ダカール・ラリーのソースを表示

{{スポーツ大会シリーズ
|大会名 =ダカールラリー
|画像 =Rally Dakar 2009 winers.jpg
|開始年 =1979
|終了年 =
|主催 =[[国際自動車連盟]]<br>[[国際モーターサイクリズム連盟]]
|参加チーム数 =
|国 =
|前回優勝 =
|最多優勝 =
|サイト =[http://www.dakar.com/ ダカール・ラリー 公式サイト]
|備考 =
}}
'''ダカール・ラリー'''（フランス語：Rallye Dakar ラリー・ダカール）とは、1978年に[[ティエリー・サビーヌ]]によって創始された、[[ラリーレイド]]競技大会の一種である。「世界一過酷なモータースポーツ競技」とも言われている。

このラリー競技大会は、コース設定が徐々に変わってきたことでその名称も変化してきており、かつては 「rallye Paris-Dakar パリ-ダカール・ラリー（略称　パリダカ）」と呼ばれた。もともとフランス人が始めた大会であるため、大会の公式語はフランス語であり、フランス語では一般に「Rallye Dakar<ref>注:フランス語では、名詞を形容（修飾）する語句が名詞の後ろに置かれるのが基本であり、英語とは順番が異なる。</ref> ラリー・ダカール」と呼び、さらに短縮して 「Le Dakar ル・ダカール」と呼ぶこともある。日本語では英語風の語順で「ダカール・ラリー」と呼ぶことが多い。

== 概要 ==
[[1979年]]から始まり毎年行われているラリーレイド大会であり、ラリーレイド大会の代表的なもののひとつである。

{{右|
[[Image:Paris dakar rally countries blank.PNG|thumb|none|赤色は、以前 パリ・ダカール・ラリーで通過した国々（オレンジ色は1992年のパリ～ル・カップでのみ通過）]]
}}
[[File:Dakar Rally 2011 prize.JPG|thumb|right|140px|2011年の優勝トロフィー。（カミオンクラス T4）]]
以前は、例年[[1月1日]]（前年の12月末に始まることもある）に[[フランス]]の首都・[[パリ]]からスタートし、[[スペイン]]の[[バルセロナ]]からアフリカ大陸に渡り、[[セネガル]]の首都・[[ダカール]]までのおよそ12000kmを走ることで知られていたが、2009年からは南米[[アルゼンチン]]の首都[[ブエノスアイレス]]から[[チリ]]を回る周回コースに、2012年からは[[ペルー]]を加えた3カ国を通るルートとなった。[[1981年]]より[[国際自動車連盟]]（FIA）と[[国際モーターサイクリズム連盟]]（FIM）の公認レースとなっている。

かつてのヨーロッパ-アフリカ大陸時代は、途中ほとんど集落や救護施設のない[[サハラ砂漠]]を縦断する過酷な競技なため、出場者の5割以上がリタイアする大会も珍しくなく、時折[[死|死者]]や負傷者も出た。競技区間には、[[西サハラ]]など政治的に不安定な国が入っていることも「世界一過酷」と呼ばれる由縁であった。それ故、「'''全ての完走者が勝者である'''」という言葉が出場者全員の共通の認識となっており、最終日のレースは「'''ビクトリーラン'''」と呼ばれている。

同様にヨーロッパ-アフリカ大陸時代は、フランスなど欧米を中心とした選手とメーカーがかつて植民地として支配していたアフリカ諸国で行っているだけに、[[植民地主義]]的だとする批判が根強く存在し、テロの標的にされる理由の一つであった。またアフリカの一般住民の住む地域を競技車両が猛スピードで駆け抜け住民と競技車の事故も発生しており、批判されるのもやむを得ないとする見方も多かった。それらの事情から、後に開催地が南米に変更された。

[[冠スポンサー]]は2007年はポルトガルでロト（日本でいえば[[宝くじ]]）を販売する[[ユーロミルホー]]が務めた。過去には[[テレフンケン]]（[[:de:telefunken]]：ドイツの電機メーカー）、[[トタル]]（フランスの石油メーカー）、[[テレフォニカ]]（スペインの通信会社）などが務めている。日本企業では[[パイオニア]]が1991年に冠スポンサーを務めた。
舞台が南米大陸になってからは2009年はトタルや2010年と2011年はpersonal社が冠スポンサーを務めた。

== 歴史 ==
[[File:Thierry Sabine 2.jpg|thumb|right|200px|ティエリー・サビーヌ。（[[アルジェ]]の港にて）]]
[[1978年]][[12月26日]]に第1回大会が開催、この時の名称は「オアシス・ラリー」となっていた。

本ラリーの創始者は[[ティエリー・サビーヌ]]（[[:fr:Thierry Sabine|Thierry Sabine]]）である。下記の言葉は1978年の第1回開催の時に彼が言ったとされ、ダカール・ラリー創設の精神を語る言葉として有名である。

{{Quotation|私にできるのは、“冒険の扉”を示すこと。扉の向こうには、危険が待っている。扉を開くのは君だ。望むなら連れて行こう}}

ティエリーは運営団体としてTSO（ティエリー・サビーヌ・オーガニゼーション）を設立、主催者としてパリ・ダカを象徴する存在となる。しかし、ティエリーは1986年に競技期間中に起こったヘリコプター墜落事故により死去、彼の遺志とTSOは父ジルベールによって引き継がれた。だが、そのジルベールもティエリー程のカリスマ性を持つには至らず、高齢を理由に[[1994年]]1月に引退。TSOは主催者権を売却し、[[1994年]]からはフランスのアモリー・グループである「ASO」（[[アモリ・スポル・オルガニザシオン]]）が主催している。

[[1982年]]の大会では、競技者として参加していたイギリス首相（当時）[[マーガレット・サッチャー]]の息子のマーク・サッチャーが競技中に一時行方不明となり、世界を巻き込んだ大騒ぎとなった。この際、サッチャーは「息子が発見されなかったら、このような危険なレースを2度と開催させない。」と発言している。TSOによる捜索の結果、マークは数日後に無事発見・保護され、この騒動でラリーが世界的に認知される事となる。

[[1986年]]の大会では6人の死者を出した。その中には大会主催者であったティエリー・サビーヌも含まれている。

[[1987年]]の大会では、[[プジョー]]が[[世界ラリー選手権|WRC]]における[[グループB]]の廃止に伴って行き場がなくなった[[プジョー・205ターボ16|205ターボ16]]を投入し、圧倒的な速さでラリーを席巻した。それまでのパリ・ダカは耐久ラリーの色合いが非常に濃いものであったが、プジョーはWRCのサービス体制をそのままパリ・ダカに持ち込み、どんなトラブルやアクシデントに見舞われようとも、ゴールまでたどり着けば翌日のスタートには新品同様に車両を修復するという手法でパリ・ダカの長丁場を乗り切った。このプジョーの手法は三菱をはじめとした他のエントラントにも大きな影響を与えることとなり、この年以降、この動きに追従した三菱とプジョー（1990年からは同じ[[PSA・プジョーシトロエン|PSAグループ]]の[[シトロエン]]）による優勝争いはより激しさを増し、パリ・ダカは高速化の一途をたどることとなった。
[[File:Rallye-Renn-LKW.jpg|thumb|right|180px|Kees van Loevezijnの1988年の死亡事故によって残されたDAF FAV3600 95X2 TurboTwinの残骸。[[テネレ]]の北部にて。]]
[[1988年]]の大会では、オート部門首位だった[[アリ・バタネン]]の車両が[[窃盗|盗難]]に遭うという事態が発生し、後に失格の裁定が下された。この時、失格の裁定を巡って、プジョーと[[国際自動車連盟|FIA]]、というより、以前から遺恨があったとされる、プジョーチーム監督[[ジャン・トッド]]とFIA会長[[ジャン・マリー・バレストル]]個人の間で深刻な対立が生じている（ジャン・マリー・バレストルの項目参照）。なお、この年から日本の[[パイオニア]]が[[冠大会|タイトル]][[スポンサー]]を務めることになった。

[[1991年]]には[[シトロエン]]チームのサポートカミオンが、[[モーリタニア]]国内で[[ポリサリオ戦線]]が敷設していた[[地雷]]を踏み、[[ナビゲーター (モータースポーツ)|コドライバー]]が逃げ遅れて[[焼死]]する事件が発生した。事前警告で地雷が存在するため、メインピストから外れて走らないよう指示が出ていたのにもかかわらず、主催者から指示され、ルートブックにも記載されていたメインピストを外れて走行していたのが原因とされている。

[[1992年]]、パリ・ダカの歴史上初めてゴール地がダカールから南アフリカの[[ケープタウン]]に移された。名前もパリ－ル・カップに改められ、タイトルスポンサーは日本のパイオニアからフランスの石油メーカーの[[トタル]]（TOTAL）に変更になった。この年は大会の[[サポートカー]]が事故を起こし、救護に駆け付けようとしたメディカルカーに1989年のモトクラス覇者[[ジル・ラレイ]]が接触し、この世を去るアクシデントが発生した。

[[1999年]]には[[テレビジョン放送局|テレビ局]]の取材担当者らが[[テロリズム|テロ組織]]に襲われた。

この事件だけではなく、特に近年の同レースはテロ組織以外にも[[強盗]]も現れ、ドライバーがその被害・脅迫に遭遇することは少なくなかった。銃撃を受ける、盗賊に金品を略奪される等、事件例は枚挙に暇が無い。通行する集落の住民による投石による事故や負傷も多い。[[シトロエン]]のサポートカミオンのドライバーが何者かによって射殺されたり、[[三菱自動車工業|ミツビシ]]のサポートカミオンが狙撃を受ける事態すら発生した。

[[2008年]]は走行区間のアフリカ北西部[[モーリタニア]]の治安悪化のため、開幕前日になって全区間開催中止が発表された<ref name="slashdot">「[http://slashdot.jp/articles/08/01/04/1724218.shtml ダカール・ラリー2008、全面中止]」。[[2008年]][[1月5日]]、スラッシュドット ジャパン。2008年1月5日閲覧。</ref>。2008年の再開催の予定はなし。[[2007年]]末の[[フランス人]]旅行者殺害事件を契機にフランス政府が事実上のレース中止勧告をしていたほか、主催者にも直接テロの脅迫が届いていたという。レースが全面中止されるのは30年の歴史で初めてであり、主催者側はテロの危険が絶えないサハラ砂漠からの撤退を含めた議論を示唆した<ref>{{cite news |title=パリ・ダカ、サハラ砂漠を走らない? 主催者幹部が発言 |newspaper=朝日新聞 |date=2008-01-05 |url=http://www.asahi.com/car/motorsports/TKY200801050174.html |accessdate=2008-01-06}}</ref>。

2008年[[2月4日]]、ASOは中止になったダカール・ラリーの代わりに[[中央ヨーロッパ]]を舞台にしたラリー「[[ダカール・シリーズ]]」を創設、[[4月20日]]～[[4月26日|26日]]に開催すると発表した<ref>{{cite news |title=パリダカの代わりに、中欧舞台の新ラリー４月開催 |newspaper=産経新聞 |date=2008-02-04 |url=http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080204/oth0802042320017-n1.htm}}</ref>。[[ハンガリー]]の首都・[[ブダペスト]]からスタートし、途中[[ルーマニア]]を通過、同国西部の[[バラトン湖]]までのおよそ4800kmを走る。

同年[[2月11日]]には[[2009年]]のダカール・ラリーは[[南アメリカ]]の[[アルゼンチン]]と[[チリ]]を舞台に行われると報じられた<ref>{{cite news |title=パリ・ダカ、来年は南米での開催が決定 |newspaper=日刊スポーツ |date=2008-02-12 |url=http://www.nikkansports.com/sports/motor/f-sp-tp2-20080212-320183.html |accessdate=2011-02-16}}</ref>。[[ブエノスアイレス]]が発着点となる。この地が舞台となった理由として、ダカール・ラリーの特徴である砂漠や難コースを持ちながらテロの脅威がないことが挙げられている。

[[2009年]]2月、2010年も引き続き南米で開催されることが発表された。この年、長らくトップコンテンダーとして健在だった三菱自動車が、2009年限りで[[ワークスチーム]]撤退を表明した。撤退が噂されていた[[フォルクスワーゲン]]は後に参戦継続を表明したが、パリダカールラリーはワークス主体のレースが継続されるか、初期のプライベーター主体のレースに回帰するか、開催地の問題も含め岐路に立たされた。

[[2010年]][[1月]]、この年もアルゼンチン・チリを舞台にし、[[コピアポ鉱山落盤事故|落盤事故で33人が奇跡的に救出]]され有名となったチリ・サンホセ鉱山もルートに設定された。
この大会で、市販車クラスのTLC（チーム・[[トヨタ・ランドクルーザー|ランドクルーザー]]/[[トヨタ車体]]）が同クラス6連覇を達成した[http://www.toyota-body.co.jp/dakar/rally2011sp/index.html]。

[[2012年]]、[[2013年]]大会ではペルーが開催国に加わり、南米開催となって以来初の片道ルートとなった。

== コース ==
[[Image:Lisboa-dakar2006 total.svg|thumb|200px|right|2006年のコース図]]
[[Image:Recorrido rally dakar.JPG|thumb|right|200px|2009年、南米のコース図]]
開始当初より[[1991年]]まで[[元日]]（前年末の時もあった）にパリをスタートし、アフリカ大陸に上陸後、[[サハラ砂漠]]を経由してダカールをゴール地点とするレースフォーマットで運営されていた。そのため、日本国内では「パリ・ダカ」と言われた。

===開催ルート一覧===
*[[1979年]]-[[1980年]]:パリ→ダカール
*[[1981年]]-[[1988年]]:パリ→[[アルジェ]]→ダカール
*[[1989年]]:パリ→[[チュニス]]→ダカール
*[[1990年]]-[[1991年]]:パリ→[[トリポリ]]→ダカール
*[[1992年]]:パリ→[[ケープタウン]] (同年に開催されたパリ・北京ラリーへのエントリー流出を防ぐため、ゴールを移したという説がある。)
*[[1993年]]:パリ→ダカール
*[[1994年]]:パリ→ダカール→パリ　(「パリ・ダカール・パリ・ラリー」として往復コースで開催した。)
*[[1995年]]-[[1996年]]:[[グラナダ]]→ダカール　(初めてパリ以外の都市からスタートした。)
*[[1997年]]:ダカール→[[アガデス]]→ダカール
*[[1998年]]:パリ→グラナダ→ダカール
*[[1999年]]:グラナダ→ダカール
*[[2000年]]:ダカール→[[カイロ]] (前年の大会でテレビ局取材スタッフが襲撃されたことを受け、アフリカステージをダカールからスタートして[[エジプト]]・[[カイロ]]のギザの[[ピラミッド]]にゴールを設定した。)
*[[2001年]]:パリ→ダカール　(パリからスタートした大会はこの年で最後となった。)
*[[2002年]]:[[アラス]]→[[マドリード]]→ダカール
*[[2003年]]:[[マルセイユ]]→[[シャルム・エル・シェイク]]
*[[2004年]]:[[クレルモン＝フェラン]]→[[ダカール]]
*[[2005年]]:[[バルセロナ]]→ダカール
*[[2006年]]-[[2008年]]:[[リスボン]]→ダカール　(2008年大会はテロリストの攻撃を受けて中止された。)
*[[2009年]]:[[ブエノスアイレス]]→[[バルパライソ]]→ブエノスアイレス
*[[2010年]]:ブエノスアイレス→[[アントファガスタ]]→ブエノスアイレス
*[[2011年]]:ブエノスアイレス→[[アリカ (チリ)|アリカ]]→ブエノスアイレス
*[[2012年]]:[[マル・デル・プラタ]]→[[コピアポ]]→[[リマ]]
*[[2013年]]:リマ→[[サン・ミゲル・デ・トゥクマン]]→[[サンティアゴ (チリ)|サンティアゴ]]

<!---
* [[1992年]] - アフリカ大陸縦断の形をとってゴールを[[南アフリカ共和国]]の[[ケープタウン]]（ル・カップ）に置く（これは同年に開催されたパリ・北京ラリーへのエントリー流出を防ぐための対抗策であると言われている）。
* [[1994年]] - パリとダカールを往復するコース（パリ・ダカール・パリ・ラリー）を実施。
* [[1995年]] - 初めてパリ以外の都市（[[グラナダ]]）からスタート。
* [[2000年]] - 前年の大会でテレビ局取材スタッフが襲撃されたことを受け、アフリカステージをダカールからスタートして[[エジプト]]・[[カイロ]]のギザの[[ピラミッド]]にゴールを設定した。
* [[2002年]] - [[アラス]]よりスタート。この年以降、パリからはスタートしていない。
;2003年以降の開始都市
* 2003年 - [[マルセイユ]]（フランス）
* 2004年 - [[クレルモン＝フェラン]]（フランス）
* 2005年 - [[バルセロナ]]（[[スペイン]]）
* 2006年 - [[リスボン]]（[[ポルトガル]]）
* [[2007年]] - リスボン（ポルトガル）
* 2009年 - [[ブエノスアイレス]]（[[アルゼンチン]]）
* 2010年 - ブエノスアイレス（アルゼンチン）
* 2011年 - ブエノスアイレス（アルゼンチン）
* 2012年 - [[マル・デル・プラタ]]（アルゼンチン）
* 2013年 - [[リマ]]（[[ペルー]]）
--->
[[Image:Dakar traces mauritanie.jpg|thumb|240px|left|コースの一部（2005年）]]
[[File:Dakar2006 aerial photo.jpg|thumb|240px|left|コースの空中写真の一例（2006年）]]
コースはASOのコースディレクターによる事前の試走に基づいて決定される。経由地やルートは毎年変更され、前年と全く同じコースを走行することはほとんどない。なお、コースディレクションはティエリー・サビーヌの存命中は彼自身の手によって行われ、彼亡き後はルネ・メッジやユベール・オリオールなど、本ラリーの過去の参加経験者の手によって行われている。

日々のコースは、'''リエゾン'''と呼ばれる移動区間と'''SS'''（通常のラリーではスペシャルステージの略であるが、本ラリーにおいてはセレクティブセクターもしくはそのままエスエスと呼称される事がある）と呼ばれる競技区間とで構成される。リエゾンとSSを合計した1日の走行距離はおよそ500kmから800kmにも及び、過去には1,000kmを超える競技区間が設けられた事もあった。

また、マラソンステージと呼ばれる区間が全コース中1度ないし2度設けられる。これは競技車が到着後、通常はその日の[[ビバーク]]地で行う事が出来る整備を一部禁じ（具体的にはエンジン、駆動系などの部品交換が禁止される）、そのまま翌日のステージを走行するものである。2日にわたるステージをタイヤ交換などの軽整備のみで乗り切らなければならないため、ステージ内でのエンジンや駆動系の深刻なトラブルは即[[リタイヤ]]に繋がる。そのため、車両を壊さないように労わりながらも速く走らなければならないという、2つの相反する要素が求められるステージとなっている。

競技期間中には1日ないし2日の休息日があり、競技車両の整備やクルーの休息に充てられる。
{{-}}
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<gallery>
File:Rally Dakar 2009 5.jpg|砂漠（2009）
File:Dakar 2006 Chicherit BMW.jpg|砂漠(2006）
File:Dakar2006 riders Otger.jpg|荒地（2006）
File:Rally Dakar 2011 en San Juan, Argentina.JPG|観客が見守る悪路（2011）
File:Subaru forester Dakar 2011.jpg|溝ができた道（2011）
File:Rally Dakar 2009 10.jpg|水を突破する場所（2009)
File:Rallye dakar 1 enero 2011 plaza de mayo.JPG|市街地。[[ブエノスアイレス]]、Plaza de Mayo（2011)
File:2011 Rally Dakar Nasser Al-Attiyah Tucuman.JPG|リエゾン。ステージとステージをつなぐ区間。[[サン・ミゲル・デ・トゥクマン]]の後（2011年)
</gallery>
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== 車両 ==
現在、競技に使用される車両はおおまかに言うと、'''[[:fr:Moto|MOTO]]''' モト（[[オートバイ]]）、'''[[:fr:Auto|AUTO]]''' オート（[[自動車]]）、'''[[:fr:Camion|CAMION]]''' カミオン（[[貨物自動車|トラック]]）の3つに分類される。それ以外の参加車両として[[全地形対応車|バギー、ATV]]などがある。
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File:Dakar 2006 Floirac Kastan Cornuaille.jpg|'''Moto'''すなわちオートバイのカテゴリ
File:Dakar 2006 Alphand.jpg|'''Auto'''すなわち自動車のカテゴリ
File:Rally Dakar 2009 KABIROV BELYAEV MOKEEV camión KAMAZ.JPG|'''Camion'''すなわちトラックのカテゴリ
</gallery>
</center>
<!--File:Yamaha XTZ850R.jpg -->
ごく初期においては2輪車と4輪車にカテゴリー分けされている程度であり、[[ナンバープレート (自動車)|ナンバープレート]]が取得可能な車両であればどのような車両であっても大抵の場合は参加することが可能であった。そのため参加車両には、街中を走るごく普通の市販車を改造したものもあり、たとえば2輪部門では[[ホンダ・カブ|スーパーカブ]]や[[ベスパ]]も参加したことがあり、また自動車メーカーの[[プロトタイプ]]・カー、[[軍用車両]]の流用などもあった。

かつてはT1（市販車無改造クラス）、T2（市販車ベースの改造車クラス）、T3（プロトタイプ車）にグループ分けされ、オート部門にはこれにカミオン部門(T4)と[[:en:Rally support truck|チームのサポートトラック]](T5)が加わっていたが、2001年にグループ分けが見直された。[[2008年]]時点の大まかなクラス分けは下記のとおりで、更に燃料の種類や排気量で細分化されている。
* プロダクション（無改造の市販車：二輪・四輪共通）
* スーパープロダクション（市販車ベースの改造車および競技専用車。バギーを含む：二輪・四輪共通）
* カミオン（トラックベース）
* エクスペリメンタル（[[サイドカー]]や三輪・四輪のATVなど）

[[1997年]]にワークスチームの[[プロトタイプカー]]（競技専用車）と[[ガソリンエンジン|ガソリン]][[ターボチャージャー|ターボエンジン]]を搭載しての参戦が禁止されたが、[[2001年]]から上述のようにスーパープロダクションという形でプロトタイプカーが実質解禁となった。ガソリンNAエンジンの市販改造車のほか、[[ディーゼルエンジン|ディーゼル]]ターボエンジンを採用するチームもある。[[フォルクスワーゲン・トゥアレグ|フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ]]や[[三菱・レーシングランサー]]はディーゼルターボを採用する。

== 開催日程 ==
{| class="wikitable"
!回!!開催日程
|-
|style="text-align:center"|[[1979年のパリ-ダカール・ラリー|第1回]]||[[1978年]][[12月26日]]～[[1979年]][[1月14日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1980年のパリ-ダカール・ラリー|第2回]]||[[1980年]][[1月1日]]～[[1月23日|23日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1981年のパリ-ダカール・ラリー|第3回]]||[[1981年]]1月1日～[[1月20日|20日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1982年のパリ-ダカール・ラリー|第4回]]||[[1982年]]1月1日～20日
|-
|style="text-align:center"|[[1983年のパリ-ダカール・ラリー|第5回]]||[[1983年]]1月1日～20日
|-
|style="text-align:center"|[[1984年のパリ-ダカール・ラリー|第6回]]||[[1984年]]1月1日～20日
|-
|style="text-align:center"|[[1985年のパリ-ダカール・ラリー|第7回]]||[[1985年]]1月1日～[[1月22日|22日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1986年のパリ-ダカール・ラリー|第8回]]||[[1986年]]1月1日～22日
|-
|style="text-align:center"|[[1987年のパリ-ダカール・ラリー|第9回]]||[[1987年]]1月1日～22日
|-
|style="text-align:center"|[[1988年のパリ-ダカール・ラリー|第10回]]||[[1988年]]1月1日～22日
|-
|style="text-align:center"|[[1989年のパリ-ダカール・ラリー|第11回]]||1988年[[12月25日]]～[[1989年]][[1月13日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1990年のパリ-ダカール・ラリー|第12回]]||1989年12月25日～[[1990年]][[1月16日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1991年のパリ-ダカール・ラリー|第13回]]||1990年[[12月29日]]～[[1991年]][[1月17日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1992年のパリ-ケープタウン・ラリー|第14回]]||1991年12月25日～[[1992年]]1月16日
|-
|style="text-align:center"|[[1993年のパリ-ダカール・ラリー|第15回]]||[[1993年]]1月1日～16日
|-
|style="text-align:center"|[[1994年のパリ-ダカール・ラリー|第16回]]||1993年[[12月28日]]～[[1994年]]1月16日
|-
|style="text-align:center"|[[1995年のグラナダ-ダカール・ラリー|第17回]]||[[1995年]]1月1日～[[1月15日|15日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1996年のグラナダ-ダカール・ラリー|第18回]]||1995年[[12月30日]]～[[1996年]]1月14日
|-
|style="text-align:center"|[[1997年のダカール・ラリー|第19回]]||[[1997年]][[1月4日]]～[[1月19日|19日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1998年のダカール・ラリー|第20回]]||[[1998年]]1月1日～[[1月18日|18日]]
|-
|style="text-align:center"|[[1999年のダカール・ラリー|第21回]]||[[1999年]]1月1日～17日
|-
|style="text-align:center"|[[2000年のダカール・ラリー|第22回]]||[[2000年]][[1月6日]]～[[1月23日|23日]]
|-
|style="text-align:center"|[[2001年のダカール・ラリー|第23回]]||[[2001年]]1月1日～[[1月21日|21日]]
|-
|style="text-align:center"|[[2002年のダカール・ラリー|第24回]]||2001年12月18日～[[2002年]]1月13日
|-
|style="text-align:center"|[[2003年のダカール・ラリー|第25回]]||[[2003年]]1月1日～19日
|-
|style="text-align:center"|[[2004年のダカール・ラリー|第26回]]||[[2004年]]1月1日～18日
|-
|style="text-align:center"|[[2005年のダカール・ラリー|第27回]]||2004年[[12月31日]]～[[2005年]]1月16日
|-
|style="text-align:center"|[[2006年のダカール・ラリー|第28回]]||2005年12月31日～[[2006年]]1月15日
|-
|style="text-align:center"|[[2007年のダカール・ラリー|第29回]]||[[2007年]]1月6日～21日
|-
|style="text-align:center"|[[2008年のダカール・ラリー|第30回]]||中止（[[2008年]]1月5日～20日に開催予定だったが<br/>[[モーリタニア]]の政情不安定を理由に中止<ref name="slashdot"/>）
|-
|style="text-align:center"|[[2009年のダカール・ラリー|第31回]]||[[2009年]][[1月3日]]～18日
|-
|style="text-align:center"|[[2010年のダカール・ラリー|第32回]]||[[2010年]]1月1日～17日
|-
|style="text-align:center"|[[2011年のダカール・ラリー|第33回]]||[[2011年]]1月1日～15日
|-
|style="text-align:center"|[[2012年のダカール・ラリー|第34回]]||[[2012年]]1月1日～16日
|-
|style="text-align:center"|[[2013年のダカール・ラリー|第35回]]||[[2013年]]1月5日～20日
|-
|style="text-align:center"|[[2014年のダカール・ラリー|第36回]]||[[2014年]]
|}

== 歴代優勝者 ==
{{節stub}}
=== オート（四輪） ===
{| class="wikitable"
!回!!参加台数!!完走台数!!優勝ドライバー!!優勝マシン
|-
|style="text-align:center"|第1回||style="text-align:right"|80台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FRA}}アラン・ジエネスティエール/{{flagicon|FRA}}ジョセフ・テルビオー||{{flagicon|UK}}[[レンジローバー]]
|-
|style="text-align:center"|第2回||style="text-align:right"|116台||style="text-align:right"|49台||{{flagicon|SWE}}[[フレディ・コツリンスキー]]/{{flagicon|GER}}ゲルト・ルッフェルマン||{{flagicon|GER}}[[フォルクスワーゲン]]
|-
|style="text-align:center"|第3回||style="text-align:right"|170台||style="text-align:right"|60台||{{flagicon|FRA}}[[ルネ・メッジ]]/{{flagicon|FRA}}ベルナール・ジロー||{{flagicon|UK}}レンジローバー
|-
|style="text-align:center"|第4回||style="text-align:right"|233台||style="text-align:right"|94台||{{flagicon|FRA}}クロード・マロー/{{flagicon|FRA}}ベルナール・マロー||{{flagicon|FRA}}[[ルノー]]
|-
|style="text-align:center"|第5回||style="text-align:right"|&nbsp;||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|BEL}}[[ジャッキー・イクス]]/{{flagicon|FRA}}クロード・ブラッスール||{{flagicon|GER}}[[メルセデス・ベンツ|メルセデス]]
|-
|style="text-align:center"|第6回||style="text-align:right"|&nbsp;||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FRA}}ルネ・メッジ/{{flagicon|FRA}}ドミニク・ルモワン||{{flagicon|GER}}[[ポルシェ]]
|-
|style="text-align:center"|第7回||style="text-align:right"|362台||style="text-align:right"|101台||{{flagicon|FRA}}[[パトリック・ザニローリ]]/{{flagicon|FRA}}ジャン・ダ・シルバ||{{flagicon|JPN}}[[三菱自動車工業|三菱]]
|-
|style="text-align:center"|第8回||style="text-align:right"|282台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FRA}}ルネ・メッジ/{{flagicon|FRA}}ドミニク・ルモワン||{{flagicon|GER}}ポルシェ
|-
|style="text-align:center"|第9回||style="text-align:right"|154台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FIN}}[[アリ・バタネン]]/{{flagicon|FIN}}ベルナール・ジロー||{{flagicon|FRA}}[[プジョー]]
|-
|style="text-align:center"|第10回||style="text-align:right"|311台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FIN}}[[ユハ・カンクネン]]/{{flagicon|FIN}}ユハ・ピロネン||{{flagicon|FRA}}プジョー
|-
|style="text-align:center"|第11回||style="text-align:right"|241台||style="text-align:right"|100台||{{flagicon|FIN}}アリ・バタネン/{{flagicon|SWE}}ブルーノ・ベルグルンド||{{flagicon|FRA}}プジョー
|-
|style="text-align:center"|第12回||style="text-align:right"|236台||style="text-align:right"|64台||{{flagicon|FIN}}アリ・バタネン/{{flagicon|SWE}}ブルーノ・ベルグルンド||{{flagicon|FRA}}プジョー
|-
|style="text-align:center"|第13回||style="text-align:right"|184台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FIN}}アリ・バタネン/{{flagicon|SWE}}ブルーノ・ベルグルンド||{{flagicon|FRA}}[[シトロエン]]
|-
|style="text-align:center"|第14回||style="text-align:right"|133台||style="text-align:right"|68台||{{flagicon|FRA}}[[ユベール・オリオール]]/{{flagicon|FRA}}フィリップ・モネ||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第15回||style="text-align:right"|65台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FRA}}[[ブルーノ・サビー]]/{{flagicon|FRA}}ドミニク・セリエス||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第16回||style="text-align:right"|96台||style="text-align:right"|57台||{{flagicon|FRA}}[[ピエール・ラルティーグ]]/{{flagicon|FRA}}ミシェル・ペラン||{{flagicon|FRA}}シトロエン
|-
|style="text-align:center"|第17回||style="text-align:right"|86台||style="text-align:right"|58台||{{flagicon|FRA}}ピエール・ラルティーグ/{{flagicon|FRA}}ミシェル・ペラン||{{flagicon|FRA}}シトロエン
|-
|style="text-align:center"|第18回||style="text-align:right"|99台||style="text-align:right"|61台||{{flagicon|FRA}}ピエール・ラルティーグ/{{flagicon|FRA}}ミシェル・ペラン||{{flagicon|FRA}}シトロエン
|-
|style="text-align:center"|第19回||style="text-align:right"|282台||style="text-align:right"|71台||{{flagicon|JPN}}[[篠塚建次郎]]/{{flagicon|FRA}}アンリ・マーニュ||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第20回||style="text-align:right"|115台||style="text-align:right"|55台||{{flagicon|FRA}}[[ジャン・ピエール・フォントネ]]/{{flagicon|FRA}}ジル・ピカール||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第21回||style="text-align:right"|88台||style="text-align:right"|54台||{{flagicon|FRA}}[[ジャン＝ルイ・シュレッサー|ジャン=ルイ・シュレッサー]]/{{flagicon|FRA}}フィリップ・モネ||{{flagicon|FRA}}[[シュレッサー]]
|-
|style="text-align:center"|第22回||style="text-align:right"|135台||style="text-align:right"|95台||{{flagicon|FRA}}ジャン=ルイ・シュレッサー/{{flagicon|FRA}}アンリ・マーニュ||{{flagicon|FRA}}シュレッサー
|-
|style="text-align:center"|第23回||style="text-align:right"|133台||style="text-align:right"|53台||{{flagicon|GER}}[[ユタ・クラインシュミット]]/{{flagicon|GER}}アンドレアス・シュルツ||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第24回||style="text-align:right"|117台||style="text-align:right"|52台||{{flagicon|JPN}}[[増岡浩]]/{{flagicon|FRA}}パスカル・メモン||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第25回||style="text-align:right"|130台||style="text-align:right"|61台||{{flagicon|JPN}}増岡浩/{{flagicon|GER}}アンドレアス・シュルツ||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第26回||style="text-align:right"|142台||style="text-align:right"|60台||{{flagicon|FRA}}[[ステファン・ペテランセル]]/{{flagicon|FRA}}ジャン=ポール・コトゥレ||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第27回||style="text-align:right"|165台||style="text-align:right"|75台||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル/{{flagicon|FRA}}ジャン=ポール・コトゥレ||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第28回||style="text-align:right"|174台||style="text-align:right"|67台||{{flagicon|FRA}}[[リュック・アルファン]]/{{flagicon|FRA}}ジル・ピカール||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第29回||style="text-align:right"|180台||style="text-align:right"|109台||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル/{{flagicon|FRA}}ジャン=ポール・コトゥレ||{{flagicon|JPN}}三菱
|-
|style="text-align:center"|第30回||colspan="4" style="text-align:center"|中止
|-
|style="text-align:center"|第31回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ZAF}}ジニール・ドゥビリエ/{{flagicon|GER}}ディルク・フォン・ツィツェヴィッツ||{{flagicon|GER}}フォルクスワーゲン
|-
|style="text-align:center"|第32回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ESP}}[[カルロス・サインツ]]/{{flagicon|ESP}}[[ルーカス・クルス]]||{{flagicon|GER}}フォルクスワーゲン
|-
|style="text-align:center"|第33回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|QAT}}[[ナサール・アルアティヤ]]/{{flagicon|GER}}[[ティモ・ゴットシャルク]]||{{flagicon|GER}}フォルクスワーゲン
|-
|style="text-align:center"|第34回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル/{{flagicon|FRA}}ジャン=ポール・コトゥレ||{{flagicon|GBR}}[[ミニ (BMW)|MINI]]
|-
|style="text-align:center"|第35回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル/{{flagicon|FRA}}ジャン=ポール・コトゥレ||{{flagicon|GBR}}MINI
|-
|style="text-align:center"|第36回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ESP}}ナニ・ロマ/{{flagicon|FRA}}ミシェル・ペラン||{{flagicon|GBR}}MINI
|}

=== モト（二輪） ===
{| class="wikitable"
!回!!参加台数!!完走台数!!優勝ライダー!!優勝マシン
|-
|style="text-align:center"|第1回||style="text-align:right"|90台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FRA}}[[シリル・ヌヴー]]||{{flagicon|JPN}}[[ヤマハ発動機|ヤマハ]]
|-
|style="text-align:center"|第2回||style="text-align:right"|90台||style="text-align:right"|25台||{{flagicon|FRA}}シリル・ヌヴー||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第3回||style="text-align:right"|106台||style="text-align:right"|28台||{{flagicon|FRA}}[[ユベール・オリオール]]||{{flagicon|GER}}[[BMW]]
|-
|style="text-align:center"|第4回||style="text-align:right"|129台||style="text-align:right"|33台||{{flagicon|FRA}}シリル・ヌヴー||{{flagicon|JPN}}[[本田技研工業|ホンダ]]
|-
|style="text-align:center"|第5回||style="text-align:right"|132台||style="text-align:right"|29台||{{flagicon|FRA}}ユベール・オリオール||{{flagicon|GER}}BMW
|-
|style="text-align:center"|第6回||style="text-align:right"|114台||style="text-align:right"|50台||{{flagicon|BEL}}[[ガストン・ライエ]]||{{flagicon|GER}}BMW
|-
|style="text-align:center"|第7回||style="text-align:right"|135台||style="text-align:right"|25台||{{flagicon|BEL}}ガストン・ライエ||{{flagicon|GER}}BMW
|-
|style="text-align:center"|第8回||style="text-align:right"|131台||style="text-align:right"|29台||{{flagicon|FRA}}シリル・ヌヴー||{{flagicon|JPN}}ホンダ
|-
|style="text-align:center"|第9回||style="text-align:right"|154台||style="text-align:right"|26台||{{flagicon|FRA}}シリル・ヌヴー||{{flagicon|JPN}}ホンダ
|-
|style="text-align:center"|第10回||style="text-align:right"|183台||style="text-align:right"|34台||{{flagicon|ITA}}[[エディー・オリオリ]]||{{flagicon|JPN}}ホンダ
|-
|style="text-align:center"|第11回||style="text-align:right"|155台||style="text-align:right"|60台||{{flagicon|FRA}}[[ジル・ラレイ]]||{{flagicon|JPN}}ホンダ
|-
|style="text-align:center"|第12回||style="text-align:right"|136台||style="text-align:right"|46台||{{flagicon|ITA}}エディー・オリオリ||{{flagicon|ITA}}[[カジバ]]
|-
|style="text-align:center"|第13回||style="text-align:right"|113台||style="text-align:right"|46台||{{flagicon|FRA}}[[ステファン・ペテランセル]]||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第14回||style="text-align:right"|98台||style="text-align:right"|45台||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第15回||style="text-align:right"|46台||style="text-align:right"|12台||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第16回||style="text-align:right"|96台||style="text-align:right"|47台||{{flagicon|ITA}}エディー・オリオリ||{{flagicon|ITA}}カジバ
|-
|style="text-align:center"|第17回||style="text-align:right"|95台||style="text-align:right"|27台||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第18回||style="text-align:right"|119台||style="text-align:right"|50台||{{flagicon|ITA}}エディー・オリオリ||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第19回||style="text-align:right"|126台||style="text-align:right"|58台||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第20回||style="text-align:right"|173台||style="text-align:right"|41台||{{flagicon|FRA}}ステファン・ペテランセル||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第21回||style="text-align:right"|161台||style="text-align:right"|40台||{{flagicon|FRA}}[[リチャード・サンクト]]||{{flagicon|GER}}BMW
|-
|style="text-align:center"|第22回||style="text-align:right"|200台||style="text-align:right"|107台||{{flagicon|FRA}}リチャード・サンクト||{{flagicon|GER}}BMW
|-
|style="text-align:center"|第23回||style="text-align:right"|133台||style="text-align:right"|76台||{{flagicon|ITA}}[[ファブリツィオ・メオーニ]]||{{flagicon|AUT}}[[KTM (オートバイ)|KTM]]
|-
|style="text-align:center"|第24回||style="text-align:right"|167台||style="text-align:right"|58台||{{flagicon|ITA}}ファブリツィオ・メオーニ||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第25回||style="text-align:right"|162台||style="text-align:right"|98台||{{flagicon|FRA}}リチャード・サンクト||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第26回||style="text-align:right"|195台||style="text-align:right"|65台||{{flagicon|ESP}}[[ナニ・ロマ]]||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第27回||style="text-align:right"|230台||style="text-align:right"|104台||{{flagicon|FRA}}[[シリル・デプレ]]||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第28回||style="text-align:right"|232台||style="text-align:right"|93台||{{flagicon|ESP}}[[マルク・コマ]]||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第29回||style="text-align:right"|245台||style="text-align:right"|132台||{{flagicon|FRA}}シリル・デプレ||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第30回||colspan="4" style="text-align:center"|中止
|-
|style="text-align:center"|第31回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ESP}}マルク・コマ||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第32回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|FRA}}シリル・デプレ||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第33回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ESP}}マルク・コマ||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第34回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|FRA}}シリル・デプレ||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第35回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|FRA}}シリル・デプレ||{{flagicon|AUT}}KTM
|-
|style="text-align:center"|第36回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ESP}}マルク・コマ||{{flagicon|AUT}}KTM
|}

=== カミオン（トラック） ===
{| class="wikitable"
!回!!参加台数!!完走台数!!優勝ドライバー!!優勝マシン
|-
|style="text-align:center"|第1回||style="text-align:right"|12台||style="text-align:right"|&nbsp;||&nbsp;||&nbsp;
|-
|style="text-align:center"|第2回||style="text-align:right"|10台||style="text-align:right"|7台||{{flagicon|FRA}}アタクア/ブークリフ/カオーラ||{{flagicon|FRA}}[[ソナコム]]
|-
|style="text-align:center"|第3回||style="text-align:right"|15台||style="text-align:right"|3台||{{flagicon|FRA}}ヴィレット/ガブリエル/ヴォルロー||{{flagicon|FRA}}[[アルム・アクマ]]
|-
|style="text-align:center"|第4回||style="text-align:right"|23台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FRA}}グローヌ/デ・ソウリュー/マルフェリオル||{{flagicon|GER}}メルセデス
|-
|style="text-align:center"|第5回||style="text-align:right"|&nbsp;||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FRA}}グローヌ/デ・ソウリュー/マルフェリオル||メルセデス
|-
|style="text-align:center"|第6回||style="text-align:right"|&nbsp;||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|FRA}}ラルー/デュルス/ヴェンチュリーニ||メルセデス
|-
|style="text-align:center"|第7回||style="text-align:right"|55台||style="text-align:right"|20台||{{flagicon|GER}}K-F.カピト/J.カピト/シュヴァイカール||メルセデス
|-
|style="text-align:center"|第8回||style="text-align:right"|&nbsp;||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|ITA}}ヴィスマーラ/ミネーリ||メルセデス
|-
|style="text-align:center"|第9回||style="text-align:right"|73台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|NED}}J.デュ・ロイ/ジューネンス/ヴァン||{{flagicon|NED}}[[DAF (自動車メーカー)|DAF]]
|-
|style="text-align:center"|第10回||style="text-align:right"|109台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|CZE}}ロプライス/スタッチュラ/イングマック||{{flagicon|CZE}}[[タトラ (自動車)|タトラ]]
|-
|style="text-align:center"|第11回||colspan="4" style="text-align:center"|中止
|-
|style="text-align:center"|第12回||style="text-align:right"|93台||style="text-align:right"|23台||{{flagicon|ITA}}ヴィア/デルフィーノ/ヴィナンテ||{{flagicon|ITA}}[[ペルリニ]]
|-
|style="text-align:center"|第13回||style="text-align:right"|113台||style="text-align:right"|46台||{{flagicon|FRA}}ウーサ/ド・ソーリウー/ボッタロ||{{flagicon|ITA}}ペルリニ
|-
|style="text-align:center"|第14回||style="text-align:right"|101台||style="text-align:right"|56台||{{flagicon|ITA}}ペルリニ/アルビエロ/ヴィナンテ||{{flagicon|ITA}}ペルリニ
|-
|style="text-align:center"|第15回||style="text-align:right"|42台||style="text-align:right"|&nbsp;||{{flagicon|ITA}}ペルリニ/アルビエロ/ヴィナンテ||{{flagicon|ITA}}ペルリニ
|-
|style="text-align:center"|第16回||style="text-align:right"|96台||style="text-align:right"|47台||{{flagicon|CZE}}ロプライス/スタシュラ/カリナ||{{flagicon|CZE}}タトラ
|-
|style="text-align:center"|第17回||style="text-align:right"|24台||style="text-align:right"|18台||{{flagicon|CZE}}ロプライス/スタシュラ/カリナ||{{flagicon|CZE}}タトラ
|-
|style="text-align:center"|第18回||style="text-align:right"|70台||style="text-align:right"|21台||{{flagicon|RUS}}モストフスキー/コウジミン||{{flagicon|RUS}}[[カマズ]]
|-
|style="text-align:center"|第19回||style="text-align:right"|55台||style="text-align:right"|22台||{{flagicon|AUT}}レイフ/デインホッファー||{{flagicon|JPN}}[[日野自動車|日野]]
|-
|style="text-align:center"|第20回||style="text-align:right"|35台||style="text-align:right"|8台||{{flagicon|CZE}}ロプライス/スタッチュラ/セルマック||{{flagicon|CZE}}タトラ
|-
|style="text-align:center"|第21回||style="text-align:right"|29台||style="text-align:right"|16台||{{flagicon|CZE}}ロプライス/スタシュラ/カリナ||{{flagicon|CZE}}タトラ
|-
|style="text-align:center"|第22回||style="text-align:right"|30台||style="text-align:right"|23台||{{flagicon|RUS}}チャギン/ヤコボフ/サヴォステン||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第23回||style="text-align:right"|30台||style="text-align:right"|12台||{{flagicon|CZE}}ロプライス/カリナ||{{flagicon|CZE}}タトラ
|-
|style="text-align:center"|第24回||style="text-align:right"|34台||style="text-align:right"|22台||{{flagicon|RUS}}チャギン/マルデエフ/サヴォステン||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第25回||style="text-align:right"|51台||style="text-align:right"|27台||{{flagicon|RUS}}チャギン/ヤコボフ/サヴォステン||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第26回||style="text-align:right"|63台||style="text-align:right"|38台||{{flagicon|RUS}}チャギン/ヤコボフ/サヴォステン||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第27回||style="text-align:right"|69台||style="text-align:right"|36台||{{flagicon|RUS}}カブロフ/ベレイエフ/モケエフ||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第28回||style="text-align:right"|69台||style="text-align:right"|33台||{{flagicon|RUS}}チャギン/ヤコボフ/サヴォステン||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第29回||style="text-align:right"|245台||style="text-align:right"|132台||{{flagicon|NED}}ステイシー/ゴッドリーブ/デルキンデレン||{{flagicon|GER}}[[マン (企業)|マン]]
|-
|style="text-align:center"|第30回||colspan="4" style="text-align:center"|中止
|-
|style="text-align:center"|第31回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|RUS}}カブロフ/ベレイエフ/モケエフ||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第32回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|RUS}}チャギン/サヴォステン/ニコラーエフ||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第33回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|RUS}}チャギン/サヴォステン/シャイスルタノフ||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第34回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|NED}}G.デュ・ロイ/コルスール/ロートワルド||{{flagicon|AUS}}[[イヴェコ]]・パワースター
|-
|style="text-align:center"|第35回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|RUS}}ニコラーエフ/サヴォステン/リュバコフ||{{flagicon|RUS}}カマズ
|-
|style="text-align:center"|第36回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|RUS}}カルギノフ/モケエフ/デヴィアトキン||{{flagicon|RUS}}カマズ
|}

=== クアッド（四輪バギー） ===
{| class="wikitable"
!回!!参加台数!!完走台数!!優勝ドライバー!!優勝マシン
|-
|style="text-align:center"|第31回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|CZE}}ヨセフ・マハチェク||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第32回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ARG}}マルコス・ペトロネリ||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第33回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ARG}}アレハンドロ・ペトロネリ||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第34回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ARG}}アレハンドロ・ペトロネリ||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第35回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|ARG}}マルコス・ペトロネリ||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|-
|style="text-align:center"|第36回||style="text-align:right"|-||style="text-align:right"|-||{{flagicon|CHL}}イグナシオ・カザーレ||{{flagicon|JPN}}ヤマハ
|}

== 日本との関係 ==
日本からは個人での参加、企業での参加、それぞれ様々なものがある。企業での参加では、ヤマハ、ホンダ、三菱自動車、トヨタ、日野自動車の各社が健闘してきた歴史がある。

[[File:Yamaha XTZ850R.jpg|thumb|right|200px|1995年に[[ステファン・ペテランセル]]がMOTO部門で優勝した時に乗っていたマシン、[[ヤマハ・XTZ750スーパーテネレ|ヤマハ XTZ850R（XTZ750の排気量拡張)
]](YTZ750系統のマシン）]]
モト部門ではかつては[[ヤマハ発動機|ヤマハ]]、[[本田技研工業|ホンダ]]、[[スズキ (企業)|スズキ]]がワークス・チームを編成して参戦していた。ヤマハはモト部門で1991年、1992年、1993年、1995年、1997年、1998年など9回、ホンダは5回の優勝を手にした。その後、各メーカーともワークス参戦を見送る時期が続いたが、2013年からホンダが[[ホンダ・CRF|CRF450]]でワークス参戦を復活させている。

モト部門の車両としては、1979年の第一回から、[[ヤマハ・XT500|ヤマハのXT500]]に乗ったライダーが優勝、翌1980年（第2回）も同車が優勝。1982年には[[ホンダ・XR|ホンダのXR550（XL550R改）]]に乗った<ref>http://www.honda.co.jp/news/1982/2820708.html</ref>[[シリル・ヌヴー]]（[[:fr:Cyril Neveu|Cyril Neveu]]）が優勝した。歴代の優勝者のおよそ半数が日本のメーカー（ヤマハやホンダ）の車両に乗って勝利を手にしている。

[[画像:Pajero-dakar2002_masuoka.jpg|thumb|right|200px|2002年の第24回大会で優勝したときの増岡浩選手のパジェロ。AUTOカテゴリ]]
[[File:Toyota Land Cruiser Paridaka.JPG|thumb|right|200px|[[トヨタ・ランドクルーザー]]。市販車無改造クラスで2005年から2011年にかけて6連覇 ]]
[[File:Nissan Navara Lisboa Dakar.jpg|thumb|right|200px|[[日産|ニッサン]] Navara（[[日産・フロンティア|フロンティア]]）]]
[[File:Hino Ranger Team-Sugawara version2007.jpg|thumb|right|200px|2007年の[[日野・レンジャー|日野レンジャー]]・チームの車両。CAMIONカテゴリ。17年連続完走。1997年にはカミオン部門 1-2-3フィニッシュ（1位・2位・3位独り占め）を達成]]
オート部門では1985年に三菱のワークス・チームが1・2位を独占した。これをきっかけに広報活動などで「パリ-ダカール・ラリー」の名称や画像が用いられるようになり、日本人にもダカール・ラリーが広く知られるようになった。<!--{{要出典範囲|更に同年の[[日清食品|日清][[カップヌードル]]のCMにパリ・ダカが起用された事で広く一般に認知されていった。|date=2013年9月}}-->
オート部門での[[ワークス・チーム]]の参加としては、2011年時点で、日本からは[[三菱自動車工業]]{{要検証|date=2013年9月}}、[[日産自動車]]、が参戦していた。ただし近年の景気低迷により、日産は[[2005年]]、三菱は[[2009年]]を最後にワークスでの参戦を行っていない（プライベーターへの支援活動は継続している）。三菱自動車は2001年から2007年まで7年連続総合優勝し、2011年までに12回の総合優勝を勝ち取った。

オート部門の市販車無改造クラスには、[[トヨタ自動車]]（[[トヨタ車体]]<ref><small>TOYOTAのブランドをかかげており、組織図上はチーム運営はトヨタ自動車ではなく[[トヨタ車体]]が行う、という意味。</small></ref>）が[[トヨタ・ランドクルーザー|ランドクルーザー]]で参戦しており、市販車無改造クラスで2005年から2011年にかけて6連覇を達成した。

オート部門の車両としては、様々な日本の[[SUV]]が国内外のプライベーターの車両として選ばれ参加した。例えば[[三菱・パジェロ]]、[[トヨタ・ランドクルーザー]]、[[日産・サファリ]]といった世界的な[[SUV]]の他にも、[[トヨタ・ハイラックスサーフ]]、[[三菱・チャレンジャー]]、[[日産・テラノ]]、[[いすゞ・ビッグホーン]]、[[いすゞ・ミュー]]、[[スズキ・エスクード]]などがダカール・ラリーを走り、他にも初期の大会には、構造上砂漠で不利な[[トヨタ・スターレット]]や[[トヨタ・カリーナ]]といった[[二輪駆動]]の乗用車で市販車無改造クラスにエントリーした強者もいた（その後のレギュレーション改定にて、オフロード車である事が義務付けられた）。また、かつてはプロトタイプ（実際に市販されていない競技専用車両）も参加可能であったため、テラノのシャシーに[[日産・パルサー]]GTi-R風のボディーを被せたものや、パジェロを国産初の四輪駆動車・PX33風に改造した車両もあった。

カミオン部門では、[[日野自動車]]が[[日野・レンジャー|レンジャー]]で参戦して17年連続完走、1997年にはカミオン部門1-2-3フィニッシュを達成しており、サポートカミオンとしてではあるが[[日野・プロフィア|スーパードルフィン・プロフィア]]（2013年まで）→700シリーズZS（プロフィアの海外仕様。2014年から）も参戦している。また、過去には[[三菱ふそうトラック・バス|三菱ふそう]]が1997年には[[三菱ふそう・ザ・グレート|ザ・グレート]]で、1998年には純粋な競技車輌ではなくサポートカミオンとしてではあるが、[[三菱ふそう・スーパーグレート|スーパーグレート]]で参戦したことがある。

なお、日本の自動車メーカー各社では販売網やその末端の士気向上を目的に、全国各地の系列[[自動車ディーラー|ディーラー]]の[[メカニック]]が参加するグループ内部の技術コンテストなどの成績優秀者などを選抜して、実際にラリーに参戦するチームのメカニックに起用することも多く行われており、2012年現在もトヨタ（トヨタ車体）・日野の両メーカーが同様の活動を継続している。

=== 出場した日本人 ===
1981年 第3回にはすでに根本純と久保田勝の計2名が参加した<ref name="d_j_koushiki">[http://www.paridaka-info.com/w/?page_id=9#art1981]</ref>。それから数年で出場者が増えてゆき、その後はほぼ毎年10人以上の日本人が出場している<ref name="d_j_koushiki" />。

; 四輪（カミオン含む）
* [[根本純]] - 自動車ジャーナリスト。1981年に日本人として初参戦し、完走・1982年・1985年・1988年 - 1997年に参戦。
* [[菅原義正]] - 1983年から参戦。日本人で唯一、モト・オート・カミオンの全部門に参戦。[[本田技研工業]]→三菱自動車→[[日野自動車]]。2008年1月、[[ギネス・ワールド・レコーズ]]に'''ダカール・ラリーの最多連続出場（25回）記録保持者'''として認定された。
::（2005年からは息子の[[菅原照仁]]と共に親子で参戦。<!--（但し2004年までは照仁もコ・ドライバーやチームメカニック、サポートカミオンで参戦実績有り）-->）
* [[夏木陽介]] - 俳優。1985年と1986年にドライバーとして、1987年～1993年にチーム監督として参戦。
* [[篠塚建次郎]] - [[三菱自動車工業|三菱自動車]]→[[日産自動車]]→フリー（[[トーヨータイヤ]]開発ドライバー）。1986年から参戦、1997年に総合優勝
* [[増岡浩]] - 三菱自動車。1987年からダカール・ラリーに参戦。2002年・2003年に総合優勝
* [[石原孝仁]] - テレビディレクター。1987年にテレビ番組のスポンサードを受けた「なるほど号」でドライバーとして出場(ナビゲーターは横田紀一郎)。市販車改造ディーゼルクラスで優勝した。
* [[片山敬済]] - 元[[ロードレース世界選手権]]チャンピオン。1990年に三菱パジェロ改のPX33で完走。1991年に日産パルサーベースのオリジナルマシンで出場するもリタイヤ。
* [[佐々木隆]] - 元モトクロス国際A級ライダー。1989年は二輪で出場するもリタイア、1990年は完走、クラス3位。
* [[立松和平]] - 作家。ナビゲーターとして2回出場し、1990年はリタイア、1991年に完走。
* [[岡本佳保里]] - 女優。トヨタ・フランスよりドライバーとして1991年参戦。1992年完走などの結果を残す。
* [[新井敏弘]] - WRCドライバー。[[いすゞ自動車]]、1997年参戦、総合32位完走。
* [[池町佳生]] - 二輪部門→四輪部門、日産自動車→トヨタ車体→[[フリーランス]]
* [[三橋淳 (ラリー選手)|三橋淳]] - 2001,2002,2003年 二輪部門→2004年 四輪部門、日産自動車→トヨタ車体<ref>三橋淳の公式サイト [http://www.jun38c.com/wps/]</ref>
* [[片山右京]] - [[フリーランス]]（Team Ukyoなど） 2007、2008、2009年参戦。
* [[菅原照仁]] - 父の[[菅原義正]]のコ・ドライバーやチームメカニック、サポートカミオンで経験を積み2005年～カミオン部門で参戦。[[日野自動車]]

; 二輪
* [[山田秀靖]] - [[モータースポーツ]]・[[ジャーナリスト]]及び[[カメラマン]]。パリ・ダカール・ラリーでは初期の頃から取材活動を続けている。日本に紹介されるこのラリーの画像のほとんどは彼の撮影によるものである。パリ・ダカール・ラリーでは完走経験有り。
* [[風間深志]] - 冒険家。1982年に日本人として初参戦し、完走（クラス6位で総合18位）。2004年にも再挑戦するが、リタイア。
* [[柴田哲孝]] - [[作家]]・[[評論家]]。1986年・1988年に「チーム・シンバ」として参戦。
* [[打田稔]] - ジャーナリスト。1986年に取材。
* [[山村レイコ]] - 1988年から合計5回参戦。1997年は二輪総合57位（女性クラス優勝）、夫の山村雅康と共に完走したことで敢闘賞も受賞。1998年は夫婦で四輪部門に[[いすゞ・ビッグホーン|いすゞビッグホーン]]で参戦し完走。
* [[渡辺明 (モトクロス)|渡辺明]] - 元[[モトクロス世界選手権]][[チャンピオン]]。1991年に[[スズキ (企業)|スズキ]]準ワークスの[[ガストン・ライエ]]・レーシングより参戦し、完走。
* [[松井勉]] - ジャーナリスト。1992年参加。
* [[渡邊毅]] - エンジニア。1992年参加。1997年には日本人プライベーター2輪チームのマネージャー兼メカニックとして参加した。
* [[博田巌]] - [[高知県]]出身。[[ラリーレイド・モンゴル]]などでの優勝経験あり。ダカール・ラリーでは、1998年20位、1999年15位。
* [[柏秀樹]] - ライディングスクール校長。ジャーナリスト。計4回参戦：1996年、1997年（35位完走）、1998年、2006年（62位完走）
* [[木下博信]] - [[埼玉県]][[草加市]]の元市長。同[[市議会]][[議員]]時代の2001年に参戦し、完走した。
* [[堀田修]] - 2002年・2004年・2006年に参戦し100%完走した。総合での上位入賞はないが、クラス別や部門別では常に上位成績を収める実力派。普通の会社員（SE）でありながら有給休暇を利用して参戦した。エコエネルギー（新エネルギー）推進やフォトジャーナリストとしても活躍している。
* [[桐島ローランド]] - [[写真家]]。2007年に参戦し完走した。

歴代の日本人参加者年の名および結果のリストが、ダカール・ラリーの日本事務所の公式サイトに掲載されている<ref>[http://www.paridaka-info.com/w/?page_id=9]</ref>。

=== 放送 ===
日本国内におけるテレビ放送は、かつては[[テレビ朝日]]や[[NHK BS1|NHK衛星第1テレビ]]がダイジェストを大会中毎日放送し、一部のニュース番組のスポーツコーナー内でも取り上げられた。[[1987年]]には、[[フジテレビ]]の番組「[[なるほど!ザ・ワールド]]」がチームACPの[[トヨタ・ランドクルーザー]]2台をスポンサードし、参戦の模様を3回にわたって放送した(このとき、出場した2台中の1台が市販車改造ディーゼルクラスでクラス優勝している)。現在、総集編が[[TXN|テレビ東京系列]]で放送されるほか、[[J SPORTS]]が大会期間中にダイジェストを、終了後に総集編を放送している。しかし、放送頻度や認知度は同じモータースポーツである[[フォーミュラ1|F1]]などと比較して低いのが現状である。

=== 販売促進への利用 ===
サーキット系レース以上に地域や企業のイベントで競技車両を展示したり、自動車メーカーの販売促進の一環として全国のメーカー系販売会社やショールームを選手が回って報告会を行うなどの取り組みが見られる。特に後者（販売促進イベント）は三菱自動車が熱心であった<ref><small>三菱自動車系で行った「報告会」は、篠塚建次郎が参戦して以来ほぼ毎年続けられ、2009年までは増岡浩の報告会が毎年2月～3月に開催されるのが恒例となっていた。開催日が平日でも他府県から報告会を見に来るファンが多かった。

篠塚が三菱自動車を退職する2002年まで篠塚・増岡の報告会が開催された期間があり、2人揃って行動した年と別行動の年があった。別行動の場合は参戦車種の関係で篠塚がパジェロを扱う[[ギャラン店]]系販売会社、増岡が[[三菱・RVR|RVR]]やチャレンジャーを扱っていた[[カープラザ]]系販売会社を担当した。ギャラン店・カープラザ店の区切りのない販売会社（山口三菱自動車・徳山支店など）では、篠塚・増岡が揃って登場した。</small></ref>。

== 本レースを題材にしたゲーム ==
日本では、国内の企業がラリーに参加している為に認知度が高く、本レースを題材にしたゲームがいくつか製作・販売されている。
*[[パリ・ダカール・ラリー・スペシャル]]（[[ファミリーコンピュータ]]・[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|CBSソニー]]）
*[[ビクトリーラン|ビクトリーラン～栄光の13,000キロ～]]（[[PCエンジン]]・[[ハドソン]]）
* [[スペシャルステージ]]（[[PC-9800]]用・[[ブラザー社]]）
*: 追加ディスクで、[[パリ・ルカップ]]や[[パリ・北京ラリー]]も加えた

== 出典・注==
<div class="references-small"><references/></div>

== 関連項目 ==
* [[モータースポーツ]]
* [[ラリー]]
* [[ラリーレイド]]
* [[ヤマハ・XTZ750スーパーテネレ]] - [[ヤマハ発動機]]のワークス参戦史
* [[ボルボ・オーシャンレース]] - 「海のダカール・ラリー」と称されるヨットレース。ちなみに[[アメリカスカップ]]は「海の[[フォーミュラ1|F1]]」と称される

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Paris Dakar Rally}}
* [http://www.paridaka-info.com/ ダカール・ラリー 日本事務局]
* [http://www.dakar.com/ ダカール・ラリー]

{{ダカール・ラリー}}
{{モータースポーツ}}

{{DEFAULTSORT:たかあるらりい}}
[[Category:ラリーレイド]]
[[Category:オートバイレース]]
[[Category:ヨーロッパのスポーツ]]
[[Category:アフリカのスポーツ]]
[[Category:パリのスポーツ]]
[[Category:アルゼンチンのモータースポーツ大会]]
{{Link GA|bg}}