用には耐えられるものではなかった<ref name="DESTINY_M2">株式会社[[ホビージャパン]]「ホビージャパンMOOK [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]モデルVol.2」を参照。</ref>。この運用データから、最強の万能機を創り出すには、まったく新しい機体をゼロから設計した方が効率的だと判断され、結果としてデスティニーシルエットの製造は4機で中断され、デスティニーの開発へと移って行った<ref name="MG_DESTINY"/>。 新たなる機体の開発に際して、開発指令を発したデュランダルから「最高の技術を全て盛り込む」ことが求められた。これは、核エンジンや[[ミラージュコロイド]]といった、[[コズミック・イラ#ユニウス条約締結|ユニウス条約]]によって禁止された各種技術を使用することを意味しており、実際に本機にはこれらの技術を発展させた装備も用いられている。加えて、これら既存技術の発展転用だけでなく「MSによる戦闘運用の新たなる創造」とも言うべき本機独自のシステムをも多数採用された<ref name="MG_DESTINY"/>。 本機は本来ならば核エンジンの搭載を示す「A」を型式番号に持ち、[[ザフトの機動兵器#セカンドステージシリーズ|セカンドステージシリーズ]]を超えるサードステージに位置づけられるはずであった<ref name="D-ASTRAY_kizuna">[[メディアワークス]]「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY]](下)‐絆を求める者‐」を参照。</ref>。しかし、当時すでにユニウス条約は形骸化し核エンジンの搭載は問題視されなかったとはいえ<ref name="DESTINY_M1"/>、政治的理由によりこの事実を秘匿するため、型式番号から「A」は削除され代わってセカンドステージシリーズを示す「S」を付加するとともに、コンセプトナンバーで欠番となっていた「4」を割り当てられている<ref NAME="MIA_DESTINY">[[バンダイ]]「[[MOBILE SUIT IN ACTION!!]] ZGMF-X42S デスティニーガンダム」を参照。</ref>。 ===性能=== 最新型の動力機関であるハイパーデュートリオンエンジンの搭載によって獲得した膨大な出力を多彩かつ強力な兵装群に用いており<ref name="PF_61">株式会社[[ディアゴスティーニ・ジャパン]]「週刊ガンダム パーフェクト・ファイル No.61」を参照。</ref>、外部装備なしでも恐るべき総合性能を持ち<ref name="DESTINY_MSEP">株式会社[[一迅社]]「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] MS エンサイクロペディア」を参照。</ref>、さらには[[インパルスガンダム|インパルス]]に用意されていた[[インパルスガンダム#フォースインパルス|フォースシルエット]]、[[インパルスガンダム#ソードインパルス|ソードシルエット]]、[[インパルスガンダム#ブラストインパルス|ブラストシルエット]]の各武装を統合・高性能化して装備することに成功した。これによりいかなる戦闘距離においても、敵機を圧倒する最大の攻撃力と驚異的機動力を発揮する<ref name="DESTINY_M1"/>。 機能が増えればシステムの管理は複雑となるが、[[アビオニクス]]/[[ベトロニクス]]の強化によってパイロットは機体の細かなコントロールに煩わされることなく戦闘を遂行可能である<ref name="DESTINY_M2"/>。 装備類の高度化に反して、前期[[ザフトの機動兵器#セカンドステージシリーズ|セカンドステージシリーズ]]の特徴であった変形・合体機構は持たず、本機の基本構造は比較的スタンダードと言える<ref name="DESTINY_MSEP"/>。 既存技術の発展転用にとどまらず、「MSによる戦闘運用の新たなる創造」とも言うべき本機独自のシステムをも多数採用されており、それまでの機体とはまったく違う戦闘を行うことも可能であった<ref name="MG_DESTINY"/>。さらに[[ソフト]]・[[ハード]]両面に対して、通常をはるかに超えるスピードを見せ始めた[[シン・アスカ]]向けの調整が加えられたため、シンの潜在能力を余すことなく発揮し<ref name="RA_DESTINY_DESTINY">[[徳間書店]]「ロマンアルバム [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] [デスティニー編]」を参照。</ref>、彼が搭乗した時にこそ真価が発揮されるMSとなった<ref name="MG_DESTINY"/>。 様々な[[ガンダムタイプ#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ|ガンダムタイプ]]MSの特色をも加えられた本機は[[プラント (ガンダムシリーズ)#ザフト|ザフト]]究極のMSであり<ref name="TVMSE_SEED_DESTINY">[[講談社]]「[[テレビマガジン]]特別編集エクストラ [[機動戦士ガンダムSEED]]&[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|SEED DESTINY]] MOBILE SUIT FILE」を参照。</ref>、その性能はサードステージ以上のハイステージにも値し<ref name="MG_DESTINY"/>、同時期にサードステージ相当機として開発されていた[[プロヴィデンスガンダム#レジェンドガンダム|レジェンド]]を差し措き「火力、機動力、防御力、信頼性、その全ての点に於いてインパルスを凌ぐ“最強のMS”」と評されている。 ==== ハイパーデュートリオンエンジン ==== 核エンジンとデュートリオンシステムのハイブリッド動力であり、二つのジェネレーターの相互補完によって理論上パワーダウンすることなく<ref name="PA_DESTINY"/><ref group="注" name="HD">本機に搭載されたハイパーデュートリオンエンジンは「核エンジンとデュートリオンシステムの相互補完によってパワーダウンは有り得ない」という設定であるが、テレビアニメ第42話に於いて[[コンデンサー]]の残量がレッドゾーンへと突入した描写が有る。設定と矛盾したとも思えるこの事態が起きた理由として、[[竹書房]]の発行した「PEAFECT ARCHIVE SERIES 5 [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]」に記載された[[森田繁]]の発言では「デュートリオンのチャージが間に合わなかった…ということしておいてください(笑)」と言葉を濁した返答がなされている。また、[[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]公式サイトの「[http://www.gundam-seed-d.net/story/diq/phase_42.html GUNDAM SEED DESTINY PHASE_42『自由と正義と』]」では「いまだ実戦でのデータを取り調整をかけている段階であったが、急激に最大ポテンシャルを発揮したことによって機関部に何らかのエラーを起こし、どちらかのチャージが間に合わなくなってしまったのが原因だろうと思われる」と記載されているが、これが真相であるかは曖昧にされている。</ref>従来型動力機関の数倍の出力を発揮する<ref name="HG_35">[[バンダイ]]「[[SEED HG#HG SEED シリーズ|1/144 SCALE MODEL HG GUNDAM SEED]]-35 ZGMF-X666S レジェンドガンダム」を参照。</ref>。 ==== コックピット ==== ハイパーデュートリオンエンジンを搭載した本機には、新型のコックピットが採用された。外景表示用のモニターは、前面及び側面のパネルがシームレスで一体化したことによって、視認性の高い広域視界を実現している。OSも新型の「MOBILE SUIT NEO OPERATION SYSTEM (Gunnery United Nuclear-Deuterion Advanced Maneuver System<ref group="注">「核・デュートリオン統合先進機動システム」の意。</ref>Ver.1.62 Rev.29)」が採用されており、高度化した多彩な装備群を円滑に運用できるようになっている<ref name="DESTINY_MSEP"/>。 ;コンソール :インターフェースをはじめとした機器類は高度化しているものの、[[ザフトの機動兵器#セカンドステージシリーズ|セカンドステージシリーズ]]のコックピットとほぼ同様の配置を保っている。これにより[[シン・アスカ]]でも戸惑うことなく操作が可能だった<ref name="DESTINY_MSEP"/>。 :高出力稼動時には中央のサブディスプレイがポップアップする<ref name="DESTINY_MSEP"/>。 ==== 関節機構 ==== 全身のあらゆる箇所に多彩な武装が備えられた本機は、性質の異なる複数の武装を戦闘中にタイムロスなく使いこなす必要があった。これを実現するため、機体各処の可動部に対してより人間に近い動きを可能とする機構が備えられている<ref name="MG_DESTINY"/>。 本機の全身を覆う[[装甲]]は、可動部周辺においてより細かく分割して装着されており、それらの装甲を五体の運動と連動してフレキシブルにスライドさせることで可動域が拡大し、運動性を向上させている。同様の機構が [[フリーダムガンダム#ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]にも採用されているが、この機構は装甲に隙間を作ることで防御力の低下を招いてしまうため、[[キラ・ヤマト]]の被弾率の低さを理由に防御力の低下を無視して運動性を極限まで向上させ、被弾しないことを目的とした機構であった。しかしながら本機では、専属パイロットである[[シン・アスカ]]の戦闘データを解析し、彼の運用実績にあわせた可動範囲の設定と装甲分割を行うことで、敵に対する無防備な瞬間を最小限にとどめながら最大の機動性を発揮する、より現実的な機構が採用されている。なお、この装甲調整はシン・アスカに引き渡された後も、複数回に渡って微調整が行われている<ref name="MG_DESTINY"/>。 関節を構成する内部骨格は[[フェイズシフト装甲#ヴァリアブルフェイズシフト装甲|ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]技術を転用した特殊素材で構成されており、これにより五体の運動に合わせて素材の性質が変化する、柔軟性のある関節が造られている<ref name="MG_DESTINY"/>。この特殊素材は、硬化と柔軟化に必要な電力を常に安定供給されており、余剰電力は[[光子]]として放出することで鈍い金属光を帯びている。それ故この特殊素材を用いた関節機構の採用には、本機が持つ膨大な発電能力が不可欠である<ref name="MG_DESTINY_EBM">[[バンダイ]]「[[マスターグレード|1/100SCALE MGシリーズ]] ZGMF-X42S デスティニーガンダム エクストリームブラストモード」を参照。</ref>。 これらの機構を持つ本機の機体構造は通常のMSの数倍複雑であり、生産性と整備性の面では大きな問題を抱えている<ref name="MG_DESTINY"/>。 ==== 光の翼 ==== 背部のウイングユニットは [[フリーダムガンダム|フリーダム]]の能動性空力弾性翼を発展させたものであり、大気圏内・宇宙空間を問わず絶大な機動性をもたらす<ref name="DDC_DESTINY_Sub">[[メディアワークス]]「電撃データコレクション[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] 下巻」を参照。</ref>。 さらにこの翼の内部には、惑星間航行システムである[[コズミック・イラの機動兵器#スターゲイザー|ヴォワチュール・リュミエール]]を転用した高推力スラスターが搭載されている。これは特殊なエネルギー変換によって得られた強大な光圧を推進力とするものであり、ハイパーデュートリオンエンジンから供給される無限の電力を用いて巨大な光の翼を形成し、他に類を見ない超加速を発揮する<ref name="MG_DESTINY_EBM"/>。この時に[[ミラージュコロイド]]を広域散布することで、超高機動と同時に周囲の空間上に自機の光学残像を形成し、敵からの補足を不可能としている<ref name="HG_36"/>。 ==== 武装 ==== ;MMI-GAU26 17.5mm[[CIWS]] :両側頭部に内蔵された近接防御[[機関砲]]。実体弾式の火器であり、対人制圧及び敵機への牽制の他、[[ミサイル]]迎撃など、その用途は多岐にわたる<ref name="PF_61"/>。 ;MA-BAR73/S 高エネルギー[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)#コズミック・イラにおけるビームライフル|ビームライフル]] :前期[[ザフトの機動兵器#セカンドステージシリーズ|セカンドステージシリーズ]]のビームライフルの改良型であり<ref name="HG_36"/>、速射性と射角に優れる<ref name="DESTINY_MSEP"/>中距離戦闘用<ref name="PF_61"/>のバランスの取れた性能を持つ<ref name="DESTINY_OF_03"/>ビームライフル。ハイパーデュートリオンエンジンからの豊富な電力供給に対応した改良によって、大幅な出力と連射性の向上を実現している<ref name="HG_36"/>。 ;アンチビームシールド<ref name="PF_61"/> :防御面積を拡大可能な伸縮機構によって取り回しの良さを両立した、軽量且つ超硬度を誇る特殊合金製の対ビームコーティング防盾。ビームシールドとの併用も可能<ref name="PF_61"/>。しかし、下記のソリドゥス・フルゴールの性能が高かった為か劇中では目立った使用は見受けられない。 ;MX2351 ソリドゥス・フルゴール[[陽電子リフレクター#ビームシールド|ビームシールド]]発生装置<ref group="注">ソリドゥス・フルゴールとは[[ラテン語]]で「堅固な輝き」の意。</ref> :[[ハイペリオンガンダム|モノフェーズ光波シールド]]を改良した、[[手甲]]形のビームシールド発生装置。ビーム兵器・実体弾を問わず遮断可能で、[[デストロイガンダム]]の大出力ビームを完全に無効化するなど、対ビームコーティングを施した従来のシールドを凌駕する防御力を持つ。展開中でもシールドの内側からの攻撃は可能な上<ref name="DESTINY_MSEP"/>、展開形状の任意調整が行えることからオールラウンドにおける使用に適しており<ref name="HG_36"/>、ビームを敵機に接触させることで攻撃に用いることやビーム砲として射撃を行うことも可能である<ref name="HJ_2007_03">「[[月刊ホビージャパン]] 2007年3月号」記載の、『[[機動戦士ガンダムSEED]]』シリーズチーフメカ作画監督 重田智の発言を参照。</ref>。 ;MMI-X340 パルマフィオキーナ 掌部ビーム砲<ref group="注">パルマフィオキーナ (palma fiocina) とは[[イタリア語]]で「掌の銛」の意。</ref> :両手の掌に装備された隠し武器とも言えるビーム砲<ref name="HG_36"/>。これによりビーム砲を構える動作無しに攻撃を行うことが可能で、組み合っての接近戦闘などでの使い勝手も良く<ref name="DESTINY_OF_03"/>、密着した状態の相手を確実に破壊する<ref name="HG_36"/>。通常有り得ないゼロ距離での格闘戦を想定したこの兵装からは、本機の特異さを伺う事ができる<ref name="HG_36"/>。 :MSによる戦闘運用の新たなる創造を実現した、独自かつ新機軸の兵装の一つであり<ref name="MG_DESTINY"/>、故に戦術バリエーションも未知数である<ref name="HG_36"/>。 :その威力は非常に高く、戦艦クラスをも一撃で破壊する恐ろしい威力を発揮する<ref NAME="MIA_DESTINY"/>。 ;RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン :簡易[[オールレンジ攻撃#ドラグーン・システム|ドラグーン]]式のビームブーメランであり<ref name="DESTINY_MSEP"/>、[[インパルスガンダム#ソードインパルス|ソードインパルス]]に装備されたフラッシュエッジビームブーメランの発展型<ref name="HG_36"/>。オリジナルにあった実体刃ブーメランとして用いるための二刀連結機能は持たないが<ref name="HG_36"/>、一刀でも実体刃としての機能を有している<ref name="DESTINY_OF_04">[[講談社]]「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] オフィシャルファイル メカ 04」を参照。</ref>。 :投擲時の出力でもビームシールドを容易に切断する威力を持ち、並みのMSなら一撃で破壊できる<ref name="DESTINY_OF_03"/>。さらにビーム刃を延長することで手持ち式の[[ビームサーベル#コズミック・イラにおけるビームサーベル|ビームサーベル]]としても使用可能となった<ref name="HG_36"/>。 ;MMI-714 アロンダイト ビームソード<ref group="注">名称の由来は、[[円卓の騎士]]の長[[ランスロット|サー・ランスロット]]の愛剣[[アロンダイト]]から。</ref> :[[インパルスガンダム#ソードインパルス|エクスカリバーレーザー対艦刀]]の改良モデル<ref name="HG_36"/>。[[グフイグナイテッド]]が持つビームソードの使い勝手の良さを併せ持つが<ref name="DESTINY_OF_03"/>刀身はさらに伸びており、巨大な実体刃とビーム刃によって斬馬刀のごとく艦艇を一刀両断するエクスカリバー譲りの高い切れ味を持ち、同時に格闘戦でも猛威を奮う<ref name="HG_36"/>。 :これだけ長大な刀身を持つと、想定はしてあると言えど決してバランスは良好ではなく、自在に操るためには達人とも言える技量がパイロットに求められる<ref name="HG_36"/>。さらに本機が持つ五体の柔軟性も不可欠であり、仮に他の機体に装備させても使いこなすことは不可能である<ref name="MG_DESTINY"/>。劇中では最も利用頻度の高い武器であったが、それ故に度々破壊されている。 ;M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲 :破壊力と精度を併せ持った大型ビームランチャー<ref name="HG_36"/>。ハイパーデュートリオンエンジンからの豊富なエネルギー供給による大威力と長射程に加え連射性能にも優れ、その性能は[[インパルスガンダム#ブラストインパルス|ブラストシルエット]]を含めた既存のMS用ビームランチャーを遥かに凌駕しており、対艦戦、対要塞戦だけでなく対MS戦でも高い運用性を誇る<ref name="RG_DESTINY">[[バンダイ]]「RG 1/144 ZGMF-X42S デスティニーガンダム」を参照。</ref>。 :発砲時の砲身は22mと機体の身長を超えるほどであるが、機体本体でも採用された基本構造体の細分割化と連動スライド機構が生かされており、通常はコンパクトに変形している。他にも変形機構を持つ武装は存在するが、ここまで複雑化したものはない<ref name="MG_DESTINY"/>。 ===運用実績=== 工廠の不休の努力により完成した本機は、秘められたその力に[[コーディネイターとナチュラル|コーディネイター]]の未来の礎を託さんと<ref name="144_DESTINY"/>、[[ミネルバ (ガンダムシリーズ)|ミネルバ]]所属のエースパイロットである[[シン・アスカ]]に与えられる。この際、異例にも[[コズミック・イラの施設#ジブラルタル基地|ジブラルタル基地]]において[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]議長自らが引き渡しを行っており、これは本機とシンに対しての高い期待の表れと言えるだろう<ref name="MG_DESTINY"/>。引き渡しの直前にはシンの各種戦闘データを基に大掛かりな再調整や微改造も行われている<ref name="MG_DESTINY"/>。 実戦投入された本機は、その性能にパイロットの技量が相まり、初陣から[[コズミック・イラ#オペレーション・フューリー|オペレーション・フューリー]]投入前に於いて、[[レイ・ザ・バレル]]の[[プロヴィデンスガンダム#レジェンドガンダム|レジェンド]]と並ぶ最強のMSと成った<ref>サンライズ公式サイト「[http://www.gundam-seed-d.net/story/diq/phase_42.html GUNDAM SEED DESTINY PHASE_42『自由と正義と』]」を参照。</ref>。その後も本機は[[デスティニープラン]]を守る象徴として<ref name="RA_DESTINY_DESTINY"/>レジェンドと共に戦い続けるも、[[コズミック・イラ#メサイア攻防戦|メサイア攻防戦]]において[[アスラン・ザラ]]が駆る[[ジャスティスガンダム#インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティス]]に敗北し破壊されてしまう。しかし、この結果は性能差によるものではなくパイロットの能力及び戦闘時の精神的な安定の度合いを含めた成り行きであり<ref name="DESTINY_M1"/>、最強と評される本機の性能的優秀さが否定されるものではない<ref name="FF_P">株式会社[[ディアゴスティーニ・ジャパン]]「週刊ガンダム・ファクトファイル」新ガンダム用語辞典「デスティニーガンダム」の項目を参照。</ref>。 == 劇中での活躍 == ;PHASE-35~PHASE-37 :初登場は第35話[[コズミック・イラの施設#ジブラルタル基地|ジブラルタル基地]]で、シンの新たな乗機として[[プロヴィデンスガンダム#レジェンドガンダム|レジェンド]]と共に登場。 :第37話でレイが搭乗するレジェンドと共に、アスランと[[機動戦士ガンダムSEED DESTINYの登場人物#メイリン・ホーク|メイリン・ホーク]]が脱走に使用した[[グフイグナイテッド]]追撃のために出撃、これを撃墜する。 ;PHASE-38 :[[コズミック・イラの施設#ヘブンズベース|ヘブンズベース]]守備隊の[[ウィンダム (ガンダムシリーズ)|ウィンダム]]数機、[[デストロイガンダム|デストロイ]]を単独で2機、レジェンド、[[インパルスガンダム|インパルス]]との連携で1機、合計3機撃破するといった戦果を挙げ、反[[ロゴス (ガンダムシリーズ)|ロゴス]]同盟軍の勝利に大きく貢献する。 ;PHASE-40~PHASE-42 :第40話から42話までの[[コズミック・イラ#オペレーション・フューリー|オペレーション・フューリー]]では、[[ムラサメ (ガンダムシリーズ)|ムラサメ]]数機を瞬時に撃破し、[[カガリ・ユラ・アスハ]]駆る[[アカツキ (ガンダムシリーズ)|アカツキ]]を圧倒するが、[[キラ・ヤマト]]の[[フリーダムガンダム#ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]によって阻止される。そのままストライクフリーダムとの一騎打ちに突入するも、不利と見て一時撤退する<ref group="注" name="HD"/>。 :さらにその後、レジェンドとの連携でストライクフリーダムを追い詰めるが、[[ジャスティスガンダム#インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティス]]に乗り込んだアスランの参戦により片腕を落とされ、再び撤退を余儀無くされる。 ;PHASE-45 :[[プラント (ガンダムシリーズ)|プラント]]本国に標的を定めた[[地球連合軍の艦船及びその他の兵器#レクイエム|レクイエム]]の発射を阻止するために出撃。[[コズミック・イラ#ダイダロス、レクイエム攻防戦|レクイエム攻略戦]]においてデストロイ、[[地球連合軍の機動兵器#ザムザザー|ザムザザー]]、[[地球連合軍の機動兵器#ゲルズゲー|ゲルズゲー]]、ウィンダムらを次々と撃破し[[コズミック・イラの施設#ダイダロス|ダイダロス]]基地司令部を制圧、プラント本国を救う活躍を見せる。 ;PHASE-49〜PHASE-50 :[[コズミック・イラ#メサイア攻防戦|メサイア攻防戦]]攻防戦において、再びアスランの駆るインフィニットジャスティスに挑む。しかし、機体及びほとんどの兵装を破壊され月面に墜落、機体は大破する。パイロットのシンは無事であったが、機体は稼動不能の状態となった。寄り添う様に横たわる本機とインパルスの姿がこの回の[[エンドカード]]として使われ物語を締め括る。 ==ハイネ専用デスティニー== [[ガンプラ]]30周年を記念して発売された[[T.M.Revolution]]とのコラボレーションアルバム「[[X42S-REVOLUTION]]初回生産限定盤 Type A」に於いて、「[[SEED HG|HG 1/144]] ハイネ専用デスティニーガンダム」(型式番号:ZGMF-X42S-REVOLUTION)の[[プラモデル]]が付属している。<ref>gundam.info 2010年3月8日「[http://www.gundam.info/topic/3824| T.M.Revolution新アルバム「X42S - REVOLUTION」通常盤と初回生産限定盤A・Bの3種仕様で3月24日発売!]」を参照。</ref> このキットは、T.M.Revolutionの[[西川貴教]]が『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』作中において声を演じた、[[機動戦士ガンダムSEED DESTINYの登場人物#ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ・ヴェステンフルス]]のパーソナルカラーであるオレンジ色を基調として、デスティニーのカラーリングを一部変更したものである。 単なる限定キットにとどまらずパッケージには以下の様な設定が載せられており、同様の設定で[[ゲームソフト]]『機動戦士 ガンダムSEED BATTLE DESTINY』にも登場している。 ;設定 :[[地球連合 (ガンダムシリーズ)|地球連合]]との戦争末期に[[プラント (ガンダムシリーズ)#ザフト|ザフト]]が投入した最強のMS・デスティニーは、長らくシンが搭乗した一機のみだと思われてきた。しかし、他にも同型機が存在することが近年公開された資料によって明らかになった。 :最強のMSとパイロットを組み合わせた部隊で地球連合の戦力を一蹴し、戦意を阻喪させることを企てていたザフトは、各戦線から戦績優秀なエースパイロットを集め、デスティニーを主力MSとして効果的に運用するための特殊部隊「コンクルーダーズ」の構想を抱いていたのである。 :[[機動戦士ガンダムSEED DESTINYの登場人物#ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ・ヴェステンフルス]]もコンクルーダーズの一角に選ばれ、専用に調整されたデスティニーの製造も行われていた。しかし、彼は機体の完成直前に戦死し、部隊も編成されることはなかった。 == 注釈 == <references group="注"/> == 出典 == <div class="references-small"><references/></div> == 関連項目 == * [[ガンダムシリーズの登場機動兵器一覧]] {{コズミック・イラ|兵器}} {{Gundam-stub}} {{デフォルトソート:てすてにいかんたむ}} [[Category:ザフトの機動兵器]]
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