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タムタム
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{{Otheruses|[[銅鑼]]の一種であるタムタム|[[太鼓]]の一種である'''タムタム(Tom-tom)'''|トムトム|木製の[[体鳴楽器]]|木鼓|日本の音楽ユニット'''TAMTAM(タムタム)'''|TAMTAM}} {{Infobox 楽器 |楽器名 = タムタム |その他の名称 = ---- ---- |英語名 = Chau_gongs |ドイツ語名 = Tamtam |フランス語名 = Tam-tam |イタリア語名 = |中国語名 = |画像 = 画像:Tam-tam001.jpg |画像サイズ = 240px |画像の説明 = タムタム |分類 = [[打楽器]] |音域 = |関連楽器 = |演奏者 = |製作者 = |関連項目 = |}} '''タムタム'''(Tam-tam)は、金属で作られた大型の[[打楽器]]。 ==概要== タムタムは、[[体鳴楽器]]である[[銅鑼]]([[ゴング]])の仲間に分類される。一定の[[音高|ピッチ]]の判別しがたい、低い音が出る。また余韻も非常に長い。 形は丸く、皿形で、縁が直角に短く裏へ折られている。直径は30cmから110cmほどである。通常は、直径15cmほどの柔らかいヘッドのついた[[桴]](マレット、ビーター)でたたく。大太鼓([[バスドラム]])のマレットと似ているが、より大きく重量感もある。楽器は、通常 金属製の枠(スタンド)からひもで吊して支持する。 [[中華人民共和国|中国]]を起源としており、しばしば楽器の表などに模様として漢字が書かれている。 タムタムは[[銅]]80%、[[スズ]]20%の[[青銅]]によって作られており、中国の特殊な錬成技術を用いて作成される。 この錬成技術はフランスの化学者''Jean-Pierre-Joseph d'Arcet'' (1777 - 1844)によって解明された。 タムタムと似た楽器に[[ゴング]]があるが、これはインドを起源とする。中央に半球状の凸部があり、この凸部を叩くと一定のピッチが判別できるので、一般に別の楽器として扱う。[[ジャコモ・プッチーニ|プッチーニ]]の歌劇『[[トゥーランドット]]』にはタムタムと共に「チャイニーズゴング」が使われるが、これも音程を有する楽器である。 なお、似た名前の楽器に太鼓の一種の[[トムトム]](Tom-tom)がある。しばしば混用されるが、現在では銅鑼にタムタム、太鼓にトムトムという使い分けが定着してきている。 ==奏法== 一般的には、大きめの太<!-- くて硬--><!--前には「柔らかい」と書いてあって矛盾する。 -->い桴で叩く。[[バスドラム]]用の布やフェルトを巻いた桴、古タイヤを巻いた桴などがある。ロールが要求される場合は、やや小型の桴を2本使用する場合がある。ただし、余韻が非常に長い楽器であるため、1本の桴で叩き続けてもロールのように聞こえさせることが可能である。 "''l.v.'' "({{lang-fr-short|''laissez vibrer''}} の略)、{{lang-de-short|"''Klingen lassen'' "}}などの指示がある場合は余韻を止める必要はないが、そうでない場合には、桴や手、場合によっては身体全体を使って音を止めなくてはならない。 専用の桴でなく、[[ティンパニ]]などの[[マレット (打楽器)|マレット]]で叩く事もあるが、この場合は従来の重厚な音ではなく甲高い音になる。この奏法は、[[マルチパーカッション]]と呼ばれる、打楽器奏者が様々な打楽器を並べて色々な楽器を交互に叩く場合、太い桴を持ち替える時間がない場合などに用いる。 [[リヒャルト・シュトラウス]]の『[[エレクトラ (リヒャルト・シュトラウス)|エレクトラ]]』や、[[イーゴリ・ストラヴィンスキー|ストラヴィンスキー]]の『[[春の祭典]]』などでは、[[トライアングル]]の桴(ビーター)で表面をこするという奏法が指定されている。 現代音楽では、そのほかに[[スーパーボール]]やブラシでこする、[[グロッケンシュピール]]用の[[黄銅|真鍮]]製のマレットでたたく、[[弦楽器]]の弓で擦る、水につけて打つ、などの様々な特殊奏法が常套的に使用されるようになっている。 ==演奏効果== ヨーロッパで最初にタムタムが用いられたのは、[[クリストフ・ヴィリバルト・グルック|グルック]]による、フランス革命の指導者[[オノーレ・ミラボー|ミラボー]]の[[葬送行進曲]]([[1791年]])とされるが、それ以降、ヨーロッパにおいてタムタムは嘆きや恐怖をドラマチックに表現するための楽器として使われた<ref name=be>[[エクトル・ベルリオーズ|ベルリオーズ]]/広瀬大介訳『管弦楽法』[[音楽之友社]]、2006年</ref>。 ;弱音での使用(単音) :単独で叩かれるタムタムの弱音は、独特のぞっとするような痛ましげな音<ref name=be></ref>がする。比較的古い時代の使用例では[[ジャコモ・マイアベーア|マイヤベーア]]の『悪魔ロベール』([[1831年]])がある。また、[[ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]]の[[交響曲第6番 (チャイコフスキー)|交響曲第6番「悲愴」]]第4楽章では、弱音によるタムタムのソロが[[トロンボーン]]と[[チューバ]]の絶望的なコラールを導き出す(なお、「悲愴」交響曲においてタムタムが使用されるのはこの1発のみである)。[[グスタフ・マーラー|マーラー]]の『[[大地の歌]]』第6楽章「告別」の冒頭部分では弱音のタムタムが低音楽器と組み合わせられて使用されている。 ;ロールによるクレッシェンド :最弱音から最強音まで演奏が可能であり、タムタムが最も本領を発揮する使用方法である。この方法で得られる'''''ff''''' はオーケストラの響きによく溶け込み、全体の響きを倍加させる効果がある<ref>[[伊福部昭]]『管弦楽法(上)』音楽之友社、1953年</ref>。このような使用例としては、[[オリヴィエ・メシアン|メシアン]]の『[[トゥーランガリラ交響曲]]』の第5、第10楽章の終結や、[[グスタフ・マーラー|マーラー]]の[[交響曲第2番 (マーラー)|交響曲第2番]]の第5楽章、[[アントン・ヴェーベルン|ウェーベルン]]の『[[6つの小品 (ヴェーベルン)|管弦楽のための6つの小品]]』第4曲などがある。タムタムは巨大な金属の塊であることに加え、桴が硬質でないことから反応速度が遅い。このため、ロールでのクレッシェンドも時間をかけて行われることが普通であるが、[[オットリーノ・レスピーギ|レスピーギ]]の交響詩『[[ローマの祭り]]』第1曲「チルチェンセス」のように、短時間で音量を上げることを要求する楽曲もある。 ;強音での使用(単音) :ロールによる最強音と違い、単音での強音はオーケストラの響きからは分離した、圧倒的なアクセントとなる。クライマックス部分で見られる他、[[カール・オルフ|オルフ]]の『[[カルミナ・ブラーナ]]』や、[[アーロン・コープランド|コープランド]]の『[[市民のためのファンファーレ]]』のように、曲の開始に使われる場合がある。刺激的な金属音であることから、[[レッド・ツェッペリン]]のように[[ハードロック]]での使用例もある。 ;エスニックな表現として :中国由来の楽器であるため、アジア、特に中国をイメージさせる楽器としての使用方法もある。[[モーリス・ラヴェル|ラヴェル]]の『[[マ・メール・ロワ]]』第3曲「パゴダの女王レドロネット」の中間部に使用例がある。また、中国を舞台とした[[ジャコモ・プッチーニ|プッチーニ]]の歌劇『[[トゥーランドット]]』ではタムタムやゴングが効果的に使用されているが、特に第1幕では、求婚の合図として「3発の銅鑼」が設定されており、ストーリーのうえでも重要な位置を占めている。 == 効果的に使用する楽曲 == {{節stub}} * 独奏曲 ** [[カールハインツ・シュトックハウゼン|シュトックハウゼン]]:ミクロフォニー * [[管弦楽]]曲 ** [[ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]]:[[交響曲第6番 (チャイコフスキー)|交響曲第6番]]、[[マンフレッド交響曲]] ** [[モデスト・ムソルグスキー|ムソルグスキー]]:[[展覧会の絵]]([[モーリス・ラヴェル|ラヴェル]]版など)、[[はげ山の一夜]] ** [[グスタフ・マーラー|マーラー]]:[[交響曲第1番 (マーラー)|交響曲第1番]]、[[交響曲第2番 (マーラー)|交響曲第2番]]、[[交響曲第3番 (マーラー)|交響曲第3番]]、[[交響曲第4番 (マーラー)|交響曲第4番]]、[[交響曲第5番 (マーラー)|交響曲第5番]]、[[交響曲第6番 (マーラー)|交響曲第6番]]、[[交響曲第7番 (マーラー)|交響曲第7番]]、[[交響曲第8番 (マーラー)|交響曲第8番]]、[[大地の歌]]、[[交響曲第9番 (マーラー)|交響曲第9番]]、など ** [[リヒャルト・シュトラウス]]:[[アルプス交響曲]]、など ** [[クロード・ドビュッシー|ドビュッシー]]:[[海 (ドビュッシー)|交響詩「海」]] ** [[イーゴリ・ストラヴィンスキー|ストラヴィンスキー]]:[[春の祭典]] ** [[バルトーク・ベーラ|バルトーク]]:[[弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽|弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽]]、[[管弦楽のための協奏曲 (バルトーク)|管弦楽のための協奏曲]]、など ** [[ドミートリイ・ショスタコーヴィチ|ショスタコーヴィチ]]:[[交響曲第1番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第1番]]、[[交響曲第4番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第4番]]、[[交響曲第5番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第5番]]、[[交響曲第6番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第6番]]、[[交響曲第7番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第7番「レニングラード」]]、[[交響曲第8番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第8番]]、[[交響曲第10番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第10番]]、[[交響曲第11番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第11番「1905年」]]、[[交響曲第12番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第12番「1917年」]]、[[交響曲第13番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第13番「バビ・ヤール」]]、[[交響曲第15番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第15番]]、など ** [[黛敏郎]]:[[涅槃交響曲]]、など ** [[矢代秋雄]]:[[交響曲 (矢代秋雄)|交響曲]]、など ** [[ジャック・イベール|イベール]]:[[寄港地 (イベール)|交響組曲「寄港地」]]~第3曲「バレンシア」 ** [[モーリス・ラヴェル|ラヴェル]]:[[マ・メール・ロワ]]~「パゴダの女王レドロネット」、[[ボレロ (ラヴェル)|ボレロ]]、[[ラ・ヴァルス]]、など ** [[オリヴィエ・メシアン|メシアン]]:[[われ死者の復活を待ち望む]] * [[協奏曲]] ** [[フランツ・リスト|リスト]]:[[死の舞踏 (リスト)|死の舞踏]] ** [[バルトーク・ベーラ|バルトーク]]:[[ピアノ協奏曲第2番 (バルトーク)|ピアノ協奏曲第2番]]、など * [[声楽]]曲 ** [[カール・オルフ|オルフ]]:[[カルミナ・ブラーナ]]、カトゥリ・カルミナ、アフロディテの勝利、など ** [[セルゲイ・プロコフィエフ|プロコフィエフ]]:カンタータ「[[アレクサンドル・ネフスキー (プロコフィエフ)|アレクサンドル・ネフスキー]]」 * [[吹奏楽]]曲 ** [[ヴァーツラフ・ネリベル]]:[[交響的断章 (ネリベル)|交響的断章]]、 [[2つの交響的断章 (ネリベル)|2つの交響的断章]]、トリティコ、など ** [[真島俊夫]]:[[三つのジャポニスム]] * ポピュラー音楽 ** [[X JAPAN]]:[[オルガスム (Xの曲)|オルガスム]] ** [[AAA (音楽グループ)|AAA]]:[[DRAGON FIRE]] == 関連項目 == * [[ドラムセット]] ==脚注== <references/> {{オーケストラの楽器}} {{DEFAULTSORT:たむたむ}} [[Category:打楽器]] {{Musical-instrument-stub}}
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