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{{Redirect|プルオーバー|ウエイトトレーニングのプルオーバー|プルオーバー (ウエイトトレーニング)}} {{右| [[File:Jersei-coll-alt.jpg|none|thumb|プルオーバー]] [[File:Vneck Cardigan.jpg|none|thumb|カーディガン]] }} '''セーター'''({{lang-en-short|sweater}}<ref group="※"><small>[[アメリカ英語]]発音:</small>{{IPA-en|ˈswetər|}} ス'''ウェ'''ター、ス'''ウェ'''ラー、{{Audio|En-us-sweater.ogg|聞く}}</ref><ref group="※"><small>[[イギリス英語]]発音:</small>{{IPA-en|ˈswetə(r)|}} ス'''ウェ'''タ</ref>)は、[[編み物]]による[[衣類]]で、[[トップス (衣服)|トップス]]にあたるものの総称。スエーターとも言う。 セーターの形状として'''プルオーバー'''({{lang-en-short|pullover}}<ref group="※"><small>アメリカ英語発音:</small>{{IPA-en|ˈpʊloʊvər|}} '''プ'''ロウヴァ</ref><ref group="※"><small>イギリス英語発音:</small>{{IPA-en|ˈpʊləʊvə(r)|}} '''プ'''ロウヴァ、'''プ'''レイヴァ</ref>)と'''[[カーディガン]]'''({{lang-en-short|cardigan}}<ref group="※">{{IPA-en|ˈkɑː(r)dɪɡən}} '''カー'''ディガン</ref>)が代表的である。プルオーバーは、頭からかぶって着るもので、前後の開きがない衣類の総称。<!--セーターのほかにシャツなどにもプルオーバーと呼ばれるものがあるが、セーターの事を指すのが一般的である。-->カーディガンは、前開き型になっていて、[[ボタン (服飾)|ボタン]]や[[線ファスナー|ファスナー]]でとめるものである。[[日本]]で一般的にいうセーターは、プルオーバーのもののみを指し、カーディガンとは区別されている。日本国外では、地域によって、その名前の由来(後述)から、[[ジャージー (衣類)|ジャージ]]や[[ジャンパー (衣服)|ジャンパー]]もセーターの部類に入れられる。 == 特徴 == [[ウール]]や[[カシミア]]などの[[動物繊維]]による、太目の糸で編んだものが代表的である。[[綿]]などの[[植物繊維]]を組み合わせたり、[[化学繊維]]からも作られる。 保温効果に富み、防寒用上着や胴着として着用されることが多い。しかし、南極点到達競争においては、毛皮を着用した[[ノルウェー]]の[[ロアール・アムンセン|アムンセン隊]]に対し、イギリスの[[ロバート・スコット|スコット隊]]はウールを防寒具として採用したことが失敗の原因の一つであると考えられている。 天然素材のセーターは[[害虫]]に食われることが多い。保管の際には[[防虫剤]]を置いて虫を近づけないようにしたり、圧縮収納袋などで密封することによって、虫の進入を防ぐことが対策として考えられる。 また、[[洗濯]]する時には、ウール用洗剤を使うか、[[ドライクリーニング]]などの適切な方法で洗わないと縮んでしまう。これは、ウールなどの繊維の表面にあるウロコ状のスケールと呼ばれるものが水分によって開き、摩擦などの力によってスケール同士が絡んでしまうためである。この縮みは、ある程度は修復することが出来るが、縮み切ったものについては元に戻すことはできない。 == 製法 == 前身頃・後身頃・袖の4つのパーツをそれぞれ編んで成型したあと、それらを繋ぎ合わせて作るのが一般的。 布としての編み地(流し編み)を切ったり縫ったりすることで成型して作る衣類は[[カットソー]]に分類され、それとは明確に区別される。 == 歴史 == [[ファイル:Preppy oxford shirt.jpg|thumb|100px|[[プロデューサー巻き]]]] 11世紀、[[ノルマン人]]が地中海[[シチリア]]に進出した際、ノルマン人は[[イスラム]]世界の手芸技術を学び、[[イギリス海峡]]に位置する[[ガーンジー島]]、[[ジャージー島]]に伝えた。イギリスでは、この2つの島がセーターの起源の地とされている。セーターはイスラムの手芸技術が基礎になっている<ref>宮崎正勝『世界を動かしたモノ辞典』日本実業出版社、2002年</ref>。 セーターという名前は、英語のsweat([[汗]]をかく)に由来する。1891年に[[アイビーリーグ]]の[[フットボール]]選手が[[トレーニング]]する際、汗をかいて減量するために編物の上着を[[ユニフォーム]]として用いたのが元とされ、その他のスポーツでも着用されるようになって一般化していった。ここでいうセーターは、今でいう[[ジャージ]]や[[スウェット]]の意味合いが強い。これ以前にも、セーターの形状をした衣類は、漁師の作業着などに使われる丈夫なものとして存在していたが、いわゆる「セーター」という名前で認知されるようになったのは、この頃からである。 以後、セーターの特徴である伸縮性と着易さ、機械織の導入によって、日常的な普段着として普及していく。防寒として[[冬]]に着られることの多かったセーターだったが、[[夏]]にも着られる[[綿]]製のサマーセーターが作られることで、一年を通して着られるようになった。現在では、フォーマルや[[ドレス|アフタヌーン・ドレス]]用のセーターも作られ、日常着の範疇に留まっていない。 [[チアリーダー]]の[[ユニフォーム]]として導入しているところもある。 == 種類 == セーターは、その形状や模様、使用目的、由来となった地域などから多くの種類がある。衿明きの形状では、V型、ラウンド型、[[タートルネック]]など。編み方でも、手芸編と機械編に分類され、特に女性から送られる手芸編(手編み)のセーターは、愛情を込められたものとして扱われることがある。 [[File:Green Aran Sweater.JPG|right|thumb|アランセーター]] === アランセーター (Aran sweater) === [[アイルランド]]の[[アラン諸島]]を発祥としている。フィッシャーマンズセーターのひとつで、縄状の独特の編み込みと[[ハニカム構造|ハニカム]]などの模様が特徴。アラン諸島では、昔から[[漁業]]が主な産業だったため、防水と防寒を目的としてアランセーターは誕生した。古くから仕事着としてはもちろん、普段着としても着用されていた。縄状の編み方は、漁に使うロープや命綱を指しており、大漁など様々な願いが込められている。そして、その模様は家によって違っていて、遭難死の際の個人識別と[[家紋]]のような意味合いもあった。 注意 なおこの説を俗説とする説もある<ref>「アイルランド/アランセーターの伝説」野沢 弥市朗 (著)、[[:en:Aran_sweater]]</ref>。 いずれにしても、南インドのKolam、中央アフリカのSonaと同様に一筆紋様を成すCeltic Knotsを世界で唯一、実用的なDesignとして用いているのには文化的観点からも注目に値する。一方、家庭の主婦までDesignerとして描く伝統が息づいているのはKolamであろう。 === カウチンセーター (Cowichan sweater) === [[カナダ]]の[[バンクーバー島]]に住む先住民の[[w:Cowichan peoples|カウチン]]人に由来する。白やグレー系をベースにして、[[狩猟]][[文化]]を反映した自然に関する文様(特に動物が多い)と[[幾何学|幾何学的]]なデザインを組み合わせたものが編み込まれているのが特徴。現在は、広くカウチン族の伝統工芸として知られているが、元は19世紀初頭にスコットランド人からカウチン族に編み物の技術が伝えられたものが基本となっている。その技術と、古くから伝わる芸術的な要素が融合することで、独特のデザインを持つカウチンセーターが成り立ったのである。狩猟の際の作業着として用いられたため、太い毛糸で編まれ、厚地で丈夫に作られており、(本来のものは)脂肪分を抜かないために撥水性と防寒性も高い。 === フィッシャーマンズセーター (Fisherman’s sweater) === フィッシャーマンセーター、[[アイルランド]]や[[スコットランド]]などに住む漁師(Fisherman / フィッシャーマン)の仕事着を起源とするセーターの総称。凹凸がはっきりした縄状のケーブル網みが印象的である。厚手のもので、漁師の仕事上に必要な防水性と防寒性に優れているのが特徴。 アランセーターはフィッシャーマンズセーターの一種であり、スコットランド西方のアラン諸島で造られたのが起源。日本では、[[1960年代]]に広まった。 *英国風トラディショナル・スタイルを取り入れた米国東海岸の名門大学生アイビー・リーガーズ。フィッシャーマンズ・セーターを着て汗をかき、体重調整をするスポーツ選手たちや文系の学生たちの服装を模範に、[[1954年]]に石津謙介([[1911年]]-[[2005年]])がVANブランドを発表し、アイビー・ルックとして日本に紹介する。これ以降、フィッシャーマンズ・セーターも銀座みゆき通りを闊歩し、流行の最先端を行く「みゆき族」に大いに受け入れられ、全国へ普及する。Ralph Lauren 2013 Fall/Winter Womenswear runway collection ショーの終わりに喝采を浴びるラルフ・ローレンはオーソドックスなフィッシャーマンズ・セーターを着用する。 === スクールセーター (School sweater) === 学校用制服として着用されるセーター、もしくはそれに近いセーター。'''レターセーター'''とも呼ばれる。冬場になると、白の[[ワイシャツ]]またはブラウスの上に着用することもあるが、一部の[[女子高]]では制服の一部として着用される。 中には学校指定の[[ジャージ]]上下を採用しなかった[[小学校]]もいくつかあり、[[体育]]の授業では、スクールセーターを「'''[[体操着]]'''」として使用することもある。 === レタード・セーター (lettered sweater) === [[胸]]や[[脇]]のポケット、[[袖]]などに大きな[[レター]]([[英文字]]や[[数字]]など)を貼り付けたセーターの総称。単にレター・セーターともいう。アメリカの学校で校名やチーム名の頭文字などを入れたもので、そうしたセーターを[[アメリカン・フットボール]]や[[野球]]の応援団員([[チアリーダー]])が着たところから、'''スクール・セーター'''や'''チアリーダー・セーター'''の名でもよばれる。 === チアリーダー・セーター (cheereader sweater) === 主にチアリーダーが応援ならび競技用の[[ユニフォーム]]として着用するセーター。 日本の大学の応援指導部に属しているところでは、チアリーディングの競技用コスチュームでもあれば応援団の制服として着用しなければならないところもあり、 上半身はボディスーツ(ボディライナー)または長袖インナーシャツを着てシェルトップ(ベスト)。その上にセーターを着込み、白の手袋を着用する。 下半身はミニスカート(スコート)またはプリーツスカート。 === その他のセーター === ; アーガイルセーター (Argyle sewater) : 菱形の格子模様(アーガイル)が特徴の英国伝統的なセーター。 ; アイビーセーター (Ivy sweater) : アーガイルセーターの一種で、[[アイビー]]ルックによく見られる。 ; アンゴラセーター (Angora sweater) : アンゴラ[[うさぎ]]の毛素材の糸で編まれたセーター。ふわふわと軽く、長い毛足が特徴。 ; エンブレムセーター (Emblem sweater) ; オーバーセーター (Over sweater) ; オイルドセーター (Oild sweater) : 脱脂をしない毛から編まれる撥水性と保温性の高いセーター、フィッシャーマンズセーターやカウチンセーターがこれに当たる。 ; ガーンジーセーター ; カシミアセーター (Cashmere sweater) : カシミアヤギの毛素材の糸で編まれたセーター。やわらかな肌触りで、保温性が高い。カシミアの割合が大きいと独特の光沢が出てくる。 ; クリケットセーター (Cricket sweater) : [[クリケット]]で着用されるセーター。ケーブル網みで、裾やVネックに沿ってラインが入っている。テニスセーターの基になったと言われている。 ; サマーセーター (Summer sweater) : サマーニットの一種。[[夏]]でも快適に着られるように、通気性、吸水性、肌触りが重視され、植物繊維や化学繊維のものが多い。 ; シェーカーセーター (Shakere sweater) : 粗めに編まれたセーター。18世紀中頃に[[イギリス]]で生まれた[[キリスト教]]の一派である「シェーカー」に由来する。 ; シェトランドセーター (Shetland sweater) : シェトランド島産の[[羊毛]]から作られた毛糸で編まれたセーター。それに似せて作られたものシェトランドセーターと言われる。軽くて保温性に富む。 ; シュリンクセーター (Shrimk sweater) ; スカンジナビアセーター (Scandinavia sweater) : [[スカンジナビア半島]]一帯に伝わる雪の結晶などの模様が編みこまれたバルキーセーターの一種。 ; スキニー・セーター (skinny sweater) : ボディラインがはっきりとわかるほどに、体にぴったりフィットしたタイプのセーターの総称。多くは、リブ(畝)編みである。ちなみにスキンとは、「皮、ヒフ」のこと。 ; チルデンセーター (Tilden sweater) : ケーブル網みで、裾やVネックに沿って紺や赤のストライプのラインが入っている。アメリカのテニスプレイヤーである[[ビル・チルデン|ウイリアム・チルデン]] ([[1893年]]-[[1953年]])の名前が由来になっている。テニスセーターとも言われる。 ; ツインセーター (Twin sweater) : デザインと色をそろえたプルオーバーとカーディガンを組み合わせたセーター。ツイン・セット、ツイン・ニットとも言われる。[[1930年代]]に広まった。 ; テニスセーター (Tennis sweater) : [[テニス]]で着用されるセーター。チルデンセーターとも言われる。 ; ノルディックセーター (Nordic sweater) : [[北ヨーロッパ|北欧]]に伝わる雪の結晶やトナカイの模様が編みこまれたセーター。 ; バルキーセーター (Bulky sweater) : 「バルキー」はかさばった、暑いの意味。名前の示すとおり、厚手でふっくらとして、ゆったりとしたシルエットが特徴。 ; モヘアセーター (Mohair sweater) : [[モヘヤ]](アンゴラヤギの毛)の毛糸で編まれたセーター。長いしなやかな毛足が特徴。 ; [[ラグビージャージ]] : ラクビーで着用される[[ジャージ]]だが、セーターとして着用する人もいる。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} === 注釈 === {{Reflist|group="※"}} === 出典 === {{reflist}} <!-- === 参考文献 === --> == 関連項目 == {{commonscat|Sweaters}} * [[編み物]] * [[カットソー]] * [[カーディガン]] * [[ベスト]] * [[ジャージ]] * [[ジャンパー (衣服)]] * [[ファッション]] * [[毛玉]] * [[プロデューサー巻き]] {{DEFAULTSORT:せえたあ}} [[Category:アウターウェア]] [[Category:冬]] [[Category:学校制服・衣料]] [[Category:体育]] {{被服}} [[de:Sweatshirt]]
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