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セト
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{{otheruses|エジプト神話の神|旧約聖書の人物|セト (聖書)}} {{出典の明記|date=2013年2月}} [[ファイル:Egypt.Mythology.Set.jpg|thumb|[[トトメス3世]]の墓所に描かれたセト。]] '''セト'''('''Set''')、'''Seth'''('''セトゥ''')、'''Setekh'''('''セテカー''')、'''Setesh'''、'''Seti'''('''セティ''')、'''Sutekh'''('''ステカー''')、'''Setech'''、'''Sutech'''、'''Tabeh'''、'''Typhon'''('''タイフォン''')とは[[エジプト神話]]に登場する神。[[オシリス]]の弟。[[エジプト九柱の神々]]の一柱。 [[砂漠]]と異邦の神であり、[[キャラバン]]の守り神である一方で、[[砂嵐]]を引き起こしているのも彼であるとされている。神話体系内でもっとも共通する添え名は『偉大なる強さ』。荒々しさ、敵対、悪、[[戦争]]、[[嵐]]、外国の土地などをも象徴している。[[ピラミッド文書]]の一つには、ファラオの強さはセトの強さであるとの記述がある。サハラの民に信仰された神アシュ([[:en:Ash_(god)|Ash]])とも関連がある。 セトは[[ジャッカル]]の頭をした神であると思われているが、壁画などで表現されている彼の頭は実は[[ツチブタ]]のものである。しかし全身が動物化して表現される時はさながら[[グレーハウンド]]犬のようである。一般的に四角い両耳、先の分かれた[[尾]]、そして曲がって大きく突き出した鼻を持ち、[[犬]]、[[ツチブタ]]、[[ジャッカル]]のほか、[[シマウマ]]、[[ロバ]]、[[ワニ]]、[[ブタ]]、そして[[カバ]]などとも結びつけられている。このため、想像上の動物をわざわざ作ってセトに充てた、とする説も存在する(このように、様々な動物を合体させて想像上の動物を作り神に充てる例は多く、他に、[[タウエレト|トエリス]]が挙げられる)。 神話によると太陽神[[ラー]]と[[ヌト]]の間に生まれた、オシリスに続く2番目の子。[[イシス]]は妹である、[[ネフティス]]の兄であり夫、[[アヌビス]]の父。王権獲得のため、母親であるヌトの産道を通らず、子宮を破って脇腹から生まれ出てきたがオシリスより先に生まれる事ができなかったとされる。しかし、実際の父はラーではなく[[ゲブ]]であるとの説がある。 嵐の神であることから[[ウガリット神話]]の[[バアル]]とも同一視され[[アスタルト]]および[[アナト]]が妻であるともされた。 当初セトは植物成長の神であるオシリスの逆として見られ、砂漠の王という立場になった。また生命を与える穏やかな Osririan [[ナイル川]]とも対比され、荒れ狂う海にも例えられている。更に空の神であるオシリスの子[[ホルス]]とも対比されたことから、大地の事象に関連付けられた。彼の呼吸はミミズなどのゼン虫を招くとされ、また金属の鉱石は『セトの骨』と呼ばれた。その類まれなる強さで暗闇と混沌を司る悪魔神[[アペプ|アポピス]]を戦いで打ち破ったと神話に謳われた。このようにセトは人気のあったホルスの立場を次第に取って代わり、[[紀元前3000年]]代には特にナイル川下流部の下エジプトのファラオを後援する神として大いに崇められていた。 ところが時代を下るにつれ[[オシリス]]がもっと重要な神と認知され始めたため、正反対の描写をされてきたセトは悪役の立場を背負わされ、遂には兄オシリスを殺すというエピソードまで生まれた([[オシリスとイシスの伝説]]を参照)。そして、親の敵討ちに乗り出すホルスの敵役にされてしまう。 こうして新たに生まれた神話のエピソードによると、セトとホルスの戦いは80年間に及び、セトはホルスの左の目を奪った。 敗れたセトは、地上の世界を去り地下世界に隠遁した。地上には[[雷]]の声として響くだけである。一方で、セトはその類い希なる武力から、[[ラー]]の乗る太陽の船の航行を守護する神としても信仰を受け続け、また、太陽の船を転覆を狙う大蛇アポピスを打ち倒すことから、軍神としても信仰された。「王の武器の主人」という称号もあり、ファラオに武術を教える神としても信仰を受けた。信仰の拠点はオンボスが有名で、[[カデシュの戦い]]の際にはセトの神官団の率いる軍隊がオンボスからカデシュに向けて行軍をした。 歴代王朝の[[ファラオ]]は、自身がオシリスとセト二人の最強神兄弟の相続人であり、ホルスとセト、つまりは上下エジプトの地位の合体であるとして、その権威を民衆に誇示していた。 [[エジプト第19王朝|第19王朝]]に入ると、ラムセス家の信仰によりセトは宗教上での復権を果たす。セトの名を冠したファラオが即位したのである。[[セティ1世]]である。「セティ」とは、「セト神による君主」という意味である。また、セティ1世の息子である[[ラムセス2世]]はセトから弓の使い方を教えられるレリーフや、ホルスとセトに戴冠式の祝福をされる場面を表したレリーフを残している。このようなセト神への信仰から、ラムセス家がセト神の神官の家系であったという説もある。また、[[エジプト第20王朝|第20王朝]]は[[セトナクト]](「セトによって勝利する」の意味)という名のファラオが興している。 == 関連項目 == {{Commonscat|Seth}} * [[セトの神殿]] == 外部資料 == * [http://www.touregypt.net/featurestories/set.htm セト(セトゥ)、嵐の神、Apep の殺害者、ホロスと対等なライバル ] {{en icon}} エジプト観光省 {{エジプト神話}} {{デフォルトソート:せと}} [[Category:エジプト神話の神]] [[Category:風神]]
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