ディープ・インパクト (探査機)のソースを表示

{{宇宙機
| 名称 = ディープ・インパクト (Deep Impact)
| 画像 = [[ファイル:Deep Impact.jpg|250px]]
| 画像の注釈 = テンペル第1彗星に弾丸を発射するディープ・インパクトの想像図
| 所属 = [[アメリカ航空宇宙局]]<br />[[ジェット推進研究所]]
| 主製造業者 = 
| 公式ページ = [http://www.nasa.gov/mission_pages/deepimpact/main/index.html 公式サイト]
| 国際標識番号 = 2005-001A
| NORAD_NO = 28517
| 状態 = 運用終了
| 目的 = [[テンペル第1彗星]]の観測
| 観測対象 = テンペル第1彗星
| 計画の期間 = 
| 設計寿命 = 
| 打上げ場所 = [[ケープカナベラル空軍基地]]
| 打上げ機 = [[デルタ II|デルタIIロケット]]
| 打上げ日時 = [[2005年]][[1月12日]]<br />13時47分8秒（[[東部標準時|EST]]）
| 軌道投入日 = 
| 最接近日 = [[2005年]][[7月4日]]
| ランデブー日 = 
| 機能停止日 = 
| 通信途絶日 = 2013年8月8日以降
| 運用終了日 = 2013年9月20日
| 停波日 = 
| 消滅日時 = 
| 物理的特長 = 
| 本体寸法 = 
| 最大寸法 = 
| 質量 = 650kg（本体）<br />370kg（インパクター）
| 発生電力 = 
| 主な推進器 = 
| 姿勢制御方式 = 
| 軌道要素 = 
| 周回対象 = 
| 軌道 = 
| 静止経度 =
| 高度 = 
| 近点高度 = 
| 遠点高度 = 
| 軌道半長径 = 
| 離心率 = 
| 軌道傾斜角 = 
| 軌道周期 = 
| 回帰日数 = 
| サブサイクル = 
| 回帰精度 = 
| 降交点通過地方時 = 
| 搭載機器 = 
| 搭載機器名称1 = 
| 搭載機器説明1 = 
| 搭載機器名称2 = 
| 搭載機器説明2 = 
| 搭載機器名称3 = 
| 搭載機器説明3 = 
| 搭載機器名称4 = 
| 搭載機器説明4 = 
| 搭載機器名称5 = 
| 搭載機器説明5 = 
| 搭載機器名称6 = 
| 搭載機器説明6 = 
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| 搭載機器説明7 = 
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| 搭載機器説明8 = 
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| 搭載機器説明9 = 
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| 搭載機器説明10 = 
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| 搭載機器説明11 = 
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| 搭載機器説明13 = 
| 搭載機器名称14 = 
| 搭載機器説明14 = 
| 搭載機器名称15 = 
| 搭載機器説明15 = 
}}
{{右|[[ファイル:HRIV Impact.gif|none|thumb|衝突の映像]]}}

'''ディープ・インパクト''' (Deep Impact) は、[[アメリカ航空宇宙局]](NASA)の[[ディスカバリー計画]]の一環として行われていた[[彗星]]探査計画、または探査機の名前である。

ディープ・インパクトは、[[2005年]][[1月12日]]の打ち上げ以降、173日をかけて約4億3100万kmを旅したのち、[[テンペル第1彗星]]に向けて、重さ約370キログラムの衝突体（インパクター）を発射した。衝突体は、[[東部夏時間|米東部夏時間]]の7月4日午前1時52分に彗星に衝突した。衝突時のスピードは時速約3万7000kmだった。

2007年以降は、名称を'''エポキシ'''に変えて運用が続けられ、2010年11月4日には[[ハートレー第2彗星]]に接近して観測を行った。その後も延長ミッションが続けられていたが、通信が途絶えて復旧できなくなったため、2013年9月20日に運用が終了したことが発表された
<ref>{{cite news
 | title = NASA's Deep Space Comet Hunter Mission Comes to an End
 | url = http://www.nasa.gov/press/2013/september/nasas-deep-space-comet-hunter-mission-comes-to-an-end/#.UkA12kCqM7M
 | publisher = NASA | date = 2013-09-20 | accessdate = 2013-09-23}}</ref>。

== 概要 ==
この計画は、[[テンペル第1彗星]]に重さ370[[キログラム|kg]]の[[銅]]・[[アルミニウム]]合金製のインパクターを撃ち込み、その衝突によってできる[[クレーター]]や飛び散る塵から[[彗星]]の内部構造を調査するというものである。彗星の内部構造の解明、またその観測データからの[[太陽系]]や[[惑星]]誕生のメカニズムの解明が期待されている。

観測は、探査機に搭載された[[カメラ]]、[[赤外分光法|赤外線スペクトロメータ]]で行われた。また、[[ハッブル宇宙望遠鏡]]、[[スピッツァー宇宙望遠鏡]]、その他数々の地上の望遠鏡からも[[可視光線]]や[[赤外線]]などによる観測が行われた。

インパクターには、人工知能が与えられ、搭載されているカメラで目標である[[核 (彗星)|核]]の画像を撮影、自ら解析し、もっとも効果的な観測が可能だと思われる地点（太陽光が当たる“昼”の部分で出来るだけ平坦な箇所）に衝突するように姿勢制御を行うように設計された。

NASAは、「彗星に名前を届けよう」というキャンペーンを企画した。これは、世界中から有志の名前を募集し、集まった名前を[[コンパクトディスク]]に書き込んで彗星に届けるものである。名前を書き込まれたCDは、インパクターに搭載されて彗星に衝突した。

== エポキシ ==
当初の目標を達成したディープ・インパクトは、2007年より名称を'''エポキシ''' ('''Epoxi''') に変更して活動を続けた。この計画は探査機に搭載された望遠鏡を用いて[[太陽系外惑星]]の観測を行う Epoch (''Extrasolar Planet Observation and Characterization'') と、新しい彗星の接近観測を行う DIXI (''Deep Impact eXtended Investigation'') の2つのミッションから構成されている。ディープ・インパクトを再利用したことで、計画は4000万ドルの低予算で実現された<ref>{{cite news
| author= | date=2010-06-01
| title=エポキシ探査機、6月27日に地球フライバイ
| url=http://www.sorae.jp/031004/3918.html
| publisher=sorae.jp | accessdate=2010-06-13 }}</ref>。

2013年8月8日に衛星との最後の通信を行った後、交信ができなくなった。ISON彗星の観測を行うなど週に1回の運用が行われていたが、衛星の姿勢が回転しており、制御不能で通信ができない状態となり、復旧の努力を続けたが、2013年9月20日にNASAは公式に運用終了を発表した<ref>{{cite news
 | title = Still no contact with Deep Impact
 | url = http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2013/09101625-still-no-contact-with-deep-impact.html
 | publisher = Planetary Society | date = 2013-09-10 | accessdate = 2013-09-15}}</ref><ref>{{cite news
 | title = The Deep Impact Mission is officially over
 | url = http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2013/09200902-deep-impact-end.html
 | publisher = Planetary Society | date = 2013-09-20 | accessdate = 2013-09-23}}</ref>。

== 日程 ==
* [[2005年]][[1月12日]]午後1時47分（[[東部標準時|米国東部時間]]）：[[ケープカナベラル空軍基地]]から打ち上げられた。打ち上げには[[デルタ II|デルタIIロケット]]が使用された。
* 2005年[[7月3日]]：テンペル第1彗星に88万kmの地点まで接近し、衝突体（インパクター）を発射した。
* 2005年[[7月4日]]：衝突体は彗星に着弾し、本機は爆発によって生じた塵を観測した。（衝突体が銅及びアルミニウム製なのは、分析の際に彗星由来の物質と区別するため）衝突体は衝突直前まで[[彗星核|彗星の核]]を撮影した。なお、この日はアメリカ[[独立記念日]]だった。
* 2005年[[8月21日]]：軌道修正に成功、2008年に[[ボーティン彗星]]（85P Boethin）とのフライバイなど新たなミッションが決定していた[http://planetary.or.jp/HotTopics/topics070711_1.htm]ものの、その後[[ボーティン彗星]]を見失い、ミッションを再検討していた。
* [[2007年]][[12月13日]]：名称をエポキシに変え、[[2008年]]1月末、太陽系に近い恒星の軌道を周回する惑星系を観測することになった。
* [[2007年]][[12月31日]]：1回目の地球フライバイを実施。
* [[2008年]][[12月29日]]：2回目の地球フライバイを実施。
* [[2010年]][[6月27日]]：最後の地球フライバイを実施。
* [[2010年]][[11月4日]]：[[ハートレー第2彗星]]（Hartley 2）に約700kmまで最接近してその中心核を観測。
* 2012年[[10月4日]]：[[地球近傍小惑星]]の[[(163249) 2002 GT]]を探査するために飛行速度を2m/s加速したと発表<ref>[http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2012-313 Deep Impact Spacecraft Completes Rocket Burn ''JPL NASA'']</ref>。
* [[2013年]][[1月17日]]：地球に接近中の[[アイソン彗星]]を撮影<ref>[http://www.nasa.gov/mission_pages/asteroids/news/asteroid20130205.html NASA's Deep Impact Spacecraft Eyes Comet ISON ''NASA'']</ref>。
* [[2013年]][[8月8日]]：この日の交信を最後に衛星とのコンタクトを喪失。
* [[2013年]][[9月20日]]：NASAが復旧を断念して、運用終了したことを発表。


* [[2020年]][[1月4日]]：可能なら小惑星163249 (2002 GT)に最接近する予定だった<ref>[http://www.planetary.org/blogs/emily-lakdawalla/2012/10051022-deep-impact-asteroid-flyby.html Deep Impact targets possible 2020 asteroid flyby ''The Planetary'']</ref>。

== 関連した話題 ==
[[ロシア]]の[[占星術|占星術師]]マリーナ・バイは、ディープ・インパクトによる彗星の破壊で、宇宙の自然のバランスが破壊されたとして、2005年7月にNASAに対して精神的損害への賠償として約90億[[ルーブル]]（約350億円）を求める訴訟を[[モスクワ]]で起こしている。[http://www.mosnews.com/feature/2005/04/19/deepimpact.shtml]

== 脚注と参照 ==
{{reflist}}

== 外部リンク ==
{{commons|Category:Deep Impact}}
* [http://www.nasa.gov/mission_pages/deepimpact/main/index.html NASA - ディープインパクト公式ページ]（英語）
* [http://www.nasa.gov/mission_pages/epoxi/index.html NASA - エポキシ公式ページ]（英語）

{{DEFAULTSORT:ていふいんはくと}}
[[Category:彗星探査機]]
[[Category:太陽系外惑星科学]]
[[Category:2005年の宇宙飛行]]

{{Link FA|de}}
{{Link GA|en}}
{{Link GA|zh}}