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'''ダブルヘッダー''' (double header) は、[[野球]]の試合において、特定のチームがホーム球場において1日のうちに2試合を開催することを意味する。相手方も同一のチームである場合を単に「ダブルヘッダー」と呼び、相手方チームが入れ替わる場合は「変則ダブルヘッダー」と呼ぶ。 同一球団の主催試合の場合、基本的には1試合分のチケットで2試合観戦可能である。 == 日本プロ野球 == 球場が未整備で、[[プロ野球地域保護権|フランチャイズ]]も確立されていなかった[[1930年代]]から[[1960年代]]前半においては、同一球場で違うカードを開催する変則ダブルヘッダーの開催が比較的多かった。特に、関東ではプロ野球においては[[後楽園球場]]、[[駒澤野球場|駒沢球場]]、[[川崎球場]]が使用されていたが、後楽園をホームとするチームが多く、[[読売ジャイアンツ]]のゲームを19時以後開始のナイターで開き、その前に巨人以外のチームが絡む試合を16時ごろからの[[薄暮|薄暮開催]]とした変則開催が多かった。また、[[1956年]]のパ・リーグは前年の20回総当りを22回総当りに変更したにもかかわらず予備日を5日しか増やさなかったため、特に中盤以降は連日のようにダブルヘッダーが組まれ、一番少ない[[オリックス・バファローズ|阪急ブレーブス]]でも32回、一番多い[[高橋ユニオンズ]]は45回行った。[[大阪近鉄バファローズ|近鉄パールス]]はこのシーズンの閉幕間際に10月5~8日の4日連続を含め10カード連続のダブルヘッダーを経験している。 1960年代後半以降も、試合数が増加した関係もあり、1カード3連戦の原則から主に毎週日曜日や祝日に同一カードでのダブルヘッダーを多く開催したことがあった。しかし、巨人と[[千葉ロッテマリーンズ|大毎(-1962年シーズン途中まで)]]、[[北海道日本ハムファイターズ|日本ハム(東映、日拓 1964年以後)]]がいずれも前年度Aクラス入賞でホーム開幕権利を獲得すると、日程の都合で変則ダブルヘッダーで行うケースもあった。多くは巨人戦をデーゲーム、大毎、日本ハムはナイターというケースだったが、[[東京ドーム]]で開幕を迎えた[[1994年]]、[[1997年]]、[[1999年]]の場合はこの逆だった。ただし、違う球団の主催試合のために観客入れ替え制をとったので、1枚のチケットで2試合続けて観戦することはできなかった。 [[1973年]]から[[1982年]]にかけて、パ・リーグが前期・後期の二期制を導入した時期に、日程の調整と、1カードが13試合になることから4連戦が組まれることが多く、そのときにダブルヘッダーが多く行われた。日本ハムファイターズは、ダブルヘッダーの第1試合と第2試合の間に、ファンを対象にした「人工芝で宝探し」や「プラカード・デイ」といったイベントをグラウンド上で行うこともあった。また、週末に行われる地方球場開催(特に照明塔がない球場)でも、土曜日1試合・日曜日ダブルヘッダーの3連戦で組んだ試合も多くあった。その場合、照明設備のない球場では午前中に第1試合を開催したこともあった。 しかし、[[1980年代]]中盤以降は選手の健康面を考慮し日程にゆとりを持たせるようになったため、ダブルヘッダーの常時開催がほとんどなくなり、シーズンの最終盤に雨天中止などで日程が消化できなかった試合を同一カードのダブルヘッダーで開催する程度にとどまっている。その上近年では雨天時でも試合を開催できるドーム球場を本拠地としている球団が多くなったため、日程消化のためのダブルヘッダー開催も減ってきている。 パ・リーグの[[クライマックスシリーズ]]が屋外球場で行われる場合に中止試合が出た場合、[[日本選手権シリーズ]]が迫っている関係からダブルヘッダーを行う予定が組まれることがある。このダブルヘッダーが実施される場合は観客は第1試合と第2試合で入れ替え制となり、観戦にはそれぞれのチケットが必要となる<ref>[http://www.rakuteneagles.jp/news/detail/3606.html 【10月23日(水)千葉ロッテマリーンズ戦(『mobcast クライマックスシリーズ パ』ファイナルステージ)】チケット発売のお知らせ[振替試合]](東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト)</ref>。なお、セ・リーグはクライマックスシリーズでのダブルヘッダーは行わない規定になっている。 [[1988年]][[10月19日]]の[[千葉ロッテマリーンズ|ロッテ]]対[[大阪近鉄バファローズ|近鉄]]2連戦が、'''[[10.19|パ・リーグ優勝を賭けた試合]]'''になり、[[川崎球場]]からは観客が溢れ、近畿地区46.7%、関東地区30.9%と、[[日本選手権シリーズ|日本シリーズ]]以上の驚異的な高[[視聴率]]を記録した。 現在のところ以下の試合が最後であり、1999年以降はダブルヘッダーは組まれていない。 *[[セントラル・リーグ|セ・リーグ]]では[[1998年]][[10月10日]]、[[横浜DeNAベイスターズ|横浜]]対[[中日ドラゴンズ|中日]]([[横浜スタジアム|横浜]]):第1試合横浜2-1中日、第2試合中日5-4横浜 *[[パシフィック・リーグ|パ・リーグ]]では1998年[[10月9日]]、[[埼玉西武ライオンズ|西武]]対[[オリックス・バファローズ|オリックス]]([[西武ドーム|西武D]]):第1試合西武3-1オリックス、第2試合西武6-2オリックス [[2007年]][[9月30日]]に[[横浜DeNAベイスターズ|横浜ベイスターズ]]対[[東京ヤクルトスワローズ]](横浜)がダブルヘッダーとして予定されていたが雨天中止となり、9年ぶりのダブルヘッダー開催は幻に終わった。この試合は8月に[[山口県]]([[下関球場]]と[[山口市スポーツの森#西京スタジアム|西京スタジアム]])でこのカードの地方遠征が組まれたことに伴い、雨天中止になった場合の予備日を想定してあらかじめ発表されていなかった追加日程に、6月の試合で雨天中止になったものの延期分を合わせたものであった。 [[2014年]]の[[日本生命]] [[セ・パ交流戦]]・横浜DeNAベイスターズ対北海道日本ハムファイターズ(横浜)は当初6月6日・7日に試合が組まれていたものの、両日とも中止となり交流戦予備期間(6月23日 - 6月26日)の24日と25日に試合が組まれたが、24日の試合も中止になり26日に変更となるも、27日からリーグ戦再開のため25日の試合が中止となった場合は26日にダブルヘッダーの可能性があった。しかし25日の試合が予定通り開催されたためダブルヘッダーの可能性はなくなった。 なお、一軍公式戦の練習開始前または試合終了後に、二軍公式戦を同日・同球場で連続して開催する例(中日ドラゴンズが[[ナゴヤドーム]]で10時20分に二軍公式戦を行い、延長なしで試合終了後、整備と練習を経て18時に一軍公式戦を実施する等)があるが、入場料の違いや試合終了後に退出を求められる場合もあるため、この場合は'''親子ゲーム'''と呼ぶのが通例である。 [[1980年代]]ごろまではオープン戦でも、日曜・祝日の開催で一部ダブルヘッダー(同じ組み合わせで行う場合、あるいは3チームが帯同し、主催1チームにビジターの2チームが試合ごとに入れ替えて対戦する方式など)があった。 なお、[[四国アイランドリーグplus]]や[[ベースボール・チャレンジ・リーグ]]などの[[独立リーグ]]では、雨天中止の代替として現在でもダブルヘッダーが実施されている。 == アメリカの事例 == [[メジャーリーグベースボール]] (MLB) の場合はネオ・クラシカル様式球場がブームになっているため屋根付の球場が少ない。そのため、天候によって日程が左右されることがよくある。そのうえ、年間(およそ4月から9月の半年・180日強)に162試合もの超過密日程をこなさねばならない。通常は、選手の疲労を考慮して、なるべくダブルヘッダーとならないよう試合開始前や試合中に天候悪化により試合ができなくなっても、天候が回復するまで1 - 2時間は待つのが当たり前である。それでも、雨天中止となった場合には、[[消化試合]]がなるべくシーズンの終盤に集中しないように昼夜のダブルヘッダー開催を実施することがよくある。 なお、ダブルヘッダーの第1試合が成立して(5回の攻防が終わって)いても、その後に天災で[[コールドゲーム]]となった場合、第2試合の開催は認められず、必ず第1試合を9回(または延長戦)で決着をつけてからでないと行えない規定がある(2011年8月28日 [[NHK BS1]]大リーグ「レッドソックス対アスレチックス」戦中継より)。 == ダブルヘッダーにまつわる話 == === 日本プロ野球 === 日本では1953年8月9日の[[北海道日本ハムファイターズ|東急]]対[[大阪近鉄バファローズ|近鉄]]([[後楽園球場|後楽園]])のダブルヘッダーは夕方17時からの第1試合が延長20回・4時間46分もかかった。当時は変則ダブルヘッダーの場合は第1試合は12回までで打ち切りだったが、同一カードのダブルヘッダーの場合は、第1試合では時間・回数制限を一切行っていなかったためだった。このため第2試合は22時11分からの試合開始となり、7回の攻撃が終了したところで時限の23時45分になったためコールドゲーム<ref>パ・リーグは1953年-1987年、セ・リーグは1954年-1982年まで規定の時刻が来た場合は9回を消化し切れなくても、その時刻経過時点のイニングス終了の段階で打ち切りというルールがあった(ただし、両リーグ共1971年以降は19時以降開始の試合に限定してこのルールを適用)。</ref>となった。 1967年10月12日に[[広島東洋カープ|広島]]が日中に巨人(後楽園)、夜は[[東京ヤクルトスワローズ|サンケイ]]([[明治神宮野球場|神宮]])と、フランチャイズ制が確立した1952年以降では唯一、同一日に対戦カード・会場を変えて変則ダブルヘッダーを実施した。また広島の[[中村光哉(野球選手)|中村光哉]]は2試合ともに登板し、同日に2球場で登板した投手となった。 1971年10月8日には川崎球場でいずれも中日がビジターでホームチームが異なる変則ダブルヘッダーをした。第1戦が[[東京ヤクルトスワローズ|ヤクルト]]と、次いで第2試合はその当時に川崎を本来のホームスタジアムとしていた[[横浜ベイスターズ|大洋]]との対戦。ヤクルトは[[大学野球]]との絡みで神宮球場が使えない日もあり、[[横浜公園平和野球場]]等とともに別の球場にて消化試合を振り替えたことがこの当時多かった。 1973年10月13日[[北海道日本ハムファイターズ|日拓ホーム]]対[[埼玉西武ライオンズ|太平洋クラブ]](後楽園)の試合は第1試合が本来の日拓ホームの主催で、第2試合はビジターの太平洋クラブの主催でダブルヘッダーを行った。同様に[[1980年]][[10月18日]]に[[静岡県]][[島田球場]]で行われた[[中日ドラゴンズ|中日]]対[[東京ヤクルトスワローズ|ヤクルト]]の試合は第1試合を中日主催扱い、第2試合をヤクルト主催扱い<ref>[http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1258507327 yahoo!知恵袋]によると、当初は[[10月17日]]に[[ナゴヤ球場]]で中日主催、18日に島田でヤクルト主催の連戦として開催することになっていたが、17日の試合が雨天中止となり、日程の都合上18日の島田でのダブルヘッダーをこのような形式にしたとされている。</ref>とした。いずれも第1試合後にユニフォームを着替えている。 以上の変則ダブルヘッダーはいずれもシーズン終盤の日程調整の関係でこのような変則的な日程となった。 === メジャーリーグ === MLBでは過去3度トリプルヘッダー(同日3回対戦)が行われている。[[1890年]][[9月1日]]にブルックリン・ブライドグルームス(現[[ロサンゼルス・ドジャース]])対ピッツバーグ・イノセンツ(現[[ピッツバーグ・パイレーツ]])、[[1896年]][[9月7日]]に[[ボルチモア・オリオールズ (19世紀)|ボルチモア・オリオールズ]](現在の[[ボルチモア・オリオールズ|オリオールズ]]とは別チーム)対[[ルイビル・カーネルズ]]、そして[[1920年]][[10月2日]]にピッツバーグ・パイレーツと[[シンシナティ・レッズ]]が20世紀唯一のトリプルヘッダーを行った(第1戦:レッズ 13 - 4 パイレーツ 、第2戦:レッズ 7 - 3 パイレーツ 、第3戦:パイレーツ 6 - 0 レッズ)。なお、現在トリプルヘッダーは労働基準法により禁じられている。 2000年と2003年に交流試合([[インターリーグ]])の[[ニューヨーク・ヤンキース]]対[[ニューヨーク・メッツ]]の試合が同じ日・同じカードでありながらそれぞれのフランチャイズ球場([[ヤンキー・スタジアム (1923年)|ヤンキー・スタジアム]]、[[シェイ・スタジアム]])で行われた。これは雨天中止で日程未消化の試合が発生したことによる処置で、選手らは第1試合終了後、[[ニューヨーク市警察]]の交通部隊に先導されて第2試合の会場に移動した。この両チームの対戦カードは、それぞれの球場が地下鉄で結ばれていることから「サブウェイ([[地下鉄]])・シリーズ」と呼ばれるが、多くの観客たちはその地下鉄で球場を移動したため文字通りの“サブウェイ・シリーズ”となった。 2006年8月18日に[[ボストン]]・[[フェンウェイパーク]]のニューヨーク・ヤンキース対[[ボストン・レッドソックス]]のダブルヘッダーが行われたことにより同年8月21日まで同一カード5連戦となった。 [[2007年]][[9月25日]]の[[シアトル・マリナーズ]]対[[クリーブランド・インディアンズ]]の試合は[[セーフコ・フィールド]]で開催されたが、4月にインディアンズ主催のクリーブランドでの試合が積雪で中止されたため、その振り替え試合を第1試合に組んだことからマリナーズがホームチームながら先攻となり、第2試合は本来のマリナーズ主催(インディアンズ先攻)で行われた。 == 規則 == ダブルヘッダー第2試合は、第1試合終了20分後、30分以内に開始される。両チーム監督の合意があれば20分以内に開始してもよい。 なお、悪天候やグラウンドの状況が悪い際などに球場使用の可否を判断する権限は、通常の試合では打順表交換前まではホームチーム監督にあり、打順表交換後は審判員に権限が移るが、ダブルヘッダー第2試合のみ、打順表交換以前以後を問わず、ダブルヘッダー第1試合の球審だけが、ダブルヘッダー第2試合開始の可否を判断する権限を持っている。 NPBにおけるダブルヘッダーの規定は度々変更が行われており、またセ・リーグ、パ・リーグで異なる規定が設けられていたこともある。1999年以降は行われていないが、ダブルヘッダーの規定はその後も存在しており、2013年時点では両リーグ共に第1試合、第2試合とも12回まで行うという規定になっている。また、セ・リーグに限り「第1試合は遅くとも15時までに開始する」、「第2試合の開始が20時を過ぎる場合は第2試合を中止する(ただし、リーグの許可がある場合はこの限りではない)<ref>上述の通り、第1試合終了後に最低20分の休憩が挟まるため、事実上第1試合の終了が19時40分を過ぎる場合は第2試合が中止となる。</ref>」という独自の規定を設けている。<ref>「オフィシャル・ベースボールガイド2013」P54-P57。</ref> [[軟式野球]]においてダブルヘッダーは、第1試合終了30分後を目安に開始される。 [[ノーゲーム]]時の入場券の払い戻しは、第1試合が成立しなかった場合のみ対象となり、第1試合が成立すると第2試合が中止(第1試合がコールドゲームの場合も含む)もしくはノーゲームになっても払い戻しは行われない。 == 野球以外の競技 == [[バレーボール]]、[[バスケットボール]]、[[ラグビー]]などにおいても同一の会場で1日に複数の試合をこなす場合があり、「変則ダブルヘッダー」と呼ばれる。 === サッカー === [[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]では、観客入れ替えや芝生の管理上の関係で変則ダブルヘッダーの開催を認めていない。これはJリーグ規約<ref name="Jリーグ規約">[http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/2014kiyakukitei/02.pdf Jリーグ規約2014年改正版]</ref>第59条(33頁)「同日試合の制限」<ref>「公式試合は原則として、同一日・同一会場で2試合以上を開催してはならない」</ref>によるものである。 特にJリーグ開幕初期の頃、同じ[[横浜市]]を本拠地としていた[[横浜F・マリノス|横浜マリノス]]、[[横浜フリューゲルス]]が同じ日に主催ゲームを行うことが多かったが、フリューゲルスが[[九州地方|九州]]を[[ホームタウン|準ホーム]]としたことや[[国立霞ヶ丘陸上競技場|国立競技場]]を使用したことなどもあって、[[三ツ沢公園球技場]]で変則ダブルヘッダーが組まれることはなかった。 [[1999年]]から[[2000年]]まで[[東京ヴェルディ1969|ヴェルディ川崎]]と[[川崎フロンターレ]]、[[2001年]]以降は[[FC東京]]と[[東京ヴェルディ1969|東京ヴェルディ]](以下、東京V)が同一競技場をホームスタジアムとしているが、このような場合でも変則ダブルヘッダーは認められておらず、それぞれのチームが隔節でホームゲームを行う形を採っている。[[2006年]]から[[2007年]]までは東京VがJ2に降格したためFC東京のホームゲームと東京Vのホームゲームが同日に開催される場合もあったが、ホームスタジアム([[東京スタジアム (多目的スタジアム)|味の素スタジアム]])の優先使用権はJ1チーム(この場合はFC東京)にあるため、東京Vは国立や[[駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場|駒沢]]、[[国立西が丘サッカー場|西が丘]]でホームゲームを開催した。 なお、現在は[[Jリーグ・マッチ・スケジューラー]](日程くん)という日程作成のプログラム用ソフトがあり、同じ都道府県・市区町村をホームタウンとするクラブが同じ日に日程を組むようなことがないようにしているが、スタジアムの使用スケジュールの問題もあり、現在も特に[[さいたま市]]や、[[神奈川県]]、[[大阪府]]などでやむを得ず同じ日にホームゲームをするケースもあるが、[[東京都]]<ref>FC東京・東京ヴェルディが味の素スタジアムを併用している</ref>を除けば同じ都市であっても別のスタジアムを本拠地としていることから、事実上同一競技場での変則ダブルヘッダーは生じることがない。 一方、Jリーグ前身の[[日本サッカーリーグ]]では過去に[[日産自動車サッカー部|日産自動車]]、[[読売サッカークラブ|読売クラブ]]の試合を国立競技場で変則ダブルヘッダーで開催したことがあった。また[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]や[[日本フットボールリーグ]]では一部の試合会場で変則ダブルヘッダーを行う事例がある。例えば、[[富山県]]にフランチャイズを置いていた[[アローズ北陸]]と[[YKK APサッカー部|YKK AP]]のホームゲームが[[富山県総合運動公園陸上競技場]]で同日変則ダブルヘッダーで開催されたことがある。 さらに、[[2007年]][[10月20日]]には(いずれも当時)JFLにいた[[ロアッソ熊本|ロッソ熊本]]とJ1リーグの[[大分トリニータ]]が[[熊本県民総合運動公園陸上競技場]](KKWING)で変則ダブルヘッダーをしたことがあった。この時は主催チームと所属クラスが異なることから1枚のチケットで2試合同時観戦というわけには行かず、「第1試合」のロッソ戦終了後一度観客を退場させて、改めて観客・看板の入れ替えを行った上で「第2試合」のトリニータ戦を行った。 [[2014年]]には、J2の[[ファジアーノ岡山]]のセカンドチームである[[ファジアーノ岡山ネクスト]]がJFLに昇格したことにともない、トップチームとネクスファジが同日に[[カンコースタジアム]]で変則ダブルヘッダーを行っている。これもやはりトップチームとネクスファジでチケットが異なり、両方の試合を見る観客も「第1試合」が終わったあとに退場しなければならない。なお、スタジアムの看板については、リーグに関わる部分は入れ替える物の、スポンサー看板は入れ替えていない。 女子のトップリーグである[[日本女子サッカーリーグ|なでしこリーグ]]では、同じ[[神戸市]]をホームに置く[[TASAKIペルーレFC]]と[[INAC神戸レオネッサ|INACレオネッサ]]のホームゲームが変則ダブルヘッダーで開催されたことがあった。 最近ではなでしこリーグとJリーグの変則ダブルヘッダーも目立つようになった(Jリーグクラブと兄妹関係あるいは同一ホームタウンのチームでなされる)。本来はこれもJリーグ規約<ref name="Jリーグ規約"/>第60条(33頁)「抱き合わせ開催禁止」<ref>「公式試合は、Jリーグ、または(日本サッカー協会)以外の第三者が主催する、サッカー、その他スポーツの試合、またはイベントなどと抱き合わせて開催してはならない。但し、Jクラブが主催して地域振興のための試合やイベント、選手育成のための試合で、かつ荒天時にはそれが中止できるものに限っては実施することができる」</ref>に該当するが、「Jクラブ主催により地域振興のための試合や選手育成のための試合であれば実施可能」とする例外規定があるためだ。 なでしこの試合は無料観戦可能な試合も多いため、これらの場合はなでしこの試合がJリーグの前座扱いで行われ、チケットも1枚で観戦可能となることが多い。同一会場ではなく距離が近い別々の会場で開催されるケースも異なる時間帯であれば変則ダブルヘッダーとされる(一例として[[アルビレックス新潟]]と[[アルビレックス新潟レディース]]。前者は[[新潟スタジアム|デンカビッグスワンスタジアム]]、後者は隣接するスワンフィールドを使用)。 [[サッカー日本代表]]の試合でも、メインである日本男子代表の試合前に[[U-23サッカー日本代表|男子オリンピック代表]]や[[サッカー日本女子代表|なでしこジャパン]]の試合を同日同会場で行うことがある。最近では2011年8月10日には日本男子A代表(対[[大韓民国]]戦)と男子U-23代表(対[[エジプト]]五輪代表戦)のダブルヘッダーを[[札幌ドーム]]で、[[2012年]][[7月11日]]には男女の五輪代表の壮行会を(第1試合・女子の対[[サッカーオーストラリア女子代表|オーストラリア]]戦、第2試合・男子U-23の対[[U-23サッカーニュージーランド代表|ニュージーランド]]戦)国立競技場で開催した例がある。 === アメリカンフットボール === [[NFL]]では、同一放送局で2試合連続して放送を行うことを「ダブルヘッダー」と呼ぶ。この場合、対戦チームのみならず会場も全く別である。レギュラーシーズンでは、原則として日曜日午後に[[フォックス放送|FOX]]と[[CBS]]で東部時間午後1時キックオフのゲームと、午後4時15分キックオフのゲームを連続して放送する。[[2005年]]以降、Week1において、[[マンデーナイトフットボール]](MNF)のダブルヘッダーが行われている。2005年は[[ハリケーン・カトリーナ]]の影響だったが、2006年からレギュラー化された。 === モータースポーツ === *[[フォーミュラ1|F1]]では、通常2週間または3週間に1戦のところを、2週連続で開催することを「ダブルヘッダー」と呼ぶ。 *[[インディカー・シリーズ]]では、土曜日と日曜日の2日連続でレースを行うイベントを「ダブルヘッダー」と呼ぶ。 === プロレス === [[プロレス]]では、1人の選手が1日で主催の異なる2興行に参戦することを「ダブルヘッダー」と呼ぶ。 ==脚注== <references /> == 関連項目 == * [[延長戦]] * [[提訴試合]] * [[コールドゲーム]] * [[放棄試合]] * [[サスペンデッドゲーム]] * [[10.19]] * [[トリプル世界戦]] {{DEFAULTSORT:たふるへつたあ}} [[Category:プロ野球]] [[Category:スポーツ用語]]
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