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'''ソフトシェルクラブ'''(英:[[:en:Soft shell crab|Soft shell crab]])は[[脱皮]]直後の[[カニ]]、もしくはそれを揚げたもの。日本では[[ワタリガニ]]の[[唐揚げ]]、軟殻蟹の唐揚げなどと呼ばれる。 カニの[[殻]]を剥かずに食べるために、脱皮直後の蟹を調理する方法である。柔らかな(Soft)殻(shell)のカニ(crab)で、色々な種類のカニがこの方法で食用にされる。ソフトシェルクラブは[[食材]]としての呼び名である。 カニのような[[甲殻類]]は硬い[[外骨格]]に覆われているので、そのままでは成長できない。そのため、古い殻からいったん体液中に[[カルシウム]]を吸収してから脱ぎ捨て、新しい殻がまだ硬化する前に水を吸収してその圧力で膨らみ、カルシウムを新しい殻に戻すことで再び硬化する。この硬化前の段階で調理するのがソフトシェルクラブである。 このような脱皮直後のやわらかい蟹は日本の[[市場]]では身の入りが良くなく商品価値の低いものと見なされていたが、アメリカのソフトシェルクラブの影響で新たな商品としての価値付けの試みもされている。アメリカでは、蟹の[[水揚げ]]量の約半分を占めている。 == 食べ方 == [[サンドイッチ]]に挟んで食べたり、[[天ぷら]]や[[フライ (料理)|フライ]]にしたソフトシェルクラブを、[[巻き寿司]]や手巻き寿司に巻いて食べる。 == 種類 == [[Image:Blue crab on market in Piraeus - Callinectes sapidus Rathbun 20020819-317.jpg|thumb|200px|ブルークラブ ''Callinectes sapidus'']] 有名なソフトシェルクラブは[[アメリカ東海岸]]に生息する[[ワタリガニ科]]のブルークラブ(学名:''Callinectes sapidus''、和名:'''アオガニ''')の脱皮したての個体のことである。5月から7月にかけてが[[旬]]である。ブルークラブは日本産の代表的なワタリガニ科の蟹である[[ガザミ]]と違い、はさみの腕の内側に突起がなく、雄の腹部が逆T字形をしている。脚が青いためブルークラブと呼ばれる。獲れたカニは[[活魚|生簀]]で脱皮するまで監視し、脱皮したところを使われる。そのため生簀を用意している[[レストラン]]もあるが、一般的には[[冷凍]]物を使う。 ブルークラブの他にも'''[[ノコギリガザミ]]'''(マングローブガニ、マッドクラブなどの呼び名もある)や'''[[チチュウカイミドリガニ]]'''なども脱皮直後の個体をソフトシェルクラブとして食用にする。 {{DEFAULTSORT:そふとしえるくらふ}} [[category:カニ]] [[category:食用甲殻類]] [[category:北米の食文化]]
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