スコットランド国民党のソースを表示

{{Infobox political party
|country = スコットランド
|name = <small>{{SCO}}の政党<small/><BR>スコットランド国民党
|name_native = Partaidh Naiseanta na h-Alba <br />Scottis Naitional Pairtie
|logo =[[File:Flag of Scotland Pantone300.png|180px]]
|leader = {{仮リンク|アレックス・サモンド|en|Alex Salmond}}
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|leader2_name = {{仮リンク|アンガス・ロバートソン|en|Angus Robertson}}
|foundation = 1934年
|membership = 20139名<ref>{{cite news|url=http://www.dailyrecord.co.uk/news/politics-news/2011/12/31/snp-membership-doubles-in-eight-years-to-record-20-000-86908-23670251/ |title=SNP membership doubles in eight years to record 20,000 |publisher=Daily Record|date= 19 June 2011|accessdate=31 December 2011}}</ref>
|headquarters = [[イギリス]]（連合王国）、[[スコットランド]]、[[エディンバラ]]、ゴールデン・ラム・ハウス
|youth_wing = {{仮リンク|スコットランド民族主義学生団|en|Federation of Student Nationalists}}<BR>{{仮リンク|若きスコットランド人|en|Young Scots for Independence}}
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|ideology = [[スコットランド独立運動]]<ref>{{cite web|author=Custom byline text:&nbsp; James McKillop |url=http://www.heraldscotland.com/sport/spl/aberdeen/snp-pours-scorn-on-critic-nationalists-ridicule-claims-of-dangerous-links-to-white-supremacists-in-the-united-states-1.311054 |title=SNP pours scorn on critic Nationalists ridicule claims of dangerous links to white supremacists in the United States |publisher=Herald Scotland |date=1999-01-09 |accessdate=2011-12-20}}</ref><ref>{{cite news| url=http://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-13874842 | work=BBC News | title=Storm over MP Ian Davidson's SNP 'neo-facist' remark | date=22 June 2011}}</ref><br>{{仮リンク|民族自由主義|en|Civic nationalism}}
<br>[[左翼ナショナリズム|民族社会主義]]<br>[[社会民主主義]]
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|europarl = [[欧州自由同盟]]<BR>[[欧州緑グループ・欧州自由連盟|欧州緑グループ・自由同盟]]
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|seats1_title = [[スコットランド議会]]
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|seats4_title = [[:en:Local government in Scotland|地方自治体]]<ref>{{cite web|url=http://www.gwydir.demon.co.uk/uklocalgov/makeup.htm |title=http://www.gwydir.demon.co.uk/uklocalgov/makeup.htm |publisher=Gwydir.demon.co.uk |date= |accessdate=20 April 2010}}</ref>
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}}
'''スコットランド国民党'''（スコットランドこくみんとう、{{lang-en|'''Scottish National Party '''('''SNP''')}}, [[スコットランド・ゲール語]]：{{lang|gd|'''Partaidh Naiseanta na h-Alba'''}}，[[スコットランド語]]:{{lang|sco|'''Scottis Naitional Pairtie'''}}）は、[[グレートブリテン島]]北部と周囲の島々で構成される[[スコットランド]]の[[地域政党]]。'''スコットランド民族党'''とも訳される。政治的には[[社会主義]]（[[社会民主主義]]）を基調としており<ref>[http://www.snp.org/node/10890 SNP social democracy pledge | SNP - Scottish National Party]{{リンク切れ|date=December 2011}}</ref><ref name="parties-and-elections.de">{{cite web|author=Wolfram Nordsieck |url=http://www.parties-and-elections.de/scotland.html |title=Parties and Elections in Europe: The database about parliamentary elections and political parties in Europe, by Wolfram Nordsieck |publisher=Parties-and-elections.de |date= |accessdate=2011-12-20}}</ref>、同時に[[スコットランド人]]の[[民族主義]]を重んじる[[地域主義|地方主義]]政党でもある。

==党史==
{{Main|en:History of the Scottish National Party}}
伝統的なイギリス（連合王国）体制下、及びその遠因となった[[イングランド人]]勢力の統治に対するスコットランド民族の自治・独立運動は古くから存在した（[[スコットランド独立戦争]]等を参照）。議会制度に基いた政治運動としては同党の結党によって始まった。1934年、スコットランド国民党（'''SNP'''）は[[:en:National Party of Scotland|スコットランド国家党]]と[[:en:Scottish Party|スコットランド党]]の合流によって結党された。

一貫して反英主義運動を進め、成立から間もなく勃発した[[第二次世界大戦]]ではイギリス政府への反政府運動・徴兵拒否運動を指導した。国民党は利敵行為を働いたとして政府の弾圧を受け、第4代党首{{仮リンク|ダグラス・ヤング|en|Douglas Young (classicist)}}らも英軍への参加を拒否して拘束された。大戦終結直後の1945年、[[マザーウェル]]選挙区での[[:en:Motherwell (UK Parliament constituency)|自治議席]]に{{仮リンク|ロバート・マッキンタイア|en|Robert McIntyre}}（後に第6代党首）が補欠当選して政界進出を果たした。続く総選挙では議席を失うが、それからも地道に政党組織の拡大が図られた。

同党の躍進は[[:en:Hamilton by-election, 1967|1967年イギリス議会選挙]]における{{仮リンク|ウィニー・ユーイング|en|Winnie Ewing}}議員の当選によって本格化した<ref>{{cite web|url=http://www.snp.org/about |title=About SNP |publisher=Snp.org |date= |accessdate=20 April 2010}}</ref>。[[冷戦]]下で連合王国の分離を主張する政党が再び議席を獲得したことは危機感を集め、{{仮リンク|王立審議会|en|Royal Commission on the Constitution (United Kingdom)}}が開催されるなど大きな注目を集めた。年月を重ねるごとに政治基盤を整え、スコットランド人の[[民族主義]]運動を象徴する組織として確固たる地位を築き上げた。1970年代から90年代前半までの同党の政治活動は地方自治体への進出と、連合議会に独立派議員を送り込むことが主眼であった。

1999年、スコットランド出身の連合王国政府首相である[[トニー・ブレア]]は、自らが進める[[地方分権]]政策の仕上げとして、1707年の[[連合法 (1707年)|連合法]]による解散から数百年以来となる[[スコットランド議会]]の復活を、[[イギリス議会]]に承認させた。併せてスコットランド地方政府・スコットランド議会に対する大幅な自治権を認めるスコットランド法が、住民投票を経て成立した。スコットランド国民党は独立議会でも存在感を示し、[[:en:Scottish Parliament election, 2007|2007年の選挙]]では議会第一党に躍進した。さらに[[:en:Scottish Parliament election, 2011|2011年の選挙]]では地滑り的大勝利を収め、単独過半数までわずか数議席という大勢力へと成長した<ref>{{cite news|url=http://scotlandonsunday.scotsman.com/features/Salmond39s-Government-in-focus-100.6822242.jp|title=Salmond's Government in focus: 100 days is a long time in politics|last=Barnes|first=Eddie|date=21 August 2011|work=The Scotsman|accessdate=23 August 2011}}</ref>。現党首{{仮リンク|アレックス・サモンド|en|Alex Salmond}}が自治政府首相に選出され、幾つかの少数与党との連立政権を作り上げた。

議会再開以来、地方政府は同規模の政党による複雑な勢力バランスの上で成り立ったが、2011年からは明確に国民党を主軸にした政権となった<ref>{{cite news|url=http://www.guardian.co.uk/politics/2011/may/11/scottish-msps-sworn-in-holyrood |title=MSPs sworn in at Holyrood after SNP landslide |publisher=guardian.co.uk |date= 11 May 2011|accessdate=12 July 2011 |location=London |first=Severin |last=Carrell}}</ref>。中央政府に対する働きかけも継続され、現在連合王国議会においてはスコットランド選挙区から6名の議員団を送り込んでいる。他に[[欧州議会]]に2議席を持ち、地方主義運動の連合体である[[欧州自由同盟]]に加盟している。またスコットランド地方の自治体において、幅広い勢力圏を作り上げている<ref>{{cite web|url=http://www.gwydir.demon.co.uk/uklocalgov/makeup.htm |title=http://www.gwydir.demon.co.uk/uklocalgov/makeup.htm |publisher=Gwydir.demon.co.uk |date= |accessdate=20 April 2010}}</ref>。

2012年、スコットランド国民党は公約に従って2014年までにスコットランド独立の是非を問う住民投票の開催を明言した。

==組織==
===概要===
[[File:Scottish Cabinet outside Bute House May, 2011.jpg|250px|thumb|2011年に発足したスコットランド自治政府の第二次国民党政権]]
スコットランド国民党は、スコットランド各地方に設置された党支部によって構成され、同じ選挙区内の支部同士で選挙区組合を組織している。さらに、選挙区組合の上部機関として8つの地方評議会が設置されており、所属する各党支部と各選挙区組合から評議員が選出されている。党の全体方針は毎年開催される党大会や定期的に行われる運営委員会・全国協議会などによって討議、決定されている。最終的な決定権を持つ党執行部は定員6名の全国執行委員会に運営権限が与えられている。

党内には一般党員の組織とは別に学生組織・青少年組織も存在し、それぞれ{{仮リンク|若きスコットランド人|en|Young Scots for Independence}}（青年団）、{{仮リンク|スコットランド民族主義学生団|en|Federation of Student Nationalists}}（学生団）と呼ばれる。スコットランド民族主義学生団は国民党の影響下に置かれつつも、独自の運営方針を持つことが許可されている。他に関連団体として{{仮リンク|スコットランド労働運動・国民党連合|en|SNP Trade Union Group}}（労働者団体）、機関紙『{{仮リンク|スコッツ・インディペンデント|en|The Scots Independent}}』などが存在する。

党員数は2004年時点で9450名であったのが、2008年には15097名に急増<ref>[http://news.scotsman.com/latestnews/SNP39s-membership-surges-by-6037.4836805.jp SNP's membership surges by 60%], ''The Scotsman'', 1 January 2009</ref>、2010年に選挙委員会へ提出された報告書によれば党員数は同年時点で16232名に達している<ref>http://www.electoralcommission.org.uk/__data/assets/pdf_file/0020/119450/Scottish-National-Party-SoA-2010.pdf</ref>。

===党指導部===
====党首====
{{MultiCol}}
* 第1代：{{仮リンク|アレグザンダー・マキュアン|en|Alexander MacEwan}}（1934年 - 1936年）
* 第2代：{{仮リンク|アンドルー・ギブ|en|Andrew Dewar Gibb}}（1936年 - 1940年）
* 第3代：{{仮リンク|ウィリアム・パワー|en|William Power (Scottish politician)}}（1940年 - 1942年）
* 第4代：{{仮リンク|ダグラス・ヤング|en|Douglas Young (classicist)}}（1942年 - 1945年）
* 第5代：{{仮リンク|ブルース・ワトソン|en|Bruce Watson (politician)}}（1945年 - 1947年）
* 第6代：{{仮リンク|ロバート・マッキンタイア|en|Robert McIntyre}}（1947年 - 1956年）
* 第7代：{{仮リンク|ジェームズ・ハリデイ|en|James Halliday (politician)}}（1956年 - 1960年）
{{ColBreak}}
* 第8代：{{仮リンク|アーサー・ドナルドソン|en|Arthur Donaldson}}（1960年 - 1969年）
* 第9代：{{仮リンク|ウィリアム・ウォルフ|en|William Wolfe}}（1969年 - 1979年）
* 第10代：{{仮リンク|ゴードン・ウィルソン|en|Gordon Wilson (Scottish politician)}}（1979年 - 1990年）
* 第11代：{{仮リンク|アレックス・サモンド|en|Alex Salmond}}（1990年 - 2000年）
* 第12代：{{仮リンク|ジョン・スウィニー|en|John Swinney}}（2000年 - 2004年）
* 第13代：アレックス・サモンド (2004年 - ）
{{EndMultiCol}}
====党顧問====
{{MultiCol}}
* 第1代：{{仮リンク|ロバート・グラハム|en|Robert Bontine Cunninghame Graham}}（1934年 - 1936年）
* 第2代：{{仮リンク|ロランド・ミューアヘッド|en|Roland Muirhead}}（1936年 - 1950年）
* 第3代：{{仮リンク|トム・ギブソン|en|Tom Gibson (politician)}}（1950年 - 1958年）
* 第4代：{{仮リンク|ロバート・マッキンタイア|en|Robert McIntyre}}（1958年 - 1980年）
{{ColBreak}}
* 第5代：{{仮リンク|ウィリアム・ウォルフ|en|William Wolfe}}（1980年 - 1982年）
* 第6代：{{仮リンク|ドナルド・ステュアート|en|Donald Stewart (MP)}}（1982年 - 1987年）
* 第7代：{{仮リンク|ウィニー・ユーイング|en|Winnie Ewing}}（1987年 - 2005年）
* 第8代：{{仮リンク|イアン・ハッジトン|en|Ian Hudghton}}（2005年 - ）
{{EndMultiCol}}
====スコットランド議会議員団代表====
{{MultiCol}}
* 第1代：{{仮リンク|アレックス・サモンド|en|Alex Salmond}}（1999年 - 2000年）
* 第2代：{{仮リンク|ジョン・スウィニー|en|John Swinney}}（2000年 - 2004年）
{{ColBreak}}
* 第3代：{{仮リンク|ニコラ・スタージョン|en|Nicola Sturgeon}}（2004年 - 2007年）
* 第4代：アレックス・サモンド（2007年 - ）
{{EndMultiCol}}
====ウェストミンスター議会議員団代表====
{{MultiCol}}
* 第1代：{{仮リンク|ドナルド・ステュアート|en|Donald Stewart (MP)}}（1974年 - 1987年）
* 第2代：{{仮リンク|マーガレット・ユーイング|en|Margaret Ewing}}（1987年 - 1999年）
* 第3代：{{仮リンク|アラスデア・モーガン|en|Alasdair Morgan}}（1999年 - 2001年）
{{ColBreak}}
* 第4代：{{仮リンク|アレックス・サモンド|en|Alex Salmond}}（2001年 - 2007年）
* 第5代：{{仮リンク|アンガス・ロバートソン|en|Angus Robertson}}（2007年 - ）
{{EndMultiCol}}
====閣僚経験者====
<!--{{Main|スコットランド自治政府|第4代スコットランド自治政府|第4代スコットランド自治政府閣僚}}-->
{{節stub}}
====庶民院議員・自治議会議員====
{{Main|イギリス議会|欧州議会}}
====地方自治体====
<!--{{Main|スコットランドの地方議会|スコットランドの地方首長}}-->
{{節stub}}
===得票率===
{| class="wikitable"  style="text-align:center; font-size:86%;"
|-
! 参加選挙<ref>{{cite web|url=http://www.historylearningsite.co.uk/scottish_national_party.htm |title=The Scottish National Party |publisher=Historylearningsite.co.uk |date=30 March 2007 |accessdate=20 April 2010}}</ref>
 ! 得票率 !! 獲得議席 !! 付記
|-
| [[1935年イギリス総選挙|1935年連合王国総選挙]] || 1.1%  ||議席なし
|-
| [[1945年イギリス総選挙|1945年連合王国総選挙]] || 1.2% ||議席なし
|-
| [[1950年イギリス総選挙|1950年連合王国議会総選挙]]||0.4%||議席なし
|-
| [[1951年イギリス総選挙|1951年連合王国議会総選挙]]||0.3%||議席なし
|-
| [[1955年イギリス総選挙|1955年連合王国議会総選挙]]||0.5%||議席なし
|-
| [[1959年イギリス総選挙|1959年連合王国議会総選挙]]||0.5%||議席なし
|-
| [[1964年イギリス総選挙|1964年連合王国議会総選挙]]||2.4%||議席なし
|-
| [[1966年イギリス総選挙|1966年連合王国議会総選挙]]||5.0%||議席なし
|-
| [[1970年イギリス総選挙|1970年連合王国議会総選挙]]||11.4%||1議席
|-
| [[1974年2月イギリス総選挙|1974年2月連合王国総選挙]]||21.9%||7議席
|-
| [[1974年10月イギリス総選挙|1974年10月連合王国総選挙]]||30.4%||11議席||<!--High water mark, until 2007. Increased presence contributed to [[UK Labour Party|Labour]] holding a [[Scottish devolution referendum, 1979|devolution referendum in 1979]].-->
|-
| 1974年連合王国地方選挙||12.6%||18議席
|-
| 1974年連合王国地域選挙||12.4%||62議席
|-
| 1977年連合王国地域選挙||24.2%||170議席
|-
| 1978年連合王国地方選挙||20.9%||18議席
|-
| [[1979年イギリス総選挙|1979年連合王国総選挙]]||17.3%||2議席||<!--Poor performance compared to the two 1974 elections caused [[History of the Scottish National Party|internal ructions during the 1980s.]]-->
|-
| [[1979年欧州議会議員選挙 (イギリス)|1979年欧州議会選挙]]||19.4%||1議席
|-
| 1980年連合王国地方選挙||15.5%||54議席
|-
| 1982年連合王国地域選挙||13.4%||23議席
|-
| [[1983年イギリス総選挙|1983年連合王国総選挙]]||11.7%||2議席
|-
| 1984年連合王国地域選挙||11.7%||59議席
|-
| [[1984年欧州議会議員選挙 (イギリス)|1984年欧州議会選挙]]||17.8%||1議席
|-
| 1986年連合王国地方選挙||18.2 %||36議席
|-
| [[1987年イギリス総選挙|1987年連合王国総選挙]]||14.0%||3議席
|-
| 1988年連合王国地域選挙||21.3%||113議席
|-
| [[1989年欧州議会議員選挙 (イギリス)|1989年欧州議会選挙]]||25.6%||1議席
|-
| 1990年連合王国地方選挙||21.8%||42議席
|-
| [[1992年イギリス総選挙|1992年連合王国総選挙]]||21.5%||3議席
|-
| 1992年連合王国地域選挙||24.3%||150議席
|-
| [[1994年欧州議会議員選挙 (イギリス)|1994年欧州議会選挙]]||32.6%||2議席
|-
| 1994年連合王国地域選挙||26.8%||73議席
|-
| 1995年カウンシルエリア自治選挙||26.1%||181議席
|-
| [[1997年イギリス総選挙|1997年連合王国総選挙]]||22.1%||6議席
|-
| {{仮リンク|1999年スコットランド議会選挙|en|Scottish Parliamentary Election, 1999}}||28.7%||35議席<!--(including 7 [[First Past the Post]] seats)-->||<!--First election to the re-constituted [[Scottish Parliament]]. Finished second to Labour and became the [[official opposition]] to the coalition of Labour and [[Liberal Democrats]].-->
|-
| {{仮リンク|999年イギリス地方統一選挙|en|United Kingdom local elections, 1999|label=1999年連合王国統一地方選挙}}||28.9%||201議席
|-
| [[1999年欧州議会議員選挙 (イギリス)|1999年欧州議会選挙]]||27.2%||2議席
|-
| [[2001年イギリス総選挙|2001年連合王国総選挙]]||20.1%||5議席
|-
| {{仮リンク|2003年スコットランド議会選挙|en|Scottish Parliamentary Election, 2003}}||23.8%||27議席<!-- (including 9 [[First Past the Post]] seats)-->
|-
| 2003年カウンシルエリア自治選挙||24.1%||181議席
|-
| [[2004年欧州議会議員選挙 (イギリス)|2004年欧州議会選挙]]||19.7%||2議席
|-
| [[2005年イギリス総選挙|2005年連合王国総選挙]]||17.7%||6議席
|-
| {{仮リンク|2007年スコットランド議会選挙|en|Scottish Parliamentary Election, 2007}}||32.9%||47議席<!-- (including 21 [[First Past the Post]] seats)-->||<!--Largest party in the [[Scottish Parliament]]; formed the [[Scottish Government]].-->
|-
| 2007年カウンシルエリア自治選挙||29.7% (of seats)||363議席||<!--Largest party in [[local government in Scotland|local government]] (first ever Scottish local elections to be held under the [[Single Transferable Vote]]).-->
|-
|[[2009年欧州議会議員選挙 (イギリス)|2009年欧州議会選挙]]||29.1%||2議席||<!--The first [[European Parliament]] elections in which the SNP won the most votes within Scotland<ref>{{cite news|title=Salmond hails 'historic' Euro win|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/scotland/8088358.stm|date=8 June 2009|accessdate=8 June 2009|publisher=BBC}}</ref>-->
|-
| [[2010年イギリス総選挙|2010年連合王国総選挙]]||19.9%||6議席
|-
| {{仮リンク|2011年スコットランド議会選挙|en|Scottish Parliament general election, 2011}}||45.4%||69議席<!--(including 53 [[First Past the Post]] seats)-->|| <!--Formed the first majority [[Scottish Government]].-->
|}
==政治主張==
===基本路線===
[[File:Christine Grahame's office in Galashiels - geograph.org.uk - 900522.jpg|250px|thumb|スコットランド国民党の党章が用いられた建物]]
国民党の政策はおおむね、ヨーロッパにおける[[社会民主主義]]に基いた政治運動の方針を踏襲している。具体的には核軍縮運動、個人課税に対する革新的姿勢、貧困層への福祉政策、教育費用の公的負担制度、労働賃金の引き上げなどを掲げている。外交についてはスコットランドの独立を掲げ、かつ独立後の方針として[[欧州連合]]加盟と[[ユーロ]]導入を目指すが、[[北大西洋条約機構|NATO]]参加については慎重論を示している。

独立後の政体については英政府との外交関係も睨んで、独立後も当面は英連邦に残留する意思を示しているが、将来的な完全独立も否定していない。その場合、[[社会主義]]的観点から[[共和制]]採用を望む動きも強いが、[[スコットランド王国]]という伝統的な枠組みの維持を望む[[王党派]]も一定の影響力を有している。ただし王党派内でも、スコットランド王位の継承権については議論がある。

2009年、自治政府を指導する立場となった国民党は、スコットランド議会で[[国民投票]]の制度整備を開始させ<ref>{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/scotland/8526938.stm |title=Plans for special body to run independence referendum |publisher=BBC News |date=21 February 2010 |accessdate=20 April 2010}}</ref>、独立に向けた法整備を具体化させた。同党は国民投票制度の2010年11月成立を目指したが、議会審議では野党連合の強い反対運動が起きた（[[:en:Scottish independence referendum, 2014]]）<ref name=ReferendumBill2010>{{cite web
|url=http://www.scotland.gov.uk/About/programme-for-government/2009-10/summary-of-bills/referendum-bill
|title=Referendum Bill
|publisher=Scottish Government
|work=Official website, About > Programme for Government > 2009-10 > Summaries of Bills > Referendum Bill
|date=2 September 2009
|accessdate=10 September 2009
|archiveurl=http://www.webcitation.org/5jggEjHoR
|archivedate=10 September 2009
}}</ref><ref name=Times3Sep09>{{cite news
|url=http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/scotland/article6820542.ece
|title=Salmond to push ahead with referendum Bill
|publisher=The Times
|date=3 September 2009
|accessdate=10 September 2009
|archiveurl=http://www.webcitation.org/5jgoTKBiL
|archivedate=10 September 2009
| location=London
| first=Angus
| last=MacLeod
}}</ref>。

===イデオロギー===
最初期の国民党における政治的イデオロギーは、[[民族主義]]などを除いて明確に定義されていなかったが、1960年代から全体方針が決定された。方針決定の場として設定された全国党大会において、党内での主流派であった[[社会民主主義]]に基いた決定が重ねらた。党大会での動きは[[社会民主主義]]を党の中心的イデオロギーとする方向性を段階的に承認することを意味した。また、同時代に党首・党顧問を務めていた{{仮リンク|ウィリアム・ウォルフ|en|William Wolfe}}も積極的にこの流れを支持し、国民党が民族主義と社会民主主義を掲げる政党となるのに決定的な役割を果たした。ウォルフは労働・福祉問題に関心の深い民衆から支持を集め、かつ共和派的ながらユニオニスト（{{enlink|Unionism in Scotland|a=on|p=off}}, 連合王国支持派、英連邦支持派、[[ロイヤリスト]]）であった{{仮リンク|スコットランド労働党|en|Scottish Labour Party}}を独立運動を後退させる存在と考え、これに対抗するために中道左派路線が適当であると考えていた。

国民党は社会主義的なアプローチを駆使して民族主義勢力の拡大を図った。[[労働組合]]を支持する体制を作り、{{仮リンク|アッパー・クライド造船所|en|Upper Clyde Shipbuilders}}の雇用問題など様々な労働運動を積極的に支援した。ウォルフ体制下の党指導部で進められた党の社会主義化は一時的な党内対立を生んだ。国民党は伝統的にロイヤリスト・ユニオニストの保守派政党である{{仮リンク|スコットランド保守党|en|Scottish Conservative Party}}の支持層から浸透してきた歴史があり、社会主義化は労働党支持層を得る代わりに長老層の党員に不安感を与えていた。

1980年代以降、国民党は[[人頭税]]に対するキャンペーンなどを通じて社会主義路線を強化し続け、明白かつ[[中道左派|中道的な左派政党]]としての体制を確立した。だが、党内闘争を経て長老層を押さえ込んだ党内左派の間でも、さらなる改革を望む改革派{{enlink|79 Group}}と現状維持派に分かれた対立が生じた。また独立運動・民族主義運動を巡るグラジュアリスト（{{enlink|SNP gradualist|a=on|p=off}}, 漸進主義者、段階的独立論）と（ファンダメンタリスト（{{enlink|SNP fundamentalist|a=on|p=off}}, 根本主義者、即時独立論）の構図も党内対立を複雑化させた。改革派の多くは独立論についてグラジュアリスト的であったが、党内右派の潮流も段階的独立論を支持していた。改革派内のグラジュアリストは独立問題と内政問題の齟齬に苦悩することとなった。またネオ・ファンダメンタリストと呼称される勢力も現れたが、彼らは{{仮リンク|スコットランド共和労働党|en|Scottish Workers Republican Party}}を前身とするスコットランド労働党（{{enlink|Scottish Labour Party (1976)|a=on|p=off}}：[[イギリス労働党]]の分派団体としての{{仮リンク|スコットランド労働党|en|Scottish Labour Party}}とは無関係）が中心であった。彼らは後に独自活動に行き詰まり、1988年に党首{{仮リンク|ジム・シラーズ|en|Jim Sillars}}が国民党に合流している。

最終的に国民党は明確に[[社会民主主義]]が基本方針であることを宣言する一方、より急進的であった改革派に対する除名処分を行った。改革派は{{仮リンク|スコットランド民族運動|en|Campaign for Nationalism in Scotland}}（CNS）を結党して分派行動を続け、後に国民党と和解して合流している。合流後の改革派は党内で強い影響力を確立しており、第13代党首及びスコットランド自治政府首相を務めるアレックス・サモンドも改革派出身である。

他党との関係では、特に同じイギリス内で独立問題を抱える[[ウェールズ]]の[[プライド・カムリ]]と友党関係を結び、議会選挙で選挙連合を結成した経験もある。欧州議会においても、共に地方主義政党の会派である[[欧州自由同盟]]に加盟している。

==論争==
===反英主義===
独立については先述の通り、即時独立は求めないものの、民族主義の観点から最終目標とされている点に変わりはない。基本的に国民党が反英主義（反[[イングランド]]、反連合王国、反連邦）であることはたびたび指摘されている。

2000年、親連邦派のイギリス労働党はスコットランド国民党の議員2名が2006年においてワールドカップ開催でイギリスと候補地を争っていたドイツでの開催を支持する妨害行為を行い、「{{仮リンク|反英主義|en|Anglophobia|label=反英主義者}}」「（ワールドカップを政治利用する国民党について）恥を知るべき」と激しい批判を展開した<ref name="SNP's German support condemned">{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/scotland/625090.stm |title=SNP's German support condemned |publisher=BBC News |date=30 January 2000 |accessdate=20 April 2010}}</ref>。国民党は「単にドイツの誘致宣伝サイトに広告を出しただけのことで、無分別な中傷である」と反論した<ref name="SNP's German support condemned"/>。

イギリス労働党の{{仮リンク|ジョージ・フォークス|en|George Foulkes, Baron Foulkes of Cumnock}}議員{{要出典|date=2010年7月}}、及びイギリス自由党の{{仮リンク|ジェイミー・ストーン|en|Jamie Stone}}議員<ref>{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/scotland/highlands_and_islands/10213416.stm|title=Lib Dem MSP Jamie Stone to quit Holyrood at election|date=2 June 2010|work=BBC News Online|publisher=British Broadcasting Corporation|accessdate=12 July 2010}}</ref>はスコットランド国民党を[[ゼノフォビア]]（排外主義者）と中傷し、後に謝罪した。国民党の{{仮リンク|イアン・マッキー|en|Ian McKee}}議員は、党に対する反英主義や排外主義者という批判は中傷でしかないと反論している<ref>{{cite web|url=http://www.scottish.parliament.uk/business/officialReports/meetingsParliament/or-07/sor1206-02.htm |title=The Scottish Parliament - Official Report |publisher=Scottish.parliament.uk |date= |accessdate=20 April 2010}}</ref>。

===政治献金===
国民党はスコットランドの民族主義者で、運輸関連企業を運営する資産家{{仮リンク|ブライアン・ソーター|en|Brian Souter}}から50万ポンドの政治献金を受け取ったとして批判された。2007年4月、国民党は疑惑を否定したが、予定されていた交通網関連の政策については撤回した<ref>{{cite web|url=http://business.scotsman.com/topics.cfm?tid=539&id=621242007 |title=SNP under attack after bus U-turn |publisher=Business.scotsman.com |date= |accessdate=20 April 2010}}{{リンク切れ|date=October 2011}}</ref>。政治献金と公共事業に関する政策の関連性は告発には至らなかったが、国民党の汚職疑惑として取り沙汰された<ref>{{cite web|url=http://www.sundayherald.com/news/heraldnews/display.var.1346656.0.snp_accused_of_dumping_bus_plan_to_please_millionaire_backer.php |title=SNP accused of dumping bus plan to please millionaire backer |publisher=Sundayherald.com |date=21 April 2007 |accessdate=20 April 2010}}</ref>。ソーターは続けて12万5000ポンドを国民党に寄付しており、これは同党への個人献金としては最大となる<ref>{{cite web|last=Swanson |first=Ian |url=http://edinburghnews.scotsman.com/latestnews/SNP-faces-hovercraft-dustup.3719954.jp |title=SNP faces hovercraft dust-up |publisher=Edinburghnews.scotsman.com |date= |accessdate=20 April 2010}}</ref>。ソーターが経営する運輸会社の政府補助金に絡む政治的働きかけの可能性が指摘されている<ref>{{cite web|author=Paul Hutcheon |url=http://www.sundayherald.com/news/heraldnews/display.var.1807832.0.snp_donor_in_3_3m_hovercraft_subsidy_plea.php |title=SNP donor in ￡3.3m hovercraft subsidy plea |publisher=Sundayherald.com |date=3 November 2007 |accessdate=20 April 2010}}</ref>。既に補助金自体は国民党政権以前から支払われていた<ref>{{cite news|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/scotland/edinburgh_and_east/7253201.stm |title=Scotland &#124; Edinburgh, East and Fife &#124; Row over Forth hovercraft freeze |publisher=BBC News |date=19 February 2008 |accessdate=20 April 2010}}</ref>。

==関連項目==
*[[スコットランド独立運動]]
*[[:en:History of the Scottish National Party]]（スコットランド国民党の歴史）
*[[:en:History of Scottish devolution]]（スコットランドの自治史）
*[[:en:It's Scotland's oil]]（スコットランド油田問題）
*[[:en:Radio Free Scotland]]（スコットランド自由放送）
*{{仮リンク|ロバート・カニンガム＝グラハム|en|Robert Cunninghame-Graham}}
*{{note|list|[b]}} 国民党以外のスコットランド独立主義政党
**{{仮リンク|スコットランド緑の党|en|Scottish Green Party}}
**{{仮リンク|スコットランド社会党|en|Scottish Socialist Party}}
**{{仮リンク|スコットランド社会運動「連帯」|en|Solidarity (Scotland)}}
**{{仮リンク|スコットランド・ジャコバイト党|en|Scottish Jacobite Party}}

==出典==
===資料===
*''The Flag in the Wind'', by John MacCormick, 1955
*''Scotland Lives: the Quest for Independence'', by Billy Wolfe, 1973
*''Scotland: the Case for Optimism'', by Jim Sillars, 1985
*{{note|Lynch_P|[a]}}''SNP:The History of the Scottish National Party'', by Peter Lynch, 2002
*''Stop the World; The Autobiography of Winnie Ewing'', 2004
*''The Modern SNP: From Protest to Power'', edited by Gerry Hassan, Edinburgh University Press 2009, ISBN 978 0 7486 39918 ([http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/books/article6859994.ece article] in the Sunday Times Scotland, 4 October 2009)
** [http://www.gerryhassan.com/?p=687 The Making of the Modern SNP: From Protest to Power]
** [http://www.gerryhassan.com/?p=599 The Making of the Modern SNP: What is it and where is it going?]

===引用===
{{reflist}}

==外部リンク==
*[http://www.snp.org/ Scottish National Party] - Official website
*[http://news.bbc.co.uk/1/hi/scotland/8304571.stm SNP Conference Autumn 2009] - [[BBC]] Coverage
*[http://www.snp.org/system/files/manifesto+programme.pdf SNP Manifesto - 2007 Holyrood General Election]
*[http://www.snp.org/snpnews/2005/snp_press_release.2005-04-15.0793735679 SNP Manifesto - 2005 Westminster General Election]{{リンク切れ|date=October 2011}} 'Make Scotland Matter'
*[http://www.scotsindependent.org/ Scots Independent newspaper website] 'Flag in the Wind'
*[http://news.scotsman.com/topics.cfm?tid=324 The Scotsman newspaper] - newsfeeds - 'SNP' - XML, RSS, JavaScript
*[http://www.archiveshub.ac.uk/news/02102901.html Edinburgh University Library, Special Collections Division] Collection of material relating to the Scottish National Party
*[http://www.alba.org.uk/ Scottish Politics] - Information about election results in Scotland.
*[http://www.e-f-a.org/home.php European Free Alliance website]
*[http://www.greens-efa.org/ The Greens/European Free Alliance Group in the European Parliament - website]
*[http://www.neimagazine.com/story.asp?sectioncode=132&storyCode=2048402 Scots vote reinforces antinuclear position]

{{イギリスの政党}}
{{DEFAULTSORT:すこつとらんとこくみんとう}}
[[Category:スコットランドの政党]]